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「標準原価計算・」 に関する若干の考察

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「標準原価計算・」 に関する若干の考察
●
平
し、これが理論的にも実践的にも著しい発展1を遂げつ
設定と、この計画にもとづく実施の管理に重点が移行
予算制度によつて供給される数値を某礎として計画の
がある。即ちコントロー−ラー制度の発達、原価計算、
寺 島
﹁標準原価計算﹂に関する若干の考察
標準原価 計 算 の 発 展
は し が き
二、
標準原価計算の基本原則.
一、
三、
標準原価計算の目的
特殊の目的
標準の設定
儀なくせられ、原価の管理の原価計算として、経営管理
四、
六、
分析と測定による標準の準備
に役立つことが最も重要な機能であると老えられるに
ヘンリシー氏は﹁あらゆる工場にわいて、たれ懸つ
多数の文献にわいて取扱はれているのをみる。例えば、
至つている。かくして最近のアメリカにおける優れた
﹄ある。原価計算もそれがもつ在来の機能は変更を余
七、
基準として使用される達成水準
五、
八、
報告書の提出
き
九、
が
た目に見えぬものは、企業の継続を絶えずおぴゃかし
し
周知の如く、戦後のアメリカに於いては、経営組織
ているダァマクリーアンの剣︵b嘗旨oo斤書撃く◎こ︶
は
の面、或いは計倣的管理の面において見覚ましいもの
九九︵七二一︶
−
■
﹂ 、
﹁標準原柵計算﹂に関する若干の考察︵寺島︶
競争の威嚇︵亭o昌o量8o﹃8旨召ま︷◎目︶であ
立命館経済学︵第三巻・第六号︶
巧、利益の増大えの途は、原価計算を経営能率管理の
3︶
最大のものであると主張している。かように企業の成
一〇〇︵七二二︶
されて、経営組織の面、計数管理の面に非常な関心が
他方、わが国においても、アメリカの文献等に刺戦
められている。
ための用且ハとして利用し役立たしめることにあると認
引﹂。と述べ、あらゆる企業の経営者は、強カな挑戦
をもつて応ぜねばならない。またこれがために、原価
の管理の必要を強調している。
パウル・クロスマン氏は﹁製造工業あるいはあらゆ
る企業経営の多数の原価は、積概的な原価管理計面が
よせられるに至り、﹁管理会計﹂︵く彗奏2︷己90書−
ス・クルム氏は﹁如何なる企業も、決してそれ白身で前
いる。管理会計とは、最も普通には﹁企業における経
て﹁原価管理﹂︵OO津8巨;−︶の発達が強く望まれて
鼻ぎ孕く昌素o昌o巨g8自巨ぎ岬︶またこれと関連し
進するものではない。若しも企業をそれ白体の成り行
営管理に役立つ目灼をもつ会計である。﹂ということ
有奴に機能しているのでなければ、所得よりも急速に
り
増加する傾向をもつている。﹂と指摘し、またレヴィ
きに委せるならば、あたかも回転している独楽の様に、
ためには、池えず継続的な刺概と指導が必要である。﹂
が必要一、・ある如く、あらゆる企業にわいても成巧する
めには、秘り返して、池えず同伝を与え誘導すること
伝倒するに干るであろう。独楽の回伝を続けさせるた
制度として予算統制及び僚準原価計算を挙げることが
ことが必要である。これらの要求に最も適応すろ会計
整、さらに遂行した維常活動の実績の判定、秤価をなす
この附一止されたH標を実塊するための指導、監督、調
営活動の実施にさきだっ経営目標に対する計而の樹一u、
が出来よう。経営活動を有放に管理するためには、経
と述べ、また原価貨理は、万能薬ではないが、最近に
出来る。予算や標準の設定は、披術や統計に某雌をわ
やがてはその惰帷を失い、次第によろめき、遂いには
わける強力な原価仰理の要求は、それがかつてあつた
○
対する実績との比較を通じて全体計算的立場から、部
べき期問的な目標ま払﹂は標準としての予算と、これに
いうまでもないC予算制度は、経営部門活動の達成す
いた科学的調査の結果としてなされねばならないこと
うと共に若干の考察を試みたものである。
イギリスにおける標準原価計算の実情の一端をうかが
は、原価及び作業会計士協会の有カメンバーであるケ
幻
アゼー氏の論稿﹁標準原価計算の原理﹂を申心として、
価制度の採用が試みられているとかきく、そこで本稿
;竃.︶を揚げている。
一〇一︵七二三︶
の﹁標準原価し︵P戸穴S易3、一〇りド竃守aOo。。員■o箏庄◎∼
旧にわける標準原価計算に閉する名著としてケァゼー氏
松本雅男教授は、その著標準原価計算七四頁にわいて英
二箏oq一〇〇〇。︹>ooo巨昌S目oざ﹄巨目9−り︸︷一
註4 曽.固.添S易oご司巨目3昌9邑吻o﹃co5目ら弩﹂O◎﹄。−
原価計算の役割、立命館経済学 第三巻第五号 参照
一ノ一・クルム氏の論文については、拙稿原価管理における
Oo乙。ROo巨;ポ>o8;鼻ぎ胴穴oまoミ一﹄三×一6oc〇一レヴイ
註3 ■凹三吻戸O;8︸↓−嵩宍o−o亀Oo暮>8昌具ぎ胴ぎ
立命館経済学 第三巻第二号 参照
拙稿原価管理にわける原価計算課の機龍
S目一︷昌Oo。。一〇〇自言or>oo◎嘗巨ぎ胴勾〇三〇ミ一﹂彗■−oけc〇一
註2 蟹巨O昌窒昌竃.弓ぎ句E目2;◎;ぎO◎。。け>S;〒
竈g;ま寧;ミ.勺−.N
註,1 coS巳o< 籟一 主o箏ユo︷一co蟹目ら四﹃ら O◎。。身 ↓◎﹃ ぎ−四目量−
門活動を統制する記録計算制度であり、これはト。、プ
マネージメント・コントロール ︵弓◎勺昌単目p篶o目1o鼻
8鼻;一︶を申心として行はれる。標準原価制度は対
象的観点にわいて、経営活動の到達目標とその成果と
の比較分析を通じて経営活動を管理統制する。原価を
遁じての経営管瑚である。標準原価は、材料の歩留り、
作業時附等に閑する研究にもとづいて精確に、科学的
に設定されるから原価管理の申心的地位を占めるもの
である。
近く発表が予定されている、大蔵竹企業会計某準審
議会の原価委貝会が欝議中の﹁以価計算某準﹂は、従
来の﹁原価計算要綱﹂が掲げた﹁絆営能率珊遊の某礎﹂
が︸なるスローガンに止まり、これが白発的沽用をみ
なかつたことに鑑み、符理的機能を重視して、
一.櫟進原価計算﹂に閑する若干の考察︵寺島︶
立命館経済学︵第三巻。第六号︶
一〇二︵七二四︶
進せしめて、工場内における標準を設定することにな
るものは、主として技術者であつたからであり、具体
ったのであるが、工場の作業能率の測定に直接関係す
標準原価計算は、十九世紀末作業の機械化、経営規
的には作業方法、材料単位、労働時間等で表わされて
二 、 標 準 風 価 計 算 の 発 展
模の拡大にもとづいて、先づ英国において成立した実
が促進されて、企業規模の著しい拡大、生産過程の複
てあらはれて来たということが出来る。
原価の弱点や不足を発見した技術者の出現の結果とし
いたのである。かくて標準原価計算の実務は、歴史的
雑多様化の結果、また多量生産方式の採用によつて、必
イギリスにわいては、工企業は仕事や請負の見積と
際原価計算が、その後、更に個別企業えの資本の集申
然的に拐来する週期的恐慌と、市場獲得競争の激化は、
実際原価とを比較することの必要は古くから発見され
て形づけられなかつた。また一九三〇年まで、この国
標準陳価朴算は管理の技術或いは経営管理の丁段、!﹂し
︸;箒◎﹃○e津p胃庄!くoHぎ>oo◎目巨p巨勿︶の成二止まで、
一九二〇︸の始め、原晒及び作業会計士協会︵ヲ津.
