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Ⅰ 練馬総合病院の概要 - InterSystems

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Ⅰ 練馬総合病院の概要 - InterSystems
超高齢社会を支えるITのあり方
ー 真の医療連携と情報活用を考える ー
20141003
練馬総合病院における
情報システム構築の考え方と取組み
-院内・地域での情報活用からデータ保全まで-
公益財団法人 東京都医療保健協会
練馬総合病院 院長
医療の質向上研究所所長
飯田 修平
理事長
Nerima-General-Hospital
Ⅰ 練馬総合病院の概要
運営主体: 公益財団法人東京都医療保健協会
設立:
昭和23年3月15日設立 財団法人
平成24年4月 1日
公益財団法人移行
診療科:
内科・循環器内科・漢方内科・小児科・外科・脳神経外科・
整形外科・皮膚科・泌尿器科・産婦人科・眼科・リハビリ科・
麻酔科
各種センター: 創傷・糖尿病・健康医学(健診・治験)・内視鏡・結石・
化学療法・漢方医学
併設:
医療の質向上研究所
許可病床:
224床
看護体制:
10対1
平均在院日数: 11日
入院患者数:
180名
外来患者数:550名
Nerima-General-Hospital
*公益財団法人東京都医療保健協会定款
第2章 目的及び事業
(目的)
第3条 本財団は、国民の保健向上に必要な医療をな
し、地域医療を担う中核的な病院として貢献し、特に生
活習慣病及び高齢患者に対する療法とその療養生活
の指導並びに研究、及び安全で質の高い医療を提供
するための科学的管理手法の研究開発・実践のために
医療・介護施設の設置経営とそれに附帯する事業を実
施し国民の健康保持に寄与することを目的とする。
TQM/MQIの実践
*
Nerima-General-Hospital
練馬総合病院の経営理念
2001.1 改訂
「職員が働きたい、働いて良かった、
患者さんがかかりたい、かかって良かった、
地域が在って欲しい、在るので安心」
と言える 医療を提供する。
顧客満足を目的とする
基本的考え方:
職員、患者、地域がともに満足できる医療(経営)をおこなう。
Nerima-General-Hospital
ロゴマーク
*
創立50周年に制定
情報システムは統合・理念実現の要
Nerima General Hospitalをイメージ化
・3本の縦線:「診療・事務・看護」 「病院・地域・行政」
連携・連帯感・病院の重厚な存在感を表わす。
・Gの曲線:3部門を統合する理念、情報システムを表す。
右上がりの切り込みにより、先進性、向上心を象徴する。
・それぞれの価値観が相互に関連し合い、医療の質向上
をめざす練馬総合病院の姿勢を表わす。
*
診療部
公益財団法人
東京都医療保健協会
組織図
各委員会
診療技術部
各診療科
リハビリテーション科
放射線科
薬剤科
各プロジェクト
看護部
管理会議
手術室・中央材料室
外来
人事経理課
理事長
練馬総合病院
院
長
事務部
評議員会
副院長
各センター
直轄部門
情報・データ管理は直轄部門
設
課
庶
務
課
庶務係
用度係
リネン係
医師事務作業補助
入院係
医 事 課
外来係
結石
創傷
内視鏡
糖尿病
化学療法
健康医学(健診・治験)
漢方医学
地域連携室
なんでも相談室
医療福祉相談室
企画情報推進室
医療情報管理室
質保証室
安全管理室
スタッフ部門
医療の質向上研究所
施
人事係
経理係
ライン部門
臨床検査科
栄養科
ME室
病棟
H24・5改訂
理事会
Nerima-General-Hospital
Nerima-General-Hospital
Ⅱ 情報システム構築の基本的考え方
運用が目的であり、システムは道具である
使いやすくなければ意味がない・・・運用重視
自院の考え方にあったシステム
なければ(共同)開発する
あわなければ改訂(optimize)する・・・創意工夫
常に、(診療)業務に重大な支障がないこと
システムダウン対策を講じること・・・BCP
