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平成22年度事業報告書 - FASID 財団法人国際開発機構
平成22年度事業報告書 平成23年6月28日 財団法人 国際開発高等教育機構 目 次 Ⅰ.高等教育事業 1.国際開発大学院共同プログラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2.国際協力機構長期研修員委託講座事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 3.国内大学からの委嘱事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 Ⅱ.研修事業 1.開発と企業セミナー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 2.開発援助評価コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 3.国際開発入門コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 4.国際協力基礎コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 5.プロジェクト・サイクル・マネジメント(PCM)手法コース (1)外務省委託 PCM 手法コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 (2)援助実施機関委託等 PCM 手法研修 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 6.国際機関コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 7.NGO コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 8.社会調査手法コース (1)統計学入門 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 (2)質的アプローチとその手法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 9.コミュニケーションスキル研修 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 10. 早稲田塾「FASID 国際開発」プログラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 Ⅲ.調査研究事業 1.セミナー開催 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 2.調査研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 Ⅳ.技術協力事業 1.国際協力機構からの受託・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 2.日アセアン統合基金からの受託 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 Ⅴ.国際開発研究大来賞 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35 Ⅵ.広報事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36 Ⅰ.高等教育事業 1. 国際開発大学院共同プログラム(外務省委託事業) 平成 12 年 4 月より政策研究大学院大学(GRIPS: National Graduate Institute for Policy Studies)との協力により開設された国際開発プログラムにおいて、政策研究科修士課程に かかる大学院教育を開始した。このプログラムの学生は、政策研究大学院大学の学生の身 分を保有し、原則 1 年間のコースワーク(履修単位 40 単位)修了者に対しては、政策研究大 学院大学の修士号(国際開発研究)が授与される。 この共同プログラムは、開発分野で国際的に活躍する高度に実践的かつ指導的な人材の 育成を目的とし、次のような方針により実施された。 平成 21 年度入学生 (1) 基幹科目と実践的教育 国際開発は、経済学、政治学等の中核的な学術分野とともに、数多くの領域にまたがる、 幅広い分野である。プログラムにおいては、国際開発を学ぶ学生が履修すべき開発経済学 などの基幹科目修得を徹底するとともに、新たに展開しつつある国際開発の現実をも反映 した幅広い科目の中から、各学生がその関心分野に応じて効果的に選択ができるようカリ キュラムを編成した。国際開発の分野では常に新しい理念および戦略が生起しており、本 プログラムでは、国際的動向に常に意を用い、さらに現場主義に根ざした国際開発の実践 的教育を実現するべくカリキュラム開発、講師のリクルートなどに努めた。 (2) 平成 22 年度修士課程国際開発プログラム 平成 22 年 4 月から 7 月の春学期と 8 月、9 月の夏学期は平成 21 年度入学生を対象として、 FASID は次の講師による各科目を提供した。 科目名 担当教員 単位数 登録者数** 春学期 Applied Development Research III* 園部哲史連携教授 6 29 山野峰連携教授 Jonna P. Estudillo 連携教授 Colin Rundle 連携講師 Environment and Sustainable Development 大塚啓二郎連携教授 2 14 Trade and Industrial Development 園部哲史連携教授 2 28 Finance and Economic Growth Jeong Hyeok 連携准教授 2 10 Gender and Development Jonna P. Estudillo 連携教授 2 31 Economic Growth 真野裕吉連携助教授 2 27 Poverty Alleviation 鈴木綾連携助教授 2 23 Development Project Management 湊直信非常勤講師 2 46 渡邉恵子非常勤講師 2 夏学期 Special Topics in Gender and Rural Development Agnes Quisumbing 非常勤講師 2 14 John Hoddinott 非常勤講師 2 13 (平成 22 年 8 月 9 日~8 月 13 日) Poverty, Vulnerability and Human Capital (平成 22 年 8 月 23 日~8 月 30 日) * Applied Development Research I, II, III は、通常、秋学期に開講し、秋・冬・春学期を通して行われ、 全講座を受講・終了した時点(春学期終了時)で計 6 単位が授与される。 **「登録者数」には一部、22 年度入学生及び他研究科学生を含む。 (3)リソースパーソン FASID がこれまで行ってきた国際開発人材育成の諸事業をふまえて、内外の一流の講師を 本プログラムに招聘し、より広範囲なテーマおよび学生の関心に応える講義を提供した。 招聘したリソースパーソンは開発援助の理念と政策とともにその実践に関し、国際経験お よび実務経験豊かな講師陣であり、講義・演習を行った。 (4) クラス編成 留学生および日本人学生によりクラスを編成し、国際開発を学ぶに相応しい国際的環境 とした。春学期、夏学期を受講した平成 21 年度入学生については、開発途上国援助受入機 関その他の政府職員などを中心とした留学生 15 名、一般社会人、公務員、援助機関職員な どを中心とした日本人学生 14 名(1 名は休学中)、計 29 名により編成した。多様な学生の 構成により、学生が共に学び、また、様々な経験や考え方を共有できる効果的な授業が可 能となっている。 (5) インターンシップ 平成 22 年 10 月から平成 23 年 2 月下旬までの約 5 ヶ月を原則として、コースワークを終 了した学生を対象に、日本人学生は海外において、また留学生は国内において国際機関、 援助実施機関、研究機関などで実務経験を積むインターンシップを実施した。インターン シップ修了者には勤務評定、学生の報告書をもとに成績評価を行い、合格者には 2 単位が 付与された。 