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共起性に着 目したスケッチマップにおける建築記号群の描画

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共起性に着 目したスケッチマップにおける建築記号群の描画
日 本 建 築 学 会 司 画 系 論 文 集
【カ テ ゴ リ ー1】
第80巻
第718号,2803-2813,2015年12月
J.Archit.Plann.,AIJ,Vol.80No.718,2803-2813,Dec.,2015
DOIhttp://doi.org/10.3130/aija.80.2803
共 起 性 に着 目 した ス ケ ッチ マ ップ にお け る建 築 記 号 群 の 描 画確 率 の検 討
建 築 記 号 群 の 解 釈 と して の 認 知 地 図 の 分 析 に 基 づ く建 築 ・都 市 空 間 の デ ザ イ ン に 関 す る 研 究(そ の1)
STUDYONPROBABILITYOFDRAWINGARCHITECTURALSIGNSONSKETCHMAP
BASEDONTHEIRCO-OCCURRENCY
Studyonarchitectural/urbanspacedesignbasedonanalysisofcognitivemapasinterpretationofarchitecturalsignset(Part1)
木 曽 久 美 子*,松
下
聡**
KumikoKISOandSatoshiMATSUSHITA
ThispaperaimstoshowananalyticalmethodofcognitivemapthatisexpressiveoftheinteractionsbetweenarchitecturaUurbanspace
andhumanbeings,consideringHuman-EnvironmentSystemdesignmethodasfollows1)Proposeanarchitecturalsignmodelof
cognitivemapbasedonC.S.Peirce'sconceptofsemiosis,2)CreateGISdatabaseofarchitecturalsignsonsketchmaparounduniversity
areadrawnbyitsstudents,3)Assesstheco-occurrencyamongthosesignsusingthedatabaseo['step2,4)Considertheprobabilityol'
drawingthetargetedarchitecturalsignonsketchmapviaalogisticregressionanalysisusingtheresultso['step3.
Keywords:
Cognitive Map, Semiosis, Sketch Map, GIS, Co-occurrence,
認 知 地 図,記
弓過 程,ス
ケ ッ チ マ ップ,地
理 盾報 シ ス テ ム,共
1.序
1.1研
Logistic Regression Analysis
起 度,ロ
ジ ス テ ィ ッ ク 回帰 分 析
大 学 周 辺 地 域 のデ ザ イ ン に役 立 つ 知 見 を得 る こ とで あ る。
究 の背 景
目的 達 成 の た め に 次 の 研 究 方 法 お よび 手 順 を 採 用 す る。
今 日 「
域 学 連 携 」1)とあ る よ うに 、 地 域 の 活 性 化 に対 して 大 学 が
① 人 間 の 解 釈 の 過 程 を モ デ ル 化 した 、 ア メ リ カ の 記 号 学 者
中 心 的 な 役 割 を果 た す こ とが 求 め られ て お り、 大 学 を 中 心 と した 地
C.S.Peirceの
域 の デ ザ イ ン方 法 に つ い て考 え る こ と は重 要 な 課 題 で あ る。 そ こで
解 釈 の 結 果 と して モ デ ル 化 す る。
本 研 究 は 、 そ の デ ザ イ ン方 法 に つ い て の 研 究 を 、 今 日喫緊 の 課 題 と
② 認 知 地 図 の外 在 化 の 方 法 と して 「
ス ケ ッ チ マ ップ(SketchMap:
され て い る 、人 間
特 定 の 空 間 に 関す る ス ケ ッチ)」の 描 画 調 査 を 採 川 し、学 生 を対 象 に 、
環 境 系 と して の建 築 ・都 市 空 間 注1)のデ ザ イ ン方
法構 築 の た め の研 究 の
環 と して 展 開 して い く2)3)4)注2)。
記 号 論 の枠 組 み の 下 に認 知 地 図 を建 築 記 号 群(後 述)の
大 学 周 辺 地 域 の ス ケ ッチ マ ップ の描 画 調 査 、お よび 日常 の移 動 手 段 、
初 期 研 究 と して ま ず 、 系 に お け る構 成 要 素 間 の 相 互 関係 の 理 解 を
出身 地 、 現 住 所 な ど、 描 画 に 関 わ るア ンケ ー ト調 査 を実 施 す る。
試 み る。 こ の とき 中 で も 、人 間 の 目々 の 営 み に お け る最 も 重 要 な 側
③ 地 理 情 報 シ ステ ム を 用 い 、 ② で ス ケ ッチ マ ップ 上 に 描 かれ た 建 築
面 の 一 つ と い え る 注3)、
人 間 の 建 築 ・都 市 空 間 に 対 す る解 釈 の側 面 に
記 号 群 の デ ー タベ ー ス を構 築 し、 学 生 に とっ て の 地 域 を表 象 す る記
着 口 して そ の相 互 関 係 の 理 解 を 試 み る。 具 体 的 に は 、 建 築 ・都 市 空
号 群 を 把 握 す る。
間 と人 間 と の相 互 作 用 の 結 果 で あ り、 人 間 の 建 築 ・都 市 空 間 に 対 す
④ ③ の デ ー タベ ー ス を 用 い 、 中 で も記 号 群 の共 起 の 性 質 を理 解 す る
る解 釈 の 包 括 的 な 結 実 で あ る 「
認 知 地 図(CognitiveMap)」
方 法 を 提 示 し、記 号 群 の 共 起 性 を 評 価 す る。
の理 解 に
取 り掛 か る。 そ して そ の 手 が か り と して 、様 々 な 分 野 で現 象 の 理 解
⑤ ③ お よび ④ の結 果 に 基 づ き 、 ロジ ス テ ィ ック 回 帰 分 析 を行 い 、 今
の た め に川 い られ る 「共 起(Co-occurrence)」
の 性 質 に 着 口 し、 地 域
後 地 域 に 新 し く建 築 物 等 の デ ザ イ ンを す る 際 に 、 既 存 の記 号 群 と ど
を構 成 す る様 々 な 要 素 が 、認 知 地 図 にお い て どの よ うに共 起 す るの
の よ うな 関係 性 に あ れ ば 、 既 存 の 建 築 記 号 群 と共 起 し、 そ の 地 域 を
か に つ い て まず 理 解 す る こ とを 通 して 、 将 来 の 大 学 周 辺 地 域 の デ ザ
表 象 す る建 築 記 号 と して 学 生 に描 画 され や す くな るの か 検 討 し、 一
イ ンに つ い て考 察 を す る。
つ の纏 ま り と して解 釈 され る建 築 記 号 群 につ い て 考 察 す る。
1.2研
究 の 目的 お よ び 方 法
な お 本 報 で は 、被 験 者 が ス ケ ッチ マ ッ プEに 描 画 した 建 築 記 号 の
そ こで 本 報 の 目的 は 、 大 学 周 辺 地 域 に対 す る認 知 地 図 を 、 共 起 の
うち 、 建 築 物 お よ び 公 園 や 駐 車 場 な どの 広 場 空 間 の み に着 目 して 研
性 質 に 着 目 して 分 析 す る 方法 を提 示 し、 実 際 に 分 析 す る こ とを 通 し
究 を進 め 、 川 や 線 路 や 道 路 等 の線 的 な 建 築 記 号、 住 宅 街 や 商 店街 等
て 、 建 築 ・都 市 空 間 の あ り方 とそ れ に伴 う人 間 の 建 築 ・都 市 空 間 に
の地 域(デ ィ ス トリ ク ト)は扱 わ な い。 ま た 本 報 で は 初 期 研 究 と して
対 す る解 釈 が どの よ うに 関係 して い るの か に つ い て 理 解 し、 将 来 の
調 査 結 果 の 概 要 の把 握 と研 究 方 法 の 提 示 に 主 眼 を 当 て る注4)。
*福
**福
井 大 学 テ ニ ュ ア トラ ッ ク推 進 本 部 助 教 ・博 上(工 学)
井 大 学 大 学 院 工 学 研 究 科 建 築 建 設 工 学 専 攻 教 授 ・工 博
Assist. Prof ., Tenure-track
Program
for Innovative
Research,
Univ. of Fukui, Dr.Eng.
Prof., Univ. of Fukui, Graduate
School of Eng., Architecture
and Civil Eng., Dr.Eng.
一2803一
1.3既
往 研 究 と研 究 の 位 置 づ け
1.3.1環
Peirceが
境 デ ザ イ ンの た め の 認 知 地 図 研 究
定 式 化 した 記 号 お よ び 記 号 過 程 を 詳 し く説 明す る た め に 、
まず 記 号過 程 のモ デ ル の 基 礎 とな る、 あ らゆ る 現 象 を分 類 す る こ と
本 研 究 で は 、認 知 地 図 は人 間 と建 築 ・都 市 空 間 との 多 種 多様 な 相
互 作 用 の 包 括 的 な 結 実 と して 得 られ る 「空 間 知 識 の 内 的表 象 」 で あ
る と して 位 置 づ け 注5)注6)注7)、
認 知 地 図 を理 解 す る こ と を通 した 人 間
一 環 境 系 と して の 建 築 ・都 市 空 間 の デ ザ イ ン に 主 眼 を 当 て る 。
の で き る3つ
2.1.1一
の カ テ ゴ リー に つ い て 述 べ る 。
次 性 ・二 次 性 ・三 次 性
Peirceの
記 号 論 は 、あ ら ゆ る 現 象 を 分 類 す る こ との で き る カ テ ゴ
リ ー の 探 求 に そ の 本 質 が あ る 。Peirceに
よ れ ば 、 現 象(Phaneron)
これ ま で も地 理 学 や 都 市計 画 学 等 の 分 野 に お い て デ ザ イ ン の た め
と は 、 「そ れ が 現 実 の 事 物 に 対 応 す る か 否 か に は 全 く 関 係 な く 、 ど ん
の 認 知 地 図 の研 究 が 行 わ れ て い るが13)14)15)、
特 に 本 研 究 と関連 が 深
な仕 方 に お い て で あ れ 、 あ る い は どん な意 味 に お い て で あれ 、 心 に
い の は 、Appleyardに
よ る研 究16)を は じめ と した 、視 覚 的 、意 味 的 、
現れ る
一切 の も の の 総 合 的 全 体 」(CP1.284)37)注16)で
構 造 的 特 徴 か ら認 知 され や す い 建 築 物 と な る た め の デ ザ イ ン に 関 わ
仕事 は
「現 象 の 直 接 的 な 観 察 に 基 づ き 、 そ の 観 察 を 一 般 化 す る こ と
る 指 標 につ い て の 研 究 で あ る 注8)18)19)20)21)。
近 年 で は こ う した 指 標 の
に よ っ て 、 現 象 の い くつ か の極 め て 普 遍 的 な分 類 を 明 示 す る こ と」
研 究 を 通 して 、 わ か りや す い 経 路 探 索 行 動 の た め の ナ ビゲ ー シ ョ ン
(CP1.286)37)で
補 助 シ ス テ ム の 開 発 研 究 も行 わ れ て い る22)23)。
あ る と した 。
こ の よ う な 考 え の も と 、Peirceは
これ ら既 往 研 究 に 対 す る研 究 の 独 自性 及 び 特 色 は 、 認 知 地 図 の 構
あ り 、現 象 学 の
(themodeofbeing)に
あ らゆる現象 をそ の存在様 態
基 づ い て 分類 す る
「一 次 性 」、 「二 次 性 」、 「三
築 の 際 の 心 理 的 な プ ロセ ス の み に 着 口 して研 究 す るの で は な く、 下
次 性 」 の3つ
記 に 詳 述 す る よ うに 記 号群 と して の 建 築 ・都 市 空 間 と の 関係 性 に お
一 次 性(firstness):積
い て 認 知 地 図 を 定 式 化 す る点 注9)、
言 語 学 等 に お け る方 法 を念 頭 に 記
そ の も の で あ る よ う な も の の 存 在 様 態(CP8.328)37)注17)
