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光の100G化など、基幹ネットワーク高度化への取組みを強化・加速(PDF
エンタープライズICT総合誌 月刊ビジネスコミューニケーション(Webサイトへ) 光の 100G 化など、 基幹ネットワーク高度化への取組み を強化・加速 「グローバルクラウドビジョン」を基軸に事業拡大に注力する NTT コミュニケーション ズ(以下、NTT Com)。サービス基盤部では、クラウドシームレスなグローバル基幹 ネットワークについて、光の 100G 化に続くパケットトランスポートネットワークの構 築をはじめとする高度化への取組みを強化・加速している。取組みの状況を、伊藤幸 夫取締役・サービス基盤部長にうかがった。 NTT コミュニケーションズ㈱ 取締役 サービス基盤部長 品質の向上です。 −これまでのように、SDH のベ ―これまでのように、SDH ベースで 伊藤 幸夫氏 ースでパスネットワークを設計する パスネットワークを設計するのでは効 −最近、光伝送路の 100G 化など、 ― 最近、光伝送路の 100G 率が悪い・・・・。 のでは効率が悪い・・・・。 すことによる設備コストの低減に加 基幹ネットワーク高度化施策を積極的 基幹ネットワーク高度化施策を積極 伊藤 え、運用効率の向上及び信頼性の向 に展開されています。各論の頁で取組 的に展開されています。各論の頁で 常に広帯域のレベルになると、従来 みのいくつかをご紹介しますが、まず 取組みのいくつかをご紹介します の SDH ベースのネットワークでは、 が、まずは最近の状況からお聞かせ 設備の増設も必要ですし、設定もす 伊藤 光の 100G 化は、昨年度から べて装置単位に行わなければなりま 取り組んできました。今回、その上 せん。これに対し今回の 100G-PTS ―伊藤取締役は、従来からネットワ −伊藤取締役は、従来からネット の SDH( Synchronous Digital の導入によって、Ethernet ベース ーク仮想化技術の導入を積極的に推進 ワーク仮想化技術の導入を積極的に Hierarchy)ベースの伝送パスを、 のパスを自由に各拠点で、フルメッ 推進されています。今回の 100G- Ethernet ベースに変えようという シュで手軽に設定することが可能に PTS でも、SDN(Software- ことで、MPLS-TP(Multi- なります。その点が最大の違いです。 Defined Networking)技術を活用 依存しない柔軟でスピーディなオペレ Protocol Switching- なおかつ従来は、サービスごとに存 してネットワークや装置に依存しな ーションの実現を目指されています Transport Profile)による 100G パ 在する沢山のエッジ装置のトラフィ い柔軟でスピーディなオペレーショ が、仮想化技術の導入に関する最近の ケットトランスポートネットワーク ックを集約するコアノードが必要で 取組み状況は・・・・。 ンの実現を目指されていますが、仮 (以下、100G-PTS)の構築を進め したが、各エッジ装置とは 伊藤 これまでの SDN に関する主 ています。その背景は、SZC(特定 Ethernet インタフェースでつなが たる取組みは、データセンター 中継局)と ZC(中継局)を Point ることから、エッジ単位でのパス設 (DC)内と DC 間、しかもレイヤ to Point のスター型トポロジーで結 定やパスの張替なども 100G-PTS 側 2 / 3 の従来のサービスノード部分 ぶ従来の構成を変え、拠点間をフレ でデマンドに応じてすべて行えま を仮想化する際に、C(コントロー キシブルかつスピーディに、しかも す。これにより従来のサービスネッ ル)プレーンと D(データ)プレー 経済的につなぐことがパスレイヤで トワークから、トラフィックを集約 ンを分離し、C プレーンからの制御 も必要になるということです。最大 するコアノードをなくし、非常にシ によって、CAPEX はもちろんオペ の狙いは、CAPEX/OPEX(設備投 ンプルな構成のネットワークにする レーションの効率化による OPEX 資/運用コスト)の削減とサービス ことができます。コアノードをなく の削減を図ることからスタートしま は最近の状況からお聞かせください。 26 Label 10G、40G、100G という非 上も図れます。 されています。今回の 100G-PTS でも、 SDN(Software-Defined Networking) 技術を活用してネットワークや装置に ビジネスコミュニケーション 2014 Vol.51 No.5 エンタープライズICT総合誌 月刊ビジネスコミューニケーション(Webサイトへ) した。