紙媒体でも業務を可能にする
再構築が容易であること
柔軟性があること・・・ハード・アプリ共に
Nerima-General-Hospital
情報化の要点
情報の自動収集(センサー等)
入力作業軽減または廃止
情報の発生源入力
転記の廃止
情報の蓄積
データベース(RDB)・DWH(多次元)
情報の共有
即時利用可能性・ユビキタス
情報の利用・活用
2次利用 ・不特定目的 Nerima-General-Hospital
*
当院における情報システムの
開発・導入は七転び八起きである
当院の、電子カルテ開発には
間に合わなかったが、
業務フロー図作成により、
業務改善に結びついた。
「失敗しないシステム構築のために」は、
他の病院が同じ苦労をしないことを意味する
Nerima-General-Hospital
Ⅲ
練馬総合病院における
情報システム導入の経緯
Nerima-General-Hospital
練馬総合病院の経営戦略のながれ
*
第1段階
第2段階
情報の共有
第4段階
情報の統合
情報活用
意識改革
情報発信 ・ 信頼の創造
情報システム構築
病院機能評価認定更新
医療の質向上研究所設置
公益財団法人移行
病院機能評価認定更新
創立六十周年
質保証・HCQI
5
請求 ・ 出 版
DPC
効率化
出版( 冊)
経営の管理
質の管理・MQI
卒後臨床研修指定
MQI
質の向上
業務フロー分析
FileMaker
Cache'
機能評価認定更新・ DPC
調査
バランストスコアカード
QFD・
6・
F
σ MEA
プロジェクト管理
創立五十周年
病院機能評価認定
諸規定の整備
ポイント制退職金
医療の質向上活動
退職年金
職能資格制度
就業規則改訂
出版
倫理綱領掲示
諸委員会設置
人事考課開始
管理会議設置
院長就任・
理念 明 示
医療の管理
再構築
HIS
データウェアハウス
Oracle
オフコン・UNIX-WS から PCーC/S へ
基本的考え方
H25
NW
C/S化 RDB化
Web/DB Server
練馬医療情報保全
組織構築
LAN接続 →
NW
← ネットワーク化
練馬医療連携
組織再構築を目的に情報システムを構築
新病院移転・業務再構築
システム再構築
新病院着工
電子カルテ・
業務支援
業務フロー分析
病院業務支援
医事・給食・
人事
H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H20 H23 H24
病棟薬剤管理
診療録図書
PCサーバ
X線画像システム
6検
σ討
自動受付機
H6 H7 H8 H9 H10
CT・MR
給食
H5
人事給与
検査システム
H4
院内LAN
院長PC導入
医事システム導入
H2 H3
検査システム検討
練馬総合病院の経営戦略の流れ
基本的考え方
第3段階
信頼の創造
満足度向上
Nerima-General-Hospital
病院情報システム基本要件検討プロジェクト設立
情報技術(IT)の目覚ましい進歩により、産業構造は大きく
変わりつつある。医療においても、適切な病院情報システ
ム(Hospital Information System)を構築することにより、医
療情報の電子化、医療の成果測定、医療の質確保、経営
の効率化を行うことが期待されている。しかし、病院におけ
る情報システム構築は、必ずしも満足できる状況にはない。
この原因の多くは、医療側と情報システム構築側との間の
意思疎通が確立していないことにある。
Nerima-General-Hospital
業務フローモデルの作成と出版
「病院情報システム基本要件検討プロジェクト」と並
行して、業務フローモデル作成作業を進めた。
医療側と開発側の情報共有、意思疎通を図った。
厚生科研費研究を実施し、成果として、
「電子カルテと業務革新」 と
「病院情報システム導入の手引きー失敗しないシス
テム構築のためにー」 を出版した。
Nerima-General-Hospital
第一
導
1.医事会計システムの更新(現行機種から新機種への移行)
・医事会計機能
・他部門システムとの連携(既存機能部分のみ)
