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平成26年9月 さいたま市 都市戦略本部 行財政改革推進部

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平成26年9月 さいたま市 都市戦略本部 行財政改革推進部
平成26年9月
さいたま市 都市戦略本部 行財政改革推進部
目 次
○ 本資料について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
○ 行財政改革公開審議の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
○ 今後の見直し内容[平成 26 年 8 月 23 日(土)審議分]
6
コミュニティバスのあり方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
大宮盆栽美術館の運営・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
区役所休日開庁のあり方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
1 サクラサク見沼田んぼプロジェクト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
3
4
○ 今後の見直し内容[平成 26 年 8 月 24 日(日)審議分]
5 図書館への指定管理者制度の活用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
6 スマートウエルネスさいたまの推進/健幸サポート事業・・・・・・・18
7 新待機児童ゼロプロジェクト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
8 学校プールの改修・更新のあり方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
○ 行財政改革公開審議アンケート結果
25
・・・・・・・・・・・
本資料について
今年度の行財政改革公開審議については、平成26年8月23日(土)∼24日(日)
の2日間に渡り、
「しあわせ実感都市」及び「選ばれる都市」を実現するために、本市の
ブランド化に資する事業や、
「高品質経営」市役所を実現するために、本市の行財政改革
に係る事業のうち、市民意見を参考としながら事業推進を図る必要があると判断された
8事業を対象に実施しました。
2日間で、市民委員延べ43名、傍聴者84名、合計127名の方にご参加いただき、
貴重なご意見を頂戴いたしました。
その後、頂いたご意見を踏まえ、事業所管部局と改革担当部局で各事業の今後の見直
し内容について協議してまいりましたが、その結果を本資料の「今後の見直し内容」と
してとりまとめました。
本資料の「今後の見直し内容」を着実に進め、市民がしあわせを実感し、東日本の中
枢都市として一層の発展を目指してまいります。
<当日の審議風景>
1
行財政改革公開審議の概要
1 目的
本市が行う事業の見直しや再構築にかかる庁内の議論を公開の場で実施すること
で、行政の透明性を確保するとともに、市民委員からいただいた意見を、見直し・
再構築の方向の参考とし、事業の改善を図ります。併せて、コスト意識の向上など
職員の意識改革を進めることを目的として実施します。
2 日時
8事業を2日間に分けて審議します。
8月23日(土) 午前9時30分∼午後3時10分
(審議開始 午前10時00分)
8月24日(日) 午前9時30分∼午後3時10分
(審議開始 午前10時00分)
3 場所
大宮区役所 6階 大会議室
4 対象事業
・
「しあわせ実感都市」及び「選ばれる都市」を実現するために、本市のブランド化
に資する事業
・
「高品質経営」市役所を実現するために、本市の行財政改革に係る事業
のうち、市民意見を参考としながら事業推進を図る必要があると判断された8事業
を対象事業とします。
5 行財政改革公開審議の実施方法
(1)実施体制
① 審議については、1班体制で行います。
② 班当たりの編成は、コーディネーター、事業所管部局、改革担当部局及び市
民委員で構成します。
③ コーディネーター
総務局長及び財政局長が分担し、議事進行及び意見集計結果の取りまとめを
行います。
④ 市民委員
・20歳以上の市民の中から無作為抽出した1,000人に対し案内状を送付
し希望する市民を市民委員として依頼します。
・コーディネーターの許可を受け、質疑及び意見表明をすることができます。
・質疑及び議論が終了した後に、別に定める様式により、意見を表明します。
2
(2)審議の流れ
1事業あたりの審議時間は60分で、1日あたり4事業を審議します。
① 事業所管部局による事業の概要説明(約10分)
② 改革担当部局による審議のポイント説明(論点整理)
(約5分)
③ 事業所管部局と改革担当部局による議論(市民委員による質疑及び意見表明
を含む。
)
(約40分)
④ コーディネーターによる市民委員の意見集約・まとめ(約5分)
合計60分
6 公開審議の公表
公開審議の資料や議事録などについては、ホームページ等において公表します。
7 公開審議結果の活用
審議結果を踏まえた各事業の見直しの内容などは、今後の進行管理などに反映す
る予定です。
3
4
今後の見直し内容
[平成26年8月23日(土)審議分]
事業番号
事業名等
所管課
頁
1
サクラサク見沼田んぼプロジェクト
みどり推進課見沼田
圃政策推進室
6
2
コミュニティバスのあり方
交通政策課
8
3
大宮盆栽美術館の運営
大宮盆栽美術館
10
4
区役所休日開庁のあり方
区政推進室
12
5
1
今後の見直し内容
事業名
サクラサク見沼田んぼプロジェクト
担当部署
都市局 都市計画部 みどり推進課 見沼田圃政策推進室
■市民・団体・事業者と行政のかかわりについて
(行革)実行委員会形式としたメリットは。市民・団体・事業者がどう関わっていくのか。
(所管)今までも市民・団体からの寄付によって植えられていたことを継承し、また、多様な主体の参加によって、
愛着を持っていただくことができる。実行委員会としては、34団体である。今後、サポーター制度を作って、より
多くの皆さんが関われるような取組を考えている。
(行革)市民、企業等からの現金の寄付が860万円集まっており、総延長20kmの目標値も平成26年度に達成
できそうであるが、その先の取組は。
(所管)植樹の場所も限られてくるので、植樹を続けていくのと合わせて、ベンチなど散策環境整備にも使わせて
いただきたいと考えている。
公開審議
における
議論の概要
■「日本一の桜回廊」の更なる活用について
(行革)「日本一」は公式認定されるのか。また、「桜回廊」をどうやって効果的にPRしていくのか。
(所管)「日本一」の公式認定機関はない。ちなみにギネス(世界一)については記録項目がない。桜の咲いてい
ない時期も各種行事(田植え、新緑、花火大会、秋のイベント)でPRしていく。著名人の応援メッセージをパネル
化して、公共施設や公園に設置をしていく。
(行革)たくさんの人が訪れるようになった場合のアクセスや散策のためのしつらえなど、受入態勢についてどう
いったことを考えているのか。
(所管)公共交通機関が実行委員会に入っており、協力をいただいている。大宮駅やさいたま新都心駅には、コ
ミュニティサイクルが整備されている。また、推奨ルートを現在、検討中である。万全の受入態勢というわけでは
ないが、周辺の喫茶店、おそば屋さん等に無料休憩施設としてご協力いただくなど地元全体で受入態勢を盛り
上げていきたい。
■桜回廊を含めた見沼田んぼの総合的魅力アップについて
(行革)このプロジェクトをきっかけに、見沼田んぼ全体の魅力や課題を知ってもらう動きをしてほしいと考えてい
るが、他の見沼田んぼの魅力と結びつけた展開はあるか。
(所管)市民プロジェクトの推進や写真コンクールの写真を大型店舗や銀行の支店等に展示するなど、見沼田ん
ぼを知ってもらう取組を進めている。また、見沼田圃基本計画のアクションプランが平成28年度で終了するが、
新たなアクションも考えている。見沼ブランドの検討や景観等見沼田んぼの良さのPRを進めていきたい。
(行革)見沼田んぼの魅力とその発信についてコメントを。
(所管)このプロジェクト自体は、見沼田んぼを活性化するための一つの手段であり、最終的な目的のごく一部で
ある。市街地から30分の距離にある広大な空間は、市街化調整区域という制限や見沼三原則という厳しいルー
ルによって保たれてきた。来訪者のためのサービス利便施設を作ればいいということではなく、農業が続けられ
ないと今の空間は残せないということなどを理解して、訪れていただくことが大切である。このプロジェクトについ
て市民の方にも一緒に考えていただきたい。
市民委員の
意見概要
・完成間近なプロジェクトで楽しみ。日本一の桜並木は、市民の誇り。“自称”でもよいので、世界一の桜回廊を
目指してほしい。
・とても良いプロジェクトだと思う。「日本一美しい」でもよいと思う。
・さいたま市は、合併し10年以上になるが、大宮・浦和・新都心等それぞれで発展しているが、共通のものがな
く、このプロジェクトは全市にまたがるプロジェクトとしてよいと思う。
・「見沼田んぼ」の実情を尊重しながら「日本一の桜回廊」を目指す方針に賛同する。ただし「日本一」にこだわっ
てはならないと思う。
・見沼田んぼの貴重な空間を末永く残すためのプロジェクトと考えると、桜の回廊を前面に出していくのも一つの
方法だと思う。
・日本一の桜回廊と言える段階には、大々的なイベントを実施していただきたい。
・日本一を期待して、がっかりしないようなものとしてほしい。
・四季を通じて“花”が咲いているという方が望ましく思える。
・サクラは同じ時期に咲くので、桜だけでは地域以外から来てもらうのは難しい。埼玉県は自然が多いので自然
をPRしても疑問。プラスαの魅力が必要。
・日本一の桜回廊を目指すだけで、地域活性化につなげていくのは、裏付けが浅いのではないか。
・更なる活用があまり明確でないように思える。
・実行委員会の存在が一部の市民にしか知られていないのではないか。
・市(行政)は、プロジェクト実行委員会のコーディネーター、整備のコーディネーターに徹していただきたい。もう
少し市民に協力してもらうといいと思う。
・「桜並木」「ベンチ」「街燈」等寄附金の目的の明確化や寄附をしてくれた方へのフィードバックも必要だと思う。
・もう少し多くの市民その他の人にプロジェクトの内容を知ってもらうことが必要。
(右ページへ続く)
6
1
今後の見直し内容
市民委員の
意見概要
(続き)
傍聴者の
意見概要
・いろいろPRしているようだが、地域差があるのではないか。PRについてもう少し検討してほしい。
・どのくらいの年齢層がこの事業に関心があるのか、調査してほしい。
・若者に広く深く見沼田んぼや桜回廊を知らせないと、お金の無駄使いとなってしまう。
・「自然」を第一に、「利便性」を抑え目に取り組むのがよいと思う。
・農地を残し保護するのも大切だが、そのためには「見沼田んぼ」を楽しんでもらうことや長くいてもらうことが重
要。
・地域分担、環境維持、イベント、PRの仕方、サクラ以外の時期の見所のPR等今後の維持管理や活用が重
要。
・出来上がった後の保存維持の方が大切。
・サクラの季節に巡回バスを走らせて、アクセスをカバーしてはどうか。
・緑地の確保、環境保護などは、公共事業として力を入れてほしい。公衆トイレの設置などがあればありがたい。
・観光に力を入れるのであれば、もっとPRや他の観光や名物的な地元料理も必要。自然資源の保存に力を入