3 <インターンシップ実施機関> 日本人 派遣機関 派遣国(出張国) 派遣期間 国連開発計画(UNDP) マレーシア 平成 22 年 10 月 3 日~ 平成 23 年 2 月 26 日 国連教育科学文化機関 (UNESCO) インド 平成 22 年 11 月 10 日~ 平成 23 年 1 月 27 日 国連薬物犯罪事務所 (UNODC) オーストリア 平成 22 年 10 月 3 日~ 平成 23 年 2 月 27 日 世界銀行 (WB) 米国 平成 22 年 10 月 1 日~ 平成 23 年 2 月 27 日 ブルキナファソ国立人口統 計研究所 ブルキナファソ 平成 22 年 10 月 10 日~ 平成 23 年 2 月 26 日 世界銀行 (WB) 米国 平成 22 年 10 月 1 日~ 平成 23 年 2 月 20 日 国連児童基金 (UNICEF) レソト 平成 22 年 9 月 13 日~ 平成 23 年 1 月 5 日 世界銀行 (WB) 米国 (バングラデシュ) 平成 22 年 9 月 17 日~ 平成 23 年 2 月 12 日 国連日本政府代表部 米国 平成 22 年 10 月 7 日~ 平成 22 年 12 月 31 日 国連開発計画 (UNDP) 米国 平成 22 年 10 月 7 日~ 平成 23 年 2 月 27 日 タンザニア産業貿易マーケ ティング省 タンザニア (ケニア) 平成 22 年 10 月 11 日~ 平成 23 年 2 月 25 日 アジア開発銀行 (ADB) フィリピン 平成 22 年 10 月 3 日~ 平成 23 年 2 月 26 日 4 留学生 国籍 研修受入機関 期間 Nepal アジア開発銀行研究所 平成 22 年 10 月 4 日~ 平成 23 年 2 月 28 日 Sri Lanka アジア開発銀行研究所 平成 22 年 10 月 4 日~ 平成 23 年 2 月 28 日 Cote d’Ivore 国連大学 平成 22 年 10 月 1 日~ 平成 23 年 2 月 28 日 Cambodia 政策研究大学院大学 (Estudillo 研究室) 平成 22 年 12 月 13 日~ 平成 23 年 3 月 7 日 Bangladesh アジア生産性機構 平成 22 年 10 月 1 日~ 平成 23 年 2 月 28 日 Uganda 国連食糧農業機関駐日連絡事務所 平成 22 年 10 月 1 日~ 平成 23 年 2 月 28 日 Nigeria 政策研究大学院大学 (園部研究室) 平成 22 年 10 月 1 日~ 平成 23 年 2 月 28 日 Zimbabwe 国連大学 平成 22 年 10 月 1 日~ 平成 23 年 2 月 28 日 China 国連大学高等研究所 平成 22 年 11 月 22 日~ 平成 22 年 2 月 28 日 Nigeria 政策研究大学院大学 (大塚研究室) 平成 22 年 10 月 1 日~ 平成 23 年 2 月 28 日 Kenya 政策研究大学院大学 (山野研究室) 平成 22 年 10 月 27 日~ 平成 23 年 2 月 26 日 Zambia 国連大学高等研究所 平成 22 年 11 月 22 日~ 平成 22 年 2 月 28 日 Philippines アジア開発銀行研究所 平成 22 年 10 月 4 日~ 平成 23 年 2 月 28 日 Pakistan アジア開発銀行研究所 平成 22 年 10 月 4 日~ 平成 23 年 2 月 28 日 Ghana 国連大学 平成 22 年 10 月 1 日~ 平成 23 年 2 月 28 日 5 (6) 他機関研究者との研究交流及び大学院プログラムにおける担当科目関連の最新情報 の入手のため次の調査・出張を実施した。 調査期間 調査員 訪問対象国, 調査目的 地域 平成 22 年 当財団連携大学院 韓国 延世大学の Brain Korea 21 プロジェ 6 月 14 日~6 月 20 日 プログラム ソウル クトの一環で行われたセミナーに出 ファカルティー・フェロー 席し、“Complementarity and Jeong, Hyeok Transition to Modern Economic Growth”をテーマに論文を発表し、 開発分野における教育者、研究者と 意見交換実施。 平成 22 年 当財団連携大学院 12 月 4 日~12 月 13 日 プログラム イギリス London School of Economics and ロンドン Political Science(LSE)に在籍す ファカルティー・フェロー る清滝信宏氏他と共同で実施して Jeong, Hyeok いる研究”Heterogeneity and Aggregate Export Dynamics” に関する研究・論文執筆打合せ。 平成 23 年 当財団連携大学院 1 月 7 日~1 月 14 日 プログラム バングラデシュ アジアにおける産業発展に関する研 ダッカ 究の一環として、バングラデシュの プログラム・ディレクター 製薬産業の現地調査を実施。WTO 知 園部 哲史 的所有権制度の特例として急速な成 長を遂げている同産業の技術や資金 に関する現状調査実施。 平成 23 年 当財団連携大学院 1 月 4 日~1 月 19 日 プログラム 米国 University of Southern California ロス・アンジェルス (USC)に在籍する Roger Moon 教授と ファカルティー・フェロー の共同研究”New Estimation Jeong, Hyeok Strategy on Selection on Income Distribution Dynamics”について 議論するとともに、開発課題や教育 及びプログラム運営に係る情報収集 実施。 6 平成 22 年度入学生 (1) 基幹科目と実践的教育 国際開発は、経済学、政治学等の中核的な学術分野とともに、数多くの領域にまたがる、 幅広い分野である。プログラムにおいては、国際開発を学ぶ学生が履修すべき開発経済学 などの基幹科目修得を徹底するとともに、新たに展開しつつある国際開発の現実をも反映 した幅広い科目の中から、各学生がその関心分野に応じて効果的に選択ができるようカリ キュラムを編成した。国際開発の分野では常に新しい理念および戦略が生起しており、本 プログラムでは、国際的動向に常に意を用い、さらに現場主義に根ざした国際開発の実践 的教育を実現するべくカリキュラム開発、講師のリクルートなどに努めた。 (2) 集中英語研修(IEP)及び数学経済学導入研修(IME) 平成 22 年 7 月から 8 月までの集中英語研修(IEP)には日本人・留学生の計 14 名が参加 し、修士課程で必要とされる実務的及び学術的な英語の研修を受講した。9 月の数学経済学 導入研修(IME)には、日本人学生・留学生の計 30 名が参加し、数学と経済学の基礎を強 化した。国際的なコミュニケーション能力を醸成すべく授業は全て英語で行われ、それぞ れの講義は、次のカリキュラムと講師により実施した。 また、10 月からの修士課程コースワーク履修中もアカデミックな英語能力を強化できる よう、常勤英語教員による支援体制を整備した。 コース名 担当教員 時間数 登録者数 Colin Rundle 講師 4h/week(July) IEP (July-August) IRP 14 5.3/week(August) ADR Seminar (July のみ) Colin Rundle 講師 1.3h/week 14 Vocabulary and Paraphrasing Colin Rundle 講師 1.3h/week 14 Data Description Ken Dillon 講師 1.3h/week 14 Presentations Ken Dillon 講師 1.3h/week 14 Listening Ken Dillon 講師 1.3h/week 14 IME Introductory Mathematics and 後藤英明講師 10 コマ(13.3h) 30 Economics 真野裕吉連携助教授 18 コマ(24h) 30 (3) 平成 22 年度修士課程国際開発プログラム 平成 22 年 10 月から平成 23 年 1 月の秋学期と 2、3 月の冬学期は、平成 22 年度入学生を 対象として、FASID は次の講師による各科目を提供した。 