...

配布資料3 [PDFファイル/4.83MB]

by user

on
Category: Documents
2

views

Report

Comments

Transcript

配布資料3 [PDFファイル/4.83MB]
「上山型温泉クアオルト事業」の取組について
Copyright (C) 2013 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
目 次
1 クアオルトの概要
2 上山型温泉クアオルト事業 これまでの取組
3 かみのやま温泉クアオルトスタイル
4 まとめ
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
1-1上山型温泉クアオルト事業とは…
クアオルトとは…
ドイツ語で、
質の高い長期滞在型の健康保養地、療養地
上山型温泉クアオルト事業とは…
クアオルト=心地よい(心と体がうるおう)状態
クアオルト≠ウォーキング(クアオルトという
まちづくりを進める中での一つの手法がウォーキング)
上山ならではの自然や温泉、食などの恵まれた地域資源を活か
し、健康・観光・環境の三つを柱に、市民の健康増進と交流人口
の拡大による地域活性化を目指すもの。“心と体がうるおうまち”
を基本理念とした、今後の元気なまちづくりの指針です。
1
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
1-2 本場ドイツのクアオルト
【認定条件】
■専門医がいる
■気候・景観が良い
■空気がきれい、騒音が少ない
■自然の治療薬・自然療養のプログラムを提供
■療養、保養施設(テルメ、クアパーク)が整備
→ドイツ国内で3%(374)の自治体のみ認定
【特徴】
■治療・滞在経費が医療保険の適用
■治療で3週間、保養で3~7日滞在
ドイツの街並み
2
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
1-3 本場ドイツのクアオルト
クアパーク
クナイプ療法
ガーミッシュ・パルテンキルヒェン
山歩き
テルメで温泉療養
バード・クロツィンゲン
3
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
かみのやま こぼれ話①
イザベラ・バード(イギリス人女性旅行家、1831-1904)
■上ノ山は清潔で空気がからりとしたところ
である。美しい宿屋が高いところにあり、楽し
げな家々には庭園があり、丘を越える散歩
道がたくさんある。ここは日本でもっとも空気
がからりとしているところの一つだといわれる
■もしここが外国人の容易に来られる場所で
あったら、美しい景色を味わいながら各方面
にここから遠足もできるから、彼らにとって健
康的な保養地となるであろう。
「日本奥地紀行」(抜粋)明治11年(1878)7月
4
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
2-1 かみのやまの特長
標高1000m
蔵王高原坊平
四季に富んだ
気候
温泉街近くの
里山
かみのやま
果物等の
万人向けの
泉質(温泉)
多様な農産物
出羽三山・蔵王
山岳信仰(歴史)
5
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
2-2 気候性地形療法ウォーキング
上山市ではじめに取り入れたこと…
クアオルト健康ウォーキング
(気候性地形療法を活用したウォーキング)
【気候性地形療法の特徴】
■自分の体力に合った歩行スピード
過度な負担がないか、常に心拍数でチェック
■「冷気と風」「太陽光線」等の気候要素活用
■体表面を冷たく保持(マイナス2℃)
■森や山の傾斜地を歩くことで持久力強化
がんばらないでも、通常の運動に比べて効果的
6
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
2-3 医科学的効果・検証
身体的な効果と心理的な効果について検証した結果
平成20・21年度 内閣府「地方の元気再生事業」を活用し調査
【身体的な効果】
■中性脂肪が低下
■LDL(悪玉)コレステロール低下
■HDL(善玉)コレステロール増加
■心肺機能が向上 など
【心理的な効果】
■「はつらつ感」「リラックス感」
上昇⇒翌日まで維持
■雨の日でも「不安感」が緩和
など
【課題と具体的取組】
■医科学的効果・検証(エビデンス)の深化
→体表面をマイナス2℃に保つことによる運動効果検証