号 同 士 の 共 起 性 に 着 目 して既 存 の 記 号 群 の纏 ま りとの 関係 性 に つ い
二 次 性(secondness):イ
て 考 察 す る 点注10)、そ して 記 号 論 に基 づ く認 知 地 図 研 究 を 、調 査 実
の も の と 関係 す る こ とな く、 そ の もの で あ る よ うな も の の存 在 様 態
験 の 分 析 を通 して 行 う、 い わ ば 実 証 研 究 と して 展 開 す る 点 に あ る。
(CP8.328)37)
1.3.2建
三 次 性(thlrdness):第
築 記 号 群 と して の 建 築 ・都 市 空 間
記号論 は、「
記 号 過 程(Semiosis)」 に つ い て の理 論 で あ り、 これ ま
で に も映 画 、 音楽 な ど、 様 々 な 現 象 の うち に 記 号 を定 義 す る こ と を
通 して 、 例 え ば記 号 を解 釈 す る 人 間 と、 解 釈 され る記 号 との 相 互 作
用 を 記 号過 程 と して 、様 々 な 記 号過 程 の研 究 が 行 われ て き た25)。建
築 ・都 市 空 間 につ い て は 、1960年
念 を 提 唱 したR.Barthesに
代 後 半 に は 既 に、都 市 記 号論 の 概
よ っ て都 市 空 間 が記 号 集 合 と して捉 え ら
れ 、 そ の 記 号 過 程 に つ い て 論 じ られ て い る27)注11)。
本 研 究 で は 、ア メ リカ の 記 号学 者C.S.Peirceが
の カ テ ゴ リー を 見 出 した。
、 か つ 他 の 何 か と 関係 す る こ とな く、
・
∫か 他 の も の と 関 係 す る が 、 い か な る 第 三
二 の も の と第 三 の も の を相 互 に 関係 づ け る こ
と に よ っ て 、 そ の も の で あ る よ う な も の の 存 在 様 態(CP8.328)37)
2.1.2記
号 ・対 象 ・解 釈 項 の 三 項 関 係 に よ る 記 号 過 程
一 次 性 、 二 次 性 、 二 次 性 の3つ
の カ テ ゴ リ ー に 対 応 す る 形 で 、 「記
号」 「対 象 」 「解 釈 項 」 が 定 義 され る 。 そ し て 記 弓過 程 と は 、 そ の 「記
号 、 対 象 、 解 釈 項 の 三個 の 主 体 に よ る協 働 そ の もの 、 も し くは そ の
協 働 を 含 む 作 用(action)も
(CP5.484)37)で
展 開 した記 弓論 に
極 的に
し く は 影 響(influence)の
あ る 。従 っ て 記 号 過 程 と は 、心 に 現 れ る 一 切 の 記 号 、
対 象 、 解 釈 項 の 三 項 関 係 に基 づ くダ イ ナ ミ ック な プ ロセ ス で あ る。
基 づ い て 建 築 ・都 市 空 間 を捉 え て い く注12)注13)。1'circeの記 号論 で
記 号(Sign):「
は 、 記 号 が 広 い意 味 で 捉 え られ て お り、 あ らゆ る事 物 が 、 そ れ が 実
か の 代 わ り に な る も の 」(CP2.228)37)25)
在 す る か否 か に 関 わ らず 、 人 間(あ るい は動 物)に よ っ て 解 釈 され る
対 象(Object):記
限 り記 号 た り うる と され 、思 弁 の み を扱 うの で は な く 、 そ の 実 際 的
解 釈 項(lnterpretant)・
結 果 と して の行 動 も含 め て 記 号過 程 と して扱 う33)注14)。本 研 究 で も
記 号 あ る い は も っ と 発 展 し た 記 号 で あ る(CP2.228)37)25)。
同様 の 立 場 か ら、 認 知 地 図 の構 築 プ ロセ ス を 記 号 過 程 で あ る と捉 え
る 立 場 に 立 ち 、 大 学 周 辺 地 域 の デ ザ イ ン方 法 の 研 究 を展 開 す る。
1.3.3ス
こ と 」
あ る観 点 も し くは あ る能 力 に お い て 、誰 か に対 して 何
号 が 指 し 示 す そ の 何 か で あ る(CP2.228)37)25)。
記 号 が そ の解 釈 者 の 心 の 中 に創 り出 す 「
司等 の
す な わ ち 記 号 過 程 と は 、 あ る 対 象 を 指 し示 す 記 号 が 解 釈 項 を 創 り
出 し、 そ して そ の解 釈 項 が 新 た な 記 号 と して 次 の解 釈 項 を作 り出 す
とい う、 記 号 、対 象 、 解 釈 項 の ダ イ ナ ミ ック な 二 項 関 係 が記 号過 程
ケ ッ チ マ ッ プに お け る建 築 記 号 群 の 共 起 性
本 研 究 で は外 在 化 され た認 知 地 図 と して ス ケ ッチ マ ップ を 分 析 す
の 本 質 で あ る 。 図1は
こ の三 項 関係 を 図示 した もの で あ る。 そ して
る 注15)。そ して 初 期 研 究 と して 、 建 築 ・都 市 記 号論 に お け る一 般 的
同 じ 記 号 で も 解 釈 す る 主 体 が 異 な れ ば 、 あ る い は 同 じ 主 体 で も観 点
な課 題 の 一
つ で あ る 、 建 築 記 号 群 の 分 節 の 単 位(纏 ま り)の発 見 の た
が 異 な れ ば、 異 な る 記 号 と して 現 象 し うる とい う こ とが 記 号 の 定 義
め の 試 み と して 、 言語 学 の研 究 等 に お い て語 間 の 関係 性 の 測 定 や 、
の うち に 示 され て い る。
意 味 の 単 位(纏 ま り)発見 の た め の指 標 等 に多 く用 い られ る共 起 度 の
2.2認
概 念 を 用 い 、 ス ケ ッチ マ ップ に お け る建 築 記 号 群 の 共 起 性 を 評 価 す
る。 具 体 的 に は 、 「
ある 一
人 の被 験 者 が2つ
の 異 な っ た建 築記 号 を
自分 の 描 画 す る 同 じ1つ の ス ケ ッチ マ ッ プ 上 に 描 画 す る」こ とを 「
そ
知 地 図 の 構 築 過 程 の 記 号 過 程 と して の 定 式 化
2.1.2に
基 づ き 、 「建 築 ・都 市 空 間 」 を 表 象 す る
「建 築 記 号(ArchitecturalSign)」
を位 置 づ け、 「
認 知 地 図」 は
注18)の 集 合 で あ る
「建 築 記 号 群 」 の
れ ら2つ の 建 築 記 号が 共 起 す る」 と し、 ど の よ うな 建 築 記 号同 士 が
化す る。従 って
共 起 す るの か に つ い て 分 析 し、共 起 しや す い建 築 記 号 群 を発 見 す る。
係 性 を 次 に 示 す よ う に 定 式 化 す る 。 図2に
建 築 記 号:あ
2.C.S.Pelrceの
2.1Peirceが
一2804一
記 号 論 に基 づ く認 知 地 図 の 定 式 化
提 案 す る あ ら ゆ る 現 象 を 分 類 す る3つ
「記 号 」 と し て 、
「建 築 記 号群 」
「解 釈 項 」 と し て 定 式
「建 築 記 号 」、 「建 築 ・都 市 空 間 」、 「認 知 地 図 」 の 関
そ の 二 項 関係 を 示 す 。
る 観 点 も し く は あ る 能 力 に お い て 、誰 か に 対 し て 建 築 ・
都 市 空 間 の 一 部 も し くは 全 体 の代 わ りに な る もの で あ る。 一 つ の 建
の カ テ ゴ リー
築 物 の 部 分 的 な 形 や 色 に は じ ま り 、1つ
の建築物 全体 に至るまで、
様 々 な 建 築 記 号 が 集 合 して建 築 ・都 市空 間 を 指 し示 して い る が 、 本
研 究 で は まず1つ
の建 築 物 全 体 を1つ の 建 築 記 号 とす る。
3.2.2福
井 大 学 松 岡 キ ャ ンパ ス
医 学 部 お よ び 医 学 系 研 究 科 で構 成 され 、 学 生数 約1,000人
、上地
建 築 ・都 市 空 間:建 築 記 号(群)が指 し示 す 対 象 で あ る。
面積 約270,000㎡
認 知 地 図:建 築 記 号 群 の 解 釈 項 で あ る。
囲 ま れ た 風 光 明媚 な 土 地 に 立地 す る。 私 鉄 の最 寄 り駅 か らバ ス で 約
す な わ ち本 研 究 で は 建 築 ・都 市空 間 は様 々 な 建 築 記 号 に よ っ て 表
象 され て い る と捉 え 、 認 知 地 図 は 、 多 様 な建 築 記 号 に対 す る様 々 な
解 釈 の 包 括 的 な結 実 で あ る と位 置 づ け る。 そ して 本 報 で は この よ う
な 建 築 ・都 市 空 間 の
一
例 と して 、 大 学 周 辺 地 域 を 扱 う。
5分 、JR福
3.2.3福
井 駅 か らバ ス で 約35分
程 度 で 到 着 で き る。
井 工 業 大 学福 井 キ ャ ンパ ス
工 学 部 お よ び 工 学研 究 科 で構 成 され 学 生 数 約2,000人
約55,423㎡
この 定 式 化 に 基 づ き、共 起 の性 質 に着 目 し、「他 の 建 築 記 号 と共 起
の 大 学 で あ る42)。古 口郡 永 平 寺 町 に あ り、 自然 に
、建 物 面 積
の 大 学 で あ る43)注22)。
福 井 市 の 中心 市街 地 西部 に あ る福
井 市 学 園 に位 晋 し、 近 く に桜 並 木 で 有 名 な足 羽 川 が 流 れ て い る 。
す る建 築 記 号 が 、 被 験 者 に とっ て どの よ うな 建 築 記 号 とな っ て い る
の か 」 につ い て 分 析 す る注19)。
3.ス
ケ ッチ マ ッ プ の 描 画 調 査
3.1調
査方法
白 由 描 画 法 を 採 用 し38)注20)、 被 験 者 は 表1の
周 辺 地 域 の ス ケ ッ チ マ ッ プ を 制 限 時 間30分
図3調
条 件 下 注21)で 、 大 学
で 描 画 す る(表1写
真)。
表2調
対象大学
表1描
画 の 条 件40)41)と調 査 の様 子
A3サ
イ ズ の 白い 紙 に、○ ○ 大 学 の 周 辺 を で き る だ け 詳 し く書 い て 下 さい 。描
き 方 は 自 由 です 。上 手 い か ど うか は 関 係 あ りませ ん の で 、 自由 に 気 兼 ね な く描
い て 下 さ い。
1.ま ず だ い た い 真 ん 中 の あ た り に○ ○ 大 学 を 書い て 下 さい(サ イ ズ 、占 き 方
は 自 由で す 。 ○ で も□ で も 、 どの よ うに 書 い て くだ さ っ て も 大 丈 夫 です)。
2.次 に 、 あ な た が よ く時 間 を過 ご す 場 所 、通 る 道 、重 要 だ と思 う場 所 を す べ
て 書 き込 ん で 下 さい 。○ ○ 大 学 に とっ て 重 要 な場 所 、関係 が 深 い 場 所 だ とあ な
た が 思 う場 所 は す べ て 書 き 込 む よ うに して ドさい 。
3.描
い た建 物 、 場 所 、 道 に つ い て 、 わ か る よ う に名 前 も 書 い て ドさ い。
4.用 紙 か らは み 出 しそ うに な っ た 時 は 、
新 しい 紙 をつ ぎ た して 描 き続 け て 下 さ い。
6.30分
学年
調査 月
回答人数
平均年齢
吉 田郡 永平 寺 町松 岡下 合 月
福井工業大学
福井市学園
松 岡 キャンパス
医学 部 医学 科 ・
看 護 学科
工 学部 建 築生 活環 境学 科
学部2年 ∼大 学院1年
2013年7月
学 部1年 ∼6年
2013年11月
学部2∼3年
2013年12月
30(男29女1)
23(男11女 子9不 明3)
30(男28女2)
24.2歳
200歳
21.3歳
表3ア
文京
松岡
工大
4.1デ
査 の概 要
文 京キャンパ ス
住所
福 井市 文 京
対象学科 工 学部 建築 建 設工 学科
4.地
5.イ
ン タ ー ネ ッ トで 調 べ た り、 友 人 と
相 談 した り しな い で ドさ い。
査 対象大学 の位 置
福 井県在 住
3年 未満3年 以上
822
616
1614
ンケ ー トの 回 答 結 果
出 身県
福井
525
914
他
1119
月1未 満
iz
O
6
車 の使 用頻 度
週1未 満 週1以 上 免許 無
3ii
4
O22
0
510
9
3km以
回答無
0
1
0
自宅
内
25
9
他
5
14
20
io
理 情 報 シス テ ム に よ るス ケ ッ チ マ ッ プの デ ー タ ベ ー ス の 構 築
ー タベ ー ス の 構 築 方 法
ス ケ ッチ マ ップFに 明 記 され た 建 築 物 名 称 等 を 手が か りに 、 描 画
