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安全のために必ず守るこ と

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安全のために必ず守るこ と
安全のために必ず守るこ
と
安全のため、下記の事項をお守りください。
■本体装置の内部に触れる場合は、必ず電源プラグを抜く。
ストリーミング・テープ装置を内蔵するため、本体装置の内部に触れる場合
は、必ず電源プラグを抜いてください。
■本体装置の内部の操作は電源を切って30分以上たってから行う。
本体装置の内部には高温部分があるのでやけどの原因となります。
本体装置の内部の操作は、電源を切って30分以上経過してから行ってくだ
さい。
■ストリーミング・テープ装置を濡れたものの近くに置かない。
内部に水が入ると火災、感電の原因となります。
■ 万 一 異 常 が 発 生 し た ら 、電 源 プ ラ グ を 抜 く 。
煙が発生する、変な音がするなどの異常が発生し
た場合は、すぐに電源プラグを抜いて販売店にご連絡ください。そのままご
使用すると火災、感電の 原因になります。
目 次
1.概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
2. 本体装置への取り付け ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
3.ハードウェアの設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
4.ストリーミング・テープ装置の使い方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
5. 清掃 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
6.トラブル・シューティング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
7.使用に当たっての留意事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24
8. 仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25
1.概要
内蔵ストリーミング・テープ装置(DDS−3オートローダ)M6700−16は、三菱
パーソナル コンピュータ apricot シリーズ本体装置に内蔵し、データをバックアップし
ます。
<内蔵ストリーミング・テープ装置(DDS−3オートローダ)M6700−16の特徴>
l
テープ・カートリッジを最大6本同時に搭載することができます。
l
バックアップ時にデータを圧縮し、DDS−3のテープ・カートリッジ(125m
テープ)を同時に6本搭載することにより、最大288ギガバイト(48ギガ
バイト×6)のバックアップが可能です。
l
データ圧縮により、最大4メガバイト/秒の高速データ転送を実現しています。
l
内蔵ストリーミング・テープ装置M6700−13/15でバックアップした
テープ・カートリッジを使用してデータのリストアが可能です。次ページの表に
テープ・カートリッジに記録されるデータのフォーマットに関する互換表を示し
ます。
l
10文字のフロント・パネルディスプレイに代表される使いやすさを追求したデザインです。
l
テープ・カートリッジの交換が早いため、カートリッジ間の中断時間が最小で済
みます。
(テープ・カートリッジを交換してファイルを見つける間での時間は約90秒)
l
ホスト・インターフェースは、SCSI−2インターフェースを採用しています。
表1.1 データ互換表
バックアップ
する装置
M6700−13
M6700−15
M6700−16
テープ・
カートリッジ
復元する装置
復元可否
60m(DDS)
M6700−15
可
90m(DDS)
M6700−15
可
120m(DDS−2)
M6700−15
可
60m(DDS)
M6700−16
可
90m(DDS)
M6700−16
可
120m(DDS−2)
M6700−16
可
60m(DDS)
M6700−13
可
90m(DDS)
M6700−13
可
120m(DDS−2)
M6700−13
可
125m(DDS−3)
M6700−13
不可
60m(DDS)
M6700−16
可
90m(DDS)
M6700−16
可
120m(DDS−2)
M6700−16
可
125m(DDS−3)
M6700−16
可
60m(DDS)
M6700−13
可
90m(DDS)
M6700−13
可
120m(DDS−2)
M6700−13
