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湯前町立湯前中学校
『学校版環境ISOコンクール』概要報告書
1 はじめに
湯前中学校は、球磨郡の東南端に位置し、全校生徒111名、4クラスの学校である。学校周辺に
は、古くから灌漑用水の恩恵を受けた水田地帯が広がっている。生徒は早朝から部活動ごとに挨拶運
動や清掃活動を行っており、生徒会や専門委員会でも環境美化に対する取組を行っている。平成20
年度および23年度には、学校版環境ISOコンクールで優秀校として表彰されたこともあり、全生
徒・全職員で環境への意識を高めながら取り組んでいる。
(1)校内の課題点について
al
・節電・節水等の取組が、一部の委員会活動に委ねられているので、委員会の常時活動など、再
点検が必要である。
Tri
・保護者や学校外への啓発活動が、十分に実施されていない。
(2)意識・関心の変化について
・多数の活動に取り組んでいるが、学校の環境や地域の環境をより良くしようという具体的な行
動には至っていない。
うに感じる。
2 宣言項目
ST
P
学校版環境ISO生徒宣言項目
DF
・東日本大震災後、節電に対する意識は高い状態であるが、昨年に比べると意識が薄れているよ
具体的目標
① 教室を使わない時は、電気の切り忘れ0をめざしま ・切り忘れ0
す。(環境委員)
② 給食の残食をなくします。(給食委員)
・残食0
③ ペットボトルのキャップを1年間集めます。(環境委員)
・50000個
④ ごみを減量し、種別に分別します。また、リサイクルし
・指定ゴミ袋購入20%減
JU
ます。(環境委員)
⑤ 暖房は10度以上、冷房は30度以下では使用しま
・電気代前年度比15%減
せん。(環境委員)
⑥ 校舎・校庭の美化活動や栽培活動に努めます。(環
・プランター300個,学級花壇毎月整備
境委員)
学校版環境ISO職員宣言項目
具体的目標
⑦ 両面印刷や裏紙の再利用で、紙の消費量を昨年度
・前年度比10%減
よりも減らします。
⑧ 用紙等のリサイクルを徹底し、指定ゴミ袋使用を減ら ・指定ゴミ袋購入20%減
します。
⑨ 節水節電を心がけ、1年間の電気水道使用量を減ら
・電気代15%,水道代10%減(前年度比)
します。
⑩ 職員会議ではネットワーク上でファイルを共有し、印
刷物を少なくします。
・紙使用量前年度比10%減
3 行動
(1)環境教育年間活動計画
学校行事や、大掃除などの年中行事との兼ね合いを考慮し、計画を立てている。専門委員会だけで
なく、遠足帰路のゴミ拾いやグラウンド除草作業など、全校生徒で活動できるよう計画した。
4月
・大掃除(始業式)
・道路ゴミ拾い(遠足)
・ゴミ処理の仕方
8月
5月
・除草作業(体育大会)
・掲示板の配当・整備
9月
7月
・掃除コンクール
・花いっぱい運動
・大掃除(終業式)
・掃除用具点検
・花の水やり
12 月
・大掃除(終業式)
・掃除用具点検
1月
・大掃除(始業式)
10 月
・花の苗植え
2月
・掃除コンクール
11 月
・掃除コンクール
・キャップ回収
3月
・キャップ回収
・年度末大掃除
al
6月
・グラウンド除草作業
・花の水やり
・下水道ポスター標語
・大掃除(始業式)
・掃除コンクール
・溝さらい
Tri
(2)専門委員会(常時活動)
環境委員会だけでなく、生徒会執行部や他の委員会と連携して環境教育に関する取組を計画した。
常時活動として行うことで、全校生徒の意識を高めることを目指した。(生徒数減少のため、生徒
会組織の改編を行い、ISO 委員会とボランティア委員会を統合し、環境委員会とした。)
環境委員会(旧 ISO+ボランティア委員会)
DF
給食委員会
・ゴミ分別の徹底 ・分別後のゴミ収集(月曜)
・給食の残食調べ
・緑化活動 ・節電や節水の呼びかけとチェック
・放送による残食 0 の
呼びかけ
・家庭、地域への啓発
活動
・啓発パンフレット作
成
JU
ST
P
・学期毎ペットボトルのキャップ回収の呼びかけ
その他の委員会
(3)掲示物等による啓発
職員室前と各教室に、宣言項目を掲示した。職員室前には、過去 2 年間の取組を掲示し、今年度の
活動の方向性が分かりやすいように配慮している。
4 記録
(1)学校版環境 ISO 生徒宣言項目
①
電気切り忘れ0
環境委員や代議委員を中心に、教室移動の際、教室の電気の切り忘れがないよう呼びかけた。
