Comments
Description
Transcript
Vol.302 - 農業農村整備情報総合センター ARIC
週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 発行:一般社団法人 農業農村整備情報総合センター Vol.302 2016 年 1 月 15 日 ■ 「くわい」の収穫を体験したよ! (水土里ネット福山).................................................................................... 1 ■ 「くわい」収穫を見学したよ! (水土里ネット福山) ....................................................................................... 4 ■ くわい料理で k-1 グランプリをしたよ! (水土里ネット福山)....................................................................... 7 ■ 東村町かかし祭りを取材しました! (水土里ネット福山) ............................................................................. 9 ■ 赤平市の「田んぼの学校」と「サクラ植栽」 (水土里ネットほっかい)............................................................11 ■ 岩見沢市北村小学校「田んぼの学校」 (水土里ネットほっかい) .................................................................14 ■ 第1回ふるさと未来交流会が開催されました! (水土里ネット福山) .........................................................17 ■ 給食で「くわい」を食べてテレビに出るよ! (水土里ネット福山) .................................................................21 ■ 「くわい」の収穫を体験したよ! (水土里ネット福山) 平成 27 年 11 月 24 日(火)福山市立新涯小学校 5 年生約 130 名が、新涯小学校の近くのほ場で「くわい」収穫の見学 と校庭の「くわい」の収穫をしましたので、その様子を取材しました。 新涯小学校 5 年生は、一年を通じて、地域の特産物である「くわい」についての学習に取り組んでおられ「くわい」 の出前授業や水土里ネット福山組合員の村上孝之前副理事長のほ場で「くわい」の植付け体験をし、校庭のミニ田ん ぼで「くわい」を栽培していました。 「くわい」の収穫時期を迎え農家の収穫を見学させてもらい、自分達のミニ田んぼの「くわい」を収穫することと なりました。 見学するほ場近くの公園で、まず出前授業でお世話になった水土里ネット福山の枝廣義春理事より収穫方法につい て教えていただきました。 ほ場近くの公園に集まり、くわい実行委員の子ども 達が司会をつとめ、枝廣義春理事よりお話を聞き ました。 くわい収穫は水中ポンプを使うことやくわいの実は 土の中の茎の先端についていることなどを聞きま した。 収穫の見学は、水土里ネット福山の組合員 種本守雄さんのほ場で行いました。ほ場に着くと、種本さんが子ども 達に見やすいように、道路側を収穫しておられました。みんなで大きな声で挨拶をし、収穫しているところを見学し ます。人数が多いので少しずつ移動しながら見学しました。 -1- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 事前に種本さんが用意してくださった実がついたままの「くわい」を見て、「くわい」がどの部分にできるのか確 認できました。水中ポンプの威力を見せるため、種本さんが水中ポンプの先を空に向けると、消防車の放水のように 勢いよく水柱が上がり、風に吹かれて水しぶきがかかって、子ども達が一斉に悲鳴をあげました。 みんな水しぶきがかかっても、なぜか嬉しそうでした。すぐ目の前で収穫してくださいましたので、よく見学する ことができました。子ども達は、学校のくわいを収穫するためほ場を後にしました。 水圧でくわいが茎ごと浮いてきます! 浮いてきたくわいを網で掬っています! 学校では、人数が多いので「くわい実行委員」の子ども達が代表して収穫し、その他の子どもは「くわい」を洗い ました。 学校のくわい畑は、花壇のようになっていて水を抜くところがなく水をためた状態で収穫となりました。「くわい 実行委員」の子ども達は、みんな収穫は初めてだそうで、なかなか畑に入ることができませんでしたが、恐る恐る入 ると少しずつ慣れて土の中に手を入れてくわいを掬い上げるようになりました。茎を引っ張るとくわいが取れて土の 中に残ってしまいます。「一つの株に 50 個のくわいがなるんよ!」と発破をかけ、「もっと深く掬わんといけんよ!」 と言うと、次第にコツを掴んで土の中から「あったー!」と見つけられるようになりました。 やっとコツを掴んだ頃に、給食の時間となり収穫を止めなければいけません。子ども達は土の中にまだくわいがあ るのを手応えで感じたようで、先生に「放課後に続きをさせてください。」とお願いしていました。 -2- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 水の中で、くわいの収穫が難しいなか、みんな一生懸命に寒さに耐えて素手で掬っていました。 収穫したくわいは、タライでよく洗います。ミニ田んぼに入ってくわいを掬う子、茎などのゴミを集める子、タラ イまで運ぶ子、タライで洗う子と役割を決めて全員で協力して収穫しました。 水に入ったり、洗ったりと寒さが身に染みて、くわい農家の方の苦労が実感できたようでした。 子ども達から、くわい収穫の感想文が届きました。 ◆ 子ども達の感想文 くわいは、1つのかぶに 50 個ほどついていることがわかった。くわいは水にういているのもあったけどだい たいが土を深くほらないといけなかったから、くわい農家の人が水圧ポンプを使っているりゆうがわかった。い つもはくわいはやわらかくたべれるけど、生のクワイはすごくかたかった。大きいくわいは小さいくわいより深 いところにあった。それにくらべて、小さいくわいはいろんな深いところや浅いところにちらばっていた。くわ いを取りだしたときにくわいのまわりにヌルヌルとしたかんしょくのする黒いものがついていた。学校のくわい をうえているところで、けっこうなじかんがかかっていたので、くわい農家さんはもっとたいへんなんだろうな と思った。 【5 年生】 わかったことは、かかしは、カラスのためにあると思っていたけど、カモのためにあるとわかった。苦労して いるんだなぁーと思った事は、朝の6時ぐらいから仕事にとりかかっていることです。わたしのおきる時間に始 めるのは、早いなぁーと思って、苦労しているんだなぁーと思いました。 工夫は、カモがこないように、どこの畑もかかしをしているところが工夫だと思いました。 気付いたことは、朝6時におきてでも、くわいのことを大切にそだてようという農家の人の思いに気づいた。 もう一つあります。もう一つは、工夫とも同じかかしがある事に気づきました。 今日みたことを、自分たちでうえたところにもいかそうと思いました。 【5 年生】 くわいの収かく作業を見てわかったことは、水圧ポンプでくわいをうかせてとることです。水圧ポンプでくわ いをうかせてとることで、かたい土の中から手でほり出すよりも、うかせたものをとるほうが、楽にとれるので、 良いことがわかりました。そして、くわいのつき方は、こんなふうについているのがわかりました。気づいたこ とは、とったばかりのくわいの色が青いことです。料理にしたらクリーム色みたいな色になるのに、とったばか りのクワイは意外と青くてびっくりしました。そして実が意外とかたかったです。11 月 24 日(火)は、646 ことれました。でもくわい畑をよくみると、まだくわいがたくさんしずんでいました。できるだけ全部とってくわ い料理をつくりたいです。 【5 年生】 -3- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 クワイは水圧でうかせとることが分かった。 一つのなえに 5~6 個はクワイがついていることが分かった。 クワイはカモが食べにくることが分かった。カモが食べるから、かかしをたてていることも分かった。 しかもカモはクワイをそのまま食べることが分かった。 学校の畑 1 つで 600 個ぐらいとれることが分かった。 水ぐもみたいな赤いくもがくわい畑にもいることが分かった。 ぼくはもし次くわいほりをする時は 芽をおらないようにクワイほりができたらいいなと考えました。 【5 年生】 「くわい」収穫を見学し、それを参考に校庭の「くわい」収穫しました。子ども達の感想文には、実際に収穫を体 験しなければ気付かなかった事が沢山書かれていました。今まで、店頭に並んでいる「くわい」や、調理された「く わい」しか見ていなかったので、収穫される前の畑での状態や収穫の方法、収穫したものをよく洗浄しなければなら ないことなど、貴重な体験をすることができたと思います。今回収穫した「くわい」を使い、子ども達が考えたレシ ピで調理をするそうです。引き続き取材したいと思います。 【水土里ネット福山】 ■ 「くわい」収穫を見学したよ! (水土里ネット福山) 平成 27 年 12 月 1 日(火)福山市立川口小学校 5 年生 87 名が、川口小学校の近くのほ場で「くわい」収穫の見学を しましたので、その様子を取材しました。 福山市立川口小学校 5 年生は、生産量日本一の「くわい」を小学校で栽培しており、農家の方から「くわい」栽培 の話を聞き、農業用水のしくみや環境、歴史、食文化など多方面について学ぶことで、郷土の農業に関心を深めるこ とを目的とした学習に取り組んでいます。 朝、川口小学校近くの川口町のほ場、約 1,700m2 で水土里ネット福山の組合員の種本守雄さんの「くわい」収穫の 様子を見学しました。このほ場は、6 月に植付けを見学し,これまで「くわい」の成長を見守ってきました。学校か ら歩いてほ場へ来た子ども達は収穫の様子を見学し、質問をしました。 水圧をかけて、くわいの茎が浮いてきます! 水中ポンプの水圧、すごい!おぉ~と歓声が! ◆ 子ども達の質問 ・収穫に水中ポンプを使うようになったのはいつごろからか?それより前はどうやって収穫していたのか? 約 50 年前から徐々に水圧で掘るようになった。前は水を抜いて鍬で掘っていた。鍬で掘るとくわいに傷が つくし、時間がかかる。 -4- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 ・くわいはどのくらいの量が収穫できるのですか? 