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第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート
第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 作成: Wei Liu Raja Tamilarasan 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 本書は、情報提供のみを目的に執筆されており、誤字脱字、技術上の誤りには一切責任を負いません。 本書の内容は執筆時現在のものであり、明示的、暗示的を問わず、いかなる内容も保証いたしません。 © 2012 Dell Inc. ©2012 デル株式会社 All rights reserved.(版権所有) デルとその関連会社は、誤字、脱字、誤植や、図、写真の誤りや不備について一切の責任を負いません。Dell、 DELL のロゴマーク、PowerEdge は、米国 Dell Inc. の商標です。Intel、インテル、Xeon は、アメリカ合衆国およ びその他の国におけるインテルコーポレーションおよび子会社の登録商標または商標です。Microsoft、Windows、 Windows Server は、米国やその他の国々における Microsoft Corporation の登録商標または商標です。本書では、 マークや名前を届け出た実在のもの、もしくは、その製品のいずれかを参照するため、その他の商標、商号を使 用している可能性があります。デルは、その他のマークや名称について、商標上の利権に対する要求に一切に応 じません。 2012 年 4 月 | Rev 1.0 ii 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 目次 はじめに ................................................................................................................................................................. 5 「1 対 1」のアップデート.................................................................................................................................... 5 オペレーティングシステム (OS) から、BIOS DUP (Dell Update Package) を実行する方法 ............... 5 Windows DUP........................................................................................................................................... 5 Linux DUP ................................................................................................................................................ 9 DOS ベースの BIOS フラッシュユーティリティ ................................................................................... 10 UEFI ベースの BIOS フラッシュユーティリティ .................................................................................. 11 UEFI シェルから BIOS フラッシュユーティリティを実行する方法 ............................................. 11 BIOS Boot Manager から BIOS フラッシュユーティリティをロードする方法............................. 15 ライフサイクルコントローラを通した BIOS のアップデート (<F10> キー) .................................... 17 「1 対多数」のアップデート ............................................................................................................................ 20 WSMAN を使用したリモート BIOS アップデート ................................................................................ 20 始める前に ............................................................................................................................................. 21 システム上でファームウェアのアップデートを実行する方法...................................................... 22 リポジトリマネージャを使用した BIOS のアップデート .................................................................... 28 VMware vCenter 用デルマネジメントプラグインを使用した BIOS のアップデート....................... 28 デルシャーシマネジメントコントローラ (CMC) を使用した BIOS のアップデート ...................... 28 図 図 1. Windows DUP ............................................................................................................................................... 6 図 2. DUP のインストール後、アップデートをステージングするには、システムの再起動が必要 ....... 7 図 3. システムの再起動後、ライフサイクルコントローラが起動 ................................................................ 