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33 河川区域・河川保全区域内における制限行為の許可等

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33 河川区域・河川保全区域内における制限行為の許可等
第Ⅱ部 土地に関する規制
第1節
土地の利用に対する規制等
33 河川区域・河川保全区域内における制限行為の許可等
法令等名称
許可等権者
県の所管
目 的 等
対象地域
規制行為
及び基準
河川法
制定年月日
昭和39年7月10日
直近改正日
平成23年12月14日
河川管理者…国土交通大臣、地方整備局長(国土交通省直轄区間)
知事(県管理区間)
市町村(準用河川)
土木部河川課<業務係>、管轄土木センター(土木事務所)<業務班>
洪水、高潮等による災害の発生が防止され、河川が適正に利用され、流水の正常な
機能が維持され、及び河川環境の整備と保全がされるようにこれを総合的に管理する
ことにより、国土の保全と開発に寄与し、もって公共の安全を保持し、かつ、公共の
福祉を増進する。
河川区域、河川保全区域
〔許可制〕
【規制行為】
1 河川区域内の土地(河川管理者以外の者が管理する土地を除く。
)を占用しようと
する場合(法24)
2 河川区域内の土地において土石を採取しようとする場合及び河川区域内の土地に
おいて土石以外の河川の産出物で政令で指定したものを採取しようとする場合(法
25、令15)
3 河川区域内の土地において工作物を新築し、改築し、又は除却しようとする場合
(法26)
4 河川区域内の土地において土地の掘削、盛土若しくは切土その他の土地の形状を
変更する場合又は竹木の植栽若しくは伐採をしようとする場合(政令で定める軽易
な行為を除く。
)
(法27、令15の4)
5 河川における竹木の流送又は舟若しくはいかだを通航させる場合(法28、令
16の2、16の3)
6 河川の流水等について河川管理上支障を及ぼすおそれのある場合(法29、令16
の8)
7 河川保全区域内において土地の形状の変更及び工作物の新築又は改築をする場合
(法55)
8 河川予定地において土地の形状の変更及び工作物の新築又は改築をする場合(法
57)
9 河川保全立体区域において土地の形状の変更及び工作物の新築又は改築をする場
合(法58の4)
10 河川予定立体区域において土地の形状の変更及び工作物の新築又は改築をする場
合(法58の6)
〔届出制〕
【規制行為】
河川に 1 日につき 50 立方メートル以上の汚水を排水しようとする場合。ただし、他
の政令による処分、届出をしているものを除く。(法29、令16の5)
〔許可の基本的な考え方〕
河川が公共用物であることにかんがみ、治水、利水及び環境に係る本来の機能が総
合的かつ十分に維持され、良好な環境の保全と適正な利用が図られるよう地域の意向
を踏まえつつ占用許可を行うものである。
1 占用施設の範囲
(1) 公園、緑地又は広場、運動場等のスポーツ施設、キャンプ場等のレクリエーショ
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第Ⅱ部 土地に関する規制
第1節
土地の利用に対する規制等
ン施設、自転車歩行者専用道路その他の河川敷そのものを地域住民の福利厚生のた
めに利用する施設
(2) 道路又は鉄道のための橋梁(鉄道のための駅が設置されるものを含む。)又はトン
ネル、堤防の天端又は裏小段に設置する道路、水道管、下水道管、ガス管、電線、
鉄塔、電話線、電柱、情報通信又は放送用ケーブルその他これらに類する施設、地
下に設置する下水処理場又は変電所、公共基準点、地名標識、水位観測施設その他
これらに類する施設その他の公共性又は公益性のある事業又は活動のための河川敷
地を利用する施設
(3) 防災用等ヘリコプター離発着場又は待機施設、水防倉庫、防災倉庫その他水防・
防災活動のために必要な施設その他の地域防災活動に必要な施設
(4) 遊歩道、階段、便所、休憩所、ベンチ、水飲み場、花壇等の親水施設、河川上空
の通路、テラス等の施設で病院、学校、社会福祉施設、市街地開発事業関連施設等
との連結又は周辺環境整備のために設置されるもの、地下に設置する道路又は公共
駐車場、売店(周辺に商業施設が無く、地域づくりに資するものに限る)
、防犯灯そ
の他の河川空間を活用したまちづくり又は地域づくりに資する施設
(5) 河川教育・学習施設、自然観察施設、河川維持用具等倉庫その他の河川に関する
