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Yammer を導入し組織の壁を超えたコミュニケーションの活性
アクセルマーク株式会社 Yammer を導入し組織の壁を超えたコミュニケーションの活性化 を実現 情報共有や意思決定もスピードアップし、知的資産の有効活用も 容易に ソリューション概要 "「楽しい」で世界をつなぐ " をコーポレート スローガンに掲げ、モバイル インターネットの領域 ○プロファイル では事業部の壁を超えたコミュニケーションを活性化するための手段として、Yammer が活用さ アクセルマーク株式会社は、モバイル インター ネットの領域で、モバイル ゲーム、コンテンツ、 広告を 3 本柱に事業を展開する企業です。 "「楽 しい」で世界をつなぐ " をコーポレート スローガ ンに掲げ、モバイル ユーザーにエンターテイメン トを提供。最近では「天空のレギオン」「反逆の シエルアーク」 「王様ゲーム 」などのモバイル ゲー ムが利用者を増やしており、2014 年 1 月には全 タイトルの登録者数合計が 400 万人を超える勢 いを見せています。 ○導入ソフトウェアとサービス ・Yammer ○メリット ・事業部間の壁を超えたコミュニケーションを活 性化できた。 ・ゲーム キャラクターのイラストなど、社内に 蓄積された資産を有効活用することが容易に なった。 ・情報を短時間で共有でき、意思決定のスピード が高まった。会議の時間も短縮され、約 2 割の 会議は不要になった。 ○ユーザー コメント 「事業部の壁を超えてお互いが知り合えるように するという目標は、既に達成しています。今後は 業務上の効果を、さらに引き出していきたいと考 えています」 アクセルマーク株式会社 ソリューション室 マネージャー 中沢 伸介 氏 でモバイルゲーム、コンテンツ、広告を 3 本柱に事業を展開するアクセルマーク株式会社。ここ れています。企業合併や買収で組織が拡大してきた同社にとって、異なる文化を持つ組織どうしの 融合は大きな課題になっていました。しかし Yammer の全社導入からわずか 3 か月でこの課題を 解決。情報共有の即時化や意思決定の迅速化、社内に蓄積された知的資産の有効活用等の効果 も得られています。 導入背景とねらい 企業合併と買収で会社組織が急拡大 事業部を超えた交流活性化が重要課題に 以前は企業間での株式持ち合いなど、日本独特のビジネス慣習が障壁となり困難だった M&A ( 企 業合併や買収 ) が、現在では日本企業でも一般的になりました。M&A の動機としては競争力の強 化が多いようですが、最近では後継者問題を解決する手段として活用するケースも目立っています。 またマスコミで報道される M&A は大企業どうしのものばかりですが、実は中小企業でも M&A は活発に行われています。しかしそれまで個別に存在していた組織どうしを 1 つに融合すること は決して簡単ではありません。企業文化の壁を融かすには、それなりの時間がかかるのです。 しかしこの時間を、コミュニケーション手段の変革によって大幅に短縮している企業も存在します。 アクセルマーク株式会社 ( 以下、アクセルマーク ) もそのような企業の 1 つです。同社はモバイル インターネットの領域で、モバイル ゲーム、コンテンツ、広告を 3 本柱に事業を展開。 "「楽しい」 で世界をつなぐ " をコーポレート スローガンに掲げ、モバイル ユーザーにエンターテイメントを届 け続けています。最近では「天空のレギオン」「反逆のシエルアーク」「王様ゲーム 」などのモバイ ル ゲームが利用者を増やしており、2014 年 1 月には全タイトルの登録者数合計が 400 万人を突 破する勢いを見せています。 「当社は 2011 年に、2 社が合併して現在の組織になりました 」と説明するのは、アクセルマーク 株式会社 ソリューション室 マネージャーの中沢 伸介 氏。また 2012 年にはソーシャル ゲーム開 発力を強化するため株式会社インディソフトウェアを子会社化、現在ではアクセルゲームスタジ オ株式会社として、アクセルマークグループのモバイル ゲーム事業を担う存在になっていると説明 します。 「これらの合併および買収後に入社した社員も少なくありません。そのためバック グラウ ンドの異なる、実に多様な人々が社内で働いているのです」。 