程 度 で 終 了 して 下 さい 。
建 築 記 号 へ 建 築 物(あ る い は 広 場 空 間)を 一 対 一 に 対 応 させ る。 そ し
3.2調
査 対象 大 学
て地 理 情 報 シ ステ ム(GIS)注23)を 川 い 、各 建 築 記 号 の 位 胃 を そ の 平 而
下 記 に説 明 す る福 井 大 学 文京 キ ャ ンパ ス(以 下 文 京)、 福 井 大 学 松
図 の 重 心 点 に代 表 させ 、そ の 地 理 空 間情 報(重 心 点 の 位 置情 報 お よび
岡 キ ャ ン パ ス(以 ド松 岡)、 福 井 工 業 大 学 福 井 キ ャ ンパ ス(以 ド工 大)
建 築 物 の 面 積 、 高 さ 、 業 種 等 の 情 報)と 各 被 験 者 の調 査 結 果(描 画 し
を 対 象 にス ケ ッチ マ ップ の描 画調 査 を実 施 す る(図3)。 表2に
スケ
た建 築 記 号 の リス ト、 全 被 験 者 に よ る合 計 の描 画 回 数 、各 被 験者 の
ス ケ ッチ マ
出身 地 等)と を 関連 付 け た デ ー タベ ー ス を 構 築 す る注24)。ま た描 画 建
ップ の 描 画 調査 と同 時 に行 っ た ア ンケ ー ト調 査 の 結 果 を示 す 。 い ず
築 記 号 の 重 心 点 を す べ て 含 む 最 小 の 凸 包 を被 験 者 ご と に作 成 し、 こ
ッチ マ ップ の描 画 調 査 の 被 験 者 数 を 表 す 。 そ して表3に
れ の 大 学 の 学 生 も 、 半 数 近 く は福 井 県 に3年
身 県 も福 井 県 で あ る学 生 は3分 の1以
以 上 住 ん で い るが 、 出
下 で あ る。 車 の 使 用 頻 度 は 工
大 が 最 も少 な く、 松 岡 の 学 生 は全員 が 週 一 以上 車 を使 用 して お り、
の 凸 包 の 範 囲 を描 画 範 囲 、 面積 を描 画 面積 と呼 ぶ こ と とす る 。
4.2デ
ー タベ ー ス のGIS上
での 描 画
ス ケ ッチ マ ップ 上 に描 画 され た建 築 記 号の 分布 をGIS上
に描 画
市街 地 か ら離 れ た 大 学 の 状 況 を 垣 間 見 る こ とが で き る。 ま た 松 岡 を
し、 図4に 示 す 。 図4中 表 よ り描 画 建 築 記 号 数 は 各 校 で それ ほ どば
除 き 、 現 在 大 学 か ら3km以
らつ き は ない が 、描 画 面 積 につ い て は 松 岡 が最 も広 い 。
3.2.1福
内 の 位 置 に住 む 学 生 が 大 半 で あ る。
ま た 地 域 をル ー トご と に も把 握 す るべ く、調 査 大 学 ご とに 主 要 な
井 大 学 文 京 キ ャ ンパ ス
教 育 地 域 科 学 部 お よび 教 育 学研 究 科 、 工 学 部 お よび 工学 研 究 科 で
構 成 され 、 学 生 数 約4,000人
、 土 地 面積 約110,000㎡
の大 学 で あ る
42)。福 井 市 文 京 に立 地 し、JR福 井 駅 周 辺 に 立 地 す る 中心 市街 地 の ほ
ぼ 北 側 に 隣接 す る 地 域 内 に あ る。 福 井 駅 か ら3km程
お り、私 鉄 で最 寄 り駅 の 福 大 前 西 福 井 駅 に10分
度 ほ ど離 れ て
程 度 で 到 着 で き る。
ル ー トを 抽 出 して お く。 士 要 なル ー トと は 、ル ー トの 最 も端 に あ る
描 画 建 築 記 号 間 の 距 離 が1km以Fあ
る連 続 した 注25)ルー トで 、当 該
ル ー ト沿 い の描 画建 築 記 号 数 が 全 建 築 記 号 数 の1割 を 超 え る も の も
し くは 当 該 ル ー ト沿 い の 建 築 記 号 の の べ 描 両 人 数 が 当該 大 学 の 全 の
べ 描 画 人 数 の1割
を超 え るル ー トとす る。 こ う して 図5に 示 す よ う
一2805一
に 各 校4つ
ず つ 主 要 なル ー トを抽 出 で き た 。
値)を 算 出 し、 表5に
象 とな る描 画 回数4回
表5か
表 す 。 表5中
「記 号 数N」
は 共 起 度 の算 出 対
以 上 の 該 当す る建 築 記 号 の 数 を示 す 。
ら、 大 学 周 辺 地 域 を 指 し示 す の は 、お お よそ 大 学 か ら徒 歩
圏 内 に あ り、 飲 食 店 や ス ー パ ー 等 、 生 活 に 必須 の機 能 を持 つ 建 築 記
号 群 が 多 い 。 一 方 で 普 段 か ら車 の使 用 の 多 い松 岡 キ ャ ンパ ス で は 、
徒 歩 で は 行 く こ との で き ない 範 囲 に あ る建 築 記 号 の 描 画 も 多 く、 ま
た文 京 キ ャ ンパ ス で は 教 育 ・文化 施 設 の 描 画 が 多 い 。
通 り別 に見 て み る と、 正 門前 を 通 るR1に
沿 っ た 建 築 記 号 の描 画
回数 が 特 に多 い とい うわ けで は な い こ とが わ か る。 ま た 今 回 の 調 査
で 特 徴 的 に 離 れ た 位 置 に あ る 、 松 岡 キ ャ ン パ ス のR4(福
井バイ パ
ス)で は 、描 画 建 築 記 号 の数 は 多 い も の の 、平 均 描 画 人 数 は多 くな く、
多 くの 学 生 に共 通 に 描 画 され る建 築 記 号 が 多 くあ るわ け で は な い 。
表4建
築記号 の機能
1)ス ーパ ー ・ドラ ッグス トア等:ス ーパ ー(主 に生 鮮 食 品を販 売)・ ドラ ッグス トア
(一部雑 貨等 の販 売 を行 う大型 の もの で,薬 局 とは 異な る)・ホー ムセ ンター ・飲食 店
併 設 の大 型店舗
2)コ ン ビニエ ンスス トア(文 中、表 中 で 「コ ン ビニ 」 と も明記)
図4描
5.地
3)飲 食 店:大 型 店 に併 設 の もの を除 く,店 内 お よび持 ち帰 りに よ る飲 食 物 の販売 を
行 う店 舗(ex.カ フェ,弁 当屋)
画 建築記号の分 布
4)店 舗 その他:飲 食 物 を除 く物 品 を中心 に販 売 を行 う店舗 で(1)のスーパ ー等 の 分類
に入 る大型 の 店舗 で ない もの
域 を 表 象 す る 建 築 記 号 の 種 類 と描 画 人 数
ま ず 構 築 した デ ー タベ ー ス か ら、 どの よ うな 建 築 記 号 が どの く ら
5)娯 楽施設:パ
チ ンコ ・ゲー ムセ ンター ・温 泉
6)教 育 ・文化 施設:学 校 ・博 物館 ・美 術館 ・公 民館 ・体育 館 ・ス ポー ツ ジム ・寺社
い の 学 生 に と っ て 地 域 を表 象 す る 記 号 と な っ て い るの か把 握 す る。
7)金 融 関連:銀 行(ATM含
5.1建
8)交 通 関連:駅
築記号 の分類
様 々 な 建 築 記 号 群 が 大 学 周 辺 地 域 を指 し示 して い る が 、 どの よ う
む)・ 郵 便 局
・ガ ソ リン スタ ン ド ・駐 車場
9)住 宅 ・寮
10)広 場 ・公 園
に建 築 記 号 群 を分 類 す る か に よ っ て 、 そ の解 釈 は 異 な っ て く る。 そ
11)その他:宿 泊 施設 ・医療施 設 ・事 務所 ・役 所 な ど
こ で ま ず 既 往 研 究 か ら重 要 で あ る と され 、 か つ 実 際 に入 手 で き た デ
ー タ か ら可 能 な分 類 と して 、 下記 の 分 類 基 準 を 提 示 す る。
(1)建
築 面 積 あ る い は 敷 地 面 積:建 築 記 号 の建 築 面 積 あ る い は 敷 地
面積(広 場 の 場 合)に よ っ て 、500㎡
3000㎡ 超 の3種
(2)大
6.建
以 下 、500㎡
超 ∼3000㎡
以 下、
示 され る状 況 の も とで 、 建 築 記 号 が どの よ うな 建 築 記 号 と
して 他 の 建 築 記 号 と共 起 す る の か 、 そ の 共 起 の 性 質(以 下 共 起 性)を
評 価 ・分 析 す る。 こ の と き認 知 地 図 に お け る建 築 記 号 の 共 起 性 の 初
類 に分 類 す る 。
学 か らの 距 離:ArcGIS上
築 記号の共起性 の評価
表5に
で 、大 学 の敷 地 平 面 図 の 重 心 点 か
期 研 究 の 対 象 と して 、今 回 は次 の3つ の 共 起 性 の分 析 を 進 め る注27)。
ら該 当 す る建 築 記 号 の 敷 地 平 面 の 重 心 点 ま で の 距 離 を指 す 。 具 体 的
1)規 模 の 大 き な も の と共 起 しや す い か 否 か
に は 、徒 歩 圏 内 で あ る1km以
2)互
い に 近 くに あ る 建 築 記 号 同 士 で 共 起 しや す い か 否 か
3)大
学 近 辺 の 建 築 記 号 と共 起 しや す い か 否 か
下 、 自転 車 圏 内 で あ る1km超
以 下 、 主 に 自動 車 で 行 く範 囲 で あ る3km超
∼3km
の3種 類 に 分 類 す る。
(3)機
能:建 築 記 号 の 機 能 を表5の11の
5,2分
類 ご と の 建 築 記 号 群 の 数 と描 画 人数
機 能 に 分 類 す る注26)。
次 の よ うに 分 類 ご とに 建 築 記 号 群 の 数 と平 均 描 画 人 数(該 当す る
2806一
起性の評 価方法
ま ず 、 ス ケ ッチ マ ップ 上 の 任 意 の2つ の 建 築 記 号 の 組 み 合 わせ の
建 築記 号群 全体 ののべ 描画 人数 を該 当す る建築 記号 の数 で割 った
図5主
6.1共
要 なル ー ト(※3校 と もR1は
共 起 度 を 算 出す る。 共 起 度 と してJaccard係
数 注28)を用 い 、 大 学 ご
とに4回 以 上 描 画 され た 建 築 記 号 の 全 て の組 み 合 わ せ につ い て 言 語
正 門前 を 通 るル ー トで あ る)
表5分
500
3000
227
3.4
以下
149
3.0
58
25
3.9
8
23
5.0
合計
全 記号数
体 平均人数
記 号 数N
記号数
R
平均人数
1
記 号 数N
文
京
記号数
R
2
平均 人 数
記 号 数N
R
記号数
平均人数
3
3km
以下
56
2.9
超
zz
7.5
以 下
128
4.5
以 下
98
2.1
超
1
1.0
30
21
3.9
14
3
5.0
14
i
10
41
24
3.6
17
1
11.0
7
18
z.s
1
2
0
3
16.3
7
19
7
3
8.0
i
29
21
6
z.o
4
2.8
2
3
5.7
7
2
13
3.0
1
2.0
3
スーパー
等
店舗
その他
娯楽
施設
教育・
文化施設
金融
関連
交通
関連
住宅
・寮
広場
・公 園
16
5.3
15
5.2
62
3.1
42
2.2
10
1.6
28
5.4
10
2.9
16
3.8
z
4.0
8
4.1
18
1.8
0
0
一
8
z
3.0
5
i
11.0
15
3
6.7
7
13
3.4
0
i
3.0
12
z
2.0
2
0
一
3
i
10
1
0
一
3
i
1.0
2
1
8.0
1
4
1.5
0
0
0
i
2.0
1
3
3
3
10
0
0
0
5
10.4
0
0
0
z
1.0
0
0
0
i
15.0
1
1
z.o
0
0
0
6.7
z
3
7
2.7
1
0
0
3
0
0
0
i
0
15
1
3
3
13
5
z
1
0
0
1
0
一
一
0
0
1.0
0
0
一
2.5
4
1.0
0
コンビニ
4.0
2
2.7
i
i
0
飲食店
1.9
2
2.0
0
9
i
0
z.o
z.o
zz
12
6
4
8
14
0
3.6
4.8
2
6.8
6.6
3
4
1.9
z
一
6
1.9
1
0
1
0
1
0
175
3.1
97
3.0
49
3.1
29
3.8
47
4.2
42
4.1
86
2.0
21
4.1
13
6.4
26
2.7
32
2.2
記号数N
全 記号数
体 平均人数
50
0
1
0
1
0
14
3.6
7
4.4
10
5.4
15
1.8
7
4.4
22
1.5
4
4
5
z
0
0
一
一
14
15
5
z
22
2
0
1.0
4.9
2.0
記号数N
記号数
平均人数
0
11
0
1
24
13
10
i
0
15
9
5
z
5
3
i
0
zs
2.5
3.1
6.0
一
3.4
2.0
5.6
4.5
1.0
1.3
1.0
記号 数N
9
4
4
i
0
7
2
4
z
0
0
0
記号数
平均人数
9
5
1
3
0
9
0
0
z
1
0
0
8.7
9.0
13.0
6.7
一
8.7
一
一
16.0
8.0
一
一
5
3
1
1
0
5
0
0
z
