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日内連情報 - 日本内燃機関連合会
ISSN 0287-122X No. 89 日内連情報 January, 2006 日本内燃機関連合会 Information of the JICEF Japan Internal Combustion Engine Federation 〒105-0004 東京都港区新橋 1-6-6 木村ビル 6F 電話:03-3574-7882 FAX:03-3574-7883 E-mail:[email protected] Web site : http://www.jicef.org 目 次 Ⅰ. 新年のご挨拶…………………………………………………………………………雨森 宏一…… 3 頁 New Year’s Greeting from President of JICEF……………………………AMEMORI, Koichi Ⅱ. 2005 年 12 月 CIMAC 評議員会出席報告…………………………伊藤 恭裕, 高畑 泰幸…… 4 頁 Report of CIMAC Council Meeting, December 2005………… ……………………ITOH,Yasuhiro, TAKAHATA, Yasuyuki Ⅲ. 特別寄稿 セイシェル共和国見聞記………………………………………………神村 紘紀…… 9 頁 Report from Seyshell Island…………………………………………… KAMIMURA, Hiroki Ⅳ. CIMAC WG 関連 Reports of CIMAC WG activities Ⅳ−Ⅰ CIMAC WG "Heavy Fuel" マドリッド国際会議(2005 年 11 月)出席報告…宮野 春雄…… 11 頁 Report of CIMAC WG "Heavy Fuels" in Madrid, November 2005……MIYANO, Haruo Ⅳ−Ⅱ CIMAC WG "Exhaust Emission Controls" ヘルシンキ国際会議(2005 年 11 月)出席報告 ………川上 雅由……15 頁 Report of CIMAC WG "EEC" in Helsinki, November 2005…… KAWAKAMI, Masayoshi Ⅴ. ISO 関連 Reports of ISO Meetings Ⅴ−Ⅰ ISO/TC70/ SC7(往復動内燃機関:潤滑油ろ過器試験) ミラノ国際会議(2005 年 10 月)出席報告 ……………………………泉谷 浩司…… 19 頁 Report of ISO/TC70/SC7 (LO filter) Meeting in Milan, October 2005…IZUTANI, Kouji Ⅴ−Ⅱ ISO/TC70/SC8(往復動内燃機関:排気排出物測定方法) 東京国際会議(2005 年 10 月)出席報告 …………… 芦刈 真也、鈴木 章夫…… 21 頁 Report of ISO/TC70/SC8 Meeting in Tokyo, October 2005………… …………………ASHIKARI, Shinya, SUZUKI, Akio Ⅴ−Ⅲ ISO/TC192/WG10(ガスタービン:安全性) ブートル国際会議(2005 年 11 月)出席報告…………………………… 鈴木 章夫…… 24 頁 Report of ISO/TC192 Meeting in Bootle, November 2005 …………… SUZUKI, Akio Ⅵ. 標準化関係作業進む ……………………………………………………………… 鈴木 章夫…… 27 頁 Progress Reports on ISO and JIS Activities in Japan…………………… SUZUKI, Akio 事務局通信 Information from JICEF 1 伊藤 恭裕氏が CIMAC 副会長に選出される ……………………………………………………… 8 頁 2 日内連事務局スタッフの新しい顔ぶれ……………………………………………………………… 8 頁 3 次回日内連主催講演会計画(案)…………………………………………………………………… 14 頁 4 CIMAC Working Group 国内対応委員会一覧表 …………………………………………………… 18 頁 5 山田特別参与からのメッセージ……………………………………………………………………… 28 頁 6 日内連主要行事等一覧………………………………………………………………………………… 29 頁 事務局後記 Postscript………………………………………………………………………………………… 31 頁 ―1― ―2― Ⅰ. 新 年 の ご 挨 拶 日本内燃機関連合会 会長 雨森 宏一* 新年明けましておめでとうございます。 年頭に当たり、日本内燃機関連合会(「日内連」)を代表して、一言ご挨拶申し上げます。 日内連は、一昨年設立50周年を迎え、昨年から新しい半世紀に入っております。 設立当初から CIMAC に日本代表として加入し、わが国の内燃機関工業の発展に寄与する との目的を 掲げた民間団体として活動を続けておりますが、これはまさに近年声高に叫ばれている「官から民へ」の 動きを先取りし、更に実績をも上げている好例であると自負いたしております。 CIMAC の活動に関しましては、一昨年の京都大会の成功により、本部への財政上の支援が出来ました し、本年からは新しい WG も活動を始める等、引き続きその役割を強めようとしております。 又 日 内連からは、伊藤恭裕氏が CIMAC の副会長に選任され、これの活動に積極的に参加しております。 更 に、来年(2007年)にはウイーン大会が開催される予定で、本年はその発表論文の募集も行われます ので、会員各位におかれましては、奮ってこれにご応募いただきますよう、新年早々からではございます が、よろしくお願い申し上げます。 日内連のもう一つの柱である ISO の内燃機関に関わる国内委員会の事務局としての役割では、会員の皆 様方のご協力をいただきながら、内燃機関の環境に関わる規格化や、試験方法および検査方法の規格化な ど、国際標準規格作成に貢献してまいりましたが、本年も国際化する市場に対応できるよう、引き続き活 動を継続する所存です。 又 内燃機関に関わる JIS についても、関連する国際規格との整合化を図った 規格原案作成に貢献していきたいと考えています。 景気は回復基調にあるとはいえ、原油価格の高騰や BRICs の台頭等、従来の景気の循環の枠からはみ 出した新しい動きが目立つ昨今、ますます進展するであろう国際化の動きに対応できるよう、日内連とい たしましても会員の皆様方の交流の場を広げ、皆様のご要望にお応えできるような企画を進めるよう努力 していきたいと考えております。 最後に、新しい年が皆様にとりましてご多幸な年でありますよう祈念いたしまして、新年のご挨拶とさ せて頂きます。 * ヤンマー(株) 常務取締役 技術統括本部長 ―3― Ⅱ. 2005 年12 月 CIMAC 評議員会出席報告 CIMAC 評議員 CIMAC 評議員 1. 日 時 2005 年(平成 17) 年 12 月 1 日 10:00 ∼ 16:00 2. 会 場 ドイツ、フランクフルト市 VDMA ビル 3. 出席者 CIMAC 役 員 、 12 カ 国 の NMA(National Member Association) か ら の 評 議 員 お よ び CM(Corporate Member)等、総勢 24 名の参加で開 催された。韓国、米国およびインドからの評議 員は欠席であった。 写真 1 会議風景 4. 概 要 前日の CIMAC 役員会に続けて開催された。 日本からは、CIMAC 評議員の高畑氏、伊藤の 2 名が出席した。 今回の会議(役員会、評議員会)では会長の Kleimola 氏 が 病 気 で 欠 席 の た め 、 前 会 長 の Kyrtatos 氏が議長を勤めた。会議に先立ち、全 員で Kleimola 氏の早期の回復を願うことを議決 した。 引き続き実施された評議員会での主要議事は、 CIMAC の会員関連、WG 活動状況、CIMAC 広 報活動、各国 NMA の活動状況、CIMAC 大会関 連および財務についてである。 5. 議事要約 5.1 前回議事録の確認 前回(5 月 19 日)の議事録に関し、11 月 25 日 付けでオーストリアの Dr.Krafft(FMMI)から CIAMC 大会の余剰収入の CIMAC 本部への支払 いに関する合意 * ** 新潟原動機 ヤンマー 伊藤 恭裕* 高畑 泰幸** 書について修正動議が出された。修正要求内容 の一部は前々回で議決しているところもあり、 真意が不明である(今回は Dr.Krafft 欠席)ので 後日事務局が確認することにし、それまで前回 議事録は保留とされた。 5.2 議題の確認 事務局の提案で下記 2 点が議題に追加された。 (1) CIMAC 定款の変更 前日の役員会で会員の資格(評議員会への参加、 投票権)についての変更提案が出された。会員 関連の項で議題に取り上げる。 (2) 役員交代 先回会議で田山副会長から辞意と併せて伊藤 評議員を後任に推薦する旨の表明があった。役 員会としてはこの提案を了承したいが、副会長 は評議員会の選挙によることになっている。よ って、評議員各位の承認を求める旨議長から提 案があり、全員の挙手によって副会長交代が承 認された。伊藤評議員は田山前副会長の後任と して論文担当の副会長に就任する旨事務局か ら発表された。 5.3 CIMAC 会員関連 (1) 定款の変更 3.3 「CM の会費は 1/3 とする(one third of full membership fee)」とあるが、何 の 1/3 か不明であるので「加盟国 (NMA)の 1/3 とする(one third of NMA membership fee) 」に変更する。 4.2 CM の評議員会への参加資格について より明確に表現す る 。 「 CM は 1 名 の 参 加 資 格 (representative)と同一国合計で 1 票 の投票権(one joint vote of the country) を持つ」 以上、2 件の変更が承認された。 (2) CM への新規参入の件 下記 5 社から CIMAC への CM としての参加 希望があり承認された。 (ア) Seaspan Ship Management (カナダ) (イ) ChevronTexaco Technology (ベルギー) (ウ) ExxonMobil Corporation(米国) (エ) NYK Shipmanagement Pte.Ltd.(シンガ ポール) (オ) PBS Turbo (チェコ) (3) 会員獲得活動 定款では WG の参加資格は CIMAC 会員に限 るとあるが、最近の WG では非会員参加者が多 い。事務局でリストアップした(WG13,15 は除 ―4― く)結果、全部で 63 社が非会員である。加盟国 では 39 社、CM の候補は 24 社になる。それぞ れ会員への勧誘を行ったが一部の参加表明を除 いて多くは回答なし。 役員会で検討の結果、定款で認められている ゲスト(非会員)の資格を明確にすることの提 案がなされた。 ・ ゲスト資格は 2 回の WG 会議参加および 最長 1 年とする。 ・ 既存のゲスト資格は 2006 年 10 月 1 日を 限度とする。 ・ それ以降のゲスト参加には参加費の支払 いを要する。詳細は次回の役員会・評議 員会で決定する。 ・ 上記ゲストの権利はあくまでも WG 関連 (web-site 含め)に限定する。 提案に対して、WG10(ユーザ)の特殊性や 船級協会への配慮などを求める意見が出された が、WG 担当副会長が更に検討することになっ た。 5.4 WG (1) WG の活動状況 WG 担当副会長より、以下のとおり、各 WG の活動状況と、全体としては 8 つの WG が活動 中である旨の報告があった。各 WG の活動時状 況は以下のとおり。 ・ WG2:活動中。IACS URM9,M10,M50,M59 の改訂版を協議。同 M66,67,68 にコ メントを出した。年 2 回の会合。船 級協会との合同会議を年最低 1 回 開催。 ・ WG4:チェアマン Mr.Rasser が AVL から Bosch に移動した。職務上クラン ク軸の WG チェアマンとしては相 応しくないので後任を協議する。 ・ WG5:チェアマンが Mr.Hellen に交代した。 CIMAC リ コ メ ン デ ー シ ョ ン 23(Standards and methods for sampling and analyzing emission components in non-automotive diesel and gas engine exhaust gases-marine and land-based power plants)を発行。 IMO MARPOL73/78 付属書Ⅵで規 制されない既存エンジンへの規制 に関する CIMAC リコメンデーシ ョンを準備中。 新 WG ガスエンジンとの所掌区分 を提案。 ◇ガスエンジンの排気規制に関す る部分は WG5 ◇排気エミッションの技術的側面 は WG ガスエンジン ・ WG6:休止中。 ・ WG7:燃料の処理に関するペーパーは年 内に完成する。次のテーマを検討 する小委員会を開始した。 ・ WG8:CIMAC リコメンデーション 24 (Treatment of Lubricants)を発行。 WG を効率的に運用するために 3 つの SG(中速機関の潤滑油ガイド ライン見直し、排気エミッション に関する潤滑油の影響、引火点) に分けて活動中。更に使用油の分 析に関する SG も立ち上げる。 ・ WG9:閉会。 ・ WG10:機関メーカの保証延長に関するリ コメンデーションを見直し中 ・ WG13:過給機の効率について日本のメン バとの合意が得られた。これによ りリコメンデーションを作成中。 ・ WG14: 閉会。 ・ WG15:チェアマンが Mr.Boom(Woodward、 オランダ)に代わる。2006 年に会 議を開き WG の目的を協議する。 その結果により存続/閉会を決定 する。 (3) 新規 WG 開設提案 新 WG として次の 2 つが承認された。 ・ WG16 : 補 機 シ ス テ ム の レ イ ア ウ ト ( Layout of Auxiliary Systems of Ship Propulsion)チェアマンは Mr.Doichmann (Columbus Shipmanagement ) ・ WG17:ガスエンジン(Gas Engines)。チェ アマンは Mr.Nerheim(Ricardo)で排気エ ミッション、安全、ガス燃料の品質など を扱い CIMAC リコメンデーションを作 る予定。日本で対応する委員会が作られ たことが紹介された。 機関室の安全(Engine Room Safety)について は提案者(オーストリア NMA)から、内容 が他の WG(ガスエンジンや船級)にも関係 するので再検討し次回再提案する旨表明さ れた。 また、前回議題になった教育関係とエンジン ネットワーク関係の WG は提案が取り下げら れた(オーストリア NMA)。 (4) CIMAC web 上での WG 関連情報 事務局より、web 上での WG に関する情報に ついて以下の説明があった。 ・ 2005 年中に WG5(パイロット WG として 活用)についで WG2,8,7 を立ち上げた。 ・ 次の評議員会までに WG15,16,10,4,13 に ついて作業を行う。 ―5― 5.5 広報関係 (1) Marintec China 2005 における CIMAC サー クル Marintec 2005 (12 月 6∼9 日)開催期間中 に”HFO operation – its impact on engine reliability and emission と題して CIMAC サークルを開催 する(12 月 8 日)。現在 82 名の事前登録があ ったと紹介があった。 (2) 2006 年の広報活動方針 2006 年には SMM2006(9 月 26 日∼29 日、 ハ ン ブ ル グ ) お よ び Seatrade Middle East Maritime(12 月 4 日∼6 日、ドバイ)でそれぞ れ CIMAC サークルを開催する計画である。 (予 算化済み) SMM2006 は Kyrtatos 前会長の議長により Next Generation of Marine Engines をテーマに する。Seatrade の方はテーマを メンテナンス とすることが決まった。議長は未定であるので 候補者を事務局に推薦すること。 ASME ICED 2006 春季講演会がアーヘンで 開催される予定であるが CIMAC としては参加 しないことにした。 5.6 会員の活動状況 (1) 各国 NMA の活動状況 各国 NMA より、最近の活動について、以下 の報告があった。 ・ ノルウェイ…1 月に総会を開催しテクニ カルペーパを 3 編発表した。NMA は 24 のメンバで構成されている(エンジンメ ーカ=3、部品メーカ=3、船級協会=1、 大学・研究所=2、石油メジャー=3、船 会社=12)NORSHIPPING 2005(6 月)での CIMAC サークルは 3 編の論文発表があり、 約 60 名の参加があった。2006 年も 1 月と 秋に総会を開催する予定。 現在 NMA 内部で 2010 年の CIMAC 大会 開催を検討している。スポンサーが確定 次第、数ヶ月以内に正式な届を提出する。 ・ 日本…事務局から事前に送付された Status Overview Sheet により説明。会議や セミナの開催状況を紹介した。また、懸 案の GT の活性化について TC192 国際会 議で提案したが、CIMAC の名称すら知ら ないメンバもおり、反応はネガティブで あった。今のところ特に打つ手が無いこ とを説明した。 ・ ドイツ…NMA は 28 のメンバで構成され ている。ここ半年以内に 4 つの新メンバ が参加した。舶用ビジネスは好調で各社 活気がある。SMM が来年(2006)の最大 のイベントである。来年 4 月の会合は AVL(グラーツ)で行う計画である。 ・ オーストリア…会員数は 23(エンジンメ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ーカ=3 ただし 2 社は CIMAC の範囲から 外れた小形もメーカ、研究所など=5、石 油メーカ=2、その他部品メーカなど)。 年 2 回の会議を開催しているが、定例会 議とは別に CIMAC ウィーン大会のため の会議体を持っている。目下の最大の事 業はウィーン大会の準備であるが、GT に ついてもグラーツ工科大学の教授の紹介 を受けて積極的に取組んでいる。 スイス…新規の 2 会員を加えて会員数は 7。2005 年は 3 回の会合を行った。 英国…財務状況は改善している。World Maritime Conference(2006.3.6-10、ロンド ン)で CIMAC サークルを開催する(3 月 8 日)。テーマは舶用におけるガスエンジ ン(ガス燃料)に関するもので 5 人のパ ネリストが参加する。 フィンランド…会員数は 14 であるがエン ジンメーカは 1 社。会合は 1 回開催。2005 年の活動の中心は学生達の興味を当業界 に向けることにあった。 スウェーデン…エンジンメーカがなくな り活動は活発ではない。将来に期待する。 ギリシャ…会員数は 10-13。60%が船社で あり、興味の範囲が非常に広い。それに 応えるためセミナを開催。次回は 2 月に 排気エミッション規制について行う。 中国…CSICE の第 6 回全国大会が 11 月に 開催され新役員が決まった。CSICE は 3 年毎に国際シンポジウムと展示会を開い ている。2004 年には 60 社の展示出展、300 人のシンポジウム参加者があり 140 の論 文が発表された。次回は 2007 年 10 月に 上海で開催される。2010 年の CIMAC 大 会を上海で開催することを希望している。 フランス…フランス NMA は 2005 年まで はエンジンメーカのみで構成されていた が、再構築を図っている。2006 年からは 船社、石油メーカ、研究所なども加わっ た組織になる予定である。 デンマーク…31 の会員(1 社脱退、2 社が 企業合併で 1 社になった)からなり、1 回/年の会合を実施。また、セミナも開催 している。最新の話題は過給方式に関す るものであった。 5.6 CIMAC 大会関連 (1) 2007 年 CIMAC 大会の準備状況 2007 年の CIMAC ウィーン大会事務局より以 下の報告があった。 ・ ポスターが確定し印刷中である。 ・ ホテルは会場近く(ウィーン中心部)に 契約した。 ―6― ントラブルによるフライトキャンセルというア クシデントに見舞われ、一時は会議出席を断念 せざるを得ない状況に追い込まれてしまいまし た。しかしながら、何とか同日夕刻のバンコッ ク経由のフライトで再出国、会議開催 12/1 早朝 に辛うじてフランクフルトに到着することが出 来、胸を撫で下ろす思いでした。 現状でのCIMAC 運営の課題は、活動規模を 維持しつつ財務体質を健全化させることであ り、此れまでも議論されてきているように会費 の見直し検討、CIMAC大会収入拡大と共に、新 たな会員の獲得が肝要との印象を強く受けた 次第です。 (高畑 記) ・ 今回は第 25 回大会でありセレモニー等の 特別な催し行うことを検討する。 (2) セッションプログラム ・ ガスエンジンのセッションを増やした。 ・ ユーザのセッションはエンジン別ではな く、用途別(舶用、陸用)に分けた。 ・ ASME セッションは設けない。 (3) Collin Trust Lecture Collin Trust から幾つかのテーマの提案があっ た。大会事務局はこの中から適当なテーマを選 定する。 (4) 論文募集日程 ・ Call for Paper:2006 年 2 月末(事務局発 送 2 月中旬) ・ Abstract 期限:2006 年 5 月 1 日 ・ 論文の採否連絡:2006 年 7 月 1 日 ・ 論文(初稿)提出期限:2006 年 11 月 1 日 ・ 大会:2007 年 5 月 21 日∼24 日 12 月になるとヨーロッパはクリスマスの準 備が始まります。フランクフルトでもクリスマ ス市が立ち、飾りやお菓子を買う人たちそして ホットワイン(Gluewein)を飲みに来る人たち で賑わっていました。 5.7 財務関係 (1) 2006 年度の予算計画 事務局より、2006 年度の予算計画が提出され 承認された。 (2) 財務状況の改善について 2006 年度の予算において、約 200,000 ユーロの 支出に対して約 100,000 ユーロの基金取り崩し が必要であることから、収入と支出のアンバラ ンスが問題提起された。支出を削減することは CIMAC 本部の活動そのものに関わり、サービ ス低下につながるので許容できず、如何にして 収入を増やすかが課題である。収入を増やす方 法(CIMAC サークルやセミナのスポンサー勧 誘、入場料の徴収、会費の値上げなど)を役員 会で検討することになった 写真 (3)会費徴収状況 今回は、会費未納の NMA がなかった。出席 者の中では誰も経験がなく、事務局(Ms. Pelzer) の努力に全員敬意を表した。 5.8 次回以降の評議員会の予定 ・ 次回:2006 年 6 月 7 日にオーストリア、 ウィーンで開催。 ・ 次次回:2006 年 12 月 1 日にドイツ、フ ランクフルトで開催。(共に、前日に同地 で役員会開催) (伊藤恭裕 記) 6.感想 初めて CIMAC 評議員会に参加させていただ きました。会議開催前日の日本時間 11/30 午前 に関空を発ち、現地時間の同日午後にフランク フルト到着予定が、日本出国手続き後のエンジ 2 クリスマス市風景 今回初めての高畑評議員は当日朝の到着で大 変お疲れのところを参加していただきました。 評議員会では 2007 年ウィーン大会の日程やセ ッションなどの詳細が発表され、この前京都大 会の報告をしたばかりなのにもう次の大会が迫 っているということを実感しました。また、 CIMAC の財務健全性を維持するための議論が いよいよ本格化してきました。 冒頭の報告で記しましたが、田山前副会長の 後を受けて正式に論文担当の副会長に任命され ました。これまで、日本からは田山前副会長を 初め多くの方々が CIMAC の要職に就き、立派 な仕事をしてこられました。田山前副会長のご 苦労に感謝すると共に、日本を代表する立場と して CIMAC の発展に貢献できるよう、また後 任としてこうした先輩達の名に恥じぬよう努力 する所存です。会員の皆様のご協力をお願いし ます。 (伊藤 記) ―7― 事務局通信 1 伊藤 恭裕氏が CIMAC 副会長に選出される 先に開催された評議員会で、田山副会長退任に伴う新任副会長の 選出が行われ、満場一致で新潟原動機の伊藤評議員が新たな副会長 として選出されました。担当業務は、テクニカルプログラムとなり ます。いよいよ始まる 2007 年ウイーン大会の論文選定、セッショ ン構成、チェアマンの選出など多忙な業務が予想されます。皆様の 積極的なご協力をお願い申し上げます。 なお、田山元副会長は、従来通り評議員として CIMAC 活動に参 画いたします。CIMAC に対する日本からの役職者は以下のとおり です。 評議員・副会長 伊藤恭裕(新潟原動機) 評議員 高畑泰幸(ヤンマー) 評議員 田山経二郎(日内連) 事務局通信 2 日内連事務局スタッフの新しい顔ぶれ 日内連事務局に、新しく山田特別参与が加わりました。主な業務は、CIMAC なります。より活発化している国内対応委員会のお世話を致します。 事務局一同から、皆様に本年もよろしくお願い申し上げます。 向かって 前列 左 右 後列 ―8― 左 右 Working Group 担当と 上原主任 山田特別参与 田山常務理事 鈴木特別参与 Ⅲ. 特別寄稿:セイシェル共和国見聞記 神村 紘紀* 会員の皆様方には益々ご健勝にてご活躍のこ ととお喜び申し上げます。又会の活動に対しまし ては日頃より多大なるご尽力を戴き敬意を表す る次第です。 さて、私 1960 年代後半から 20 世紀最後の年ま で焼津市所在の舶用機関メーカー赤阪鉄工で、自 社製機関・三菱重工業㈱殿開発の純国産 2 ストロ ーク UE 機関の設計、サービス、製造部門に従事 させて戴きました。この間、顧客の皆様初め多く の方々にご迷惑をお掛け致しましたが、ご寛大な お心により親切にお相手戴き心より感謝致して おります。 1999 年 4 月退職後は、海外漁業協力財団(OFCF)、 海外造船協力センター(OSCC)のご理解により南 アフリカ共和国を初めアフリカ諸国で活動の機 会を与えて戴きました。 一昨年 12 月からはアフリカ大陸の東 1500Km、 マダガスカル島北のインド洋上に点在する島嶼 国、セイシェル共和国の首都ヴィクトリア市に滞 在致しております。セイシェル共和国は 100 を越 す島々から成り立ち、1976 年独立までの 250 年余 りはフランス、イギリスの統治下にありました。 人口は 8 万人、観光、水産立国です。特に北半球 が冬の間はヨーロッパ各国から多くの人々が訪 れる、透き通るコバルトブルーの海、深い吸い込 まれそうな空と珊瑚礁に囲まれたリゾート国で もあります。 写真1 写真2 日本からのアクセスは週1便の Singapore 経由、 週5便の関空―ドバイ経由、パリ経由等です。 首都 Victoria には漁業会社、大きな缶詰工場が あり、零細・小規模漁業港、大規模漁業港、商業 港が整備されています。