年 2月20日の宮城県沖地震調査報告

、J、
験 震 時 報 第4
3巻
(
19
7
9.
75~92頁)
1
9
7
8
年 2月2
0日の宮城県沖地震調査報告*
仙台管区気象台料
550.43
概
また最大余震は 3月1
3日に M:5
.
0が発生した.大船
要
渡における余震回数の日別推移を ~ig.
1
.4
.
3
. に示す.
余震の震央分布は F
i
g
.1
.5
.
1と F
i
g
.1
.5
.2 のとおり
3
) 年 2月20日1
3時 3
7分ころ，宮城県沖に
1
9
7
8(昭和 5
2
M:6~ 7の地震が発生し，東北地方を中心に関東地方の
であるが，
ほとんどと北海道・中部地方の一部で地震を感じた.最
k!
l
l2 となった.余震の震央は 50--60km を中心に集中
大震度は 5であった.、この地震によ石津波は観測されず、
的な分布傾向を示している.
.
3X 1
0
これから算定した余震域の面積は約 6
これによる被害の発生はなかったが，内陸部では宮城・
発震機構
岩手両県を中心にこの地震による被害(負傷者および建
市川のプロゲラムによる本震のメカニズム解析が，気
物や道路などの損壊)の発生が少なからずあフた.なお
象庁地震課でおこなわれた.解析結果は次のとおりであ
前震は観測されていない.
る.
え向
震源、および規模
傾斜角 (dip)
、全国の気象官署からの正式報告によって i気象庁地震
節面A
S 340 E 200
課で定めた 2月2
0日の本震についての震源事項は次のと
節面B
N3
4W
N1240W
0
おりである.
方向
震源f1~i:
1
9
7
8年 2月20日1
3時3
6分5
7
.
2
秒
:
:
l
:
:0
.
2秒
圧力軸
震 央
1
4
21
2
'土 02'E，384
5
'士01'N
長力軸 N 5
6E
5
震源の深さ
50km
規模
0
0
6
50
0
25
(逆断層型 ，Dip-slip)
(M) 6.7
}主圧力軸の方向はほぼ西南西一東北東で，海溝軸の走向、
1
9
2
7年以降宮城県沖に起った地震の規模としては第 5
るなお末報告に関係する時聞はすべで日本標準時であ
る.
A
よ
ination)
傾角 (inc1
‘
0
位 で ， 第 1位 は 1
9
3
6年 1
1月 3日に発生した M:7.7であ
営
0
70
とやや斜交 Lているパターンとなっている.これはこの
付近に発生した過去の地震のそれとよく対応する.
現地踏査
地震後，仙台管区気象台で現地踏査を実施した.その
t
時三
結果は 5
.
3に述べる.
13
乙
本震の震度分布ほ F
igJ1
.2
.
1 のとおりで最大震度は
被 害 は 主 と し て 宮 城 県 北 部 の 迫 町 方 面 に 発 生 し1た の
5，最大有感距離は約 670km である.等震度線は同心
で，迫町を中心とした地域と仙台市付近の寸部を踏査し
月状にならず特定の方向に伸長するパターンを示してお
た.被害が震源地に近い北部沿岸よりも，それよりも遠
り
，
この伸長の状況をモデル{じしたものが.F
i
g
.1
.2
.4 t
である.地震波エネルギー減衰の割合に地域差のあるこ
い内陸の沖積平野に発生しているのが，今回の地震の特
徴である.
とが明瞭に現われている.
~
余 震
余震域に最も近い観測点である大船渡でのi
百四JI結 果
(2月20日
3月3
1日〉は次のとおりである.
1地震調査*
2 月2
0日の本震発生から 3月3
1日までに発生した余震
のうち，
3個所以上の気象官署から報告(観測結果〉の
有!惑を含む総余震回数:1
2
6回
あったものについて，気象庁地震課で震源事項・地震規
有 感 余 震 回 数 :3
3回
模などの計算が行なわれた.これら観測・計算結果に基
づく，調査・統計を実施したので，
* Sendai.District
M
e
t
e
o
r
o
l
o
g
i
c
a
l Observatory: Report
on t
h
e Earthquake o
f February 2
0，1
9
7
8，O
f
f Miyagi
1
9
7
8
.
P
r
e
f
e
c
t
u
r
e
. ReceivedAugust 3
1，
林原田秀雄編集
この結果について述べ
る.なお宮城県沖に発生した過去の地震に関しては，
* 仙台管区気象台原田秀雄
- 17-
験震時報第 4
3巻 第 3，
.
.
.
， 4号
7
6
Tab. 1
.
2
.
2
. 最大余震の各地の震度
1
1
9
7
8年宮城県沖地震」 の調査報告(気象庁技術報告第
ι
9
5
号〉を参照されたい.
震度卜
1
.1 震 源 事 項
本震とその最大余震の震源事項は次のとおりである.
(1) 、 本 震
震源時
1
9
7
8
年 2月2
0日1
3時3
6分5
7
.
2
秒:
!
:
0
.
2秒
震 央
1
4
201
2
'
:
!