なる原価の細をも基準としたものではなかつた。
て押付けあるいは据えつけたものではなく、またいか
によつて展開された。それは標準原価計算の草案とし
原価計算の極めて新しい様式が進んだ思想をもつ企業、
ていた。それらの比較が益及分析的となるにつれて、
もはや価格決定の基準として、或いは経営管理の有奴
な手段として、かならずしも満足すべきものとは思は
註∼
れなくなつて新しく成立したのであり、そこで標準原
価計算は実際原価計算の批判として賛場したものであ
るといえよう。しかもこの初期における標準は、価値
的標準というよりも、むしろ抜術的物理灼な標準とし
て局えられた。これは標準原衙より以前から工場にお
ける製口⋮の価格決定や住庫口叩の評価のために役一uつで、
いた兇積炊価を、科学的管理運動の発展と共に、製造
活動を計魎し、咋裳能率を測定するために、さらに前
■
において会計や原価計算について出版されたテキスト.
ブツク類で、標準原価計算なる用語を支持したものは
殆んどなかつた。標準原価計算が広範に普及して、殆
んど一般に承認される様になつたのは一九四五隼以来
のことに過ぎないと、ケァゼー氏は述べている。また
アメリカにおいては標準原価計算は、科学的管理活
動の直接の結果として使用する様になつた。産業抜師
や顧問は、製造過程の計画設定のため、そして作業を
遂行していたところの能率評定のために生産高標準を
設けた。第一に、これらの標準、方法とは材料閉細書
の調査委員会の報告書を引用することが有益であると
思はれる。即ち二つの方面に発展した過程、
○じ 直接材料費と直接労務費については、会計上使
用されるために、物理的標準︵吾竜︸s−巳・g己胃宍︶
を単位原価標準︵目己けo富二暮己胃ま︶に移行せしめ
ること。これは物理的標準を利用することによって、
直接費の単位原価計算を有効答易ならしめることにあ
る。
凹 帖位標準︵昌字津p目ま﹃ま︶によつて統制し得
ななかったところの経費を測定するための弾力性予算
術的標準であつた、しかしそれはまもなく、同じ原則
計画に役立つことが承認されたことによる。この点に
予算とは同一原理に立脚するもので、相互に原価統制
︵;2⋮〇一;島婁︶の由来、これは標準原価計算と
が予定原価に首尾よく使用されるということが明らか
関し、佐藤教授は﹁標準原価計算は初めから一稲の原
そして製造時閉にわいて表現された物理的なそして抜
になつた。さらに間接費の問題については、ハ一・、ルト
この閑係を咽らかにするために、アメリヵ原価会計
強調されねばならないという。
間接費のそれぞれについて製品一単位当りの標準費消
するために、原価構成要素たる材料費、労務費、製遣
の原価計算と同じような手続を履んで製晶原価を把握
価計算と多元られていたのであるが、そのため、通常
士協会︵2ま◎量−>o89註昌◎↓O◎乙。一>8冒鼻昌邑
一〇三︵七二五︶
ン、チャーチの仕事と書物の彬響はこの関係にわいて
註6
﹁標準原価計算﹂に関する若干の考察︵寺島︶
る⋮挟搬概準を経常者に提供しなければならなくなつ
作成し、到達得しると予想される省業活動水準にわけ
の欠点が人であるため、これに代って変動原価予算を
である、もともと⋮接費予算は固定予算であつたがそ
である。⋮・そこで考えられるのが変動予算との続合
なる秘業及を某準とすべきかは相当な困難があつたの
されているのである。従つて問接費標準についていか
それはOo巨;茅一︶⋮︷が著しく異なる要素より構成
にっれて著しく変動するのが常である。いってみれば
固定費、変動費、半変動費を含むが故に操業度の変動
額を知り得るのであるが、間接費の場合には、それは
ので、物理的標準に標準単価を乗じて容易にその標準
当り費消額は、操業度が変動しても異るところがない
ある。この場合、直接費は大体比例費であるから単位
額を計算し、それを実額と対比すべきものとしたので
立命舘経済学︵第三巻・第六号︶
柱5松本教授は﹁火際原価朴算は、経営規模の拡大・企
とすべきである。
口的のための搬告書の準備は、この閑係を本質的特徴
う緊密に連締する必要を要求している。標準原価計算
定、作業研究そして製造計固設定の諦機能の附を一そ
英国産業における絆験は、現今、予定生脈計画の設
れる。
み、ゑ、して含まれた原則にっいて理解カがあると思は
いては、執行経営者は、はるかに一そう感受性に寓
が整備していると思はれる。さらにまたアメリカにお
管理会計の諮機能と産業技術との間の十分な調整手続
基礎をおいている。しかしアメリカにおいては、経営
定の結果による代りに過去の実績記録や一般の平均に
他方、イギリスにおいては、標準原価は、分析や測
とが相並んで前進したことに由来している。
術と予定生産計画の設定︵雫9雫◎まo庄昌旦彗巳目胴︶
一〇四︵七二六︶
なるにわよんで、予定原価計算、正常原価計算、固定価
準るあたええないのみならず、経営管理にも役立たなく
菜形態〇五化︺ために、もは“い格決定に村し適当な某
た。一と
いづれにしても、アメリカにわける標準原価計算の
凧川は、疑いもなく、作業研究︵考◎み己。;∼︶の合同抜
格計算、客観原価計算のような新しい原価計算が成立す
るに至つたが、これらもまた経営管理に対し必ずしも満
足すべきものでた一いのみならず、深刻な経済不況の襲来
するにわよんで有益な畑格決定の基準を示し得なくむつ
た。かくてこ\に﹁達成目標となしうる発生すべき筈の
肩小柵﹂すなわち当座標準原怖、ま山﹂は規模的標準原価の
計算と﹁原柵の変動の測定規準﹂なス・基本標準原怖とが
世の注目をひくにいたつた﹂と
注6 松本雅男教授、前揚者四一i四四頁参照
松本雅男教授、標準原怖計算︵増補版︶三九。頁
許7 佐藤孝一教授、標準原仙の実証灼研究企業会計、 一