これら港、漁業省の管轄 管理下にある研究所、調査船、漁業関連施設の多 くが日本の ODA 援助により供与、保守整備がな され有効に活用され当国の発展に大きく寄与し ています。 港には地元の小型漁船、延縄漁船、日本ではあ まり御目にかかれない程大型のヨーロッパ諸国 の巻き網船、冷凍運搬船、コンテナ船、ばら積船 が幾重にもひしめきあって係船され、小規模漁業 港には観光用の大型ヨットも多数停泊し活況を 呈しています。 大型巻き網漁船、冷凍運搬船などでに ぎわう Victoria 港 写真3 * 元 美しいマヘの海岸 赤阪鐵工所 セイシェル港を望む鳥瞰写真 農産物の殆どは輸入です。島の南部にはシナモ ン道路と名づけられた島を東西に横切る道路が あるごとく、20 世紀中頃までは産業として毎年 90 トンのシナモンオイルを世界に輸出し、世界の ―9― 70%のシェアーを占めていたと聞いています。現 在は産業としてのシナモン生産はストップして いるそうですが山の至る所でシナモンの木を見 かけます。 又漁業会社、缶詰会社では東南アジア諸国からの 多くの方々も含め昼夜兼行で働いています。 製品の缶詰はヨーロッパ各地へ輸出されている と聞いています。 首都 Victoria はセイシェル共和国最大の島・マ ヘ島(南北約 30Km、東西 10Km)の北部東海岸に位 置し、南緯 5 度、東経 55 度に位置しています。 島の北部中央には海抜 905m の山が聳え、島全体 が花崗岩で出来た山の一部です。島は地肌が見え ぬほど南国特有の木々で覆われ緑一色です。特に 12 月から 2 月までの雨季には日に数回、ゴム長靴 も役立たぬほどの半端ではない雨に見舞われ、外 出の際には何時でも洋傘必携です。でもその洋傘 も役立ちませんが。 そんな地形と周囲をインド洋に囲まれています ので、雨季には湿度、気温も高いのですが、海か らの風で日本の梅雨明け間近の気候よりもずっ とすごし易いと感じています。 写真5 名物の双子椰子(Coco de Mer) 写真6 写真4 イギリス統治時代に建てられたと言う 時計台。その音色は心持ビッグベンに似 ている気がします。 25 年前にイギリスの航空会社 BA が世界に紹介 したなんとも言えぬ自然の妙味の双子椰(Coco de Mer)、ガラバゴス諸島とセイシェルのアブダブラ 諸島にのみ生息している甲長 1m を超す象亀、あ る時期島全体が鳥で埋め尽くされるほどのバー ド島など、自然環境保護政策と相まって太古の自 然が残されている、インド洋上に散りばめられた 宝石の島々とも称されています。 ガラパゴス諸島とセイシェルの在る アブダブラ諸島にしか生息しないア ブダブラ象亀 セイシェル海域は世界有数のマグロ漁場の一 つで、日本のマグロ漁船も多く操業し時々入港し て来ます。日本からの観光客は近年大変少なくな ったそうです。 世界最後の楽園の一つと称されているセイシ ェル共和国へ一度訪問されてはいかがでしょう か。必ずや現代社会の慌しさから開放され、心の 洗濯も出来るのではないかと思います。 以上 ―10― Ⅳ. CIMAC WG 関連 Ⅳ−Ⅰ CIMAC WG "Heavy Fuel" マドリッド国際会議(2005 年 11 月)出席報告 CIMAC WG Heavy Fuel 1. はじめに 2005 年 11 月に、スペインの石油会社 CEPSA (Compañia Española de Petróleos, S.A) をホスト として、マドリッドのホテルで開催された第 53 回 CIMAC WG “Heavy Fuel" 会議に出席したの で報告する。日本委員として小職に加え、木原 英雄氏(欧州三菱重工業㈱、Hamburg)が出席 した。 2. 第 53 回 CIMAC WG7 Heavy Fuel" 概要 1) 日 時:11 月 23 日 0900∼1730 11 月 24 日 0900∼1500 2) 場 所:Hotel Meria Castilla, Madrid, SPAIN 3) 参加者:23 名、ゲスト 2 名 4) 主なテーマ ・プレゼンテーション(測定法、規格、制限 値等) ・CIMAC Recommendations Vol.9 の最終打合 せ ・新サブグループの打合せ ・その他 3. 審議内容 3.1 プレゼンテーション 以下の 7 編のプレゼンテーションが行われた。 このうち 4 編は筆者が行ったものであるが、燃 料油に関する CIMAC Recommendations および ISO8217 規格の見直し等に関するものである。 1) 船上-インライン-硫黄分測定器について: Measurement of Low Sulphur Marine Fuels On Board Using New X-Ray Measurement Technology、 Dr. Harry Read (BP Marine) この硫黄分析装置は SECA における 1.5%硫黄 分規制をにらんで開発されたもので 0.1∼3.5% の硫黄分の測定が出来る。X 線透過吸収法を用 いており船上の燃料油補油ラインでインライ ン計測が可能である。説明では船外に設置する 方式としていたが、燃料油ラインの加熱方法に 更に一工夫必要である。 2) 燃料油の安定性試験装置について:Turbiscan - Stability of Heavy Fuel Oils、James Holloway (Formulaction) * 国内対応委員会 主査 宮野 春雄* 原型はエマルジョンや分散系の粒径や分散状 態の測定用に開発されたものであるが、この装 置は残渣燃料油の安定性測定用に改良されて いる。溶剤で希釈し再凝集させる方法を用いて おり、現場で安定性の確認が出来るとしている。 希釈・再凝集によりスラッジの形状が変化する ため、実燃料油の安定性の測定が可能かどうか 疑問であるとのコメントがあった。 3) 燃焼性試験法のラウンドロビン試験結果に ついて:FIA 100 Results of Round Robin、Rinus Daane(EI STB-14) EI(英エネルギー学会)における残渣燃料油 の燃焼性試験法(IP541/06)の制定に伴い、本 年 8 月末に実施された燃焼性試験装置のラウン ドロビン試験(試験所間の測定結果比較試験) 結果の説明があった。測定装置は規格を満足で きる精度を有しているとの報告があった。 4) エンジン入口の燃料油性状に関する提案: Oil Properties Before Engine、宮野 日本が提案していた CIMAC Recommendations. Vol.9 へのエンジン入口燃料油性状値の記載に ついては、前回の WG において、Vol.9 改訂版 とは別に作成することが決定された。本提案は この決定を受けて、燃料油性状値の記載方法 (WG “HF”で推奨性状値をまとめ、これを記載 する方法と、個々のエンジンメーカ毎の推奨性 状値を記載する方法がある)の概要を説明した ものである。今後国内委員会でドラフトを作成 し、WG “HF” に提案する必要がある。 図 1 エンジン入口燃料油性状値の目次案 日本油化/NYK ―11― 5) Al+Si の制限値見直しに関する提案: New Limit for Al + Si、宮野 CIMAC Recommendations および ISO 8217 燃 料油規格の Al+Si 制限値の見直しに関し、現行 の 80ppm から 40ppm とするよう提案した。エ ンジンメーカのエンジン入口推奨値(7-15 ppm)、 船上の処理装置の一般的な分離効率(60∼70%) および、燃料油中の Al+Si 濃度の測定結果から、 制限値を 40ppm とすることの妥当性について 説明、提案した。FCC 触媒残渣の弊害について 調査する必要があるとの意見があった。 図2 7) ISO8217 における新しい燃料油分類法の提 案: New Proposal to ISO8217、宮野 燃料油規格 ISO8217 や CIMAC の燃料油性状 に関する Recommendations 等では、舶用燃料油 は動粘度による分類でグレードおよび価格が 決定されているが、動粘度はエンジンの性能に は殆ど関係しないことから、新しい燃料油の分 類法の検討が前回の WG “HF” において開始さ れた。検討の開始にあたり、本会田山常務理事 の発案による新しい燃料油規格表示方法に関 する提案を説明した。これまでの制限値の設定 に加え、売買される燃料油の性状値の詳細を併 せて報告することし、油社、エンジンメーカ、 船主が責任を持って情報の公開、管理をするよ う提案した。 Al + Si の新しい制限値の提案 6) 実 燃 料 油 の 燃 焼 性 測 定 結 果 に つ い て : Analysis Results of the Actual Marine Fuel Oils by FIA-100/4、宮野 このプレゼンテーションは、10 月 28 日に東 京で開催された第 2 回燃焼性に関する専門家会 議で竹田氏(日本油化)により発表されたもの である。燃料油規格等への燃焼性指標の組込み に関して有用な情報を含んでいることから Aabo 委 員 長 ( MAN B&W ) の 要 請 に よ り WG ”HF” で再度発表することとなった。日本 郵船等が補油した燃料油の燃焼性試験結果に ついてトラブル事例、トラブル回避方法につい て解説すると共に、燃焼性試験装置によるセタ ン価等の制限値について提案した。全てのトラ ブルが燃料油に起因するかは疑問であるとの コメントがあった。 図 4 舶用残渣油の新しい規格分類法の提案 3.2 CIMAC Recommendations Vol. 9 の最終打合 せ Vol. 9 の改定に関する最終打合せ(前回の第 52 回 WG “HF” が最終打合せのはずであった が?)。を行い、いくつかの字句の修正等が行わ れた。まもなく CIMAC のウエブ上で公表され る予定である。 3.3 サブグループの再編成 前回の WG において、6 つのサブグループ(① Low Sulphur fuels 、 ② Ignition properties 、 ③ Hydrogen sulphide、④Catalytic fines、⑤Kinematic viscosity、⑥Vanadium test method)が設置され たが、6 グループでは同時開催が困難であるこ とから、いくつかを統合し以下の 3 つのサブグ ループとし、人選が行われ、初回の打合せが行 われた。 木原委員は引続き低硫黄燃料油サブグループ に、筆者は燃焼性サブグループに参加すること とした。 1) 低硫黄燃料油 2006 年秋を目処に低硫黄燃料油の性質、供給 図 3 燃焼性測定結果(トラブル油等の燃焼時間) ―12― 3) メンバールール CIMAC 事務局より通達されたメンバール ールについて、より厳密に管理されることが 再確認された。WG “HF” には数名の会員外 メンバーが参加しているが、NMAs(National Member Associations)や個人会員の資格、会 費等の説明が行われた。 4) ISME 2005 本年 10 月に開催された ISME2005 および第 2 回燃焼性に関する専門家会議について簡単 な紹介があった。 5) 次回委員会 次回は Fuelteck(Oslo)、において 2006 年 5 月下旬∼6 月上旬に開催される予定である。 体制、トラブル事例などについて解説した報告 書をまとめる。1 月中旬を目処に低硫黄燃料油 によるトラブル事例等のデータを収集する。 2) 燃料油規格の見直し このテーマは、エンジンの性能とより密接な 関係にある燃料油の性状項目を用いて燃料油 の規格分類を行おうとするものであり、将来を 見込んだ、かつ燃料油マーケットに反映できる ような燃料油分類法を検討する。分析項目の追 加・削除やこれらの制限値の見直しを含めた検 討を実施し、約 3 年後を目標として新しい規格 分類案を作成する。 なお本件と密接な関係にある ISO TC28/SC4 (ISO 8217 検討 WG)については、各国の代表 機関を通じて新たにメンバーを問い合わせる。 なお、日本からはプレゼンテーション 5) およ び 7) に述べた内容を提案した。 サブグループテーマのうち、3) 燃料油規格の 見直しに関するものはエンジンの信頼性・安全 性に密接に関わる重要な問題であるが、従来の 動粘度による分類は古くから用いられており、 これを崩すには相当の労力が必要と予想され る。また、燃料性状とエンジンとの相関に加え 燃料油価格(製造価格)の上昇を極力抑える方 法も模索する必要がある。油社、エンジンメー カ、船主等が協力してこの問題にあたらなけれ ば、このテーマの目的地への到達は困難である。 燃料油の新しい規格分類法に関するアイデア、 コメント、アドバイス等があればご連絡いただ きたく、この場をお借りして会員の皆様にお願 い申し上げます。 補足:第 2 回燃焼性に関する専門家会議 この専門家委員会は、Aabo 委員長の呼びかけ により開催されており、2004 年の CIMAC 京都 大会の直後に 1 回目の会議が MHI 神戸造船所で 開催されている。第 2 回会議は ISME2005 終了 後の 10 月 28 日に、東京海洋大学において国内 外の舶用燃料油の燃焼の専門家を集め開催さ れた。海外は MAN B&W、DNVPS、Fuelteck、 TOTAL、Petrobras Transport(ブラジル)、国内 は海洋大、九州大、岡山大、NK、MHI、MES、 日内連、日本油化から合計 21 名が参加し、燃 焼性試験法規格化、試験装置、実験結果、トラ ブル事例等が発表され、意見交換が行われた。 この会議は今後も機会があれば実施され、審議 内容や結果は、燃焼性に関するサブグループに 反映される。 3) 燃焼性 CCAI に変わる、よりエンジンと密接な関係 を持つ燃焼性指標を検討することとし、検討の ベースとしては主に燃焼性試験装置による測 定データを使用する(プレゼンテーション 6)) 。 