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神学校献金特集:神学校献金を考えてみよう

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神学校献金特集:神学校献金を考えてみよう
TBTS 後援会ニュース
2010 年 12 月
東京バプテスト神学校後援会
〒112 東京都文京区大塚 1-1-18 茗荷谷キリスト教会内 http://tbts.jp/
TEL 03-3947-5141 FAX 03-3947-5145 e-mail: [email protected]
郵便振替番号 00210-8-75658
発行責任者:塩山宗満・富田直美
神学校献金特集:神学校献金を考えてみよう
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神学校献金とは
日本バプテスト連盟全国壮年会連合が推進する神学校献金
全国壮年会連合が推進している神学校献金は、正確に言うと活動計画にも明示されている
ように、「西南学院大学神学部(専攻科、大学院を含む)学生奨学金」貸与のための「神学校
献金」です。2005 年度から目標金額を 3000 万円にし、実績として 2400 万円台の献金が献げら
れています。25 名程度の神学生に奨学金が貸与できるようにこの目標を持って活動を推進し
ていますが、現状では貸与対象神学生が少なく(2009 年度 13 名)、2009 年度末の積立金残高
は 8,966 万円になっています。
■
関東地方の諸教会の神学校献金
関東地方の、特に東京地方連合、北関東地方連合、神奈川地方連合の諸教会では、神学校
献金の推進を行う中で、ほとんどの教会が集められた献金を一定の割合で全国壮年会連合へ
送るもの、東京・九州バプテスト神学校へ送るものとに分けて送金をしています。ですから、
文字通りの神学校献金としては本来その合計が表示されなければなりませんが、全国壮年会
連合および日本バプテスト連盟総会資料にはこの、連合立神学校への献金はまったく表示さ
れていません。東京バプテスト神学校や九州バプテスト神学校への各教会や個人からの献金、
後援会費などを加えると、壮年連合が目標にしている 3,000 万円は超えているのではないで
しょうか(2009 年度の東京バプテスト神学校への献金は約 400 万円、九州バプテスト神学校
同 270 万円になっています)。この状況は九州地区の諸教会も同じでしょう。
■
現行制度の課題
連盟諸教会に赴任する牧師の出身神学校はきわめて多様になってきています。西南学院大
学神学部だけでなく、東京バプテスト神学校、九州バプテスト神学校などの連合立神学校も
重要な伝道者養成の働きを担っています。更に、東京神学大学をはじめとする日基教団系の
神学校や、東京基督教大学などのいわゆる福音派系神学校、また外国の神学校出身者も増え
てきています。その中で、連合立神学校は経営基盤が授業料と連盟及び各地方連合の支援、
また各地方連合の諸教会からの献金、後援会費などにより運営されており、経営基盤の確立
が求められています。そのために現神学校献金の方向付けを、奨学金制度だけでなく、各神
学校の経営を支えるための働きも含む形に変えていく必要があるのではないでしょうか。
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東京バプテスト神学校学生への奨学金
東京バプテスト神学校学生への奨学金
東京バプテスト神学校で学ぶ学生にも奨学金制度を
東京バプテスト神学校では現在 50 名近い学生が学んでいますが、そのうち伝道者を目指す
神学専攻科・教会教育専攻科・教会音楽マスターコースの学生は約 10 名で、毎年 3~5 名が
各教会に牧師・主事・協力牧師等の伝道者として赴任しています。(2010 年 4 月現在で、49
名の卒業生が日本バプテスト連盟内の伝道者として働いており、内訳は牧師 23 名、副牧師 6
名、協力牧師 6 名、音楽主事 5 名、その他 9 名です。)
専攻科授業料は年間 15 万円(音楽マスターコースの場合は実技レッスンもあり 30 万円)で
すが、他にも交通費・書籍代はすべて自己負担であり、負担は重いと学生は訴えています。
*学生アンケートによれば、交通費負担が重いと訴える学生が多くありました。月額交通費