このような組織の最大の問題は、多くの企業が 持っている " 暗黙の了解 " が通用しないというこ とだと、中沢 氏は指摘します。たとえば「新しい アイデアを具現化していくにはどのような段取り が必要なのか」「段取りを円滑に進めるにはどの 部署と交渉すればいいのか」といった社内ルール が、全社的に共有されていないのです。そのた めどうしても " 言葉による明示的なコミュニケー カードバトル型ソーシャルゲーム「天空のレギオン」 アクセルマーク株式会社 ション " が必要になりますが、以前のアクセル になります。 「ロスをなくすためにも、事業部を超えたコミュニケーショ マークには、そのための基盤も不十分だったと ンは重要なのです」。 振り返ります。 このような課 題を解決するために、中沢 氏が 所属するソリューショ 「オープン ソースのチャット システムを利用して いたのですが、チャットの相手をユーザー ID で しか認識できず、事前に設定されたグループを 超えたコミュニケーションも難しいという問題を アクセルマーク株式会社 ソリューション室 マネージャー 中沢 伸介 氏 抱えていました。そのためどうしても相手が限定 されてしまい、同じ会社の中なのに知らない人 がいるという状況が続いていました 」。 ン室は、社内 SNS の導入を検討。その中で最 終的に選ばれたのが、 Yammer だったのです。 導入の経緯 社内利用に適した Yammer を採用 戦略的なアプローチで一気に展開 検討に着手したのは 2013 年 6 月。この時点でいち早く Yammer の無 モバイル インターネットのビジネスは変化が激しく、これに合わせて組 償版ライセンスを入手し、試行を開始しています。約 5 か月間のトライ 織構造も柔軟に変化させなければなりません。事業部間の人の移動はこ アルを通じて、Yammer の優位性を確認。2013 年 11 月に有償版の契 れからも頻繁に発生し、複数の事業部のシナジーも重要になってきます。 約を行っています。 組織の壁を超えたコミュニケーションを円滑にするにはどうすればいい 「当社の のか。これはアクセルマークにとって文字どおり " 死活問題 " 。 それではなぜ Yammer を選択したのでしょうか。その理由について「当 社長も重要な経営課題だと認識していました 」と中沢 氏は語ります。 社が社内 SNS に求める 2 つの要件を満たしていたことが決め手になり その一方で「事業部間の情報共有が進めば、社内リソースの有効活用も こと。社内 SNS の導入は、事業部間のコミュニケーションを活性化す 可能になるはずです」とも指摘します。たとえばある事業部が備品を購 ることを目的としていますが、ビジネス上の機密を守るには、各事業部 入する時、既に他の事業部が同じ備品を購入済みかもしれません。この で閉じた使い方も必要になるからです。第 2 は投稿記事がログとして記 ました 」と中沢 氏は説明します。第 1 は SNS 内にグループを設定できる ような情報を共有しておけば、二重購入を避けることができます。また 録されることです。これはコンプライアンスを確保するうえで、重要にな ある事業部で不要になった備品を、他の事業部で再利用することも可能 ると語ります。 Yammer の管理者用ボードの画面。約 150 名のユー ザーがやり取りするメッセージ数は、1 月で 40,000 以上に上っています。 Yammer 推進委員会が作成したキャラクター " やまま " 。このイラストも Yammer 上での公募と投票によって決めら れています。 アクセルマーク株式会社 特に盛り上がったスレッドの例。中には 100 を超えるコメントが付くスレッドもあると言います。 これに加え、ユーザー インターフェイスがわかりやすく、使用方法を説 稿。これらの中から、Yammer のアンケート機能を利用した投票によっ 明せずに使ってもらえることも評価されました。また、他のサービスと て、最終的な " やまま " の姿が決定されたのです。Yammer には " やま 比べて価格が圧倒的に安いことも、Yammer 導入に踏み切る重要な要 ま " のアカウントも用意されており、コーポレート部門からのお願いを 因になったと中沢 氏は指摘します。 投稿する時には " やまま " のアカウントで投稿しています。こうすること 2013 年 10 月には、コーポレート部門を中心に 8 名のメンバーが集まり、 います。 で、お願いを受け入れるユーザー側の抵抗感も、小さくなっていると言 Yammer 推進委員会を発足。