れるのであれば、自然の良さを市民に伝える必要がある。
・他の自然資源との差別化が必要。見沼田んぼの方向性を一本に決めるべき。
・配られたガイドブックがとてもよく仕上がっている。実際に散策してみるとトイレ等の心配があるので、案内板等
を丁寧に設置することが必要。
・見沼田んぼが広大で豊かな自然があるところだとは知らなかった。
・見沼田んぼとともに歴史的な建造物や唱歌が生まれている。もっとPRすべき。
・夢のあるプロジェクトである。
・市民への理解を高める努力が必要である。
・アクセス、トイレ、休憩所の整備に力を入れれば、リピートや口コミも増えていく。よいものは話題性を呼ぶ。
・寄付をベンチや遊歩道整備に使うのは疑問。
・「目指せ日本一」なので、厳密に延長距離を競っても仕方がない。
◎公開審議結果などを踏まえた今後の見直し内容
○桜回廊の維持管理体制を構築します。
○散策環境を整備します。
○「見沼田んぼ」の更なるPRを検討します。
■桜回廊の維持管理体制を構築します。
市民の方々が桜に愛着を持ち、守り育ていただくため、参加しやすい新しい市民サポーター制度等を検討し、関係機
関・行政・実行委員会と市民が協働した維持管理体制を構築します。
■散策環境を整備します。
四季折々の見沼田んぼに親しみを持ってもらい、来訪者が快適に散策できるよう、景観に配慮したベンチ等の休憩施
設や案内サインの充実を図ります。
■「見沼田んぼ」の更なるPRを検討します。
現在、「見沼たんぼのホームページ」、「見沼たんぼ見どころガイド」の発行、クリーンウォークや写真コンクール等のイ
ベントを行っていますが、首都圏における貴重な大規模緑地空間である見沼田んぼを次の世代にも残すため、多くの
人に見沼田んぼの良さを知ってもらえるよう、多様なメディアを活用した更なる情報発信を検討します。
◎改革担当部局の見解
・市民との「協働」の視点をもって進め、プロジェクトの成果である桜回廊に愛着と誇りを持てるよう展開していく必要が
あります。
・桜が咲いていない時期の活用策については、例えば、自転車でめぐる見どころルートの検討など関係部局と連携を図
り推進する必要があります。
・桜回廊を通じて、貴重な地域資源である「見沼田んぼ」をより多くの方々に知ってもらい、理解してもらえるような方向
性でプロジェクトを推進していく必要があります。
7
2
今後の見直し内容
事業名
コミュニティバスのあり方
担当部署
都市局 都市計画部 交通政策課
■導入ガイドライン策定後の効果について
(行革)平成23年3月に策定した「導入ガイドライン」の効果を示してほしい。具体的な事例はあるのか。
(所管)これまでは、新たな路線の要望、土日運行、増便・延伸等様々な要望や、その反対に採算性という視点
から批判的な意見、廃止すべきという意見もいただいていた。ガイドラインにおいて一定の要件を定め、市民、事
業者、行政の役割分担や導入の進め方・検討対象地域を明確にしたことによって、必要性を客観的に市民の
方々も判断いただけるようになり、システマティックに改善や導入の検討ができるようになった。
運行改善事例として、南区の運行改善で、収支率が2.1%上がった事例、岩槻区の実証運行中の事例、西区
の相談を受けている事例がある。新たな路線(乗合タクシー)の事例として、西区の実証運行中の事例、岩槻区
の本格運行の事例がある。
(行革)ガイドラインに、運賃収入のほか、広告収入や協賛金の検討がうたってあるが、具体的な例は。ラッピン
グバスの検討は。
(所管)利用者が多い医療機関から協賛をいただいている。また、バスの車内広告収入の確保に取り組んでい
る。公民連携の事業として、ラッピングバス等広告掲載による収入の確保策などを検討している。
公開審議
における
議論の概要
■収支率について
(行革)他市の状況(横浜市、川崎市、千葉市、相模原市)と比較して、収支率が低いが、原因についてどう考え
ているか。
(所管)不便を感じているエリアの住民が「我々が乗らないとこのバスの運行が維持できない」という危機意識の
違いがあるのかと思う。
(行革)収支率の平均が約31%と低い。既存路線の運行改善で収支率が上がったという例もあり、運行改善の
余地もあると思う。大胆なルート変更も必要ではないか。例えば、区役所にこだわらないルートや区を越えた
ルートの検討も必要ではないか。
(所管)区役所への移動手段の確保というのが、当初政令都市移行時の目的の一つであったが、現在は医療施
設、商業施設、公共施設、駅へのアクセスを考慮したルートを基本としている。更に改善が必要と考えている。区
を越えるルートについても、ガイドラインに従っていれば改善は可能である。5年をめどにガイドラインの見直しを
することを定めている。この2か年位をかけ、いろいろな見直しを検討していくことになる。
(行革)現在のガイドラインで収支率40%を目標値にしている。目標値に達していない路線は、廃止も含めて検
討するのではないか。
(所管)改善を行ってもなお収支率の向上が見込めない場合には、40%が妥当なのか等も踏まえた上で、廃止
ということも検討せざるを得ない。
■高齢化社会に向けた取組について
(行革)ガイドラインの見直しをきっかけに、コミュニティバスで「高齢者の足」をどこまで担うのかを整理すること
が必要ではないか。
(所管)これまでは公共交通のネットワーク確保の一つの手段として、コミュニティバスに取り組んできている。ガ
イドライン見直しに当たって、今後、「高齢者の足の確保」について、コミュニティバスが一つの手段となるのか、
また、公共交通で捉えるものかどうかといった役割分担、関わり方を福祉部局と連携しつつ、コミュニティバスの
あり方を検討していかなければならない。
(行革)これからは高齢者が多くなっていくので福祉部門と連携して、高齢者のニーズをしっかり把握して進めて
ほしい。
(所管)ガイドラインについては、来年で5年目となり、いろいろと考え直すべきと考えている。各方面から意見を
いただきながら見直していきたい。
市民委員の
意見概要
・コミュニティバスの導入の目的はすごく良いと思う。
・コミュニティバスのPR不足を感じる。収支率31%は驚き。収支率が低ければ廃止になると思えば使用頻度が
増えると思う。
・収支率による路線縮小の前にコスト削減、運賃値上げの方策をとれないか。
・車両をハイブリッド化してランニングコスト減を図るべき。
・広告収入を増やすなど運賃以外の収入増の取組をしてほしい。
・収支率向上を図るため、路線をさらに研究、改善をしてほしい。他市の収支率との違いを詳しく調べていけば、
対応策がわかるのではないか。
・収支率を高めることはコミュニティバスの必要性と矛盾が生じるのではないか。
・収支率のみで継続か否かを考えるのは疑問。
・大きな病院やがんセンター行きなど、区を越えた運行はできないか。
・ルートを研究して、地域の人に発信していけばよいと思う。
・100円バスなどワンコイン化や利便性を高くしないと利用者が離れると思う。
・大和田駅から東大宮駅の路線は、終電時刻まで遅くすることはできないか。
・新規の路線については、徹底した調査を行い、誰もが納得したものにしてほしい。
・乗合タクシーの均一料金も、バスのように距離割にしてもよいのではないか、また、定時・定コースにこだわらず
柔軟な運行にしてもよいのではないか。
・コミュニティバスの指定席券を検討し、ツアーなどのように最低実施人数により運行する考えもできるのではな
いか。
(右ページへ続く)
8
2
今後の見直し内容
市民委員の
意見概要
(続き)
・土日の運行がないのと一時間に1本しかないため利用したことがない。もっと利用しやすくしなければ、採算を
取るのは難しい。
・収支率50%未満は廃止すべき。ごく一部の住民のために税金を使うことには反対。コミュニティバスではなく、
別の施策で対応すべき課題ではないか。
・さいたま市は40∼50代が多いので、少数派に力を入れるのは少し疑問。
・家の近くにもコミュニティバスがあるが、果たして必要かという疑問を感じている。
・税金を使ってどこまで対応するのか。福祉と利便性は別の問題ではないか。
・各地域のコミュニティバスの需要にしっかりと対応できているのか。
・「ガイドライン見直し」の際に重要なのは、一般路線の穴をうめるとか市役所への道という観点ではなく、「高齢
者を中心に置くこと」だと思う。
・高齢者の病院への移動手段は、少々料金が上がっても確保すべき。
・高齢化社会の公共交通をどうするかに関する取組を関連部署と連携して中期的計画・施策を策定してほしい。
・今後、高齢者が、公共施設への相乗りすることも必要なのではないか。
・もう少し年をとったらバス停に歩いていけない不安があるので、何らかの交通手段が提供されるとありがたい。
最寄りのバス停までのルートも検討してよいのではないか。
・高齢者向け対策としてタクシー等の優遇策を検討すべき。
・福祉の面で見直しを考えてもよいのではないか。
・高齢者専用となってしまうのは違うのではないか。運賃を上げてもよいのではないか。
・抜本的な改革が必要。地下鉄構想や路面電車構想を早期に実現してほしい。
・居住エリアを制限することにより、居住者が広範囲に広がらず、すべての住民がある程度満足できるまちづくり
はできないか。
傍聴者の
意見概要
・交通不便地区の解消は必要だが、ごく一部の住民の利便に対し税金を投入することは問題である。
・路線バスと合うよう時刻もうまく調整すれば乗車人数を増やせると思う。イベントの時間や定期的に訪問する時
間帯に合わせると利用しやすい。
・高齢者の移動手段を確保するのであれば、自宅からタクシーを活用する方法もあるはず。費用対効果を考え、
タクシー補助でもよいのではないかと思う。
◎公開審議結果などを踏まえた今後の見直し内容
○運行改善の取組を継続します。
○利用促進を図るために更なるPRに努めます。
○収支率の改善を図ります。
○コミュニティバス等導入ガイドラインの見直しを行います。
■運行改善の取組を継続します。
地域住民の要望に基づき、行政区にこだわらず、ルート変更等利便性向上のための取組を継続します。
■利用促進を図るために更なるPRに努めます。
ルートガイド等の配布場所を増やしたり、市報等による積極的な情報提供に努めるなど、市民の方々への更なる周知
を図り利用増につなげます。
■収支率の改善を図ります。
利用増による運賃収入の増加を図るだけでなく、広告収入等の運賃外収入の手立てを確保することなどにより収入を
増やす方策を検討するとともに、経費の削減にも努め、収支率の改善につなげます。
■コミュニティバス等導入ガイドラインの見直しを行います。
収支率や受益者負担の考え方、市民の公平性を考慮した補助金投入のあり方、新設や改善の要件や手続きなど現
状において生じている課題や社会情勢等の変化に対応する必要があります。このため、公開審議でいただいた市民委
員の意見も参考に、本市の公共交通のあり方について協議をいただく場である「地域公共交通会議」において、ガイド
ラインの見直し等の検討を行います。
◎改革担当部局の見解
・現行の導入ガイドラインについては、一定の成果が認められるところですが、実績収支率と目標収支率40%の乖離、
運賃収入以外の収入確保策の検討等という課題に対し、より一層の取組が必要です。
・高齢化社会におけるコミュニティバスのあり方(役割)については、関係部局(福祉部門)と十分な議論を尽くしたうえ
で、ガイドラインの見直しを行う必要があります。
9
3
今後の見直し内容
事業名
大宮盆栽美術館の運営
担当部署
市民・スポーツ文化局 スポーツ文化部 大宮盆栽美術館
■盆栽文化の普及・啓発の手法について
(行革)盆栽の歴史、美術など盆栽に関する文化について学習する機会として(仮称)盆栽アカデミーという言葉
があるが、美術館がどんな役割を担うのか、その意義や必要性について説明いただきたい。
