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沸点計 BPM-2000(PDF:283KB)
SPECIFICATION SHEET 沸点計 BPM−2000型 本計器は,石油精製プラントにおいて,ナフサ,ガソ リン,灯油,軽油などの石油製品の蒸留点を測定するも ので,蒸留塔の制御,製品の品質管理に使用されます。 また,中間留分の増産にも寄与します。 特 長 ○ JIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法」4項に定められ た常圧蒸留法およびASTMD86を自動化しました。同 JIS 5項の減圧蒸留方式もオプションで準備しています。 ○ フラスコはステンレス製のため破損することがなく, また着脱が容易で洗浄することもできるので,フラス コの汚れによる誤差を防ぐことができます。 また,オプションの特殊コーティングフラスコを用い ることで,すすの除去などのメンテナンス回数を低減 することができます。 ○ 防爆構造 (TIIS fd2G4)に適合しています。 (型式検定合格番号 第T65146号) ○ 現場設置の10インチカラータッチパネルによる対話式 で操作できますので,作業性が向上し,メンテナンス 時間が短縮されます。このディスプレイには蒸留曲線 を表示させることもできます。 ○ IBP,FBPは蒸留曲線から当社独自の演算処理手法を 用いて求めます。 ○ メンテナンス時の安全性に配慮して,防爆ケースのカ バー脱着作業時にカバー落下を防止する新たな構造 (特許出願中)を採用しました。この構造により,カバ ー脱着時のセンター出しも容易となりカバーのねじ噛 み合わせが簡単に行えます。 標準仕様 製 品 名:沸点計 型 名:BPM−2000 測 定 対 象:ナフサ,ガソリン,灯油,軽油,航空燃料の 蒸留性状 測 定 方 式:常圧蒸留試験方法(JIS K 2254 4項) 防 爆 規 格:防爆構造 TIIS fd2G4 (型式検定合格番号 第T65146号) 分析部;耐圧防爆構造 制御部;内圧防爆構造 測 定 範 囲:0∼400℃ 測 定 周 期:20∼40分(測定対象,測定点により異なります) 検 出 点:IBPからFBPまでの8点(任意可変) 繰 返 し 性:±2℃以下 検 出 部:温度センサ;シース型測温抵抗体(pt100) レベルセンサ;894素子Siリニアアレイセンサ 暖 気 時 間:60分以内 構 造:自立式架台 保 護 等 級:IP55 外 形 寸 法:本体(制御部および分析部) ;400 (W)×1020(H) ×311(D)mm 端子箱;200 (W)×354 (H)×160(D)mm 塗 装 色:本 体;メタリックシルバー 分析部蓋;ゴールド 質 量:本 体;約75kg 端子箱;約11kg 設 置 場 所:周囲温度;−5∼45℃ 周囲湿度;85%RH以下(結露しないこと) *屋外の場合は分析小屋等に設置し直射日光 や風雨を避けてください。 試 料 条 件:供給圧力;0.4∼1MPa 排出圧力;大気圧 流 量;0.2∼0.4L/min 温 度;0∼45℃(試料のIBP以下) ただし,ワックスの析出が無く,初留点 より10℃以上低いこと ・軽油,灯油の場合,粘度6mPa・s以下at 30℃ ・ナフサ,ガソリンの場合,試料温度5℃ 以下 水 分;500ppm以下 (遊離水分のないこと) スラッジ;懸濁物質がないこと ユーティリティ:電 源;定格電圧 AC 100/110/120/200/ 220/240Vのうちいずれかを選択 周 波 数;50または60Hz 電圧変動;定格電圧の±10% 消費電力;最大700VA 計装空気;圧力…0.4MPa以上 流量…掃気時 50L/min 運転時 20L/min 冷 却 水;流量…0.4L/min(常用) 温度…常温 ・ナフサ,ガソリン測定の場合5℃以下 接 続 口 仕 様:試料入口 Rc 1/2 試料出口 Rc 1/2 冷却水入口 Rc 1/2 冷却水出口 Rc 1/2 計装空気入口 Rc 1/4 ※上記は標準仕様であり,上記以外は相談し てください。 