8 図 4. ライフサイクルコントローラ内での BIOS アップデート ..................................................................... 9 図 5. Linux DUP ................................................................................................................................................... 10 図 6. DOS ベースの BIOS フラッシュユーティリティ .................................................................................. 11 図 7. BIOS Boot Manager (BIOS ブートマネージャ) ....................................................................................... 12 図 8. UEFI シェルを使った BIOS のフラッシュ............................................................................................. 13 図 9. UEFI ベースの BIOS フラッシュユーティリティ ................................................................................. 14 図 10. UEFI ベースの BIOS フラッシュユーティリティ ............................................................................... 15 図 11. BIOS Update File Explorer (BIOS アップデートファイルエクスプローラ) ...................................... 16 図 12. BIOS Update File Explorer から BIOS UEFI フラッシュユーティリティファイルを選択し、 アップデートを実行.................................................................................................................................. 17 iii 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 図 13. POST 中に <F10>キーを押すと表示されるライフサイクルコントローラ画面 .............................. 18 図 14. [Platform Update] (プラットフォームのアップデート) 画面 .............................................................. 18 図 15. [Platform Update]→[Select Update Repository](アップデートリポジトリの選択) ............................. 19 図 16. ローカルドライブの選択と、使用する DUP ファイル名の入力 ...................................................... 20 図 17. リモートのファームウェアアップデート ............................................................................................ 21 iv 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート はじめに 第 12 世代の Dell PowerEdge サーバは、様々な方法でシステム BIOS をアップデートすることができ ます。次の中から、お客様のニーズと環境に合ったアップデート方法を選択してください。 オペレーティングシステム (OS) から、BIOS DUP (Dell Update Package) を実行 DOS ベースの BIOS フラッシュユーティリティを使用 UEFI ベースの BIOS フラッシュユーティリティを使用 ライフサイクルコントローラの [Platform Update] (プラットフォームのアップデート) オプションを使用 (<F10> キー) WSMAN ベースの「1 対多数」リモートアップデートを実行 (リモート対応) 「1 対 1」のアップデート オペレーティングシステム (OS) から、BIOS DUP (Dell Update Package) を実行する方法 Windows DUP インストール手順: 1. ダウンロードしたファイル (例: BIOS_VT7R8_WN32_1.1.0.EXE) の保存先に移動し、その新し いファイルをダブルクリックします。 2. ダイアログボックスに表示されるリリース情報を読みます (図 1)。 5 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 図 1. Windows DUP 3. [Install] (インストール) を押します。 4. プロンプトの指示に従って、アップデートを実行します (図 2)。 6 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 図 2. DUP のインストール後、アップデートをステージングするには、システムの再起動が必要 5. システムが再起動し、ライフサイクルコントローラが起動します (図 3)。 7 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 図 3. システムの再起動後、ライフサイクルコントローラが起動 6. ライフサイクルコントローラが、BIOS アップデートを呼び出します (図 4)。これには数分かか ることがあります。BIOS のアップデート後、システムが自動的に再起動し、ホストオペレー ティングシステムが再度立ち上がります。 8 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 図 4. ライフサイクルコントローラ内での BIOS アップデート Linux DUP インストール手順: 1. シェルから「./PER710_BIOS_LX_6.0.7.BIN」コマンドを実行すると、リリース情報が表示される ので、それを読みます。 