(所管)従来から、盆栽の普及・啓発については、美術的な講座を踏まえ、多くのことを行ってきた。(仮称)盆栽
アカデミーでは、盆栽文化の底辺を広げていく役割と、上級レベルの方にも応えられる内容を体系的に作り上
げ、盆栽文化の継承に努めていきたい。
(行革)(仮称)盆栽アカデミーの平成29年開講と、世界盆栽大会の開催との関係はあるか。
(所管)世界盆栽大会を大きな契機とし、29年の大会までには100%ではないが、(仮称)盆栽アカデミーを開講
し、盆栽文化を発信したい。
(行革)これらについて運営委員会の「海外広報専門部会」で意見はあったか。また、今後の広報手法はなに
か。
(所管) 外国人の受入体制の改善、外部との連携及び提携、メディア活用、パンフレットなどの改善、Webサイト
リニューアル等の意見をいただいた。Webサイトのリニューアルは今年度行う。相手先訪問は効果が大きく、都内
ホテルなどとの連携を考えている。
公開審議
における
議論の概要
市民委員の
意見概要
■更なる認知度と集客力アップの取組について
(行革)市民意識調査の認知度をアップさせる具体的な取組はされたか。また、今後どのように取り組むのか。
(所管)アンケートによると口コミが多いので、まずは良い展示が第一義と考える。PRとしては、コクーン、ステラタ
ウンなどでチラシなどの配布を行った。また、NACKファイブスタジアム大宮で盆栽のPRをしたり、鉄道博物館へ
シャトルバスを運行し、相互で連携を図った。そのほか、外務省のレセプションに出向いて直接PRした。また、
フェイスブックの7割が外国人なので、期待に応えられる展示を継続していく。
(行革)平成26年度の市民意識調査で、在住者の認知度が落ちたが、在勤者で上昇している。どう分析するか。
(所管)市内の方への取組は今後も進めるが、在勤者は市外の方が多いと思うので、展示を観ていい印象を
持ってくれたのだと思う。在住者の認知度が下がったことは厳粛に受け止め、努力していきたい。
(行革)来館者5万人の中で年々外国人の来館が増えているが、その要因をどう考えか。
(所管)外国の方が盆栽で一番関心するのが、小さく作って大きく見せる技術である。自然が一鉢の中に凝縮さ
れて日本の原風景を見られることが、外国の方にはファンタスティックだという。日本の美意識、わびさびと禅の
ように非常に関心が高い。日本では「サザエさん」で波平さんと盆栽があり、年寄りの趣味との印象がある。若い
世代へは美術館の近隣の小学校で盆栽を作ったりしており、すぐには進まないが地道に活動を続けたい。
(行革)来館者数が5月は8,000人以上だが、GWの3日間で来場者8万人の大盆栽まつりとの連携もしているか。
(所管)盆栽美術館でも3日間で来館者は3,500人であった。美術館では観る盆栽だが、商業盆栽と兼ねて地域と
一緒にPRして認知度も集客力も上がると考える。
(行革)周辺施設との事業連携を実施していると聞くが活動内容はなにか。また、今後の連携事業はなにか。
(所管)大宮公園や氷川神社などの9つの施設で、「ミュージアムヴィレッジ大宮公園」ということで連携している。
盆栽美術館自体はマニアックだが、今後、世界盆栽大会を含め露出が増えるので、ここは景観的にも緑も多く、
散策に最高なので、その辺もPRして集客・認知度アップを考えたい。
・盆栽村は知っていたが、美術館がこのように素晴らしいとは思わなかった。PRが必要。カナダに行った際、大
勢が盆栽の美しさに見入っていた。県内での認知度を高めたい。県内駅、近郊駅にパンフレットを置いては。口
コミのみでは無理。
・海外で盆栽に関心を持つきっかけは盆栽村の存在だろう。盆栽文化が誇れるのはどの部分か。わびさびの心
を伝えられるのか。フェイスブックの「いいね」を分析するといい。リピーターの来館する動機は何か。日本文化を
伝えるのにアカデミーは必要。
・盆栽は敷居が高く、行って楽しいか疑問。誰もが知る作品があるとか建物が目を引くとかがなく、付加価値が必
要。最近コケ玉など流行っており身近な緑として若者にも受け入れると思う。小学校で盆栽を作ってはどうか。盆
栽を作る楽しさ、育て大切にする心、知識を高めるきっかけになる。鉢を作る陶器の街で宣伝するなど範囲を広
げるといい。
・リピーターを増やすのは難しい。企画展を更に充実させる、商業盆栽の販売企画をバックアップするなどで一般
人にある垣根を下げたらどうか。
・生花は華道、絵画は学校教育、美術会等の組織があるが盆栽はどうか。盆栽業界が前面に出てから協力すべ
きで、市だけでなく国の協力も必要。庭園、植物園などの要素を取入れて一般受けさせては。
・盆栽をやりたいと思う。小学生や公民館でのワークショップが素晴らしいが、これだけでは薄い。
・盆栽というマーケットに成長性はあるか。市内の小学生に普及しておらず、盆栽文化の醸成が不十分。
・盆栽アカデミーの計画にスピード感がないので前倒しした方がいい。
・小・中・高校含め遠足などで盆栽を知る機会を増やしたほうがいい。
・盆栽(美術館・村)ファンクラブ・サポーター組織を作り、盆栽文化を支えるファンになってもらう。
・今後オリンピックや世界盆栽大会などで、外国人の来日が増えることを利用してほしい。
・あまり認知度に固執しない方がいい。重要なのは日本中世界中に盆栽のファンを作ることで盆栽のPRをして
ほしい。「おもてなし」や対応ができる市民意識醸成とインフラが重要。
・盆栽+αのイベントで集客してはどうか。PRにマスコミを利用すべき。ゆるキャラの作成もありか。
・広報の充実で都内へのパンフレット配置で東京スカイツリーも入れたらどうか。
(右ページへ続く)
10
3
今後の見直し内容
市民委員の
意見概要
(続き)
・日本人が来ないと後継者問題は解決しない。伝統、和、癒し、ナチュラルなどをキーワードにした企画で客層の
創出が必要。企画展毎の分析をしてほしい。盆栽カフェがあるといい。
・近くに住んでいて、外国人や他県の人に聞かれるが、より知ってほしいのでインターネットはよい。
・ニックネームが必要ではないか。「栽美(さいび)」はいかがか。
・盆栽の知名度が低いのでは。美術品としてPRをすべき。若者層へは高校生のクラブ活動としては。
・世界盆栽大会は世界へのアピールによい機会。
・世界盆栽大会の会場はソニック、パレスの予定のようだが、スーパーアリーナも検討してはどうか。
・世界盆栽大会の前にプレ大会(認知度アップ)が必要では。
・サザエさんの波平のイメージがある。コラボして認知度アップにつながるのでは。
・盆栽は日本の文化で精神世界を示している。世界の評価で国内の評判や認知度が上がってくる。
・鉄道博物館と相互のバスなどの取組はしているが、その前に興味を持ってもらう必要がある。実際に盆栽を置
き「魅せる」取組も検討してほしい。小さいものでもインパクトがある。
・観覧料300円×5万人=1,500万円/年、企画展やミュージアムショップの売り上げが不明だが、同額としても3,000
万円/年、コストは17,800万円/年、収益率は17%、コミバスなら廃止だろう。
・展示数が少なく盆栽文化の理解には程遠い。現代的先進的作風の作品も展示するには、愛好家から寄託や
寄付で充足できる。輸出状況や海外の展示例の紹介、世界の愛好家の交流の基地とする、カフェ機能の充実、
ボランティアの運営協力などで課題解決するべき。
傍聴者の
意見概要
・本日の話を聴き盆栽に興味を持ったので、盆栽美術館に訪問したい。近隣施設との連携事業にも期待したい。
・海外広報を強化するなら、発信力の高い人物に宣伝してもらうべき。
・国内向けの集客について努力すべき。平成22年度から来館者数が1万人も減っているが、外国人で1万人も呼
べるのか。また、アカデミーなど論外。市が盆栽師の教育など、きちんとできるわけがない。
・広報活動を行っているようだが、あまり実感がない。
・美術館なのか観光施設なのか位置づけがあいまい。盆栽業者のための施設なのか。
◎公開審議結果などを踏まえた今後の見直し内容
○(仮称)盆栽アカデミーを開設し、大宮盆栽美術館のブランド力向上を図ります。
○大宮盆栽美術館の更なる認知度と集客力アップを図ります。
■(仮称)盆栽アカデミーを開設し、大宮盆栽美術館のブランド力向上を図ります。
従来から、美術館では市民向けミニ盆栽を作るワークショップ講座等の普及事業を行っていますが、今後、更に盆栽
文化の裾野を広げるために、(仮称)盆栽アカデミーを開設し、上級レベルまでを網羅する講座を体系的に行い、盆栽
に関する研究センターとしても学術面や実技面で世界のトップを維持しつつ将来的に盆栽の技術や文化に深くかかわ
る人材の育成を図ります。
その結果として、大宮盆栽美術館のブランド力を高め、本市の特色である大宮盆栽の世界的ステータスも高めていき
ます。
■大宮盆栽美術館の更なる認知度と集客力アップを図ります。
今日まで、近隣商業施設、NACKファイブスタジアム大宮におけるPR活動や、鉄道博物館との間でシャトルバスの運
行、Facebookの開設、また、外国人が多く訪れる東京タワー、東京駅などの都内観光名所を直接訪問しパンフレット配
架等を行ってきましたが、世界盆栽大会に向けたプレイベントとして、平成27年度に (仮称)国際盆栽シンポジウムを
計画し、機運の醸成を行い、大宮盆栽美術館の更なる認知度と集客力アップを図ります。
また、本市の「盆栽のまち」イメージを強く発信するため、小学校の土曜チャレンジスクールで盆栽教室を開催し、小学
校時代から盆栽に親しむ環境を整備し、盆栽の更なる認知度の向上を図ります。
◎改革担当部局の見解
・開館5年目とはいえ、市内住民の認知度が低いことは問題と考えます。世界に名だたる盆栽文化をさいたま市の文化
の特色として位置付けるのであれば、まずはさいたま市民に対して更なる効果的なPRを継続して行う必要があります。
・大宮盆栽美術館は埼玉県との協働事業でもあることから、世界盆栽大会の開催に向け、県と協働・連携した事業展開
をし、日本国内はもとより、外国から訪れる盆栽愛好家へのおもてなしができるような体制をとるため、美術館を拠点に
全市的な取組として、スピード感のある計画及び事業を実施する必要があります。
11
4
今後の見直し内容
事業名
担当部署
区役所休日開庁のあり方
市民・スポーツ文化局 区政推進室
(関係課/各区役所 くらし応援室・区民課・課税課・支援課・高齢介護課・保険年金課)
■休日開庁の利用状況や市民の意向について
(行革)平成25年度の休日開庁における取扱件数は約3万件とあるが、各区ごとの1開庁日あたりの件数は。
(所管)最も多かった南区で550件、最も少なかった西区で98件、10区平均で219件となっている。南区が突
出している理由としては、人口が最も多い区であること、駅に近く利便性が高いことが大前提にあると考えられ
る。
(行革)平日の取扱件数と比較してどうか。
(所管)住民異動届件数は平日の約50%、区民課関係の証明書等の交付件数は平日の約32%となっている。
(行革)区役所窓口の休日等開設アンケート結果では、「①開設時間や場所を考慮し費用を極力かけずに実施し
た方がよい」と「②費用を極力かけずに実施した方がよい」を合わせて約76%となっているが、それぞれ何%か。
(所管)①が約24%、②が約52%である。
■日曜開庁の費用対効果について
(行革)休日開設では取扱1件あたりいくらかかっているのか、また、平日と比較してどうかお聞きする。
(所管)平日との比較のために、行革が準備した1人あたりの年間人件費を用いて計算すると、1件あたり1,911
円となる。また、取扱業務が1室5課にまたがり、(単純に)平日と休日の比較ができないため、区民課職員数や
住民異動届件数を基に、平日の同様業務を推計すると、1件あたり1,376円となり、平日の約1.4倍のコストがか
かっていると推計される。
公開審議 ■選択と集中による更なる市民サービスの向上(の可能性)について