九五一ぺ七眉丹
三、標準原価計算の基本原則
標準原価計算の重要性は、疑いもなく、その広大な
︹灼の漸次の評価によつて堀大している。それは今や、
型︵。。︸s︶、産業︵ぎ︷婁9×︶そして生脈品︵勺;エ巨g︶
の相違に拘らず、あらゆる企業に有赦に採用され得る
浸透は、技術的な原価見積に対する実際原価の分析的
比較を通じてしばしば影響されるであろう。この手引
は、懐疑的経営管理のための原則、 ”販売〃の人を信
服せしめる方法を説明するであろう。
しかし成巧は、実績︵−︶冒亭一昌彗8︶や原価標準が
発展している方法に依存し、そしてそれらが整備され
た臼H的の明臼な理解に依存することはよくしられてい
個な識︵8暮8婁ユ◎妄■g吻︶の精神をしみこまし、そ
る。すなわち
︶
a 経営管理者や監督のすべての階層を通じて﹁原
︵
して維特すること。
︶
b 製造されている生産品のすべての型と大きさに
︵
っいて予定以価︵?&g2昌ぎ&o富邑を設定するこ
と、すなわち価格固定面︵でユ8・簑吐奏畠潟g︶
︶
がむければ、部分的適用のためには常にいくつかの好
次にヶアゼー氏は、彼の論迩を進める前に、使用す
る。
C 実際と標準との閉の差異の期間的分析によつて、
︵
以価を岱理する実際に有効な子殴を準備することであ
機会があるであろう。一1しの面がもつとも重要である、
一〇五︵七二七︶
ししいうことがよく承認されている。もしも完介な計岬
﹁標準原価計算﹂に関する若干の考察︵寺島︶
立命館経済学︵ 第 三 巻 ・ 第 六 号 ︶
る専門用語についての注意を与えている。即ち卓越し
た1・C・W・A︵原価及び作業会計士協会︶の出版
物と直接衝突する原価計算上の用語は避けねばならな
い。この理由のために、標準原価と比較さるべき実際
一〇六︵七二八︶
また氏は、次に標準による原価計算の実際に、最,も
重要と思はれる基本的なもの、すなわち最も主要な、〃、
して、根本的な原則、四っを選んで掲げている。
第一に管理についての目的の明瞭な知識。
公式化されることが必要である。計面は﹁仕立服を着
各えの原価計画については、特殊の目的を拷慮して
もつところの超過原価︵買s竃83や標準以上の原
た﹂︵一邑;昌邑O︶であつて、そしてあらゆる予想さ
原価の間の相違についての表現として、類似の意味を
価︵8黒◎く2。。け彗ま乙︶の如き、普通の慣習にわい
れた或いは変化のない会計手続を某準としてはならな
計画ではなくして、計両が仕掛けられる前に決定され
ては、その熟れかがとらるべきであるけれども、走異
他方において、専門用語字典に含まれた、如何なる
ねばならない。
い。目的は、目的が心に描かれそして確一止される前の
定義にも包含されない若干の意味ある、このために若
塘二は、科学的方法による漂準の準備。
︵く賞一昌s︶なる用語が採用されるであろう。
しも専門語字典にある用語が使用されたならば、必然
標準は技術上の工程研究そして作菜研究の結果を某
語がこの関係にわいて咬用されてはならない。また二
引締つた︵二各一︶とか、締りのない︵一、勿。︶という
第三に、標準が狐準とせねばならない到達の水準。
録戊いは推測沽動によるのではない。
準とすることが本質的であり、そして過土ムの遂行の記
的に生ずるであろう混乱をさけるために補助用語が遊
り出されねばならない。として、そこで都合よくする
註8
ために測定標準︵;8彗&己。一彗ま乙︶や許奔し得る
差.異︵o竃昌ぎ二−o;ユ冒s︶の如き用語が使用され
るであろう。また噂門語字典には、これらと同じ意味
をもついかなる用語も含んでいない、と述べている。
つの水準の存在が根本的に必要なものとして、承認され
ねばならないC .
測定標準︵昌o婁冒&。。↑彗守乙︶時として1.C.
W・A︵原価及び作業会計士協会︶の述語の発行前は、
基礎的標準︵サ婁︷o。。け彗ま乙︶として定義されたもの
敏速に発行されねばならない。
註8 もしも一般に昌S書⋮自冒奪§・茅乙︵測定標準︶が達
穴g富2氏のいう。昌o婁;o︹;叫彗︹一胃︹−︵測定標準︶は
成目標としての標準として用いられている・、﹂すれぱ=﹄一
これと意義を異にする。
満[疋し得る材料の使用によつて十分に高い業績の達成
測定標準は、設傭と労働者の両方によつて、そして
第一、実際原価の計算にわいて、工程間の振替価格
るか、中西教授によれば、それは、
次に、標準原価計算は如何なる徽能を果すものであ
四、標準原価計算の目的
を通じてのみ到達されるべきである。損失や無能のた
の決定または仕掛品の評価に際して標準原価を用いる
と期待標準︵o宅og&乙。一竃穿乙︶である。
めの規定は包含されない。
ことによって、引算を簡易ならしめ迅速化する。
つ。
諮表に提供することによって、綜合予算の作成に役立
第二に、製品の標準原価を計算し、これを見積財務
それは恐らく1・C・W・A述語におけるこ8−︵理想
的︶として定義された如き高い標準ではないであろう。
︵後述参照︶
期待標準は、測定標準に損矢や無能の正当な額を他
第三に、製品の標準原価を計算することによつて、
価格政策その他経営の個々の決定、計面の樹立に必要
持するために、定額を加えたものが採用される。
第四に、諦緕果の捉出
な原価資料を捉供する。
一〇七︵七二九︶
第四に、経営管理者の各層に対して、原価管理に必
経営管理者が有効な管理を行うためには、執行活動
や政策の変化を行い得る様な報告書が、頻繁にそして
﹁標準原価計算﹂に関する若干の考察︵寺塁︶
点に決して原価を割当て\はならないということは、
割当て、各責任者の存在しない或いは不閉な原価中心
よつて、企業組織に一致する責任範囲に応じて原価を
原価申心点に丁程を部門化し、そして分割することに
れている。しこうして原価計算の実務にわいては、