7 科目名 担当教員 単位数 登録者数** 秋学期(Session I) Strategies and Conditions for Development 大塚啓二郎連携教授 4 34 Microeconomics 4 30 4 31 真野裕吉連携助教授 鈴木綾連携助教授 Quantitative Methods 加治佐敬連携准教授 Applied Development Research I * 山野峰連携教授 30 Jonna P. Estudillo 連携教授 Jeong Hyeok 連携准教授 山内慎子助教授 Colin Rundle 連携講師 秋学期(Session II) Strategies and Conditions for Development 大塚啓二郎連携教授 4 33 Microeconomics 4 30 4 31 真野裕吉連携助教授 鈴木綾連携助教授 Quantitative Methods 加治佐敬連携准教授 Applied Development Research I * 山野峰連携教授 28 Jonna P. Estudillo 連携教授 Jeong Hyeok 連携准教授 山内慎子助教授 Colin Rundle 連携講師 冬学期 Government and Market Kaliappa Kalirajan 連携教授 2 26 Development Project Analysis Kaliappa Kalirajan 連携教授 2 75 Macroeconomics 大来洋一教授 2 28 Japanese Development Cooperation 秋山孝允客員教授 2 36 Applied Econometrics 山野峰連携教授 2 28 Applied Development Research II * 山野峰連携教授 28 Jonna P. Estudillo 連携教授 Jeong Hyeok 連携准教授 山内慎子助教授 Colin Rundle 連携講師 * Applied Development Research I, II, III は、通常、秋学期に開講し、秋・冬・春学期を通して行われ、 全講座を受講・終了した時点(春学期終了時)で計 6 単位が授与される。 **「登録者数」には一部、21 年度入学生及び他研究科学生を含む。 (4) リソースパーソン FASID がこれまで行ってきた国際開発人材育成の諸事業をふまえて、開発援助の理念・政 8 策とともにその実践に関し、国際経験および実務経験が豊かな内外の一流講師を招聘し、 学生の関心に応えるべく広範囲なテーマの講義・演習を提供した。FASID からは、企画開発 室室長藤田伸子、国際開発研究センター次長代理渡邉恵子が冬学期開講科目 Japanese Development Cooperation に講師として出講した。 (5) クラス編成 留学生および日本人学生によりクラスを編成し、国際開発を学ぶに相応しい国際的環境 とした。 秋学期、冬学期を受講した平成 22 年度入学生については、留学生 15 名、日本人学生 15 名の計 30 名により編成した(うち日本人学生 2 名は秋学期 Session II より休学中) 。多様 な学生の構成により、学生が共に学び、また、様々な経験や考え方を共有できる効果的な 授業が可能となっている。 (6)他機関研究者との研究交流及び大学院プログラムにおける担当科目関連の最新情報 の入手のため次の調査・出張を実施した。 調査期間 調査員 訪問対象国, 調査目的 地域 平成 22 年 当財団連携大学院 7 月 24 日~8 月 1 日 プログラム 米国 ロス・アンジェルス University of Southern California (USC)に在籍する ファカルティー・フェロー Robert Dekle 教授と共同研究して Jeong, Hyeok いる“Heterogeneity and Aggregate Export Dynamics”について議論す るとともに、開発課題や教育及びプ ログラム運営に係る情報収集実施。 平成 22 年 当財団連携大学院 9 月 15 日~10 月 5 日 プログラム 米国 ボストン・ケンブリ University of Southern California (USC)に在籍する ファカルティー・フェロー ッジ・シカゴ・ロ Robert Dekle 教授と共同研究打合 Jeong, Hyeok ス・アンジェルス せ、Michigan State University に 在籍する Chris Ahlin 教授との共同 研究打合せ、ボストン大学での研究 発表、全米経済研究所(National Bureau of Economic Research)会議 出席他。 平成 22 年 当財団連携大学院 9 月 17 日~9 月 27 日 プログラム プログラム・ディレクター 大塚 啓二郎 南アフリカ/ 南アフリカで実施されたアフリカ タンザニア 農業経済学会に参加し、研究成果を ケープタウン・ダー 発表し意見交換を実施。タンザニア エスサラーム では産業集積地と灌漑地区・陸稲栽 培地の現状調査を実施。 平成 22 年 11 月 1 日~ 当財団連携大学院 エチオピア 貧困削減の手段の一つとして、付加 平成 23 年 2 月 5 日 プログラム アジスアベバ 価値の高い切花産業がエチオピア ファカルティー・フェロー でどのように発展してきたかその 9 鈴木 綾 詳細について、現地研究所 真野 裕吉 Ethiopian Development Research Institute(EDRI)と共同調査を実 施。 平成 22 年 当財団連携大学院 エチオピア 上記エチオピアの切花産業の発展 11 月 1 日~11 月 14 日 プログラム アジスアベバ について EDRI と共同調査を行うた ファカルティー・フェロー めに、現地に赴き現地調査を実施。 真野 裕吉 平成 23 年 Njeru Timothy 1 月 24 日~3 月 15 日 Njagi ケニア ナイロビ・ムウェア GRIPS 博士課程学生 アフリカにおける緑の革命に関す る研究“The Anatomy of Rice Green Revolution in Africa: Mwea Irrigation Scheme in Kenya”現地 調査のため、ナイロビ及びムウェア にて統計資料収集及びフィールド 調査を実施。 平成 23 年 当財団連携大学院 3 月 17 日~3 月 24 日 プログラム オランダ/英国 アムステルダム・ロ ファカルティー・フェロー ンドン 真野 裕吉 上記エチオピアの切花産業の発展 研究に関し、切花が輸出されている オランダ花市場の調査と、Oxford 大学経済学部 Center for the Study of African Economies の 25 周年記 念会議にて本研究の成果を発表す るとともに、開発課題の情報収集実 施。 (7)途上国がどのような開発戦略(development strategy)を採るべきか、それに対し先進 国がどのような支援を与えるべきかを探求することを目的とした、開発戦略策定研究会を 次のとおり実施した。 平成 22 年 4 月 21 日(水)18:00~ ・ 発表内容:Does Infrastructure Facilitate Social Capital Accumulation? Evidence from Natural and Field Experiments in Sri Lanka. ・ 発表者:澤田 康幸(東京大学大学院経済学研究科・経済学部准教授) ・ コメンテーター:山内 慎子(政策研究大学院大学ポストドクトラルフェロー) 平成 22 年 5 月 26 日(水)18:00~ ・ 発表内容:Haki Yetu (It’s Our Right): Determinants of Post-Election Violence in Kenya ・ 発表者:山野 峰(国際開発高等教育機構/政策研究大学院大学教授) ・ コメンテーター:真野 裕吉(国際開発高等教育機構/政策研究大学院大学助教授) 平成 22 年 6 月 23 日(水)17:00~ 10 ・ 発表内容:Adoption of Sustainable Agriculture in Ethiopia ・ 発表者:戸堂 康之(東京大学准教授) ・ コメンテーター:山野 峰(国際開発高等教育機構/政策研究大学院大学教授) 平成 22 年 8 月 23 日(月)12:15~ ・ 発表内容:The Economy-wide Impact of a Carbon Tax in ASEAN ・ 発表者:Budy Prasetyo Resosudarmo (Australian National University) 平成 22 年 10 月 20 日(水)18:00~ ・ 発表内容: The Lion's Share: An Experimental Analysis of Polygamy in Northern Nigeria ・ 発表者:Alistair Munro (政策研究大学院大学教授) ・ コメンテーター:山野 峰(国際開発高等教育機構/政策研究大学院大学教授) 平成 22 年 11 月 12 日(金)18:00~ ・ 発表内容:Money or Ideas? A Field Experiment on Constraints to Entrepreneurship in Rural Pakistan ・ 発表者: Xavier Gine (World Bank) ・ コメンテーター:黒崎 卓 (一橋大学経済研究所) 平成 22 年 11 月 24 日(水)18:00~ ・ 発表内容: Labor Market Impact of Large Scale Internal Migration on Chinese Urban “Native” Workers ・ 発表者: Xin Meng (Australian National University) 平成 22 年 11 月 26 日(金)12:15~ ・ 発表内容: Two for the Price of One" The Impact from Moving Welfare Payments from a Family to an Individual Based System ・ 発表者:Bob Gregory ( Australian National University) 平成 22 年 12 月 22 日(金)12:15~ ・ 発表内容: How can micro and small enterprises become more productive? Impacts of experimental managerial training. ・ 発表者: 園部 哲史(国際開発高等教育機構/政策研究大学院大学教授) 平成 23 年 1 月 21日(金)12:15~ ・ 発表内容: Is Asia running out of water? Alternatives for increasing water productivity in agriculture ・ 発表者: Randolph Barker (Cornell University) 平成 23 年 1 月 26 日(水)18:00~ ・ 発表内容: Recent Development in Market Design and its Applications to School Choice ・ 発表者: 安田 洋祐(政策研究大学院大学准教授) 11 平成 23 年 2 月 15 日(火)18:00~ ・ 発表内容: Revision Points of Hayami & Godo's Development Economics ・ 発表者: 神門 善久(明治学院大学経済学部教授) ・ コメンテーター:大塚 啓二郎 (政策研究大学院大学教授) 平成 23 年 2 月 23 日(水)12:15~ ・ 発表内容: Giving it Back: Evaluating the Impact of Devolution of School Management to Communities in Nepal ・ 発表者: Nazmul Chaudhury (World Bank) 平成 23 年 3 月 2 日(火)18:00~ ・ 発表内容:Can Disaggregated Indicators Identify Governance Reform Priorities? ・ 発表者:俵 典和(関東学園大学講師) ・ コメンテーター:大塚 啓二郎 (政策研究大学院大学教授) 平成 23 年 3 月 17 日(木)12:15~ ・ 発表内容:Changes in Household Income Structure in Rural Vietnam ・ 発表者: Nguyen Thi Gam (Thai Nguyen University/JICA 長期研修員委託講座事業 招聘者)、Jonna P. Estudillo(国際開発高等教育機構/政策研究大学院大学准教授) 2. 国際協力機構長期研修員委託講座事業 本プログラムで受入れている国際協力機構(JICA)長期研修員の研修内容をより効果的 なものとするための付加的プログラムとして政策研究大学院大学(GRIPS)より、JICA 長期 研修員委託講座事業を受託し、主に以下の事業を実施した。 ① 春学期 “Gender and Development”講座の実施 アジア・アフリカでも重要な問題であるジェンダーに関する講座を実施した。 講師: Jonna P. Estudillo 連携教授 ② 夏学期 集中講座の実施 「アジア及びアフリカにおける開発モデル」に関して研修員の理解を深めるため、海 外において一線で活躍している研究者を特別講師として招聘し、夏学期に集中講義を実 施した。 講師: Dr. Agnes Quisumbing (Senior Research Fellow, International Food Policy Research Institute) 講座名:”Special Topics in Gender and Rural Development” 講 師 : Dr.John Hoddinott (Senior Research Fellow, International Food Policy Research Institute) 12 講座名: ”Poverty, Vulnerability, and Human Capital” さらに夏学期招聘講師による公開講義を開催し、これらの課題に関心を持つ多くの開 発援助分野の関係者の参加を得て、裨益対象の拡大を図った。 ・ 講師:Dr. Agnes Quisumbing (Senior Research Fellow, International Food Policy Research Institute) テーマ:“Does Social Capital Build Women’s Assets ?” 平成 22 年 8 月 12 日開催 (約 110 名参加) ・ 講師: Dr. John Hoddinott (Senior Research Fellow, International Food Policy Research Institute) テーマ:“The Impact of Malnutrition over the Life Course” 平成 22 年 8 月 30 日開催 (約 90 名参加) (会場はいずれも GRIPS L 教室) ③ 冬学期 オムニバス講座 日本の開発協力の実施 援助動向についての研究を実施の上援助現場の実務者を講師に招き、日本の開発援 助について考え、議論する講座を冬学期に実施した。本講座は秋山孝允GRIPS客員教授・ FASID国際開発研究センター参与が担当した。 オムニバス招聘講師(講義順) 山形 辰史 アジア経済研究所新領域地域研究センター、貧困削減・社会開発 研究グループ長 横田 敬一 外務省国際協力局開発協力企画室長 小中 鉄雄 国際協力機構 JICA 研究所次長 井川 紀道 日本大学大学院教授 大野 泉 GRIPS 教授 朽木 昭文 日本大学生物資源科学部教授 ④ 冬学期 特別講義・セミナーの実施 海外から有識者を講師として招聘し、これまで 学生から要望の出ていた家計調査 (household survey)の実施手法に関して Applied Development Research (ADR) にお ける特別講義と、その他にセミナーを実施した。 講師: Dr. Nguyen Thi Gam Dean of Academic Affairs, Director, Dept of Scientific Management and International Cooperation, Thai Nguyen University of Economics and Business Administration (ベトナム) 13 <講義およびセミナー日程> 3/1 (火) Sampling design and its application to the Philippine panel (講義) 3/8 (木) How to use nationally representative household surveys (講義) 3/15 (火) How to make survey questionnaires and how to conduct household interviews (講義) 3/16 (水) The Vietnam Household Panel (セミナー) 3/17(木) Changes in Household Income Structure in Rural Vietnam (セミナー) なお、上記講義やセミナーには、平成 22 年度入学生のみならず、平成 21 年度入学生 も参加対象とし、特に前半日程の講義については多数学生の参加を得て裨益対象の拡大を 図った。 ⑤ 英語による研究論文・報告書作成能力の個別指導 Academic Writing の専門講師が、各長期研修員に個別に英語の作文力アップのための 指導を行った。研修員は個別に自分の書いた英文のコンサルテーションを受けられるのみ でなく、メールなども通じて、英文作成指導を受けられるよう体制を整えた。 