:
0
2
'
E，3
84
5
'土 01'N
震源の深さ
50km
0
4
3
測1
観
1
大船渡
1
盛岡・石巻
名
地
21福島・宮古・仙台
1 I入戸
(3月1
3日0
2時5
9分
〉
(M) 6
.7
規模
(2) 最 大 余 震
震源時
1
9
7
8年 3月1
3日0
2時5
9分4
8
.7
秒土 O
.1
秒
震 央
1
4
200
0
':
!
:
0
1
'E，3804
5
':
!
:
O
O
'N
震源の深さ
60km
(M) 5
.
0
規模
なお本震と最大余震のマグニチュード差
mD=M
'M
.7
1 は余震活動の目安と考えられるが，今回の場合 1
と な り 宇 津 の 式 D=M
4
.9-0.47Mm = 1
.7
5
m-M
1=
1
/
2
) による値とほぼ同値となった.
(
6豆Mm<8
ここに
Mm
と M1 は本震と最大余震のマグニチュー
ド，また日本付近の浅発地震 Mm =6以上の D のメジ
アン D は1.8
.
次にこれら地震のエネルギ -E
は Gutenberg.Richter
(
19
5
6
) の式 l
o
gE=11.8+1
.5 Mから本震の場合 7
.
1x
1
021erg，最大余震の場合 2
.0X 1
019erg となる.
1
.2 震
度
(1) 震 度 分 布
本震と最大余震について全国の気象官署から報告され
.2
.
1 および Tab. 1
.2.2に示じた.こ
た震度を Tab. 1
i
g
.1
.2
.
1 およ
れらの表から震度分布図を作成すると F
F
i
g
.1
.2
.1
. 本震の震度分布
+:震央
i
g
.1
.2
.2 のようになる. しかし等震度線は震央を
、び F
中心に同心円状にならず，地震波エネルギーの減衰割合
0
41
Tab. 1
.2
.1
. 本震の各地の震度
震度
i
観 測 地 名
5
1
4
I福 島 ・ 宮 古 ・ 仙 台 ・ 盛 岡 ・ 水 戸 ・ 小 名 浜 ・ 新
大船渡。
39
庄・酒田・石巻・鷹巣
3 I秋田・銚子・東京・山形・熊谷・青森 ・前橋・
八戸・千葉・宇都宮・白河・横浜・諏訪
f
2
→37
I 館山・大島・帯広・到 1路・根室・網代・甲府・
400
Jkm
新潟・相川・河口湖・秩父
1
I
長野・松本・勝浦・八丈島・静岡・広尾・津・
高田・飯田・軽井沢・三島・苫小牧
1390
141
14-3
F
i
g
.1
.2
.2
. 最大余震の震度分布
+:震央
(2月2
0日1
3時37分
〉
-18-
77
1
9
7
8年 2月20日の宮城県沖地震調査報告一一仙台管区気象台
に島弧の上部マントルを含む地下構造からくる方向性・
の一次式で表わされる.
この図中に示されている直線(土記一次式)の上側部
地域差のあることが明瞭に現われている
(2) 震央距離による震度減衰の地域差
分は地震波エネルギー減表の小さい地域(等震度線伸長
地震波エネルギー減衰の概況を知るため，本震につい
軸とその付近〕での観測値，下側部分はその減衰が大き
て震度~ (1)と震央距離 (
L
1
) との関係を図示したものが
い地域(等震度線逆伸長軸とその付近〉での観測値とな
F
i
g
.1
.2
.3である.等震度線が同心円状で、あればこのよ
っている.等震度線伸長軸・逆伸長軸の走向状況を最大
うなパターンでの震度の大きなばらつきはない
i
g
.1
.2
.4 に示した.伸長軸
公約数的にモデ、ル{ヒして F
しかし
ベルトの走向状況は逆伸長軸ベルトのそれに比べではる
平均的には I とL1(km) との関係は
1=5.50-0.0088L
1
かに顕著である.
.
13 震央距離と最大振幅との関係、
東北地方の各観測点における本震についての 3成 分 最
大振幅合成値
A3(mm) と震央距離L1(km) との関係を
F
i
g
.1
.3
.
1 に示した.震央から約 100km以内の1.2
.3
を除いてはほぼ直線上にのっている.この1.2
.3のはみ
だしは地方構造の問題もあろうが，多分に発震機構に由
2/
・
・
・
¥
・・
・
・
・
・
.
、
、
!
I
-
来するものと考えられる.
1
.4 余 震 活 動
(J) 石本・飯田の係数
o
、
、
o
3
余震域に最も近い観測点マある大船渡について，それ
ぞ、れの余震の水平 2成分最大振幅合成値 A2(μ〉 と そ の
4
A
xl00K M
F
i
g
.1
.2
.3
. 本震の震度と震央距離との関係
1:震度j- L
1
: 震央距離 (km)
7とな
度 数 N から石本・飯田の係数 m を求めると1.5
った.この A2 と N の関係を F
i
g
.1
.4
.
1 に示した.
計算式は石本・飯田の式 N=kA;-m
，但 し ん は 定 数 .