(行革)住民異動届以外の取扱件数が全体の85%、2万6千件あるが、この内容は。
における
議論の概要 (所管)印鑑登録が約3千件、国民健康保険に関する申請等が約2千件、戸籍の届出が約1千件等。一方、総件
数の4、5割、約1万5千件を証明書の交付が占めている。しかし、届出に合わせて証明書を取得するケースもあ
り、単独での証明書の交付が多いとは認識していない。本市では支所、市民の窓口での平日窓口延長、自動交
付機、コンビニ交付等を実施しており、単独での証明書の取得についてはこれらの利用者数の増加が望ましい。
(行革)証明書の交付について、コンビニ交付の話が出たが、政令市では福岡市と本市の2市だけの取組であ
る。また、自動交付機はかなり前から実施しているが、これらの取扱実績は。
(所管)自動交付機は、かなり前からあるので年間で約17万件、全証明書の約10%。コンビニ交付は約1万3
千件で全体の約1%となっている。
(行革)コンビニ交付は始めたばかりということもありこれからということだと思うが、非常に便利な制度なので普
及に努めていただきたい。それから、本市の特徴として転出入届けの手続きがどこの区役所でも出来るというこ
とが一種の特徴、メリットなので、それをうまく利用して、現在は10区役所全てを開いているが、例えば、利用者
の多い区については開く回数を多くする、残念ながら利用者が少ない区は少し少なくするなど、メリハリをつけな
がら効果的な運用をするということも必要ではないかと考えるが見解は。
(所管)休日開設の取扱件数は着実に伸びており、毎月最終日曜日には必ず区役所が開いているという意識が
市民にやっと広まってきたところと考えている。しかしながら、区役所ごとの利用実績にはだいぶ開きがあること
も事実である。どういう形が市民にメリットがあり、なおかつ費用対効果の面でもベターな形なのか、今後におい
ても、色々な機会に市民のニーズを的確に把握し、実際の利用実績、コンビニも含めた費用対効果等々も含め
ながら、市民の視点と行政としての視点両方から見直しを進め、知恵を絞りながらよりよい市民サービスの向上
に積極的に取り組んでいきたいと考えている。
市民委員の
意見概要
・やはり市民としては、平日の少ない時間を犠牲にして行くよりも、土日に開けてもらった方が、高品質サービス
といえるのではないか。
・いまだ「市役所は平日しか開いていない」というイメージがあるので、会社員の方にターゲットを絞り、認知を広
げて行くことが必要。
・休日開庁で会社員の方にはずいぶん便利になった。今後の方向としてはコンビニ交付の周知、更に、個人番
号制になったら個人インターネットの活用の可能性もある。ただし、セキュリティには注意が必要。
・市民サービスを担う窓口業務では「行きたいけれど行けない人」に「行ける日がある」ことは大事なこと。費用対
効果では示しきれないものと考える。
・休日開庁は、働いている人には必要。
・区役所の休日開庁は、非常に有難い。
・現役組で平日休みが取れない方には土日開庁もあった方がよい。しかし平日に休みが取れない会社は問題。
・様々なニーズがあり土日開庁もやむを得ないと思うが、費用対効果から現状ぐらいがちょうどよい。
・現状のままでよいと思う。
・休日開庁はなくさないでほしい。コンビニ利用は大変良いと思う。
・休日に開庁していると安心感がある。頻度はそれほど必要ない。1件のコストが思ったよりも高額で驚いた。
・(休日開庁日の開設)時間帯を絞り、その分、開設日数を増やすことも検討してほしい(月1回では、利用したく
てもできない方が発生している可能性もある)。
・会社員なので休日開庁は大変助かるが、月1回の日曜のみは少ない。期限がある申請もあるので、時間を短
縮(10∼16時)して第2土曜と第4日曜のように2週間ごとでも土曜開庁が望ましい。
・全区役所でなくても、2、3の当番区役所を毎週開設してはどうか。午前だけでもよい。
・利便性の高いショッピングセンター内での開設もあると便利。
(右ページへ続く)
12
4
今後の見直し内容
市民委員の
意見概要
(続き)
・月1回では機会を逃してしまう。なるべく費用をかけずに月2回の開庁とし、平日の開庁時間を短縮してほしい。
・利便性の高い大宮駅構内で集中出張所を開設してはどうか。
・駅のそばの出張所を開設した方が便利ではないか。
・駅に近い支所の時間延長やコンビニ対応で大分経費削減になると思うので、それのみでの対応は難しいの
か。できれば休日開庁を減らしてほしい。画一の開庁は考え直してほしい。
・人の対応が必要なものとIT等で対応できるものを区別してサービス設計をしてほしい(IT等を利用できない方へ
の配慮は必要)。
・「市民の窓口」ではできない申請が多いので、区役所の平日夜間延長も望ましい。
・フレックスタイムを導入して平日の開庁時間の延長を希望する。
・自動交付機の、ショッピングモール、駅などへの増設も希望する。
・自動交付機の設置場所、コンビニ発行の周知がもっと必要。
・コンビニや金融機関の時間外手数料のように、料金を上乗せして平日夜間窓口、土日開庁はいかがか。
・半日や夜間といった時間別開庁もあるのでは。
傍聴者の
意見概要
・10区で同じことをしているが、件数・地理・交通の便等を考慮し2区づつ複数回の実施等工夫する余地がある。
・利用者のニーズを年1回以上把握。利用者が少ない区役所はやめるべき。開設時間の短縮を検討すべき。
・土日に人件費を使って窓口を開く必要はない。休日夜間は自動交付機・コンビニで充分。その他の申請は郵
送・ネット申請等すべき。
・別の方法(コンビニ交付、ネット申請、高齢者宅への配達等)の普及により開庁によらなくてもよい。
・近隣政令指定都市とのコスト比較が無いので判断できない。
◎公開審議結果などを踏まえた今後の見直し内容
○市民等への更なる周知・PRを展開します。
○市民ニーズを定期的に把握します。
○様々な角度から費用対効果を検証します。
■市民等への更なる周知・PRを展開します。
平成20年3月の繁忙期(3月・4月)における休日開設の試行実施以降、数度の見直しを行いながら、休日開設を継続
的に実施しているところですが、平日の利用実績との比較や市民の方々から寄せられた様々な声を踏まえると、休日
開設が行われていることが、未だ多くの市民の方々に知られていないと感じているところです。
ついては、これまでも、市報や市ホームページへの掲載、市ツイッターやフェイスブックによる情報発信、各区役所の
区民課窓口に設置された電子番号案内表示機での表示などを行ってきたところですが、引き続き、これらのツールを活
用して、継続的かつ定期的に周知・PRを行うとともに、市のイベントなども積極的に活用し、コンビニ交付事業と併せて
周知・PRを行うことによる相乗効果も利用して、その効果を高めてまいります。
■市民ニーズを定期的に把握します。
過去のアンケート調査においては、休日開設を望む声が多く、一定の市民ニーズがあったことから、休日開設を継続
的に実施してきたところですが、今回の公開審議において、市民委員の方々から様々なご意見をいただき、市民の
方々のニーズが多様化していると感じたところです。
ついては、窓口での利用者に対するアンケート調査や本市広聴課が実施する「さいたま市市民意識調査」をはじめと
した多様な広聴機能を利用して、市民ニーズを定期的に把握し、得られた調査結果の分析を行ってまいります。
■様々な角度から費用対効果を検証します。
休日開設の実施にあたっては、当然に光熱水費や施設管理の費用など開設するためのコストがかかります。また、
今回の公開審議の論点の一つにもなっておりましたが、取扱件数や証明書交付件数の全体に占める割合において、
各区役所の利用状況に差異があります。
ついては、コンビニ交付などその他の行政サービスの状況も鑑みながら、開設コストや利用状況を含めて、様々な角
度から費用対効果を検証してまいります。
◎改革担当部局の見解
・本市の特徴である「住民異動届等の手続きがどこの区役所でもできる」というメリットを最大限活かし、費用対効果に
留意しながら選択と集中による更なる市民サービスの向上を図るため、一層効率的かつ利便性の高い休日等時間外
開庁を検討する必要があります。
・検討にあたっては、市民ニーズの把握・利用実態の検証を的確に実施する必要があります。
13
14
今後の見直し内容
[平成26年8月24日(日)審議分]
事業番号
5
6
7
8
事業名等
所管課
中央図書館管理課・
資料サービス課
スマートウエルネスさいたまの推進 健康増進課・企画調
/健幸サポート事業
整課
幼児政策課・保育
新待機児童ゼロプロジェクト
課・青少年育成課
学校施設課・指導1
学校プールの改修・更新のあり方
課
図書館への指定管理者制度の活用
15
頁
16
18
20
22
5
今後の見直し内容
事業名
図書館への指定管理者制度の活用
担当部署
教育委員会事務局 生涯学習部 中央図書館 管理課・資料サービス課
■図書館の運営状況・課題について
(行革)本市の図書館は、他市に比べ非常に多くの市民に利用されているが、その一方で来館者数や貸出利用
人数などが減少傾向にある。この傾向は、今後も続くものと予想しているのか。
(所管)利用が減っているのは、インターネットを活用することにより、図書館にある本や雑誌などを読まなくても
必要な情報が得られるようになっていることが要因と考えている。このような傾向は、今後も続くのではないかと
考えている。
(行革)インターネットの普及により図書館を利用しなくても用が済んでしまう状況の中で、今後も図書館を市民に
有効活用してもらうには、今までにない市民サービスや付加価値が必要になっているのではないか。
(所管)ただ何もせず来館を待っているわけではなく、様々な行事などを開催し、常に情報発信に努めている。今
年度は、「子どもと一緒に読書タイム」というキャンペーン事業を実施し、小学生対象の読書ラリーや家庭におけ
る読み聞かせ講座などを開催し、図書館のPRと新たな利用者の掘り起しを図っている。
公開審議
における
議論の概要
■指定管理者制度について
(行革)他の政令指定都市では、既に図書館に指定管理者制度を導入しているが、本市ではなぜ導入していな
いのか教えていただきたい。
(所管)図書館では、職員が過去から受け継いだ知識や経験、情報などを基に資料の収集等を行っており、レ
ファレンス業務などにおいても司書の専門性を生かした図書館運営を行っていることから、指定管理者制度導入
のメリット、課題等を検討し、研究しているところである。
(行革)図書館業務が行政ではできるが民間ではできない理由がわかりずらいので、指定管理者制度を導入し
た場合、何ができなくなるのか、もう少し具体的に教えていただきたい。
(所管)図書館運営は、一貫した方針に基づき安定した運営を長期に亘って継続する必要がある。指定管理者
制度は、3∼5年程度で更新されるので、長期的な視野に立った資料の収集が難しい。また、図書館の専門的な
業務を行える人材が整わない例もある。
(行革)図書館運営の長期的な展望やビジョンは、指定管理者が決めることではないと考える。それは市(図書
館)が決めることで、その決めた方針を示したうえで指定管理者に運営を任せれば問題は解決すると考える。
(所管)図書館では、資料の収集だけでなく、地域のボランティアとの連携も長い間の蓄積で築いたものであり、
3∼5年で指定管理者が変わると運営が難しくなると思う。
■これからの図書館サービスについて
(行革)貸出利用人数の減少傾向を踏まえ、今後の図書館はどのようなサービスを目指すのか、改めて伺いた
い。
(所管)図書館の基本方針として、平成25年3月に「さいたま市図書館ビジョン」を作成し、その中で図書館を地
域の知の拠点と位置付け、市民の知的活動を支援しサービスを提供することを目指す図書館像としている。
(行革)事業の目的は、図書館法に基づくというのはわかるが、法律ができた時とは時代も変わってきており、時