可
125m(DDS−3)
M6700−13
不可
60m(DDS)
M6700−15
可
90m(DDS)
M6700−15
可
120m(DDS−2)
M6700−15
可
125m(DDS−3)
M6700−15
可
<構成品>
本製品には、次の物が含まれています。
l
ストリーミング・テープ装置
l
テープ・マガジン
l
取り付けネジ(4本)
l
「Windows NT で使用するドライバについて」(1枚)
l
使用の手引(本書)
※本製品にはテープ(メディア)は付属されていません。
2.本体装置への取付け
本体装置への取り付け方法は、本体装置の『使用の手引』の“増設の手順”、また
は『増設の手引』を参照してください。
3.ハードウェアの設定
本ストリーミング・テープ装置は、本体装置に取り付ける前に、次の設定をする必
要があります。
①ジャンパの設定
②コンフィグレーション・スイッチの設定。
③オートローダ・オプション・スイッチの設定
(1)ジャンパの設定
設定は、ストリーミング・テープ装置の裏面の「図3.1 ストリーミングテープ装
置の裏面」に示すジャンパを「図3.2 ジャンパの設定」に従いジャンパ・プラグで
設定してください。
ジャン
Bit 0
Bit 1
Bit 2
Term power
DC 電源コネク
SCSI コネクタ
図3.1 ストリーミングテープ装置の裏面
Bit 0
Bit 1
Bit 2
Term power
図3.2 ジャンパの設定
(2)コンフィグレーション・スイッチの設定
ストリーミング・テープ装置下面にあるディップスイッチを必ず「図3.3 コンフ
ィグレーション・スイッチの設定」の通りに設定してください。
図3.3 コンフィグレーション・スイッチの設定
(3)オートローダ・オプション・スイッチの設定
ストリーミング・テープ装置裏面にあるディップスイッチを必ず「図3.4 オート
ローダ・オプション・スイッチの設定」の通りに設定してください。
スイッチ設定
1
2
3
on
on
on
4
off
on
図3.4 オートローダ・オプション・スイッチの設定
4.ストリーミング・テープ装置
の使い方
4.1 操作モード
本装置は、スタッカ(シーケンシャル)モードとランダム・モードの2つのモードで
オペレーションを行うことができます。
(1) スタッカ(シーケンシャル)モード
スタッカ(シーケンシャル)モードではチェンジャ・メカニズムがマガジンに
セットされた順番でテープをドライブにセットします。
ホストがアンロード・コマンドを送るとテープをドライブからイジェクトし、
チェンジャは自動的にテープをマガジンに戻して次のテープをセットします。こ
の動作モードはオートローダのないストリーミング・テープ装置の人手によるテ
ープ交換作業をオートローダが変わりに行うものです。そのため、どのテープか
らシーケンスをスタートするかは、フロントパネルのセレクト・スイッチ(図4.
1(1))とロード・スイッチ(図4.1(2))を使って選択します。
(2) ランダム・モード
ランダム・モードでは、ホストはオートローダを二つのデバイスとして認識し
ます。
テープ装置に対してはシーケンシャル・アクセス・コマンドを送出し、チェン
ジャ・メカニズムに対してはミディアム・チェンジャ・コマンドを送出します。
これによりホストは、どのカートリッジをいくつロードするかをコントロール
します。
4.2 フロント パネル
フロント パネルの外観図を図4.1に、液晶ディスプレイの詳細を図4.2に各ス
イッチや表示機能を表4.1に示します。
扉
61
!
Eject
(6)テープ・アクティビティ・ラン
(7)オペレータ注意ランプ
(5)マガジン・プレゼント・ラン
(2)テープ・ロード・ボタ
(1)セレクト・ボタ
(4)液晶ディスプレイ(LC
(3)イジェクト・ボタン
図4.1 ストリーミング・テープ装置の前面パネル
(4)-1 メッセージ部
(4)-2 7セグメント表示
(4)-3 DC表示
Loading
DC
WP
1
2
4
5
3
6
(4)-5 マガジン・スロッ
ト番号表示
(4)-6 テープ使用量表示
(4)-4 WP表示
図4.2 液晶ディスプレイ(LCD)の詳細
表4.1 前面パネルの名称、機能
名 称
(1)セレクト・ボタン
(2)テープ・ロード・ボタン
(3)イジェクト・ボタン
(4)液晶ディスプレイ(LC
機 能
カートリッジ・マガジンがユニットにロードされた後、セレクト・ボタン
を使ってマガジンにあるカートリッジを選択することができます。選択さ
れた番号は液晶ディスプレイ(LCD)の左側に表示されます。セレク
ト・ボタンを繰り返して押して、マガジンで利用可能なカートリッジの最
後にくると、再び最初の番号が表示されます。
ランダム・モードではセレクト・ボタンは無効です。