Yammer の社内展開を円滑に進めるため のプランが練り上げられていきました。そして 11 月中旬に、Yammer 導入が社内に告知されています。 「この時は社長自らが " 朝会 ( 週次で行われる全社ミーティング )" で、 Yammer の使用を宣言しました 」と中沢 氏。しかし当初は招待性を採 導入効果 事業部を超えたやり取りが活発化 全社的な意識共有も容易に 2014 年 2 月末現在、登録されているアカウント数は 155。そのうち 用し、全社員に Yammer アカウントを展開したわけではなかったと振 150 アカウントは常にアクティブな状態になっています。またグループ り返ります。まずは Yammer を導入したという噂話だけを先行させ、ど も数多く作成されており、そのうち 40 以上のグループがアクティブです。 うしたら使えるのかわからないといった状況をあえて創り出し、これに ユーザーの中には 70 歳代の人もいますが、問題なく使いこなしています。 よって使ってみたいという気持ちを高めていったのだと言います。全社員 投稿だけではなくプライベート メッセージも活発にやり取りされており、 への展開を実施したのは 2013 年 12 月。このころには「Yammer を使 その数は 1 週間で約 9,000 メッセージ、1 ユーザーあたりの平均では毎 いたい」という欲求がかなり強くなっており、利用は一気に進んでいきま 週 60 メッセージに上ります。堅苦しいルールは特に設けず、ゆるく使っ した。 「最初から全社員の強制加入にしていたら、ここまでスピーディに てもらうことが、Yammer 活用を広げる鍵になっていると中沢 氏は語り は広がらなかったと思います」。 ます。 工夫はこれだけではありません。実は他社事例のスタディも積極的に行 作成されているグループも多岐にわたります。業務遂行に必要な部門ご われており、その中で効果的だと思われる手法も取り入れられています。 とのグループももちろんありますが、趣味に関するグループも数多く存 その 1 つが " やまま " というキャラクターです。 「NTT ラーニングシステ 在します。特に参加者が多いのが「猫好き」「犬好き」などのグループで ムズ株式会社様の事例の中に、Yammer 活用を盛り上げるゆるキャラ す。また体格のいい社員が立ち上げた「デ部」も人気があると言います。 " やまーちゃん " を見つけて、これは実に良いアイデアだと思いました。 このグループの主旨は「肉について情熱を語る」ことにあると、中沢 氏 " やまま " はこれを参考にしたものです」( 中沢 氏 ) 。 は楽しそうに説明します。 " やまま " をどのようなキャラにするかは、Yammer を使った社内公募で このようなグループの存在は、事業部を超えたコミュニケーションを 決められていきました。まず複数のユーザーが候補となるイラストを投 活性化しています。またリアルな会議ではあまり発言しない若い人も、 アクセルマーク株式会社 Yammer 上では活発に発言するようになっています。社員の投稿に社長 マスコミのニュースをきっかけに、社内で議論が始まることも少なくあ が " いいね " をしたり、社長の投稿に社員がコメントするといったことも、 りません。たとえば同業他社が事件を起こしたという報道があった場合、 日常的に行われています。なかには 100 を超えるコメントがつく投稿も 同じことがアクセルマークで起きたらどうすべきかが議論され、全社的 あると言います。 な合意が形成されたこともあると言います。 全社を対象にした " オープンな投稿 " も増えています。 「最近のトピック 今後の展望 としては、あるゲーム機を備品として購入するためのスレッドが、大きな 盛り上がりを見せました 」と中沢 氏。まず、最初に 1 人の社員が「最新 のゲーム機を購入してほしい」と投稿。これに対して社長も「欲しい」と 業務処理や意思決定もスピードアップ 今後もさらなる効果拡大を目指す コメントしたものの、コーポレート部門が「予算がない」と却下。このよ 「オープンな場で議論が行われれば、その結果をすぐに共有できます。 うなやり取りの後、社長決裁で購入が決まったのだと説明します。また また回答者を指名した質問が公開の場で行われることも多く、この場合 このゲーム機のお披露目会も Yammer 上で告知され、複数の事業部か には指名された側も、すぐに対応せざるを得なくなります。