特に、秋・冬・春学期を通じて実施される “Applied Development Research”は、研 修員自身が選んだ個別テーマについてペーパーを執筆する講座であるが、説得力のある英 文の書き方・表現方法、論理的なパラグラフの構成などについても、長期研修生に英語講 師によるコンサルテーションを行い、ペーパーが完成できるよう指導した。 ⑥ 日本の開発経験実地調査の実施 日本の経済・社会・技術発展の歴史ならびに経験について学ぶために、東京都内・神 奈川県内の自治体関係機関、企業、税関、中央銀行などを訪問調査した。 日程:平成 22 年 9 月 21 日(火)から 22 日(水) 訪問調査先(訪問順): JFE スチール㈱東日本製鐵所、横浜税関(横浜市中区海岸通)、 東京都廃棄物埋立処分場・中央防波堤埋立処分場、 日本銀行本店 ⑦ 博士論文執筆のための調査指導の実施 現実の問題を理解・分析する能力向上に資するためフィールドワークを重視した実証 研究を一層充実することとしており、博士課程論文執筆のために教員派遣による現地調 査・指導を実施した。 日 程: 平成 23 年 1 月 30 日から 2 月 10 日 教員・派遣先: 大塚 啓二郎 GRIPS 教授、ケニア 研修員研究テーマ ”The Anatomy of Rice Green Revolution in Africa: Mwea Irrigation Scheme in Kenya” 14 ⑧ アジア・アフリカにおける開発モデル 「アジア・アフリカにおける開発モデル」の研究成果を踏まえ、博士課程在籍中の長 期研修員に論文執筆のプロセスに対して個別の指導を行った。同指導を受けた長期研修 員の研究テーマは次の通り。 (カッコは研修員の出身国) (Ethiopia) The role of human capital, technology capability and technical learning in cluster based industrial development: the case of Ethiopia (Kenya) The Anatomy of Rice Green Revolution in Africa: Mwea Irrigation Scheme in Kenya 3. 国内大学からの委嘱事業 わが国の国際開発分野の大学院における実践的科目開講にあたり講師を派遣した。 国際大学大学院講座 (国際大学からの委嘱) 実施期間: 平成 22 年 10 月 1 日~平成 22 年 12 月 31 日 講 義 名: プロジェクト発掘評価論 (2 単位) 講 師: 湊 直信 当財団国際開発研究センター所長代行 講義概要: ・ プロジェクトのマネジメント全般に関する理論説明 ・ 外国人留学生のために特に我が国 ODA や援助プロジェクトの特徴・現況紹介 ・ 論文紹介や学問的背景の説明等アカデミックな要素と、グループディスカッ ションを含む実務的要素を取り入れた。 ・ PCM 手法を用いた実践的な指導 他 受 講 者: 国際大学大学院学生:32 名(全員留学生) 15 Ⅱ.研修事業 我が国の開発援助に携わる政府職員や NGO・民間企業関係者などに対して、開発援助 の理論、政策、実務及び意志疎通能力の習得を目的とした下記コースを実施し、人材の 育成、振興を図った。 1. 開発と企業セミナー(外務省委託) 国際開発に関わる人材のうち、特に民間企業人を対象として、開発途上国における企 業活動の在り方について、 「企業の社会的責任」 、「貧困削減に寄与するビジネス (Bottom/Base of the Pyramid(BOP):所得階級を構成する経済ピラミッドの底辺にいる 貧困層をターゲットとしたビジネス」の視点から必要な講義および海外フィールド視察 による研修を実施した。 実施期間 国内座学:平成 22 年 12 月 12 日、12 月 23 日、平成 23 年 1 月 9 日、1 月 10 日、 1 月 15 日、1 月 24 日 海外研修:平成 23 年 2 月 6 日(日)~2 月 13 日(日) 受講者及び参加者 国内座学:31 名 海外研修:上記のうち 15 名 講 師:19 名(国内、海外含む) 岡田仁孝 上智大学国際教養学部長 Mark Milstein Director, Center for Sustainable Global Enterprise, Johnson Graduate School of Management, Cornell University 他 研修場所 国内座学:当財団セミナールーム 海外研修:インド(コルカタ) 2. 開発援助評価コース(外務省委託) 開発援助事業評価に携わる官公庁職員、民間開発コンサルタント、民間企業職員、NGO 職員、大学教員等を対象に、援助事業評価を実施できる評価の専門家を育成するための 研修を行った。実施コースは下表の通り。 コース名 1 Social Return On Investment(SROI)で 測る社会的価値(基礎編) 日程 12 月 14 日(火) 16 講師 Michael Weatherhead(The New Economics Foundation) 2 3 4 Social Return On Investment(SROI)で 12 月 15 日(水)~ 測る社会的価値(応用編) 12 月 16 日(木) キャパシティ・ディベロップメント評価 1 月 12 日(水)~ Douglas Horton(個人コンサル 1 月 14 日(金) タント) ログフレームを超えて:その限界・代替手 2 月 2 日(水)~ 法と、システムアプローチを活用した新た 2 月 4 日(金) な展開 (最終日は半日) 5 インパクト評価の理論と実践 6 評価における統計手法(基礎編) 7 評価における統計手法(応用編) Richard Hummelbrunner(ÖAR、 シニアアソシエイト)、(パネリ スト:Bob Williams 個人コンサ ルタント) 2 月 8 日(火)~ Michael Bamberger(個人コンサ 2 月 10 日(木) ルタント) 2 月 28 日(月) 3 月 1 日(火)~ 田部井明美(東京国際大学講師) 3 月 2 日(水) 受 講 者:延べ 88 名 講 師:6 名 研修場所:当財団セミナールーム 3. 国際開発入門コース(外務省委託) 大学や大学院で開発学以外を専攻し、将来、国際開発協力事業に携わることを希望す る若手実務者を主な対象として、国際開発・国際協力の基本的な理論や知識を習得する とともに、開発援助の現場を訪問することにより、この分野の実際と課題を学ぶ研修を 行った。 実施期間 国内座学:平成 23 年 1 月 21 日(金)~2 月 18 日(金)(計 9 回) 海外研修:平成 23 年 2 月 27 日(日)~3 月 5 日(土) 総括会 :平成 23 年 3 月 18 日(金) 参加者 国内座学:34 名 海外研修:上記のうち 14 名 講師 国内座学:8 名 海外研修:11 名 大橋正明 国際協力 NGO センター(JANIC)理事長 藤倉良 法政大学人間環境学部教授 他 研修場所 国内座学:当財団セミナールーム 海外研修:フィリピン(マニラ及びその近郊) 17 4. 国際協力基礎コース(外務省委託) 国際開発協力事業に携わっている若手実務者を対象に、国際協力の基本的な理論や 知識、最新の開発課題について、講義とディスカッションを通じて学ぶ研修を実施し た。 実施期間:平成 22 年 12 月 7 日(火)~平成 23 年 1 月 18 日(火) (計 10 回) 受 講 者:64 名(全コース参加:22 名、一部選択参加:42 名) 講 師:10 名 廣野良吉 成蹊大学名誉教授 杉下智彦 国際協力機構保健分野課題チーフ・アドバイザー 他 研修場所:当財団セミナールーム 5. プロジェクト・サイクル・マネジメント(PCM)手法コース (1) 外務省委託 PCM 手法コース 官公庁職員、政府系機関職員、当財団法人賛助会員の社員・職員、国際機関職 員、NGO 等職員を対象に、開発援助プロジェクトを運営・管理するための基本的及 び共通概念となる PCM 手法の研修(計画・立案コース、モニタリング・評価コー ス)を実施した。 