→メンタルヘルスに係る効果検証
■地元医療機関等との連携
→クアオルト健康ウォーキングを活用した健康づくりの検討
→医療機関におけるスクリーニング、身体機能に応じた
具体的な運動の提案ができるシステムの構築
7
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
2-4 ドイツ ミュンヒェン大学認定コース
5か所8コース
医学的気候学の世界的第一人者
アンゲラ・シュー教授
(ミュンヒエン大学)鑑定
【認定コースの特徴】
日本初の認定コース
■各コースは、1周約2~5㎞程度
■運動負荷、熱条件、難易度等を計算して、仕事率を算出し、コース認定
■平地の里山コースは標高185m~573m、準高原コースは標高985m~1450mで、
異なる環境負荷・運動負荷を利用
8
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
2-5 クアの道・まちなかコース
クアの道-8地区9コース
まちなか-2コース
山元
上山城を中心とした2.7km/1.8kmの2コース
まち
なか
河崎
高野
宮生
西郷
①
中山
東
西郷
②
本庄
【クアの道の特徴】
■地域発案の身近な健康づくりの道
9
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
2-6 クアオルト健康ウォーキング
毎日ウォーキング
【地元リピーター向け(有料)】
専任ガイドの案内で、認定コースやクアの道、
まちなかコースなど、日替わりで様々なコース
を楽しむことができます。月に数回、昼食付の
プラスウォーキングのほか、企画ウォーキング
もご用意しています。
早朝ウォーキング
【宿泊客・市民向け(無料)】
地元旅館ご主人の名物ガイドで、市民と宿
泊客の皆さんが一緒に歩きます。葉山コー
スは毎朝6時50分スタートで、朝食前の約
1時間、蔵王連峰と市街地を望みながら朝
日をいっぱいに浴びて楽しく歩きます。
10
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
2-7 クアオルト健康ウォーキング
暮色ウォーキング(着地型旅行商品)
【宿泊客・観光客向け(有料)】
お宿へのチェックイン前、午後のひとときを活用して楽しむお手
軽簡単ウォーキングです。当日午前10時まで申し込みが可能
で、かみのやま温泉宿泊者限定の割引もあります。
企業健保ウォーキング
【企業向け(有料)】
企業の健保組合等による福利厚生事業でも
取り入れられており、各種企業とのコラボ
ウォーキングや出張健康道場なども実施さ
れています。
健康増進事業(クアオルト健康講座/国民健康保険事業
特定保健指導)
“いつでも、だれでも、一人でも”できる環境が整備
11
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
2-8 クアオルト健康ウォーキング 実績
■H21
■H22
■H23
■H24
■H25
10,000
(人)
370人
3,100人
7,000人
7,500人
10,150人
ウォーキング スタート
通年で土日ウォーキング スタート
毎日ウォーキング スタート
〃
2年目 前年対比
135%
〃
3年目
【参加者内訳の特徴】
■市民の参加は全体の約6割、3.5割は山形市、0.5割はその他
■毎日ウォーキング参加者は60代後半が多い
358
■リピーターは多いが、新規参加者が少ない
1377
→参加者の裾野を広げる工夫が必要
204
980
623
3,674
1755
5,000
757
2,920
2,920
2,000
0
371
H21
591
218
143
966
2,174
1,967
H22
H23
H24
3,980
H25
商品
早朝 高野
早朝 葉山
出前
毎日
(年度)
12
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
2-9 ウォーキング専任ガイド
蔵王テラポイト協会
■気候性地形療法を取り入れたウォー
キングの普及拡大を図るため、歩き方
等を指導する専任ガイド
■ガイド認定
めでためでた♪花のやまがた観光圏
推進協議会、上山市温泉クアオルト協
議会が共催
■平成22年5月9日設置
■平成26年4月現在 61人
(第1期16人/第2期14人/第3期9人/
第4期10人/第5期12人認定)
13
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