カートリッジを選択した後、ロード・ボタンを使って選択したカートリッ
ジをマガジンからドライブにロードします。オートローダはバックアップ
のためにスタッカ・モードになり、ホストからのアンロード・コマンドに
よって選択したカートリッジがアンロードされた後、次の番号のカートリ
ッジが自動的にロードされます。
ランダム・モードではテープ・ロード・ボタンは無効です。
イジェクト・ボタンによってアンロード処理がスタートします。オートロ
ーダは現在ロードされているカートリッジをアンロードし、チェンジャ・
メカニズムがカートリッジをマガジンに戻します。次にマガジンがイジェ
クトされます。このボタンは緊急の場合の強制的にイジェクト(「4.4
(5) 強制イジェクト」参照)する際にも使用します。
LCDは6つのセクションで構成され、オートローダについての情報を表
示します。
D)
(4)-1 メッセージ部
(4)-2 7セグメント表示
(4)-3 DC表示
(4)-4 WP表示
(4)-5 マガジン・スロット
番号表示
(4)-6 テープ使用量表示
LCDの一番上には、オートローダの現在の動作状況が10文字以内で表
示されます。また、エラーメッセージもここに表示されます。表示される
メッセージの種類については「3.3 LCDメッセージの種類」を参照
してください。
LCD左側の大きな7セグメントのディスプレイには、現在ドライブにロ
ードされているカートリッジの番号またはセレクト・スイッチを繰り返し
押すことによって選択されたカートリッジの番号が表示されます。
LCD中央の「DC」インジケータは書込みのためのデータ圧縮中の場
合に点灯します(DC:Data Compression)
LCD中央の「WP」インジケータはカートリッジが書込み禁止になっ
ている場合に点灯します。(WP:Write Protect)
LCD右側の6つの数字のボックスはマガジンの各スロットに対応し、ス
ロットにカートリッジがあるとその数字が点灯します。
ドライブにローディングされているテープの使用量を表示します。
ライン数が多いほど使用されたテープの量は多くなります。
(つづく)
表4.1 前面パネルの名称、機能(つづき)
名 称
機 能
(5)マガジン・
プレゼント・
ランプ
緑点灯
緑点滅
カートリッジ・マガジンをオートローダにロードしたことを示します。
マガジン・ロード中、チェック中、またはイジェクト中であることを示し
ます。
(6)テープ・
アクティビテ
ィ・
ランプ
緑点灯
カートリッジをドライブにロードしたことを示します。
緑点滅
4回/1秒
データ読み取り中またはデータ書込み中
2回/1秒
カートリッジをロード中またはアンロード中
(7)オペレータ注
黄点滅
意
ランプ
以下のいずれかを示します。
2回/1
テープの寿命が迫っている場合
秒
2回/1
ヘッドのクリーニングが必要な場合
秒
1回/1
オートローダが簡単にクリアできないハードの故障が
発生した場合
秒
1回/1
フロント・パネルのドアが開いている場合
秒
黄点灯
装置のメカニズムに関連した故障が発生した場合。
注意:オペレータ注意ランプが点灯または点滅している場合は、LCDに表示されてい
るエラー・メッセージを読み「6.トラブル・シューティング」の章を参照して
適切な処置をとってください。
4.3 LCDメッセージの種類
LCDの一番上(図4.2(4)-1)のメッセージ部には次の3種類の情報を表示し
ます。
・ ステータス・メッセージ(通常の場合、オートローダのステータス)
・ インフォメーション・メッセージ(電源投入時)
・ エラー・メッセージ
(1) ス テ ー タ ス ・ メ ッ セ ー ジ
LCDに表示されるステータス・メッセージはオートローダの状態により5種類に分
類されます。
表4.2 ステータス・メッセージ
状 態
表示内容
リセット状態
Self Test
説 明
オートローダの電源を投入後のリセット状態
電源を入れた後、オートローダはリセット状態になり、パワーオン・セ
ルフテストを実行します。
マガジンがロードされていない、マガジンのロードが完了するまで、及
びマガジンのイジェクトが開始された状態。
マガジン
ロード状態
Insert Mag
オートローダにマガジンがない。
Mag Check
オートローダがマガジンのスロットを確認中。
Mag Eject
オートローダがマガジンをイジェクト中
マガジンがロードされていて、カートリッジのロードが完了するまで、
カートリッジのアンロードが開始された状態。
カートリッジ
ロード状態
Mag Loaded
SemiLoaded
Loading
Unloading
Cleaning
マガジンがロードされ、Mag Check も完了している状態。