受講者総数:82 名 講師延べ数:12 名 高橋 佳子 (有)Y’s コンサルティングオフィス 野本 綾子 明治大学グローバルガバナンス研究所 研修場所 :当財団セミナールーム 回 開催期間 計画・立案コース 1 平成 22 年 12 月 6 日(月)~12 月 9 日(木) 2 平成 23 年 1 月 25 日(火)~ 1 月 28 日(金) モニタリング・評価コース 1 平成 23 年 1 月 17 日(月)~ 1 月 20 日(木) 2 平成 23 年 2 月 22 日(火)~ 2 月 25 日(金) 合 計 受講者数 講師数 22 名 22 名 3名 3名 19 名 19 名 82 名 3名 3名 12 名 (2) 援助実施機関委託等 PCM 手法研修 1)国際協力機構受託研修 受講者総数:202名 講師延べ数: 29名 濱田 真由美 (財)国際開発高等教育機構 朝戸 恵子 (財)国際開発高等教育機構 18 他 他 ①JPCM 研修(計画・立案/3 回、モニタリング・評価/3 回) 回 開催期間 受講者 計画・立案コース 1 平成 22 年 6 月 24 日(木)、25 日(金)、28 日(月) 32 名 2 平成 22 年 7 月 27 日(火)~ 7 月 29 日(木) 22 名 3 平成 22 年 10 月 26 日(火)~10 月 28 日(木) 27 名 モニタリング・評価コース 1 平成 22 年 8 月 24 日(火)~ 8 月 27 日(金) 19 名 2 平成 22 年 11 月 30 日(火)~12 月 3 日(金) 17 名 3 平成 23 年 1 月 24 日(月)~ 1 月 27 日(木) 15 名 合計 132 名 ②海外技術協力研修員研修等 回 コース名 講 師 4名 3名 4名 2名 4名 3名 20 名 開催期間 受講者 講 師 20 名 3名 22 名 2名 7名 1名 9名 1名 7名 1名 5名 1名 70 名 9名 「JICA-Net 遠隔技術協力事業に係る 1 導入計画策定及び実施促進事業」内 平成 22 年 5 月 14 日(金)、5 月 17 PCM 手法遠隔講義【(株)システム科学コンサ 日(月) ルタンツ委託】 JICA 集団研修「地震・耐震・防災政策 2 平成 22 年 5 月 24 日(月)~ コース」及び地域別研修「津波防災コース」 5 月 26 日(水) 内 PCM 手法講義【JICA つくば委託】 JICA 集団研修「第 3 回産業廃水処理 3 技術コース」内 PCM 手法計画・立案コース 平成 22 年 8 月 2 日(月)~ 【(財)北九州国際技術協力協会委 8 月 5 日(木) 託】 JICA 地域別研修「南米地域 特別支 4 平成 22 年 9 月 8 日(水)~9 月 10 援教育コース」内 PCM 手法講義【JICA つ 日(金) くば委託】 5 JICA 地域別研修「南米地域 算数コー ス」内 PCM 手法講義【JICA つくば委託】 JICA 集団研修「教員養成課程におけ 6 る教育改善方法の検討(中南米)コース」 内 PCM 手法講義 平成 22 年 11 月 10 日(水) 平成 22 年 11 月 12 日(金)、11 月 16 日(火) 合計 2)開発援助団体、民間団体及び高等教育機関からの受託研修 受講者総数:251名 講師延べ数: 28名 19 岡田 白井 回 1 2 3 4 5 6 7 8 9 尚美 和子 (財)国際開発高等教育機構 (財)国際開発高等教育機構 他 コース名 開催期間 (社)海外コンサルティング企業協 平成22年 5月12日(水)~ 5月14日(金) 会共催 計画・立案コース (社)海外コンサルティング企業協 平成22年 6月15日(火)~ 6月18日(金) 会共催 モニタリング・評価コー ス 政 策 研 究 大 学 院 大 学 Public 平成22年 4月27日(月) Finance Program「税関行政Ⅱ」内 PCM手法講義 名古屋大学大学院計画・立案コー 平成22年 8月10日(火)~ 8月13日(金) ス 名古屋大学大学院OFW計画・立案コ 平成22年 8月17日(火)~ 8月20日(金) ース 名古屋大学大学院 平成22年 8月31日(火)~ 9月 3日(金) モニタリング・評価コース 日本赤十字九州国際看護大学計 平成22年 9月 7日(火)~ 9月 9日(木) 画・立案コース 財務省税関研修所「派遣専門家研 平成22年 9月 8日(水) 修/税関技術協力研修」内PCM手法 講義 平成22年 7月21日(水)~ 7月24日(土) 熊本赤十字病院計画・立案コース 受講者 講 師 14名 3名 10名 2名 17名 3名 13名 2名 12名 2名 7名 2名 19名 3名 30名 2名 22名 3名 10 熊本赤十字病院モニタリング・評 平成22年11月23日(火)~11月27日(土) 価コース 13名 2名 11 外務省「開発協力セミナー」内PCM 平成23年 1月14日(金) 手法講義 25名 1名 12 外務省「大使館経済協力担当者研 平成23年 2月23日(水) 修」内PCM手法講義 59名 1名 10名 2名 251名 28名 13 (独)国際農林水産業研究センター 平成23年 3月24日(木)、25日(金)、28日 モニタリング・評価コース (月)、29日(火) 合計 3)KOICA 委託 PCM 手法研修 大韓民国(韓国)の政府開発援助機関である韓国国際協力団(KOICA) の職員を対象に、 プロジェクトの運営管理向上を目的とした PCM 手法研修を実施した。具体的には、PCM 手法の概要及び計画立案手法を習得する Introductory Course(4 日間)と、PCM 手法に よるプロジェクトのモニタリング手法を習得するための Monitoring Course(2 日間)の 2 コースを実施した。KOICA におけるプロジェクトの計画・立案・モニタリングの現状を踏 まえつつ、実践的な講義・演習が行われた。 20 実施期間: Introductory Course 平成 22 年 9 月 1 日(水)~9 月 6 日(月)(週末を除く 4 日間) Monitoring Course 平成 22 年 9 月 7 日(火)~9 月 8 日(水) (2 日間) 受 講 者:Introductory Course 18 名 Monitoring Course 16 名(内、4 名が Introductory Course を受講した) 講 師:白井 和子 (財)国際開発高等教育機構 渡邉 恵子 (財)国際開発高等教育機構 研修場所:韓国 KOICA/International Cooperation Center 研修室 4) 「平成 21 年度案件別事後評価:円借款パッケージ 2 ベトナムI」における評価能力 向上支援 OPMAC(株)が実施する国際協力機構の案件「平成 21 年度案件別事後評価:円借款 パッケージ 2 ベトナムⅠ」の内、ベトナムにおける評価能力向上に向けた支援の一部 として、当財団は現地ニーズ調査と人材育成研修の実施を受託した。21 年度に実施し た現地ニーズ調査結果を受け、22 年度はベトナムにおけるプロジェクト評価人材育成 の一環となる PCM 手法研修を実施した。具体的には、プロジェクトの計画・立案(3 日 間)及びモニタリング・評価(3 日間)を実施した。 期 間 : 平成 22 年 4 月 1 日~平成 22 年 6 月 30 日(21 年度からの継続) 平成 22 年 6 月 2 日~6 月 9 日の内、週末を除く 6 日間(PCM 研修) 受 講 者 : 23 名 場 所 : ベトナム(ハノイ) 業務従事者 : 濱田 真由美 (財)国際開発高等教育機構 白井 和子 (財)国際開発高等教育機構 5)自主事業 ①民間開発コンサルタント等対象PCM手法研修 受講者総数:174名 講師延べ数: 26名 石田 健一 東京大学海洋研究所 大迫 正弘 (有)ネフカ 野口 純子 (財)国際開発高等教育機構 回 開催期間 他 受講者 講 師 開発援助実務者対象 計画・立案コース 1 平成22年 4月20日(火)~ 4月22日(木) 28名 6名 2 平成22年 8月17日(火)~ 8月19日(木) 30名 4名 3 平成22年11月 9日(火)~11月11日(木) 22名 3名 4 平成23年 3月 7日(月)~ 3月 9日(水) 18名 3名 開発援助実務者対象 モニタリング・評価コース 1 平成22年 4月13日(火)~ 4月16日(金) 21名 3名 17名 2名 2 平成22年 7月12日(月)~ 7月15日(木) 21 3 平成22年10月19日(火)~10月22日(金) 19名 2名 4 平成23年 3月 8日(火)~ 3月11日(金) 15名 2名 4名 1名 174 名 26 名 研修モデレーター養成コース 1 平成22年 6月21日(月)~ 6月25日(金) 合計 ②PCM手法関連出版物頒布 ア)PCM読本の頒布 PCM手法に関する手法説明及び各種援助スキームにおける活用事例と課題 等について、わが国の開発援助関係者(ODAに携わる各省担当官、援助実施機 関職員、専門家、コンサルタント及びNGO関係者等)のPCM手法に対する更な る理解と普及を図ることを目的として、『PCM手法の理論と活用』(PCM読本シ リーズ1)を実費配布した。 