代に合った図書館運営も取り入れてほしい。大宮図書館の移転に際して、指定管理者制度の導入を考えていた
だけないか。
(所管)図書館は、様々な資料を収集し、利用者に提供することが使命である。まだ、全ての市民がインターネッ
トを利用できるわけではなく、活字の資料は重要である。図書館を活用して情報を収集するのが一番良い方法と
認識してもらうことが大切であると考えている。
市民委員の
意見概要
・大宮図書館移転に伴って指定管理者制度を活用してみたらよいと思う。その後の様子を見て、他の図書館に
ついても検討したらよいのではないか。
・図書館運営を民間事業者に試しに任せて、3年∼5年間の様子を見てもよいのではないかと思う。
・指定管理者制度について、具体的な検討もしないで導入できないと決めつけないでほしい。図書館は、市の素
晴らしいサービスなので、是非前向きに検討してほしい。民間の真似ができる部分は真似をする努力も必要。
・他市のような図書館内のカフェ併設は、本を身近に感じられるよいきっかけだと思う。
・指定管理者制度の導入は、避けられないと思うので、司書が中心となって徹底的に研究し、検討していただき
たい。
・これからの図書館は、リラックスしてストレスを発散できる癒しの環境を提供するとよいと思う。カフェなどを取り
入れ、息苦しい雰囲気からより楽しめる施設に変貌すると図書館の存在意義や価値が倍増すると思う。
・本の利用ニーズは、沢山ある。また、家に置ける本も限られるので、図書館の存在は助かる。是非、利用しや
すい図書館を目指してほしい。
・指定管理者制度の導入に当たっては、地域の書店との共生を重視してほしい。民間活力を導入した図書館が
近隣の書店の営業を圧迫しているとの報道を目にした。地域の書店を図書館の中に入れて販売を行うなどの方
策も検討してほしい。
・指定管理者の評価に当たっては、「量」の指標だけを重視しないでほしい。「貸出率」「来館者数」だけで評価し
てしまうと、図書館が「無料貸本屋」になってしまう。「質」を評価する指標を重視していただきたい。
・指定管理者制度活用の目的が来館者数の増加や費用削減であるなら部分的外部委託でも可能であり、指定
管理者制度を活用する必要はないと思う。
(右ページへ続く)
16
5
今後の見直し内容
市民委員の
意見概要
(続き)
・何でも委託すればよいと言うものではない。市民の方々と直接触れ合う仕事だと思うので、単純に貸出し業務
ができればよいと言うことではなく、携わる人の人間性のような表に出てこないことも大切で、人件費を抑えれば
よいと言うことではないと思う。
・図書館の地域に根ざした「知の拠点」としての役割が変化していると思う。窓口業務が民間委託されたことで混
乱はないが、専門性を持つ司書の存在も大切。従来の図書館の持つ資料、情報の提供に専念してほしい。
・指定管理者制度の導入に関してのメリット、デメリットを整理してから審議してほしい。指定管理者制度を必ずし
も導入しなくてもよいと思うが、しっかりとした議論をしたうえでの結論であるようには感じられなかった。
傍聴者の
意見概要
・大宮図書館に指定管理者制度導入を検討することには、少し賛成する。
・図書館に指定管理者制度を導入して成功している事例(武雄市、千代田区日比谷図書館等の図書館アワード
を受賞しているような事例)の紹介があった方がよかったと思う。
・図書館のサービス低下にならないよう、しっかり検討してほしい。
・指定管理者制度を導入したことで、良くなることはわかったが、悪くなることも取り上げてほしかった。
・指定管理者制度を導入する、しないについての議論だけでなく、どのような形で導入するかの議論も必要だと
考える。また、図書館協議会の答申をどう扱うのかについても聞きたかった。
・指定管理者制度導入のメリット・デメリットがあまり明確でなかった。図書館が前向きな検討をするべき。
・指定管理者制度を導入したい側と導入したくない側の意見はわかったが、そこに利用する市民の目線がないよ
うに感じた。利用する側からすれば、制度の導入の是非だけが議論すべきものではないと思う。
・指定管理者制度ありきではなく、行革担当部局は、どんな点を制度のメリットと感じているのか聞きたかった。ま
た、図書館は、制度に対して具体的にどう考えているのか、制度を活用しなくてもよいとする理由を説明してほし
かった。
・なぜ図書館に指定管理者制度を導入したいのか、しかも、歴史のある大宮図書館になぜ導入したいのか、具
体的な理由がわからなかった。
・もっと色々な観点(財政に偏重しない)で再検討すべきと思う。ビジネスの対象にそぐわない重要な問題がある
のではないか。
・図書館にはよく行くが、人気はなくても良書を揃えることも忘れないでほしいと思う。教育や文化の土台として、
地味であっても長い目で見た活動をしてほしいと思う。
◎公開審議結果などを踏まえた今後の見直し内容
○市民から信頼される、質の高い図書館サービスを提供します。
○子ども読書活動推進事業の更なる充実を図ります。
○社会の変化に対応した新たな図書館サービスを開拓し、市民サービスの向上を図り
ます。
■市民から信頼される、質の高い図書館サービスを提供します。
図書館職員は、来館者数や貸出数だけでなく、市民から求められているサービスの「質」を維持するためにも自らのス
キルアップに努め、図書館サービスの根幹となる蔵書の構築や、レファレンス、催し物などを充実させます。また、アン
ケート等で利用者の満足度や意見を調査して、新しいサービスの企画に役立てるなど、図書館サービスの更なる向上
を目指します。
■子ども読書活動推進事業の更なる充実を図ります。
図書館では、地域のボランティアや学校などと連携し、子どもの読書環境づくりを進めています。今後も読み聞かせボ
ランティア向けの養成講座などを開催し、市民との協働を進めていきます。また、子どもたちの図書館への来館を促す
ために、親子向けや保護者へ働きかける催し物、ビブリオバトルなどを開催し、利用の拡大に努めます。
■社会の変化に対応した新たな図書館サービスを開拓し、市民サービスの向上を図ります。
ICTの発達などの社会の変化に対応し、これからのさいたま市の図書館がどのようなサービスをするべきか、民間力
を活用したサービス展開も視野に入れて検討し、利用者満足度の向上を図ります。
また、図書館業務への指定管理者制度の導入については、図書館協議会から答申を受けた後、多角的・総合的に判
断していきます。
◎改革担当部局の見解
・インターネットの普及などにより、図書館来館者数や貸出利用人数が減少傾向にあることから、図書館は、新たな付
加価値を加えるなど市民が今まで以上に図書館を利用したくなるような工夫を常に考え、運営する必要があります。
・指定管理者による図書館運営は、既に多くの地方公共団体等で行われており、成果を上げている事例も数多くあるこ
とから、それらの十分な検証等を行い、移転予定の大宮図書館などについて本市の図書館として相応しい制度の導入
方法を具体的に検討する必要があります。
17
6
今後の見直し内容
事業名
スマートウエルネスさいたまの推進/健幸サポート事業
担当部署
保健福祉局 保健部 健康増進課・政策局 政策企画部 企画調整課
公開審議
における
議論の概要
■スマートウエルネスの考え方とは
(行革)スマートウエルネスさいたまの取組において、歩くことを基本に据えた意義を再確認したい。
(所管)歩くことで、虚血性心疾患や脳梗塞、大腸がんや乳がん等のリスクを低減する可能性が国内外の研究成
果から示されている。また、歩くことにより、下肢の筋力量の低下を予防することは、転倒や骨折など、いわゆる
介護予防につながるものと考える。本市の健康増進計画「さいたま市ヘルスプラン21(第2次)」の中でも、1日1
時間以上歩く人の割合を、10年間で、男性10%、女性9%増加させることを目標に掲げている。
(行革)少し古い情報だが、1万歩歩くと14円の医療費削減効果があるという記事があるので紹介する。さて、健
康福祉の分野だけでなく、様々な行政分野において、部局横断的に取り組むとのことだが、現在の取組状況(考
え方)を再確認したい。
(所管)道路整備を例にとると、これまで建設局では、安心安全な通行の確保等を目指してきたが、歩行・自転車
の安全が確保されれば、歩きやすく、自転車に乗りやすくなり、その先には健康という価値が出てくる。そうしたこ
とを全庁的に認識しながら進めるということ。各局がそれぞれの事業の中で、健康という価値をどのように位置
付け推進していくかを話し合う場として「スマートウエルネスさいたま庁内推進会議」を設置し推進している。
(行革)事業の推進にあたっては、数値目標による進捗管理が重要と考えるが、スマートウエルネスさいたまの
目標指標はどうなっているか。
(所管)スマートウエルネスさいたまとしての目標指標は無いが、「さいたま市ヘルスプラン21(第2次)」の中で、
身体活動や運動にかかる目標のほか、栄養や食生活、休養や心の健康等色々な分野で具体的な目標を定め
ており、それらの目標達成をもって市民の健康寿命の延伸を図ることを考えている。
(行革)事業を進めるには、市民の方に事業を知っていただくことが大事。認知度を高めるための取組は。
(所管)「健幸で元気に暮らそう!スマートウエルネスさいたま」というコミュニケーションマークを、各所管が実施
する様々な取組においてチラシやガイドブック、ポスターなどに幅広く使用し、市民への呼びかけ、周知を実施し
ている。また、秋から冬にかけてシンポジウムを企画している。
■実効性を高めるための方策について
(行革)(モデル事業で構築する健康づくり支援)システムの、モデル事業終了後、市民の利用方法は。
(所管)歩数計をご自分で用意していただくか、スマートフォンをお持ちであれば、無料アプリをインストールする
ことで利用していただけるようにすることを考えている。
(行革)健幸サポート事業はモデル事業ということで、この先どのような政策につながるかが重要と考える。健康
マイレージ制度の創設を掲げているが、この制度を実効性の高い、市民にとって魅力ある使いやすい制度にす
る必要がある。そのためには、民間事業者や各種団体との連携、庁内の部局横断的な取組が必要になると同
時に、既存のシルバーポイント制度等との調整・再構築も必要と考えるが、こうした点も踏まえ、健康マイレージ
制度をどのように作ろうとしているのか伺う。
(所管)現時点での方向性としてお答えする。対象者としては、20歳から64歳の市民を対象として、ウォーキン
グや健診の受診に対してポイントを付与することにより、自主的かつ継続的な健康づくりへのインセンティブにし
たいと考えている。そのため、市民にとって魅力ある制度とすべく、民間事業者や各種団体との緊密な連携・協
働を念頭に、今後、十分検討したいと考えている。また、他のポイント制度との汎用化も含め、スケールメリットを
活かす方向で中長期的な視点も踏まえ制度設計を行いたい。市民の皆さんの健康寿命の延伸を図るため、最
善の努力をしてまいりたいと考えている。
市民委員の
意見概要
・スマートウエルネスの考え方には賛成であり、多岐分野にまたがって行われているところが大切であるが、もう
少しPRが必要。
・スマートウエルネスさいたまを知らない市民が多い。(その周知には)若い人の考えも参考にしてみてはどうか。
・従来、スポーツに興味を持っていない人に参加してもらう工夫が必要。町内会や地区団体にも知恵を出しても
らっては。
・病気リスク軽減効果等のため「スマートウエルネスさいたま」の取組に、より多くの市民参加を期待。
・高齢化社会の中で健康に暮らすことの重要性は高まると思うので、積極的に進めてほしい。
・健幸サポート事業の内容は素晴らしい。参加市民の方々が、半年間努力した後、更にウォーキングや運動等
を継続することができているかどうか長期にわたり検証する必要がある。