カートリッジはドライブにあるが、まだロードされていない状態。(テ
ープがまだシュレットされていない)
カートリッジがマガジンから移動して挿入されている、またはセミロー
ドされたカートリッジをドライブがロード中。
ドライブがカートリッジをアンロード中か、またはセミロードされたカ
ートリッジがイジェクトされ、マガジンのスロットに戻されている途
中。
クリーニング・カートリッジがドライブにロードされた。
(つづく)
表4.2 ステータス・メッセージ(つづき)
状 態
表示内容
テープ
モーション状態
カートリッジがロードされている状態。
Ready xxm
Read
Write x.y
Search >>
Search <<
Rewind
その他
説 明
カートリッジがドライブにロードされドライブはコマンドに対して動
作する準備ができています。「xxm」は現在ロードされているテープの
長さを示しています。
例えば、125m のテープがロードされている場合は「Ready 125m」と
表示されます。
ドライブがテープからデータを読み取り中です。
ドライブがデータをテープに書込み中です。「x.y」は、電源が投入さ
れてから、または圧縮比が最後にクリアされてからの累積圧縮比 x.y:
1 を示します。
例えば、累積圧縮率が 2.1:1の場合は「Write 2.1」と表示されま
す。
圧縮比は、電源を入れてからデータが約1Mバイト書き込まれるまでは
表示されません
ドライブがテープの終端方向にレコード、ファイルマーク、セットマー
ク、または End of Data(EDO)をサーチ中。(ドライブはカウント・
フィールドが正の SCSI SPACE コマンドを実行中)
ドライブがテープの先頭方向にレコード、ファイルマーク、セットマー
ク、または End of Data(EDO)をサーチ中。(ドライブはカウント・
フィールドが負の SCSI SPACE コマンドを実行中)
Format
ドライブがパーティションの始まりまでテープを巻き戻し中。
ドライブが1または2パーティションのテープを作成、または2パーテ
ィション・テープのパーティーション・サイズを変更中。
Erase
ドライブがテープからデータを消去中。
Locate
Partition
ドライブがホストによって指定されたポイントまでテープを移動中。
ドライブが2パーティーション・テープの別のパーティーションに切り
替え中。
Force Eject
強制イジェクトを実行中。マガジンがイジェクトされると消えます。
(2)インフォメーション・メッセージ
電源投入直後に、LCDの一番上のメッセージ部(図4.2(4)-1)に下記の順番
で本体装置に関する情報のメッセージが2秒間づつ表示されます。
表4.3 インフォメーション・メッセージ
表示内容
説 明
HP C1557A
製品識別子
SCSI ID:x
「x」はオートローダの SCSI ID です。
「xx」はオートローダの下側のコンフィグレーション・
スイッチの設定値を示します。
「y」はオートローダの背面のオプション・スイッチの設
定値を示します。
Config:xxy
(3) エラー・メッセージ
装置がエラーを検出した場合にエラー・メッセージが表示されます。
各メッセージに対応した対策方法を「6.トラブル・シューティング」に説明してい
ます。
4.4 操作
(1) カートリッジのロードとアンロードの定義
ロード及びアンロードのシーケンスを明確にするために、次のように定義します。
アンロード状態:カートリッジが、ドライブ内に存在しない状態を「アンロード状態」
といいます。
この状態ではドライブはオフラインです。ホストはテープを動作さ
せるオペレーションを全く実行できません。
セミロード状態:カートリッジはドライブ・メカニズム内にあるがテープはヘッド回
りをスレッドしていない(ヘッドとテープが接触していない)状態
(アンスレッド状態)を「セミロード状態」といいます。
この状態ではドライブはオフラインです。
ロード状態
:テープはロードシーケンスを終了してドライブ内に存在している状
態を「ロード状態」といいます。
この状態ではドライブはオンラインです。ホストはすべてのコマン
ドを実行することができます。
(2)マガジンおよびカートリッジのローディング
作業の前に以下の注意事項を確認願います。
・ マガジンのラベルはマガジン側面の指定されたラベル領域にしっかりと貼られて
いること。もしラベルが指定以外の場所に貼られていたり、剥がれかけていたり
するとマガジンはメカニズム内で故障する可能性があります。
・ カートリッジのラベルはラベル領域に1枚のラベルだけがしっかりと貼られてい
ること。もしラベルが指定以外の場所に貼られていたり、剥がれかけていたりす
るとマガジンはメカニズム内で故障する可能性があります。