2. シェルから「./PER710_BIOS_LX_6.0.7.BIN」を実行して、アップデートを進めます (図 5)。 9 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 図 5. Linux DUP 3. 以降、プロンプトの指示に従って、アップデート処理を完了させます。 4. システムがリブートし、ライフサイクルコントローラ画面が起動します (図 3)。 5. ライフサイクルコントローラが、BIOS アップデートを呼び出します (図 4)。これには数分かか ることがあります。BIOS のアップデート後、システムが自動的に再起動し、ホストオペレー ティングシステムが再度立ち上がります。 DOS ベースの BIOS フラッシュユーティリティ デルサポートサイトからは、プラットフォーム別に DOS または DRMK (Dell Real Mode Kernel) ベー スの BIOS フラッシュユーティリティもダウンロードできます。この手順では、後ほど USB キーな どのブート可能メディア (DOS の起動用) が必要になるため、用意してください。このユーティリ ティを使用して BIOS をアップデートするには、次の手順に従います。 1. ファイルのダウンロード先に移動します。 2. ファイル名を、DOS が認識できる形式 (8.3 形式 = 名前 8 文字+拡張子 3 文字) に変更します。 ここで 8.3 形式に変更しなかった場合は、システムがファイル名を 8.3 形式に切り詰めます。 3. 8.3 形式の詳細は、http://en.wikipedia.org/wiki/8.3_filename を参照してください。 10 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 4. このファイルをブート可能デバイスにコピーします。 5. ブート可能デバイスを使用してシステムを起動し、DOS を立ち上げます。 6. DOS 上で、実行可能形式ファイルを実行します。以降、フラッシュユーティリティの指示に 従って、作業を進めてください。図 6 は、DOS フラッシュユーティリティの画面ショット例で す。1 分ほどでアップデートが完了し、その後、システムの再起動が必要となります。 図 6. DOS ベースの BIOS フラッシュユーティリティ UEFI ベースの BIOS フラッシュユーティリティ デルは、第 12 世代の各プラットフォーム向けに UEFI ベースの BIOS フラッシュユーティリティをリ リースしています。このユーティリティには、二種類の使用法があり、1 つは UEFI シェルから実行 する方法、もう 1 つは、BIOS Boot Manager (BIOS ブートマネージャ) から直接ロードする方法です。 UEFI シェルから BIOS フラッシュユーティリティを実行する方法 この方法では、後ほど USB キーなどのブート可能デバイス (UEFI の起動用) が必要になるため、用意 してください。USB キーを UEFI モードでブートできるようにするには、UEFI オープンソース Web サイト (http://sourceforge.net/apps/mediawiki/tianocore/index.php?title=UEFI_Shell) から UEFI シェルバイ ナリをダウンロードし、それを、次のファイル名で USB キーに保存します。 efi\boot\bootX64.efi この UEFI シェルを使用して BIOS をアップデートするには、次の手順に従ってください。 1. ダウンロードした UEFI BIOS フラッシュユーティリティ (例: R720-010100.efi) を、UEFI シェルが含まれる USB キーにコピーします。 11 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 2. システムに USB キーを差し込み、システムの電源を入れます。POST 中に <F11> キーを押して、 BIOS Boot Manager (BIOS ブートマネージャ) に入ります (図 7)。 図 7. BIOS Boot Manager (BIOS ブートマネージャ) 3. [UEFI Boot Menu] (UEFI ブートメニュー) をクリックし、該当する、UEFI ブート可能な USB キーを選択します。 4. UEFI シェルプロンプトから、USB キーのファイルシステムに移動し、BIOS フラッシュユー ティリティを開始します (図 8)。 12 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 図 8. UEFI シェルを使った BIOS のフラッシュ 5. 画面の指示に従って、BIOS をアップデートします (図 9、図 10)。 13 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 図 9. UEFI ベースの BIOS フラッシュユーティリティ 14 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 図 10. UEFI ベースの BIOS フラッシュユーティリティ BIOS Boot Manager から BIOS フラッシュユーティリティをロードする方法 たとえ、UEFI シェルを持っていなくても、次の手順に従えば、UEFI BIOS フラッシュユーティリ ティを使用して BIOS をアップデートすることができます。 1. ダウンロードした UEFI BIOS フラッシュユーティリティ (.efi) を USB キーにコピーします。 2. サーバに USB キーを差し込み、サーバの電源を入れます。POST 中に <F11> キーを押して、 BIOS Boot Manager (BIOS ブートマネージャ) に入ります (図 7)。 3. [System Utilities] (システムユーティリティ) メニューに移動し、[BIOS Update File Explorer] (BIOS アップデートファイルエクスプローラ) を選択します (図 11)。 15 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 図 11. BIOS Update File Explorer (BIOS アップデートファイルエクスプローラ) 4. 目的の USB キーを選択し、UEFI BIOS フラッシュユーティリティ (例: R720-010100.efi) が格納 されたディレクトリに移動します (図 12)。 16 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 図 12. BIOS Update File Explorer から BIOS UEFI フラッシュユーティリティファイルを選択し、 アップデートを実行 5. このファイルを選択し <Enter> キーを押すと、BIOS フラッシュユーティリティユーティリティ が起動します。