その結果、 ら参加者が集まったと言います。そしてそのお披露目会の様子も写真付 社内の意思決定が迅速になり、意識の共有も加速していきます」( 中沢 きで、Yammer に投稿されているのです。 氏 )。 もちろん Yammer が活性化しているのは、このような趣味的なコミュ 業務連絡や会議でも同様の効果が出始めています。たとえば他部門へ ニケーションだけではありません。ビジネス面でも大きな貢献を果たし の依頼事項は、これまでは相手部門の上司に依頼し、その上司から担当 始めています。 者に指示が下りていくというプロセスだったため、どうしても時間がか その 1 つとして挙げられたのが、社内に蓄積されたイラスト資産の有効 者に同時に送ることで、依頼内容を即座に共有できます。 かっていました。しかし現在では、Yammer のメッセージを上司と担当 活用です。ソーシャル ゲームの開発では、ゲーム システムだけではなく イラストも重要な役割を果たしています。しかしこれまでは、ゲームの 会議では資料を Yammer のノートで事前共有することで、時間を短縮し ライフ サイクルが終了してサービスを停止した後、これらのデータはファ ています。また議事録も、Yammer のノートでリアルタイムに記録する イル サーバーに格納されてしまい、1 ファイルずつ開かないと中身を確 といった取り組みが始まっています。この議事録を見て、実際には会議 認できないため、再利用が難しいという問題がありました。これらを に参加していない社員が、会議中にコメントを寄せるケースもあり、リ Yammer に投稿してタグをつけておけば、過去に作成したイラストを発 アルとバーチャルの境界も薄れつつあります。会議そのものを Yammer 見しやすくなり、再利用しやすくなります。もちろんゲームによって求め 上で行ってしまうことで、不要になった会議も 2 割程度あると言います。 られるテイストが異なるため、そのまま流用できるわけではありません が、過去にどのようなキャラクターを作ってきたのかを参照することは、 Yammer を導入してから 4 か月、全社展開からはまだ 3 か月しか経過 次のゲームのキャラクター考案に役立つのだと言います。 していませんが、Yammer は驚くべきスピードで浸透しています。 「事業 またキャラクター開発を行う際に、社内の意見を聞くことも容易になっ されています」と中沢 氏。今後の課題は、業務上の効果をさらに引き出 部の壁を超えてお互いが知り合えるようにするという目標は、既に達成 ています。たとえば「露出が多いキャラクター」は消費者からのクレーム すことだと語ります。 「Yammer にはもっと大きなポテンシャルがあると を受けることが多く、リリース後に修正を余儀なくされるケースもありま 感じています。今後も議論しながら活用を拡大し、定量化可能な効果へ すが、他部門の意見を集めることで、リリース前に修正して問題を未然 とつなげていきたいと考えています」。 に防ぐことが可能になります。 導入についてのお問い合わせ 本ケース スタディは、インターネット上でも参照できます。http://www.microsoft.com/ja-jp/casestudies/ 本ケース スタディに記載された情報は制作当時 (2014 年 3 月 ) のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。 本ケース スタディは情報提供のみを目的としています。Microsoft は、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。 製品に関するお問い合わせは次のインフォメーションをご利用ください。 ■インターネット ホームページ http://www.microsoft.com/ja-jp/ ■マイクロソフト カスタマー インフォメーションセンター 0120-41-6755 (9:00 ~ 17:30 土日祝日、弊社指定休業日を除く ) ※電話番号のおかけ間違いにご注意ください。 * Microsoft は、米国 Microsoft Corporation および、またはその関連会社の商標です。 *その他記載されている、会社名、製品名、ロゴ等は、各社の登録商標または商標です。 *製品の仕様は、予告なく変更することがあります。予めご了承ください。 〒108-0075 東京都港区港南 2-16-3 品川グランドセントラルタワー 5637-SE1