2.医療情報の統合(一次)
・医療情報DB構築
・部門システム連携(既存システムのみ)
入
第二
3.医事会計システムの機能拡張
・カルテアリバイ管理
・レセプト電算
・各種統計
・部門システム連携(全システム)
段
4.医療情報の統合(二次)
・医療情報検索・照会
・部門システム連携(全システム)
第三
階
5.医療情報の更新機能
・各種オーダ入力機能(薬剤、検査、栄養、その他)
第四
6.電子カルテシステム
・外来・入院全オーダ入力機能
・部門システムのオーダ連携
・カルテのデジタル管理
Nerima-General-Hospital
*
第一
導
情報システム更新(2013・7・15)
電子カルテ全面更新を契機に発想を転換
第二
入
1.医事会計システムの更新(現行機種から新機種への移行)
・医事会計機能
・他部門システムとの連携(既存機能部分のみ)
2.医療情報の統合(一次)
・医療情報DB構築
・部門システム連携(既存システムのみ)
3.医事会計システムの機能拡張
・カルテアリバイ管理 ・レセプト電算
機能要件より、OS・DB(Cache)を優先して選択
・各種統計
・部門システム連携(全システム)
第三
段
4.医療情報の統合(二次)
柔軟なDWHを構築することが大前提
・医療情報検索・照会
将来の状況は不明、データを利用可能にしておく
・部門システム連携(全システム)
第四
階
5.医療情報の更新機能
・各種オーダ入力機能(薬剤、検査、栄養、その他)
データマネジメント能力が必須
第五
6.電子カルテシステム
・外来・入院全オーダ入力機能
・部門システムのオーダ連携
・カルテのデジタル管理
7.医療情報地域連携
・診察・検査依頼/診療情報参照
・医療情報保全(診療情報参照・大災害時相互参照)
Nerima-General-Hospital
システム構成(移行前)
QRコード印字
FileMaker
癌登録システム
クリニカルパス
糖尿患者DB
バリアンスレポート
禁煙患者DB
⿇薬処⽅箋
⼿術記録
レジメン
化学療法
空床情報
創傷カルテ
看護計画
褥瘡カルテ
看護必要度
転倒転落スコアシート
輸⾎オーダ
⾎液製剤管理
問診票
診療情報提供書
紹介状
承諾書
カンファレンス
報告書
チェックリスト
診断書
Oracle・SQL
患者情報参照
ファイリングシステム
患者情報・移動情報
中間DB
患者情報・オーダ情報
ARTERIA
患者情報・画⾯表⽰情報
カルテ
患者情報・オーダ情報
【各種オーダ】
外来処⽅注射・放
射線・内視鏡・⽣
理検査・検体検
査・病理検査・細
胞診検査・⾷事・リ
ハビリ・処置
薬剤システム
⼊院処⽅・注射
…
投薬実施
2013/7
患者情報・オーダ情報
ナースコール
栄養システム
患者表⽰システム
Pacs・画像システム
健診システム
患者情報・オーダ情報
実施情報
リハビリシステム
患者情報・オーダ情報
検査結果
検査システム
患者情報・
算定情報
患者情報・オーダ情報
実施情報
医事システム
薬局・調剤システム
Nerima-General-Hospital
システム構成(移行後)
*
地域医療連携診療所・薬局
データ参照
Cache‘
問診票
診療情報提供書
紹介状
承諾書
カンファレンス
報告書
チェックリスト
診断書
Cache‘
練⾺医療情報
保全ネットワーク
CI-A
(CI-A地域連携版)
データ抽出
…
データ抽出
QRコード印字
FileMaker
データ抽出
患者情報・移動情報
患者情報・画⾯表⽰情報
患者情報・オーダ情報
Ensemble
データキューブ
提案範囲
ファイリングシステム
患者情報・オーダ情報
患者情報参照
患者情報・オーダ情報
中間DB
2013/7/15
患者情報・オーダ情報
実施情報
ナースコール
栄養システム
患者表⽰システム
PACS・画像システム
健診システム
薬局・調剤システム
CRESC
Cache‘ 新システム
カルテ
癌登録システム
クリニカルパス
⼿術記録
輸⾎オーダ
バリアンスレポート
化学療法
糖尿患者DB
⿇薬処⽅箋
創傷カルテ
禁煙患者DB
レジメン
褥瘡カルテ
投薬実施
看護必要度
空床情報