2-10 地場産ヘルシー料理、食の開発
旬産旬消 ぜいたくなヘルシー料理を提供
“食べて健康”をキーワードに、地元で採れた果実や農作物など、四季折々の旬の食
材を利用し、カロリーを抑えたヘルシー料理を提供しています。
■クアオルトスタイル膳
■クアオルト弁当
■クアオルト飴
■上山産ワイン
店舗(折鶴、丹野こんにゃく)/旅館(葉山舘、日本の宿古窯、
彩花亭時代屋、天神の御湯あづま屋、月岡ホテル)
さくら亭、丸内牛肉店、蔵王弁当、丹野こんにゃく、ライザレストラン
県産ラ・フランスの果汁を練りこんだ飴
タケダワイナリー、蔵王ウッディファーム、アサヒビール、サントリー他
14
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
2-11 美しいまちづくり(環境)
自然環境の保全に努め、再生可能エネルギーの導入を促進しながら、地域
資源と調和した美しいまちづくりを推進しています
■EVエコタウンプロジェクト(旅館7軒、上山城、丹野こんにゃくに電気自動
車EV用普通充電器、市役所に急速充電器が整備)
■体育文化センターにソーラーパネルを設置
■蔵王みはらしの丘に大規模太陽光発電所(メガソーラー)が整備
EV用急速充電器(市役所)
環境負荷を軽減する電気自動車EV
15
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
2-12 推進組織-行政組織以外
上山市温泉クアオルト協議会
設 置:平成20年8月8日
会 長:冨士重人 かみのやま温泉旅館組合 組合長
構 成:温泉旅館、商工、観光、農業、 医療、教育等の
さまざまな分野及び学術研究者等の有識者等
事務局:上山市クアオルト推進室
協力
山形銀行との連携・協力に関する協定
(平成24年12月5日締結)
16
Copyright (C) 2013 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
かみのやま こぼれ話②
第4回 ヘルスツーリズム大賞 受賞(平成24年3月)
全国のヘルスツーリズムに関連する活動の
向上を図ることを目的に、NPO法人日本ヘ
ルスツーリズム振興機構が優れた取組を表
彰する制度を創設
【選考理由】
科学的根拠に基づいた複数年にわたる地域ぐるみの取組みであり、「いつでも、だ
れでも、一人でも」を合言葉に毎日、ウォーキングを開催。観光客と地元住民が共に
楽しむプログラムにより2010年は4,500人の参加者実績を生み出した。
ウォーキングガイドの育成や地元食材の商品化、また、和歌山県、大分県と共同で
日本型温泉クアオルトの推進を行うなどヘルスツーリズムの振興に広く寄与している
点も評価された。
※第1回受賞:財団法人和歌山健康センター熊野古道健康ウォーキングの取組
17
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
3-1 広域連携
温泉クアオルト研究会
■設 立 平成23年5月9日
■会 長 由布市長
■副会長 上山市長、田辺市長
■県を超えた3市が連携。温泉や食、自然環
境、伝統文化などの地域資源を活用し、
「健康」を基軸にしたまちづくり
■クアオルト(健康保養地)を確立するため、
観光庁の支援を得て、研究と取組を実施
■年に1回、研究会を開催
■クアオルトや医科学を基盤にした健康プロ
グラムがある良質な保養地であり、質の高
い滞在環境の地域。ドイツを手本
■平成26年度 石川県珠洲市、新潟県妙高
市が新規加盟予定。研究会から協議会へ
の移行について検討中
大分県由布市
和歌山県田辺市
18
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
3-2 クアオルトスタイル(観光)
ニューツーリズム
ヘルスツーリズム
クアオルトツーリズム
グリーンツーリズム
上山としては、様々なニューツー
リズムを含めた形で「クアオルト
ツーリズム」と捉えている。
上山だから体験できる上質な時
間を過ごす旅のこと
ワインツーリズム
エコツーリズム etc
かみのやま温泉クアオルトスタイルとは…
豊かな自然、食、温泉、科学的根拠に基づく健康ウォーキングなどを組
み合わせた、かみのやま温泉ならではの上質な時間の過ごし方のこと。
まずはこのまちを訪れてもらい、「心地よい体験」の先に「健康」をお届け
する、訪れる人の“心とからだをうるおす”新しい過ごし方
19
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