さらに部門活動の管地統制に役立つことが特に強調さ
また単なる製品原価の算定だけで満足すること々く、
もち、これにもとづいて事業活動を行い、原価計算も
周知の如く、今日の経営者は原価意識をはつきレと
としている。
珊のためには、右のうち第四が最も重要な機能である
註9
要な原価報告書を提供する。以上の四つを掲げ原価管
立命館経済学︵第三巻・第六号︶
に、原価は種麦の経営者によつて管珂されている故に、
作された工場原価や生産賞料を記録し、総括すると共
担当者の最も重要な任務の一つである。彼の部門に報
原価管理部面を記録し、報告することは、原価計算
う一るところである。
いづれも標準原価計算の沽用によつて始めてよくなし
較に使用される予定標準を経営者に与える。これらは
する。予算会計を取扱う原価計算は、実際原価との比
は完成の段階に従つて原価を集計し、当期原価を分析
れる知識を経営者に供給するが、それは通常作業或い
また原価計算は政策、手続そして予算決定に使用さ
異と価格差異を分けることが可能となる。
一〇八︵七三〇︶
れねばならない。資仔者︸位に原価を設定し、これに
それぞれ各経常者の責任に応じて、分類され、解説さ
標準以価を使用することによって、各原価申心点にお
よつて実績を秤価し、不能率の原因を探求し、もつて
一般に承認された概怠である。この際各原価中心点に
ける各原価財の実際消炊批にその概準価格を束じて叶
経営を改詐することが出来るのである。
機能も著しく拡大されるに至つているcこの点に関し
かように、僚準以価の党灰と火に涼価計算担当者の
箪した実際原価と、生産数状にその︸位当り標準原価
︵標準価俗、へ標準消貨壮︶を乗じて計算した標準原価
を比較することによって、その差災を計算しボ数泌末
て、アメリカN・A・C・A︵原価会計士協会︶の調
そもそも標準原価なるものは、山辺教授によれば
て要求される棚卸資産や売上原価を算定するために使
れ得べきものである。﹂といい、また﹁標準原価計算
れた場合には原則として何れの工場にわいても適用さ
丁製品が標準化され、従つてその生産方法が擦、坐.化さ
用される簿記技術として始まつた。かくの如き原価計
は、かの原価計算の詩段階︵要素別計算、部門別計算、
査報缶書は﹁−⋮・原価計算は主として財務諸表によつ
算は、その性格において全く歴史的であつた。標準原
物理的標■準の組を基準とした原価の改善された確実性
理するために使用出来る貴重な道具となつた。財貨の
原価と実際原価とを比較してその差異を分析し、経営
を申心とするものであり、各部分経営にっいて、標準
に第二段階の部門別計算、即ち部分経営の原価の計算
製品別計算︶のうち初めの二つの計算を問題とし、特
は、標準原価の先を見通す特性と共に、経営者が計画
能率を判定することを申心間題とするものであるから、
価の発展と共に原価計算は、経営者が直接、原価を管
と糾価のために有利に使用出来るところの資料の源泉
それは原則・、しして総合原価計算を行つてきた工場にお
しめている。これは標準原価計算の発達と淡を一つに
遂けすることによつて、彼白身の地位を著しく向上せ
価貨料の作成及び捉出する機能担当者としての女任を
ノ\肌価計算犯当祈は、経仰仰州資料の源泉として以
標準原価と実際原価−一しを総経営的に叉は部分経営的に
う﹁櫟準原除の適用一﹂にあらざる標準原価計算とはい
しなければならないことを主一張される、また教授のい
して﹁標準原価の迦用﹂と﹁標準原価計算﹂とを区別
工場に標準原伽を適用する場合には、それは一定の計
Yr1
算技術的工夫を施すことによつて可能となろう。﹂と
いて利用されるべきものである。個別原価計算を行う
として、原価計算の有用性が大い拡張されている。﹂
ハ川>声?o×ヨま箏暮︸◎目o﹁○○貫−ま葦ユo婁軍、、7.>.︵一.
土ふ
・上
籟O
ー
するところである。
一〇九︵七三一︶
>.︸巨巨o巳目﹂、︸⋮葦プ;亀一勺ぎこと桁揃する如
﹁標準原価計算﹂に関する若干の考察︵寺島︶
立命館経済学︵第三巻・第六号︶ 、
一一〇︵七三二︶
及び原因を分析し、以て経営能率を判定し経営業績の
入れられている標準原価計算の計画はあまりにも大で
た今日における変化のないテキスト・ブツク類に採り
なければならない。これは陳衛ではないと主張し、ま
管理に役立つと共に、これによつて実際製品原価の計
ある、しかしほとんどあらゆる工場においては、特殊
︵特に部分経営的に︶比較し、その差異の生じた場所
算を省略または簡素化する計算方法なのである。
の処理を要求するところの有力な要素があるとして、
性等及には十分な考慮を必要とする諸要素である。そ
原価面から材料、労働、そしてサービスの比較の重要
責任、生産の型︵継続、組別、請負あるいは賃加工︶、
わち職能の程度︶生産高の相違、第一線監督の相対的
産業の型、企業の大きさ、経営管理機構の様式︵すな
註9 中西寅雄教授著、管理のための原価計算、二〇頁。
註10 以上は前掲拙稿、立命館経済学、第三巻、第二号及
び第五号参照。
註u 山辺六郎教授著、原価計算、現代実務講座︵第三巻︶
的
標準原価計算一二五、一二六頁。
の目
れらの内特殊の処理を要求する重要な要素として氏は
殊
標準原価計算を設定し、運用する場合には、それが
五、特
適用せられる各工場の特殊事情を考慮して、これれに
適合するじとく計画することが必要である。 ︵特殊の
註 仕少は個々の原価管理のためには通糀あまりにも小さ
ているかどうかを.小す二と。
︵
b 兄積原価が賃加工作業︵言一︶一−奏ミ◎寿︶に適し
︶
註 これは各々?一硝負の分析的管理を要求する。
pg﹂o7︶に適合しているかどうかをポすこと。
次の如く箇条書に列挙している。すなわち .