以降、画面の指示に従って、BIOS をアップデートしてください (図 9、図 10)。 ライフサイクルコントローラを通した BIOS のアップデート (<F10> キー) ライフサイクルコントローラは、BIOS やその他のファームウェアのフラッシュに利用できる、 [Platform Update] (プラットフォームのアップデート) ウィザードを提供します。このウィザードを 使って現在インストールされているアプリケーションやファームウェアのバージョンの確認し、利用 できるアップデートを一覧表示し、そこから必要なアップデートを選択およびダウンロードすれば、 アップデートを適用することができます。また、組織内のアップデートにアクセスするため、FTP サーバ、ローカルの USB デバイス、ネットワーク共有などといった異なる方法をセットアップする ことも可能です。詳細は、ライフサイクルコントローラのユーザガイドを参照してください。本書で は、ローカルの USB デバイスを使用する例を説明します。 POST 中に <F10>キーを押すと、ライフサイクルコントローラのインタフェースを開くことができま す。ライフサイクルコントローラを通して BIOS をアップデートするには、次の手順に従ってくださ い。 1. ホストに USB を差し込みます。 2. POST 中に <F10> キーを押すと、ライフサイクルコントローラ画面が開きます (図 13)。 17 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 図 13. POST 中に <F10>キーを押すと表示されるライフサイクルコントローラ画面 3. [Platform Update] (プラットフォームのアップデート)→[Launch Platform Update] (プラットフォー ムのアップデートを開始する) をクリックします (図 14)。 図 14. [Platform Update] (プラットフォームのアップデート) 画面 4. [Local Drive] (ローカルドライブ) を選択します (図 15)。 18 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 図 15. [Platform Update]→[Select Update Repository] (アップデートリポジトリの選択) 5. [Local Drive] (ローカルドライブ) ドロップダウンリストから、目的の USB デバイスを選択しま す。アップデートに使用する DUP 名を入力します (例: BIOS_VTR78_WN32_1.1.0.EXE)。 19 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 図 16. ローカルドライブの選択と、使用する DUP ファイル名の入力 6. [Next] (次へ) をクリックし、以降、画面の指示に従って、BIOS のアップデートを完了してくだ さい。 「1 対多数」のアップデート WSMAN を使用したリモート BIOS アップデート ここでは、DMTF 標準に基づく CIM メソッドを WSMAN プロトコル経由で使用し、リモートから BIOS をアップデートするオプションを説明します。WSMAN とはネットワーク転送サービスの一種 で、ユーザは WSMAN を介して、ターゲットプラットフォームがサポートする CIM 方式の様々な データアクセス手法を利用できるようになります。WSMAN プロトコルは、SSL で暗号化された HTTP 接続を通して送信されます。 20 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 図 17. リモートのファームウェアアップデート 図 17 は、この環境を図式化したものです。まず、システム管理者 (1) がスクリプトを実行し、SSL 接続を通して WSMAN コマンドを送信します。ターゲットシステム (2) には、iDRAC が搭載されて います。これは、先進の機能群を備えた管理コントローラです。アップデートリポジトリ (3) には、 Dell Update Package (DUP) が格納されており、これを使ってターゲットシステム上のファームウェア をアップデートします。 始める前に 先に進む前に、まず、次の準備作業を済ませておく必要があります。 1. ターゲットシステムが Dell PowerEdge サーバであること、また、サーバ内に有効な iDRAC が構 成されており、WSMAN の通信用にネットワークが整備されていることを確認します。 2. Windows を使用している場合は、winrm コマンドラインツールが構成され、利用できることを 確認します。詳細は、『Installation and Configuration of Windows Remote Management』 (英語サイ ト) を参照してください。 3. Linux を使用している場合は、openwsman コマンドラインツールが構築、インストールされ、 利用できることを確認します。支援が必要なときは、Openwsman ホームページ (英語サイト) に アクセスし、メーリングリストに登録してテクニカルヘルプにアクセスできるようにしてくださ い。 21 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 4. システムに Python バージョン [2.7] がインストールされていることを確認します。詳細は、 Python のホームページを参照してください。 5. ここから Python スクリプトをダウンロードします。 a. [fw_inventory.py] b. [fwupdate.py] c. [fw_poll.py] システム上でファームウェアのアップデートを実行する方法 リモートからファームウェアをアップデートするときは、次の手順を踏みます。 1. システムにインストールされているファームウェアの情報を収集します。 2. アップデートプロセスを開始します。 3. アップデートプロセスを監視します。 システムにインストールされているファームウェアの情報収集 システム上でファームウェアのインベントリを実行するには、次のスクリプトを使用します。 fw_inventory.py オプションの使用方法を調べるには、「fw_inventory.py –h」を実行してください。 ./fw_inventory.py --help Usage: fw_inventory.py [options] Options: -h, --help show this help message and exit -v, --verbose Prints information verbosely -f FWUPDATE, --firmware component=FWUPDATE prints component information(nic, bios, idrac_fw, drivers_pack, power_supply, raid, lifecycle_controller, diagnostics) 1. fw_inventory.py スクリプトは、次のプロンプトを表示します。 