イ)PCM手法研修テキスト頒布 PCM手法の普及に伴い、FASID外でもPCM関連の研修やワークショップ、講 義等が実施されるようになり、PCM手法の更なる普及のために、PCM手法研修 テキストを実費により頒布を行った。 6. 国際機関コース(外務省委託) 国際機関勤務予定者である Junior Professional Officer(JPO)派遣候補者選考試験 合格者等を対象に、国際機関での業務に先立ち必要な知識と技能を習得することを目 的として、国際機関の現状と課題、国際開発における国際機関の役割、日本と国際機 関との関係、国際機関勤務におけるキャリア形成、実務・マネジメントスキル等のテ ーマについて講義・ディスカッション・ロールプレイ・グループ演習を通じて学ぶ研 修を実施した。 実施期間:平成 23 年 1 月 31 日(月)~2 月 4 日(金) 受 講 者:12 名(全コース参加:5 名、一部選択参加:7 名) 講 師:19 名 池上清子 国連人口基金駐日事務所所長 村田俊一 国連開発計画東京事務所代表 他 研修場所:当財団セミナールーム、世界銀行東京開発ラーニングセンター 7. NGO コース(外務省委託) 「NGO の現場力」を主テーマとして、国際協力に従事する日本の NGO 関係者を対象に、 途上国の開発現場で役立つ知識や技術を習得するための研修を国内・海外で実施した。 研修内容は、 各団体の理念及び途上国の住民・当事者のニーズに応える活動を効率的・効果 的に実施するために必要なマネジメントやフィールド調査手法・開発ツールを扱った。具 体的には、観察手法、インタビュー手法、PRA(参加型農村調査手法) 、ファシリテーショ ン手法、チームビルディング手法、PCM(プロジェクト・サイクル・マネジメント)手法 22 である。 実施期間:平成 22 年 12 月 12 日(日)~平成 23 年 2 月 27 日(日) 研修構成:基礎科目 平成 22 年 12 月 12 日~平成 23 年 1 月 22 日(週末に終日研修 を 6 回実施) 選択科目(PCM 手法研修)1 月 28 日~2 月 14 日の内、7.5 日 選択科目(海外フィールド研修)2 月 19 日~2 月 27 日の 9 日間 受 講 者:基礎科目参加者 22 名 選択科目(PCM 手法研修) 参加型計画立案編 22 名 モニタリング・評価編 18 名 選択科目(海外フィールド研修) 6名 講 師:10 名 磯田厚子 (特活)日本国際ボランティアセンター副代表、女子栄養大 学教授 中田豊一 (特活)シャプラニール代表理事 他 研修場所:当財団セミナールーム(国内) 、フィリピン(海外) 8. 社会調査手法コース (1) 「統計学入門」 開発援助実務者を対象に、統計の理論的基礎と基本的な分析及び社会調査のデザイン について学ぶ研修を 2 回実施した。 (1 回目) 実施期間:平成 22 年 6 月 17 日(木)、18 日(金) 2 日間 受 講 者:25 名 講 師:山野 峰 当財団連携大学院プログラムファカルティフェロー 政策研究大学院大学 教授 田中 由紀 政策研究大学院大学 博士課程 研修場所:当財団セミナールーム 兼 (2 回目) 実施期間:平成 22 年 8 月 31 日(火)、9 月 1 日(水) 2 日間 受 講 者:25 名 講 師:山野 峰 当財団連携大学院プログラムファカルティフェロー 政策研究大学院大学 教授 田中 由紀 政策研究大学院大学 博士課程 研修場所:当財団セミナールーム 兼 (2) 「質的アプローチとその手法」 開発援助実務者を対象に、開発援助における質的調査の意義や方法論について講義と 演習を通じて学ぶ研修を実施した。 23 実施期間:平成 22 年 7 月 26 日(月)、27 日(火) 2 日間 受 講 者:23 名 講 師:渡辺 淳一 城西国際大学 観光学部 客員教授 島津 英世 合資会社 環境と開発研究所 研修場所:当財団セミナールーム 9. コミュニケーションスキル研修 開発援助プロジェクトでは、プロジェクトを通じて住民の行動が変化することを狙っ たものが数多くある。しかし、実際に現場においてこちらの意図通りの行動変化を起こ すことは難しい。この研修は、受益者の行動変化を促進するためのしくみや手法につい てのスキル習得を目的に実施した(2 回実施)。 (1 回目) 実施期間:平成 22 年 4 月 13 日(火)、14 日(水) 2 日間 受講者数:20 名 講 師:中田 豊一 参加型開発研究所 主宰、(特活)シャプラニール= 市民による海外協力の会 代表理事 研修場所:当財団セミナールーム (2 回目) 実施期間:平成 22 年 10 月 20 日(水)、21 日(木) 2 日間 受 講 者:16 名 講 師:中田 豊一 参加型開発研究所 主宰、(特活)シャプラニール= 市民による海外協力の会 代表理事 研修場所:当財団セミナールーム 10. 早稲田塾「FASID 国際開発プログラム」 国際開発・援助に関心がある、或いは将来国際社会で活躍したいという意思のある早 稲田塾在籍高校生を対象として、国際社会が求める実践力に富むリーダーの育成を目指 すプログラムを実施した。国際開発に係る課題を多面的に考察できるように、プログラ ム内容は、講義とグループワークを通じて国際開発の全体像、環境、人間の安全保障、 保健医療分野といった重要なテーマを学ぶことに加えて、PCM 研修、国内フィールドワ ークを取り入れ実施した。 実施期間:平成 22 年 5 月 14 日(金)~11 月 5 日(金) (計 20 セッション) 受 講 者:24 名 講 師:10 名 荒木光弥 株式会社国際開発ジャーナル社代表取締役 白井さゆり 慶応義塾大学総合政策学部教授 他 24 研修場所: 座学 早稲田塾表参道校 国内フィールドワーク JICA 地球ひろば、UNICEF ハウス、GRIPS 11. インドネシア短期研修プログラム(租税) 国際大学からの委託を受け、インドネシア財務省職員を対象に、講義とフィールドワ ークを通じ国際租税に関する知識及び実務能力の向上を目的として研修を行った。具体 的には国際租税に関する基礎知識と概念理解を図るとともに、我が国の事例を通じて租 税政策及び通貨政策等を学び、グループ討議や発表を通じて理解の定着を図るプログラ ムを実施した。 実施期間:平成 22 年 9 月 26 日(日)~10 月 8 日(金) 受講者:24 名 講 師:9 名 浅沼 信爾 一橋大学 国際・公共政策大学院 教授 佐藤 主光 一橋大学 経済学研究科 教授 林 薫 文教大学 国際学部 教授 山重 慎二 一橋大学 大学院経済学研究科 准教授 研修場所: 座学 国際大学、当財団セミナールーム 国内フィールドワーク 新潟県(燕三条) 25 他 Ⅲ.調査研究事業 1.セミナー開催 (1)国際開発と民間企業:伊藤忠商事・クルックによるインド綿花農家への支援 貧困削減などの開発問題には民間セクターの活性化が必要であるという認識が広く 共有されて久しいが、近年はその民間セクターの主要アクターである民間企業が開発途 上国の人々を支援し、彼らが企業の事業の一翼を担うことで貧困層の就業・就労状況を 改善させ、貧困削減につなげる実例が増えている。このような支援は、ビジネスの一環 として行われることが重要で、営利目的の事業の一環であるがゆえに、経費回収が可能 で持続的となり、利益を出すことによりさらなる拡大が期待できる。本セミナーではそ の事例として、株式会社クルックと伊藤忠商事株式会社が中心となってインドのコット ン生産農家に対してオーガニックコットンへの移行を支援する「プレオーガニックコッ トンプログラム」を紹介した。 日 時:平成 22 年 8 月 27 日(金)18:00-20:00 場 所:当財団セミナールーム 1 講 師:江良慶介(株式会社クルックディレクター) 中村 延靖(伊藤忠商事株式会社繊維カンパニー) 高木桂一(当財団国際開発研究センター主任) (2)国際開発における定量的社会調査の可能性 国際開発事業の実施プロセスとその効果は、それが多くの人々の関わりの中で実 施されることから、当該の社会、コミュニティ、集団などの持つ特性によって大き く左右される。この観点から近年では国際協力においても社会調査が実施されてい るが、主に質的なアプローチであるがために、社会の特性の間にある因果関係を含 む社会の構造を立体的にとらえるに至っておらず、事業実施や効果への影響を因果 関係として分析する手法とはなっていない。他方で、社会学や社会心理学などの社 会科学の分野では、「信頼」、「社会関係」、「偏見」など、人々の行動を左右する要 因を定量的に計測し、要因間にある因果関係を検証する研究が進んでおり、これら の研究を国際開発事業実施に展開・応用することは大きな可能性を持つものと思わ れる。