・健幸サポート事業で取得する体重等のデータは個人情報だと考えるので、適切な取扱いをしてほしい。
・ウォーキングモデル事業の測定記録を市健康診断のデータと連携できないか。
・モデル事業を立ち上げるのはよいが、継続参加率と新規参加率をあげないとムダになってしまう。
・ウォーキング場所についての広報を丁寧に行い、ウォーキング事業を全市的に展開してほしい。
・民間の活力を導入し、有料でも市民が利用したくなるような魅力的なシステムを作り上げてほしい。
・歩くことが楽しくなるような案が必要。(オススメルートの設定等)
・区の実状を踏まえて、歩数計・体組成計を使用しないウォーキング活動を、ボランティアの活用をしながら実施
する方向で検討してほしい。
・体組成計を利用して市民に実行してもらうのは、良いアイデアだと思う。
・歩数計、体組成計に経費を掛けるよりも、保健活動、スポーツ振興、健康増進活動の推進のために使ってほし
い。
・(健幸サポート事業の)調査・分析に基づく研究に終わらない、ウォーキング活動に対する市民への励ましを行
政に期待する。
・(歩くことに)子どもたちが参加すれば必然と親、お年寄りも参加するかたちになるのでは。
(右ページへ続く)
18
6
今後の見直し内容
市民委員の
意見概要
(続き)
・(歩くには)道が安全であることの必要性は当然として、今の世の中、対人的な安全も必要。
・元々運動習慣のない人にどう参加させるのか、参加させる方法をどうするのかが見えてこない。
・全体事業の中の健幸サポート事業の位置付けが、説明上不明確に感じた。
・まだこれからの事業なので、市民全体に強くアピールする企画等を期待する。
・盆栽村、盆栽美術館や見沼田んぼを紹介しながらのウォーキングや彩湖ウォーキングなど、自然・歴史などを
身近に感じる内容とすれば、それらの周知にも効果的。
・日常的に運動をするためのファシリティを充実すべき。例えば、ウォーキングコースにロッカールームを作り、着
替えやシャワーができる等。スーパー銭湯を活用する方法もあると思う。
・市内の民間スポーツクラブなどと連携して、プールやジム利用の促進を行うのもよいのでは。
・自治会、学校現場、企業にも協力してもらい、市民全体をあげて日常的な「歩け歩け」を推進できるとよい。
・ウォーキングマップやジョギングコースを作り、広報等を利用して市民に情報提供することが必要。
・20代から50代の仕事を持つ人たちの参加を強化できるプランをより多く企画してほしい。
・運動しなければならない方の参加プランを作ってほしい。
・健康マイレージ制度などの事業を進め運動習慣を身に付け、生活習慣病を防ぐことは素晴らしい事業内容で
ある。
傍聴者の
意見概要
・健幸サポート事業は、独りで続けるより、みんな(家族・知人・友人など)で続けることをポイントにしてほしい。
・健幸サポートは医療費の削減に直結することなので関心がある。
・既に様々な万歩計が出回っているので、「このメーカーのこの型でないと参加できない」というふうにはしないで
ほしい。
・市民の健康という価値を予算額で評価しようという行革担当側の考え方に違和感があった。
◎公開審議結果などを踏まえた今後の見直し内容
○コミュニケーションマークを活用し、「スマートウエルネスさいたま」の認知度向上を図り
ます。
○事業者・地域団体の協力を得ることで、健康に無関心な層や関心があっても忙しく時
間がない層へのアプローチを図ります。
○市内の自然や文化財等の魅力を含んだウォーキングコースを紹介することで、参加
者のウォーキングを促進します。
■コミュニケーションマークを活用し、「スマートウエルネスさいたま」の認知度向上を図ります。
各所管における、健康を志向した事業に関するホームページや印刷物などの広報媒体へのコミュニケ―ションマーク
の積極的な活用を促し、提示の機会を増やすことで、「スマートウエルネスさいたま」のPRを行っていきます。
■事業者・地域団体の協力を得ることで、健康に無関心な層や関心があっても忙しく時間がない層へのアプローチを
図ります。
今年度の健幸サポート(健康づくり支援システム化)モデル事業では、全国健康保険組合(協会けんぽ)埼玉支部の
協力により、市内加入事業所への周知・参加を促すことができ、200名以上の働き盛り世代の方々に参加をして頂くこ
とができました。本格稼働後も、本モデル事業の成果を活かし、市内事業者をはじめ、PTAや自治会等の地域団体の
協力を得ることで、無関心層や関心があっても忙しく時間がない市民等へ広くアプローチを図ります。
■市内の自然や文化財等の魅力を含んだウォーキングコースを紹介することで、参加者のウォーキングを促進しま
す。
現在、市では健康増進課や各区役所等様々な部署でウォーキングコースの設定、公表を行っています。システムの
本格稼働後も市民に市報や専用ウェブサイトを通して、これらのウォーキングコースの魅力を紹介することで、より地域
の自然や歴史に親しみながら歩くことを促進します。
◎改革担当部局の見解
・「スマートウエルネスさいたま」の周知に努めるとともに、既存の庁内推進会議を活用しながら各種取組を全庁一丸と
なり部局横断的に推進する必要があります。
・健幸サポート事業においては市民が利用しやすい健康づくり支援システムを構築するとともに、その効果を検証し、民
間事業者や各種団体等との連携・協働により、魅力ある健康マイレージ制度の創設につなげる必要があります。
19
7
今後の見直し内容
事業名
新待機児童ゼロプロジェクト
担当部署
子ども未来局 保育部 幼児政策課・保育課
子ども育成部 青少年育成課
■新たな待機児童ゼロへの取組について
(行革)待機児童対策は、本市に限らず全国的に非常に重要な施策である。横浜市では、昨年度、待機児童ゼ
ロを達成したが、本年度には再び待機児童が生じている。そもそも待機児童対策は、非常に困難な課題なの
か。
(所管)都市部では、保育需要は依然として高く、待機児童が発生している。また、待機児童がゼロになると入所
希望者が殺到し、整備を続けていかなければならない状況である。
(行革)待機児童対策として、本市では昨年12月、全区に保育コンシェルジュを配置したが、その内容、効果に
ついて教えていただきたい。
(所管)入所できなかった保護者に代わり、家庭保育室やナーサリールーム等の空き状況を把握、紹介すること
により、昨年度に比べ待機児童数減とはならなかったが入所に結び付いている。
(行革)放課後児童クラブの待機児童も増加傾向にあるとのことだが、本市の現状と対策について伺いたい。
(所管)放課後児童クラブの待機児童は、毎年400人前後となっている。施設は、民設民営で整備しており、毎
年8か所、定員350人程度を拡大しているが、待機児童が減らない状況にある。
公開審議
における
議論の概要
■民間力の活用について
(行革)厚生労働省によると、全国的な保育ニーズのピークは平成29年度とのことだが、本市の状況はどうか。
(所管)本市では、就学前人口が微増しているが、平成29年4月には待機児童ゼロを達成させたい。
(行革)待機児童対策は、喫緊の課題であり最優先に対応しなければならないが、3年後に少子化の影響が出て
くることがわかっているのであれば、例えば、建物が将来の余剰施設にならないようにする必要もあると考える
が、何か対策を考えていれば伺いたい。
(所管)認可保育所の整備として、新築、増改築等に補助を行っている。また、本市は、幼稚園が充実しているの
で、認定子ども園への移行や預かり保育の拡充も並行して進めていきたいと考えている。
(行革)子どもが使用する施設であることから、民間力を活用する場合には保育の質の維持、向上も非常に重要
であるが、この点についてどのように考えているのか教えていただきたい。
(所管)公立・民間保育所の保育士を対象とした研修を行ったり、保育所と幼稚園の職員交流やお互いの保育見
学を実施することなどにより、保育者の資質の向上等に取り組んでいる。
■「子ども・子育て支援新制度」について
(行革)法律改正により来年4月から「子ども・子育て支援新制度」がスタートするとのことだが、大きな制度改正
とのことなので、これからの保育などがどのように変わるのか、分かりやすく説明していただきたい。
(所管)「子ども・子育て支援新制度」は、子ども子育てを巡る様々な課題を解決するため、国が子ども子育て関
連3法を制定し、実施される制度である。制度の主なポイントは三つあり、一つは、地域型保育給付を新設し財
政的支援を共通化すること。二つ目は、認定子ども園などによる幼児期の学校教育、保育を一体的に行い、待
機児童の解消を図ること。三つ目は、情報提供や助言等を行う利用者支援や地域子育て支援拠点、一時預か
り、放課後児童クラブ等への財政支援強化やそれらの拡充である。
(行革)本市における新制度対応と平成28年度末待機児童ゼロの見込みを教えていただきたい。
(所管)放課後児童クラブは、対象学年が小学校6年生に引き上がるので、待機児童が増える懸念があるが、小
学校で公設の放課後児童クラブしかない学校区を最優先に積極的・計画的に整備すると共に、児童の安心安全
な保育環境確保の観点から、余裕教室の活用など学校敷地内の整備を進めたいと考えている。
(行革)待機児童ゼロを最優先に、しかし、将来の余剰施設にならないようにしながら保育の質を確保するという
難しい対応をしなけばならないが、最後にその意気込みを伺いたい。
(所管)子ども未来局として様々な取組を行っているが、新待機児童ゼロプロジェクトはその中でも最優先課題と
して取り組んでいる。民間力も活用しているが、保育コーディネーターという保育所経験者を各区に配置するな
ど、これからも子どもの安全を最優先にしながら待機児童ゼロを目指していきたいと考えている。
市民委員の
意見概要
・来年、市の保育園を利用しようと考えている。周囲の人からは、入所は不可能とよく言われるが、この問題につ
いては、行政にお願いするしかないので、既存施設の有効活用や幼稚園との連携などにより、ぜひ待機児童を
ゼロにしていただきたい。
・保育園に入所できないと働くこともできない。保育園に入所でき、働くために横浜市や千葉市に転居することも
考えたが、さいたま市に期待したいと思う。
・学童保育の仕事をしている。小学校4∼6年生を受け入れるようになるのは良いが、空き教室が1教室しかな
かったり、プレハブ教室になった場合、トイレが2個しかなかったりとかなり現実問題として難しい課題が生じてい
る。最低限の子どもの安全確保には力を入れてほしい。また、学校との連携はとても大事なので、その点に関し
ても力を入れてほしい。
・待機児童は、区ごとに人数も異なり保育園数も異なるので、適所に適数で対応してほしい。
・少子高齢化社会となり、女性の社会での活躍が叫ばれている。是非、早急に対応してほしい。
・大変な事業だが、さいたま市の特色を生かし、他市の事例も参考に前に進めてほしい。他市より一歩前への取
組を行い、他市よりさいたま市に住みたいと思われるようになってほしい。
・女性が仕事を続けるのに一番気になることは、残業時に子供を預けられるかどうかだと思う。時間の拡充や
土・日、祝日も預けられる保育所が必要だと思う。このことも踏まえた方向性を考えてほしい。
(右ページへ続く)
20
7
今後の見直し内容
市民委員の
意見概要
(続き)
・待機児童についての事前調査が必要であり、「新規申込者をこのように予想しているので、3,600名増員すれ
ば大丈夫」というシナリオ、つまり、現状の課題をどのように解決し、目標をどうやって達成していくのかを示して
ほしい。
・注目のプロジェクトだが、あまり良いアイデアが無さそうに感じた。地道に粘り強く取り組むしかないと思う。
・待機児童ゼロについて、保育士さんが不足しているのでなかなか充実した保育ができていないように思う。保