⼝腔ケアアセスメント
転倒転落スコアシート
看護計画
【各種オーダ】
放射線・内視鏡・⼿術
外来処⽅注射・
⼊院処⽅注射・Dr指⽰
⽣理検査・検体検査・
病理検査・⾷事・処置
細胞診検査・リハビリ
ベッドサイドモバイル
患者情報・オーダ情報
検査結果
リハビリシステム
患者情報・オーダ情報
実施情報
検査システム
患者情報・
算定情報
患者情報・オーダ情報
実施情報
医事システム
Cache‘
(ヤマニシステム)
⾎液製剤管理システム
Nerima-General-Hospital
情報システム構築
練馬総合病院ネットワーク
防災無線
救急医療情報システム
◆internet
◆PC通信
◆TEL・FAX
◆data
行政・医師会
病院会・地域
2013/7/15
特定医師・院長
病院
診療所
薬局
院長
企画情報推進室
卸
薬剤科
薬剤管理システム
卸
自動精算機
自動受付機
事務
PC
LAN
物流システム
医事課
レセプトシステム
人事・経理・庶務
人事・給与システム
泌尿器科
小児科
検査センタ
~ Local Area Network ~
分散から統合へ
内視鏡センター
栄養科
給食システム
【ハードからソフトへ】
【ソフトからファームウェアへ】
産婦人科
外来
眼科 外科 内科
放射線・US
PACS
データの重要性
データ利活用
耳鼻咽喉科
整形外科
臨床検査科
検査システム
脳外科
皮膚科
5F
病棟
業務支援
4F
2F
3F
新規開発・更新
Nerima-General-Hospital
Ⅳ 医療情報の活用
―DWHおよびDPC分析ソフトの活用―
Nerima-General-Hospital
電子カルテ
DWHの概要図
患者基本情報
統計・分析
入退院・外来受診歴含む
SOAP記事
各種オーダ
検査結果 等
柔軟な条件設定が可能
DWH(CI-A)
超高速データベース
Cache
部門システム
患者情報・病名
オーダ内容・検査結果値
SOAP全文テキスト・・・等
閲覧
看護支援システム
システムトラブル時の参照用
としての利用も可能
手術システム
健診システム
検索
FileMaker
作成DB
生理検査システム
ファイリングシステム
PDFのみ
(内容は検索対象外)
医事システム
(拡張EFファイル)
DPC調査データ
(様式1)
項目、仕様が頻繁に変更になるため、
MEDI-TARGET、CodeFinderで整理
された情報を利用
Nerima-General-Hospital
DWH導入以前のデータ抽出依頼
定期報告
・科別・入外別収入
経理・管理会議
・入院・外来患者数
管理会議
・科別手術データ(患者リスト・手技点数・時間等)
医局
・大腿骨頚部骨折患者リスト
地域連携・リハビリ
・各部署で推移を評価している項目
院内各部署
地区別来院状況、処方箋枚数、迅速検体検査加算算定数 等
医事システム、DPCデータ、手術システム等から
簡単な集計作業で抽出可能
DWH導入
これまでの手作業のデータ抽出が容易になった
臨床研究データの収集・分析に貢献している
Nerima-General-Hospital
データ抽出依頼から提供までのフロー
依頼者
医療情報データ抽出依
頼票に必要事項を記入
臨床研究責任者
又は所属長
内容を確認し、承認
院長
内容を確認し、承認
依頼者
担当者にデータ
提出依頼を提出
データ担当者
データを抽出・加工
データ担当者
依頼者にデータを提供
個人情報保護に関する
誓約の署名をいただく
使用システム:
CI-A(DWH)
Medi-TARGET(DPC分析ソフト)
Microsoft Excel
USBは使用せず、CD-Rで提供
パスワードで保護
Nerima-General-Hospital
診療科内訳
漢方
眼科
脳外科
研修医
麻酔科
依頼数の推移
内科
泌尿器科
皮膚科
整形
外科
外科
注) 下記の依頼については、依頼件数に含まない
患者を特定できる情報がない、数のみの抽出
当該診療科の手術リストを医長へ提供
データ抽出依頼数は、年々増加傾向にある
特に、薬剤科からの依頼が増加している
Nerima-General-Hospital
Ⅴ