1,000m2 で 4 ㎏のケースが 400 箱収穫できると言われています。ほ場によって違うし今年のように不作だと 300 箱くらいしか収穫できないかもしれない。 ・くわいがよくできる田んぼはどんな田んぼですか? 今日、見学しているところのように初めてくわいを作るところがよくできます。毎年くわいを植えていると 段々収穫量が落ちてきます。 ・今年不作だったのはなぜですか? お盆から 9 月に曇天が続いて日照不足になったのが原因。葉が大きくならないと実も大きくならない。 ・くわいはどんな風に実が生るの? くわいは、土の中のランナーという茎の先端に実が生ります。1 本のランナーに一つのくわいができて、秋 の早い時期に生るくわいは小さなくわいで、収穫時期に近づくにつれ大きなくわいができます。葉が大きく なり栄養がたくさんいくのでランナーが太くて短く、くわいが大きくなるようです。 ・くわいを収穫した時に見つかる病気はありますか? 病気というと違うが、商品にならないような形や色のものはある。それを選別しなければいけない。 ・どうやって選別するの? 大きさによって網の目が違っている機械を使って5段階に分ける。 ・今日収穫したくわいはいつ出荷するのですか? 収穫したら、家に持って帰って、洗浄、選別、箱詰めをし、明朝に出荷します。 ・どんな食べ方がおいしいですか? 小さいくわいを揚げたり、大きなくわいをスライスして揚げてチップみたいに食べるのが一番食べやすい。 年々、収穫量が少なくなっているので、いろんな食べ方を広めて特に子ども達に沢山食べてほしい。 ・くわいを生産して苦労することと、喜びを教えてください。 手で一つずつ植えて手間がかかるし、冬場の寒い時に水の中に入って収穫するのが一番の苦労です。でもく わいは収益が多いので、無事に出荷が終わったら苦労が吹っ飛ぶよ。 みんなに安心で安全なくわいを届ける事。立派なくわいができると嬉しいことです。 身振り手振りで、子ども達にくわいについて丁寧に 教えてくださいました。 収穫の様子や質問のやりとりを熱心に聞いて、メモ をとる子ども達。教えていただいたことを参考に、 今度は学校の校庭のくわいを収穫します。 収穫したくわいを使って調理実習するそうです。 -5- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 最後に、子ども達みんなで大きな声でお礼を言い、感謝の気持ちを込めて大きな拍手をして見学を終わり学校へ戻 りました。 子ども達から、くわい収穫見学の感想文が届きました。 ◆ 子ども達の感想文 くわい収穫では、ホースを使ってくわいを浮かしてくわいを取ることを初めて知った。くわいが流れないよう にあみをする。収穫したあとのくわいの保存について、水にひたして 3、4 日ずつ水を変えると 1 カ月くらいも つと教わったので、これを学校でも生かしていきたい。ホースを使っている人は、すごい水圧で手とか体が痛く なったり肩がこったりしそうだったから、大変だと思った。すごく大きなくわいが取れていてが、大きなものが 一番値段が高いのかと思ったけど、実は M サイズのくわいが一番値段が高いと言われていたので、すごくびっく りした。 寒い中、くわいを収穫していて、すごく大変そうだった。これからも寒いけど、学校でくわいの収穫するとき は、くわいがいっぱい付いているのを願って収穫をがんばっていきたい。 【谷本 淳】 ホースを使って水の勢いでくわいを浮かして収穫していることを初めて知った。くわいは大きさごとに分けて 出荷することを調べていたけど、どうやって分けるのかふしぎだった。あみのようになっている道具で分けてい るのがびっくりした。 いちばん大変なのは収穫のときと聞いたけど、種本さんの畑は大きいからとても大変だと思った。その苦しさ や大変さは分からないが、自分たちで収穫するときにはがんばりたいと思う。また、ぼくは、くわいは好きだが 家族が「きらい」と言う。だから家族にもおいしさを分かってもいたい。だから、ぼくがくわい料理を作って食 べてもらいたい。 【増田 和人】 私はあまりくわいの収穫の仕方を知らなかったので、水圧でくわいを浮かすことを初めて知りました。それと 選別機械のことです。出荷組合で決まった選別機械があること、5段階あることを初めて知りました。そして中 心となる M サイズが一番値段が高いことも初めて知りました。また、くわいの実る順番についても、私は大きい サイズの 3L や 2L がさきにできているのかと思っていましたが、小さい 2S とかのサイズの方が最初に実るこ とを知りました。 自分たちが育てているくわいの収穫で生かしていきたいのは、種本さんの収穫の仕方です。種本さんの家では 今は水圧ポンプで収穫していますが、50 年前はくわで全て取っていたと聞いたので、私たちもくわで収穫する ことができると思いました。くわいにキズをつけることがあると思うので、気をつけて収穫したいです。 また、くわい農家の人たちは大変なんだなと思いました。水圧ポンプは重いのに、肩に背負って収穫していま した。私は、「つらい」とか「しんどい」気持ちを顔にも出さずに働くことのできるところがプロだなと思いま した。そして大きなの畑で収穫をするのを寒い中でがんばっているのがすごいと思いました。 最後に、私たちのために時間を作って、種本さんがくわいの事を教えてくださったことをとてもありがたいと -6- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 思いました。今、くわい農家の人たちが少なくなっていると聞いたので、くわい作りが盛んになってほしいと思 いました。 