育室があっても保育士さんの不足は、大きな課題。保育士さんは、重労働なので、それなりの対応が必要だと思
う。
・保育を民間に全て任せてしまうことには、少し不安に感じる。特に、C型の小規模保育では、保育士の資格のな
い人が子どもをみている。認定制度をしっかりとして、認定保育所の数を増やしてほしい。
傍聴者の
意見概要
・いくら知恵を絞っても、財政的裏付けがなければできないことも多くある。さいたま市の子ども達の未来を本気
で考えるなら、かけるべきところにはきちんと予算措置をしてほしい。
・本来的に何人分の定員を増やすと明示し、そこに至る行程が示されなければ、行革や民活といった観点からの
議論になりえないと強く感じた。
・民間の活用をもって待機児童ゼロを進めるようであるが、「しあわせ倍増プラン2013」に示した3,600名の定
員増の具体的なプランが示されていない。また、どのように民間活用を図るのか充分な説明がなかった。
・民間だのみでは、待機児童問題は解決できないと思う。また、行政の責任分担と民間の役割として論点を立て
ないと議論に無理があると感じた。
・待機児童ゼロという数字にのみとらわれての審議に不満が残った。なぜその数字が出ているのか、内容の精
査がもっとあるべき。
・放課後児童クラブについては、小学校が放課後も直接預かる仕組を作ったほうが早道なのではないか。教育
委員会がこのことについて考えるべきだと思う。
・保育園、学童保育の不足についても、研修や小学校交流等のソフトパワーの向上についても、ネックになるの
は、保育士・指導員不足と勤務年数の低下であると思う。待遇の改善や経験加算も必要で、最優先にやるべき
と思う。
◎公開審議結果などを踏まえた今後の見直し内容
○「子ども・子育て支援新制度」には、本市の特色を生かして子育て支援を図ります。
○保育従事者の処遇改善や研修の充実等により、保育の質の維持向上を図ります。
○「ニーズ調査」の結果を踏まえ、計画の前倒しによる施設の整備・拡充を図ります。
■「子ども・子育て支援新制度」には、本市の特色を生かして子育て支援を図ります。
新制度には、①認可保育所の整備、②既存の幼稚園の新制度への移行、③駅周辺など高い保育需要に対応する小
規模保育室の整備、の3本柱で対応します。また、「保育コンシェルジュ」の活躍などソフト面からも待機児童解消を図り
ます。保育施設では、民間力を活用等により待機児童が多い地域を重点整備地域として整備し、放課後児童クラブで
は、児童の安心安全を第一に考え余裕教室の積極的活用など、公共施設や公有地等の有効活用を図ります。
■保育従事者の処遇改善や研修の充実等により、保育の質の維持向上を図ります。
保育の質の維持向上を図るには、経験豊かで高い専門性を備えた人材の確保と定着が必要であることから、保育
士、放課後児童クラブ指導員等の確保策、処遇改善策を検討し、人材育成を図るため、研修体系の充実等に取り組み
ます。また、元保育施設長を配置したさいたま市独自の「保育コーディネーター」により保育の質の向上を図ります。
■「ニーズ調査」の結果を踏まえ、計画の前倒しによる施設の整備・拡充を図ります。
当初想定していた待機児童数に係る従来予測と新制度における「子ども・子育て支援事業計画」策定のための「ニー
ズ調査」の結果とのギャップを解消するため、計画の前倒しにより施設の整備・拡充を図ります。
◎改革担当部局の見解
・待機児童数は、潜在需要の存在や社会経済情勢の変化などにも影響を受けるなど不確定要素も多分にありますが、
将来需要や各区の特性などを的確に把握し、待機児童ゼロに向けた効率的・効果的な対策を立てることが重要です。
・保育の質の向上を図ると同時に、余裕教室など既存施設の有効活用や民間活力の導入、地域との連携などに加え、
「子ども・子育て支援新制度」に合わせた新たな取組などを市民に分かり易く説明しながら、積極的に取り入れることが
必要です。
21
8
今後の見直し内容
事業名
学校プールの改修・更新のあり方
担当部署
教育委員会事務局 管理部 学校施設課・学校教育部 指導1課
■小中学校に設置済みのプールの老朽化の現状について
(行革)古いプールは単独で造っており、老朽化しているが、プール自体の耐用年数をどうお考えか。
(所管)プールの種類は金属製などをはじめ様々である。耐用年数については、立地条件、使用状況、メンテナ
ンス状況などから、概ね30年から50年と考えている。
(行革)小中学校で160のプールがあり、その8割が築30年以上だが、今後、更新等をどうお考えか。
(所管)プールの状況により、プール水槽とか、プールサイド補修等、毎年、メンテナンスしている。そのほか、ろ
過器補修、取替え、更衣室や機械室等の建物の状況で、部分的に修繕・改修している。
(行革)プールの修繕、改修は事後修繕のようだが、計画的修繕である予防保全の検討はしているか。
(所管)プールは肌に触れる部分が多くある。よって、安全、衛生的に授業を行うことが大事である。通常は使用
開始前に不具合箇所を修繕し、時間がかかる場合は、緊急対応後、使用終了後にきちんと対応している。予防
保全型は必要な対応であり、検討を始めている。学校により様々だが、教育活動に支障のないよう、整備維持す
る必要がある。今後、更新は校舎と一体的に考える必要がある。
公開審議
における
議論の概要
■プールを更新した場合に要するコストについて
(行革)修繕により違うが、給水管改修、プール塗装、プールろ過機改修などのコストはいくらか。
(所管)既に決算している24年度はシャワーや給水管のバルブ等の修繕など総体で117件、4,570万3,000円と
なっている。25年度は、プールのろ過器など81件、3,033万6,000円となっている。
(行革)造り替えるときのコストはどのくらいか。
(所管)本市では既存を造り替えた例が無いが、新設校のプールで約2億円強掛かったと記憶している。
(行革)2億円強ということだが。160校の8割が30年超えており、耐用年数が50年として、今後20年で順次造り替
えると、160校×0.8×2億円、256億円で、年平均13億円弱という計算になる。校舎等も同時に老朽化するので、
財政的にはかなり厳しいが、プールの使用期間は年間どれくらいか。
(所管)学校の状況により違うが、年間指導計画等を見て一番多い時期では、6月中旬から7月下旬くらいで、水
泳部のある中学校だと、5月から9月くらいまでと結構長い間使っている。
(行革)使用期間は約1カ月半くらいだが、今までどおりに造り替えると、コスト面で難しい。プールのあり方、授業
運営でも工夫が必要で、計画的な改修を具体的に検討すべきだが、どうお考えか。
(所管)今後、更新時には、プール単体でなく、校舎や体育館等と併せた検討が必要であると考える。
(行革)現状の課題等に、中長期的な計画策定が必要とあるが、具体的な検討はされているか。
(所管)学校は築30年以上が8割以上で、耐震化を最優先に対応し、平成24年度に完了した。課題として老朽化
への対応があり、中長期的な学校施設リフレッシュ計画の策定を進めている。
■プールの統廃合や民間施設等の利用について
(行革)他市の状況として、横浜市や海老名市の取組状況の情報を収集し、検討しているか。
(所管)現在、具体的な検討はしていないが、今後、情報収集し、プールのあり方について検討していく。
(行革)脱「1校1プール」の波という新聞記事があり、全国的な問題である。複数校で共同利用ということだが、
政令市の3分の1は、1校1プールが必要ではなく、今後、これは維持できないと考えているようである。移動時間
を理由に取りやめた例もあるが、全くできないことはないと思う。屋内型の年中使えるプールを、複数校で共同利
用するような工夫が必要だと思う。もしくは、授業を民間スイミングクラブに委託するといった工夫も必要だと思
う。全国的な課題で本市も厳しい状態だが、どうお考えか。
(所管)教育委員会も従来のものを再度改修するとは考えていない。校舎も含めた中でハード面をどう造るべき
か、教育指導の関係など、ソフト面も検討すべく、学校の意見など情報収集を始めている。
(行革)学校施設のリフレッシュ計画に、是非プールを含めて、長期的な視野に立ち検討してほしい。
市民委員の
意見概要
・屋内プールを10校に1つ建設し、ランニングコストを考慮すると集約した方がよい。1校に1つは時代に合わな
い。屋内プールにすれば季節に関係なくプール学習ができる。
・プールの使用期間が短いので統廃合して温水プールにした方がいい。年間1ヶ月半の使用は無駄。
・室内プール1つを3校ぐらいで交代に利用するのはよい。移動時間は問題だが温暖化で夏には必要。夏休みの
利用回数が減っているが、スイミングコーチやボランティアを募り回数を増やしてほしい。
・学校プールは小中学校学習指導要領と災害時等には必要なので2、3校で使用するのはどうか。横浜方式は良
い。
・拠点方式とか市民プールの活用を考えてはどうか。今の子はスイミングスクールで泳げるようになっているの
で、財源的に民間、市営のものを使うことがベストではないか。
・少子高齢化が進み、全校にプールが必要か。将来学校の統廃合も進むと思うので複合化を推進していくことが
大切。
・「所有ではなく利用」にすべき。横浜・海老名の事例を比較検討すればいい。指定管理者制度の活用も有効。
スポーツクラブ会員になり業者のサービスを受ける案(送迎付)はどうか。長期計画が必要。全廃を前提とした検
討も必須。できない理由を挙げず、やるためにはどうするかの検討もすべき。
・体育館や武道場等との複合化だけでなく、他の施設、高齢者向け施設等との複合化を進めてほしい。公的施
設だけでなく民間のプールやジムなどの活用も必要。プールの拠点校方式も検討すべき。将来は学校の統廃合
も視野に入れ複合的に考えるべき。
(右ページへ続く)
22
8
今後の見直し内容
市民委員の
意見概要
(続き)
傍聴者の
意見概要
・現在の経費の範囲内で優先順位を決めて整備等を行い、近くにプール施設がある場合は利用するのがよい。
・公共施設が老朽化を迎え、建物は複合化が当たり前となる。他市の対策を参考に検討してほしい。
・早めに手を打ち長寿命化に努力していただきたい。 脱「1校1プール」の取組には賛成。
・老朽化している現状では、安全な学習環境を確保するための予算を市や国を挙げて集めるべき。
・全てを市では厳しいので民間のスポーツクラブと連携し、補助を出すなどで経費を減らせる。近隣市と協力して
市営プール、小中学校プールの利用検討もよい。その他大学や県とも連携して水泳授業を確保できればいい。
・公共施設は必要だが現状で改善ができないか。(予算、民間委託、統廃合、長期計画で複合施設など、県とさ
いたま市のプール利用)
・子どもの頃、プールが嬉しかったので無くさないでほしい。使用しない期間、土日、夏休みなどに夜間限定で一
般開放したり、水泳選手などによる有料の水泳教室などで残してほしい。
・季節限定であり児童数の減少で、統廃合もありかと思うが移動の問題などもある。プールの水が災害時の生命
の水となった例もある。存続させながら改修しかない。集中授業など民間施設を借りながらもよい。学校施設リフ
レッシュ計画で検討すべき。
・(脱1校1プールは)移動の安全面や授業時間の減少などがあり良くない。
・プールの造り替えに2億円かかり、8割が必要で最優先の課題だと思う。別冊の資料にあった理想的な将来が
実現できるよう考えてほしい。
・プールサイドが滑りやすいと事故になる。手が回らない学校は市民プールの活用も考えてもよい(例えば桜区
の総合体育館の温水プール)。 事故の予防を最優先に考えてほしい。
・プールの改修更新は他市と比較し劣ることのない財政支出をお願いする。プールの統廃合や民間施設等の利
用については安全安心を考慮し避けてほしい。市民理解を得るために広報も丁寧に行ってほしい。
・教育委員会の職員に危機感が感じられない。細かい工事の話ばかりで、「今後、どうするのか」についての話