(2) マグニチュードの度数分布
i
g
.1
.4
.2 に
余震についての規模別累積度数分布を F
示す.マグ二チュード M とその累積度数
N との間に
はl
o
gN(M)=a-bM(Gutenberg-Richter の式〉の関
.63となった.
係がある.これから b値を求めると 0
円
、
町
、
100
50
A
3
10
5
1
10
F
i
g
.1
.2
.
4
. 本震の等震度線伸長・逆伸長軸走向
50
100
A
500 1000
KM
F
i
g
.1
.3
.1
. 本震の震央距離と最大振幅との関係
A3: 3成分最大振幅合成値 (mm)，
L
1
: 震央距離 (km)， 1
:石 巻 2
:大
船渡， 3
: 宮古
モデノレ化
合:伸長軸ベルト，合:逆伸長軸ベル
，
ト x 震央
- 19-
78
験 震 時 報 第 43巻 第 3---4号
この値は平均的な値よりやや小さい.
おりである.
(3) 余震回数推移
(4) 余震の P
S分布
震源に最も近接した観測点である大船渡の余震回数推'
この一連の地震活動にかかわる大船渡における P
S
移(日別〉の状況を F
i
g
.1
.4
.3 に示す.最大余震は本
.
5，
.
.
.
.
，9
.5秒である (
F
i
g
.1
.4
.5
)
.P
S のピークは
は5
1日後に発生しており，
震から 2
7
.
0
7
.
5
秒に現われており，またそれぞれの期間別 P
-
これにともなって若干の
1日まで
地震回数増加が認められる. 2月20日から 3月3
S分布をみても余震活動に拡散性や移動性は認められな
の
4
:
0日間に発生 Lた有感を含む地震の総回数は，本震も
し¥
2
7回となった.この内有感地震の回数は 34回
入れると 1
i
g
.1
.4
.4 のと
で27%を占める.震度別の発生状況は F
'
1
.5 余震の地理的分布
(1う 余震の水平お よび鉛直分布
l
・
'
1
.5
.
1に，鉛直分布の
余震 ηiJ(平分布の状況を Fig
i
g
.1
.5.2に示す.全地震の震源の深さは '
4
0
状況を F
70正m の聞で，特に深さ 60km 前後に集中した.この
100
50
10
•
40
••
口U
F
_-
〆
.
皿F
N
5
A
2
F
i
g
.1
.4
.1
. 大船渡における最大振幅とその度数
との関係，
A2: 余震の水平 2成分最大振幅合成値
(μ)，N: それぞれの A2 に対応する度
数
10
i 1
5
20
25.、
30 d
F
i
g
.、
1
.4
.3
. 大船渡における余震回数日別推移
F: 有感余震，T
)F:無感余震，N:余震
回数， d: 日
， m: 月、
(
6
7型電磁地震計による〉
，
l
l
i
20
E
J
E
n
u
﹂l
•••••••
••••
50
与ぢ
T;，34
•••
N
・
..
.
.
10
.
.
10
5
.
.
2
.
5
3
;
0 3.
5 4.0 4.
5
m
ハ
o
5
.
0
F
i
g
.1
.4
.2
. 余震の規模別累積度数分布
M: マグニチュー， F
:， '
LN:M の累積
度数
3
3
〉ワs-----o
1
2
3
コ亡コ
E
4_ 5
I
F
i
g
.1
.4
.4
. 大船渡における有感地震の震度別発
生状況
1:震度，N:回数， .%:それぞれの震
度の発生割合(百分率)， T:有感総数
- 20-
，
19
78
年 2月20日の宮城県沖地震調査報告一一仙台管区気象台
余震域の長軸は北東一南西であり，
この付近を走る海溝
の走向軸とほぼ斜交している.これら分布図から，余震
域の拡散性は特に認められず，むしろ集中的である.ま
79
2
F
i
g
.1
.5，1から余震域の面積を求めると 6
.3x102km
・，となる.これを本震のマグニチュード M と余震域面積
.02M-4に
S との関係を表わす宇津・関の式 logS=1
〆
だ「本震の震源は余震域の中央付近に位置することは稀
代入すると M=6.5 となり，今回の地震の M6.7とほ
で縁に近いこ占が多い」とする松沢の指摘のとおり-，
ぼ一致する.
今 回 の 地 震 の 本 震 位 置 は 余 震 域 の 東 端 付 近 と な っ た 1 .6 地震の規模と有感半径・震度・振幅
(2)一余震域面積と地震規模
、
(1) 地震の規模と有感半径、(最大有感距離〉
一日本の浅発地震について，
N
γ
1
: 1:1~
.7x102km となるから，
わる R は 6
1
iイ
j1jfυ;j!i
U;1[
日
υ
ιじ
い
j1にl~に~一 一 一 一 一
o
!
b
o
〈
これをこの式に代
.
6となり本震の M6.7 とほぼ同値と
入すると M は 6
なった.但し等震度線伸長軸とその付近にある地点の有
感は，飛び離れた有感であっても飛び離れていないもの
^
:
.
-
こ.
