...

管理運営 - 名古屋学院大学

by user

on
Category: Documents
29

views

Report

Comments

Transcript

管理運営 - 名古屋学院大学
第 9 章 管理運営・財務
《管理運営》
1.現状の説明
(1)大学の理念・目的の実現に向けて、管理運営方針を明確に定めているか
大学の理念・目的の実現に向けて、2008 年度から年度ごとに組織目標を定めて管理運営方針を
明確に示している。また、外部環境が厳しくなる状況で大学の将来像を定めて計画的に事業遂行
をする必要から、大学の将来像を示す中長期計画を策定する中長期計画策定検討委員会(学長を
委員長とし、他委員 15 名)を 2012 年度に設置、2013 年度には中長期計画を承認後、行動計画策
定専門委員会を組織し、行動計画の具体化を進めた。
教学の意思決定機関としては、学長を中心とした大学協議会とその下に位置づけられる各学部
教授会、さらに教務部、学生部、入学センター、キャリアセンター、宗教部、学術情報センター、
総合研究所、国際センターという部署に委員会がある。その中でも、教務部長、学生部長、入学
センター長、キャリアセンター長、宗教部長の教学 5 部長は、学長指名により選任し、学長をサ
ポートする補佐体制を敷き、教学の運営方向を左右する大切な役割を担っている。これとは別に
学長、経済学部長、商学部長、法学部長、外国語学部長、人間健康学部長、スポーツ健康学部長、
リハビリテーション学部長で構成する学部長会議があり、7 学部間の調整および大学協議会へ提
出する議案の事前検討が行われている。本学においては大学協議会を教学に関する最高意思決定
機関と位置づけており、学長、研究科長、学部長、募集停止した人間健康学部を除く各学部教授
会から選出された 3 名ずつの教員がその構成メンバーとなっている。
(2)明文化された規程に基づいて管理運営を行っているか
学長選考および学部長・研究科長等の選考方法、管理運営は、それぞれの規程に基づいて適切
に実施されている。
〈1〉全学
学長の選任は「学長選任規程」によって学長の任期、候補者の推薦方法、選挙方法等を定めて
おり、さらに「学長選挙管理委員会規程」によって候補者の公示、投票方法、当選者の決定方法
等の学長選挙に関する事務を定めている。
学長の任期満了 6 か月前までに(辞任その他の事由による欠員の場合にはすみやかに)
、大学協
議会は学長候補者推薦委員会を設ける。推薦委員会は、同委員会が推薦した 3~5 名の者、10 名
以上の専任教員が推薦した本学教授、
および 20 名以上の専任教員が推薦した学外の学識経験者を
候補者として公表する。
選挙管理委員会は学長選挙を実施し、
当選者を確認して学長に報告する。
学長は理事長に報告し、理事会はすみやかに選任手続きをとることになっている。
なお、学長選任規程の第 2 条に「学長の任期は 3 年とする。再任はさまたげないが、3 選は禁
止する」と定めている。
〈2〉経済学部
学部長は、
「経済学部学部長選挙規程」に則り、教授会を構成する教員による無記名投票の選挙
で選出する。被選挙権者は教授職に就いている専任教員、選挙権を持つ者は職位を問わず教授会
を構成する全教員である。
206
学部長の任期は 1 期 2 年、再任は可である。しかし本学部では、再任の場合の任期は 2 期まで
計 4 年間というのが慣例となっている。これまでその例外はない。
〈3〉商学部
学部長選挙は「商学部学部長選挙規程」に従って行われる。学部長は、教授会メンバーの 3 分
の 2 以上出席で成立する教授会において、被選挙権者は教授、選挙権者は教授会メンバー全員と
いう条件のもと無記名投票で行い、過半数票獲得者を学部長候補者として選出する。学部長候補
者は理事会において承認を経たのち正式に選任されたことになる。しかし、これまで、理事会が
教授会の選出結果を否認したことはない。
〈4〉法学部
2013 年度開設した学部である。
「法学部学部長選挙規程」は整備されているが、完成年度まで
は、法学部設置実行委員会による人事となる。
〈5〉外国語学部
学部長は、
「外国語学部学部長選挙規程」に則り、教授会構成員による無記名投票の選挙によっ
て選出する。被選挙権者は教授職の専任教員であり、選挙権は職位に関係せず、教授会の構成員
である全員の教員である。
〈6〉人間健康学部
2010 年度募集停止をした学部である。学部長は、
「人間健康学部学部長選挙規程」に従って、
教授会において無記名投票で選出する。
〈7〉スポーツ健康学部
学部長は、