1 月中旬にまでに燃焼性に関するデータを持ち 寄り、これらを元に燃焼性の定義、制限値等に ついて検討する。最終的には規格に導入するこ とを目標とする。 写真 1 会議中の風景(中央が筆者) 3.4 その他 1) ISO 8217:2005 発行 舶用燃料油規格 ISO 8217 の 2005 版が発行さ れた。 (2005-11-18) 2) WG “HF” のパスワードの発行 Aabo 委員長から、本年末を目処に CIMAC HP で使用するパスワードを連絡する。今後 は議事録、資料等は HP 経由で配布すること としたい、との連絡があった。 1) EI standard and test method for FIA-100 FCA、 Jan Kjetil Paulsen 2) The results from the round robin program of EI standard for ignition and combustion characteristics of residual fuels 、 Jan Kjetil Paulsen 3) Evaluation of BFO using a modifited FIA、高崎 ―13― 教授(九州大) 4) Combustion characteristics of spray of bunker fuel oil in a constant-volume vessel with high-speed visualization、富田教授(岡山大) 5) MARPOL AnnexVI-post 19 May 2005、田中聡 (DNVPS) 6) Turbo Charger Explosion、田中聡(DNVPS) 7) Analysis Results of the actual marine fuel oils by FIA-100/4、竹田充志(日本油化) 写真 2 ドンキホーテとサンチョの像 ご主人は凛々しく、お供は(馬もロバも)やれやれと言う感 じが良く出ている。空は高く青く、のびのびして、食べ物も おいしく、公私共に充実した渡欧であった。 事務局通信 3 環境にやさしいガスを燃料とする原動機に関する最新情報 講演会 ―船の世界にも広まりつつあるガス機関― ―オンサイト電源として一層受注が伸びているガス機関の稼動実績はー 日 場 時:2006 年 3 月 16 日(木) 所:コンファレンススクエア M+ ルーム グランド (東京都千代田区丸の内 2-5-2 三菱ビル 10F) 講演プログラム 1) 2) 3) 4) 5) 6) 7) LNG 船に搭載された Dual Fuel 中速機関とその実績----------------Wärtsilä LNG 船機関室プラントのもう一つの選択肢:低速ガス機関---------MAN-B&W プラント効率の向上に役立つハイブリッド過給機------------------三菱重工業 高効率ガス機関の開発------------------------------------------新潟原動機 中小型ガスタービンの開発動向----------------------------------川崎重工業 ガス燃料の特徴と使い方----------------------------------------東京ガス ガス機関の実績と評価------------------------------------------三菱重工業 予告なく変更される事があります 参加料: 日内連会員 19,000 円 お申し込み受付は、[email protected] お問い合わせは、 Tel:03-3574-7882 非会員 21,000 円 担当 上原主任へ 定員:100 名 会場の都合で、定員になり次第締切らせていただきます。 ―14― Ⅳ−Ⅱ CIMAC WG "Exhaust Emission Controls" ヘルシンキ国際会議(2005 年 11 月)出席報告 CIMAC WG 1. はじめに 2005 年 11 月にフィンランドのヘルシンキにあ る Wartsila 社で開催された第 37 回 CIMAC Exhaust Emission Control WG の国際会議に出席したので、 その概要について報告する。 2.日時 2005 年 11 月 2 日 3.場所 Wartsila 写真 1 会場となった Wartsila 社 4.出席 今回は 15 名が出席した。日本か ら環境総合指標に関する発表のため、海洋政策研 究財団の華山殿に出席いただいた。 Mr G Hellen (Wartsila Finland), 議長 Mr J Boij (Wartsila Finland) Dr G Weisser (Wartsila Switzerland) Mr F Fleischer (MAN B&W Diesel AG) Mr H-J Goetze (Germanischer Lloyd) Dr U S-Kelling (Caterpillar Motoren GmbH) Dr S Henningsen (MAN B&W Diesel A/S) Mr K Valde (Rolls-Royce Marine AS Engines-Bergen) Mr D Riis (Warship Support Agency) Dr E Ulrich (National Technical University of Athens) Mr N H Poulsen (A P Moller) Mr J DeHart (Navsea Code 932) Mr H Kihara (MHI Europe) Mr S Hanayama (OPRF) Dr M Kawakami (Niigata Power Systems Co., Ltd.) 5.Prof Kleimola のあいさつ CIMAC 会 長 ( Wartsila 技 術 担 当 副 社 長 ) Kleimola 氏から歓迎の挨拶があった。当 WG は CIMAC の中で最も活発に活動している WG である こと、新しくガスエンジンの WG が設置されること * 新潟原動機 EEC 国内対応委員会 主査 川上 雅由* 本年 12 月に開催される Marine Tec 2005 の HFO をテーマにした CIMAC Circle、2006 年 3 月 8 日に開催される船舶のガスエンジンをテ ーマにした CIMAC Circle の紹介等があった。 6.議事 急遽 Wartsila Helsinki で開催することになっ た旨議長から経過説明があり、前回の議事録 の内容確認に続き議論に入った。 6.1 新 WG との活動内容について 本年 12 月に新設予定のガスエンジン WG と の活動内容 Scope について審議した。 ・ガスエンジンの規制関係は WG5 が所掌す る。 ・技術的課題については Gas Engine WG が所 掌するがケースバイケースで WG5 も確認 する。 6.2 規制動向 (1) IMO-MEPC の動向(Goetze 氏) ・ 本 年 7 月 に MEPC53 が 開 催 さ れ 、 IMO MARPOL ANNEX Ⅵの見直しが決定され、 BLG 分科会で審議されることになった。 ・次回 BLG、MEPC は以下日程で開催される。 MEPC54: 20-24,3,2006、BLG10: 3-7,4, 2006 ・以下の 3 つの課題がある。2007 年までに実施。 ・ ANNEX VI の見直しで NOx, SOx, PM(粒径 分布等の確認含む)について検討 ・ NTC の見直し ・ ガイドラインの作成 ・上記に対し以下の議論があった。 ・ Fleischer 氏から米国が 30%削減するので あれば了解する。 ・ Riis 氏から Tier2 の発効はいつになるのか との質問に対し、Fleischer 氏から 5 年は必 要とのコメントであった。また、Hellen 氏 からは削減値が決まらないと明確ではな いが、全てのエンジンについて規制を満た す の は時 間が か かる との コ メン ト有。 Fleischer 氏は EUROMOT としては 2010 年 で対応できるとの発言有。また、華山氏か ら BLG での審議、MEPC での審議の過程 を踏まえると 2012∼2015 位ではないかと のコメントがあった。 ・ Hellen 氏から燃費の上昇も考慮すると 20%位が現実的なレベルと考える旨コメ ント有。Fleischer 氏からは EUROMOT は 現在削減案はないと発言有。PM は規制す べきではなく、S 分、灰分を低下すべきと ―15― のコメント有。 ・ CIMAC は IMO で発言できないので、各 メーカーは各国の代表に働きかける必要 がある。 ・ Hellen 氏から削減レベルが決まってから 4 年程度かかることでまとめるか提案が あったので、規制値レベルで期間は変化す るし、特に2ストロークメーカーは時間を 要するとの意見もある旨コメントした。4 ∼5 年くらいかかることにまとまった。 (2) EU, River Rhine, etc.の動向(Goetze 氏) 新しい情報はないとして以下報告有。 ・ モバイルマシナリーについての Directive 97/68/EC に関しては、CCNR と EC の議論が 終了せず、CCNR は理解したものの議論が 継続されている。 ・ River Rhine の排気ガス 2 次規制が 2007 年 7 月 1 日から有効になる。 ・ 32/EC に関し、長い議論の後ヨーロッパ海域 での燃料中硫黄分について新指令が発行さ れた。MARPOL ANNEX VI とのハーモナイ ズで燃料中硫黄分の 1.5%以下の規制が IMO SECA 同様バルチック海に 2006 年 8 月 11 日 からかかるが IMO では 2006 年 5 月 19 日か ら規制が有効になっている。また、北海に ついては、IMO は 2007 年 11 月から発効で あるが、新指令では 2007 年 8 月 11 日から で 3 ヶ月早まっている。 ・ EU の 港 湾 、 陸 内 で は 燃 料 中 硫 黄 分 の 0.1%Cap が 2010 年 1 月 1 日から発効になる。 ・ EC 指令ドラフトで燃料中硫黄分につい てレクレーショナルクラフトのディーゼル エンジン主機の規制が 2006 年 1 月 1 日から 発効となる。 (3) EPA の動向(DeHart 氏) ・ EPA は coast の SECA 規 制 に 関 し て SOx,PM を考慮して 8 月に検討を終了した。 拡散モデル(CMAQ モデル名)で NOx、SOx、 PM 等が沿岸地域に及ぼす影響について検 討した。 ・ カテゴリー1、2、3について課税が申 請される。また、カテゴリー3 について南カ リフォルニアが EPA にプッシュしている情 報あり。 ・ Ocean going 補機関の低硫黄分燃料につい て今月中に結果がでる。 ・ Goetze 氏からカリフォルニアで補機を運 転させないと聞いたが船主も心配しており 何か情報がないか質問有、これに対しボラン タリーを探しているとの理解でいる旨回答 有。また、ロングビーチでの会議では陸上の 発電設備容量が不足との発表があったとの こと。 東京都も補機を運転(国内船籍)しないよう 検討している旨報告した。 (4) アジアの動向(川上) 日本の大気汚染防止法、地方自治体の上乗 せ規制、インドの規制情報について報告し た。中国、シンガポール、台湾は明確でな いので明確な情報を入手したら報告する ことにした。なお、比較に用いた TA LUFT は現在 500mg/Nm3 (1g/Nm3)O25%となって いる。 6.3 日本からのプレゼン 今回は IMO BLG 分科会での来年 4 月の会議 に対応すべく日本から以下のプレゼンを行っ た。なお、環境総合指標については海洋政策 研究財団の華山氏にお願いした。 (1) 日本エンジンメーカーの調査・検討状況 について(川上) ・ IMO MARPOL ANNEX VI の見直し項目 となっている NOx、SOx、PM、NOx テクニ カルコードについてエンジンメーカーの検 討状況を報告した。 ・ 日本メーカーの NOx レベル現状(広範囲 に分布しているようなグラフになっている が、データのバラツキとしては規制値に近い データが多い旨説明)、NOx 低減方法と効果、 NOx 削減レベル案(現在統一された案はな いとして 4 案を紹介)について報告。 ・ Fleischer 氏、Hellen 氏、Goetze 氏らから NOx 削減効果は実際に対応できる数値なの か実験レベルの数値なのかとの質問があり、 IMO に提出する場合は実際に対応できる数 値で説明すべきとのコメントがあった。ここ には実験的な数値も含まれていると回答。 ・ 全体的に総量削減量の考え方から低減レ ベルを検討するのではなく、耐久性等を踏ま え十分対応レベルにすべきという意見であ った。Hellen 氏からは上述したように 20% 程度削減が妥当であろうとのコメントあり。 ・ SOx については燃料中の硫黄分またはス クラバーで低減できるが、スクラバーでは洗 浄水は残渣物について確認する必要があり、 燃料中S分のキャッピング値低減の例とし て 3.5%等がある旨説明。 ・ スクラバーは使うべきではなく、今まで にテストの例が紹介されているが、いずれも 継続していないと Hellen 氏、Goetze 氏らか らコメントがあった。 ・ Henningsen 氏から BP がスクラバーを積極 的に進めている旨の情報があった。 ―16― ・ PM については計測方法(直接法、希釈法)、 削減技術と効果等について報告。 ・ PM に つ い て は 計 測 方 法 の 問 題 も あ り (Hellen 氏から希釈法を使いたくないとの コメント有)まだ導入したくない様子であ った。 ・ NOx テクニカルコードについては ISO 8178 を引用している部分は直接 ISO 8178 を 使用する旨記載し、ISO 8178 が改訂されて も NOx テクニカルコードを変更しなくても よいように考えている旨報告。 ・ NOx 関係でのコメントはなかったが、 Hellen 氏から ISO 8178 を導入すると PM に ついて希釈法になるのではないかと心配と のコメントあり。全てを ISO 8178 にするの ではないと説明。 写真 2 会議の状況 (2) NOx 船上モニタリングについて(川上) ・ 海技研が作成したプレゼン資料を基に計 測の精度を上げ、簡易に計測しようとするも のであると説明。 ・ これに対し Fleischer 氏から現状でも船上 ではテストベッド計測燃費が使用でき、酸素 バランスで計測できるので問題ない、また、 Hellen 氏からはエンジンメーカーとしては より精度の高い計測をしたいとのコメント あり。 ・ Fleischer 氏からは Nox(g/kWh)と NOx13 (ppm)の関係が±15%になっており、現状は 15%許容であるが、この方法を導入すると NOx 規制値が下げられるのではないかと懸 念するとのコメントあり。 ・ IMO で提案する場合は、何のために使用 するかを上手く説明する資料を準備したほ うが良いと思われる。 (3) 環境総合指標について(華山氏) ・ 華山氏から最近の船舶規制動向(EU, 米 加州、東京湾)とその背景にあるもの、IMO 規制の正味の効果、削減目標、グローバル規 制値と削減目標及び地域規制値、総合指標の 必要性、個別の大気汚染物質の考え方につい て説明があった。 ・ Fleischer 氏から、考え方については同意 するが重み係数の決定が困難であり、今何が できるかをいえない。ポリティカルな問題が あるとしている。 ・ また、NOx を 30%低減したら燃費が 2% または 5%以上増加す場合があるとしている。 6.4 New activities ・ 議長より、Toft 氏から提案された既存船 の機関に関する調査についてサブグループ を作って実施したい旨話があり。 ・ 既存船機関についてはデータがないとい うメーカーがほとんどであった。既存船につ いて船上計測すると費用もかかるため IMO の初期規制を検討していたころに得られた データを見てみたらどうかというコメント があった。 ・ サブグループ主査は Henningsen 氏になり、 Kellig 氏がサブとなった。 日本からも当時のデータを確認して送付す ることにした。次回にフォーカルポイントを 纏めて報告する。 6.5 次回予定 2006年4月19日アテネ工科大学で開催。 7.おわりに 今回は、来年開催される IMO BLG10 分科会で の IMO MARPOL ANNEX VI の見直しに関して、 日本の検討状況を説明し、これに対するヨーロ ッパ勢の考え方を確認するため、日本船舶技術 研究協会、日本舶用工業会や石油連盟の協力の 下、日本からのプレゼンを行いました。事前に 参加者に資料を配布して会議に臨みました。参 加者からは、非常に好評を博しました。また、 議論も活発に行われ、多くのコメントを頂いた。 初期の目標はほぼ達成できたのではと思って います。今後も、資料の事前配布とタイムリー な話題提供で貢献したいと考えております。 ―17― 事務局通信 4 CIMAC WG(作業グループ)と日本対応の国内委員会 (2005-12-14)日本内燃機関連合会 CIMAC(国際燃焼機関会議) 日本からの役職者 会長 事務局長 WG 担当副会長 テクニカルプログラム担当副会長 評議員 評議員 M. Kleimola (Wartsila, Finland) M. Heseding (CIMAC, Germany) Prof. Wachtmeister (TUM, Germany) 伊藤恭裕(新潟原動機) /Y.Itoh 高畑泰幸(ヤンマー) /Y.Takahata 田山経二郎(日内連)/K.Tayama 主査会議議長:新潟原動機 伊藤技術センター長 事務局:日本内燃機関連合会 山田知夫 特別参与 WG No. 02 04 05 06 07 08 10 13 14 WG Title, Chairman, WG No.,、WG abrev. WG: Class. Soc. D.E. coordinating WG (船級協会ディーゼル機関) K.B. Hansen (MAN B&W/DK) WG2 CS-D Sub-group: High-speed dieel1 (高速機関)-予定 WG: Class. Soc. D.E. Crankshaft Rules (船級協会ディーゼル機関-クランク軸の寸法) M.W.Rasser (Bosch/Austria) WG4 CD WG: Exhaust Emission Controls-D.E. (ディーゼル機関―排気排出物の制御) G. Hellen (Wartsila/Finland) WG5 D-EX WG: Exhaust Emission Regulations-GT. (ガスタービン―排気排出物規制の調査) WG6 GT-ER WG: Heavy Fuels (重油) K.Aabo (MAN B&W/Denmark) WG7 HF WG: Marine Lubricants (舶用潤滑油) J.F.Chapuy (SEMT/France) WG8 ML WG: Users (往復動内燃機関ユーザー) D.Walford (Teekay Shipping/Canada) WG10 U WG: Turbocharger efficiency (過給機効率) Dr.E.Codan ( ABB TurboSystems/S)WG13 TE WG: Shafting (軸系) P.Ronnedal (MAN B&W,Denmark )WG14 TE 15 WG: Engine Electronics and Automation System (電子制御と自動制御システム) R. Boom (Woodward/NL) WG EEA 16 WG: Auxiliary systems-design (機関補機システム) F.Deichman(Columbus Ship/Germany) WG16ASD WG: Gas Engine (ガス機関) Lars Nerheim ( Ricardo/UK ) WG17 GE 17 国内担当委員会 もしくは委託先 日内連 WG2 合同対応国内委員会 JICEF WG2 committee 日内連 WG4 合同対応国内委員会 国内委員会 主査 日内連 WG7 合同対応国内委員会 JICEF WG7 committee (日本油化/NYK) JICEF WG4 committee JICEF WG5 committee 日内連 WG6 対応国内委員会 JICEF committee (社)日本マリンエンジニアリング学会 燃料・潤滑研究小委員会 (社)日本船主協会 機関管理研究会 日内連 WG13 対応国内委員会 JICEF WG13 committee (社)日本マリンエンジニアリング学会 推進装置研究委員会 塚本達郎 T. Tsukamoto (東京海洋大) 中谷博司 H. Nakatani (日本郵船) 白石 啓一 K.Shiraishi (三菱重工) 立石 智裕 T. Tateishi (三菱重工) 日内連 WG15 対応国内委員会 前田 隆義 T.Maeda JICEF WG15 committee (ナブテスコ) (社)日本マリンエンジニアリング学会 機関関係合同委員会 岩本 勝美 K. Iwamoto (東京海洋大) 日内連 WG17 対応国内委員会 後藤 悟 S. Goto (新潟原動機) JICEF WG17 committee CORDINATOR: Int’l Standards-Recic’g Eng (コーディネーター:ISO-往復動内燃機関) J.Peaker (GEC Ruston , UK) ISC1 ISC-RE 日内連 ISO/TC70 国内対策委員会 CORDINATOR: Int’l Standards-Gas Turbine (コーディネーター:ISO-ガスタービン) A. Suzuki (JICEF , Japan) ISC2 ISC-GT 日内連 ISO/TC192 国内対策委員会 ―18― 考 若月祐之 Y.Wakatsuki (三菱重工) 久保 晴義 H. Kubo (神戸製鋼) 川上 雅由 M.Kawakami (新潟原動機) 福泉靖史 Y. Fukuizumi (三菱重工) 宮野春雄 H. Miyano 日内連 WG5 合同対応国内委員会 備 [連絡担当] 古林 誠 M.Furubayashi (日内連) [連絡担当] 鈴木 章夫 A.Suzuki (日内連) 終了廃止 終了廃止 Ⅴ.ISO 関係 Ⅴ-ⅠISO/TC70/SC7(往復動内燃機関:潤滑油ろ過器試験) ミラノ国際会議(2005 年 10 月)出席報告 ISO/TC70/SC7 国内対策委員会 主査 泉谷 浩司 1.はじめに ISO/TC70/SC7(往復動内燃機関:潤滑油ろ過 器試験)の第 24 回国際会議が、2005 年 10 月 26 日イタリアのミラノで開催された。 この会議は例年 ISO/TC22/SC7/WG1,WG3(エア &オイルフィルタ,フュエルフィルタ)と連結 して開催されており、また、ISO/TC22/SC5/WG11 (クランクケースブローバイフィルタ)も同時 開催され、その担当者を含め、今回は計 3 名で 出席した。その概要について報告する。 2.会場 イヤリア ミラノ UNI(イタリア規格協会) 内会議室 写真1 会場となったイタリア規格協会 3.会期 2005 年 10 月 26 日(水) 4.出席者 議長:Robert S. Mules(イギリス) 事務局:Bernd Borchert(イギリス) 日本 3 名 泉谷 浩司(デンソー) 鈴木 光俊(マーレテネックス) 田中 一夫(東京濾器) 他アメリカ 5 名、イギリス 1 名、ドイツ 2 名、フランス 4 名 計 17 名 5.会議の概要 会議は、議長の挨拶から始まり、各国出席 者の自己紹介、前回議事録の承認の後、各議題 の審議に入った。今回は次の 3 議題について審 議を行った。概要は以下の通り。 ________________ * デンソー * 写真2 会議前の出席者 (1)ISO 4548-12(粒子カウント法によるフルフ ローオイルフィルタ試験法)ラウンドロビンテ スト結果のラボ間でのばらつきについての討 議。 前回会議でラウンドロビンテスト結果がラボ 間で2つのグループに分かれたため、WG1 を結 成してバラツキを与える要因を検討していた が今回その報告があった。解析結果から ベン チ間の差 、 粒子カウンタ自体 、 ダスト 粒径差(同一バッチでも) が最も影響が大き いので、n 増し、上下流路センサの入替えによ る精度確認を行うとの報告に対し、各国から、 バラツキの要因として ・ ミキシングの問題はないか? ・ 供試フィルタのバラツキではないか? ・ センサーの1次校正は in-house で出来るよ うな基準にしないと精度、コスト、時間の 点でやり切れない。 等の意見が出て、WG2 を結成しさらに解析、ラ ウンドロビンテストを行うことになった。フラ ンスがリーダとなり10ラボが参加する。なお 日本も参加を要請されたが、1次校正が出来て いないのですぐにテストが出来ないとの理由 で断った。次回日本で開催される会議で結果報 告がある。なお US からマルチパス試験のバラ ツキの低減策として SAE2002-01-1489 が発行さ れていることが紹介され、コピーを入手した。 内容はラボ間の要因、作業者の要因、供試フィ ルタの要因等を解説した内容となっている 【今後の対応】 ―19― 次回日本で開催される国際会議で報告を受 け、意見があればコメントを提出する。 (2)ISO/DIS 23556(ディーゼルオイル中のカー ボン捕捉用フィルタの試験方法)についての討 議。 US から DIS 投票についての手続きミスのた め成立が5ケ月遅れることに対し、審査迅速化 要求が事務局にあった。US では n 増しをさら に実施しており、やはり結果は良好であったの で、ラウンドロビンテストを行うよう提案があ った。 アメリカ、ドイツ、フランスが参加を表明した。 日本は試験可能か事前に確認が取れていなか ったので積極的に参加表明は避けた。今後調整 し、試験可能で参加の意思があれば直接アメリ カ代表に接触し、参加することは可能と考える。 【今後の対応】 本規格は日本から三菱化学製ダイヤコンタ ミナントを提案し、再現性がよいことより規格 に取り入れられた経緯があり、DIS 投票には賛 成する予定。なお手続きミスの内容は、規格内 に三菱化学製と企業名をいれたことのようで、 再 DIS 投票資料ではこの部分のみ削除されてい る。 また、帰国後の濾器技術委員会でラウンドロ ビンには参加すべきとの意見が多く、現在参加 メーカを募集している。 (3)ISO4548-9 5 年見直し(オイルフィルタの インレット、アウトレットアンチドレンバック テスト):各国賛成で confirm されたがフランスから NWI 提案があ った。フランスのお客から、ISO で指定されて いないオイル、テスト温度、上流圧力、試験 時間がそれぞれ指定されており、ISO をどのよ うに要求に合わせるか検討したいとのことで ある。議長は各国に問い、日本もあわせて各 国賛成した。NWI はイタリアがリーダとなり 進めることになった。なお、同時に ISO4548-12 についても 1 項の動きはあるが confirm された。 【今後の対応】 ISO4548-9 に関しては日本のお客からも同 様の依頼があり、次回会議までに日本の意見をま とめて提案する。 6.次回会議開催予定 2006 年 11 月 6 日∼ 日本(場所は未定) 7.所 感 今回の会議で議題(2)は日本の提案、意見が取り 入れられて DIS 投票まで進んだ。