電源および通信線 フレキシブルジョイント を以下より選択 ・ネジの呼び径 G1 ケーブル径17∼19mm×1口 ・ネジの呼び径 G 3/4 ケーブル径15∼16mm×3口 ・ネジの呼び径 G 1/2 ケーブル径11∼12mm×4口 表示・記録方式:表 示 器;10.4インチTFT液晶,静電容量式 タッチパネル(強化ガラス採用) 記録形式;USBメモリ 最小表示;0.1℃ および 1% 入 出 力 信 号:アナログ出力信号; DC 4∼20mA(絶縁型/負荷抵抗600Ω以下) 8点 (端子番号70A,B∼77A,B)留出量%, 留出温度,Loss(設定可能) その他 メンテナンス用2点 留出量%(固定) 留出温度(固定) 接点出力信号;2点 異常時「開」または「閉」を選択(接点容量 AC 30V,0.5A または DC 30V,0.5A) 下記より2点を選択 All Alarm(全てのアラーム) Heavy Alarm(重故障アラーム) 接点入力信号;1点 (ON抵抗50Ω以下,短絡電流最大5mA, 開放電圧DC 5V,メーク時間0.5秒以上) HHアラーム(排液タンクレベル上上限アラ ーム) オプション 本製品の標準仕様が設置条件,試料条件などに合致値 ない場合やより高精度での測定に対応するため,以下の ように各種のオプション仕様を準備しています。本資料 末尾の仕様お伺い書に,ご記入の上当社営業窓口に検討 をご指示ください。 減圧蒸留方式:JIS K 2254 5項に定められた減圧蒸留試験方 法を採用することもできます。 特殊コーティングフラスコ: 内面に特殊コーティングを施すことですすを 付きにくくした蒸留フラスコを選択すること ができます。すす除去などのメンテナンス時 間を短縮することができます。 防爆クーラー:試料温度が初留点と同等あるいは高温である 場合測定前に冷却する必要があります。供給 可能な冷却水温度が必要な温度を上回る場 合,当社製防爆クーラー(SCU−02型)のご使 用をお勧めします。 Modbus通信:上位計装機器とのデータ通信機能(下記仕様) を付加することができます。 RS485(ケーブル最大長 1.2km) Address;1 to 15 から選択 Baud Rate;9600,14400,19200,38400, 57600,115200 から選択 Byte Size;8bit RTU 固定 Parity Check;Non,Even,Odd から選択 Start Bit;1bit 固定 Stop Bit;1bit(Parity CheckがNonの場合は 2bit)固定 T C P / I P:PCとLANで接続することができます。 10/100 BASE−T (X) 安 定 化 電 源:供給電源電圧を安定化することで,測定値の 安定性を向上させることができます。標準的 な安定化電源は非防爆型となりますので計器 室などの非防爆エリアにご設置ください。 試料前処理装置:試料冷却用防爆クーラーの他,減圧,昇圧, 除水,除塵など,計器が求める試料条件を満 たすために必要な各種前処理装置を用意して おります。 排液回収装置:計器や前処理装置から排出される試料は大気 圧となっており,このままではプラントに戻 すことができません。これらの排液を一旦回 収タンクに回収して,ポンプで昇圧してプラ ントに戻すことを可能にします。 −2− 測定原理 4 このときの蒸気温度を白金測温体で測定し,液化され 沸点計BPM−2000は,JIS K 2254「石油製品一蒸留試験 方法」に示されたブラスコ蒸留式の測定法で,石油製品 たサンプル量をレベルセンサーで測定することにより, の初留点(IBP),終点(FBP)ならびに設定された留出量 (%)における留出温度(℃)を測定します。 各留出量%における留出温度を求めることができます。 5 全容量の留出が終了すると,ブラスコおよびレベル検 測定の手順は下記の通りです。 出部からサンプルが排液され,新しいサンプルで洗浄 1 サンプルは,計量カップで50mL計量され,フラスコ およびフラスコの冷却が行われます。 6 上記1∼5の工程を繰り返します。 に注がれます。 2 サンプルが全てブラスコに注がれた後,ヒーターによ また,BPM−2000は,高分解能なレベルセンサーを用 り徐々に加熱されます。 いているため,約0.15%毎の留出量に対する蒸留温度を 3 サンプルは,フラスコ内で徐々に蒸留され,その蒸気 測定することが可能であり,きめ細かな蒸留曲線を描く はフラスコ上部から水冷却の凝縮管(コンデンサー) ことが可能です。 に入り再び液化されます。 計量カップ (50mL) 構 成 図 サンプル 白金測温体,Pt100 コンデンサー LED フラスコ サイフォン レベル検出部 ヒーター レベルセンサー 蒸留曲線例(軽油) −3− フロー図 組合せ fd2G4 LR 設定圧 2KPaG 制御部 fG4 B9 B10 A5 SC 50mL計量 C AV2 B2 B3 B4 AV1 B5 PG2 FM3 常用 20L/min NC NO B7 信号(通信) FM4 常用 50L/min B6 電源(動作) 掃気ライン 内圧保護ライン 保護気体入口 PG1 A1 A2 分析部 (内圧保護装置含む) d2G4 COM E1 FM1 常用 0.2∼0.4L/min 大気開放口 A3 A4 FS A5 A6 A7 PS 測温抵抗体 HEATER