「スポーツ健康学部学部長選挙規程」に則り、教授会構成員による無記名投票の選挙
によって選出する。被選挙権者は教授職の専任教員であり、選挙権は職位に関係せず、教授会の
構成員である全員の教員である。
〈8〉リハビリテーション学部
学部長は、
「リハビリテーション学部学部長選挙規程」に則り、教授会構成員による無記名投票
の選挙によって選出する。被選挙権者は教授職の専任教員であり、選挙権は職位に関係せず、教
授会の構成員である全員の教員である。
〈9〉経済経営研究科
研究科長は、
「大学院研究科長選挙規程」に則り、経済経営研究科委員会において、構成教員の
投票により有効投票数の過半数を得た教授を選任している。委任状は委任を受けた教員の投票に
加えることとしている。
〈10〉外国語学研究科
研究科長は、
「大学院研究科長選挙規程」に則り、外国語学研究科委員会において、無記名投票
で選出する。
〈11〉留学生別科
留学生別科長は「留学生別科規程」により、国際センター長が兼務することになっている。ま
た「国際センター規程」により、各学部留学委員長を含む関係者で構成する国際センター運営委
員会が設置され、主要な事項が審議されている。このように、明文化された規程に基づいて、管
理運営が行われている。
(3)大学業務を支援する事務組織が設置され、十分に機能しているか
大学は、
「事務局組織規程」により規定された部署を持ち、それぞれの部署が「事務分掌規程」
に則った事務を分掌している。
207
職員は「職員の募集および採用基準」に則り選考作業をすすめ、
「職員人事委員会規程」に定め
られた構成メンバーの下で最終選考案を承認し、常任理事会で採用決定する。専任職員の人事異
動も「事務局役職者規程」
、
「職員の資格に関する規程」に則り、職員人事委員会において原案を
承認し、常任理事会で決定する。
なお、各部署における人員配置は、表 9-1 の通りである。
表 9-1 各部署の専任職員・派遣職員数
部署
2013 年 5 月 1 日現在
専任
派遣
2
0
2
12
1
総務課
8
財務課
事務局長、事務局次長
合計
部署
専任
派遣
合計
学生課
7
0
7
13
学生支援センター
4
0
4
0
8
キャリアセンター
7
0
7
6
2
8
入学センター
10
0
10
企画地域連携室
3
2
5
国際センター
4
2
6
広報室
4
1
5
学術情報センター
15
2
17
キリスト教センター
2
0
2
総合研究所事務室
1
4
5
大学院事務室
4
2
6
資格センター
2
0
2
10
2
12
健康センター(クリニック)
3
1
4
2
1
3
106
20
126
瀬戸キャンパス総合事務部
教務課
教育学習支援センター
合計
(4)事務職員の意欲・資質の向上を図るための方策を講じているか
職員の人事考課は、数年の試行期間を経て 2008 年度から始め、2012 年度の制度見直しを経て
2013 年度で 6 年を経過した。事務職員は、理事会が提示した組織目標をブレイクダウンして部署
目標を設定、さらに部署目標を落とし込み、個人目標を設定する。職員の人事考課は、
「職員人事
考課規程」に則って進め、
「目標達成評価」と「行動能力評価」を自己評価し、第 1 次考課、第 2
次考課、個別調整を経て、総合評価で考課結果を確定する。なお、考課結果は翌年度の賞与に反
映させている。
2008 年度に職員全体研修において作成した NGU スタンダード 6 ヶ条を共通理解として、職員は
学生対応にあたっている。とりわけ、課内における情報共有を行うために、各部署は週 1 回のミ
ーティングを行っている。
職員研修は、①全体研修、②職位別研修、③電算研修、④新任者研修、⑤特別研修、⑥部署別
研修、⑦学外団体研修、⑧個人研修に分類され、
「職員の研修に関する規程」
、
「職員特別研修に関
する内規」に則って運用している。
2.点検・評価
(1)大学の理念・目的の実現に向けて、管理運営方針を明確に定めているか
①効果が上がっている事項
管理運営について寄附行為、学則など規程に定め、理念目的を実現するための管理運営の具体
的方針を中長期計画と毎年度の組織目標に明確に示していることは評価できる。意思決定を迅速
確実に進める上で、学長の補佐機関として教学 5 部長会議が存在することは、客観性を担保する
208
上でも評価できる。
教学における最高意思決定機関として大学協議会があり、教学に関する多くの議題を審議し協
議は熱を帯びることも多く、大学全体の方向性を決定する上で重要な機能を果たす役割を果たし
ていることは評価できる。