として測距し f
(2) 地震の規模と震度
“t
1
ι
7
' 〉
い
川
い
:
ソ
dι
向
'
0
'
7
一
1
b
o
M
M =-1.0+2:710gRがある.今回の地震の本震にかか
一-
l
[
:
白
地震のマグニチュード
¥ と最大有感距離 R(km) との関係を示す市川の式(.19
6
0
)
，大船渡で観測した震度 1 (本震を含む〉とそのマグニ
チ三一ド M との関係を F
i
g
.1
.6
.
1aに示す.この図か
ら今回の一連の地震活動における大船渡での Iと M は
平均的に
M=2.70+0.751
p
s
.
5
. 大船渡における余震の pr--S 分布
F
i
g
.1
.4
pr--S
:初期微動継続時間(秒)， N: 回
S
モーーヨー
N
ー
-a 。
，
3900
数
2月20日1
a
:1日24時00
3時37分- 3月3
、分， b: 2月20日1
1日1
3時37分 2
3時36
: 2月2
3時36
分
， c
1日1
3時37分-26日1
'
:
3月1
: 2月26日1
分
， d
3時37分3日0
2
: 3月1
， e
3日02時59分-31日24
8分
時5
0分
時0
(
5
9型・ 67型電磁地震計による)
20
40
~・・
60
••
80
km
。，
0
390
W<;
)
E
- b-
一一o>
o1413τo
。
14230
「
一
一
お
.
議
ー
⑨
20
一
一
40
••
60
... I
⑨ J
..
卜一一一一一一・一一
80
F
i
g
.1
.1
.5
. 余震の震央水平分布
.
0
:本震の震央， 0: 最大余震，期間:
2月20日- 3月31日
km
F
i
g
.，1
.
2
. 余震の震央鉛直分布
.5
Os: 大船渡， I
s
:
石巻
- 21-
④:本震の震央， 0:最大余震，期間:
1日
2月2
0日- 3月3
8
0
験震時報第 4
3、 巻 第 3
4号
・
・
.
D
•
一一一』目白一ー
一一一ーーーー
υ
---"，
U'_
.
0
..0
a
E守
-
E
.
.
.0
qM
-u-ー一一一一一一一，ーーーーーーーー一一一一ーー勾ーγ 一ー一-..~・
a
.
0
.0
.
0
o
ーーー一一ーー一ーーーーー一一一一ーーーー一一一一一一・ーーーーーー一司ー:-;U---
.
.
-一ーーーーーーーーーーーーて一一ーーーーー一ーーーーー司一一--一一ー-;-刊百
m
. . ・
一
一
一
0
・
-
.
.
0
-
-bー
。
一 一 一 一 一
.
t
A
2
0 . . .、
v一
一
一
一
一
一
一
ー
ー
一
ー
ー
ー
ー
ー
50
ー
ー
ー
F
i
g
. L7
，
1
: 本震のメカニズム
Schmidt の等積投影図(上半球)，
，
U: 押し， D: 引き
。
1
.7 発 震 機 構 '
50
。
100
(1) 本震の解析結果
4
ド
全国の観測点における観測結果から，市川のプログラ
ムによる本震のメカニズム解析が気象庁地震課で、おこな
F
i
g
.1
.6
.1
. 大船渡 ιおける有感地震の震度とマ
、われた.以下はこの解析結果について簡潔にふれたもの
グニチュード・最大振幅との関係、
M: マグニチュード，
A2 : 水平 2成分最大振幅合成値.(μ)，
である.
1:震度
④:本震
走向
~.O: スケールアウト
S 34 E
節面 B
N 34W
圧力軸
N1240W
.
3で
，
値は 3
この値は震度 1の場合の M の中間値に相
0
方向
但 し 1=0のときの M は無感の場合の上限付近の M
の一次式で表わされる.なお 1=0のときの M の最大
0
節面 A
張力軸
0
N5
6E
傾斜角 (
d
i
p
)
0
20
70。
j
頃角(in
c
l
i
n
a
t
i
o
n
)
0
65
0
25
i
p
s1
ip
)
(断層型:逆断層，断層運動 :D
当している.
また I と M および震央距離L1(km) の関係を示す河
各観測点の押し (U)・引き (D) および P 波節線を
角の式 1=2M
-4.6
0，
l
o
gL
10.0
0
1
6
6L
10.3
2によれば，
Schmidt め等積投影図(上半球)にプロットしたものを
.
9
8となって観測値 5とよ
大船渡における本震の Iは 4
F
i
g
.1
.7
.
1に示す.
主圧力軸の方向はほぼ西南西.一て東北東に走り，
く一致する.
この近
傍をほぼ北一南に走る海溝軸とやや斜交する形をとって
(3) 地震の規模と振幅
大船渡で有感であった地震(本震を含む)-のマグニチ
いる.これはプレートテクトニッグス説に基づ圧力方向
ュード M とそれに対応する大船渡の水平 2成分最大振
と一致する.なおこの付近に発生した過去の地震の主圧
i
g
.1
.6
.
1bに示す.この
幅合成値 A2(μ) との関係を F
力軸の走向はほぼ海溝軸に直交ないし斜交する分布であ
図から今回の一連の地震活動における大船渡での A2 と
，
り これらともよく調和している.