3-3 クアオルトスタイル(観光)
観光庁 ニューツーリズム普及促進モデル事業
地域内の合意形成
【助言内容】
■お客様は「まち」そのものを楽しむ。
滞在プログラムを観光客向けにしてはいけない
■クアオルトのまちの在り方は市民が健康であること
■キャッチコピーやコンセプトを表現する際は、観光客向け
ではなく市民に伝わる表現にする。市民とともに作る
【今後の具体的な取組】
→滞在プログラムは市民と観光客が一緒になって楽しむ活
動と位置付ける。滞在プログラム作成段階から市民ととも
に作っていく
→クアオルトのまちの在り方を明確にする
20
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
3-4 クアオルトスタイル(観光)
コンセプト・アイデアの明確化、キャッチフレーズの作成
【助言内容】
■発地に対してクアオルト健康ウォーキングを売るのでは
なく、来訪者に着地型滞在プログラムとして“選んでもら
う”仕掛けづくり、ウォーキング以外の「クアオルトスタイ
ル」滞在プログラムを複数用意する
■クアオルト=健康(堅いイメージ)ではなく、
クアオルト=心地よい状態(心と体がうる
おう)と置き換える
【今後の具体的な取組】
→ウォーキングのみならず、心地よい状態にさせる「クアオ
ルトスタイル」滞在プログラムの開発
→宿関係者との定期的な情報交換会の開催、情報共有
21
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
3-5 クアオルトスタイル(観光)
ターゲットへの営業、新たな需要の掘り起し
【実施内容】
■営業ツールを作成し、医療機関や健康
諸団体などにクアオルトツーリズムの
活用を提案
→首都圏にある大手企業健保組合への営業
→社員研修、福利厚生、健康増進事業として
の活用を提案。需要とのマッチング
【今後の具体的な取組】
→患者会などへのきめ細かな営業
→健康意識の高い顧客を持つ諸団体や企業と連携して、ツ
アー情報を発信していく
22
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
3-6 「上山型温泉クアオルト構想」
<まちづくりの指針>平成25年8月策定
「上山型温泉クアオルト構想」
基本理念
質の高い健康保養地として、地域資源を磨きながら
ひとびとの“心と体がうるおうまち”をつくる
三つの柱
健康
観光
環境
基本姿勢
主体
連携
創造
目標年度
平成34年度 (2022年度)
実施方策
6つのリーディングプロジェクト
23
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
3-7 リーディングプロジェクト
No
分 類
1
ウォーキング
2
温 泉
温泉健康施設プロジェクト
温泉健康施設の建設
3
健 康
楽しくいきいき健康プロジェクト
医療機関等連携による健康増進
4
観 光
ワクワク温泉城下町プロジェクト
長期滞在の促進
5
食
上山の食のブランド化プロジェクト
かみのやまの食のブランド確立
6
プロジェクト名
主な内容
クアオルトウォーキング3万人プロジェクト ウォーキング推進、クアオルトPR
環境・景観 うるおい環境プロジェクト
自然環境保全、景観づくり
【シンボルマーク】
上山の豊かな自然をイメージする葉(リーフ)をベース
に健康・環境・観光を意味する3本の線で未来への広
がりを表し、心と体のうるおいをしずくとして表現。
(平成25年7月8日 市民投票により決定)
24
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
3-8 未来予想図
KURORT
KAMINOYAMA
25
Copyright (C) 2013 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
まとめ
「上山型温泉クアオルト事業」のこれから…
・クアオルトは、長い眼で見たまちづくり
・市民が恵まれた地域資源を再確認でき、上山に住むことが一つ
のステータスになり、みんなとてもイキイキしているまちに
・また、訪れる人が活気があるまちだと思えるような“元気なかみ
のやま”を、皆さんと一緒に創っていきます
26
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
27
Copyright (C) 2013
2014 KAMINOYAMA CITY All Rights Reserved.
Fly UP