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和歌山ブラぶらウォッチング 和歌山ブラぶらウォッチング

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和歌山ブラぶらウォッチング
トルコ軍艦遭難記念碑
~�劇の海難事�を乗り越えて~ (串本町)
トルコ軍艦エルトゥールル号の遭難事件と、その後のトルコとの
友好の絆について知る人は少ない。本誌57号でも救出に関わる感
動の逸話を取り上げているが、改めて簡単に紹介したい。事件は明
治23年(1890)9月、明治天皇への拝謁を終えたトルコの使節
団を乗せたトルコ軍艦エルトゥールル号が、帰国途中大島沖で台風
に遭遇し座礁・沈没した。それを見つけた大島島民の不眠不休の懸
命な救助活動により、650余名中69名が九死に一生を得た。一方、
同年海軍兵学校を卒業後、訓練のため横須賀に滞在していた若き秋
山真之(坂の上の雲にも登場)らは政府の命を受け、これら生存者
を軍艦「金剛」にてトルコまで送り届けた。
時は流れて1985年のイランイラク戦争時、救援機のあてもなく
絶望の淵にあった日本人に対し、トルコ航空機による決死の救出劇
は余りにも有名である。時空を超えた日本-トルコの友好の絆の物
語は、ここ串本町大島の樫野崎灯台近くで生まれた。映画化(田中
(取材:萬羽)
光敏監督)も決定した。完成が待ち遠しい。
秋山真之
トルコ軍艦遭難記念碑
樫野崎
串本
大島
遭難現場
塩津
~迷路のような石段が美しい~
樫野崎灯台
潮岬
(海���津町塩津)
塩津は北側に入り江を望む斜面に発達した集落で、この入り江を包
み込むように山が囲んでいる。港として適した地形であることから、
塩津は古くから後背地にある加茂谷の表玄関として貨物、貨客等の出
入りが盛んな港として発展したという。山の斜面にへばりつくように
密集している集落には、かつての栄華の残照であろう黒漆喰の商家風
の建物や旅籠風建物などが見られる。ここも例外なく過疎化が進んで
おり、かつてタバコ屋や薬屋であったことを示す看板だけの廃屋も見
受けられる。この狭隘な地区に寺院が3つあり、平地にある寺とは趣
を異にしている。家々は迷路のような縦横に発達した路地と美しく整
備された石段で繋がっており、散策するだけでも色々な発見がある。
ここの景色が好きで、毎年絵を描くために訪れているというグルー
プに出会った。かつ
ての人々の暮し振り
を想像しながら散策
するのも一興である。
(取材:萬羽)
��寺
塩津
加茂�
62
��寺に繋がる石段
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