M は平均的に
M =1
.68+1
.1210gA2
~
2
.1 . 概 要
で表わされる.
F
i
g
.1
.6
.1a• b はそれぞれ対応的に表示しであるの
で
，
この図から Iと A2 の平均的な関係も知ることがで
きる.
2
. 現地踏査*
宮城県警察，報道関係等から λ手した被害状況によれ
* 仙台管区気象台
橋本公司，安部修一郎，鈴木昭夫
編集安部修一郎，
- 22-
1
9
7
8年 2月2
0日の宮城県沖地震調査報告
き裂が入り路面の陥没したところが，日向地区 4箇所，
ば，被害は主として宮城県北部に広く分布しているよう
であっグこ. しかし，
8
1
仙台管区気象台
日程の関係上，仙台市および被害
天形地区 3箇所，
古宿地区 3箇所，
その他に 5箇所あ
が最も大きく且つ集中している，登米郡迫町周辺 (
F
i
g
.
'
り，道路を進む先先で危険標示が自についた. しかし，
2
.1
.1
)にしぼることにした.なお踏査月日は仙台市が 2
被害の大きい部分は既に応急修理が終づていて，通行に
月2
1日，迫町周辺が 2月2
2日である.踏査を行ったのは
支障はなかった.なお，迫土木事務所では，更に別の地
土記地域だけで，他の県内は実施しなかった.以下各地
区でも道路にき裂の，入ったところが 5箇所，河川の護岸
域ごとに状況を報告する.
堤防にき裂の入ったところが 3箇所あるといっている.
2
.
2仙台市
2
) 古宿地区、ドライプイン長沼ロッジ
¥1) 小松島 4丁目
食堂部の建物が基礎コングリートから約 3cm北東方
垂直に切立ったがげが 2箇所で崩れ，約 6立方米の土
にずれ，
コンクリートの床にき裂が入った. ~Ij棟の喫茶
塊が道路に散乱 Lて片側通行になった.この地帯は宅地
部では，南西面を除き 3面とも外壁が基礎コンクリート
造成後砂岩がむき出しになっており，風化が進んで脆い
から外側に約 5cmはじき出され，
土質になっているところである.
庫が倒れた.棚のピン類は全部落下しょ建物がゆがんで
"2
) 一番町，富士銀行 (8階建)
入口のドアが閉ま后なくなった.アスフアルト簡易舗装
7枚割れた.破損枚数は 5階が最も多い.
窓ガラスが 5
ショーケースや冷蔵
の駐車場には北東から南西方向に約 30m の長さのき裂
破損は大きさ 2
.
5m x1m の 1枚ガラスがはめ殺しにな
が 3本:入ったほか，西かどのブロッグ積の石垣が 30cm
、っている窓に限られているのが特徴的である.この界わ
せり出した.ここでは昭和4
9年 6月2
3日宮城県北部の地
いは高層ビルが林立しているところであるが，被害が出
震でも被害を受けており，良い地盤とは言えない.
たのは富士銀行ビルだけで、あうた.
3
) 天形(あまがた)地区，墓地
0
0平方米の敷地に 8
0
基ほどの墓石が
道路わきの約1， 5
3
) 椙ケ岡，県立図書館(ヨ階建)
1階で 4
7枚，地
0
基が倒壊している.墓石は比
散在しており，このうち 6
1階では電動式書架が脱線、した.ここで
較的新しいものが多い.倒伏は南から東に 6
2
度の方向に
窓ガラスが 3階で 4枚
階 で I枚割れ
2階で 1
1枚
も窓ガラスははめ殺しであった.
きれいにそろっているのが興味深い.試みに水平加速度
を概算してみると， 2
9
4
.
.
4
5
1galになる.少し数値が大
4
) その他の被害
一番町周辺でも，窓ガラスの割れたところ，商品が棚
から落ちて破損したところが多数あった.
き過ぎるが，すくなくとも震度が 5以上あったと推定で
きそうである.
2
.
3迫 町 (
F
i
g
.2
.l
.1
)
4
) 佐沼地区，佐沼商工会事務所ほか
1
) 国道 3
4
6号古川一佐沼線
鉄骨 3階で昭和5
2年1
2月の竣工である. 1階がガレー
ジになっているので，
2. 3階の事務所は柱で支えられ
た形になっている.被害は 1階の柱のすべてが基礎部と
至'
1
訊
-
正革路の亀裂
天井のつけ根で、外装モルタルが欠落し，
コングリートブ
ロッグの壁にき裂が入った.地震によって頭部を大きく
振られたためであろう.また，玄関ドアのガラスが破損
じf
こ.
迫川にかかる錦橋では，水道管が破裂し，一時断水し
T
こ.
佐沼大橋はやはり迫川にかかる橋で，
この橋の左岸部
分で橋脚が 5cm沈下し護岸堤防にき裂が入った.また
堤防上のパス停留所付近でも道路が 30m にわたり 5
.
.
-
10cm沈下している.
迫町役場総務課長談によると，役場の建物には被害が
なかったが，地震動はかなり強く，東西面に置いた戸棚
主仙昔
からは書類が飛び出したとのことである. しかし，南北
Fig~
2
.l
.l
. 迫町周辺の踏査地点と被害状況
面に置いた戸棚からは飛び出したものはなかったそうで
2
3-
8
2
験 震 時 報 第 43 巻
ある.