Enter iDRAC IP Address: [iDRAC IP] Enter User Name: [USER NAME] Enter User Password: [PASSWORD] このとき、一行目の引数には、ターゲットシステム上にある iDRAC の IP アドレスを入力します。二 行目の引数にはユーザ名を入力します。ユーザが AD アカウントの場合は、「USER@DOMAIN」と いう書式に従って入力してください。三行目の引数にはそのユーザのパスワードを入力します。 2. スクリプトが iDRAC との接続を確立し、さらに、証明書の確認も行います。 Pinging 192.168.0.206. Waiting for response. Done. Getting SSL Certificate. Waiting for response. Done 3. 接続が確立されると、fw_inventory.py スクリプトがソフトウェアインベントリを実行し、 インストール済みの、ロールバック可能なコンポーネント一覧を表示します。 22 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート サンプルの出力例: OPTION Component Status Comp ID Version Type 1(update) FRMW Installed 26018 0.12 BP12G+ 0:2 2(update) FRMW Installed 68138 D505 Physical Disk 0:2:0 3(update) FRMW Installed Empty 7.0.21 Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet 4(update) FRMW Installed Empty 7.0.21 Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet 5(update) BIOS Installed 159 1.0.4 BIOS 6(update) FRMW Installed Empty 7.0.21 Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet 7(update) FRMW Installed 26041 03.10.13 Power Supply.Slot.1 8(update) FRMW Installed 25227 1.00.00 Integrated Dell Remote Access Controller 9(rollback) FRMW Available 25227 1.00.00 Integrated Dell Remote Access Controller 10(update) APAC Installed 25806 4216.1 Dell Enterprise UEFI Diagnostics Diagnostics Utility 11(update) X69 APAC Installed 28897 1.0.0.3551 Dell Lifecycle Controller 2, 1.0.0.3551, 12(update) FRMW Installed 27763 0.5.3 System CPLD 13(update) APAC Installed 18981 7.0.0.38 Dell OS Driver Pack, v.7.0.0.38, X38 14(update) FRMW Installed Empty 3.0.0-0135 PERC S110 Controller 15(update) FRMW Installed Empty 20.10.1-0066 PERC H310 Mini アップデートプロセスの開始 システム上でファームウェアをアップデートするには、次のスクリプトを実行します。 fwupdate.py オプションの使用方法を調べるには、「fwupdate.py –h」を実行してください。 ./fwupdate.py -h Usage: fwupdate.py [options] Options: -h, --help show this help message and exit -f CONFIG_FILE, --file=CONFIG_FILE Enter config file with parameters the script needs. Example of a file is fwupdate.cfg. -v, --verbose Prints information verbosely --cleanenv Cleans .log, .xml, and .cer files in current directory. 23 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 1. fwupdate.py スクリプトを実行すると、次のプロンプトが表示されます。 Enter iDRAC IP Address: [iDRAC IP] Enter User Name: [USER NAME] Enter User Password: [PASSWORD] このとき、一行目の引数には、ターゲットシステム上にある iDRAC の IP アドレスを入力します。二 行目の引数にはユーザ名を入力します。ユーザが AD アカウントの場合は、「USER@DOMAIN」と いう書式に従って入力してください。三行目の引数にはそのユーザのパスワードを入力します。 2. スクリプトが iDRAC との接続を確立し、さらに、証明書の確認も行います。 Pinging 192.168.0.206. Waiting for response. Done. Getting SSL Certificate. Waiting for response. Done 3. 接続が確立されると、fwupdate.py スクリプトがソフトウェアインベントリを実行し、アッ プデート可能なコンポーネント一覧を表示します。 コマンドの出力例: [Firmware Component Inventory List] b - bios dp - drivers_pack i - idrac_fw n - nic p - power_supply r - raid lc - lifecycle_controller d - diagnostics a - all この結果、出力されるエントリは、次のいずれかのデバイスを示します。 