Ⅴ-1 練馬医療情報連携ネットワーク
Ⅴ-2 練馬医療情報保全ネットワーク
Nerima-General-Hospital
厚労省補助金事業受託
名称
事業開始日
平成23年度
平成24年度
練馬医療連携ネットワーク
練馬医療情報保全ネットワーク
平成24年3月28日
平成25年3月19日
対象医療機関 病院、診療所など
病院、診療所、調剤薬局など
主な目的
○練馬総合病院へ紹介があった
患者の診療情報閲覧
○Webから検査・診療予約
○各施設の診療関連データを
施設外にバックアップ
○災害時に各施設のデータを相互閲
覧
連携機関数
診療所:21施設
診療所:1施設
調剤薬局:6施設
連携施設の
月額費(※
月額費:無料
月額費:無料
※ただしインターネット接続費は各施設で負担
※ただしインターネット接続費は各施設で負担
ID-Link方式に依存
①SS-MIX
②Cachéデータベース
③バックアップデータそのもの
1)
診療データ
保存形式
平成26年9月現在
(※1)練馬総合病院で全額負担
Nerima-General-Hospital
連携ネットワーク参加施設
板橋区
練馬区
練馬総合病院
★
杉並区
豊島区
中野区
地域医療情報連携施設
地域医療情報保全施設
Nerima-General-Hospital
Ⅴ-1 練馬医療情報連携ネットワーク
診療所
予約システム
診療・検査予約が必要
院内システム
ID-LINK
予約項目・日時入力
練馬総合病院
患者基本情報登録
予約情報受信
予約票印刷
予約完了を自動メール送信
診療情報提供書作成
院内予約システムに登録
ID-LINK登録の
同意書取得
同意書を当院
にFAX
ID-LINKに患者登録
検査・診察
読影結果を入力
読影結果が出たことを紹
介元にG-mailで自動送信
Nerima-General-Hospital
ID-LINKで結果参照
ネットワーク構成図
診療所からは院内のDMZにある地域医療連携用公開サーバ(仮称)を
参照する。ID-Link以外は、院内で外部向けにサーバを公開するので
日々のセキュリティ対応に留意
練馬総合病院
北海道データセンター
ID-Link
地域連携
公開サーバ
IDLink
スイッチ
HUB
VPNルータ
DMZ
ID-Link
アプライアンスサーバ
電子カルテ
VPN+FW
コアスイッチ
ID-Linkファイアウォール
CDS(文書管理)
ファイアウォール
HIS
インターネット
プライベートCA 地域医療連携用
WiFi
iPad2
スイッチHUB
無線
AP
診療所
ルータ
PACS
生理結果
公開サーバ
DMZ
サーバセグメント
Nerima-General-Hospital
ポータルサイト画面
施設ごとに決められた
ログインID、パスワードを入力
システムメンテナンスなど
各種連絡事項を表示
検査・診療予約
過去に予約した
すべての患者を検索
紹介患者の
診療情報を閲覧
バックアップした
診療情報を閲覧
連絡用Gmail画面が起動
本システムに関するFAQ
ID-LINKに
シングルサインオン
医療関連のリンク集
29
Nerima-General-Hospital
予約入力の流れ
<パターン①>
特定の1項目を予約
<パターン②>
特定の日に複数項目の予約
予約項目を選択
希望日の選択
指定項目の1か月分
の予約枠を表示
指定日に予約可能な検
査・診療枠一覧を表示
日時選択
予約項目、時間選択
患者基本情報の登録
診療情報提供書作成
Nerima-General-Hospital
予約可能項目
事前診察が必要な
検査以外は、ほぼ
全て予約可能
午前・午後の設定時間
枠に診察予約可能
予約項目の設定は、院内で
予約締切を検査毎に設定
各部門、医師と調整し、直
近の予約を可能とした
Nerima-General-Hospital
予約入力 パターン① 予約項目から選択
予約項目選択
日時選択
患者登録画面へ
Nerima-General-Hospital
予約入力 パターン② 予約日から選択
特定の日に予約可能な全検査・診療枠から予約を入力
選択日に予約可能な
検査・診療枠一覧を表示
特定の日を選択
患者登録画面へ