︶
a 見積原価︵撃︷昌算&8曇︶が請負仕事︵8鼻一−
︵
甘的を考慮して公式化されることが必要である。︶ケァ
ゼー氏は、特殊の工場において標準原価計算について
の計画を工夫するとき、本質的な第一歩は、製造の有
数性とその欠陥の両方がもつともよく反映するであろ
うところの原価計算の様式と管理点を選択することで
いであろう。そこでグループ或は集団のある形式が実行
そして以上と連結して、相対的に重要な考慮を与え
もつところは特に重要である。
︶
ねばならない次の四つの原価要素を掲げている。
されねばならない。
︶
C 工程別価標準︵雫O09。。O富二S己胃象︶が適
︵
応しているかどうかを示すこと。
b 労働能率と利用
一 ︶
︵
a 材料価格と慣習
C サービス能率と利用
註 線続工程が数個の部門を通じて狩つて行くであろう。
︶
d 設傭能率と利用
︵
一一一︵七三三︶
種々様友の企業の要求、各企業の特殊の製造設備や
六、標準の設定
ねばならないことを主狼している。
計両︵−︶一彗一−&︶され房、して構成︵o畠峯;g&︶され
されねばならない。計両︵己。O亭旨O︶は、︹的のために
れる︵推測される︶のであるならば斯様な附加が選択
原価を計算する時実際涼価の何らかの指示が跡づけら
つて算定されてはならない。若しも標準原価によつて
価より以上のパーセンテーヂの一率の包括的附加によ
︵
︶
︵
︶
︵
適応 し て い る か ど う か を 示 す こ と 。
さらに、氏は、所謂実際原価は、標準原碕の頂に原
d 製品別標準原価︵雫◎ま99彗ま邑8旨︶が
程 を 通 じ て 処 理 さ れ る 。
註 製品は数個の部門にわいて処理され、そして数個の工
︶
C 各々の部門は、部門別原個標準︵宗召二昌昌け
︵
8暮己。暮目ユ胃穿︶に適応しているかどうかを示すこと。
註 吾々は部門を普通に管理統制の単位であると仮定せね
ところに最も適当なる如くなさねばならない。
ばならない。そしてそれ故に原価責任が査定されるべき
︶
f サービスあるいは職能の原価標準が適応してい
︵
るかどうかを示すこと。
註 職能別原価衝理の程度は明らかに、組織の様式、ス、し
て補助灼サービスの重要性に依存せねぱならない。
︶
g 工場別原価標準に応じているかどうかを示すこ
︵
と。
註 これは会杜が多数の分散したあるいは連合した工場を
﹁標準原価計 算 ﹂ に 関 す る 若 千 の 考 察 ︵ 寺 島 ︶
材料価格標準︵才goユ告零︷s。。g己胃︷︶、材料数量
あろう。だがもつとも普通に使用される若干の標準は、
原個組織に応じて、多くの異なる標準が設定されるで
立Am館経済学︵第三巻・第六号︶
費量を掛け合はすことによって標準材料煤価を計算す
れの価格を求める。そして標準材料価格と標準材料消
仕損量を決定の上、材料種類毎に定め、ついでそれぞ
や過去の記録等にもとづいて、いわゆる歩留り計算や
一一二︵七三四︶
る。労務費については、労働の種類、等級等によつて
標準︵昌算g邑o昌巨身吻g目ま己︶、労働価格標準
︵−争冒雫宇o己。雪目ま&︶、労働量標準︵−争昌り;鼻︷ぐ
変動費標準︵<胃ぎ巨o∼己昌。。一彗ま一、ら︶である。ま
標準労働原怖を求める。間擦費については、給付との
による各給付の一定単位の標準作業時間によつて単位
標準平均賃率と、科学的な時間研究や作業研究の緕果
た概準は実際以価計算が、要素別、部門別、製品別に
関一連が直接的でないため科学的に決定することは困難
。。け彗ま邑︶、固定費標準︵葭×&∼己昌。。g目ま己︶、
行われるから、これに対応して要素別標準、部門別襟
れは直按材料費、直接労務貨、及び閉接費の三つに分け
さて襟卒の篶一段断は要素別の概準以榊である。そ
それから企額的に表示される。
されるのであるが、先づ数批灼な標華に火礎をおいて、
櫟雌以価は、普通数壮及ぴ価格の二つの面から検討
る。
されることになる。以上の掠価裸準を集計することに
了巨匙胴g︶、弾力舵予塊︵ヨo生巨o﹃巨エ胴g︶・こして設定
することが必要であり、閉接費は変動予算︵く胃ぎEo
動に適応せしめるためにいくつかの閉擦賀予算を作成
なる撚業皮の変動に伴つて異なる。そこで換業皮の変
て間接費︸位標準を定める。閉接費の標準は、某準と
し、二れに基づいて間接費予算を作成し、これによつ
一、、ある。そこで予定操業殴あるいは最適撲業度を決定
て没定される。先づ材科にっいては、一定給付に対す
よって、各萩給付巾位の標準製迭原価を算定すること
準、それから製口叩別標準に算出して行くのが順序であ
る材料の消費^、これは材料消賀に閉する科学的分析
は作業の達成目標、あるいは能率測定の尺皮となるも
の調査研究の緕果として決定されるものであり、それ
研究、労働の作業及び時間研究、操業皮研究等の種寿
析、各種原価要素の価格変動の研究、材料の歩留まり
以上の如く標準原価の設定は、実際原焔記録の分
割愛して別稿に譲る︶
が出来ろ︵漂準の設定についての詳細は紙幅の関係上
新のものでなければならない。そこで製造方法なり、
確なる尺皮たり得るためには、常に現状を反映した最
である。漂準はそれが活動の某準となるべき能率の正
予め定められた原価であつて、達成目標としての妹衙
うとするものであり、後者は毎吠個計算期閉において
る実際原価をこの尺皮と比較してその変化趨勢を知ろ
る。前者は固定灼尺皮を設定し毎凍価計算期問におけ
当座灼標準以伍︵o;;巨奈旨︵ぎ﹃︵一83これであ
許口
のであるから、標準は個々の企業内部において定めら
労働能率なり或いは材料の種類などについて、蒐要な
変化があつた場合には改訂が必要であると考えられて
れ、従つて他の企業、あるいは企業外部において設定
せられ、押しつけられるものではない。
おり、アメリカにおいては当座標準が多く採用されて
一一三︵七三五︶
対立があった。 これはアメリカの場台、主としてハリソ
から山辺教授︵^谷標帖︸伽〃算︶の以合は寧ろ某人・標
仏灼なも○として進んでいくのが好ましいという恋甘o
標準以舳o代格というもoは、座搬箏灼な考え・万、それ
︵ム4概準原柵^算︶が理解︵上帳︶するよう.む
、んられる、座標準と基木搬準o考え方がそれである。松
学界むど一“、二っの非常に削省に対汀した搬準の性格が考
註H 肯木茂刎教授は︺兀来標泄ド原舳の性貫については、
いる。︵拙稿、立命館締済学、第一二巻第五骨参照︶
擦准−設定の類皮については、別の機会にのべた如く、
ある企業は長期に標準を設定する、他は一年に一皮、
さらに他のものは主な原価攻目が事務上変化されるま
で櫟卒をか。元ない。標準は標準からのあらゆる変化が
経常の不能率をあらはす。そこで概準が不正碓でない
ためにはしばしぱ十分に設定されねばならないと信ぜ
られている。たゾ標准、にっいては対立する二っの型が
ある。即ち某本的標準以価︵ヲ浄。。け彗ま己86と
﹁標準原価討算﹂に関する若千の考察︵寺島︶
立命館経済学︵第三巻・第六号︶
ンが標準原価を唱え、それから線を引いているのは当座
標準的考え方であるが、 キヤマンの一九三三年の書﹁基
本標準﹂の主張であった﹂と述べている。
脊木茂男著﹁原怖管理と標準原価計算﹂九七頁。
七、分析と測定による標準の準備
標準原価計算は、科学的管理法の原価計算えの適用
であり、従つて標準なる用語もまた本来の意味にお
いては科学的管理法︵。。98亀︷O昌竃素O昌O巨︶から
生じたものと推定される。前節において述べた如く、
.標準は種表の科学的調査研究を基礎として設定される
のである。
ケアゼー氏は、テイラー︵享&實︸O1き勇−◎孝、−章−
−2︶の科学附万法の意義を有利に引用して、すなわち
﹁それは古い意見や判断について、精確な科学的調査
や知識の置扱を本質∼なものとして承認する精神革命
を完成す、。﹂それはわそらく卒直に含まれた諸閉題
についてい分析と測定の迦用であるとい\。早くから
一般の慣行となっている二つの用語、すなわち技術的
一一四︵七三六︶
工程研究︵a︸己O邑雫O02吻津己く︶と作業研究︵ミ。、斤
。。言呉︶が理解されねばならないとして、科学的管理
のための基礎的用語を次の如く解説している。
技術的工程研究︵弓8プ己8−宇◎09吻○O冒身︶
設備︵巴竃け︶、材料︵昌尊oユ25、そして製品︵巾、.