a. ネットワーク共有 (ftp/http/tftp/nfs/cifs) に保存されているファームウェアにアップデートできる デバイス または、 b. iDRAC に格納されている前バージョンのファームウェアにロールバックできるデバイス 4. コンポーネントの省略名を (ステップ 3 から) 選択することで、どのコンポーネントのファーム ウェアインベントリを表示するのか指定します。コンポーネント種別を選択すると、スクリプト が、その指定されたコンポーネントを対象に、ロールバック対象のオプションと、アップデート 対象のオプションを一覧表示します。 View component firmware inventory: b OPTION 1 (update) 5. Component Status BIOS Installed Comp ID Version Type 159 1.0.4 BIOS ファームウェアのインベントリ一覧が表示されたら、ファームウェアのアップデート手順を進め ることも、ここで終了することもできます。 24 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 6. ファームウェアのアップデートを実行するには、アップデート対象のオプションから 1 つ選択し ます。 1 (update) 7. BIOS Installed 159 1.0.4 BIOS スクリプトがプロンプトを表示し、使用する Dell Update Package (DUP) の場所を尋ねてきます。 この場所を「Update Repository」(アップデートリポジトリ) と呼びます。iDRAC は、次のダウン ロード方法をサポートしており、URI 書式に従ってソースの場所を指定します。 FTP ftp://[IPADDRESS]/[LOCATION]/[DUPFILENAME] HTTP http://[IPADDRESS]/[LOCATION]/[DUPFILENAME] TFTP tftp://[IPADDRESS]/[LOCATION]/[DUPFILENAME] CIFS cifs://[USER]:[PASSWORD]@[IPADDRESS]/[LOCATION]/[DUPFILENAME];mountpoint=[MOU NTNAME] NFS nfs://[IPADDRESS]/[LOCATION]/[DUPFILENAME];mountpoint=[MOUNTNAME] 上記の書式のうち、すべて大文字になっている部分は、ユーザが入力する値を示しています。 [IPADDRESS] には、アップデートパッケージリポジトリの IP アドレスを入力します。[LOCATION] には、パスかディレクトリを入力します。[DUPFILENAME] には、アップデートパッケージのファイ ル名を入力します。唯一、サポートするアップデートパッケージは、「Dell Update Package for Windows」で、これは、support.dell.com からダウンロードできます。[USER] と [PASSWORD] には、 共有へのアクセス権を持ち、ダウンロードが実行できるユーザの認証情報を入力します。 [MOUNTNAME] には、共有のマウント名を入力します。 以下にサンプルの出力例を示します。 Options tftp://192.168.0.100/BIOS_VT7R8_WN32_1.1.0.EXE nfs://192.168.0.100/BIOS_VT7R8_WN32_1.1.0.EXE;mountpoint=/pub cifs://DOMAIN\\USER:[email protected]/pub/BIOS_VT7R8_WN32_1.1.0.EXE;mo untpoint=E http://192.168.0.100/BIOS_VT7R8_WN32_1.1.0.EXE ftp://192.168.0.100/BIOS_VT7R8_WN32_1.1.0.EXE イメージファイルへのパス (tftp://192.168.0.100/BIOS_VT7R8_WN32_1.1.0.EXE) を入力します。 8. スクリプトがプロンプトを表示し、アップデート対象ホストのリブート方法について尋ねてくる ので、適切なリブートタイプを選択してください。 Reboot Type Options (1,2,3, and 4) 1 = Forceful shutdown and reboot 2 = Graceful shutdown and reboot (Recommended) 3 = Forceful shutdown if graceful shutdown does not succeed 4 = No reboot 25 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート 9. スクリプトがプロンプトを表示し、iDRAC 内にあるすべての既存ジョブを削除するか尋ねてき ます。デルでは、「yes」を選択し、クリーンナップしてから開始するよう推奨します。 Erase all previous jobs stored in the iDRAC? (yes/no) yes Deleting all iDRAC jobs Completed job deletion 10. スクリプトがプロンプトを表示し、ジョブの開始時間を尋ねてきます。ジョブは、即刻開始する ことも、後ほど実行するようスケジュールすることもできます。 Schedule the bios update now or schedule later (now, schedule)? now 開始時間の引数は、CIM インフラストラクチャ仕様で定義された書式に従って入力してくださ い。上記で「now」オプションを選択すると、ジョブが即座にスケジュールされます。一方、 「schedule」オプションを選択すると、ジョブが先の時間にスケジュールされます。 「schedule」オプションを選択した場合は、開始時間を尋ねるプロンプトが表示されるので、 「MM-DD-YYYY hh:mm:ss」(月-日-年 時間:分:秒) の書式に従って指定してください。 Y = Year, M = Month, D = Day, H = Hour, m = minute, S = second 12-13-2011 11:11:11 開始時間の入力後に、アップデートジョブが立ち上がります。 11. アップデートパッケージがリポジトリからダウンロードされます。パッケージのサイズとネット ワークの状態によっては、しばらくかかることがあるためお待ちください。 12. アップデートパッケージが無事にダウンロードされると、アップデートおよびリブートジョブが 指定された開始時間にスケジュールされます。 以下にサンプルの出力例を示します。 