Nerima-General-Hospital
患者基本情報入力
診療所の患者IDを入力
当院の登録は不要
常時、入力可
入力必須項目は
*
のみ
診療所の負担を軽減
過去に登録済みの場合は
登録されている情報を表示
Nerima-General-Hospital
予約情報の検索
診療情報提供書入力状況
依頼元の患者ID
シングルサインオンで、 ID-LINKに
選択した患者のカレンダー画面を
表示
<ステータス管理>
診療情報提供書の
未作成患者を
容易に把握可能
Nerima-General-Hospital
ID-LINK参加施設からの紹介患者数の推移
紹介患者数
400
ID‐LINK参加施設からの予約患者数 2013
2012
ID‐LINK参加施設からの予約患者数(昨年度)
ID‐LINK登録患者 2013
紹介患者全体
300
200
システムによる紹介患者
100
0
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
Nerima-General-Hospital
新規登録患者数の推移
600
500
400
300
200
100
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
0
登録患者数
累計
Nerima-General-Hospital
練馬医療情報連携ネットワークのまとめ
ID-LINKと連携可能な予約システムを構築した。
診療所に業務負担をかけないことを前提に設計した
検査、診療科、医師毎の予約枠を設定できる
21医療機関と提携し、ID-LINK登録患者は約500名である
時間外、休日も予約可能であり、本システムによる予約患
者は188名で、増加しつつある
ID-LINKの登録には患者の承諾が必要なため、参加医療
機関からの患者全てが登録されることはないが、参加医療
機関からの紹介患者は増加傾向にある
汎用システムであり、どの医療機関でも採用可能である
Nerima-General-Hospital
Ⅴ-2 練馬医療情報保全ネットワーク
1 連携施設は、PCやインターネット利用以外に
初期・月額費用なし
2 電子カルテ・調剤システムのデータをバックアップ
3 バックアップした自院の診療情報を院外から閲覧
可能
4 災害時に各施設の情報を相互閲覧可能
5 診療情報を高速検索可能
Nerima-General-Hospital
練馬医療情報保全ネットワーク概念図
広域地域連携
将来、他の地域連携
システムと連携するた
めにSS-MIXで保存
参照用PC
診療所
参照用PC
調剤薬局
参照用PC
病院
暗
号
化
通
信
で
W
e
b
閲
覧
DB
SS-MIX
閲
覧
プ
ロ
グ
ラ
ム
CACHE
バック
アップ元
ファイル
電子カルテ
デ
|
タ
変
換
プ
ロ
グ
ラ
ム
練馬総合病院
ファイル
共有
V
P
N
で
送
信
診療所
DB
調剤システム
調剤薬局
DB
電子カルテ
病院
タブレット
院外
各施設のシステム
障害復旧用
Nerima-General-Hospital
情報保全ネットワーク概要図
バックアップデータの閲覧
診療情報のバックアップ
練馬総合病院
VPNルータ
VPN接続
共有フォルダ
④
③
③練馬総合病院へ
インターネットVPN接続
ファイアウォール
バックアップ
データを保存 ⑤
④インターネット用
PCから共有フォルダ
へ保存
⑤インターネット用PCで
WebブラウザからSSL暗号
化通信でバックアップ
データを閲覧
インターネット用PC
②
バックアップデータ
閲覧画面
②USBメモリを
インターネットPCへ接続
①
電子カルテ・
調剤システム
①USBメモリに
医療関連データ保存
USBメモリ
診療所・調剤薬局
最初にインターネット用PCに
証明書をインストール
インターネット用PC
診療所・調剤薬局
41
Nerima-General-Hospital
診療情報のアップロード
診療所・調剤薬局でIT知識がない人も簡単に操作可能な仕組みにした
①診療情報をUSBメモリにコピー
③診療情報をフォルダにコピー
コピー
