Comments
Description
Transcript
生命保険金とともに払戻しを受ける前納保険料(みなし相続財産)
【誤りやすい事例 ⑤‐申告書第9表・第 11 表関係‐】 生命保険金とともに払戻しを受ける前納保険料(みなし相続財産) 私(国税花子)は、夫(国税太郎)の死亡を保険事故として、平成27年7月10日に△△生 命から死亡保険金1,400万円を受け取りました。 また、当該保険契約について、夫が支払った前納保険料150万円を併せて受け取りました。 誤 国税 第9表の生命保険の受 太郎 取金額に1,400万円と記 入しました。 また、前納保険料の払 戻金額(150万円)は保 △△区○○2 丁目×番 △△生命保険(相) 27 7 10 国税 14,000,000 険金ではないことから、 花子 第9表に記入した受取金 額 1,400 万 円 に は 含 め 国税 ず、第11表に記入しまし 太郎 た。 その他 生命保 の財産 険金等 前納 保険料 △△ 生命保険(相) 1,500,000 国税 花子 1,500,000 正しい取扱いは、下記のとおりです。 正 みなし相続財産とされ 国税 太郎 る保険金には、保険金と とともに払戻しを受ける 前納保険料も含まれるの で、第9表の受取金額に △△区○○2 丁目×番 △△生命保険(相) 27 7 10 15,500,000 国税 花子 は前納保険料を加算した 金額(1,550万円)を記 入します。 (受取金額) (前納保険料の払戻金) 1,400万円 + 150万円 = 1,550万円 ○ 相続や遺贈によって取得したものとみなされる保険金 相続や遺贈によって取得したものとみなされる保険金には、本来の保険金のほか、保険契約に基づき分配を受ける 剰余金、割戻しを受ける割戻金及び払戻しを受ける前納保険料で、保険金とともに受け取るものも含まれます。 なお、相続人が受け取った保険金のうち、次の算式により計算した金額までは非課税となります。 その相続人の受け取った保険金の合計額 【算式】 (500万円 × 法定相続人の数)× 相続人全員の受け取った保険金の合計額 (注)1 相続人以外の人が取得した死亡保険金には非課税の適用はありません。 2 法定相続人の数は、 「誤りやすい事例④」の下段をご覧ください。