RG 常用 0.4MPa以上 フラスコ レベルセンサ 信号 電源 AV4 A9 A10 A11 FM2 端子箱 (d2G4) AV3 A8 A12 大気開放口 常用 0.4L/min 結 線 図 計装空気 試料入口 (軽灯油 ガソリン等) 排液口3 排液口2 排気 試料バイパス出口 非危険場所 排液口1 危険場所 冷却水入口 排気口 冷却水出口 電源 信号 計装空気入口 ジャンクションボックス 90 電源:AC 100,110,120,200,220,240V 91 50/60Hz 700VA 70A 70B 77A 77B 78A 78B アナログ出力信号:DC 4∼20mA(絶縁型/負荷抵抗600Ω以下) 70A,B∼77A,B 留出量,留出温度,LOSS(設定可能) 78A,B 留出量(固定,メンテナンス用) 79A,B 留出温度(固定,メンテナンス用) 79A 79B 30A 30B 31A 接点出力信号:C接点(接点容量 AC 30V,0.5A または DC 30V,0.5A) 30A,B∼31A,B 全てのアラームまたは重アラームの出力選択 31B 10A 10B 接点入力信号: (オン抵抗50Ω以下,短絡電流最大5mA,解放電圧DC 5V,メーク時間0.5秒以上) 10A,B HH Alarm(排液タンクハイハイアラーム) MODBUS(オプション) 端子箱 TCP/IP(オプション) −4− 外形寸法図 (例) 単位:mm 制御部 架台 分析部 2000 減圧 ユニット 端子箱 電源接続口 100±5.5 1000 4−φ15 30 1140±2(基礎ボルト位置) 1200 −5− (30) オプション ● 循環ポンプ付き防爆クーラ SCU−02型 外形寸法図 単位:mm 試料入口 試料出口 55 55 55 55 1050 冷媒液入口 288 配線口(電源) 冷媒液出口 65 配線口(信号) 空気入口 410±2 (基礎ボルト位置) 550 70 4−φ15 1040±2(基礎ボルト位置) 1100 30 ● 排液回収装置 (107) 812 705 TAG No. コンビネーション スタータ リレーボックス 2200 架台 試料入口 供給空気入口 空気信号出口 1600 信号ライン口 電源入口 排液ポンプ 57 600 試料出口 ドレン 100 850 700 排液タンク (100) (基礎ボルト位置)150 400 ±2 100 600 30 1140 ±2(基礎ボルト位置) 100 1200 −6− (30) 4−φ15 沸点計ご要求仕様伺い書 貴社名( ) ご担当( ) ( ) 測定対象油種 ( ∼ )℃ 測定範囲 ( )点 測定点数 測定点 概略温度 測定点 概略温度 □ IBP ( )℃ □ ( )% ( )℃ □ ( )% ( )℃ □ ( )% ( )℃ 測定点 □ ( )% ( )℃ □ ( )% ( )℃ □ ( )% ( )℃ □ ( )% ( )℃ □ ( )% ( )℃ □ FBP ( )℃ 試料条件 供給圧力 ( ∼ )MPa 戻し点圧力 ( ∼ )MPa 供給可能流量 ( ∼ )L/min 温度 ( ∼ )℃ 粘度 ( ∼ )mPa・s スラッジ □無 □有( mg/L) □無 析出物 □有 溶解温度( )℃ ( )ppm 水分 ユーティリティ条件 定格電圧 ( )V 電圧変動 ± V 電源 取り合い □ G1 □ G3/4 □ G1/2 □ その他( ) 電圧変動 ± V 種類 □工水 □上水 圧力 ( ∼ MPa) 冷却水 供給可能流量 ( ∼ L/min) 取り合い □ Rc1/4 □ その他( ) 圧力 ( ∼ MPa) 供給可能流量 ( ∼ L/min) 温度 計装空気 ( ∼ )℃ 入口取り合い □ Rc1/2 □ その他( ) 出口取り合い □ Rc1/2 □ その他( ) 設置場所条件 □屋内 □屋外 □直射日光有 屋内/外区分 □直射日光遮光可 □直射日光無 周囲温度 ( ∼ )℃ 周囲湿度 ( ∼ )%RH □非危険場所 防爆区分 □第( )種危険場所 ご要求機能 □Modbus通信 □4∼20mA 測定値出力信号 □その他( ) 信号線取り合い □ G1 □ G3/4 □ G1/2 □ その他( ) 減圧蒸留 □要 □不要 □昇圧 □減圧 □加熱 □冷却 試料前処理 □除水 □ろ過 □その他( ) 試料回収 □不要 □要 戻し点圧力( MPa) クーラー □不要 □要 冷却水冷却( ℃以下) □不要 □要 安定度(± %) 安定化電源 □非危険場所設置 □危険場所設置(第 種) 特殊コーティングフラスコ □不要 □要 測定周期 ( 分/1測定) ご要求精度 ±( ℃) その他ご要求事項( ) ● 仕様伺い書 ご記入日( 年 月 日) −7− ● 発行日 2014-2-25