は 7,000 円~40,000 円(年額 80,000 円~480,000 円、平均 15 万円前後)に達しています。
今後、教会財政の困難等によりフルサポートでなく、経済的に自立しながら働く伝道者の
必要性は高まると思われ、当校卒業生にはそのような働き方を目指すものも多くいます。神
学校側では何らかのサポートをしたいと考えていますが、財政ひっ迫のおり、当神学校独自
の奨学金制度創設は難しい状況です。そのため、日本バプテスト連盟や全国壮年会連合に状
況を知っていただき、連合立神学校で学ぶ専攻科学生への奨学金制度の創設を働きかけてい
ます。後援会の皆様にも、今後この働きかけへのご支援をお願いいたします。
(ここまでの文章は TBTS スタッフと協議をしながら作成しましたが、文責は後援会長塩山にありま
す。ご意見などがありましたら神学校スタッフか塩山まで)
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神学校献金推進の実際
西川口教会と三鷹教会の場合
■ 西川口キリスト教会の場合
2004 年 8 月より『伝道者養成支援の会』を設立。この会は「維持会員」を募り、会費によ
り「西南学院大学神学部学生への生活(学資)支援のための献金(維持会費総額の 70%)」
「東
京バプテスト神学校の財政支援のための献金(維持会費総額の 30%)」という2つの方法で神
学生を支援することを目的。「維持会員」はこの働きを「自らの献身」として捉え、一口 500
円(/月、複数口登録可)の会費を納入致します。会の運営は教会の総務委員会が担当し、
維持会費は教会年度会計の指定献金に計上。2010 年度の維持会員数は 26 名(67 口)、支援金
額は毎月 33,500 円、12 か月では 402,000 円となります。実際にはここに「神学校週間」献金
を合わせた金額を上記の割合でお献げしております。
「神のために力を合わせて働く」者とし
て、今後も教会を挙げて支援に取り組んで参りたいと願います。
■
三鷹バプテスト教会の場合
三鷹教会の「伝道者養成支援献金」は、次のとおりです。①毎年、年度前に月約献金、建
築献金と一緒に予約申込みを受付。②一口、500 円/月、③壮年連合を通して西南へ 20%、東
京バプテスト神学校へ 20%、当教会出身神学生へ 50%(複数の場合は均等割り)、予備費 10%、
④委員は担当執事(委員長)の下に各会から一名づつ選出し、広報、推進活動にあたります。
2006 年度から開始し、西南にも、東京にもそれまでのほぼ倍額を献金できるようになり、
当教会出身神学生にも十分支援できるようになりました。
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夏期講習より
8 月 2~4 日 ルーテル市谷センター会議室
関田寛雄先生の伝道者魂をお聞きする
猛暑に襲われた夏の一日,これまでの多摩ニュータウンのホテルから所を代えてルーテル
市谷センター会議室に一杯の受講者が集まってきまし
た。神学特講「現代社会における宣教の課題」A,関田寛
雄先生の講義が行われたのです。五十数年に渉る先生の
牧師、神学者、教師としての生涯の集大成をこの 3 日間
で語っていただけると言うまたとない機会、それに皆さ
ん期待に胸を膨らませて集まってこられたのです。以下
は受講生の感想の一部です。この続きが 4 面にあります
冬季公開講座です。ぜひ、皆さんのご参加をお勧めしま
す。後援会員割引あり。
■
受講生の感想,コメント
● この講義を受けたことによって、召命というのは自分の意思というよりも、上なる意
思によって選び取らされていくものだという風に受け取りました。
「牧師になるしかない、逃
げ場がない」というところまで追い込まれる、すごい召命だと思いました。み言葉を生きて
いるかどうか、という問いは厳しい問いです。信仰を持ち始めた頃は確かにみ言葉を行いに
活かして、み言葉による人格の形成を望みましたが、月日が経つうちにそのような望みは実
現不可能で追い求めることを諦めてしまっております。今回の講義を聴きながら初心に帰る、
信仰を持ち始めた頃の希望を思い出しました。(YK 姉)
● 50 数年の牧師としての経験を語ることによって、牧師の具体性が福音の普遍性につな
がるとの先生の語り出しに引き込まれました。牧師の家庭に生まれ、お母様との幼い時の死