積極的に提案し ていったことが実を結んだ結果となり、今後の自 信にもつながった。また毎年出席し、各国メンバ ーとのコミュニケーションを密にすることも重 要であると考える。 会議の開催地であるミラノはイタリアの北部 にある人口 340 万人あまりの大都市で、日本では ファッションのミラノコレクションやサッカー の AC ミランが有名であるが、町並みは紀元前古 代ローマからの歴史があり、数々の歴史的建造物 が立ち並ぶ古都のイメージを持っている。ミラノ 中心部は 400 年以上をかけて建てられたドゥオー モ(ミラノ大聖堂)を中心にブランド店が軒をつ らねて大観光スポットになっている。 写真3 ミラノ大聖堂 今回会場となった UNI は中心部からトラムで 20 分ほどのところに位置し、大小 5 つ程の会議室 をもつ近代的建物で、プロジェクター、個人マイ ク等を装備し、ストレスなく会議を進行できた。 また行き帰りのトラム車窓からはミラノの町並 みが満喫できた。 写真4 ドゥオーモ周辺アーケード ホテルは中心部から徒歩 15 分の町並みに溶け 込み落ち着いた雰囲気のところであり、夕食はホ テル周辺に点在する陽気なレストランで、イタリ ア語のメニューながら通訳さんのおかげでミラ ノ名物料理を堪能でき、公私とも充実した時間を 過ごさせていただいた。 最後に、このような機会を与えていただいた JICEF 並びに関係者の皆様にお礼を申し上げると ともに、来年の日本開催に向けて、さらなるご協 力をお願いいたします。 ―20― Ⅴ-Ⅱ ISO/TC70/SC8(往復動内燃機関:排気排出物測定) 東京国際会議(2005 年 10 月)出席報告 ISO/TC70/SC8 国内対策委員会 主査 芦刈 真也* 事務局 鈴木 章夫** 1. まえがき 2004 年 10 月のベルリン国際会議で 2005 年の ISO/TC70/SC8(往復動内燃機関−排気排出物測定) 国際会議を日本で開催することが決められたた め、国内対策委員会を中心に準備を行い、予定通 り開催することができたので概要を報告する。な お、同時に開催する予定であった ISO/TC70(往復 動内燃機関)の国際会議は、TC70 事務局の都合 で 2006 年に延期されたため日本での開催はとり やめとなった。 2. 開催場所/日時 開催場所: 都市センターホテル 会議室 スバル (東京都千代田区平河町) 開催日時: [TC70/SC8(排気排出物測定)] 10 月 5 日(水) 10:00-13:00 10 月 6 日(木) 9:00-17:00 [日本政府関係者との排ガス規制についての 情報交換会] 10 月 5 日(水) 14:00-17:00 ** 小具信三(経産省産業基盤標準化推進室) 森武春男(日本規格協会) [日本政府関係者との情報交換会] TC70/SC8 国際会議出席者のほかに、 徳永 泉 環境省環境管理技術室長、 鈴木延昌 環境省環境管理技術室長補佐 及び国内関係者7名 写真1 3. 参加者 [ISO/TC70/SC8] 議長:H.J.Stein(Daimler-Chrysler,ドイツ) 事務局 M.Heseding(VDMA,ドイツ) 委員:Y.P.Xie(上海内燃機関研究所、中国) E.Tarling(CNH/BSI,英国) S.Shimpi(Cummins/EMA,米国) D.Reed(NMMA,米国) 染谷常雄(国内対策委員会委員長、 日内連参与) 芦刈真也(国内対策委員会主査、IPA) 今井 清(日内連参与) 古林 誠(日内連参与) 田山経二郎(日内連常務理事) 浅野一朗(堀場製作所) 三村敬久(新潟原動機) 山室秀雄(いすゞ自動車) 鈴木章夫(日内連事務局) 上原由美(日内連事務局) * 関係者 IPA 日本内燃機関連合会 ―21― ISO/TC70/SC8 国際会議 4.ISO/TC70/SC8 分科委員会の議事内容 日本から ISO 8178 (往復動内燃機関−排気排出 物測定)の part2, part4, part5, part11 についてのコメ ント TC70/SC8/N431 を提出した。 4.1 ISO/FDIS 8178-1 2nd edition(排気排出物の 台上測定) FDIS に対する ISO 中央事務局からのコメント (主に Editorial)について協議した。以下のコメント を加え ISO 中央事務局に返信する。 −出力に関し、ISO14396 ではファンなしと定義さ れているが、5.3 では運転に必要な補機を含むと の記載があり、例としてファンが挙げられていて 混乱を招くため、例を削除する。 −捕集フィルタの要求効率について、ガス流速の 条件を明確にした。 −捕集フィルタ1枚・2枚両方に対応するよう、 (pair of ) filter(s)という表現に修正。 4.2 ISO/CD 8178-2 2nd edition (排気排出物の 現地測定) 8178-1 変更内容の反映、および、最近の In-Use でのエミッション規制の動きに合わせ、車載状態 での計測を織り込む予定。主な討議内容は: −タイトルは Measurement of gas and particulate exhaust emission at site から … under field condition に変更。 − 略 号 の 解 説 に 、 NTE(Not to Exceed) 、 PEMS(Portable Emission Measurement Systems)を追 加。 −排ガスの採取場所について、後処理装置の後で あることを明確にする。 −計測装置の精度について、Part1 との対比を加え る。 4.3 ISO/DIS 8178-11 (過渡時排気排出物の台状 測定、試験サイクル) 現在日内連の JIS 原案作成委員会で整合化規格 を作成中であるが、作業中の問題点をまとめて日 本から提出したコメント N431 を中心に討議した。 主な変更内容は以下のとおり。 −Scope で対象外となっている火花点火機関に関 する記載を削除する。 −出力に関するファンの取り扱いを ISO14396 に 合わせる。(上記 part1 の修正と同一内容) −略号に NRTC(Non Road Transient Cycle)を追 加 −逆正規化した機関回転速度、トルクの表現 を ”Actual Speed” 、 “Actual Torque” か ら”Demanded Speed”、“Demanded Torque”に変更。 −標準回転速度の計算に用いる基準出力を”定格 出力”から”最大出力”に変更する提案があったが、 他のパートとの整合の点から日本より反対見 を出し、現状どおり”定格出力”のままとすること になった。 上記を含め、コメントを 2005 年 10 月 21 日まで に事務局に提出。これらコメントを織り込んで発 行する。(FDIS は省略) 間でほぼ合意された内容であるので削除要求を いったん 取り下げ、疑問点等は NMMA と日本船 舶技術研究協会間で確認することとした。 −日本から、圧縮点火マリンエンジンのエンジン コ ン ト ロ ー ル エ リ ア を EPA の 最 新 の 規 定 (40CFR94)に合わせるコメントを提出、了承さ れた。 2005 年 11 月 22 日締め切りの DIS 投票時に上記を 含むコメントを日本から提出し、事務局は DIS 修 正案を 2006 年 2 月 28 日までに準備し、次回 SC8 会議で議論する。 4.5 ISO/CD 8178-5 2nd edition (試験燃料) 各国の試験燃料を最新のものに更新、さらに燃 料性状が排気排出物に与える影響に関するコメ ントを追記。 −マリン用高硫黄燃料への後処理装置の適用に 関す るコメントについて、”適用できない”との表現か ら”充分な注意が必要”との表現に改める提案を し、了承された。 事務局で今回の討議内容を織り込み,DIS 投票への 準備を進める。 写真3 レセプション(10 月 5 日) 5. 日本政府関係者との排ガス規制に関する情報 交換会 政府関係者として、環境省環境管理技術室 徳 永室長,鈴木室長補佐に出席いただき、SC8 委員と 排ガス規制に関する情報交換会を実施した。議長 の Mr.Stein(Euromot)より ISO/TC70/SC8 の概要説 明および EU の排ガス規制動向、Dr.Shimpi(EMA) 写真2 コーヒーブレーク 4.4 ISO/DIS 8178-4 2nd edition (定常試験サイ クル) オフサイクルエミッション評価の対象運転領 域(エンジンコントロールエリア)を織り込む予 定。 −火花点火マリンエンジンに関するエンジンコ ントロールエリアを追加。N431 で日本より削除を 要求したが、 技術的内容について米 NMMA と EPA 写真4 排ガス規制に関する情報交換会 より米 EPA、徳永室長より日本、 Mr.Xie(上海内 ―22― 燃機関研究所)より中国の排ガス規制動向の紹介 を実施した。その後、参加者とのフリーディスカ ッションを行った。 5.1 EU 規制動向 −EU オフロード排ガス規制動向を,各国の規制と 対比して説明。国際商品であるオフロードエンジ ン(機械)については,テスト方法および規制開始時 期,規制値、認証方法について各国の協調が重要で ある。 −オフロード機械の搭載上の制約,使用環境や負 荷率の違い、出力レンジの多様性などからオンロ ード技術の転用が容易でなく、規制開始までの適 切なリードタイムおよび規制値の継続期間設定 が重要である。 5.2 米国(EPA)の規制動向(EPA 作成プレゼン資 料を用いて説明) −EPA 規制は、乗用車→重量トラック→オフロー ドの流れで排ガス低減技術の移行を考えている。 それぞれリードタイムとして 3-4 年とっている。 −2007 年重量トラック規制対応技術として、 PM/NOx 後処理装置を想定しており,そのために 燃料に対する規制(主に硫黄分の低減)を強化する。 −ノンロードエンジンに対して、2011 年より重量 トラック 2007 年なみ(3 次規制の 90%減)の 4 次 規制を実施予定。その際、新たに、トランジェン トサイクル(ISO8178-11 が関連),NTE 規制 (ISO 8178-4 が関連)、In-Use テスト(ISO 8178-2 が関連) を導入する予定である。 5.3 日本の規制動向 −日本の排ガス規制導入の仕組みについて説明。 中央環境審議会の報告を考慮し環境省が許容限 度を設定,関連省庁が詳細を定める。 −オフロード車両に対する次期排ガス目標 (EPA/EU4 次規制相当)について、来年より中央 環境審議会で検討を開始する。 5.4 中国の規制動向 − 2006 年 1 月からノンロードエンジン排ガス規 5.5 フリーディスカッション −CNH Mr.Tarling より、日本の特殊自動車排ガス 規制について、小型特殊、大型特殊の運用の違い について質問があり、後で環境省から回答するこ ととした。 −議長他から、排ガス規制の各国との協調につい て要望意見があった。 6. 次回 ISO/TC70/SC8 国際会議の予定 次回は、2005 年 4 月 27/28 日 (28 日は TC70)に イスプラまたはミラノ(イタリア)を予定。 7. 所感・その他 今回は東京での開催ということもあり、日本か ら多くの方の参加があった。また、環境省と各国 の SC8 代表者とのディスカッションも行うことが でき、大変有意義であったと思う。2010 年頃にオ フロード機関に対し、文字通り桁違いに厳しい排 ガス規制の予定が公表されており、また、それに 伴い、トランジェント試験サイクルの追加、NTE 規制、In-Use テストの導入等、新たな試験方法の 導入が計画されている。各国の試験方法の統一を 図るためにも、これらの規制動向にあわせた国際 規格の制定、改定はますます重要になってきてい る。ISO/TC70/SC8 国内対策委員会の審議を充実さ せ、日本の意見をこれらの規格に反映させていき たい。 最後に、今回の国際会議開催にあたり、ご出席 いただいた日本政府関係者の方々にお礼申し上 げるとともに会場費の補助についてお世話いた だいた日本規格協会殿に感謝いたします。また、 会議両日の昼食については堀場製作所殿にご寄 付頂いたことを報告するとともに、厚く感謝いた します。 制 ( EPA/EU1 次 規 制 相 当 ) を 実 施 予 定 。 写真6 写真5 日本のプレゼンテーション(徳永室長) ―23― 出席者の皆さんと Ⅴ-Ⅲ ISO/TC192/WG10(ガスタービン:安全性) ブートル国際会議(2005 年 11 月)出席報告 欧州三菱重工業(株) Kashyap Pandya 日内連事務局 1 まえがき 2005 年 11 月 14∼17 日の 4 日間開催された ISO/TC192/WG10(ガスタービン−安全性)の国 際会議に出席したので、概要を報告する。 2. 開催場所/日時 開催場所:Rolls Royce Power Engineering Office , Bootle , UK (Liverpool の郊外、車で15分) 開催日時: 11 月 14 日(月)∼16 日(水) 9:00∼17:30 11 月 17 日(木)9:00∼14:00 3. 