ベンダー各社の動向も、DC についても SDN 内における現行のサービスネットワ 技術を用いたクラ ークに対するソリューションの提供 ウドシームレスな が中心ですが、今後は WAN の領域 オペレーションを にも仮想化の考え方は適用されると 実現したいと考え 捉えています。現在、SDN 技術の ています。これに WAN への適用については、現行ネ より、ネットワー ットワーク設備の EoL(更改時期) クアプリケーショ を視野に、将来ネットワークのアー ンプログラムでサ Cloud/Virtualized DC OpenFlow SW DC GW DC GW DC GW SDN Common Platform Edge Edge API Edge Service NW Edge Edge SDN Controller CPE Protocol 変換 PTN/ OXC Orchestrate endend resources over multi-layers キテクチャを含めて検討を進めてい ービスノード側の ます。ただし、OPEX 削減に向けて デマンドに応じて C プレーンによる集中制御型のオペ パスや波長をフレ レーションに移行していくことが早 キシブルに制御す 期に起きると思います。既存の装置 ることができます。基本は L1 ∼ L3、 Platform)と、その上で稼働する でも、OpenFlow のようなオープン さらに NFV(Network Function 独自のネットワークアプリケーショ プロトコルとのインタフェースを設 Virtualization)技術も加えると L4 ンを開発する必要があると思ってい けることで、コントローラ側からの まで連動すると思っています。その ます。この共通フレームワークをベ 集中制御が可能です。少なくとも ために私どもは 100G の OXC(光ク ースとする SDN コントローラによ SDN の WAN への適用を考えた場 ロスコネクト)を導入しました。こ りネットワークオーケストレーショ 合、オペレーション領域への適用は れからは、CDC(Colorless、 ンが可能になるほか、クラウドサー 確実に始まると思っています。 Directionless、Contentionless)機 ビスやアプリケーションサービスの −国内/国際のどちらから、オペ ―国内/国際のどちらから、オペレ 能を活用し、遠隔波長切替や、 オーケストレーションも実現できる ーション領域への SDN 適用を始める レーション領域への SDN 適用を始 Ethernet パスを使って遠隔でのパ と考えています。この SDN 共通フ お考えですか。 めるお考えですか。 ス設定等のオペレーションを実現し レームワークを今年中に開発し、 伊藤 基本的には、より広いエリ ます。この環境と SDN のシナジー Northbound API/Southbound API アをカバーする必要があり、国によ を活かした連携を早急に図りたいと もできる限り、公開していきたいと っても状況が異なる海外の WAN か 思っています。 思っています。将来は SDN プラッ PTN/ OXC PTN/ OXC PTN/ OXC PTN/ OXC Next Gen PTN/Optical 図 1 SDN によるネットワークオーケストレーションのイメージ ら開始したいと思っています。最近 トフォームとして、サービス提供す 買収した米国大手ネットワーク事業 ることも視野に入れています。 者の Virtela 社が持つノウハウも活 3つ目は、足元を固めるという意 かしながらの展開になります。ただ −最後に、当面の重点施策をお聞 ―最後に、当面の重点施策をお聞か 味で極めて重要な取組みとして し、今お話しした WAN への SDN せください。 かせください。 OPEX の観点から、新しいテクノロ 適用は、サービスネットワーク領域 伊藤 1つは 100G-PTS の展開で ジーの導入に伴う既存設備のマイグ での取組みです。その下の L1 レイ す。もう1つは、SDN コントロー レーションを着実に、計画的かつス ヤ(パスレイヤ)や L0 レイヤ(波 ラへの取組みです。これについては、 ピーディに実施していきたいと思っ 長レイヤ)についても、後続の各論 ベンダー各社の開発動向に左右され ています。 頁で紹介するような高度化の取組み ない NTT Com 独自の SDN 共通フ −本日は有難うございました。 ―本日は有難うございました。 を行っていますが、今後はこの領域 レ ー ム ワ ー ク ( SDN Common ビジネスコミュニケーション 2014 Vol.51 No.5 (聞き手:特別編集委員 河西義人) 27