1
0
0
43
14
18
11
0
0
43
10
1
7
15
7
z.z
1.7
1.7
3.6
一
一
2.2
4.1
1.0
2.4
1.7
1.0
R
3
記号 数N
記号数
平均人数
記号数N
全 記号数
平均人数
体 記号 数N
R
4
7
R
2
34
24
108
46
12
16
14
38
38
8
2.8
5.0
1.7
1.0
5.6
6.1
5.1
3.1
3.8
37
4
0
39
31
5
3
39
0
0
5.7
6.4
4.7
5.7
一
一
16
14
1
1
16
0
20
15
3
z
zo
4
15
z
0
8
3
z
3
12
14
0
14.0
6.3
6.5
5.1
一
0
1
1
7
5
0
0
i
z
7
4
一
一
3
1.7
0
3
1
z
1.0
z.o
0
0
0
2
z
0
0
3.0
一
一
0
i
1
0
0
1
1
1
1
0
18.0
3.0
13.0
2.0
1
0
1
0
0
0
0
1
0
0
一
一
一
一
0
0
13
22
1.0
0
0
0
6
7
8
7
2.1
1.3
1.6
z
1
0
0
2
4
0
0
0
6.0
2.8
一
一
一
0
1
1
0
0
0
3
0
0
0
i
1
i
一
一
一
16.0
4.0
4.6
1.5
6.7
1.0
z.o
18.0
0
i
1
3
0
z
0
0
0
0
0
i
53
41
9
3
53
0
0
5
4
11
18
z
3
1
4
1
0
4.3
一
一
4.3
4.5
14
4.2
10
1.3
14
0
0
13
8
3
z
13
0
0
z.s
1.9
4.0
4
4.5
0
z.s
一
一
3
0
z
1
3
0
0
5.2
12.8
z
5
z.z
3.0
3
1
z
3
5
1
0
2.0
2.4
1.0
2
0
1
0
数 を 算 出 す る。 次 に 、 共 起 度 が 算 出 され た 建
z
7.1
7.0
一
0
1.7
8.0
0
1
1
0
一
1.0
0
0
1.8
1.0
0
0
0
0
1
0
0
0
一
一
一
0
0
0
z.o
0
の共 起 性 の 評 価 結 果 を 、 表7に
6.3福
図8か
、例 と して 福 井 工 業 大 学 の建 築記 号
井 大 学 文 京 キ ャ ンパ ス
学 近 くで 固 ま って 共 起 す る 建 築 記 号
ら、 ク ラ ス タ1に 分 類 され る建 築 記 号 は 大 学 南部 の徒 歩 圏
が 高 くな る建 築 記 号群 で あ り、す な わ ち大 学 近 くに あ る建 築 記 号 と
建 築 記 号 同 士 の 共 起 度 と 、 分析 対 象 とす る建 築 記 号 と共 起 す る建
固 ま っ て 共 起 す る建 築 記 号 群 で あ る。
築 記 号 の 大 学 か らの 距 離 と の相 関 係 数 を求 め る。
ク ラ ス タ2:共
6.2階
ほ ど 、 大 規 模 で あ る ほ ど共 起 度 が 高 くな る建 築 記 号
層 的クラスタ分析 の実施
文京
住宅・
寮
広場 ・公園
その他
得 られ た3種
計111,1、1、1合
一〇
一〇
008
12
一〇27
58
一〇28
8
一〇27
一〇
一〇
0.23
0.05
一〇18
一〇
0.30
3071
1990
20
一〇
.01
.51
一〇48
0.23
027
007
2784
1179
9
一〇
.42
50
.2
006
0.62
0.19
0.0
0.1
ク ラ ス タ3:大
1442
2259
169
1.9
る建 築 記 号
0.50
1913
1868
0.32
i
0.55
i
1.03
1.03
4
0.72
8
0.82
0
2.34
z
5
0.50
1
4.24
3
1
4
z
6
1
z
1
3
5
15
3
1
4
0
0
5
0
3
7
9
0
3
4
0
7
0
2
3
z
7
0
0
0
7
0
2
0
3
0
12
0
1
0
1
0
2
0
0
0
4
1
1
0
0
z
1
3
0
0
4
0
0
z
1
1
0
0
0
3
1
0
0
4
0
0
0
1
0
5
0
0
z
0
1
3
2
0
1
0
3
0
z
0
0
z
0
1
1
0
2
9
の相 関係 数 を基 準 に 階 層 的 ク ラ ス タ分 析(非 類 似 度
行 列 の 更 新 に はward法
大 学 の 境 界 に 沿 うル ー ト1お よ び ル ー ト2に 沿 っ た 建 築 記号 が 多 い 。
一〇
640
.z2
ら、 ク ラ ス タ2に 分 類 され る建 築 記 号は様 々 な位 置 に 分 散
計1
13
一〇
006
0.30
.42
起 相 手 の 建 築 記 号 が 近 く に あ る ほ ど、 大 学 か ら近 い
して 存 在 して い る。教 育 ・
文 化 施 設 の 多 くが こ こ に 分 類 され て お り、
松岡
クラ。,111,1、1、1合
金融関連
交通関連
図8か
京 ・松 岡)各建築記号 の共起性の評価 とクラス タ注29)
12
各 クラスタ
文 京 お よ び松 岡
内 に 存 在 して い る。 大 学 か ら近 い ほ ど、 相 互 距 離 が 短 い ほ ど共 起 度
3)共 起 度 と建 築 記 号 の 大 学 か らの 距 離 の相 関 係 数
.39
1.3
し、建 築 記 号の 共 起性 の 傾 向 を把 握 す る。 図8∼ 図6に
に分 類 され た 建 築 記 号 の 分 布 を示 す 。 さ らに 表6に
ク ラ ス タ1:大
建 築 記 号 同 士 の 共 起 度 と そ の相 互 距 離 の相 関係 数 を求 め る。
27
4
一
につ い て 算 出 され た 各 相 関係 数 と階 層 的 ク ラ ス タ分 析 の 結 果 を示 す 。
2)共 起 度 と建 築 記 号 間 の 距 離(相互 距 離)の 相 関 係 数
教育 ・文化
0
0
建 築 記 号同 士 の 共 起 度 と、 分析 対 象 とす る 建 築 記 号 と共 起 す る建
飲食店
店舗その他
娯楽施設
2
8
築 記 号 の 建 築 面積 との 相 関係 数 を 算 出す る。
一〇〇6
1
1.5
5.2
1)共 起 度 と建 築 面 積 の 相 関 係 数
平 均建 築 面積(m)
平 均大 学距 離(km)
スー パー等
コンビニ
0
〉〉
2.7
1
積 率相 関 係 数)を 算 出 す る こ とで 共 起 性 を評 価 す る。
.37
2
1.0
10.0
係 数(Pearsonの
相係
関数
0
z
に つ い て 、共 起 度 と下 記 に 示 す 各 種 指 標 との 相 関
.49
2
1.0
9.7
記号 数N
7
1
5
築記 号 の1つ1つ
度数
相互距離
大学距離
建築面積
4
3.6
Rを 用 い てJaccard係
表6(文
0
2.3
一
3.3
1
z
7
2.1
3.5
一
0
i
4.0
8
記号 数N
4
6
3
3.5
一
5.2
記号数
平均人数
R
4
0
3
3.8
5.7
4
5
3
9
9
1
4.0
記号数
平均人数
3
1
一
108
記号 数N
R
0
0
0
9
28
0
4
5.3
3.8
41
4
0
6
5.7
166
記号数
平均人数
記号数N
記号数
平均人数
R
2
7
1
20.0
1
10.0
9
0
8
10
6.4
0
7
z
7.5
17
5
9
i
4.6
一
1.0
0
0
1.0
24
6
21
1
一
4
4.7
11
9
一
その他
7.3
z
一
記号数
R
2
16
一
5.0
i
平均 人 数
記 号 数N
R
1
25
一
5.0
一
1.6
i
記号数
4
工
大
3km
平均 人 数
R
松
岡
lkm
2.2
7
記 号 数N
類 ごとの建築記号 群の数 と平 均描 画人数
3000
、非類 似 度 は平 方 ユ ー ク リッ ド距 離)を 実 施
図8か
規 模 な 建 築 記 号 ほ ど共 起 度 が や や 高 くな る傾 向 に あ
ら、 ク ラ ス タ3に 分 類 され る建 築 記 号は 大 学 か らや や 離 れ
た位 置 に 分 散 して い る。店 舗 そ の他 の 多 く が こ こに 分 類 され て い る。
相 互 距 離 や 大 学 か らの 距 離 との相 関 が あ ま り見 られ な い 。
ク ラ ス タ4:大
図8か
学 か ら離 れ た 位 置 で 固 ま っ て 共 起 す る建 築 記 号
ら、 ク ラ ス タ4に 分 類 され る建 築 記 号は 大 学 か らや や 離 れ
た位 胃 に 分 散 して い る。 ク ラ ス タ4は 大 学 か らの 距 離 とや や 正 の 相
関 を持 ち 、 大 学 か らの 距 離 が 長 い 建 築 記 号 ほ ど共 起 度 が 高 くな る傾
向 に あ り、 大 学 全 体 の 傾 向 と異 な っ た 傾 向 を示 して い る。 大 学 か ら
一2807一
離 れ た 位 置 で 固 ま っ て 共 起 す る建 築 記 号群 で あ る。 大 学 か ら離 れ た
に あ る 。 大 学 か ら徒 歩 圏 内 に あ る 建 築 記 号 と固 ま っ て 共起 す る 建 築
ル ー ト3、 ル ー ト4に 沿 っ た建 築 記 号 群 が多 く分 類 され て い る 。
記 号 群 で あ り、 か つ 大 規 模 な建 築 記 号 と負 の相 関 を持 つ 。 大 学 の 北
6.4福
側 境 界 の ル ー ト2に 沿 っ た 建 築 記 号 の 多 くが 分 類 され て い る。
井 大 学 松 岡 キ ャ ンパ ス
ク ラ ス タ1:大
学 か ら2km程
度 以 内 に あ る建 築 記 号 と固 ま っ て 共 起
す る 建 築 記 号 群 で 、 大 規 模 で あ る ほ ど共 起 度 が 高 くな る建 築 記 号 群
図7か
∼2km程
ク ラ ス タ3:大
図6か
学 か ら離 れ た 位 置 で固 ま って 共 起 す る建 築 記 号
ら、 ク ラ ス タ3に 分 類 され る建 築 記 号は 大 学 か ら比 較 的 離
ら、 ク ラ ス タ1に 分 類 され る建 築 記 号 は 大 学 か ら徒 歩 圏 内
れ た位 置 に存 在 して い る。 これ らは 大 学 か ら近 い ほ ど 、 ま た 相 互 距
度 の 範 囲 の 比 較 的 近 い位 置 に あ る。 大 学 か ら2km程
離 が 短 い ほ ど共 起 度 が 高 く な る建 築 記 号 群 で あ り、 す な わ ち 大 学 か
度以
内 の 範 囲 に あ る建 築 記 号 と固 ま っ て 共 起 す る 建 築 記 号 群 で あ る。
ら離 れ た 位 置 に あ る 建 築 記 号 と固 ま っ て 共 起 す る傾 向 に あ る 建 築 記
ク ラ ス タ2:共
号群 で あ る。 ル ー ト4沿 い の 建 築 記 号の 多 くが 分 類 され て い る。
起 相 手 の 建 築 記 号 が 大 学 か ら離 れ て い る ほ ど共 起 度
が 高 くな る建 築 記 号
図7か
表7(工
ら、 ク ラ ス タ2に 分 類 され る建 築 記 号 は 分 散 して 存在 して
い る。 相 互 距 離 お よび 建 築 面積 は 特 に相 関性 が 見 られ な か っ た 。 ル
ー ト2に 沿 っ た 建 築 記 号 の 多 く が こ こ に 分 類 され て い る。
ク ラ ス タ3:大
図7か
学 近 辺 で 固 ま って 共 起 す る 建 築 記 号
ら、 ク ラ ス タ3に 分 類 され る建 築 記 号 は 大 学 南部 の 徒 歩 圏
ゲオ福井学園店
ユース豊岡店
ローソンL福井光 陽二丁 目
サークルK福井光陽店
すき家福井 日光店
生活協 同組合 パーツ学園
ら一めん岩本屋福井本店
花月ラーメン嵐学園店
ほっかほか点福 井工大前店
パチ ンコU・S・A学 園 店
内 の位 晋 に 多 い。 これ らは 大 学 か ら近 い ほ ど、 ま た 相 互 距 離 が 短 い
自遊空間福井学園店
DoWop
ほ ど共 起 度 が 高 くな る建 築 記 号群 で あ り、 す な わ ち大 学 近 くに あ る
福井アカデミアホテル
ゲンキー日光店
中華料理味鮮楼
建 築 記 号 と 固 ま っ て 共 起 す る建 築 記 号 群 で あ る。 正 門 に 沿 っ た 通 り
サ イクル ショップイワモ ト
ソフトバンク福井工大前
秋吉豊岡店
福 井工大三郵便局
是空福井本店
で あ るル ー ト1沿 い の建 築 記 号 の多 くが こ こ に分 類 され て い る。
ク ラ ス タ4:大
大)各 建 築 記 号 の 共 起 性 の 評 価 と ク ラ ス タ注30)
要素・1'IFXFIGll彌ll騰1相
学 か ら離 れ た 位 置 で 固 ま って 共 起 す る 建 築 記 号
ドコモシ ョップ学 園 店
図7か
ら、 ク ラ ス タ4に 分 類 され る建 築 記 号 は 大 学 か ら離 れ た 位
とりあえず吾平福井学園店
や 一 や一 屋
丼 々屋
福井銀行学 園出張所