出席者 Mr. Roger C.Santon , Convenor, HSE UK Mr. Barrie Church , Secretary , Global Energy Associates Ltd.,UK Mr. Tom Lazet , Solar Turbines Inc. , USA Mr. Mauro Venturini , Universita di Ferrara , Italy Mr. Robin Proctor , ABB Alstom Power ,UK Mr. Peter Rainer , Rolls Royce Power Engineering , UK Mr. Robert Swindell , Bureu Veritas , UK Mr. Gerd Weber , Siemens AG , Germany Mr. Hans Wettstein , Alstom Power Generating Turbines , Switzerland Mr. Eric Kaufman , GE Power Systems , USA Mr. Ben Wiant , Siemens Power Generation, USA Mr. Lain R. Kellock , GE Power Systems,USA Mr. Lars Ellmark , Demag Delaval , Sweden Mr. Kashyap Pandya , MHI Europe , Japan Akio Suzuki , JICEF , Japan 4. 経緯 今回のミーティングは,2005 年5月 ISO/CD 21789.2 ( Version 2) が,反対国が多く否決された ことに伴い,6 月の TC192 Plenary Meeting で見直 しの指示があり 各国の 230 ページにおよぶコメ ントを逐一審議の上,CD に反映させるための最終 の会議である。 今年,同趣旨の会議が次のように開催されてい る。 2005-06-06∼08 Reno,安田主査、鈴木 出席 2005-07-12∼14 Siemens ,Munich 日本欠席 2005-09-13∼15 Westinghouse , Orlando 日本欠席 * 日内連 ―24― 鈴木章夫 * 今回は,この各国コメントの審議の完了及び今 後の進め方の協議を目的に開催された。 写真1 ISO/TC192/WG10 国際会議 5.議事内容 会議は,今までの会議で未審議の残りのコメン トの審議を逐一行い,それに伴う CD の修正を行っ た。 審 議 結 果 は 、 TC192/WG10 N138 修 正 後 の CD(CD21789.3)TC192/WG10 N139 今回の審議結 果のリストにまとめられたが、日本からのコメン トに対する、審議内容は、次の通り。 (1)CD2 では、エンクロージャ外の燃料配管に手動 式の isolation valve を設けることになっているが、 大形の場合、手動は困難な場合があるので、電動 式でもよいとする案を提案したが、各国の規制で メンテナンスその他の目的も含め、手動式の弁を 置くことが義務付けられているので、そのままと する。 (2)手動式の弁の開閉に必要な力 110N の根拠 は? EN614-1:1995 に拠った記述であるが、数値は削 除し、”acceptable level of physical force”とする。ま た、ガイダンスとして EN614-1 を参考文献に入れ る。 (3)ガス燃料系統の shut-off valve と vent valve の位 置について、エンクロージャの中でもよいものと する提案については、vent valve については認めら れたが、shut-off valve はエンクロージャ外又はエ ンクロージャ付のガス燃料スキッドまでとする ことになった。 (4)ガス検知器の位置を、エンクロージャ換気出口 に限定しないで、他の適当な場所でもよいとする 提案は認められた。ただし、換気出口に最低1個 つけること。(濃度の大小は別にして、最も検知 しやすい場所であるので) (5)ガス検知による Alarm ,Trip の設定値 Alarm 20%LEL (爆発下限)以下 Trip 40%LEL 以下 の根拠は ? ISO 3977-3:2002 の Trip レベル 20∼60%LEL を 参考にしているが、さらに見直す。 (CD Version 3 では、換気出口では、それぞれ 10/25%以下とし、その他の場所では、20/40%以下 としている。) その他、各国のコメントに対し、かなり時間を かけて議論を行い CD を修正した結果、今回の会 議で,各国コメントの審議は終了し,CD の Version 3のドラフト作成作業をほぼ終了した。 写真2 写真3 Liverpool Lime Street 駅 Mr.Church が 秘 書 役 を 務 め て い る の で 、 Convenor の Mr.Santon に BSI の Mr.Duncombe はど うしたのか聞いたところ、資金が底を付き、BSI から人を出してもらえなくなったとのこと。 最後の日に、投票の票読みをしていたが, ?は 日本だけで、他の会議参加国は,賛成とのことだっ た。 日本の主張もある程度取り込まれているの で、今までのいきさつもあるが、これから頑なに 反対するのもあまり得策とは思えないように感 じた。 Rolls-Royce の玄関にて−Mr.Pandya(右) 6.今後の進め方 (1)CD Version2 に対する各国コメントの審議結 果を盛り込んだ Version 3 を作成し,12 月初旬に 各国に配布する。各国は,2006-01-06 までに,コメ ントを提出する。ただし、WG で結論の出たコメ ントは避ける。 (2)2006-01-23/24 にこの Version 3 案の投票前のミ ーティングを開催し,CD の手直しが必要ならば実 施する。 場所は GE, Greenville , USA。 (3)CD Version 3 が 各 国 投 票 で 成 立 ( 目 標 : 2006-05 の Plenary Meeting の前)したらば,すぐ DIS の投票手続きに入る。 7.所感 今年 6 月以降、会議の間隔が短く,日本は都合が つかず 2 回欠席したが、その間に強く反対してい たスイス、ドイツなどと賛成国、米、英の折り合 いがついたらしく、会議はお互いの出張を認め合 って CD にとり入れるといった、友好的な雰囲気 になり各国ともまとめの方向に向かっているよ うに感じた。 写真4 Liverpool Central Plaza 8.その他 Liverpool は初めてであったので、興味があった が、会議がびっしりと朝から夕方まであり、時間 がなく残念であった。Liverpool というと、ビート ルズとサッカーで名が売れているので、開けたと ころかと思っていたら、London などに比べると相 当な田舎町といった感じで、夕方6時になると、 一般の商店は閉まってしまい、薄暗い町中でレス トランだけ明かりをつけているといった風景に なる。夜の 11 時頃まで煌々と明かるく、人通り の多い新橋に慣れている身には、こういう所にい ると薄ら寒くなる。 ―25― 最後の日に多少時間があったので、ダウンタウ ンを歩いてみたが、安売り屋などばかりであった。 ビートルズに敬意を表し DVD を買って早々に帰 国した。 写真5 Liverpool のダウンタウン 上海印象記 Marintec China 2005 上海で開催された CIMAC circle にパネリストとして参加してきました。まだ 12 月初めだというのに朝の最低気温が氷点下 5℃と南に位置する割合には寒い印象でした。久し振りの上海 は、入国審査、通関、ホテルへのアクセス、どれも極めてスムースで、街並みも以前と比較して格段に近 代化し、綺麗になり見違えるようでした。街を歩いていて、二度も道を聞かれたのは私が非常に中国人に 似た顔つきをしているのか、物腰・服装が現代中国人とほとんど同じなのかなのでしょう。 ただ、車と人のマナー(先に行動を起こしたほうが優先)や言葉巧みな案内詐欺(私は近々東京大学に 留学するので日本語を勉強していると等と言って近寄ってきて、観光案内まがいのことをして、後で法外 な金額を要求する。私の場合は、中国芸術家協会の肩書きの名刺を持っていた。もちろん相手にせず適当 にあしらいました。)はまだ昔のままでした。 ホテルでも三菱のエレベーターからテレビ、TOTO の便器にいたるまで日本製品があふれ、街で見かけ る広告もナショナルなど日本製品が多く、政冷経熱と言われている 1 面を肌で感じました。道路や建物は いずれも規模が大きく立派ですが、人を含めた中身はこれからとの感が否めません。CIMAC circle も参加 者は、展示会に出席した外国人が大部分で、中国人はほとんど参加しませんでした。英語だけでのセミナ ーはまだ無理なのでしょう。 (田山記) 街の中を走る観光用のミニトラム 展示会場の一つ 中国、韓国、ドイツの元気よさが目立った いたる所で新しいビル郡が立ち並ぶ ―26― Ⅵ.標準化関係作業進む 日本内燃機関連合会 鈴木 章夫 1.はじめに 日内連での標準化事業は、”ISO 対策内燃機関委 員会”(JICESC/内燃機関標準化委員会)[委員長: 青木千明(日内連参与)]のもとに、 ”ISO/TC70(往復動内燃機関)国内委員会”[委員 長:染谷常雄(東京大学名誉教授)]及び ”ISO/TC192(ガスタービン)国内委員会”[委員長: 田中英穂(東京大学名誉教授)]を設置して、ISO 関係の国際標準化事業を進めており、さらに国内 標準化事業に対しては、テーマごとに単年度で設 置する JIS 原案作成委員会により事業を実施して いる。 これらの標準化事業に関し、2004 年から 2005 年にかけての活動の概要については、本紙第 88 号(2005 年 8 月号)で報告したので、ここでは最近 の状況を中心にご紹介する。 2. 国内標準化事業関係(JIS 関係) 2.1 平成 17(2005)年度事業 日本規格協会の公募方式による委託事業により, 往復動内燃機関及びガスタービンそれぞれの JIS 原案作成委員会を設置し,往復動内燃機関関係委 員会3回,分科会を6回、ガスタービン関係 委 員会3回、分科会を 4 回開催し,次の JIS 原案2 件を作成し,平成18年 2 月末までに報告書 と 共に日本規格協会へ提出する予定。11 月末に、規 格協会の中間チェック用原案を提出した。 ・JIS B 8008-11 往復動内燃機関―排気排出物 測定−第 11 部:ガス状排出物及び粒子状 排出物の過渡状態における台上測定 [ISO/DIS 8178-11:2004 の整合化規格] ・JIS B 8042-3 ガスタービン−調達仕様−第 3部:設計要求事項 [改正原案] [ISO 3977-3(Version2):2004 の整合化規格] 2.2 平成 18(2006)年度の予定 平成 18(2006)年度には,次の 3 件の JIS 原案 (改正原案)の作成を計画しているが、整合化対象 となる ISO 規格が現在 2 件の DIS が成立前である ので、契約期間は、平成18年8月∼平成19 年 7 月として、平成18年2月末に規格協会へ計画 書を提出の予定。 ・JIS B 8008-1 往復動内燃機関―排気排出物 測定−第 1 部:ガス状排出物及び粒子状排 出物の台上測定 [改正原案] [ISO/FDIS 8178-1:2004 の整合化規格] ・JIS B 8008-4 往復動内燃機関―排気排出物 測定−第 4 部:各種用途の試験サイクル * 日内連 ―27― * [改正原案] [ISO/DIS 8178-4:2005 の整合化規格] ・JIS B 8041 ガスタービン−受渡試験方法 [改正原案] [ISO/DIS 2314:2005 の整合化規格] 2.3 今年度新規発行の JIS 平成15年度に日内連で原案を作成した、次の 3規格が発行された。 ・JIS B 8003:2005 内燃機関―機関出力の決定方 法及び測定方法−共通要求事項 ・JIS B 8004:2005 往復動内燃機関―機関出力の 決定方法及び測定方法−排気排出物測定に 対する追加要求事項 ・JIS B 8002-1:2005 往復動内燃機関−性能− 第 1 部:出力・燃料消費量・潤滑油消費量の 表示及び試験方法−一般機関に対する追加 要求事項 [改正規格] 3.国際標準化事業関係(ISO関係) 3.1 全般 (1)平成 17(2005)年度は,ISO/TC70(往復動内燃 機 関)国内対策委員会,同 ISO/TC70/SC8(排気排 出物 測定)及び ISO/TC192(ガスタービン) 国内対策委員会を各々3回開催し ISO 規格に 関する審議を実施する予定である。TC70/SC7 (潤滑油ろ過器試験)については従来どおり 書面審議とした。 (2)国際会議参加状況 −ISO/TC70 : 0 (会議なし) , TC70/SC8: 約 12 名/2 回(2005-4, -10(日本開催))、 TC70/SC7:1 名/1 回(2005-10) −ISO/TC192:3 名/1回(2005-6)、 TC192/WG10(安全性):3 名/2 回(2005-6,-11) −TC192/WG12(マイクロガスタービン):2 名 /1 回(2005-6) 3.2 ISO/TC70 関係の主要活動状況 −TC70:用語規格,性能関係規格,発電装置関 係規格などの改正又は見直し作業を中心に活 動中。 −TC70/SC8:排気排出物測定方法の ISO 8178 シ リーズ 11Parts の制定作業を終え、Part1,2,4.5 の改正原案を審議中。 − TC70/SC7:ディーゼルオイルのカーボン捕 捉フィルターの試験方法の規格を審議中。 −特記事項 : (1)TC70/SC8 国際会議を東京で開催した。 詳細については、本誌の ISO/TC70/SC8 出 席報告 を参照。 (2)2006 年 TC70/SC7 国際会議の日本開催 2006 年の TC70/SC7(往復動内燃機関−潤滑油 ろ過器試験方法)の国際会議が 11 月に日本で 開催することになっている。従来、TC70/SC7 は、TC22(自動車)のフィルタ関係の一連の SC と共同開催することになっているので、 TC22 の国内審議団体である自動車技術会−自 動車部品工業会と詳細協議する。 3.3 ISO/TC192 関係の主要活動状況 −WG10 で審議中のガスタービンの安全性の規格 ISO/CD 21789 については,内容が膨大(煩雑) で反対国が多く2回否決されたが,各国のコメ ントを取り入れた Version3を作成中である。 