【井上 佐緒里】 子ども達の感想には、見学で見たり聞いたりして学んだことが生きいきと書かれていました。そして、農家の方の 苦労を思う気持ちも伝わってきました。学校の校庭の「くわい」は 1 月に収穫し調理学習をするそうで、収穫見学で 学んだことを生かして収穫に取り組んでほしいと思います。 水土里ネット福山では、これからも農業体験を通じて子ども達の眼差しを届けたいと思います。 【水土里ネット福山】 ■ くわい料理で k-1 グランプリをしたよ! (水土里ネット福山) 平成 27 年 12 月 3 日(木)福山市立新涯小学校 5 年 3 組の子ども約 35 名が新涯小学校で栽培した「くわい」を使っ て調理実習をしたので、その様子を取材しました。 新涯小学校 5 年生は、一年を通じて、地域の特産物である「くわい」についての学習に取り組んでおられ、出前授 業やくわい農家のほ場での植付け体験、校庭のミニ田んぼで栽培、ほ場の収穫見学、校庭の「くわい」の収穫をして まいりました。 今回の調理実習は、子ども達が考えたレシピの中から早く簡単に作れるものを 4 つ選び料理し、それを食べ比べて 投票し一位を決める「k-1 グランプリ」をすることとなりました。 子ども達は、家庭科室に移動しエプロンと布巾をつけて調理に臨みます。8 班に分かれ、2 班ずつ「くわいトースト」 「くわいチップス&からあげ」「くわい団子」「くわいのベーコン巻」を作りました。 くわいトーストの班は、まず茹でたくわいを包丁で薄くスライスし、パンにピザソースをぬり、スライスしたくわいと とろけるチーズをのせ、バターをとかしたフライパンに入れ弱火で焼きます。くわいをスライスする子やパンに丁 寧にくわいとチーズをのせる子、フライパンに入れて火が通ってチーズがとろけるのをじっと待つ子とみんな真 剣な表情で調理していました。出来上がるとチーズのいい香りがして、とてもおいしそうでした。 -7- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 くわいチップス&からあげの班は、丁寧に洗って大きさで分け、大きなくわいはチップスに小さなくわいは からあげにしました。包丁でなるべく薄くスライスし、水気をよく取り、油をよく熱して揚げていきます。 揚げているとくわいがはじけて油が散り、子ども達が「わぁー」と言って飛んで逃げていました。味付けは 塩、コンソメ、カレーの 3 種類で色とりどりでした。 くわい団子の班は、白玉粉をこねて一口大にま るめて、その中に茹でたくわいを入れます。くわ いの芽を出すのがポイントです。団子の生地が やわらかくなって、団子に丸めるのが難しいよう でした。 まるめた団子は、茹でて水気をとったら、きな粉 と大学芋のたれで味付けしました。 きな粉と砂糖を 1 対 1 の割合にすることを知る と、砂糖を沢山使っていることにびっくりしたよう でした。 自分で作ることによって砂糖がどれくらい含まれ ているか知ることができ、いい体験だなと思いま した。 できあがりは、和菓子そのものでした。 くわいのベーコン巻の班は、茹でたくわいを適当な大きさに切ってベーコンで巻き爪楊枝でとめます。 フライパンを熱し油を少量入れて、ベーコン巻を入れて焼きます。焼目がついたら塩コショウで味付けをしました。 子ども達は、ベーコンを巻いているとくわいが飛び出したり、ベーコンが破れたりと苦労していたようです。 焼目がついてくると、香ばしい香りがして、とてもおいしそうでした。 -8- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 みんな協力して調理し、手が空いた子は包丁やまな板を洗って片付けたり、ゴミを捨てたりと、調理が終わるころ には調理台もほぼ片付いていました。 料理が出来上がると、一人ずつお皿にそれぞれ 4 種類の料理を取り分けます。みんな取り分けたら、日直が合掌し て一緒にいただきました。 一位を決めるので、しっかり味わって食べました。くわいトーストは、簡単でシンプルな材料ですが、チーズの香 りがよく、くわい独特の苦みがほのかにしてとてもおいしかったです。 くわいチップス&からあげは、とても上手に揚げてあって、チップスがパリッとしていて、びっくりしました。味 付けもコンソメとカレーは初めて食べましたが、市販の粉を振るだけで簡単で、味のアクセントになってとてもおい しかったです。 くわい団子は、ホクホクした歯応えとほのかな苦みのくわいの特長がでていて、芽が出ているところが和菓子のよ うで、歯応えを楽しめるおいしいお菓子に出来ていました。 くわいのベーコン巻は、ありそうでなかったレシピだなと思いました。ベーコンのうまみとくわいのホクホクした 歯応えがマッチして焼いた時の香りも食欲をそそり、おいしかったです。 できたあがった料理は、くわい実行委員さ んが職員室へ運び、先生方にも試食してい ただき、グランプリに参加して投票してもら いました。 どれが一位になるのか、楽しみですね。 私が一位に選んだのは、くわいのベーコン巻です。どれもとてもおいしくて悩んだのですが、ありそうでなかった レシピで簡単ですぐ家で作ってみようと思ったのが決め手でした。 みんなで投票した結果がどうなるのか楽しみです。 今年度、新涯小学校では、ほ場でくわいの植付け体験と校庭のミニたんぼへ植付け、収穫といった昔ながらの手作 業による「くわい」栽培の農業体験をしました。この体験を通じて、地域の農業、特産物や伝統にふれ、ふる里を誇 りに思う気持ちや大切に守っていきたいという思いが芽生えたのではないでしょうか。 