(2)明文化された規程に基づいて管理運営を行っているか
①効果が上がっている事項
学長選考および学部長・研究科長等の選考方法をはじめ管理運営は、すべて規程に基づいて適
切に実施されていることは評価できる。
〈1〉全学
本学の学長選挙は以下のような特徴を備え、客観性と情報公開のもとで適切に実施されている
ことは評価できる。第一に、1999 年度の学長選任規程改訂でクリスチャン条項を廃止し、クリス
チャンでない教員にも学長就任の途を開いたが、
学長選任規程の第 1 条には学長の資格として
「学
長は大学教育に経験があり、キリスト教に基づく建学の精神の継承と発展に努める者でなければ
ならない」と定めている。第二に、学長候補者には学内の教授のみならず学外の学識経験者も推
薦することができる。第三に、各候補者の所信、満年齢、最終学歴、専門分野、学位称号、職歴、
宗教等のデータを公表している。第四に、専任の教員と職員が同等の権利を持って投票できる。
〈2〉経済学部
学部長の選出方法は、規程に基づき教授会を構成する全ての構成メンバーによる民主的選挙を
行うとともに学部管理運営は規程により適切に行われており評価できる。
〈3〉商学部
学部長選挙規程に基づいて実施する現状の学部長選挙手続きは適切であり特段の問題もなく、
また学部管理運営は規程により適切に行われており評価できる。
〈4〉法学部
学部管理運営は規程により適切に行われており評価できる。
〈5〉外国語学部
選挙による学部長の選出方法は民主的であり、また学部管理運営は規程により適切に行われて
おり評価できる。規程には 3 期以上を制限するものはないが、これまでの学内の申し合わせで、
教授会において原則 3 選を避けることを確認することになっている。
〈6〉人間健康学部
学部管理運営は規程により適切に行われており評価できる。
〈7〉スポーツ健康学部
学部長選挙規程に基づいて実施する現状の学部長選挙手続きは適切であり特段の問題もなく、
また学部管理運営は規程により適切に行われており評価できる。
〈8〉リハビリテーション学部
学部長選挙規程に基づいて実施する現状の学部長選挙手続きは適切であり特段の問題もなく、
また学部管理運営は規程により適切に行われており評価できる。
209
〈9〉経済経営研究科
研究科長は、任期 2 年毎に経済学専攻と経営政策専攻のふたつの専攻から交互に出すよう従来
からの不文律の下で研究科長選挙規程により投票により選出してきた。これまで不文律が破られ
たことはないが、選出手続きに問題はなく適正に実施され評価できる。
〈10〉外国語学研究科
研究科長は、研究科長選挙規程により適切に実施されており評価できる。規程では、構成メン
バーの 3 分の 2 以上の出席者があること、無記名投票によること、過半数の票の獲得者を当選者
とすること等を定めており、その内容は妥当である。
〈11〉留学生別科
留学生別科長は「留学生別科規程」により、国際センター長が兼務することになっている。ま
た「国際センター規程」により、各学部留学委員長を含む関係者で構成する国際センター運営委
員会が設置され、主要な事項が審議されている。このように、明文化された規程に基づいて、管
理運営が行われている。
(3)大学業務を支援する事務組織が設置され、十分に機能しているか
①効果が上がっている事項
大学業務を支援する事務組織は規程に基づき効果的に設置され機能的に活動していることは評
価できる。
(4)事務職員の意欲・資質の向上を図るための方策を講じているか
①効果が上がっている事項
2008 年度に導入した職員人事考課制度は 6 年目を迎えた。導入前は 1 年間試行期間を設け、考
課者トレーニング、被考課者の実践訓練を行った。人事考課において問題となる被考課者と考課
者による評価のばらつきが発生する点は、可能な限り最終調整において評価制度を高める処理を
していることは適切であり評価できる。
4 年間の運用を踏まえ人事考課制度の点検評価を行い、考課基準の見直し、行動能力と目標管
理の配点を変更するなど改良を加えて、2012 年度からは、改善した制度で運用しており、内部質
保証のための評価システムが機能しているといえる。
本学の職員研修制度は OJT を中心に体系化している。職場での研修は職員研修委員会による企
画を中心として行なっている。
3.将来に向けた発展方策
(1)大学の理念・目的の実現に向けて、管理運営方針を明確に定めているか
〈1〉全学
教学の最高責任者である学長が大学運営に十分に貢献できるためには、その補佐機関の機能強
化と円滑な審議プロセスが迅速な意思決定を実現することにつながる。現状の審議は、時として