を受けた. 最左岸橋桁固定ボルト
どの向きのものも抜け出し
(
径2
5mm) 6本が
折れて，はじきとんだ.また J右岸最右端の桁受けコン
迫土木事務所野上金助次長談によると，机の引出'しが
J
第 3---4号
e
グ守リートには，橋桁の固定ボ、ルトをうめ込んだ部分 l
，
乙
2段重ねの書棚では 2段目
がずり動き，書棚に上げておいた物はすべて落ちたそう
l
幅3"，:，5cm，
である.
長さ 1mのき裂が入った.各橋桁の可動シ
ューは， 、
い
し7
矛
す
ず
ミ
5
) 糠塚地区
シユ一のロ一ラ一移動方向だけのでなく，直角方向の板
町道の路肩が崩れ，道路の中央部までき裂が入って通
が壊れて倒れているのもある.
2
.
5 石越町 (
F
i
g
.2
.1
.1
)
.
行不能になった.道路子には住家が接近しており，もう
少ι
振動が大きければ家屋倒壊の危険があった.この付
1
) 長根地区
近」帯では，更に，門柱のき裂やブロック塀の倒壊など
石越町公民館が被害を受けた.この建物は鉄筋 2階建
もあった.
て5
6
0平方米で，鉄骨 2階建ての役場と直角に接続され
6
) 小友地区
ている.公民館は昭和4
1年春の竣工である.書架の本は
新田第一小学校の屋内体育館(約 8
6
0平方米)および
すべて飛び出し，床面いっぱいに散乱した.屋内の壁面
にはほぼ全面にき裂が入 lり，コンクリ~
渡り廊下のモルタ々外壁が全体り約 3分の lはく落し，
t
がはく落し，
窓枠は変形、してガラスがほとんど割れている.建物は鉄
床面にも一部にき裂が見られる.柱は 1階窓の下縁部で
骨組みにモルタル外装を施したもので i 西面両すみ部で
{すべてき裂が入り，特に北西側の 2本は，鉄筋が柱の外
被害が最も大きい.'また，体育館に直角に接続されてい
にはみ出す程に変形し，折れたという感じである. しか
る 校 舎 ( 鉄 筋 3階〉では全く被害が出ていない.
い隣接じた役場では被害がほとんどないばかりでな
く，戸棚から落ちたものもないと言っている.公民館は
国鉄新田駅のプラットフォームの天端が約 60m にわ
盛土部に建つてはいるが，地磐の差ばかり、とは言えない
たり線路側(西側)にせり出し列車に接触の危険が出
と思える.なお，役場前の高さ約 5mの時計塔の時計が
た
7
) 新田地区
地震発生時刻の 1
3時37分を指して止つ。ていたのが印象的、
駅前の道路沿いにある本吉旅館(木造 2階)の建物が
であった.
やや傾き，壁のき裂など内装の破損が大きい.千葉医院
2
) 平町地区!
では壁にき裂が，入ったほか，裏山のがけ(砂岩で風化が
平町在住の迫町役場職員の話による
ι 平町でほ器具
進 ん で い る 〉 が 崩 れ 落 ち 物 置 約 3平方米がおしつぶさ
の倒れたものがほとんどないりに，平町より西に行くに
れた.また，道路両側の路面には，建物に影響がない程
'従って、ゆれが強くなり家屋に被害の出たところもあると
度の小さなき裂が無数に見られる.
いう i前記公民館の状況から見ても，この付近を境にし
2
.
4 中田町 (
F
i
g
.2
.
4
.1
)
て東側と西側では極端に震度が変っているようだ.
北上川にほぼ東西方向にかげられている錦桜橋が被害
2
.
6 南方町 (
F
i
g
.2
.1
.1)
1
) 狼欠地区
西‘郷小，学校が大きな被害を受けた.校舎は鉄筋 2階建
草案)
七で全長 103mあり，東西に長く建てられている.工事!
は 3分の 1づっ 3期 に わ た っ て 継 ぎ 足 さ れ た も の で あ
J
る.被害箇所は 1階北側の廊下の壁が主で，ー窓の聞にあ
る壁毎に X型のき裂が入った.特に工事の継ぎ目の部分
では破壊の程度が丈きく，
厚さ約 20cm の壁のコング
リートがはじけ飛んで，露出した鉄筋の聞から外が透け
て見える程で、ある.このほか，体育館では外装モルタル
が，約 1
2平方米はく落した.先生の話では，地震動は強
弱，強弱と 2回繰り返し，強い時はド.ンと音がして上下
0個落下などの被害
に揺れた.水道管が破裂し，蛍光灯2
もあったという.なお，日没で暗くなったため，
Fig.2.4
の調査や写真の撮影は十分できなかった.
- 24-
ここ、で
1
9
7
8年 2月2
0日の宮城県沖地震調査報告一十仙台管区気象台
2
.