別とお父様の大いなる影響を経て、そしてホーリネス教団に対する弾圧の事実など、私自身
の境遇に重ね合わせながら、神の憐れみを早くして身の体験として味われた先生の、今私自
身の目の前で事実として語られているお姿を通してお話を伺いました。先生の言われた、
「輝
かしい召命感などない、逃げ場のない尻込みする者として用いられる」という「強いられた
恩寵」という言葉に心惹かれました。言葉と信仰の結びつきについて、言葉がいのちを持つ
ことについてもう一度問い直して参りたいと思います。(EM 兄)
● 「聖書の使者に聞く」というところで、マタイ 20 章の「ぶどう園の労働者のたとえ」
を、仕事のなかった川崎のホームレスの方の例と合わせながら話されました。私は、先生の
解釈をお聞きするまで、
「神様の恵みとは、こういうもの」とだけ頭にあり、実は、神様の公
平さはこの世とは違うとだけ単純に思っていました。最後に仕事を貰った労働者が、仕事が
ない間どんな気持ちでいたかよくわかりませんでした。でも現実に先生が見られ、話された
ホームレスの方の気持ちを代弁してくださり、はじめてこの福音のすごさ、イエス様の優し
い愛の形の一つがわかりました。自分の生まれ育った環境だけにいると、本当の御言葉がわ
からないのだということが。(SS 姉)
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2010 年度冬期公開講座のご案内
今年度の冬期講座は、夏期講座の続きで、関田寛雄先生のエッセンスをまとめてお聞きす
ることができる、貴重な時となると思われます。
【冬期公開講座の概要】
日時
2010 年 12 月 27 日~28 日(月~火)
場所
茗荷谷教会礼拝堂
課目
神学特講「現代社会における宣教の課題」B
講師
関田寛雄先生(前青山学院大学教授)
参加費
本科生・卒業生 11,000 円、聴講生(含む一般の方)受講料 15,000 円、
通信生:+2,500 円(インターネット)、+5,000 円(CD)
専攻科生無料、
参考図書 「聖書解釈と説教」(関田寛雄著・日本キリスト教団出版局 1980 年)
今回の講座では、特に説教に焦点を当てて宣教課題を考えて行く 2 日間です。主な内容と
しては、
「史的イエスの探求と説教」、
「聖書釈義と説教者の実存」、
「神の言葉の現実性の探求」、
「現代社会と説教の使信」などを予定。
後援会割引あり 受講料半額の 7,500 円!
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2010 年度上期の後援会会費・献金実績
2010 年度上期は皆さんのご協力により、後援会献金総額 526,772 円を戴きました。ありが
とうございました。数年後には年間 300 万円を目標にしていますので、引き続きご協力の程
をお願いいたします。
後援会会費・献金者名(2010 年 4 月より 2010 年 9 月末まで) 32 名(42 件)、10 教会、ブロック集会1.
合計 526,772 円。 (順不同・敬称略) 伊藤康宏、塩山宗満、菊地正弘、栗本暎子(2)、五十嵐桂子、
江原淳、高地輝夫、高柳美枝子、今橋哲郎、佐藤春夫、山﨑啓子、小向光雄、小池四三二、
小柳隆司(2)、松田真智子、常廣澄子、森田敏夫、神山武、水口仁平、瀬戸口早苗、清水智子、
滝川佳秀(3)、谷利仁志、竹村紀彦、辻眞理子、渡部富夫、富田直美、武井眞由美、片岡順子、
北村哲、木原道雄、和田彪(7)、ふじみ野バプテスト教会、横浜 JOY バプテスト教会、
横浜ニューライフバプテスト教会、花小金井キリスト教会、栗ヶ沢バプテスト教会、
三島バプテスト教会壮年会、市川大野キリスト教会、仙川キリスト教会、日野神明キリスト教会、
蓮根バプテスト教会壮年会、東京地方連合西ブロック女性会、
編集メモ:神学校献金について考えてみました。東京バプテスト神学校は関東地区 3 連
合によって支えられて来ましたが、連盟からの支援が減少する中でどのような支援の方
向性を持てば良いかを考えるときなのではないでしょうか。後援会もこれから本腰を入
れて拡充していかなければならないでしょう。そのステップを検討中です。更なるご協
力をよろしく。(塩山)
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