時間が掛かり過ぎることもあるため、公正性と迅速性を担保した意思決定プロセスを検討し整備
210
する必要がある。
(2)明文化された規程に基づいて管理運営を行っているか
規程に基づき、学長、学部長・研究科長選挙ならびに管理運営は適正に実施されている。これ
まで本学の取り組みは民主制を特徴としてきたが、今後も民主的で節度のある伝統を守っていく
べきである。これに加えて被選挙権者の候補者になる意思の確認や、広く候補者を求める工夫が
必要である。
〈1〉全学
学長、教学 5 部長の権限と責任は規程類に明文化されているが、機能強化を図るべく不断の見
直しに努めることとしている。
〈2〉経済学部
学部長の選任方法と学部長の権限と責任は明確であり、教授会運営を通じて今後とも民主的で
かつ迅速な意思決定に向けて適正な管理運営に努めることとしている。
〈3〉商学部
学部長の選任方法と学部長の権限と責任は明確であり、教授会運営を通じて今後とも民主的で
かつ迅速な意思決定に向けて適正な管理運営に努めることとしている。
〈4〉法学部
2013 年度開設した学部であるが、学部長の権限と責任は明確であり、教授会運営を通じて今後
とも民主的でかつ迅速な意思決定に向けて適正な管理運営に努めることとしている。
〈5〉外国語学部
学部長の選任方法と学部長の権限と責任は明確であり、適切に課題解決に対処しつつ、教授会
運営を通じて今後とも民主的でかつ迅速な意思決定に向けて適正な管理運営に努めることとして
いる。
〈6〉人間健康学部
2010 年度募集停止をした学部であるが、今後とも適正な管理運営に努めることとしている。
〈7〉スポーツ健康学部
学部長の選任方法と学部長の権限と責任は明確であり、適切に課題解決に対処しつつ、教授会
運営を通じて今後とも民主的でかつ迅速な意思決定に向けて適正な管理運営に努めることとして
いる。
〈8〉リハビリテーション学部
学部長の選任方法と学部長の権限と責任は明確であり、適切に課題解決に対処しつつ、教授会
運営を通じて今後とも民主的でかつ迅速な意思決定に向けて適正な管理運営に努めることとして
いる。
〈9〉経済経営研究科
研究科長の選任方法と研究科長の権限と責任は明確であり、研究科委員会運営を通じて今後と
も民主的でかつ迅速な意思決定に向けて適正な管理運営を努めることとしている。
211
〈10〉外国語学研究科
研究科長の選任方法と研究科長の権限と責任は明確であり、研究科委員会運営を通じて今後と
も民主的でかつ迅速な意思決定に向けて適正な管理運営を努めることとしている。多選のあり方
については今後、適切に検討していくこととしている。
〈11〉留学生別科
留学生別科長は「留学生別科規程」により、国際センター長が兼務することになっている。ま
た、
「国際センター規程」により、各学部留学委員長を含む関係者で構成する国際センター運営委
員会が設置され、主要な事項が審議されている。このように、明文化された規程に基づいて管理
運営が行われている。
(3)大学業務を支援する事務組織が設置され、十分に機能しているか
2010 年度から立ち上げた 3 部署(学生支援センター、教育学習センター、資格センター)は、
学生満足度の向上とブランド力アップという大きな役割を担っている。それぞれの部署が目標の
達成に向けて努力している。
(4)事務職員の意欲・資質の向上を図るための方策を講じているか
職員研修のうち休止していた特別研修は、2010 年度から復活させた。特別研修には海外研修・
国内研修があり、本学のあるべき職員の育成のため、特別研修制度は有効に活用してくことが重
要である。
職員の育成・資質向上にあたっては、採用、異動・昇任、研修等を広く体系化した『SD:Staff
Development』を将来は整備・構築していく必要がある。
4.根拠資料
(1) 大学協議会規程、 経済学部教授会規程、 商学部教授会規程、
外国語学部教授会規程、 人間健康学部教授会規程、 スポーツ健康学部教授会規程、
リハビリテーション学部教授会規程、 学部長会議規程、 教学部長選任規程
(2)学長選任規程、 学長選挙管理委員会規程、
経済学部学部長選挙規程、 商学部学部長選挙規程、 外国語学部学部長選挙規程、
人間健康学部長選挙規程、 スポーツ健康学部長選挙規程、
リハビリテーション学部長選挙規程、
大学院研究科長選挙規程
(3)事務局組織規程、 事務分掌規程、 職員の募集および採用基準、
職員人事委員会規程、 事務局役職者規程、 職員の資格に関する規程
(4)職員人事考課規程、
NGU スタンダード 6 ヶ条 、職員の研修に関する規程、 職員特別研修に関する内規