また、専用のラベル以外は絶対に使用しないでください。
スロット1
スロット4
オートローダ本体
カートリッジ
マガジン
図4.3 カートリッジのセットとマガジンの挿入
① 必要なだけのカートリッジをマガジンに入れてください。カートリッジは、△印を
マガジンの中心に向けて前後より3本づつセットします。カートリッジは最高6個
以下何個でも使用できます。マガジンスロットのどこに入れても問題はありません
が、スロット1から順番に入れることをお勧めします。電源投入時にオートローダ
はドライブのカートリッジを最初の空きスロットに移動するため、順番に入ってい
ないと元のスロットに戻らない可能性があります。
② カートリッジ・マガジンをロードするには、上面の大きな矢印をオートローダに向
けてオートローダ前面のスロットに挿入します。マガジンがオートローダ内に装て
んされるまで押し込んでください。マガジンが装てんされるとオートローダがマガ
ジンをイジェクトするまでドアはロックされます。無理に開けないようにしてくだ
さい。
③ 装置は、マガジンの各スロットをチェックします。
④ マガジンのチェック終了後にスタッカ(シーケンシャル)モードでオートローダを
使用する場合は、セレクト・スイッチを押してロードしたいカートリッジ番号を選
択し、ロード・スイッチを押してカートリッジをロードしてください。ランダム・
モードではホストがカートリッジを選択してマガジンからドライブに移動します。
⑤ ドライブがロード・シーケンスを実行し次の動作をします。
(a)ドライブがテープをスレッドし、テープフォーマットをチェックします。
(b)テープが空白であれば、ドライブはテープを Beginning of Media(BOM)にポ
ジショニングし次のコマンドを待ちます。
(c)テープがDDSフォーマットで書込み可能であれば、書込みおよび読み込み
テストが実行されます。エラー率が高い場合はオペレータ注意ランプが点灯し、
液晶パネルにエラーメッセージを表示します。次にドライブはテープ・ログを
読み、Biginning of Partition(BOP)までリワインドしオンライン状態で待機し
ます。
⑥ ドライブは、いったんオンラインになるとホストからの最初のコマンドに
CHECK CONDITION を返します。これは、テープが変更された可能性があるため
UNIT ATTENTION キーをセットするためです。
(3)マガジンのイジェクト
マガジンはイジェクト・ボタンを押すとイジェクトされます。
① テープは Biginning of Partition(BOP)へ巻き戻されます。
② テープが書込み可のときは R A M 内のテープ・ログのコピーをテープへ書き込みます。
③ テープは Beginning of Media(BOM)へ巻き戻されアンスレッドされます。
④ 装置はマガジンにカートリッジを戻し、続いてマガジンをイジェクトします。
ホストがアンロードコマンドを送った場合、同じ処理手順が行われますが、マガジン
はイジェクトされません。
ホストが PREVENT MEDIA REMOVAL コマンドを事前に送っている場合、アンロー
ドの動作は以下の2つがあります。
・ イジェクト・ボタンは無効状態となり、アンロード・シーケンスは実行されない。
・ アンロード・コマンドはドライブをセミ・ロード状態にし、イジェクトしない。
PREVENT MEDIA REMOVAL コマンドの効力は、ALLOW MEDIA REMOVAL コマン
ドを受け取るか、強制イジェクトを行うか、装置がリセットされるまで維持されます。
(4)書込み禁止/許可
テープ・カートリッジを書込み禁止にするには、下図のようにテープ・カートリッジ
のライト・プロテクト・タブを書込み禁止側にします。
書き込みを許可する場合には、ライト・プロテクト・タブを書き込み許可側にします。
書込み許可
書込み禁止
図4.4 テープ・カートリッジの書込み禁止/許可
(5)強制イジェクト
強制イジェクトを実行すると End of Data(EOD)が書き込まれないため、テープが無
効なフォーマットになりデータが失われる可能性があります。
強制イジェクトは、PREVENT MEDIA REMOVAL コマンドが実行されていてもイジェ
クトされます。また、処理中どんなオペレーションも中断します。
以上の理由から、通常はバックアップの動作中にはイジェクト・ボタンは押さずに、
動作の完了を確認してからイジェクト・ボタンを押してください。
ドライブがビジーのときにイジェクト・ボタンを押すと、応答するのに少し時間がか
かる場合があります。これは、はじめに実行された作業をコントロールされた方法でデ
ータが失われないように確実に終了するためです。