7 まとめ
踏査は，
83
1
4時30分一大船渡に海面状況を照会し，異常のないこ
日程の都合でかけ足状態になったが，出発前' とを確認した.
1
4時3
5分一津波注意報を解除し，津波の来襲はなか.つ
に予想した以上に被害が大きかったことにもよる.踏査
らを通しての特徴的な之とは次のとおり T
、ある
た旨の情報第 3号を発表.
1
) 被害状況から見て，震度 5以上のところがあった
と推定できる
3
.1
.2 気象通信の疎通状況
テレタイプ回線， VHFに障害はなかっ たので，
、
I
2) 石越町公民館，西郷小学校のように，鉄筋で、一見
1
地震
観測報の入電は順調であったが，仙台・大船渡で公衆電
がんじようそうに見える建物で，共通じて 1階窓枠の下
話が輔醸して一時使用不能になったので，注意報の伝達
縁付近に被害が集中している
および電話連絡に支障が出た
3
) はめ殺し工法の窓ガラスは極めて地震に弱い
1
) 仙台管区気象台
4
) 被害の状況から破壊をもだらしたと思われる地動
地震直後一般の人が一斉に公衆電話を使用したので，
の方向を推定すると，北東の震源方向に対しでほぼ直角
電話局の交換容量をオーパーし全く通じなくなった.こ
南東方向になる.破壊は主に S波によって発生
のため，気象庁地震課との連絡がとれず苦労した. しか
の北西
しているらしい.
~
3
.
し，テレタイプおよび公社専用回線には異常がなかった
ので，判定作業や注意報の伝達には支障がなかった.
津波予報業務の実施状況*
2
) 大船渡測候所
3
.
1 仙台管区気象台管内官署における津波予報業務
の実施状況
テレタイプには障害がなかったが， VHFは地震と同
時に停電したので直ちに発々に切替えた.また公衆電話
3
.1
.1 津波予報に至るまでの経過
が輯接してかかりにくくなったので，注意報の伝達に手
1
3時37分地震発生，大船渡で震度 5，有感範囲は北海
間どった.
道から中部地方までにおよんだ. 1
3時47分太平洋沿岸に
3
.1
.3 地震津波に関する情報の発表情況
対し「ツナミチュウイ」の津波注意報を発表したが，予
管区の連絡報にもと〆ずいて発表した情報は省略
4
時35
想、時刻を過ぎても津波が観測されなかったので， 1
仙台管区気象台
分津波注意報を解除した J 津波予報発表に至るまでの経
時5
0分)
第 1号(13
過は?欠のとおりである.
3時3
7分ごろ，宮城県沖に地震がありました.
きょう 1
1
3時37分一地震発生，仙台の震度 4
" 直ちに緊急判定
作業に入右.
この地震により津波の発生が予想されますので，東北地
方の太平洋沿岸に対して「ツナミチュウィ」を発表しま
1
3時4
1分一仙台の震度， 5
9型地震計の初動，強震計の
した.これらの沿岸では厳重に警戒して下さい..詳しい
P，
S時間， 広域地震監視装置から震源は宮城県河であ
ことは，わかり次第お知らせしますから今後の情報にご
る.また強震計の東西動が振り切っているので津波の心
注意下さい.
配がある，と見当をつけ判定室に入った.
なお，
1
3時47分一第 1種地震電報の入電は順調であったが，
震源に最も近い大船渡の第 1種第 2報が入った時点で太
日本海沿岸では津波の心配はありません.
7分
〉
第 2号(13時5
J
.
きょう 1
3時3
7分ころ東北地方を中心に強い地震を感じ
平洋沿岸「ツナミチュウィ」と決断し，直ちに津波注意
0
ま Lた.震源地は宮城県沖で，震源の深さはおおよそ4
報を発表 Lた.
キロメート，ルと推定されます.
1
3時5
0分二一太平洋沿岸に津波注意報を発表したので沿
各地の震度
岸では津波に警戒の情報第 1号を発表し，鮎川の検潮記
5 :大船渡
録の監視に入った.
4
':盛岡・仙台・、福島・宮古・水戸・小名浜・石巻・
1
3時5
7分一震源、および各地の震度についての情報第 2
号を発表.
鷹巣
3 酒田・秋田・山形・銚子・白河・青森・八戸・千
1
4時23分一宮古から，津波到達予想時刻が過ぎたが潮
位異常なしの報告が入る.
、葉・宇都宮・前橋・熊谷(以下略〉
第 3号(14時3
5分
〉
1
3時3
7
分ごろの宮城県沖の地震により発表されていま
* 仙台管区気象台
橋本公司
した f4区ツナミチュウイ」は 1
4時35分解除されま Lた.
- 2
5
.
.
.
.
:
.
.
.
i
84
験 震 時 報 第 43 巻 第 3
'
4号
Tab. 4
.1
.1 本震・余震の電源事項*
EARTHQUAKE 01
<1
G1NS
(JST)
C L口CAT1
口N
DATE，TIME '
D H 円
FSB. 2 22 41 F OFF MIYAGI PREF
5 00 40 U
13 19 39 U
E 口FF 丁目 HOKU
。
OFF MIYAGI PREF
LONG.