石森清風堂(たばこ)
とんかつ瓢亭
置 に 分 散 して い る 。ク ラ ス タ4は 大 学 か らの 距 離 と正 の相 関 を 持 ち、
大 学 か ら の距 離 が 長 い 建 築 記 号 ほ ど共 起 度 が 高 く な る傾 向 に あ る。
ま た 相 互 距 離 と負 の 相 関 も 見 られ 、 相 互 距 離 が 短 い ほ ど共 起 しや す
い。 す な わ ち 、 大 学 か ら離 れ た位 置 で 固 ま っ て 共 起 す る建 築 記 号 群
で あ り、 文 京 の ク ラ ス タ4と 似 た 共 起 性 を 示 して い る とい え る。 大
学 か ら離 れ た ル ー ト4に 沿 っ た 建 築 記 号 群 が多 く分 類 され て い る 。
6.5福
リサ イクル シ ョップ
リカー ワー ル ド華 光 陽 店
7-Eleven福 井 学 園二 丁 目
表7か
飲食店
スー パ ー 等
飲食店
飲食店
飲食店
娯楽施設
娯楽施設
店舗その他
その他
スー パ ー 等
飲食店
店舗その他
店舗その他
飲食店
金融関連
飲食店
店舗その他
飲食店
飲食店
飲食店
金融関連
店舗その他
飲食店
店舗その他
スー パ ー 等
コン ビニ
ロー ソン福 井 学 園一 丁 目
コン ビニ
福井駅
韓国料理焼肉バリバリ
丸源ラーメン福井若杉店
交通関連
飲食店
飲食店
店舗その他
平均値
中央値
文 明 堂TSUTAYA若
学 近 辺 で 固 ま って 共 起 す る 建 築 記 号
ら、 ク ラ ス タ1に 分 類 され る建 築 記 号は 大 学 か ら徒 歩 圏 内
の範 囲 に あ り、 互 い に近 い距 離 に あ る も の と共 起 しや す く、 大 学 か
スー パ ー 等
コン ビニ
コン ビニ
"
鮫子 の王将福 井学園前店
飲食店
湊小学校 教育 ・
文化施設
スー パ ー 等
アピタ福井店
ホームセンターみつわ菅谷店
スー パ ー 等
ココス 堀 ノ宮 店
飲食店
井工 業大学
ク ラ ス タ1:大
店舗その他
7.ロ
杉店
互距離1大
318
1763
0.16
0.23
一〇
179
181
98
1935
88
118
0.29
0.27
0.32
0.17
0.27
0.21
0.06
0.30
0.44
0.31
一〇
0.27
0.32
0.30
o.iz
008
0.24
0.14
027
一〇
379
1301
234
319
sna
1850
1 5
5
7
z 2
i 0
一〇
一〇.35
■
一〇.25
一〇.39
■
1
一〇.30
.33
一〇
.31
一〇
.39
一〇
.32
一〇
.37
一〇
.35
一〇
.39
一〇.32
.43
一〇
.50
一〇
.61
一〇70
一〇.71
一〇.51
一〇.55
一〇.52
一〇sz
.31
一〇.35
一〇
.36
一〇
.33
一〇
.33
一〇
.30
一〇
.42
一〇
.38
一〇
.39
一〇.27
一〇
.42
一〇
.46
一〇
.52
一〇71
一〇.73
一〇.46
一〇.52
一〇.53
一〇
一〇
1
一〇
一〇
7
o.zi
0.27
0
3 5
22
87
118
133
523
191
222
4930
9100
941
548
185
6770
277
510
850
0.05
0.24
0.23
0.06
0.07
0.07
0.33
0.41
0.38
0.50
1.21
0.71
1.00
o.s2
2.58
o.ao
1.43
1.34
一〇
1031
0.42
一〇.38
231
0.27
一〇
3
学距離1建
1
1
1
1
■
1
■
■
■
.32
一〇.33
.38
.67
一〇
.53
一〇
.52
一〇.44
一〇.63
一〇.61
一〇.43
一〇
.31
一〇.24
一〇.25
.40
.67
1
1
1
0.00
一〇.13
一〇.22
一〇.13
0.19
0.04
.64
一〇
.58
一〇
.55
一〇.45
一〇.63
一〇.60
一〇.46
一〇.25
‐o .is
一〇.09
0.14
1
1
1
1
1
■
一〇
.08
.27
1
一〇.zs
1
o.zs
0.27
■
一〇.33
1
一〇
.37
一〇 〇8
1
i
1
i
1
1
1
1
1
1
1
1
i
1
1
一〇
.03
0.00
一〇.06
一〇.06
一〇
.16
一〇
.ii
一〇
.15
一〇.34
一〇11
一a .zs
一a .za
一〇27
一〇
.14
.41
0.06
.08
000
0.03
0.04
0.06
0.05
一〇
一〇.03
一〇
築面積1怨
0.03
一〇.03
一〇.40
一〇.03
一〇
.37
1
1
1
1
1
1
■
■
■
1
1
1
■
一〇
.28
一〇
.23
一〇.22
一〇.25
一〇.ai
一〇.31
o. 3
0. 3
0. 4
0. 8
o. 3
0.05
0.19
0.29
一〇
.21
0.17
0.16
1
1
i
i
i
1
■
i
1
1
1
i
■
1
1
1
1
■
1
i
i
1
i
i
1
1
1
1
i
i
1
一〇.08
1
1
一〇
1
.06
1
1
i
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
z
z
2
2
2
2
2
z
z
z
z
z
2
2
z
2
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
ジ ス テ ィ ッ ク 回帰 分 析 に よ る建 築 記 号 の 描 画 確 率 の 検 討
ら徒 歩 圏 内 に あ る 建 築 記 号 と固 ま っ て 共 起 す る建 築 記 号 群 で あ る。
地 域 に 建 築 記 号 を デ ザ イ ンす る 際 に 、 デ ザ イ ン 対 象 と な る 建 築 記
正 門 を通 るル ー ト1お よび 大 学 境 界 に程 近 い ル ー ト3に 沿 っ た 建
号が 周 辺 の 既 存 の建 築 記 号群 と どの よ うな 関係 性 に あ れ ば 、 そ れ ら
築 記 号 の 多 くが こ こ に分 類 され て い る。
ク ラ ス タ2:大
学近辺で 固まって共起す る建築記号でか つ共起相手
が 小 さ い ほ ど 共起 度 が 高 くな る 建 築 記 号
図6か
:1:
ら、 ク ラ ス タ2に 分 類 され る建 築 記 号 も大 学 か ら徒 歩 圏 内
建 築 記 号群 と共起 し、学 生 が描 画す る建 築 記 号 とな るの で あ ろ うか 。
そ こで 次 に示 す 方 法 で ロ ジ ス テ ィ ッ ク 回帰 分 析 を 実 行 し、 デ ザ イ
ン対 象 と な る建 築 記 号 の ス ケ ッチ マ ップ 上 へ の 描 画 確 率 と当 該 建 築
記 号 の 周 辺 に存 在 す る既 存 の建 築 記 号 の 分 布 状 況 との 関係 性 に つ い
て 分 析 し、 今 後 デ ザ イ ン され る 建 築 記 号 が 、 学 生 に ス ケ ッチ マ ップ
析結果
ロ ジ ス テ ィ ック 回 帰 分 析 の結 果 、 有 意 と され た 各 モ デ ル に お け る
上 に 描 画 され うる 建 築 記 号 とな るか につ い て 検 討 す る。
7.1分
7.4分
独 立 変 数 群 は表9の
析対象
建 築 記 号の規 模 お よび 大 学 か らの 距 離 ご とに デ ザ イ ン を検 討 す る
7.4.1福
井 大 学 文 京 キ ャ ンパ ス
こ とが 可 能 とな る よ うに 、描 画 され た 各 建 築 記 号 を大 学 か らの 距 離
(1)500㎡
お よび 而 積 に よ っ て 分 類 し、 分 類 ご と に分 析 を 実 施 す る。 具 体 的 に
表9か
は 当 該 分 類 に属 す る建 築 記 号 の描 画 有 無 を0,1で 表 す2値
数 と し、 そ のLで7.2に
を従属変
示 す 独 立 変 数 を用 い て ロ ジス テ ィ ッ ク回 帰
分 析 を 実 施 し、 各 建 築 記 号 の描 画 確 率 につ い て 検 討 す る。
通 り とな っ た 。
以 下 で 大 学 か ら1km以
建 築 との 共 起 性 の 高 い ク ラ ス タ2も
し く は ク ラ ス タ3に 属 す る建 築
記 号 が 周 辺 に は 少 な い と こ ろ に お い て 描 画確 率 が上 が る。
しか し平 均 描 画 人数 はExp(B)の
各 大 学 の 描 画 建 築 記 号 の面 積 お よび 距 離 ご との 集 計 表 を 表8に 示
内 にある建築記号の 描画確率
ら、周 辺 の 建 築 記 号 の 平 均 描 画 人 数 が 多 い と こ ろ 、 大 規 模
値 は1に
近 く、 周 囲 の建 築 記 号
の平 均 描 画 人 数 が1上 が る程 度 で は 描 画 有 無 の確 率 に は あ ま り影 響
す 。サ ン プ ル 数 が 過 小 とな るの を避 け る た め 注31)注32)、
分 析 対 象 とす
を 与え な い 。 一 方 大 規 模 建 築 と共 起 す る傾 向 に あ る ク ラ ス タ2お
る の は 表8中
び ク ラ ス タ3に 属 す る建 築 記 号の 数 に つ い て は 、 い ず れ も係 数 が 負
で 灰 色 に 塗 られ て い る部 分 の 建 築 記 号群 で あ る。 これ
よ
上 で か つ 、 そ れ に 対 す る学 生 の描 画 有 無
の値 を 示 して お り、Exp(B)の 値 か ら、ク ラ ス タ3の 建 築 記号 の数 の
の 結 果 を合 わ せ て 、 モ デ ル(ロ ジ ス テ ィ ック 回 帰 式)の 独 立 変 数 の 数
影 響 の 方 が 大 き く、 ク ラ ス タ3に 属 す る 建 築 記 号 が1つ 増 え る と描
の10倍
画 確 率 が 比 較 的 大 き な 割 合 で 下 が る こ とが わ か る 。
らは 建 築 記 号 の 数 が20以
以 上 の サ ン プ ル 数 が確 保 で き る ケー ス で あ る。
表8各
文京
松岡
距離
lkm
(2)500㎡
大学の描 画建築記号 の面積 および距離 ごとの集計
距離
3km
以内
95
以内
54
超
0
149
以内
32
以 内
29
超
36
97
以内
83
以内
zi
超
4
小計
以下
3000㎡
以下
zi
35
0
56
ii
9
29
49
15
14
5
34
iz
9
1
22
4
4
zi
29
io
11
3
24
7.2独
(1)周
超
3km
3km
lkm
て1.3倍
ios
内 に あ る建 築 記 号
に な る と推 定 され た。
(3)500㎡
言十II12819811122711471421861175111081461i21i66
よ りも 大 き く3000㎡
以 下 で 大 学 か ら1km以
内にある
建築 記号の描画確 率
大 規 模 な建 築 記 号 と共 起 す る ク ラス タ3に 属 す る建 築 記号 の数 の
立 変数
み が 有 意 と され 、そ の 数 が 多 い ほ ど描 画 確 率 が 上 が る と算 定 され た 。
辺 にある描画建築記号 の数
描 画 確 率 を検 討 す る建 築 記 号を 中心 に 半径250m以
内 注33)にあ る、
ス ケ ッチ マ ップFに 描 画 され た建 築 記 号 の数 を 独 立 変 数 と して 用 い
Exp(B)は2.4程
度 を 示 して お り、ク ラ ス タ3に 属 す る建 築 記 号 の 数
の有 無 が 描 画 確 率 に 比 較 的 大 き な影 響 が 与 え る こ とが わ か る。
る。 この 独 立 変 数 と正 の 相 関 が あ れ ば、 描 両 建 築 記 号 が周 囲 に 多 い
(4)500㎡
ほ ど、 検 討 す る建 築 記 号 の描 画確 率 が 上 が る こ と を示 す 。
3km以
(2)周
り離 れ3km以
周 辺 の 平 均 描 画 人数 の 値 が1上 が る と描 画確 率 は上 が る前 に 比 べ
3km
500㎡
3000㎡
lkm
距離
小計
14、
3km
以 下 で 大 学 か ら1kmよ
の描 画確率
小計
面積
3km
工大
よ りも 大 き く3000㎡
以 下 で 大 学 か ら1kmよ
大 規 模 な建 築 記 号 との 共 起 性 の 高 い ク ラ ス タ2あ
辺 にある建築記号の 平均描画人数
描 画 確 率 を検 討 す る建 築 記 号 を 中心 に 半径250m以
内にある全て
の描 画 され た建 築 記 号 の 描 画 人数 を 合 計 し、 そ の 値 を(1)に
おけ
りも 離 れ
内 に あ る建 築 記 号 の 描 画 確 率
るい は ク ラ ス タ
3に 属 す る建 築 記 号の 数 が 周 辺 に 多 い と描 画 確 率 が 上 が る こ とが 示
され て い る。ま た この と き 、そ れ ぞ れ のExp(B)の
値 に大 きな差が見