212
《財 務》
1.現状の説明
(1)教育研究を安定して遂行するために必要かつ十分な財政的基盤を確立しているか
政策的、効率的な財政運営を目指して、重点施策による予算化を毎年度実施している。評議員
会、
理事会での決算審議の折には、
財務関係比率の説明により他大学との比較を可能としている。
社会に対する財務情報の開示は、大学広報誌(コズモラマ)
、ホームページ等の媒体を用い、また、
瀬戸、名古屋の両キャンパス事務室で閲覧できるようになっている。
退職給与引当金は、従来、期末要支給額の 75%を基に計上していたが、文部科学省通知「退
職給与引当金の計上等に係る会計方針の統一について」に従い、経過措置として変更時差異
723,696,500 円を 2011 年度から 2 年で毎年度均等に繰り入れ、退職給与引当金特別繰入額 3 億
6,185 万円を計上、2012 年度で繰入が完了した。
(2)予算編成および予算執行を適切に行っているか
予算会議を 9 月から翌年 2 月にかけて 4 回開催、予算編成方針の審議・策定、予算折衝後の原
案の検討から策定を行っている。予算執行状況に関しては、公認会計士による定例監査を実施し
ている。2009 年 10 月から常勤監事制度を設け、一定額以上の予算執行は監事の監査の対象とし
ている。決算の内部監査は監事により、公認会計士の連携のもとに 5 月上旬に実施している。
なお、監事の監査にあたっての実施内容(理事会等への延べ出席回数)は表 9-2 の通りである。
表 9-2
監事の理事会等への出席状況
理事会
年月
(2012.4~2013.3)
常任理事会
評議員会
開催回数
出席回数
開催回数
出席回数
2013/4
1
2
2
3
5
2
4
2
3
6
1
2
2
2
7
1
2
3
5
8
1
2
1
2
9
1
2
2
3
1
1
10
1
1
2
3
1
1
11
1
2
3
4
12
2
4
3
4
2014/1
0
0
0
0
1
1
2
1
2
3
4
1
1
3
2
4
1
2
1
2
14
27
24
35
3
6
4
4
合計
213
開催回数
予算会議
1
1
出席回数
開催回数
出席回数
2
2
2.点検・評価
(1)教育研究を安定して遂行するために必要かつ十分な財政的基盤を確立しているか
消費収支計算書関係比率および貸借対照表関係比率では、主要比率である人件費比率、帰属収
支差額比率、基本金比率とも大学平均(4 大文系)より良い数値となっており、評価できる。ま
た、退職給与引当金特別繰入が 2012 年度に終了したため、2013 年度は法学部設置により人件費
の上昇が見られたものの、人件費比率は 50%を下回った。
(2)予算編成および予算執行を適切に行っているか
予算編成に関しては、事業計画及び学校法人の定めた重点施策方針に沿って部署ごとの予算折
衝を通じて編成している。2013 年度には、予算折衝の前段階として総務部長と財務課長による予
算調整を実施し、予算折衝のスムーズな運営に努めた。
予算の執行は学内諸規程および学外資金の各種執行ルールに則って問題なく運用しており、
2010 年 3 月の会計検査院の調査においても特段の指摘事項はなかった。
経理に関する監査は、監事の常勤化にともなって定期的な公認会計士との連携が可能となり、
監査環境が一段と整ったことは評価できる。
3.将来に向けた発展方策
(1)教育研究を安定して遂行するために必要かつ十分な財政的基盤を確立しているか
2013 年度には 10 年間の財務計画を示し、変動要因を見極めつつ長期財政計画の立案をした。
このシミュレーションにより 2013 年度は大きな投資を見送り、
安定経営に向けた方向を選択した。
長期財政計画の立案は、学校法人の安定的な発展に資するところが大であるが、入学者が不安
定な状況により収入が増減することを考えると、精度の高い長期財政計画の策定が困難となって
いる。
(2)予算編成および予算執行を適切に行っているか
PDCA サイクルの予算編成および予算執行にともなう効果を分析・検証していく仕組みを確立
することが望ましい。2010 年度から重点施策として計画されている複数年にまたがる取組は、毎
年度効果の検証を踏まえて再度取組み計画を提出するよう義務付け、PDCA サイクルを確立してい
る。
4.根拠資料
2013 年度計算書類、 2013 年度財産目録、
資金運用規程、 基金運用規程、 財務情報開示規程、
2013 年度中期計画、 2013 年度組織目標
監事の監査規程、 経理規程、 予算管理規程、 固定資産および物品調達規程
214
Fly UP