水土里ネット福山では、引き続き子ども達の農業体験の取材を通して、21 世紀土地改良区創造運動に取り組んでま いります。 ※ 後日、k-1 グランプリの結果をお聞きしたところ、くわいトーストが一位だったそうです。おいしかったので 納得です。どのレシピもとてもおいしく手軽につくれるので、家庭でも作って家族みんなで「くわい」を楽し んでいただきたいです。 【水土里ネット福山】 ■ 東村町かかし祭りを取材しました! (水土里ネット福山) 平成 27 年 12 月 6 日(日)福山市東村町で第 70 回東村町かかし祭りが開催されました。 ここ東村町では、福山市立東村小学校と福山市立東村保育所の学校給食で使われる水稲の農業体験や松永幼稚園に よる農業体験が行われており、水土里ネット福山は、その農業体験を水土里レポートとして投稿しております。 東村町かかし祭りは、戦後の混乱期に地域を活気づけるため、終戦直後の昭和 21 年から開催されており、水土里ネ -9- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 ット福山は、水土里レポートを展示することで参加しました。 沢山のかかしが来場者をお出迎えです! 記念する第70 回開催です! 東村小学校の体育館には、沢山の展示物が展示してあり、地域の方が趣味でしておられる生花、工芸、絵画、写真、 盆栽などの展示、東村小学校、東村保育所の子ども達の作品、学校給食食材納入グループ「若草会」や老人ホームで の出展もありました。みなさん大変力作で、作品の一部は即売され大変盛り上がっていました。 その一角に、水土里ネット福山は入口から入って、一番目立つところに設営場所を設けていただきました。多くの 来場者の方が立ち止まって水土里レポートを見てくださいました。 体育館に所狭しと展示された素晴らしい作品を拝見 し、東村町の皆さんの行動力に圧倒されました。 水土里レポートを熱心に見てくださった方にお話しを 伺ったところ「子ども達の生き生きした姿が目に見え るようなレポート。東村町の子ども達の将来の明るい 展望が見えた気がした。」と言っておられました。 小学校運動場には、今年も嗜好を凝らした多くのかかしが飾られ、出店も沢山あり大変賑わっていました。食べ物 の店の前には行列ができていました。 消防音楽隊と東村小学校児童が会場をパレードし、かかし祭りが始まりました。続いて、東村小学校と東村保育所 の児童が、それぞれ踊りや太鼓を披露し、消防音楽隊の演奏などがあり、かかしセレモニーとして、交通少年隊パレ ード、仮装かかしの入場し、かかし代表の挨拶がありました。 -10- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 各地域から趣向を凝らした「かかし」が展示されました。どれも今年の世相をよく捉えていて、素晴らしい出来栄え でした。どうやって作っておられるんだろう?と思いながら、一つずつ見て楽しませていただきました。 東村小学校や東村保育所の子ども達の踊りや太鼓も元気一杯で、みんな笑顔になっていました。 今年は、かかし祭りが 70 周年、松永市が福山市へ合併して 50 周年、そして福山市市制施行 100 周年のプレイベン トということで盛大な祭りでした。 かかし祭りに参加して感じたことは、地域が一体となってイベントをし「協働のまちづくり」を 70 年前から実践し ておられること、そして、地域の老若男女が生き生きと趣味やボランティア、祭りなど地域の行事に積極的に参加し ておられ、子ども達が住みたいと思う町づくりとなっていることです。みんなが和気あいあいとしていて、地元の方 のみならず、町外からも大勢参加されアットホームなお祭りだなと思いました。 水土里ネット福山も「かかし祭り」をはじめ東村町で行われている活動に引き続き積極的に参加し、水土里ネット 福山が一役を担う存在になりたいと思いました。 今後もこのような取り組みに参加し、水土里ネット福山の果たす社会的な役割について、広く市民の理解を図って まいります。 【水土里ネット福山】 ■ 赤平市の「田んぼの学校」と「サクラ植栽」 (水土里ネットほっかい) 地域の宝物“北海幹線用水路”沿いの地域活動 平成 23 年度より赤平市住吉町の北海幹線用水路沿いに、地域の人たちの協力で体験用水田を作り、市内 2 小学校 5 年生 37 名を対象にして田んぼの体験学習を実施しています。 主催は地元ボランティア団体「赤平アジサイロードの会」で平成 14 年度より北海幹線用水路沿い約 2km にアジサイ を 10 年以上継続して植栽し維持管理も行っている。 今年の田んぼの活動は約 2a の水田に「ゆめぴりか」を作付け、関係機関の国(北海道開発局札幌開発建設部岩見沢 農業事務所)、北海道空知総合振興局と空知農業改良普及センター、赤平市と教育委員会、JA たきかわ他地元農業者 -11- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 やライオンズクラブ等多くの人たちが参加して、田植えや稲刈りを体験する子供たちに指導協力しました。 収穫祭には子供たちが収穫したコメを調理して、協力してくれた関係者を学校に呼んで、家庭科授業として給食時 間に皆で味わいました。 秋には昨年に引き続き「赤平ライオンズクラブ」と「赤平アジサイロードの会」主催の植樹活動が行われました。 本年度は(株)伊藤園様の助成金をいただきエゾヤマザクラ 35 本を約 200m 植えました。 