◎ま9︶を改善し、標準化し、特殊化することの技術
面である。技術的研究は、作業研究にとつては補助的
である。それは調査、技術の発達とそして計画の三つ
の技術を通じて、科学︵。。O︸98︶と工芸学︵8︸目、−,
○撃︶と機能︵冒目9︸昌︶の一般分野を包括する。
作業研究︵ミo÷oo言身︶
もつとも能率的なそして経済仙な方法にわいて、人
閉と設備︵機械装置︶の使用を碓保する︹的をもった
作業の分析的研究︵竃告さ︷8;;身︶である。
二つの研究様式は、製^、櫟械火質、材トし,、仁、、サ
ービスそして労働のすべてo必嘆な岬細と脈準化、t同
時に処理する二とが出来る。技術的工租研究と作業研
究の両方は、完令なそして正確な原価標準、ぜ確一uすリり
さらにそれは作業研究の三っの部分、すなわち方法
ためには必要欠くことが出来ない。
体の個次の動作の分析的研究である。最近先進国にわ
設備をもって、あるいはもたずに活動すろ人閉の身
の 動作研究︵く◎弐昌○り巨音︶
わける本質的特徴である。
竈昌︷一あ︶によつて実行される。二の評価は作業測定に
る。ストッブ・ウオッテ・タィミーング︵乙・8勺≠算o7
人間と機械裟置の両方について遂行標準の決定であ
剛 作業測定︵考◎鼻くo婁毒婁冒巨︶
が用いられる。
註H
位に分けて観察するためにサーブリック︵,目−實巨ポ︶
いては、作業申の動作を分解可能な披少限皮の分析単
研究、動作研究、作業測定に言及することが一層適切
であると思はれる。
m方法研究︵竃o亭&oり巨呉︶
技術上のそして生産要求によつて設定された制隈の
内にわいて、改善を遂げる目的をもつて、現存するあ
るいは提案された方法を研究するために使用される分
析のシステムである。根本的には方法研究は、工程を
その構成要素に分解しそしてそれらの後の分析よレな
る。工程分析によって作業方法の改善を研究する場
5 流れ作業のく︺珊化
4 設計の変更による介理化
3 独汀製^い綜合的改善
2 作業方沽の籏械化と分業専門化
1− 工程順序、い変更、合併、
樽準い価計罫にわけ心本質的某本的なもいであ一ハ、とい
で作業研牝は小知枇そして非火複的昧羊にわいても、
2ユ昌暮ぎ洞︶として知られた抜術が使川される、み、こ
な時刷甘究が行はれる代りに、分秋灼兄積︵p曇ぐま己
とが山来るということが支柵され小。この場合は詳細
そして大批的生斥にわけると企く向じ様に適用するこ
作業附究○吠則は、介反徴的作業についてもぱ覆灼
を挙げることが川来る。
一一五︵七三七︶
合の考慮すべき要点として
﹁標準原価計算﹂に関する若干の考察︵寺島︶
立命館経済学︵第三巻・第六号︶
註蝸 申小企業庁編、咋業管理 二五−工一七、貝。
一一六︵七三八︶
い彼は特殊の工場の口次の製造間魑、あるいはす
ていろ。概箏はそれが乍仕すゐ︺的に応じて各唖、りも
さて﹁像準﹂なる用諮はいろいろの恋味に使用され
担⋮準︷迷∼肌の口目襟
くなくとも、彼が包含する工場の榔分と密壊な閑係を
○が仔在し得る○でめる。木榊はケァゼー氏の論楴応、
./’
\.、
ろ、︷ふ企業庁編航掲芯 三二いパ。
測して分析す.二■視動咋分析○方法が広く用い、りれてい
は未だ実用○域には達していむいが、だじ肉眠のみで観
フイルム分析は、梢当の経費と披術∼婁すろ○で口太で
鶴測紀録をすろ方法で、これをフイルム分析という。
ムを、一駒ずっ検対し、手や指先に至るまで身体各部○
れて撮ろか、または連度の一定の撮影機で撮つたフイル
測法としては篶測心鐙影法を用い、画甘に特殊時計ネ、人
より、毎回の動咋の分解でさえ困雌である。本格的な観
的む幼きc○で、 暗一閉o測定はも・一一
が用いられる。サーブー1一ツクは殆んどが一秒以下○瞬問
柱H 動作分析の分析車位としてサーブリツク︵弓ざ︸一ポ︶
う二とが強調されねばならない。
それではその特質として業績標準を確定し得る人と
し て必要な資格が尋 ず ね ら れ ね ば な ら な い 。 ヶ ア ゼ
ー氏は、標準の準傭について責任ある人は、たんにあ
る資格と経験を所有せねばならないばかりでなく、組
織の構成において適当な地位にあらねばならない・、しし
て、五つの資格要件を挙げている。すなはち
い 彼は分析や測定の披術について、訓練され、経
験をもたねばならない。
い 彼は標準嗅価計算の原則と要求に徹底灼に精遁
侍つていなければならない。
中心として諭じて来のであるから一概準﹂.なる用語が
すべきである。
け 彼は岐高締営者を脈いて、全く独一︶一すぺ︸べ一、、、あ
確かに秤淋ドは閉帷仁測∴﹂い︸位、時・、しして坦実のあ
吋を愈味す心か先づ彼の所説を閉こう。
尉 彼は実際の作業場で訓凍され、寧ろ経常竹理汽
るいは灼確む︸泣としてノ仏認されねばならむい。さ、ら
る。
あるいは慌将い維験を持たねばならない、
を某準としないし、またそれは到達の桃他として役山ー
来の、期符を概準とするであろう。それは理想附.な条件
見込時閉数が血以て、予想されねばならない、予独は将
のための煉怖標準を決定する航に製造時閉に費される
いところの要素である。例えば機械の一時閉毎の迦転
条件は原怖標準が設定される前に予想されねばならな
閉中︶に運営されそうな条件の設定を意味する。予定
ばならない。予定条件とは、考慮中の次期︵将来の期
もと一、、特定された作業を実行する以伍の測定であらね
を基礎として計算されているのではなく、予定条件の
事実上原価標準は標準業績として知られた能率水準
つたところと同じ.以那の使用を含まねばならない。
れねばならない。またその設定は作業研究の述用に従
にそれは分析と測定による科学灼調査によつて設定さ
ともよく認める型であ■と忠はれ、。氏はこれを測定
資任の表魎の下に、あらけゐ稲楓、い伽久の分析をもつ
A用語にわけるとn様1、はないcしかしみ、れは原因と
原個標準○この概念は、理想としで、の1・C・W.