しかし、データを失う危険性があってもカートリッジを緊急にアンロードする必要が
生じた場合には強制的にイジェクトできなければいけません。
そのために、強制イジェクトはあります。
強制イジェクトの方法とその動作は以下の通りです。
① イジェクト・ボタンを5秒以上押しつづけるとLCDに「Force Eject」を表示し、
強制イジェクトを開始します。
② イジェクト処理を実行するために装置は、35秒待機します。
③ 35秒の待機後、ドライブ内にロードされたテープがある場合は、ドライブが動
作中であってもカートリッジをイジェクトし、マガジンのスロットに入れ、マガ
ジンをイジェクトします。また、ドライブ内にカートリッジがない場合は、マガ
ジンをイジェクトします。その後ドライブは電源投入リセットを実行します。
5.清掃
ほこりや金属粒子がたまるのを防ぐために、ストリーミング・テープ装置の読み書き
ヘッドの清掃を定期的に行ってください。通常の環境で使用する場合の目安を下表に示
します。なお、1週間以上使用しなかった場合も、使用前に清掃してください。
1日当たり使用するカートリッジの本数
£1本
2本
3本
³4本
クリーニングの間隔
8週間
4週間
3週間
1週間
清掃は専用のクリーニング・テープ・カートリッジを使用してください。クリーニン
グ・テープ・カートリッジはサプライ品です。
清掃は次の手順で行います。
(1)スタッカ・モード(立ち上げ時のモード)
① マガジン・スロット(例:スロット1)の一つにクリーニング・カートリッジを
セットし、オートローダにマガジンをセットします。
② セレクト・ボタンを押してクリーニング・カートリッジがセットされているスロ
ットを選択します。
③ ロード・ボタンを押してクリーニング・カートリッジをドライブにロードします。
すると、オートローダはクリーニング・カートリッジをロード後、クリーニング・
サイクルを自動的に実行します。
④ クリーニング・サイクルの最後にドライブはクリーニング・カートリッジを自動
的にイジェクトしてクリーニング・カートリッジをマガジンに戻します。
(2)ランダム・モード(バックアップ ユーティリティを使用したクリーニング)
① マガジン・スロット(例:スロット1)の一つにクリーニング・カートリッジを
セットし、オートローダにマガジンをセットします。
② ホ ス ト か ら ① で 入 れ た ス ロ ッ ト の カ ー ト リ ッ ジ を 移 動 す り た め の MOVE
MEDIUM コマンドを送ります。
③ ドライブはクリーニング・カートリッジをロード後、クリーニングサイクルを自
動的に実行します。
④ クリーニング・サイクルの最後に、ドライブはクリーニング・カートリッジを自
動的にイジェクトしてマガジンに戻します。
バックアップ ユーティリティを使用してクリーニング・カートリッジを決まったス
ロットにセットしておくことで指定時間にクリーニングさせることが可能です(本使用
を推奨します)。
ただし、クリーニング・カートリッジがマガジンの1つのスロットを占領することに
なるのでバックアップできるデータの量が少なくなります。
クリーニング・カートリッジは何回使用されたかが記憶されていて、使用回数制限を
越えるとLCDに「Clean Me」表示が消えません。その場合は、新しいクリーニング・
カートリッジをご使用ください。
6.トラブル・シューティング
使用上発生する主なエラーメッセージの意味とその対策方法を以下に示します。
(1)オペレータ注意ランプがオフのとき
表6.1 オペレータ注意ランプがオフのときのエラー・メッセージ
LCDメッセージ
At BOD
At EOD
Media Removal Prevented
Partition 1 too large
SCSI Error:Check Interface
Tape has DC data:Enable DC
Tape Full
説 明
SPACE コマンドが予期せぬ
Beginning of Partition
(BOP)を検出した。
READ または、SPACE コマン
ドが予期せぬ End of Data
(EOD)を検出した。
Eject コマンドがメディア
取り出し禁止のときに実
行された
テープのフォーマットの
コマンドは指定したパー
ティションの1サイズが
大きすぎるため実行でき
ない。
SCSI コマンドにエラーが
ある。
READ コマンドがテープ上
の圧縮データを検出し
た。
READ、SPACE、WRITE または
WRITE FILE MARK コマンド
が予期せぬ時に EOP を検出
した。
処 置
(テープは Beginning of
Partition (BOP)に 位置 し
ています。)
( テ ー プ は End of Data
(EOD) に 位 置 し て い ま