日本は,EN 規格の削除,余計な項目の削除な どを申し入れていたが、ある程度取り入れられ ているので TC192 国内対策委員会で今後の方 向を討議の上、Version 3 に対するコメントをと りまとめ、次回の国際会議(2006 年 1 月)で討 議する。 −WG11 では,ISO2314:1986(受渡試験方法)の改 正原案が審議されている。計器精度など厳しい 方向になるので要注意。近々DIS が発行され予 事務局通信 定。 −WG12 では、マイクロガスタービンの規格を審 議中で、項目ごとに担当国をきめ、初期ドラフ トを作成中である。日本はコージェネ部分を担 当。 −特記事項 :2005 年 6 月の TC192 全体会議で、 日本から、日本コージェネレーションセンター (JCGC)で作成し たコージェネ関係の JIS B 8123 コージェネレーション導入検討評価項 目 をベースにした ISO 規格の新規作成を提案 した。 現在 NWIP(新規作業項目)への各国の投票集 計中である。(締め切り 2006 年 1 月 20 日)成立 すると日本が WG の幹事国となり、運営すること になるので、体制の検討を始めている。 4.その他 日内連の ISO/TC70 及び TC70/SC8 国内対策委 員会の委員長をお願いしている染谷常雄先生が、 2005 年 10 月すべり軸受の国際標準化活動の推進 を評価され、工業標準化功労者として、経済産業 大臣表彰を受けられた。 5 山田特別参与からのメッセージ 昨年末から非常勤で日内連の仕事のお手伝いをさせていだくことになりました。当面はCIMAC の国 内W.G.の事務局としての仕事をさせていただきます。 日内連関連の仕事の縁としては、10年程前欧州三菱重工業(株)ハンブルグ事務所駐在中にCIMAC W.G.の欧州地区での会議に日本委員の代理としての出席が始まりでした。その後も同事務所の歴代駐 在員は、CIMAC W.G.出席が業務の一部に定着しております。 この度は図らずも日内連で仕事をすることになり、これも何かの縁かと思っております。 今までは、日内連関連会議には委員の一人として出席することがありましたが、これからは事務局と してCIMAC 国内W.G.がその目的を達成できるよう、裏方で皆様のご支援させていただきますので、 よろしくお願いいたします。 私は田山常務理事のように皆様にご披露できるような趣味はないのですが、ほぼ30年振りで戻ってき た東京で、生のクラシック音楽や友人が演奏するジャズ等を聴きに行くのを仕事の後の楽しみの一つ にしております。 そのような場面で図らずもお会いできることがあれば、これも更なる楽しみになるかと思います。 (特別参与 山田 知夫) ―28― 事務局通信 6 日内連主要行事等一覧(1/2) [2005 年 8 月∼2005 年 12 月分実績、2006 年 1 月∼予定及び中長期予定] 2006 年 1 月現在 区分 年-月-日 (自/至) ○:日内連行事等(国内) ◇:CIMAC 関係(国 ☆:標準化関係(国内) ●:日内連行事等(海外) ◆:CIMAC 関係(海 ★:標準化関係(海外) 区 分 主な出来事(行事・会議等の名称) 開催場所 参加者等 摘 要 ○●◇◆☆★ 2005 08-04 08-20 ◇ CIMAC WG ○ EEC 国内対応委員会 日本舶用工業会 日内連情報 No.88 発刊 08-31 ☆ 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 2 回分科会 09-06 ◇ CIMAC WG 09-09 ◇ CIMAC WGs 国内主査会議 日内連事務所 CIMAC WG "Gas Engines"国際準備会議 フランクフルト/ドイツ 後藤 09-09 ◆ HF 国内対応委員会 堀場製作所 日本船主協会 悟 新潟原動機 塚本達郎 東京海洋大 ミラノ/イタリア 泉谷浩司 デンソー CIMAC WG Exhaust Emission Controls 国際会議 ヘルシンキ/フィンランド 川上雅由 新潟原動機 ☆ 往復動内燃機関JIS原案作成委員会第5回分科会 IHI 豊洲 ☆ ガスタービンJIS原案作成委員会・第3回分科会 鈴木章夫 日内連 宮野春雄 日本油化/NYK 09-13/15 ★ ISO/TC192/WG10(ガスタービン/安全性)国際会議 オーランド/米国 09-14 ☆ 往復動内燃機関JIS原案作成委員会第3回分科会 川崎重工業 09-20 ☆ ISO/TC70/SC8(RICE排気排出物測定)国内対策委員会分科会 堀場製作所 ☆ ガスタービンJIS原案作成委員会・第2回分科会 日立製作所 09-22 09-28 ◇ 09-28/29 CIMAC WG "Gas Engines"国内対応委員会準備会 日内連事務所 ◆ 10-05/06 CIMAC WG ◇ CIMAC WG 10-14 ☆ 10-18 ☆ 10-26 国際会議 EEC ◆ 11-07 ○ リヨン/フランス 都市センター/東京 国内対応委員会 往復動内燃機関JIS原案作成委員会第4回分科会 ガスタービン JIS 原案作成委員会作業部会 ★ ISO/TC70/SC7 国際会議 11-02 11-09 Marine Lubricants ☆ ★ ISO/TC70/SC8 国際会議 10-13 欠席 日本舶用工業会 日本海事協会 日内連事務所 日内連主催講演会 船舶の環境規制と電子制御機関に関する最新情 エムプラス/東京 11-11 11-14/17 ★ ISO/TC192/WG10(ガスタービン/安全性)国際会議 11-22 11-23/24 ブートル/英国 ☆ ガスタービン JIS 原案作成委員会第 2 回委員会 IHI 豊洲 ☆ 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 2 回委員会 IHI 豊洲 ◆ 11-24 IHI 豊洲 CIMAC WG Heavy Fuels 国際会議 マドリッド/スペイン 11-30 ◆ CIMAC 役員会 フランクフルト/ドイツ 伊藤恭裕 新潟原動機 12-01 ◆ CIMAC 評議員会 フランクフルト/ドイツ 伊藤恭裕 新潟原動機 高畑泰幸 12-07 ☆ 12-08 ◆ 12-12 12-14 ◇ CIMAC WG EEC China 国内対応委員会 日内連第 136 回運営委員会 12-16 ☆ 12-21 ◇ 12-21 ◇ 12- CIMAC Circle 2005・Marintec ○ ヤンマー ISO/TC70(往復動内燃機関)国内対策委員会本委員会 三井造船 上海/中国 田山経二郎 日内連 日本舶用工業会 コマツ ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会 IHI 豊洲 CIMAC WG "Gas Engines"国内対応委員会準備会 日内連事務所 CIMAC WGs 国内主査会議 ◆ CIMAC WG Users 日内連事務所 国際会議 2006 01-13 ☆ ガスタービン JIS 原案作成委員会作業部会 日内連事務所 01-20 ☆ 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第6回分科会 日本海事協会 CIMAC WG "Gas Engines"国際会議 フランクフルト/ドイツ 後藤 01-20 ◆ ―29― 悟 新潟原動機 日内連主要行事等一覧(2/2) 区分 2006 年 1 月現在 ○:日内連行事等(国内) ◇:CIMAC 関係(国内) ☆:標準化関係(国内) ●:日内連行事等(海外) ◆:CIMAC 関係(海外) ★:標準化関係(海外) 区 分 年-月-日 (自/至) ○ ● ◇ ◆ ☆ ★ 主な出来事(行事・会議等の名称) 開催場所 参加者等 摘 要 2006 01-23/24 ★ ISO/TC192/WG10(ガスタービン/安全性)国際会議 グリーンヴィル/米国 安田耕二 01-25 ◇ CIMAC WG HF 国内対応委員会 石油連盟 01-27 ☆ ガスタービン JIS 原案作成委員会・第 4 回分科会 IHI 豊洲 02-10 ☆ ガスタービン JIS 原案作成委員会第 3 回委員会 02-15 ☆ 02- 日立製作 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 3 回委員会 ★ ISO/TC192/WG12(ガスタービン/マイクロガスタービン)国際会議 02- ☆ ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会 02-20 ☆ ISO/TC70(往復動内燃機関)国内対策委員会本委員 02-28 ☆ ISO/TC70/SC8(RICE 排気排出物測定)国内対策委員 02-28 ☆ 平成 17 年度委託事業・往復動内燃機関及びガスタービン 日本規格協会 JIS 原案作成成果報告書提出 02- ☆ ISO/TC70 及び ISO/TC192 国際規格回答・平成 17 日本規格協会 報告書提出 03- ◆ 03-15 03-16 ◇ ⃝ CIMAC WG CS-D, Crankshaft Dimensions 国際会議 コペンハーゲン/デンマーク CIMAC WG "Gas Engines"国内対応委員会 日内連事務所 日内連主催講演会 環境にやさしいガスを燃料 エムプラス/東京 とする原動機の最新情報 04-05 04-13 ◆ CIMAC WG ○ 04-19 ◆ Marine Lubricants 国際会議 日内連第 136 回運営委員会 東京ガス CIMAC WG Exhaust Emission Controls 国際会議 アテネ/ギリシャ 04or05 ★ ISO/TC70 国際会議 04or05 ★ ISO/TC70/SC8 国際会議 05-11 ★ ISO/TC192(ガスタービン)国際会議 05-18 ◇ サンバリー/英国 CIMAC WG EEC 国内対応委員会 Heavy Fuels 国際会議(予定) 川上雅由 新潟原動機 バルセロナ/スペイン 日本舶用工業会 05-下 or06- ◆ CIMAC WG オスロ/ノルウェー 06-06 ◆ CIMAC 役員会 ウィーン/オーストリア 伊藤恭裕 新潟原動機 06-07 ◆ CIMAC 評議員会 ウィーン/オーストリア 伊藤恭裕 新潟原動機 高畑泰幸 06- ☆ ISO/TC70(往復動内燃機関)国内対策委員会本委員会 06- ☆ ISO/TC70/SC8(RICE 排気排出物測定)国内対策委員会 ☆ ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会 0606-28 07-05 ◇ CIMAC WGs 国内主査会議 ⃝ 日内連事務所(仮) 日内連第 90 回理事会・第 52 回通常総会 08- ☆ 10or11? ヤンマー ◆ 11- 往復動内燃機関JIS原案作成委員会第1回委員会・第1回分科会 CIMAC WG Marine Lubricants 国際会議 ☆ ★ ISO/TC70/SC7 国際会議 アウグスブルグ/ドイツ /日本 11-30 ◆ CIMAC 役員会 フランクフルト/ドイツ 伊藤恭裕 新潟原動機 12-01 ◆ CIMAC 評議員会 フランクフルト/ドイツ 伊藤恭裕 新潟原動機 高畑泰幸 2007 05-21/24 07- ◆ ○ 第 25 回 CIMAC ウィーン大会 ウィーン/オーストリア 日内連第 91・92 回理事会・第 53 回通常総会 ―30― ヤンマー 事務局後記 昨年は、個人的には目標としていた上級滑空機試験に合格し、これで小型陸上単発機、モーターグラ イダー、グライダーの 3 機種に乗れるようになりました。この世界でも女性の進出は目を見張るものが あります。 下の写真の前席は生徒の私、後席の教官は女性です。また航空局の試験管も女性でした。 また、日内連も女性で持っているとの話を良く耳にします。 毎年気象条件の良い秋に行う Long Navigation、今年も実施しました。当日までは、名古屋、能登、佐渡、 新潟を考えていましたが、気象情報を取ってみると、どうも南の方は天気が悪そうなので急遽ルートを 変更し、北へ向けて、福島、花巻、秋田、庄内、新潟を 1 泊で飛んできました。 (田山) 今回の東北ナビゲーションは、セスナとモー ターグライダーで飛びました あけましておめでとうございます。読者の皆様は、お正月休みをゆっくり過ごされたでしょうか。 本号へも CIMAC WG や ISO の国際会議出席報告など、たくさんの方から原稿をいただきました。ま た、セイシェル駐在の神村様は、セイシェル見聞記をご寄稿くださいました。ご多忙にもかかわらず、 原稿執筆を快くお引き受けくださった執筆者の方々に、心から感謝申し上げます。 1月初めにチェンマイへ行って参りました。チェンマイは、タイ国第二の都市というものの、首都バ ンコクとは雰囲気がかなり異なり、緑の多い落ち着いた美しい古都です。友人家族があちこち案内して くれて、タイマッサージにタイ料理、象に乗ったり、山に登ったり等々楽しい休暇を過ごし、すっかり リフレッシュして帰国しました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 (上原) チェンマイの煌びやかな仏塔 友人の Thanomporn さん一家 (ワットプラタート・ドイステープ) 象に乗って散策 (象使いのおじさん撮影) ―31― 日内連情報 No.89 2006 年1月 発行日 発行所 2006 年 1 月 20 日 日本内燃機関連合会 発行者 田山 経二郎 〒105−0004 東京都港区新橋 1−6−6 木村ビル 6 階 TEL.03-3574-7882;FAX:03-3574-7883 E-mail: [email protected] 印刷所 神田商会 〒852−8001 長崎市光町 5-20 TEL.095-833-1217;FAX:095-833-1228 ©2006,日本内燃機関連合会 本誌に掲載された著作物の無断での複写・転載・翻訳を禁じます。 ―32―