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木村泰司の肖像画入門 - 木村泰司ホームページ
木村泰司の肖像画入門 講師 美術史家 木村 泰司 古代ローマの著述家である大プリニウスによると、 絵画は戦地に赴く恋人の影の輪郭をなぞったことによ り生まれたとのこと。つまり、絵画芸術は肖像画から 始まったとされるほどです。こうして、人間を「記 念」し、そして「記録」するために肖像画は発展して いきます。 もちろん、自分自身で肖像を制作させた場合も、身内 や親しい人物が依頼した場合もあります。どちらにせ よ、その人物が生きた証を残し、称えたいという人間 的欲望が根底にあります。人は愛する人のイメージを、 ©高木昭仁 永遠のものにしたいと願う生き物なのです。 西洋美術史においてどのように肖像芸術が発展したかを、それぞれの時代背 景と共に辿りたいと思います。 (講師記) ※各回の詳細・講師紹介は裏面をご覧下さい。 日 時 2015 年 7/4、 8/1、 9/5 全3回 土曜日 13:00~14:30 受 講 料 会員 9,072 円 (入会金は 5,400 円。70 歳以上は入会無料、証明書が必要です) 一般 11,016 円 ※入会金、受講料、教材費等は消費税8%を含む金額です。 〈各回の講義テーマ〉 第 1 回 第 2 回 第 3 回 古代の肖像文化からルネサンスの人間賛歌へ 7月4日 ~ファン・エイク、レオナルド、ラファエロ、 ティツィアーノ、ヴェロネーゼ、ホルバインなど~ バロックからロココへ、オールドマスターズの至宝 8月1日 ~ルーベンス、ヴァン・ダイク、ベラスケス、 レンブラント、レノルズ、ゲインズバラなど~ 近代の肖像画、写真時代における新たな発展 9月5日 ~アングル、ドラクロワ、マネ、ドガ、ルノワール、 モリゾ、ゴーギャン、ゴッホ、クリムトなど~ <講師紹介>木村 泰司(きむら たいじ) 1966 年生まれ。米国カリフォルニア大学バークレー校で美術史学士号を修めた後、ロンドンサザビー ズの美術教養講座にてWORKS OF ART 修了。ロンドンでは、歴史的なアート、インテリア、食器 等本物に触れながら学ぶ。知識だけでなく、エスプリを大切にした、全国各地での講演会、セミナー、 イベントは新しい美術史界のエンターテイナーとして評判をよんでいる。著書に『名画の言い分』(集英 社)、『印象派という革命』(集英社)、『謎解き西洋絵画』(洋泉社)、『名画は嘘をつく』(ビジュアルだい わ文庫)ほか、エッセーの執筆などで活躍中。