ている標準を設立することが可能である。
ついての設備、用役そして材料取扱ひの業絞を包拝し
種類○割引をも包含しない。それは精確に同じ種類に
この標準は能率の標識である。即ちそれはあらゆる
についてはなんらの斜酌を含まない。
械の故障、欠点のある材料等疋○それらの損失や浪費
と、仕事の変化、労働者の機械の標準以下の生産、機
準とされる。それは必然的に発生する、例えば学ぶこ
他方にわいて、原榊概−準・、しして標準業績の達成が某
てリンクされねばならむい、
分な考慮が与えられねばならない、製遣計而は、設伽
ついて、設傲利川を等しくする最も経済灼な乎段に十
に迦合させることによつて到達し得る業績の尺吹とし
するために、そして維営者や慌桝の仕郭を一定の某準
い時に他の菜絞水箏は、価格の固定化の某淋ぷを卒榊
才泄︵;︵6彗;︵一書旨o葦ら︶上呼んでいろ。
利用の計両されたネ、して標準時に合された予定をもつ
一一七︵七三九︶
とう・、しするの一、、もない。しかし予独された生産訂等に
﹁標準原価計算﹂に関する若干の考察︵寺島︶
て設定されねばならない。これは期待標準︵員潟g&
立命館経済学︵第三巻・第六号︶
れた標準は将来の特定期間申に到達され得る標準﹂は
一一八︵七四〇︶
額にっいての準備を含まねばならないところから生ず
避け︶が^﹂いものとして、看傲さねばならをい損失相当
二つ○水準間の相違は、吾友が正常な生産の循環に
ろう﹂という性絡のものでないと解釈して差支、イ凡なか
ばならない性格をもつたものであり﹁達成されるであ
理的に活動︵経営︶されるならばむしろ到達しなけれ
合﹁到達され得る﹂・一しいう言葉は、企業が能率的に合
期待標準とほぷ同意義であると忠はれる。なわこの場
る。しかしながら斯様な損失は最小隈に維持すること
ろう。
己。葦目山胃o︶と呼ばれる。
を目的として詳細に分析されそして調査されねばなら
アメリカにおいて﹁標準原価﹂とは何が意味される
か、ヘンリシー氏は、次の五っを掲げている。
ない。これは許容し得る差異︵勺2。旨家三〇;ユ書鶉︶
と名づけられている。そこで
山 遇去の実際原価の平均
の多くの個人の浪費や節約によつて形響されているか
氏によれば、⋮は、歴史的事実の平均さある、過去
旧 到達し得る良き菜績標準
↑リ 最大能率にわける理想的原価
ける予算原衙
剛 正常なあるいは期待された作業のいづれかにお
おいて発生した原価
2− もつともよい、すなわちもっともひくい過去に
、−一苧婁雪g&津p目宍弓ユい亭o昌o婁毫&乙。s−庄葦ユ
十∼︷2冒一色三〇;﹃ぎ篶oである。以上ケアゼー氏の
所説に従つて二つの標準の型について述べたが、先づ
測定標準なる川諮はL・C・W・Aの理想的標準︵己窒−
葦冒ま乙︶川ち﹁もつとも有利な条件のもとに到達可
能標準﹂とその意味を多少典にする。叩ち測定標準は
予定条件が某準とされるのであり、できるだけ最も有
利な 条 件 が 某 準 と さ れ る の で は な い 。
つぎに期待標準は1・C・W・Aの定義﹁は予期さ
れらが置かれる使用に横たわつている。予算は写実的
同一企業に同時に使用されるであろう、その相違はそ
と標準京価は撰友混同される、実際問題として両者は
ばならぬまた信頼し得べき基準ではない。側予算原価
利益を得るであろう。しかし業績記録は原価があらね
会杜はそれを繰返さん・、し試みることによつて、確かに
ている。斯様な標準は容易に決定され得るし、そして
たこと○あるもつともひぐい涼怖で若干の利益をもつ
ら固定した比較の某準を提洪しない。“は以前到達し
いる。
み経営管理ために最大の価値があるのであると述べて
れねばならない。標準がかくの如く設定された時にの
史的資料と同時に、技術と統計的研究において見出←べ一
得るものであるためには、実際の良き組織から得た歴
務員によつては設定され得ない。標準が有効、信頼し
測活動によつて或いは工場の実際に精通していない事
の考慮が含まれるのである。この種標準の設定は、推
業を設定するために、一定限の最小限の損失にっいて
含まれないからである。旧は原棚標準は到底可能な課
註15
である。その必要とするものの表は、良き過去の実務
意味をもたない。↑Dは最大の可能な能率にて獲得され
可能な菜務に閑係がない。それ故に予算原価は標準の
己S一冒渇みま昌。。け彗匹胃O︶
1 理論的、理想的久は完全標準︵一一一5亭8;饒8ガ
藤教授によれば、
原価統制のための統制目標としての標準原価は、佐
るであう理想瞭価の使用を示唆している。その基準は
2 達成可能の良き業績標準︵−岩暮邑昌巨o篭&
が某準とされねばならない。過去の良き実行は、良き
必然灼に到着されねばならないということなしに固定
勺93﹃昌︸篶O。。蟹目ま己︶
3 過去の平均実績標準︵>罵§需o婁けで9♂﹃昌−
某準をもって実際原価の比較の手段を準碗する。この
標準にわいては、差異は浪費や不能率の総費用を示す
讐5o吻雪冒︷pH︷︶
一一九︵七四一︶
であろう、かような費用についての考慮が全く標準に
﹁標準原価計算﹂に関する若干の考察︵寺島︶
意をひさ、刺戟を与えることがない。房、こでは標準差
業員の実際作業目標とはならないし、従つて彼等の注
原衙は水準が著しく高度で拘東性の強いものでは、作
このうちいづれを選ぶかについて、先づ第一の標準
立命館経済学︵第三巻・第六号︶
註‘15 。。9邑2甲ごo;巨一亭︸ら℃奏−も﹂。c
用いられる。
可能の水準であり、経営管理、能率測定の手段として
通常経営活動の到達目標であり、経営努カの結果達成、
れはまたヶアゼーの期待標準と大体一敦する。これは
一二〇︵七四二︶
漂を達成することができ、従業員に安易感を起させ、
またあまり櫟準が寛大なものでは、貧弱な水準でも目
上や言訳をい\うる余地がある。﹂との主張を引用し、
■<ヴ量冒q︶の﹁そこには情に目標不達成につき逃げ口