40 08.8 0.9
lゐ3 49 05
40 Oj 03
60 4.1
39 10.9
142 10 03
38 49 01
50 3.2
0.5
LAT.
141 46 02
16 13 08 U
OFF MIYAGI PREF
08 15.2 '0.7
142 45
'
1IYAGI PREF
DFF l
33 12.5
1匂2 4日 02
36 57.2 ，0.2
41 47.5 0.3
47 5日
， 4 0，2
斗8 29.8 0.1
5024，0'0.5'
52 3臼.4 0，3
53 29，4 0.2
58 13，9 0.3
00 30.1 0，2
18 27.7， 0.3
29 47.3 0.3
34 44.0 O.斗
38 10.9 0.1
39 44.6 0.1
02 08.岳 0.4
05 11
.9 0.3
、 00 07.9、 0.2
44 23.8 0.2
04 10.8 0.2
18 3日.6 0.2
1
1
3
3
4
4
8 U
UODF
FFFHMi
I
V
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A
A
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11335520FFDDFFFF HI
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13 53 F
13 58 F
14 00 F
14 18 U
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1
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予
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14 38 U
14 39 F
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口FF MIYAGI PREF
DFF NIVAGI PREF
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11550025UU D
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HI
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Y
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A
G
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P
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19 44
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1lYAGI
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F OFF 例 IYAGI
F 口FF MIYAGI
F DFF MIYAGI
0.3
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3自
09
04
38 39 01
日
O~
02
38 07 01
30
匂:2 12 02
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60
141 58 02
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141 57 02
60
U OFF MIYAGI PREF
U OFF M1YAG1 PREF
F OFF MIYAGI PREF
U OFF MIYAGI PREF
F OFF MIYAGI pREF
16 56.2
51 34.1
17 37，3
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48 3日
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0.2
0.1
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0，2
141
141
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24 05 37 U OFF MIYAGI PREF
18 4日 F OFF MIYAGI PREF
36 58.6
4日 19.6
0.2
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141 58 02
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60
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U OFF MIYAGI PR~F
F OFF MIYAGI PREF
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，7 01
38 45 01
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60
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F 口FF MIYAGI PREF
10，11.2
0• 3
142 47 02
38 04 01
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141 57 02
38 44 00
38 47 01
60
60
3.0
3.3
42 23.7
0• 2
1 57 02
14-
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38 込
60
2.4
23 20.1 0.2
0.2
0.3
142 00 01
142 03'02
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今.
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1
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22 02 17
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17 41
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2 22 42 U
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4 15 23 F DFF 阿 IYAGI PREF
15 24 F 口FF MIYAGI pREF
21 37 F OFF MIYAGI PREF
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01
01
01
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01
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1978年 2 月20日の宮城県沖地震調査報告一一仙台管区気象台、
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52.4
3
.1
.4 津波予報の効果
4
.
4 被害写真*牢***
津波の規模はそう大きくないと判断し注意報に止めた
被害は，石越町公民館，西郷小学校のような鉄筋コン
が，実際には観測できる程の津波の来襲はなかった.し
グリートの建物の方が大きくなっ・ており，被害の形態が
かし，沿岸市町村では警戒体制をとり対応しているの
類似しているのが特徴的である.
で，効果はあったと考えられる.
，
~
4
.
、4
.
1
資
Tab. 4.2.1. 東北各県の被害表。(東北管区警察局
2 月27日現在調べ)
料
地震資料
l
ナ ¥ ¥ よ ベ ￨ 宮 城 ￨ 岩 手 秋田￨山形同島￨計
1978年 2 月20日宮城県沖地震の本震，余震の震源事
項 (
T
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b
.4
.1
.1
)ヘー本震・最大余震の験測結果 (
T
a
b
.
者
4.1..2)*，お、よび本震と余震(大船渡〉の表 (
T
a
b
;4.1
.3)**
を掲載する.
4
.
2 被害表***
被害は主に宮城，岩手の両県に集中 Lでいる.東北各
J
県の被害状況は Tab. 4.2.1 のとおりである.
4
.
3 地震記録集**牢*
北海道および東北・関東両地方の若干の官署広おける
5
9型電磁式地震計および強震計記録を F
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道路損壊
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31
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鉄
道
1
1 1 '1 1 .
I .1
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通信施設の破損
1
* 気象庁地震課
料仙台管区気象台原田秀雄
***仙台管事気象台 橋本公司編集
****気象庁地震課
星啓介編集
橋本公司編集
-
51
4J
住宅の一部破損
に掲載する.
*
*
*
*
* 仙台管区気象台
1 27 1
29-
，
1
11
1
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，
6
I.1
.8
8
験震時報第 4
3巻 第 3.
;
.
4号
Tab. 4
.1
.3
. 本震および余震(大船渡〉の表
へ
1日)
0978年 2月20日- 3月3
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②ベ震央はすべて宮城県沖.
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. 迫町小友，新 田第 1小 学校，モルタル
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P
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.3
. 石越町長根，石越町公民館，玄関側柱
の破損状況
P
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o
. 6. 南方町，西郷小学校， き裂の.
入った 廊
下のコングリート壁
- 34-