す。)
メディア取り出し禁止を
解除後、Eject コマンドを
発行する。
1.小 さ い サ イ ズ の パ ー テ
ィション 1 を指定する。
2.長 い テ ー プ を 使 用 す
る。
SCSI と の 接 続 を 確 認 す
る。
1.ホ ス ト が デ ー タ 圧 縮 機
能をディセーブルにし
ている。
2.装 置 の ス イ ッ チ 設 定 が
間違っている。
パーティーションの終端
に達した。
要求したデータは次のカ
ートリッジにある。
(2)オペレータ注意ランプが点滅しているとき
表6.2 オペレータ注意ランプが点滅時のエラー・メッセージ
LCDメッセージ
Bad Media:Use New tape
Cannot write Non-MRS Tape
(flashing)
Clean Me
Close Door
Eject
Fail:Try
Forced
Eject
Error x
ForceEject
Load Fail:Press Eject or
Load Fail:Try New Tape
説 明
テープが DDS フォーマット
でないため、READ または
SPACE コマンドが失敗しま
した。
WRITE、WRITE FILEMARK ま
たは ERASE コマンドが MRS
テープでないために失敗
した。
読み取り、または書込みで
高いエラー・レートを検出
した。
フロント・パネルのドアが
開いている。
ドアが閉じられるまで装
置は動かない。
イジェクト・コマンドが失
敗しました。
処 置
DDS フォーマットテープを
使用してください。。
そのテープの使用をや
め、MRS テープを使用して
ください。
テープヘッドをクリーニ
ングしてください。
ドアを閉じてください。
1.新 し い カ ー ト リ ッ ジ を
使用してください、また
は強制イジェクトを試
みてください。
2.マ ガ ジ ン ま た は カ ー ト
リッジを回収したらラ
ベルが正しく貼られて
いるか、はがれていない
かを確認ください。
メカニズム・ジャムが発生 販 売 会 社 ま た は 保 守 担 当
した。
会社(メルコムサービス
等)に連絡願います。
あわせてエラーコードの
番号「x」も連絡願います。
強制イジェクト中
35秒待機後イジェクト
を実行します。
ロード・コマンドが失敗、 新 し い カ ー ト リ ッ ジ を 使
ま た は ロ ー ド か パ ー テ ィ 用してください。
ション変更のコマンドが
テープのシステム領域を
読み込むのに失敗した。
(つづく)
表6.2 オペレータ注意ランプが点滅時のエラー・メッセージ(つづき)
LCDメッセージ
No EDOmark
(flashing)
Read Fail
Tape Fault:Try New tape
Tape Position Lost:Clean
and Retry
Tape
Stuck:Try
Forced
Eject
Worn Media
Write Fail:Clean or
Write Fail:Use New tape
Write Protected Tape
(flashing)
説 明
READ コマンドが空白のテ
ープを検出した。DDS フォ
ーマットの EOD が確認でき
ない。
読み取りを失敗した。
テープがスナップした
か、カートリッジの識別孔
が無効なパターンです。
WRITE、READ、SPACE、また
は REWIND コマンドの完了
に失敗した。テープは不良
データの最後の位置にあ
ります。
カートリッジがドライブ
内でスタックしました。
書込みで高いエラーレー
トを検出しました。カート
リッジの寿命です
WRITE、WRITE FILEMARK ま
たは ERASE コマンドが失敗
した。
WRITE、WRITE FILEMARK ま
たは ERASE コマンドはテー
プの設定が書込み禁止に
なっている。
処 置
テープの書込み時に
power-fail したテープの
可能性があります。
ヘッド・クリーニングを実
施ください
もしくはリポジションし
て再実行してください。
カートリッジが不良で
す、新しいカートリッジを
使用してください。
ヘッド・クリーニングを実
施ください
もしくはリポジションし
て再実行してください
強制イジェクトを試みて
ください。もし、イジェク
トできない場合は、サービ
スセンタに連絡くださ
い。
新しいカートリッジを使
用してください。
ヘッド・クリーニングを実
施ください
もしくはリポジションし
て再実行してください
書込み許可に設定してく
ださい。
(2)オペレータ注意ランプが点灯しているとき
表6.3 オペレータ注意ランプが点灯時のエラー・メッセージ
LCDメッセージ
Drive Comms Error