平成 18 年度より毎年継続 している活動で北海幹線用水路の景観向上を目的に多くの人たちが参加し実施しております。 ◆「田植え体験実習」 6 月 11 日(木) 総参加者約 100 名 ◆「稲刈り体験実習」 10 月 5 日(月) 総参加者約 80 名 ◆「脱穀、籾摺り、精米、縄ない実習」 10 月 30 日(金) 総参加者約 60 名 千把、足踏み脱穀機、電動脱穀機をそれぞれ体験する児童 -12- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 ◆「収穫祭 給食試食会」 12 月 10 日(木) 収穫した「ゆめぴりか」を児童たちが炊いて、児童皆で作った豚汁と一緒に関係者が美味しくいただきました。 豊里小学校5 年生 赤間小学校5 年生 ◆エゾヤマザクラ植樹活動 10 月 20 日(火) 参加者約 70 名 -13- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 【水土里ネットほっかい】 ■ 岩見沢市北村小学校「田んぼの学校」 (水土里ネットほっかい) 平成 27 年度の活動内容 平成 14 年度より継続して実施しています岩見沢市北村小学校の「田んぼの学校」授業が今年も田植えから収穫ま で、国(北海道開発局札幌開発建設部岩見沢農業事務所、岩見沢河川事務所)や北海道(空知総合振興局)、岩見沢 市等関係機関職員と PTA 役員の協力で無事終了しました。 6a の学習田(4a がもち、2a がうるち)からは、今年はもち米 164 ㎏、うるち米(ななつぼし)95 ㎏が収穫されま した。 ◆田植え集会 6 月 3 日(水) 3 年生~6 年生 約 70 名 ◆稲刈り集会 9 月 9 日(水) 3 年生~6 年生 約 70 名 -14- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 ◆脱穀集会 10 月 14 日(水) 3 年生~6 年生 約 70 名 ◆もちつき集会 11 月 6 日(金) 全校生徒 約 110 名(総参加者約 400 名) 児童たちが収穫したもち米(はくちょうもち)を使って毎年 11 月に祖父母参観日と一緒に行われる行事で、関 係機関職員を含め総人数約 400 名が参加し、児童と一緒に餅をつき収穫を喜びました。 ◆縄ない実習 12 月 1 日(火) 5 年生 20 名 -15- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 【水土里ネットほっかい】 -16- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 ■ 第1回ふるさと未来交流会が開催されました! (水土里ネット福山) 平成 27 年 12 月 16 日(水)福山市立新涯小学校で、福山市立誠之中学校の校区の小中学校 4 校が、「第 1 回ふるさ と未来交流会」を開催され、新涯小学校 5 年生が「くわいの栽培」といった農業体験を通じて水土里ネット福山と交 流があったためお招きいただき、取材しました。 「第 1 回ふるさと未来交流会」は、新涯小学校 5 年生 136 名、曙小学校 5 年生 66 名、箕島小学校 5 年生 22 名、誠之中学校 2 年生 10 名の児童・生 徒による発表と各校の代表者によるパネルディ スカッションがありました。 誠之中学校の生徒による司会で始まりました。各校の発表では、新涯小学校 5 年生が一番に発表しました。 青とピンクのうちわを持って、くわい音頭を踊りながらステージの前に出てきて、華やかにスタートしました。新 涯小学校 5 年生は、「くわい」の栽培等の農業体験をしたことを発表しました。「くわい」を通じてふるさとの農業 に興味を持ち、誇りを感じ、守っていきたいと思うようになったことを元気よく発表しました。くわい料理の紹介の ところでは、 子ども達が調理実習で実際に作った料理を地域の方に振舞われ 「この料理は初めて食べるけどおいしい。 」 と言って食べておられました。 特に印象に残ったところは、くわい音頭の歌詞に新涯町には「み どりの宝」があり、それは「くわい」をはじめとした農作物であるこ とや、農業体験をして「土の匂いやぬるぬるした感触を忘れない」 という部分でした。実際に体験することでしか得られない感想だと 思いました。 調理実習では、くわい料理を 4 種類作り人気投票をしてグランプリ を開催しクワイトーストが一位に輝きました。 つぎに、箕島小学校 5 年生が環境について学習したことを発表しました。箕島小学校のある箕島町が地球温暖化に より将来水没するかもしれないと聞き、農業が盛んで自然環境に良いふるさとを守りたいと考え、電気の消費量を減 らすことで二酸化炭素の発生を減らすことに取り組みました。テレビを1時間消すと 500ml のペットボトル 8 本分の 二酸化炭素が削減できるそうで、全校生徒で取り組みをしたそうです。 -17- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 二酸化炭素の削減量をペットボトルで例えられてい て分かりやすかったです。 学区内の清掃を町内全体で行い、公民館の協力を得 て空き缶をリサイクルし、みんなで環境を考えるきっ かけとなったそうです。 曙小学校は、くわいの農業体験について発表しました。曙町のくわい畑は 1ha ほどしか残っていないそうです。く わい出荷組合の坂本副組合長の協力で、くわい農家の守屋さんの指導を受けて、学校の校庭で「くわい」の栽培をし たそうです。