る建 築 記 号 の数 で 割 った 値 を独 立 変 数 と して 用 い る。 こ の独 立 変 数
られ て お らず 、 い ず れ の 場 合 の 建 築 記 号 の数 も同 程 度 に描 画 確 率 に
と正 の 相 関 が あ れ ば 、 周 囲 に あ る描 画建 築 記 号 の 平 均 描 画 人 数 が 大
影 響 を 与 え る こ とが わ か る。
き い ほ ど、 検 討 す る建 築 記号 の描 画 確 率 がFが
7.4.2福
(3)周
る こ と を示 す 。
辺 に あ る 建 築 記 号 の 共起 性 の タ イ プ ご との 数
描 画 確 率 を検 討 す る建 築 記 号 を 中心 に 半径250m以
井 大 学 松 岡 キ ャ ンパ ス
(1)500㎡
内 に あ る、 ス
以 下 で 大 学 か ら1km以
内 にある建築記号の描 画確率
ク ラ ス タ2に 属 す る建 築 記 号 の 数 の み が 有 意 と され 、大 学 か ら離
で評価 さ
れ て い る建 築 記 号 ほ ど共 起 す る傾 向 に あ る ク ラ ス タ2に 属 す る 建 築
れ た 各 共 起 性 の タ イ プ ご との数 を 独 立 変 数 と して 用 い る。 例 えば 、
記 号が 多 い ほ ど、 当 該 建 築 記 号の描 画 確 率 は 上 が る と算 定 され た 。
文京 で ク ラ ス タ1に
Exp(B)の 値 か ら、ク ラス タ2に 属 す る建 築 記 号 が 周 辺 に1つ 増 え る
ケ ッチ マ ッ プ上 に 描 画 され た 全 て の 建 築 記 号 に つ い て6章
分 類 され る 建 築 記 号 の数 と正 の 相 関 が あ れ ば 、
周 辺 に ク ラ ス タ1に 分 類 され る建 築 記 号 の 数 が 多 い ほ ど、検 討 す る
と描 画 確 率 が0.408倍
建 築 記 号の 描 画 確 率 が 上 が る こ とを 示 す 。
(2)500㎡
7.3モ
の描 画確率
デ ル の 導 き方
ま ず 独 立 変 数 群 の 分 散 拡 大 要 因(以 ドVIF:Variance
Factors)を 算 出 し、VIFの
値 が2以Fに
り離 れ3km以
内 に あ る建 築 記 号
Inflation
ク ラ ス タ3に 属 す る建 築 記 号の 数 の み が 有 意 と され 、Exp(B)の 値
か ら、大 学 近 辺 で 固 ま っ て 共 起 す る傾 向 に あ る ク ラ ス タ3に 属 す る
計 量 を 基 準 と した ス テ ッ プ ワ イ ズ 法 を用 い 、 全 て の独 立 変
数 が 有 意 と な る モ デ ル で あ り、 か つ な るべ く 予測 精 度 が 高 い モ デ ル
を 導 く。 なお モ デ ル の 評 価 に は モ デ ル 係 数 の オ ム ニ バ ス検 定 お よび
Hosmer-Lemeshow検
以 下 で 大 学 か ら1kmよ
な る独 立 変 数 は 除外 して ロ
ジ ス テ ィ ッ ク 回 帰 分 析 を実 施 す る。 そ の 上 で 独 立 変 数 の選 択 に は
Wald統
に な る。
定 を 実 施 し、加 え て 判 別 的 中率 も 求 め 、 得 ら
れ た モ デ ル の有 意 性 、 適 合 度 、 予 測 精 度 を 評価 す る注34)注35)。
な お ロ ジ ス テ ィ ッ ク回 帰 分 析 に はSPSSを
用 い る。
建 築 記 号 が 周 辺 に1つ 増 え る と描 画 確 率 は1.509倍
(3)500㎡
以 下 で 大 学 か ら3kmよ
とな る。
り離 れ た位 置 に あ る建 築 記 号 の
描画確 率
ク ラ ス タ2に 属 す る建 築 記 号 の 数 の み が 有 意 と され 、Exp(B)の 値
か ら、 大 学 か ら離 れ て い る記 号 ほ ど共 起 す る傾 向 に あ る ク ラ ス タ2
に属 す る建 築 記 号 が周 辺 に1つ 増 え る と描 画 確 率 は1.902倍
(4)500㎡
よ り大 き く30002m以
下 で 大 学 か ら3kmよ
とな る。
り離 れ た 位
一2809一
置 に あ る建 築 記 号 の 描 画 確 率
る こ とを 通 して建 築 記 号 の共 起 性 を 評 価 した。 そ の 結 果 、規 模 の 大
大 学 か ら離 れ て い る建 築 記 号 ほ ど共 起 す る傾 向 に あ る ク ラ ス タ2
に 属 す る建 築 記 号 の 数 と負 の相 関 が あ り、ま たExp(B)の
き い もの と共 起 しや す い 建 築 記 号群 、 近 くに あ る もの と 共起 しや す
値 は0.338
い建 築 記 号 群 、大 学 か ら離 れ た位 置 に あ る も の と共 起 しや す い 建 築
で 、 描 画 確 率 に 比 較 的 大 き な影 響 を 与 え る こ とが わ か る。 ま た 大 学
記 号 群 が 発 見 され た 。
か ら離 れ た 位 晋 で 固 ま っ て共 起 す る ク ラ ス タ4に 属 す る建 築 記 号 の
④ ③ の 結 果 お よ び ① の デ ー タベ ー ス を用 い て ロジ ス テ ィ ック 回 帰 分
数 が 多 い ほ ど当該 建 築 記 号 の描 画 確 率 が 上 が る。
析 を 実 行 し、 地 域 に 建 築 記 号 を デ ザ イ ンす る 際 に 、 既 存 の建 築 記 号
(5)3000㎡
と どの よ うな 関係 性 に お い て どの 程 度 当該 建 築 記 号 の 描 画確 率 が 変
よ り大 き く大 学 か ら3kmよ
り離 れ た 位 置 に あ る 建 築 記
号 の描画確率
化 す る の か につ い て 検 討 を行 い 、 デ ザ イ ン対 象 とな る建 築 記 号 の 描
大 学 か ら離 れ て い る建 築 記 号 ほ ど共 起 す る傾 向 に あ る ク ラ ス タ2
に 属 す る建 築 記 号 の 数 が 多 い ほ ど当 該 建 築 記 号 の 描 画 確 率 が 下 が り、
画 確 率 に 対 し、周 辺 に あ る描 画 建 築 記 号 の数 だ け で な く 、共 起 の 性
質 ご との 描 画 建 築 記 号の 数 も有 意 な 説 明 変 数 で あ る こ とが わ か っ た 。
ま た 大 学 か ら離 れ た 位 置 で 固 ま っ て 共 起 す る ク ラス タ4に 属 す る建
い ず れ の 大 学 も 、 大 学 近 くで 固 ま っ て 共 起 す る 建 築 記 号群 、 大 学
築記 号 の 数 が 多 い ほ ど 当該 建 築 記 号 の 描 画 確 率 が 上 が り、 い ず れ の
か ら離 れ て 共 起 す る 建 築 記 号 群 、 大 規 模 な建 築 記 号 ほ ど共 起 す る建
変数 のExp(B)も1よ
築 記 号 群 等 が 存 在 す る。 大 学 近 くで 固 ま っ て 共 起 す る建 築 記 号 群 は
り比 較 的 大 き く離 れ て お り、 描 画確 率 に 比 較
的 大 き な影 響 を 与 え る こ とが わ か る。
特 に 正 門前 を 通 るル ー ト(本報 で のR1)に
7.4.3福
築 記 号が 纏 ま りや す い こ と が推 測 で き る。 ま た 松 岡 の 結 果 か らは 、
井工業 大学
(1)500㎡
以 下 で 大 学 か ら1km以
内にある建築記号 の描画確率
て 多 く、 正 門 周 辺 で は 建
車 の使 用 頻 度 の 多 さが 、 大 学 か ら離 れ た 位 置 で纏 ま っ た 建 築 記 号 の
有 意 と され た独 立 変 数 は周 辺 に あ る ク ラ ス タ2に 属 す る建 築 記 号
の数 の み で あ る。 大 学 近 辺 で 固 ま っ て 共 起 す る建 築 記 号 で か っ 共 起
描 両 を 誘 発 す る こ とを 推 測 で き 、 普 段 の 移 動 の 習慣 が 建 築 記 号 の 纏
ま り方 に 影 響 を 与え て い る こ とが わ か る。
相 手 が 大 規 模 で あ る ほ ど共 起 度 が 高 く な る建 築 記 号 が 属 す る ク ラス
建 築 記 号 の描 画 確 率 は 、 単 に 多 くの 学 生 に描 画 され る建 築 記 号が
タ で あ る ク ラ ス タ2に 属 す る建 築 記 号の 数 が周 辺 に1つ 増 え る と 当
た く さん あ る場 所 に お い て 上 が る の で は な く、今 回 提 示 した評 価 基
該 建 築 物 の 描 画 確 率 は 上 が る。 しか し、IOXp(B)の 値 は1に 近 く、周
準 に よ っ て 評 価 され た 種 々 の共 起性 を 持 つ 建 築 記 号 と の位 胃 関係 に
辺 に1つ 増 え る程 度 で は そ れ ほ ど描 画確 率 に 影 響 を 与 え な い 。
よ っ て も異 な っ て い る。 す な わ ち 建 築 記 号 の描 画 は 、 そ れ が 単独 で
(2)500㎡
以 下 で 大 学 か ら1kmよ
り離 れ3km以
内 に あ る建 築 記 号
の描画確率
目立 つ こ と のみ で は な く、 周 囲 の 建 築 記 号 との 多様 な 記 号現 象 の 集
積 に よ っ て な され て い る こ とが推 測 で き る。 そ して 今 回提 示 した 指
分 析 の 結 果 、 有 意 な モ デ ル を 得 る こ と が で き な か っ た。
標 によって、
纏 ま り と して 同 時 に 描 画 され る 建 築 記 号 群 が あ る程
度 予 測 で き る こ とが わ か った 。
8.結
謝辞
本 研 究 にお け る 成 果 は次 に 示 す ① ∼ ④ の 通 りで あ る。
快 く調 査 に協 力 して くれ た 福 井 大 学 及 び 福 井 工 業 大 学 の学 生 の 皆
① ス ケ ッチ マ ップ の 描 画 調査 結 果 か ら描 画 建 築 記 号 の 地 理 空 間 情 報
様 、福 井 工 業 大学 の 五 十 嵐 啓 准 教授 に 、 記 して こ こに 感 謝 を 示 しま
デ ー タ ベ ー ス を構 築 した 。
②Peirceの 記 号 論 の 下 に認 知 地 図 を 建 築 記 号 群 の 解 釈 の結 果 で あ る
と して 位 置 づ け 、 ① で 構 築 した デ ー タベ ー ス を 用 い た 描 画建 築 記 号
す 。本 研 究 は 、公 益 財 団 法 人 前 田 工繊 財 団 の助 成 を 受 けた も の で す 。
注
群 の 分 析 方 法 構 築 の た め の基 礎 的 な 理 論 的枠 組 み を構 築 した 。
注1)建
③4回
注2)今
以 上 描 画 され た 全 て の 建 築 記 号 の 組 み合 わ せ につ い て 共 起 度
築 物 お よ び 建 築 物 を取 り巻 く都 市 空 間 の こ と を指 す 。
目工 業 先 進 国 で は あ らゆ る人 工物 の デ ザ イ ン を 、 人 工 物 単体 のデ ザ
イ ン か ら人 間 と人 工 物 と の 相 互 作 用 の あ り方 を 重 視 す るデ ザ イ ンへ と パ ラ
を 算 出 し、 建 築 記 号 が ど の よ うな 建 築 記 号 と して 共 起 す る の か 、 規
ダ イ ム シ フ トを 行 う こ と が 喫 緊 の課 題 で あ る。 こ う して 、 ラ フ ボ ロー 工 科
模 、相 互 距 離 、 大 学 か らの 距 離 の3つ の 基 準 か ら相 関 係 数 を 算 出 す
表9ロ
文 京(1)500㎡
以 下 で 大 学 か ら1km以
B
平 均描 画人数
cluster2の
数
cluster3の
数
一〇.368
定 数1-2313
文 京(2)
0,033
25,381
i
0000
1180
0,037
8,177
i
0-004
0898
0108
11,553
0,155
223.9721
500zm以
B
平均描 画人数
df
下 で
標 準誤差
0,297
0,096
定 数1-3.4861
0,239
文 京(3)500㎡
よ
B標
り 大
i
0001
10000
Wald
df
9,556
1
き
く3000㎡
松 岡(2)500㎡
cluster3の
Exp(B)
o.ooz
1,346
1111
0,031
i
文 京(4)500㎡
よ り大 き く3000㎡ 以 下 で
大 学 か ら1kmよ り離 れ3km以 内
cluster2の
cluster3の
df
準 誤差
.4120159
り離 れ3km以
Walddf有
意確率
6.7451110,009
松 岡(5)3000㎡
Exp(B)
よ り大 き く3kmよ
標準誤 差
B
0408
cluster2の
数
0,246
cluster4の
数
‐o
.siz
1.1.