説 明
テープチェンジャーが動
作しない。
FRU 1 Dead
self-test で電気系統に問
題がある。
FRU 2 Dead
self-test でメカニズム部
に問題がある。
処 置
販売会社または保守担当
会社(メルコムサービス
等)に連絡願います。
販売会社または保守担当
会社(メルコムサービス
等)に連絡願います。
販売会社または保守担当
会社(メルコムサービス
等)に連絡願います。
7.使用に当たっての留意事項
(1) テープ・カートリッジのテープは絶対に触らないでください。
テープを指などで触れると磁性面を傷め、記録したデータが読めなくなったり、
書き込めなくなったりすることがあります。
(2) テープ・カートリッジは、磁石、スピーカなど磁性体、、磁場を発生する装置
に近づけないでください。記録したデータが破壊されることがあります。
(3) 塵挨の多い環境での使用、保管は避けてください。記録したデータが破壊され
ることがあります。
(4) テープ・カートリッジに無理な力を加えないでください。
重いものを載せたり、重ねたり、床に落としたりすると、データの信頼性が保
てなくなります。
また、テープ・カートリッジを輸送する場合は、スポンジで包むなど、振動や
衝撃が加わらないようにしてください。
(5) テープ・カートリッジの使用環境、保存環境は、テープ・カートリッジのメー
カが定めている温度、湿度の範囲を超えないようにしてください。記録したデ
ータが破壊されることがあります。
また、テープ・カートリッジを直射日光にさらさないでください。
(6) テープ・カートリッジを使用しない間は、プラスチック・ケースに収めてくだ
さい。
(7) MRS(Media Recognition System)マークのある、DDS(Digital Data
Storage)、DDS−2またはDDS−3規格のテープ・カートリッジをご使用
ください。 テープ・カートリッジはサプライ品です。また、音楽用(DAT)
のテープ・カートリッジは使用できません。
(8) ストリーミング・テープ装置が動作中は、本体装置の電源をオフにしないでく
ださい。装置が故障したり、テープ・カートリッジが使用できなくなることが
あります。
(9) 湿度の高いところや温度変化の激しいところでの使用は避けてください。結露
が発生する等、故障の原因となります。
(10) テープ・カートリッジおよび、マガジンは向きを確認し正しく入れてください。
また、テープ・カートリッジおよび、マガジンを無理に入れるのはやめてくだ
さい。無理に入れると故障の原因になります。
(11) テープ・カートリッジおよびマガジンには、ラベルを重ねて貼らないようにし
てください。また、専用のラベル以外は絶対に使用しないでください。
(12) データのバックアップをより確実に実施するために、バックアップユーティリ
ティのベリファイ機能を使用し、書き込みデータの再確認を行ってください。
(13) メカニズム・ジャムが発生した場合は、エラーコードの番号も合わせて販売会
社または保守担当会社(メルコムサービス等)へ連絡してください。
8.仕様
(1)テープ装置の仕様
型番
M6700−16
使用媒体
DDS
60メートル
DDS
90メートル
DDS−2
120メート
ル
DDS−3
125メート
ル
テープ当たり容量(注1)
1.3∼5.2
ギガバイト
2.0∼8.0
ギガバイト
4.0∼16.0
ギガバイト
12.0∼48.0
ギガバイト
テープ6巻実装時
7.8∼31.2
ギガバイト
12∼48
ギガバイト
24∼96
ギガバイト
72∼288
ギガバイト
容量
(注1)
記録密度
コントローラ・
インタフェース
データ記録方式
データ転送速度
テープ速度
61k BPI
122k BPI
SCSI/SCSI-2 インターフェース
DDS-DC
DDS-2
最大転送速度
データ圧縮による実行転送最大速度
8mm/SEC.
1MB/SEC.
4MB/SEC.
15.5mm/SEC.
+12V消費電流
0.25A
+5V消費電流
1.2A
消費電力
DDS-3
10.4mm/SEC.
9W
重量
2.2kg
(注1) テープ当たり容量とデータ転送速度は、バックアップするデータの圧縮率によ
って変化します。
(2)テープ・カートリッジの仕様(参考)
動作環境
5∼45℃,20∼80%RH
輸送環境
-40∼45℃,5∼80%RH
保存環境
5∼32℃,20∼60%RH
テープ寿命
1000 パス(注3)
(注2)本体装置の動作環境は、本体装置使用の手引を参照ください。
(注3)テープ・カートリッジは、1∼数年程度で交換することを推奨します。
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