教育及び学習又は環境意識の啓発のために必要な施設
(6) 公共的な水上交通のための船着場、
船舶係留施設又は船舶上下架施設(斜路含む)、
荷揚場(通路含む)
、港湾施設、漁港施設等の港湾又は漁港の関連施設その他の河川
水面の利用の向上及び適正化に資する施設
(7) 通路又は階段、いけす、採草放牧地、事業場等からの排水のための施設その他の
住民の生活又は事業のために設置が必要やむを得ないと認められる施設
(8) グライダー練習場、ラジコン飛行機滑空場その他の周辺環境に影響を与える施設
で、市街地から遠隔にあり、かつ公園等の他の利用が阻害されない河川敷地に立地
する場合に、必要最小限の規模で設置が認められる施設
2 占用の主体
(1) 国又は地方公共団体(道路管理者、都市公園管理者、下水道管理者、港湾管理者、
漁港管理者、水防管理者、地方公営企業等である場合を含む。
)
(2)日本道路公団、 (独)都市再生機構、地方公社等の特別な法律に基づき設立された
法人
(3) 鉄道事業者、水上公共交通を担う旅客航路事業者、ガス事業者、水道事業者、電
気事業者、電気通信事業者その他の国又は地方公共団体の許認可等を受けて公益性
のある事業又は活動を行う者
(4) 水防団体、公益法人その他これらに準ずる者
(5) 都市計画法第 4 条第 7 項に規定する市街地開発事業を行う者又は当該事業と一体
となって行う関連事業に係る施設(市街地開発事業関連施設)の整備を行う者
(6) 河川管理者、地方公共団体等で構成する河川水面の利用調整に関する協議会等に
おいて、河川水面の利用の向上及び適正化に資すると認められた船舶係留施設等の
整備を行う者
(7) 1の(7)の施設を設置することが必要やむを得ないと認められる住民、事業者等
(8) 1の(8)の施設を設置することが必要やむを得ないと認められる非営利の愛好者
団体等
3
占用の許可の期間
占用の許可の期間は、占用等に係る河川の状況又は占用等の目的及び態様等を次の
限度内において設定する。
1の(1)から(7)の施設…10 年以内
1の(8)の施設………… 5 年以内
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第Ⅱ部 土地に関する規制
第1節
土地の利用に対する規制等
留意事項
【河川区域内の民地】
河川区域内にある民地であっても、工作物の設置、土地の形状の変更等を行う場合
は、許可を受けなければならない。
【河川保全区域】
河岸や河川管理施設(樹林帯を除く。
)を保全するため必要があると認めるときは、
河川区域から原則 50m以内の区域を河川保全区域に指定している。そのため、河川区
域と同様、河川保全区域内での軽微な行為を除く工作物の新築、改築及び土地の形状
を変更する行為等は、許可を受けなければならない。
【河川立体区域】
河川管理施設が、地下に設けられたもの、建物その他の工作物内に設けられたもの
又は洪水時の流水を貯留する空間を確保するためのもので柱若しくは壁及びこれら
によって支えられる人工地盤からなる構造を有するものである場合において、当該河
川管理施設の存する地域の状況を勘案し、適正かつ合理的な土地利用の確保を図るた
め必要があると認めるときは、河川管理者は、当該河川管理施設に係る河川区域を地
下又は空間について一定の範囲を定められた「河川立体区域」として指定することが
できる。
【河川保全立体区域】
河川立体区域を指定する河川管理施設を保全するため必要があると認めるときは、
河川管理者は、当該河川立体区域に接する一定の地下又は空間を「河川保全立体区域」
として指定することができる。
備
【罰則等】
許可を受けないで河川区域、河川保全区域、河川予定地、河川保全立体区域又は河
川予定立体区域において、流水を占用し、土地の形状を変更し、工作物の新築、改築
等をし、河川管理上支障を及ぼす行為を行った者に対し、現状回復命令等行政処分や
罰則規定がある。
【参考】
河川管理者は、河川工事以外の工事又は河川を損傷し、若しくは汚損した行為若し
くは河川の現状を変更する必要を生じさせた行為によって必要を生じた河川工事又
は河川の維持を当該他の工事の施行者又は当該他の行為の行為者に行わせることが
できる。
河川管理者は、他の工事又は他の行為により必要を生じた河川工事又は河川の維持
に要する費用については、その必要を生じた限度において、当該他の工事又は他の行
為につき費用を負担する者にその全部又は一部を負担させるものとする。
考
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