「くわい」の生産について今後の課題や素晴らしいところを考え、学習した内容を「くわいブック」に して公民館に置いてもらい、「くわい」をアピールしていく予定だそうです。特に印象に残ったところは、「くわい」 の生産の素晴らしいところとして、農家の方の工夫により「くわい」のとれ高と売上げが上がっていることや、人々 の情熱と協力をあげていたところです。実際に生産者や農協の方と接して直に感じたことで、やはり体験することで しか得られない感想だと思いました。 新涯小学校と曙小学校は、ともに「くわい」につい ての発表でしたが、それぞれ取り組みに違いがあ り、興味深く発表を聞きました。 新涯小学校は、子ども達が考えた料理が素晴らし と思いました。曙小学校は、くわい栽培について の分析が素晴らしいと思いました。 最後は、誠之中学校 2 年生により 8 月に行われた「チャレンジウィークふくやま」の職場体験についての発表でし た。誠之中学校の校区で多くの職場で体験をし、自分達が住んでいる地域が活気あふれる街であることを実感したよ うです。この体験学習を通じて「保護者への感謝の気持ち」「ありがとうのパワー」を感じたようで、それにより、 勉強や部活動を今まで以上に頑張って、自分達の夢の実現を目指していこうと考えたそうです。 特に印象に残ったこところは、この学習を通じてふるさとの魅力を再発見したこと、ふるさとを支えている大人に -18- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 接し、自分達もふるさとに貢献できる人になりたいと思ったというところです。子ども達の感受性にびっくりしたと 同時に、大人がひとり一人、子ども達の手本となるよう行動しなければならないと感じました。 各校の発表の後 15 分の休憩があり、子ども達の代表にインタビューの時間が設けられました。曙小学校のパネ ルディスカッションのパネラーを務める井村健太郎くんと藤井ひかるさんにインタビューしました。 発表の感想を聞くと二人とも「他の学校の人にも伝わるように発表した。」と答えてくれました。「大きな声で、身振り 手振りも上手でとてもわかりやすかったよ。」と言うと二人ともはにかんだようににっこり笑ってくれました。 くわいの農業体験は、井村くんは「くわい植付けの時、くわいを真っ直ぐ植えるのが難しかった。」 藤井さんは「田んぼの土がドロドロして足がぬけなくなった。収穫の時は、学校のミニ田んぼの端っこにくわいが 多くあって不思議だった。」と教えてくれました。 収穫した「くわい」は、冬休みに各自が持ち帰り家庭で調理して食べる予定だそうで、二人とも「早く食べたい。冬休 みが待ち遠しい。」と話してくれました。 パネルディスカッションは、誠之中学校生徒による司会で小学校から 2 人ずつ、誠之中学校から 1 人がパネラーと なり始まりました。最初にそれぞれ、他の学校に発表の感想をいいました。 新涯小学校は、箕島小学校のクリーン作戦をあげ、ゴミの中にたばこの吸い殻が多いことにびっくりしたと言って いました。箕島小学校は、曙小学校の農業体験について農家の方の土づくりが大切なことと、生産量は減っても売上 げが増えていることに驚いたそうです。曙小学校は、誠之中学校の職場体験について、職場体験で感じたことなどを 聞き、自分では考えられない事を考える中学生に憧れたようでした。誠之中学校は、新涯小学校のくわい音頭の踊り や大きな声で発表しているところが素晴らしいと思ったそうです。 みんな緊張した面持ちで したが、パネルディスカッ ションが始まるとキリリとし た表情になり、しっかりと 発表していました。 -19- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 パネルディスカッションは「ふるさとの未来」をテーマに行われました。 箕島小学校 曙小学校 豊かな自然を守りたいが、電気を使わない生活は無 くわい農家の後継ぎが少なく、くわい畑が減少する。 理なので、ひとり一人が少しずつ省エネをすること 日本一を守りたいのでくわいブックを作ってアピー が大事。省エネやクリーン作戦といった清掃、リサ ルしたい。曙小学校ではクワイチップスしか食べた イクルを誠之中学校区全体に広げていきたい。 ことがない。新涯小学校はどうやって多くの料理を 考えたのか。 新涯小学校 誠之中学校 くわいは一株に 50 個も実がつく、美容と健康にい 職場体験では、職場で働く人が輝いていた。ふるさ い食べ物。くわい農家の苦労は大変で日本一を守っ とを学び、今度は、小学生がこの中学校で学びたい てくれてありがとうと言いたい。くわい料理をアピ と思える学校にしたいと思い、勉強や部活を頑張ろ ールしたい。 うと思う。 あいさつは、元気・やる気・ハッピーを届ける力が 誠之中学校区4校で力を合わせ、ふるさとに貢献し ある。してもされても元気になる。 たい。 最後に、福山市教育委員会の近藤裕弥課長より「この交流会を通じて、ふるさとを大切に思ってほしい。」と講評 されました。 誠之中学校海野隆博校長より終わりの挨拶で、みんなの発表や聞く姿勢が素晴らしかったこと、今日の交流会がリ ハーサルなしで行われたことが話されました。 それぞれの学校が普段 からしっかりとした取り組 みをしておられ、子ども 達に無限の力があると思 える、素晴らしい交流会 温かい講評をいただきました。 見事な発表に誇らしい校長先生です。 でした。 「第 1 回ふるさと未来交流会」を取材して、農業体験や職場体験といった人とのふれあい、直に物にふれることが 子ども達に大きな影響を与えることを実感しました。 