は、 ﹁管珂会計、製迭棚作兼︺﹂に強調された如くアズ
とが一般に承認されている。この点に閑してイギリス
結果を敏速に提出する事が極めて必要であるというこ
の比較︵物最的にも価格的にも︶を行い差異を分析し、
標準原価による原価管理においては、標準と実績と
報告書の提出
折角襟準制皮によつて発見捕出すべき不能卒筒所も蔭
リカに遅れていることをケァゼーは卒荷に認めている。
九、
企業合計一九五一年三月号参照。
註肪 佐藤孝一教授前掲論文及び利益計画。戸し損溢分岐点
●
異が相当に生ずるから、時には作業そのものに、或い
は標準設定に白信や信頼感を失わせることになるであ
ろうし経営者は、作業担当員にその差異の責任を負わ
蔽されることになろう。かくて、原価統制上披も効果
アメリカ〇一九五一︸kい沽委以会が掲げ一Lゲ師計
せるわけにはいかない。としてレィブランド︵考・竃・
的む概準は、火き業績○達成可能水準一∴、むければなら
の必要な味価賞料を捉供す二こと、第二に絆営者及び
算のH附は、胴知の如く、遂に吋務諮表咋成につい一、、
以上によつて岬らか斤三如く原価符珊○ための櫟準
管瑚者の各陪胴に対して脈価笹理に必要な以価穴料ネ、
ないことになろと主、脹している。
ボ6
パ価は、 し得る艮き業績水準と認められてわhノこ
及び連営政策の1樹立に必要な原価資料を提供すること
提供すること。第三に経営者に対し経営上種次の決定
任をもつ人共に対し、彼等にとつて枢要な事実あ、端的
に依れば、原怖搬告書は、経常活動の結果について責
H 経営活動の状態を解釈するために用うる資料を
は原価報告書の目的を次の三つに分ける。
ヴアン・シツクル ︵くp目○○︷o匡9︵O◎。。け>o8巨鼻ぎ岬︶
缶しないものについての詳細を報缶するものである。
すなわち製造原怖報缶書や損益計算書に詳細に記載報
の主目的は、経営活動の結果を、伝統的な会計報告書、
第三巻第二号参照︶に述べたが、要するに凍価報苫書
原価報告書については別の機会︵拙稿立命館経済学
救な手段は原価報作書である。
絆営政災の決定に報什し、糾局、企業の収益性増進に
要するに原価報告帝は原価の面からする経営管理と
邑 経営政策の決定に援助を与えること
貢献し、従って企業の最大利菰の実現に奉仕すること。
工場管理を容易ならしめ、かつ高い能率標準の達成に
H最も実際的な方法で作業の現状を示し、有蚊な
すること。
H 作業及ぴ原価の見地から最大隈皮の報告を提供
る。そしてそれは次の目灼をもつている。
めには何処に力を入れたらい\かを知らせるものであ.
に示し、経営を改善し能率を増大し原価を低減するた
蒐朱することC
貞献するものである。
である。原価計算がこれらの機能を果し得るための有
uH 維常竹理方法の変史をポ唆したり、紅桝不能率
報缶篶は山原価と経営賞料そして、の以価符理機能
訂17
の除・ム、無駄の源泉の探求に関する報告を捉供するこ
にわける経営者の活動との削の相違に橋をかける、そ
二で二の報缶機能を計面し、責任を遂けすろポ﹂めには
工﹂。
臼 水価管理の適当む尺唯の設定に貰献すること。
甘 軌告秤は信楓し得るもの一、、むければならない二
二二︵七四三︶
ラング︵−﹂9矢一〇C巨>S◎旨−ミ売=∼冒庄rCC斤︶
﹁標準原価訂 算 ﹂ に 関 す る 若 干 の 考 察 ︵ 寺 島 ︶
立命館経済学︵第三巻.第六号︶
” 報告書は、不能率や不必要な支出を発見し、そ
してそれらを訂正するに最も有利であると思はれる時
に捉出されねばならない。
閉 実際原価あるいは実績は、計画︵あるいは標準︶
原価との比較において示されねばならない。
叫 各友の報告は心の内で読者の必要をもつて計画
されねばならない。
−帖 差異は注意深く分析されねばならない。
以上の諦以則に留意すると共に、担当者は常に彼の
概缶形式、内容そして使用価値を改善するために努カ
することが爪要であると認められている。︵弔、昌−○、。.
o.o。;pP一一テo弓巨目oユ◎目◎﹃亀50◎昌>oo◎目目旨目胴、冒
○易け○◎巨−dポ>OO◎目鼻ぎ胴犀OまO≠・−巳ざ8︸Q︶ケ
ァゼー氏はイギリスの原価報告の未発達の理巾につい
て数個の理山があるのであるが、しかし多くの困難は
塊場,符理と総八H仰珊と名づけられるもの\結く︺によつ
て打ち膀ヤり得ると述べている。次にそれらの管那方法
を掲げて本禍、の納びにかえる。
一二二︵七四四︶
幻 現場管理︵︵毛g8算;−︶現場での出来事は
︵
次の朝そ汀らの分析と陳述によつて、個々の実績と損
、失にっいて毎日湿録することを意味する。この様な結
果は下級経営者や監督の直接の行為を要求する。
い 総合管理︵︵︶葦;;8巨;−︶総合管理は分析さ
れた結果の四週間毎の捉出を意味する。これらの諸表
︵
は四週間の期間の終、直ちに次の週中に準備すべきで
ある。それらはその結果が下級経営者と議論され得る
ために、総括的管理者や作業管理者への報告について
特にもくろまれている。
↓ 中間管理︵昌己ミ︷8葦;一︶特殊の作格のた
めに日々の記録と捉出を必要としない結果の週毎の総
︵
括である。例えば特に変化したあるいは入り込んでい
る作業や仕事はそれらの人々の業績の週毎の計算が一
そ満足と、なる。
測定標準からの例外や敵脱は、それらの発生逝りに
個友にそして直接に提出されねばならない。勿論﹁直
接﹂ということは発生の次の日が意味される。四週間
毎の総合管理は、そこでこれらの日々の記録の総括と、
この長い期間について一層適当に表現される他の結果
を加えて準備されるであろう。かくしてイギリスの遅
れがちについては打ち勝ち得るものとしている。
註17 山辺六郎教授 原禍報告−多、の担当者と報告原則−
産業経理 第一二巻第i、号。 参照
﹁標準原価計算﹂に関する若干の考察﹂ ︵寺島︶
一二三︵七四五︶
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