bios update successfully created Creating reboot job Reboot job successfully created. Scheduling bios update job Scheduling reboot job The bios updating from version 1.0.4 to version tftp://192.168.0.100/BIOS_VT7R8_WN32_1.1.0.EXE Check the status of the reboot job and the bios update job by using the fw_pull.py script. 26 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート コマンドが失敗したときの出力例: The command failed with error code: CMPI_RC_ERR_INVALID_PARAMETER コマンドに失敗したら、入力した InstanceID (インスタンス ID) を、前の手順で出力された結果 と見比べて、入力が間違っていないか、一文字ずつ確認してください。大文字と小文字は区別さ れます。また、ソースの URI が間違っていないかチェックしてください。然るべきアクセス権 があることも確認します。これらをすべて確認したら、コマンドを再び実行します。 13. 指定した開始時間になると、ホストの再起動後にライフサイクルコントローラが立ち上がり、 ファームウェアがアップデートされます。 アップデート実施状況のモニタリング アップデート処理の最終プロセスは、実際のアップデート状況を監視する作業となります。一番最後 にインベントリを列挙して、新しいバージョンが確認されれば、無事、アップデートされたことがわ かります。 アップデートをモニタリングするには、次のスクリプトを使用します: fw_poll.py オプションの使用方法を調べるには、「fw_poll.py –h」を実行してください。 ./fw_poll.py -h Usage: fw_poll.py [options] Options: -h, --help show this help message and exit -j JOBID, --JobID=JOBID Provide one of the JobIDs (begins with JID or RID) within the fwupdate.out file -v, --verbose Prints information verbosely このスクリプトを実行すると、次の入力が求められます。 ターゲットシステム上にある iDRAC の IP アドレス ユーザ名: ユーザが AD アカウントの場合は、「USER@DOMAIN」という書式に従って入 力してください。 ユーザのパスワード 以下は、本コマンドを実行したときの出力例です。 Available JobIDs. (1) JID_267336093962 - bios updating to image located at tftp://192.168.0.100/BIOS_VT7R8_WN32_1.1.0.EXE (2) RID_267336106745 - reboot for bios update (0) exit out 27 第 12 世代 Dell PowerEdge サーバの BIOS アップデート Enter a number to poll JobID or to exit. (1,2,etc): 1 JobStatus = Scheduled Message = Task successfully scheduled. MessageArguments = NA MessageID = JCP001 Name = update:DCIM:INSTALLED#701__BIOS.Setup.1-1 Repeat get JobStatus command for JID_267336093962? (yes, no): 該当するジョブの番号を選択すると、そのジョブに関する現在のステータスが表示されます。 このスクリプトは、二段階のステップを踏みます。最初のステップでは、アップデート関連ジョブの ステータスをモニタリングします。ステータスが「completed」(完了) になったことを検出すると、次 は、データの同期状態をモニタリングします。この時点で、アップデートは実行済みとなっており、 デバイスは新しいファームウェアバージョンで稼働しています。 リポジトリマネージャを使用した BIOS のアップデート デルリポジトリマネージャとは、システムアップデートを容易に管理することのできるアプリケー ションです。IT 管理者は、検索機能を備えた使いやすいインタフェースを通して、Dell Update Packages (DUPs) のリポジトリと、バンドルと呼ばれるカスタムコレクションを作成することができ ます。 リポジトリマネージャの詳細は、次のテックセンターリンクを参照してください。 http://en.community.dell.com/techcenter/systems-management/w/wiki/1767.repository-manager.aspx VMware vCenter 用デルマネジメントプラグインを使用した BIOS のアップデート VMware vCenter 用デルマネジメントプラグインを活用すると VMware vCenter から物理・仮想を含む インフラ全体を管理できるようになるため、データセンター環境管理の効率化に役立ちます。このプ ラグインは、ファームウェアのアップデートから、ベアメタルデプロイメントまで幅広く対応でき、 Dell PowerEdge サーバを稼働するデータセンターの管理体制が拡充されます。 VMware vCenter 用のデルマネジメントプラグインの詳細は、次のリンクを参照してください。 http://en.community.dell.com/techcenter/systems-management/w/wiki/1961.aspx デルシャーシマネジメントコントローラ (CMC) を使用した BIOS のアップデート デルシャーシマネジメントコントローラ (CMC) とは、複数のデルブレードシャーシを管理すること ができる、システムマネジメント用のハードウェア&ソフトウェアソリューションです。CMC は、 デルブレードシャーシの背面に設置されるホットプラグ対応モジュールの 1 つで、安全な Web/ブラ ウザ形式インタフェースから、インベントリの取得、構成やモニタリングの実行、ブレード電源のリ モート操作、ブレードシャーシ内の各コンポーネントやサーバ上のイベントに対するアラート設定な どが行えます。 デルシャーシマネジメントコントローラを使用したアップデートの詳細は、次のリンクを参照してく ださい。 http://en.community.dell.com/techcenter/systems-management/w/wiki/dell-chassis-management-controller.aspx 28