り も大 き く3000㎡
大 学 か ら1km以 内
B標
cluster2の
準 誤差
数06480221
ら 定 数1-2.78110167
Walddf有
0,165
数
B
一1086
意確率
8.6171110,003
0,452
0,134
11,351
i
0001
1,572
Gluster2の
数
o.aio
0184
4,967
i
o.ozs
1,507
cluster4の
数
0,211
Wald
df
0,239
20,622
i
0,056
13,929
i
定 数1-1.64610.187177.4941110.00010193
4,717
1
0,030
0,402
0,105
33,172
i
0000
1,832
1
1,912
cluster2の
数
0,101
0,014
10100
定 数1-2193
※ 各 表IPBは
Wald
df
50,256
1
483,402
1
内
有意確率
0000
10000
Exp(B)
i.ion
10112
偏 回 帰 係 数 の 値 、WaldはWald検
定 の 値 、dfは 自 由度 、Exp(B)は
係 る独 立 変数 の 値 が1増
偏 回 帰 係 数Bに
加 し た とき と増 加 し て
い な い と き と の オ ッ ズ 比 を 指 す(従 っ てExp(B)
Exp(B)
が1に
0000
0,338
値 が1増
0,000
1,235
有意確 率
標準誤 差
Exp(B)
10062
iiii1111
標準誤 差
0,420
500㎡ 以 下 で 大 学 か ら 1km以
B
以下で
松 岡(4)500mよ
り も大 き く3000㎡ 以 下 で
大 学 か ら1kmよ り も離 れ3km以 内
Exp(B)
工 大(1)
Exp(B)
df
i 10,000 10,083
10,198 1156.6031
内
Exp(B)
り離 れ た
有意確率
Wald
1,509
209.7831110,000
松 岡(3)5002mよ
数
定 数1-27131016412720971110000100661
一2810一
有意確率
数0
内
意 確 率Exp(B)
Wald
115753巾10.000
定 数1-1.80410125
定 数1-2498101751204176111000010082
標準誤差
内
意確 率
123941110,000
以 下 で1kmよ
B標
内
zz.isiIiIo.000cluster3の
数
む む B
一〇.8970.255
Walddf有
定 数1-2483
以 下 で1km以
準 誤 差WaldIdfI有
数
定 数1-1.40110.112
10099 i
り離 れ3km以
11
1212.0871
Gluster2の
準誤 差
o.ssz
1kmよ
有意確率
以 下 で 大 学 か ら1km以
B標
Exp(B)
有意確率
人間中心デザ インのた めの国際基
ジステ ィック回帰分析の結 果
松 岡(1)500㎡
Wald
標準誤差
0,165
一〇ion
内
大 学 の 人 間 工 学 系 研 究 を 基 本 に 、1999年
近 い ほ ど偏 回 帰 係 数Bに
係 る独 、
【五
変数 の
加 し て も描 画 確 率 は ほ とん ど変 化 し な
い こ と を 表 す)。
準ISOI3407が
注3)人
基 準 化 され 、Human-centredDeslgnの
概 念 が 提 唱 され た 。
間 が 建 築 ・都 市 空 間 の 意 味 や そ の 解 釈 に つ い て 考 え て い た こ とは 、
ウィ トル ウ ィ ウ ス の 時 代 に ま で 遡 っ て 確 認 す る こ とが で き る。
注4)本
報 は 方 法 論 の構 築 お よび 提 示 を 主 題 と し、 個 々 の 学 生 の 空 間把 握 能
知 地 図 は 、心 理 学 者 のE.C.Tolmanが
Tolmanは
30お
報 にお け る 記 号 論 に つ い て の英 文 の 日本 語 訳 につ い て は 参 考 文 献
よ び35を
参 照 して い る。
注17)"Flrstnesslsthemodeofbelngofthatwhlchlssuchasltls,
力 の 差 に よ る描 画傾 向 の 変 化 等 に つ い て の 考 察 は 次 報 以 降 の課 題 とす る。
注5)認
注16)本
は じめ に 提 示 した概 念 で あ る。
、ね ず み が 経 路 探 索 中 に保 持 す る と考 え られ る 地 図 的 役 割 を す る
posltlvelyandwlthoutreferencetoanythmgelse"(CP8.328)37)の
邦訳
30)であ り、 こ こ でPelrceは 一 次 性 が 「積 極 的 に(自 発 的 に 、 自 立 的 に)」、 か
つ
「
他 の 何 者 と も 関係 な く」 存 在 す る 様 態 で あ る こ とを 説 明 して い る。
注18)建
築 記 号 の 定 義 につ い て は これ ま で様 々 に 論 じ られ て き た31)32)。 本
空 間 知 識 を 「認 知 地 図 」 とい う語 で 比 喩 的 に 説 明 した 。 この ときTolman
報 で は 、 こ こ で 建 築 記 号 とす る こ と で 、 既 往 研 究 と同 様 に して 、 記 号 論 の
は 記 号 ゲ シ ュ タ ル トの概 念 を 提 示 し、 目的 行 動 に お け る環 境 の 認 知 過 程 や
枠 組 み の も と 、 建 築 ・都 市 空 間 と人 間 との 相 互 作 用 に 焦 点 を 当 て た 幅 広 い
学 習 の 側 面 に着 目す る、 目的 的行 動 主 義(purposivebehaviorism)と
呼ばれ
る 立 場 を取 り、 当 時 の 行 動 主 義 を 修 正 す る構 え を 示 した5)6)。
注6)認
建 築 記 号 に 着 目 して認 知 地 図 を研 究 す る点 に つ い て 明 確 に した。
注19)つ
知 地 図 は 直 接 観 察 す る こ と の で き な い 構 成 概 念 で あ り、 これ ま で の
とこ ろ 「認 知 地 図 」 の種 々 の 分 野 に 通 ず る一 貫 した 正 確 な 定 義 が な さ れ て
ま り本 報 で は 建 築 記 号 の在 り方 に 着 目 して研 究 を展 開 して い る。現
段 階 で は 、Pelrceの
記 号 論 を 導 入 す る こ とで 、 本 報 の共 起 分 析 に よ る建 築
記 号 同 士 の 関係 性 の 分 析 に お け る 、研 究 対 象 の 明確 化 を行 うに 止 ま っ て い
い な い 現 状 に あ る た め 、ま ず 本 研 究 に お け る捉 え 方 を 明 らか に した7)8)。認
る が 、今 回 の この 導 入 に よ っ て 、 今 後 、 同 様 にPelrceの
知 心 理 学 辞 典 に よれ ば 、認 知 地 図 とは 、 自分 の 環 境 の あ る 範 囲 の 心 的 表 象
む 豊 富 な 建 築 記 号 論 あ る い は 都 市 記 号 論 の 既 往 研 究(例 え ば 参 考 文 献
の こ と を指 し9)、 ま た ア メ リカ 心 理 学 会 に よ れ ば 認 知 地 図 とは 「社 会 的 ま
た は 物 理 的 環 境 の 内 的 ・象 徴 的表 象 」 の こ とを 指 す10)。 認 知 地 図 が表 象 す
る 知 識 の対 象 が 社 会 的環 境 に 拡 張 され て い る か 否 か に よ っ て 違 い は あ る も
の の 、 い ず れ の場 合 に も空 間知 識 の 心 的 も し くは 内 的(mentalormterna1)
注7)地
31)32))の 成 果 も取 り入 れ た 展 開 が 可 能 とな る。
注20)被
験 者 に とっ て 重 要 で あ る 要 素 は 全 て描 画 す る こ と を促 す(調 査 の説
明 の 章 を 参 照 の こ と)こ と に よ っ て 自 由描 画 法 の 欠 点39)を 補 う よ う努 め た 。
注21)本
表 象 の 事 を指 して い る こ と が わ か る。
研 究 と 同様 、大 学 を 対 象 に ス ケ ッチ マ ップ の調 査 を 実 行 し て い る 参
考 文 献40,41に
理 学 の 立 場 か ら認 知 地 図 の 定 義 を試 み たDownsら
、Golledgeら
の
注22)イ
注23)Esriジ
の と して 捉 え られ て い る こ と が わ か る。Golledgeら
注24)デ
程 は 、 種 々 の 環 境 に存 在 す る情 報 の 複 雑 な集 合 を 、 構 造 化 し、 理 解 し、 対
処 す る プ ロセ ス で あ り、認 知 地 図 は発 展 的(developmenta1)な
し11)、Downsら
ものである と
は 、認 知 地 図 の 構 築 過 程 は 一 連 の 心 理 的 変 換(psychologlcal
transformation)に
よ っ て 構 成 され る過 程 で あ り、 そ の 構 築 過 程 に よ っ て 、
自身 の 日 々 の 空 間 的 環 境 に お け る 現 象 に つ い て の 関 連 す る位 置 や 性 質 に つ
お け る 調 査 方 法 を 参 照 して い る。
寸属 高 等 学 校 と同 敷 地 内 に あ る た め 、 大 学 の み の 土 地 面 積 は 不 詳 。
研 究 か ら も 、 認 知 地 図 が 、 人 間 と環 境 との 相 互 作 用 の も とに 構 築 され る も
は 、 認 知 地 図 の構 築 過
記 号論の流れ を汲
ャ パ ン に よ るArcGISを
用いた。
ー タ ソー ス の 測 地 系 は世 界 測 地 系JDG2000で
あ り、メー トル 法 で
の値 の 定 義 が 必 要 な 場 合 の 投 影 変 換 に は メル カ トル 図 法 を用 い て い る。
注25)こ
こで い う「連 続 した 」と は 、十 字 路 で 別 の 道 に逸 れ な い こ と を さす 。
な お 「逸 れ な い 」 と は 、Y字
路 の 場 合 に は 同 じ名 前 の ル ー トの 方 向 も し く
は ほ ぼ 同 一 の 道 幅 を 取 るル ー トの 方 向 を 逸 れ な い 方 向 とす る。
注26)本
分 類 は 、は じめ に な るべ く細 か く分 類 し、そ の後 、描 画 され た数 が
い て の 情 報 人 間 は 獲 得 し(acqulre)、 符 号 化 し(code)、 蓄 積 し(store)、 想 起
少 な い 機 能 に つ い て は 、 そ の 建 築 物 の 特 性 を検 討 した 上 で 、 類 似 し た よ り
し(recall)、そ し て解 読 す る(decode)と し て い る12)。
大 き な 分 類 の機 能 と し て分 類 す る と い う手 順 を と り、 そ の他 の 分 類 に 統合
注8)日
本 の 研 究 で は志 水 に よ る街 の イ メ ー ジ構 造 に つ い て の 研 究17)に お け
る街 の イ メー ジ を構 成 す る キ ー エ レメ ン トの分 析 も関 係 が 深 い 。
注9)例
え ばJ。PiagetはMentalImageに
され 分 析 対 象 と な らな い こ と を な る べ く避 け る よ うに して 設 定 した 。
注27)今
つ い て の 独 自の 記 号 論 的 分 析 を 試
回 提 示 す る3種
の 建 築 記 号 は 、本 報 で 提 示 す る 分 析 方 法 を用 い た
分 析 例 を示 す た め の わ か りや す い例 と して 抽 出 した 。 共 起 分 析 の 対 象 とす
み て い るが24)25)、本 研 究 は 心 理 的 な プ ロ セ ス そ の も の に 着 眼 す る の で は な
る べ き 建 築 記 号 の 抽 出 を行 うに は 、今 後 さ ら な る研 究 を要 す る 。 なお 、 こ
く、 建 築 記 号 論 の 文 脈 で 扱 う研 究 で あ る点 に お い て 独 自性 が あ る 。
れ ら3つ の 建 築 記 号 をPelrceの
注10)認
知 地 図 に お け る 要 素 同 士 の 共 起 の 性 質 を扱 う研 究 は 、web空
記 号 分 類(CP.2244-2.246)37)に
基づ いて分
間等
類 す るな ら ば 、 規 模 か ら捉 え られ る 建 築 記 号 は建 築 記 号 が そ の 物 的 性 状 か
に 対 す る認 知 地 図 を対 象 とす る研 究 は 多 く存 在 す るが 、本 研 究 と 同様 、 建
ら捉 え られ て お り、 い わ ば 一 次 性 の在 り方 の 例 と して 位 置 づ け る こ と が で
築 ・都 市 空 間 に 対 す る認 知 地 図 を 対 象 に 、 デ ザ イ ンへ の応 用 へ の 視 点 か ら
き 、 ま た 建 築 記 号 同 士 の 距 離 か ら捉 え られ る建 築 記 号 は 、建 築 記 号 が そ の
研 究 を 展 開 す る もの は ほ とん ど な く、 最 も本 研 究 と 関連 す る 研 究 の 一 つ と
実 際 の あ り方 か ら捉 え られ て お り、 い わ ば 二 次 性 の 在 り方 の 例 と し て位 置
づ け る こ とが で き る。
して 、 ロ ボ ッ トに 空 間 に対 す る認 知 地 図 を 自動 生 成 す るた め の 研 究26)を 挙
げ る こ と が で き るが 、 互 い に 近 く に あ る も の が 共 起 す る とい う シ ン プ ル な
注28)要
素Aの
描 画 人 数 を|A|
、要 素Bの
描 画 人 数 をlBI、
要 素Bの
起性 や サ イ ズ の 大 き な 要 素 同 士 の 共 起 性 等 、 実 際 の 建 築 ・都 市 空 間 に お け
素Aと
る よ り複 雑 な共 起 の 性 質 に着 目 した 研 究 は現 在 の と こ ろ存 在 しな い 。
lAuBIと
表 さ れ る 。4回 以 上 に 設 定 した の は 、Jaccard係
数 は 出現 回数
の少 な い もの が大 き く評 価 され す ぎ て しま う性 質 が あ るた め で あ る 。
注11)Bartheは
都 市 を 、記 号 表 現(signifier)を 無 限 に 展 開す る詩 に 例 え、都
市 で は 決 定 的 な記 号 内 容(deflnltlveslgnlfled)は
存 在 せ ず 、記 号 内容 は他 の
記 号 内 容 に とっ て 記 号 表 現 で あ り、 我 々 は こ う した 記 号 内 容 と記 号 表 現 の
無 限 の 連 鎖 に 直 面 して い る と述 べ た27)。 ま たBarthesに
よれ ばK.Lynch
の都 市 の イ メ ー ジ の 研 究28)は 、い わ ば都 市 の 読 者(readers)に
の イ メ ー ジ の研 究 で あ り、Lynchの
い ず れ の 要 素 も 描 画 して い る 人 の 人 数 をIA∩BI、
要 素Aと
共 起 性 に の み 着 目 し て お り、 本 研 究 の よ うに 、 互 い に離 れ た 要 素 同 士 の 共
要 素Bの
注29)表6は
共 起 度 を 表 すJaccard係
とす る と、要
数(1(A,B))は 、J(A,B)=lA∩BI!