また、クラスによっては、日直の仕事に電気のスイッチ係を入れ、切り忘れ0を実行している。
②
給食残食0
毎日の給食の後、給食委員が食器の回収とともに残食のチェックを行っている。また、その結果
を翌日の給食の放送時に報告している。今年度も年度当初から残食0が連日続いており、食物を大
切にしようとする意識の高まりが感じられる。
③
ペットボトルキャップ回収50000個
ボランティア委員会を中心に、クラスマッチ形式でペットボトルのキャップを集めた。1,2学
al
期で、合計16514個集めることができた。目標の50000個を達成するため、3学期の活動
プランター300個,学級花壇毎月整備
DF
⑥
Tri
で回収月間等を設けて、取組を強化する。
職員玄関前の駐車場や生徒昇降口には、200個以上のプランターが置かれ、訪問客や生徒たち
ST
P
の目を和ませている。また、学級花壇はクラスごとに花を植え、整備した。
(上中央左側の写真は、早朝の挨拶運動の様子。
)
(2)学校版環境 ISO 職員宣言項目
⑦
消費量前年度比10%減
コピー用紙は両面印刷を推進したり再利用したりして、無駄遣いを控えている。
JU
また、職員連絡用の印刷物は職員室内掲示板での確認で用紙節約を図っている。
⑩
職員会議用紙使用量減
会議の資料はネットワーク上でファイルを共有し、紙媒体の使用を極力控えている。行事の反省
用紙やその他提出物も、同様に行っている。
年度当初の会議以降、紙を使わずに継続している。11月現在、前年度比52%減である。
(3) 学校版環境 ISO 生徒・職員共通項目
④・⑧
指定ゴミ袋購入20%減
環境委員会で週のはじめに各教室からゴミを集める際、できるだけゴミをまとめ、袋の使用数を
少なくするようにしている。また、職員室ではゴミ袋の利用を少なくするため、紙の再利用を推進
し、シュレッダーのゴミは、資源ゴミ回収時に出している(個人情報に関するもの以外のプリント
類)。町指定のゴミ袋は、年度当初に1年分をまとめて購入しており、前年度比34%減で、現在
追加せずに済んでいる。このまま取組を定着させたい。
⑤・⑨
電気代前年度比15%減
今年度は、音楽室に空調設備が追加され、昨年より電力需要が増している。しかし、教室移動時
に電気を消したり、冷暖房の使用規制を決めたりすることで、11月分支払いで、前年度比 1.1%
増と若干昨年度を上回っているところである。また、雑巾がけの際にバケツを利用することを呼び
かけるなど、節水の取組も行っている。水道代は11月分までの使用量で、前年度比 3.6%減であ
る。
以下は電気代(左)
・水道使用量(右)をまとめたものである。
DF
Tri
al
上水道使用量(㎥)
〔5 年間の電気代比較〕
5 成果と課題
(1)成果について
〔5 年間の水道使用量の比較〕
ST
P
・具体的な数値目標と現在の達成率は以下のとおりである。
(4月~11月の比較)
項
目
目
標
昨 年 度
今 年 度
前年度比
指定ゴミ袋購入費
20%減
7,500 円
4,950 円
34%減
電気代
15%減
1,302,670 円
1,317,432 円
1%増
10%減
2,881m3
2,778m3
職員会議用紙使用数
10%減
63枚
30枚
JU
水道使用量
4%減
52%減
ほとんどの項目で昨年の値に近い成果を上げているが、今年の目標値を達成することができて
いないものも多い。今後も取組を継続し、年度末には数値目標を達成できるように取組を進め
たい。
・グラフに表すことで昨年度との比較や今年度の目標、月ごとの使用量など視覚化することで分
かりやすくなった。
・結果を掲示することにより、生徒も職員もISOに対する意識を具体的に高められる。
(2)課題について
・昨年度の反省であげられた専門委員会との連携が、今年度も課題となった。ペットボトルのキ
ャップの回収活動も説明や意識付けが不十分で、キャップの回収数が増加していない。今後、
回収期間を定期的に設ける等の活動方法を工夫する必要がある。また、電気の切り忘れや残食
チェックの結果を表にして掲示することで、意識をさらに高めたい。
・学校外への活動について、環境ISOへの取組が分かるリーフレット等を配布するなど、発信
の機会を増やす。さらに、一つ一つの取組に意義を持たせ、自主的に行動できる「生きる力」
をもった生徒の育成を目指したい。
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