がもっと聞きたかった。結局、今のままの規模の施設を維持したいように聞こえる。
・学校施設の充実には関心がある。
◎公開審議結果などを踏まえた今後の見直し内容
○プールの共同利用など他市の取組状況を把握し、ハード面、ソフト面における取組の
課題を整理します。
○学校のプールの更新及び改修については、計画的・効率的な推進を図ります。
■プールの共同利用など他市の取組状況を把握し、ハード面、ソフト面における取組の課題を整理します。
・学校のプールの共同利用については、複数校での利用に伴い、プ―ルの利用期間が長くなるため、新たに温水プー
ルを整備するなど施設の確保が必要となります。また、児童生徒の移動が伴うことから、安全面や学校の授業への影
響も十分研究する必要があります。
・他市における取組内容と現状を把握し、課題を整理します。
■学校のプールの更新及び改修については、計画的・効率的な推進を図ります。
・学校施設については、全体的に老朽化が進行していることから、適切な時期に改修を行い、良好な学習環境を整備
する必要があります。プールを更新・改修する際には、校舎等の改修と併せて行うことも検討する必要があることから、
学校施設リフレッシュ計画を策定し、計画的・効率的な改修を推進します。
◎改革担当部局の見解
・校舎・体育館などの学校施設と同じく、学校プールも老朽化が進み、全国的な課題となっています。共同利用、民間委
託など、この課題に先進的に取り組んでいる事例の情報収集・研究を早急に行い、教育指導などソフト面との兼ね合い
も含め、教育施設(ハード)としての「1校1プール」の是非を抜本的に見直す必要があります。
・単独で設置されたプールは老朽化が特に進行していますが、学習指導要領の水泳指導のあり方の検討と同時に、人
口動態等の社会情勢の変化を捉え、現在、策定中の学校施設リフレッシュ計画の中で、中長期的な修繕・改修のコスト
を推計する必要があります。
23
24
行財政改革公開審議
アンケート結果
25
行財政改革公開審議 アンケート結果(市民委員)
1 基礎データについて(実人数)
(単位:人)
ア 性別
男
19
61.3%
女
12
38.7%
計
31
100.0%
女
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
男
(単位:人)
イ 年齢
20代
3
9.7%
30代
5
16.1%
40代
2
6.5%
50代
8
25.8%
60代
10
32.3%
3
9.7%
31
100.0%
70代∼
計
20代
70代∼
30代
60代
40代
50代
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
(単位:人)
ウ 住所
西区
3
9.7%
北区
6
19.4%
大宮区
5
16.1%
見沼区
3
9.7%
中央区
1
3.2%
桜区
1
3.2%
浦和区
5
16.1%
桜区
南区
4
12.9%
中央区
緑区
2
6.5%
岩槻区
1
3.2%
31
100.0%
計
岩槻区
西区
緑区
南区
北区
浦和区
大宮区
見沼区
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
(単位:人)
エ 職業
自営業
2
6.5%
勤め人
14
45.2%
学生
3
9.7%
専業主婦(主夫)
4
12.9%
その他の無職
5
16.1%
その他
2
6.5%
無回答
1
3.2%
31
100.0%
計
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
26
無回答
自営業
その他
その他
の無職
専業主婦
学生
勤め人
2 公開審議について(回答数:31)
(単位:人)
良かった
ア 市民委員として公開 悪かった
審議に参加されていか どちらともいえない
がでしたか。
無回答
計
29
93.5%
1
3.2%
1
3.2%
0
0.0%
31
100.0%
悪かった
どちらとも
いえない
良かった
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
<主な意見>
・日頃触れることの少ない、さいたま市の重点事業について理解し、自らの意見を表明できたことは市政への参加意識を高め、市への愛
着を増やすことにつながった。
・さいたま市はよい所がないと思われているし、自分でもそう思っていたが大きな間違いであることに気付いた。見沼田んぼや盆栽美術館
など、さいたま市のよさを再認識することができ、公開審議に参加してよかった。
・自ら住むまちの魅力について、真剣に考える機会を得ることができ、よかった。
・参加しなければ知りえなかったことがたくさんあって大変よかった。
・パンフレットでも概要はわかるが、説明を聴くことでより具体的に理解できたし、行政もしっかり考えていることがわかってよかった。
・議論を生で聴けてよかったとともに、他の市民委員の率直な意見を聴けて現状を知ることができた。
・改革担当部局、事業所管部局の参加者が多いと思う。一度も発言しない担当者など、人件費がかかるので必要最低限の人員で参加し
ていただきたい。
・市民委員が意見を発言する機会、時間が少なかった。
・広く意見を求めたいのであれば、WEBによる意見聴取や動画配信など運営方法の検討が必要ではないか。
(単位:人)
イ 事業所管部局の説
明はいかがでしたか。
わかりやすい
17
54.8%
わかりにくい
2
6.5%
どちらともいえない
8
25.8%
その他
4
12.9%
無回答
0
0.0%
31
100.0%
計
その他
どちらとも
いえない
わかりやすい
わかりにくい
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
(単位:人)
ウ 議論の内容はいか
がでしたか。
わかりやすい
22
71.0%
わかりにくい
1
3.2%
どちらともいえない
7
22.6%
その他
1
3.2%
無回答
0
0.0%
31
100.0%
計
その他
どちらとも
いえない
わかりにくい
わかりやすい
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
(単位:人)
長かった
ちょうどよい
エ 1事業の時間配分は 短かった
いかがでしたか。
その他
無回答
計
0
0.0%
20
64.5%
6
19.4%
3
9.7%
2
6.5%
31
100.0%
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
27
無回答
その他
短かった
ちょうどよい
行財政改革公開審議 アンケート結果(傍聴者)
1 基礎データについて
(単位:人)
ア 性別
男
55
65.5%
女
29
34.5%
計
84
100.0%
女
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
男
(単位:人)
イ 年齢
20代
2
2.4%
30代
13
15.5%
40代
26
31.0%
50代
30
35.7%
60代
9
10.7%
70代∼
4
4.8%
無回答
0
0.0%
84
100.0%
計
20代
70代
60代
30代
40代
50代
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
(単位:人)
西区
ウ 住所
1
1.2%
西区
岩槻区
市外
北区
10
11.9%
大宮区
13
15.5%
緑区
見沼区
8
9.5%
南区
市 中央区
内 桜区
14
16.7%
6
7.1%
浦和区
12
14.3%
南区
4
4.8%
緑区
7
8.3%
岩槻区
1
1.2%
市外
計
8
9.5%
84
100.0%
北区
大宮区
浦和区
見沼区
桜区
中央区
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
(単位:人)
エ 職業
※ 職業については、アン
ケート結果で判明したものを
集計しているため、傍聴者数
(84人)と一致しません。
自営業
3
6.5%
勤め人
13
28.3%
学生
0
0.0%
専業主婦(主夫)
6
13.0%
その他の無職
4
8.7%
公務員
12
26.1%
その他
2
4.3%
無回答
計
6
13.0%
46
100.0%
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
28
その他
自営業
無回答
勤め人
ou
公務員
専業主婦
その他
の無職
2 公開審議について(回答数:46)
(単位:人)
市報
ア 公開審議は何によっ ホームページ
その他
て知りましたか。
(複数回答可)
無回答
計
12
20
11
5
48
25.0%
41.7%
22.9%
10.4%
100.0%
無回答
市報
その他
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
ホームページ
(単位:人)
イ 事業所管部局の説
明はいかがでしたか。
わかりやすい
わかりにくい
どちらともいえない
その他
無回答
計
22
5
7
8
4
46
47.8%
10.9%
15.2%
17.4%
8.7%
100.0%
その他
無回答
わかりやすい
どちらとも
いえない
わかりにくい
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
(単位:人)
ウ 議論の内容はいか
がでしたか。
わかりやすい
わかりにくい
どちらともいえない
その他
無回答
計
12
10
9
9
6
46
26.1%
21.7%
19.6%
19.6%
13.0%
100.0%
無回答
わかりやすい
その他
わかりにくい
どちらとも
いえない
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
(単位:人)
長かった
ちょうどよい
エ 1事業の時間配分は 短かった
いかがでしたか。
その他
無回答
計
0
14
23
1
8
46
0.0%
30.4%
50.0%
2.2%
17.4%
100.0%
無回答
その他
ちょうどよい
短かった
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
(単位:人)
良かった
悪かった
オ 公開審議を傍聴され
どちらともいえない
ていかがでしたか。
無回答
計
20
3
16
7
46
43.5%
6.5%
34.8%
15.2%
100.0%
無回答
良かった
どちらとも
いえない
※ 比率の合計は、小数点以下の関係で100.0%と一致しない場合があります。
悪かった
<主な意見>
・住んでいるまちの課題について、わかりやすい議論をされていて、税を納める者として、さいたま市役所の取組がよくわ
かった。
・実際に各担当部局の審議ポイント説明や議論を聴くことで、具体的にイメージでき、理解が深まった。
・事業の内容がよくわかり、よかった。ただ、傍聴者が少ないのが残念。
・公開審議の制度自体はよいと思うが、本質に迫り切れていない感があった。
・議論の論点が見えにくかった。市の部局同士の議論はかみあっていないように見えた。
・行政側の説明が長く、市民委員の生の声が十分に聴けていないことがもったいないと思った。
29
行財政改革公開審議についてご不明な点がありましたら、
行財政改革推進部までお問い合わせください。
−行財政改革推進部 連絡先−
TEL 048-829-1106 FAX 048-829-1974
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