「
度 数 」 に 各 ク ラ ス タ に 分 類 され た 建 築 記 号 の数 を 、 「
相 関係
数 」 の 行 に各 ク ラス タ に 分 類 され た建 築 記 号 群 に よ る各 相 関係 数 の 平 均 値
を示 す 。 「相 関 係 数 」の 行 以 下 は 、各 ク ラ ス タ に 分 類 され た 建 築 記 号 群 の 各
と っ て の都 市
発 見 した ノー ド、 パ ス 、 デ ィ ス ク リス
ト等 の 都 市 の イ メ ー ジ を構 成 す る離 散 的 要 素 は 、 言 語 に お け る 音 素 や 意 味
特 質 を 表 して い る。 例 え ば 、 文 京 で ク ラス タ1に
号 の 平 均 建 築 面 積 は640㎡
注30)表7で
分 類 され た7個
、 大 学 か らの 平 均 距 離 は0.32kmで
の建 築 記
あ る。
「面 積 」 は左 列 に 列 挙 され た 建 築 記 号 の建 築 面 積 あ る い は 敷
素 に 類 似 した 離 散 的 な 単位 で あ る と し、 意 味論 的 カ テ ゴ リー に 当 て は め て
地 面積 を 、 「距 離 」 は 大 学 か ら の距 離 を 、 以 下 「相 互 距 離 」 「大 学 距 離 」 「
建
考 え る こ と が で き る と述 べ て い る 。
築 面積 」 は 算 出 され た 相 関 係 数 を 示 して い る。 例 え ば 、 第2行
注12)本
研 究 に 関 連 し て 日本 で は 、 外 山知 徳 、 門 内 輝 行 らがPelrceの
記号
論 を 基 盤 と して 設 計 方 法 論 と し て の デ ザ イ ン記 号 論 につ い て 研 究 し 、 人 間
と建 築 ・都 市 との 関 わ りあ い を 、技 術 や 生 産 の 段 階 を も含 め る デ ザ イ ン 行
為 全 般 を記 号 論 の 文 脈 か ら捉 え な お し、 デ ザ イ ン 概 念 を拡 張 して い る29)。
注13)Pelrceの
記 号 論 に 基 づ く建 築 記 号 論 は 、M.BenzeやE.Waltherに
よ
っ て 研 究 され た 一 般 記 号 論 の展 開30)に 基 づ い て 、 例 え ばG.R.BIomeyerと
R.M.Helmholtz31)、C.Dreyer32)ら
彼 らはPelrceの
注14)Pelrceに
の 研 究 にル ー ツ を た ど る こ とが で き る 。
大 学 か ら1km以
り、 ス ケ ッチ マ ッ プ を外 在 化
500㎡
以下 でかつ
内 の範 囲 に あ る建 築 記 号 の 描 画 確 率 を 検 討 す る場 合 、500
㎡ 以 下 で か つ1km以
95×30=2850個
さ れ た 認 知 地 図 の 一 つ と し て扱 い 、 分 析 に用 い る こ と と した。
、 他 の建
報 以 降 に 学 生 の 特 性 の 違 い に よ る描 画 確 率 を 検 討 す る こ と を念 頭
に こ の 方 法 を採 用 して い る。 例 え ば 、 文 京 キ ャ ン パ ス で500㎡
よ る記 号論 は あ く ま で論 理 学 で あ り、 記 号 過 程 の論 理 分 析
こ とを 確 認 した 各 種 既 往 研 究(例 え ば7,36)よ
の 「ゲ オ福
離 の短 い もの ほ ど共 起 しや す い性 質 が 表 れ て い る 。
注31)次
学 生30人
ケ ッ チ マ ップ か ら被 験 者 の 空 間 知 識 の構 造 を あ る 程 度 推 測 で き る
で 、 大 学 か らの 距 離 が016kmで
築 記 号 との 問 の相 互 距 離 につ い て の 相 関 係 数 は-0.32と 算 出 され て お り、距
記 号 分 類 に 基 づ き 、建 築 記 号 の分 類 を 探 求 し て い る。
を 行 う こ と に力 点 が 置 か れ て お り、 心 理 学 を 基盤 とは して い な い34)35)。
注15)ス
井 学 園 店 」 は、 建 築 面 積318㎡
内 の 範 囲 に あ る建 築 記 号95個(表)そ
れ ぞ れ に 対 す る、
の描 画 有 無 の 結 果 が サ ンプ ル と して 用 い られ る。従 っ て こ の場 合 、
以 下 でlkm以
の サ ン プ ル を 用 い て ロ ジ ス テ ィ ッ ク 回 帰 分 析 を実 行 し、
内 の 範 囲 に あ る 建 築 記 号 の描 画 確 率 を検 討 す る。従 っ
て本 報 の 場 合 、 あ る建 築 記 号 に 今 回提 案 す る変 数 以 外 の 変 数 の 影 響 に よ っ
て 多 くの 学 生 の 描 画 を得 た 建 築 記 号 が あ る場 合 、 当 該 建 築 記 号 の 持 つ 変 数
の影 響 が 過 大 に 評 価 され る 場 合 が あ る。 この 点 に つ い て は 、 今 後 学 生 の描
2811一
画 に 与 え る そ の ほ か の 変 数 に つ い て 検 討 を行 う こ とや 、今 同 提 案 す る 変 数
に つ い て の 追 調 査 を行 い 再 検 討 を行 い 、 今 回 の 結 果 と比 較 す る こ と 等 に よ
notes in computer science, Vol. 1661, Berlin: Springer,
19)
っ て 今 後 の課 題 と し 、本 報 は まず 描 画 有 無 の確 率 を 検 討 す る た め の方 法 を
local landmarks,
提 案 す る こ と に 主 眼 を 当て る。
computer science, Vol. 2478. Berlin: Springer,
注32)最
適 なサ ン プ ル 数 につ い て の 議 論 は参 考 文 献44に
詳 しい 。予 測 精 度
の モ デ ル を得 る た め に は 、基 本 的 に は独 立 変数 の 数 の10倍
以上 のサンプル
数 が 必 要 で あ る と され て い る が 、生 起 確 率 の低 い ケ ー ス を解 析 す る 場 合 等 、
必 ず し もそ れ で 十 分 で な い 場 合 もあ るた め 、本 文 に 示 す 設 定 と した 。
注33)徒
歩1分
が 約80mで
あ る こ とを 念 頭 に 、 当該 建 築 記 号 か ら お お よ そ
徒 歩5分 以 内 で た ど り着 け る範 囲 を 想 定 し、直 線 距 離 で250mを
今 回 は 実 験 的 に こ の 値 を設 定 して お り、 従 っ て250mで
とい うわ け で は な い が 、例 え ば こ の 距 離 を500mに
設 定 した 。
な け れ ば な らな い
ま で 拡 張 して しま うと 、
工 大 の 揚 合 で あ れ ば ほ とん どす べ て の 建 築 記 号 が 検 討 対 象 に 含 まれ て しま
い 、 当 該 建 築 記 号 の周 辺 に あ る建 築 記 号 の 分 布 状 況 の検 討 を す る こ とが で
き な くな っ て しま うの で 、少 な く と も500m未
注34)Hosmer-Lemeshow検
20)
満 で あ る 方 が よい 。
Geographic
information
21)
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24)
と され た モ デ ル で 判 別 的 中 率 が 高 い 場 合 に は そ の モ デ ル は 考 察 対 象 とす る 。
with
notes
2014.
22)
報 で はllosmcr-Lemesh()w検
合 して い な い)と 検 定 され た 場 合 に も 、モ デ ル 係 数 の オ ム ニ バ ス検 定 で 有 意
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method for landmark
of Environment)
も 、 そ の モ デ ル が 棄 却 され て しま う場 合 が あ る と され て い る45)。 従 っ て 本
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京情報大学学術雑
STUDY
ON PROBABILITY
OF DRAWING
BASED
Study on architectural/urban
ARCHITECTURAL
ON THEIR
Assist.
* Prof
between architectural/urban
KISO * and Satoshi
map as interpretation
is to propose an analysis
of architectural
Univ. of Fukui, Dr.Eng.
and Civil Eng., Dr.Eng.
method of cognitive map that is expressive
In this study, focusing on the meaning
as thinking
American semiotician.
architectural
process through
Therefore
aspects of above-mentioned
interactions,
space using the concept of "architectural
to understand
map,
maps
based
the cognitive
in this
study.
experiments
methodology
Specifically,
university
within
Based
is invisible,
sign", "university
On this basis, as preliminary
signs is analyzed in order to find some units of
cognitive
in the University
are understood
classifying
and function,
using
the database.
For
maps
from their
is larger
than
university,
other
around
except
universities,
students
Matsuoka
where
area
University
database
signs written
the architectural
example,
as the
university
and Fukui
information
as externalized
are defined
mainly
campus
all the students
Sketch
signs
maps
use their
cars almost
the
is then created
signs
whose
each
signs which
size, distance
of Fukui
map
by students,
architectural
architectural
in the University
on the
following
on their
the
elements
are analyzed.
main drawn
draw
of the
of Technology
of architectural
signs based
drawing
drawn
on the sketch
As the first step of analysis,
area
distance
maps
of architectural
information.
map is used
signs
of Fukui
Geographic
on the names
sketch
the architectural
university
walking
on sketch
Then
of the past research.
sign gets each geographic
their
which
students'
in 3 campuses
Arc GIS of Esri Japan.
architectural
map,
on the past researches.
are conducted
represent
of the
signs.
experiments
using
process is
first of all, the cognitive map is modeled as a result from the interpretation
signs which represent the architectural/urban
In order
sketch
mapping
signs based on the concept of Semiosis proposed by C.S.Peirce, who was an
study of urban semiosis, especially "co-occurrency" of architectural
cognitive
with each other.
cognitive
area", and "cognitive map" following Peirce's concept of "sign", "object", and "interpretant".
architectural
of interaction
space and human beings, in order to consider a design method of Human-Environment
System, a type of system in which all the elements (including human beings) continue to interact
understood
sign set (Part 1)
**
MATSUSHITA
Prof., Tenure-track
Program
for Innovative
Research,
., Univ. of Fukui, Graduate
School of Eng., Architecture
The objective of this research
MAP
CO-OCCURRENCY
space design based on analysis of cognitive
Kumiko
SIGNS ON SKETCH
from the
which
are
drawing
area
every day to go to their
campus.
Then the co-occurrency
architectural
understand
of architectural
signs are assessed
signs which drawn by at least 4 students
the assessment
using the database.
are calculated,
and hierarchical
of the co-occurrency by jaccard indices. All 3 universities
signs co-occur with the signs nearer from the university,
Jaccard
indices of the pairs of
cluster analysis
is done to
have a cluster whose architectural
for instance, and also a cluster whose architectural
signs
co-occur with larger signs.
Dispositions
of architectural
signs are then considered through
architectural
sign on sketch map via a logistic regression
architectural
signs. 3 types of the explanatory
within 250 meters from the targeted
variables
assessing
analysis using the co-occurrency
of drawing the targeted
assessment
are used: 1) the number of architectural
sign, 2) that of drawn architectural
average number of students who drew architectural
the probability
results of the
signs of each cluster
signs within the same area with 1, 3) the
signs within the same area with 1. From this analysis, significant
variables in the logistic regression models are found.
Through
distance
doesn't
their
the
from
simply
analysis
or
increase
around
co-occurrency.
probability
method
university
The
of architectural
presented
between
the
assessments
here,
signs,
signs
and
which
which
we
their
a lot
we
can
size.
find
of students
proposed
co-occurring
Then
here
the
units
probability
drew,
but
enable
to
of architectural
of
increases
predict
to
signs
drawing
the
around
the
a
certain
based
on
architectural
signs
extent
the
signs
depending
the
on
drawing
signs.
(2015年5月8日
原 稿 受 理2015年9月14日
採 用 決 定)
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