新涯小学校の農業体験を取材し、子ども達の様々な表情や思いに接することができ、レポーターの私自身が現場で しか分からない体験ができたと思います。 今回の「第 1 回ふるさと未来交流会」で感じた子ども達の純粋な思いを心にとめ、これからも水土里ネット福山は、 21 世紀土地改良創造運動を通じて、農業のみならず地域振興に貢献したいと思います。 【水土里ネット福山】 -20- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 ■ 給食で「くわい」を食べてテレビに出るよ! (水土里ネット福山) 平成 27 年 12 月 18 日(金)福山市の広報番組「ハッケンふくやま」が、福山市の小中学校給食について番組を制作 するため福山市立新涯小学校に撮影に来られたので取材しました。 撮影当日の給食は「くわいごはん」で新涯小学校 5 年生は、くわい栽培の農業体験に取り組まれているため 5 年生 を対象に撮影がおこなわれました。 まずは、配膳の様子をテレビカメラで撮影しました。至近距離からカメラで撮影され、緊張しながらもちゃんと配 膳をしていました。 続いて、5 年 3 組で糸永アナウンサーと一緒に給食を食べるところを撮影しました。子ども達は緊張した様子でし たが、話をしながら食べているうちに少しずつ慣れてきたようで、笑顔もみせてくれました。 福山市の小中学校で給食メニューから一番人気のあるものを子ども達が声を揃えて言うところでは、カメラに映ら ない子を移動させたり、声が上手く揃わなかったり、給食の時に放送している校内放送が流れて、何度も撮り直しま した。撮影は、細かなカメラ割やチャイムなどの音で撮影が中断し、長時間になりました。子ども達は、給食を目の 前にして撮影のためにお預けになったり、次の撮影のために急いで給食を食べたりしていました。 子ども達は緊張していましたが、めったにできない経験で、きっといい思い出になると思います。 子ども達に好きな給食を聞いたら「くわいごはん」と答 えました。糸永アナウンサーは福山市出身で「くわい はお節料理につかう贅沢品なんよ。給食で食べられ るなんて福山市だけだよ。」と言っておられました。 子ども達が、農業体験を通じて「くわい」を好きになっ てくれたんだなと思い、とても嬉しかったです。 -21- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 続いて図書室へ移動し、平成 28 年 1 月 25 日から 29 日にかけて開催される「第 23 回福山市学校給食週間」につい て説明される様子が撮影されました。 学校給食の意義、役割等について関心を高め、より一層の充実発展を図るため毎年 1 月 24 日から 1 月 30 日までの 1 週間を全国学校給食週間としておられ、福山市では「心と体を育てる学校給食 ~知りたいな、食べたいな、未来 へつなぐ学校給食~」をテーマに学校給食についてのパネル展や給食試食会が開催されるそうです。 パネル展では、人気メニューランキングや子ども料理教室、地産地消などについて展示されるそうで、給食試食会 では実際の給食メニューを試食することができるそうです。いつも子ども達が食べている給食を試食して、家庭での 味付けなどの参考にするいい機会だと思いました。 福山市の学校給食では「地産地消」を実践しておら れ、「地域の恵み」として水土里ネット福山の組合 員が栽培した野菜等も給食の食材として納入され ております。 水土里ネット福山は、子ども達に安心・安全な食材 を提供できるよう福山市をはじめ関係機関と協力 し、地域農業の振興に取り組んでまいります。 最後は校庭に 5 年生全員が集まり撮影しました。ちょうど太陽が雲から顔を出し、みんなの笑顔がきれいに撮れま した。みんなで元気一杯大きな声で「100 周年まであと 163 日!」と撮影して終了しました。 放送は、広島テレビで平成 28 年 1 月 20 日(水)午後 6 時 55 分からです。 福山市市制 100 周年まであと 163 日! 新涯小学校 5 年生は、一年を通じて、地域の特産物である「くわい」についての学習に取り組んでおられ、出前授 業やくわい農家のほ場での植付け体験、校庭のミニ田んぼで栽培、ほ場の収穫見学、校庭の「くわい」の収穫、くわ い料理を作る調理実習を取材してまいりました。 水土里ネット福山では、福山市の特産物である「くわい」を広く一般の市民のみなさまに知ってもらうため、水土 里レポートを発信してまいります。また、子ども達が、ふる里の食物にふれ、ふる里が大切なものとなるよう、これ からも 21 世紀土地改良区創造運動に取り組んでまいります。 【水土里ネット福山】 -22- 週刊NNニュース Vol.302 2016 年 1 月 15 日発行 「週刊NNニュース」では、農業農村整備に関する最新情報をお届けしています。 皆様からの積極的な投稿をお待ちしております。 記事の投稿をしてくださる方は、 「週刊NNニュース」のホームページ(http://www.aric.or.jp/03_book/nnnews/nnnews.htm)から、投稿様式 をダウンロードするとともに、「投稿記事を執筆していただく際の留意事項」を参考に投稿記事を作成し、加 盟する各機関の投稿受付窓口あてに電子データを郵送またはメールにて送信してください。 「週刊NNニュース」に関するご意見等ありましたら、以下のアドレスまでお願い致します。 Mail : [email protected] -23-