電子カルテ・
調剤システム
USBメモリ
②VPN接続
診療情報
④VPN切断
42
Nerima-General-Hospital
電子カルテ・調剤システムの保存形式
診療所の電子カルテあるいは、
調剤薬局の調剤システムから
診療情報を取り込む。
1.電子カルテ(診療所)
・SS-MIX等の標準化フォーマット
・電子カルテメーカーごとの独自形式
2.調剤システム(調剤薬局)
・日本薬剤師会のNSIPS(エヌシップス)形式
標準形式以外の独自形式でも、保存形式の情報
が開示されれば、診療情報の取り込みが可能
43
Nerima-General-Hospital
取込んだ診療情報の保存形式
拡張性・運用を考慮して、診療情報のバックアップ形式は、
SS-MIX2、Cachéデータベース、バックアップ元データ形式
の3種類とした。
1.SS-MIX2標準/拡張ストレージ
元データをSS-MIX2に変換して保存。他の地域医療連携システムとの
相互接続が可能になる。
2. Cachéデータベース
診療情報を閲覧するためにデータベースに保存。 Cachéデータベースを
使用しているのは、多次元構造であることと、診療情報の量が増えても検索結
果を高速表示するため。
3.バックアップ元データ形式
診療情報をそのままのフォーマットで保存。連携施設で使用している
システムにそのままバックアップデータを戻したいという要望があったため。
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同意した医療機関の相互診療情報閲覧
医療機関同士で同意すれば平時でも相互閲覧可能
(1)同意がない場合
(2)同意がある場合
A診療所
B診療所
A診療所
C薬局
練馬総合
病院
C薬局
D支店
医療機関ごとに保存領域を区分して
相互参照は不可
B診療所
相互
閲覧可能
C薬局
E支店
同意医療機関同士の
相互参照は可能
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災害時の診療情報閲覧
災害時は、各施設が保存した診療情報を相互閲覧が可能。
(1)平時の保存イメージ
A診療所
B診療所
(2)災害時の保存イメージ
大災害発生時
A診療所
B診療所
C薬局
練馬総合
病院
院長の指示
で区分解除
C薬局
練馬総合
病院
医療機関ごとに
医療機関間の
保存領域を区分して
相互参照可能
相互参照不可
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練馬医療情報保全ネットワークのまとめ
複数の診療所や調剤薬局の異なるフォーマットのデータを当院の
専用サーバ内にバックアップし、共通フォーマットで閲覧できる
システムを構築した。
大規模災害発生時には、データを相互閲覧できるようにした。
3形式での保存方式を採ったため、各施設の要望に応えるだけで
なく、SS-MIX形式データを利用して他の診療情報保全システムとの
広域連携も可能である。
2013年3月から運用を開始し、現在、診療所1件、調剤薬局6件
が利用している。
今後の課題は、院内のサーバを遠隔地に移設することで、当院周辺
で災害が発生しても診療情報を保全可能とすることである。
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今後の課題
課題1.
電子カルテを導入していない連携施設が存在する。
連携診療所21カ所の電子カルテ導入状況
電子カルテ・メーカー名
使用施設数
ダイナミクス
5
スーパークリニック
1
ユニコン
1
東芝メディカルシステムズ
1
ファイルメーカー(独自)
1
未導入(紙カルテ)
8
不明
3
合計
21
課題2.
連携施設で導入している電子カルテが、SS-MIXなどの標準フォーマットに
対応していないため、また、データ構造を開示しないので、バックアップデ
ータを取り込むのが難しい。
課題3.
連携施設数の増加
さらなる診療所の負担軽減と患者満足度向上
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