本セミナーでは、「信頼」や「社会ネットワーク」など多くの国際協力事業 においても重要と思われる要因を社会学や社会心理学などの理論により関連付け、 これらの要因が人々の行動にどのような影響をもたらすのか、そしてその影響が国 際開発事業の実施の効率化や効果向上においてどのような意味を持つのか、講師が アジア・アフリカ諸国で実施した研究・調査に基づき講演をし、参加者と議論した。 日 時:平成 22 年 9 月 24 日(金)18:00-19:30 場 所:当財団セミナールーム 1 講 師:高木桂一(当財団国際開発研究センター主任) 26 2.調査研究 平成 22 年度外務省委託開発援助調査研究業務「Conditional Cash Trasnfer (CCT) 研究」 近年、子供を学校に通わせる、妊婦が定期的な健診を受ける、といった条件 をつけて現金を直接貧困層に給付する Conditional Cash Transfer(CCT)(条件付 現金給付)が開発途上国の貧困削減および教育・保健分野への有効な取組みとして 注目されている。本調査研究では、日本が教育分野への協力の一環として CCT を実 施する場合の具体的な方策及び留意点を明らかにすることを目的に、特に教育分野 の CCT に着目し、その有効性および実施メカニズムを具体例を提示しながら分析を 行い報告書に取りまとめた。 期 間:平成 23 年 3 月 2 日から平成 23 年 3 月 31 日まで 業務従事者:渡邉 恵子 当財団国際開発研究センター次長代理 松本 幸子 当財団事業部主任 27 Ⅳ.技術協力事業 1. 国際協力機構からの受託 (1) タンザニア国「州保健行政システム強化プロジェクト(第三年次、第四年次)」 本プロジェクトは、国際協力機構(JICA)や他ドナーによるタンザニアの州保健行政 強化支援の成果や教訓を全国レベルで波及させ、全体の制度改革に繋げていくために、 中央政府の出先機関である州の、県に対する政策の周知・徹底機能及び行政支援機能の 強化に焦点を当て、中央政府と州が取り組む一連の改革プロセスを他ドナーと協働して 支援するものであった。当財団は国際協力機構との業務実施契約に基づき、共同企業体 の代表者として総括、保健人材開発/研修開発/能力評価の専門家、業務調整員の 3 名を 現地に派遣し、プロジェクトの活動を遂行した。 期間: 〔第三年次〕平成 21 年 8 月 21 日から平成 22 年 7 月 13 日まで 〔第四年次〕平成 22 年 8 月 9 日から平成 23 年 3 月 31 日まで 業務従事者: 岡田 尚美 当財団専務理事 杉原 まゆみ 当財団企画開発室次長代理 池田 智穂 当財団企画開発室主任 (2) 平成 21 年度案件別事後評価(簡易型):パッケージ 3(南アジア地域・中南 米地域) 平成 18 年度に終了した技術協力プロジェクト、及び平成 17 年度に終了した無償資金 協力案件のうち、主に投入規模が 2 億円以上かつ 10 億円未満のものについて、現地渡 航を伴う詳細な調査は行わず、原則として文書情報・資料を基にした机上評価を行った。 対象は南アジア地域・中南米地域の 28 案件であった。 期間: 平成 22 年 1 月 12 日から平成 22 年 12 月 6 日まで 業務従事者: 藤田 伸子 当財団企画開発室室長 朝戸 恵子 当財団企画開発室次長 野口 純子 当財団企画開発室主任 渡邉 恵子 当財団国際開発研究センター次長代理 浜岡 真紀 当財団企画開発室主任 (3) エチオピア国「南部諸民族州給水技術改善計画(第三年次、第四年次)」(日本 テクノ株式会社への補強) わが国無償資金協力により供与された給水施設の運営・維持管理強化を目的とした技 術協力プロジェクトの社会開発・村落衛生担当専門家として、対象郡の水鉱山エネルギ ー事務所能力強化の一環として、同事務所職員に対する住民参加型運営維持管理研修、 研修を受けた職員によるパイロット水衛生組合に対する運営維持管理研修を実施した。 また、パイロットサイトにおいて適切な手洗いや衛生設備の設置に関する保健衛生促進 活動を行い、一連の支援活動のモニタリングを行っている。 期間: 〔第三年次〕平成 22 年 2 月 20 日から平成 22 年 6 月 30 日まで 28 〔第四年次〕平成 23 年 2 月 7 日から平成 23 年 6 月 30 日まで (23 年度継続中) 業務従事者: 浜岡 真紀 当財団企画開発室主任 (4) 平成 21 年度総合分析「技術協力プロジェクトの案件規模に関する考察」 JICA が実施する技術協力プロジェクトは、平成 13 年度 237 件であった案件数が平成 20 年度には 3 倍強の 734 件に増加している。この間技術協力予算額は毎年漸減してい るため、1 案件あたりの予算規模は大幅に縮小している。標記業務では、国際協力機構 による小規模化に関する内部分析の結果を基に、対象 7 カ国に関する統計データや資料 分析を通して改めて検証し、対象国個別の要因の有無や、案件の規模と対象分野案件の 質的変化の相関について検証した。 期間: 平成 22 年 3 月 15 日から平成 22 年 8 月 31 日まで 業務従事者: 一宮 尚美 当財団企画開発室主任 (5) アフリカ地域「観光開発支援(課題対応力強化、案件形成支援)」 アフリカ地域における観光分野の情報が整理され、国際協力機構による今後の協力方 針を明確化し、TICAD IV 目標達成に資する当該分野における具体的案件が複数件形成 されることを目的として標記調査が実施された。下記業務従事者は、総括の監理・指示 のもと、関係国在外事務所と協議・調整しつつ、当該分野の主要ドナーの援助動向等に 関する調査を行い、今後の案件形成に結び付けていくための作業に協力した。 平成 21 年度の同契約に引き続き、UNWTO、WB、USAID などの国際機関や各国の観光関 連機関の公表データや公表報告書などを収集・分析し、アフリカ大陸全般の観光を取り 巻く状況を取り纏め、JICA として採るべき協力方針を明確化する作業を支援した。ま た、TICAD IV の観光分野におけるフォローアップに資する当該分野における具体的案 件を複数件形成する作業に協力した。 期間: 平成 22 年 4 月 7 日から平成 22 年 12 月 17 日まで 業務従事者: 松崎 夏奈 当財団事業部主任 (6) タンザニア国「地方自治研修能力強化計画」終了時評価調査 本プロジェクトは、タンザニア国の自治体の人的キャパシティ向上の一環として、首 相府地方自治庁における自治体職員に対する研修運営管理能力の強化を目的とした技 術協力プロジェクトである。同プロジェクトの終了を控え、今後のプロジェクト活動に 対する提言(特に要請のあったフェーズ 2 の採択可否の検討に資する提言)と教訓を導く ことを目的として、終了時評価が実施された。この評価調査に評価分析担当として参加し、 プロジェクトの当初計画と活動実績、計画達成状況を確認し、評価 5 項目による評価実施 の支援を行った。 期間: 平成 22 年 6 月 1 日から平成 22 年 7 月 7 日まで 業務従事者: 房前 理恵 当財団国際開発研究センター主任 29 (7) コロンビア国「国内避難民支援のための地方行政能力開発プロジェクト」専門 家派遣 JICA はコロンビア国政府とともに、地方自治体(ボリーバル県、マグダレナ県及びそ の県庁所在地のカルタヘナ市及びサンタマルタ市)において、国内避難民を受け入れて いる全ての自治体が策定を義務付けられている「統一包括計画」に基づいたプロジェク トの計画策定・実施・モニタリングにかかる能力強化を目的としたプロジェクトを実施 している。同プロジェクトに PCM 手法指導の専門家を派遣し、相手国カウンターパート が行う PCM 手法を用いた各種ワークショップ・研修の実施を支援した。 期間: 平成 22 年 8 月 13 日から平成 22 年 10 月 12 日まで 業務従事者: 松本 幸子 当財団事業部主任 (8) マラウィ国「持続可能な土地管理促進プロジェクト」詳細計画策定調査 わが国は、マラウィ国の灌漑農業振興プログラムのもと、これまでに「小規模灌漑開 発技術協力プロジェクト」、「農民組織による(中規模)灌漑施設設計管理能力向上計画 調査」(開発調査)、「ブワンジェバレー灌漑施設復旧計画」(無償資金協力)、における 協力を行ってきた。これまでの支援の成果を踏まえ、同国は持続可能な土地管理に資す る技術の普及を目的とした技術協力プロジェクトを要請し、これを受け、JICAは詳細計 画策定に係る調査を実施した。同調査に評価分析担当として参加し、関連情報の整理を 行い、現地調査計画の策定を支援した。 期間: 平成 22 年 9 月 22 日から平成 22 年 10 月 15 日まで 業務従事者: 浜岡 真紀 当財団企画開発室主任 (9) インドネシア国「知的財産権保護強化プロジェクト詳細計画策定調査」 インドネシア国法務人権省知的財産権総局は、効果的かつ効率的な知的財産権行政シ ステムの確立を目指し、人材育成、組織機能の強化、知的財産権の重要性に関する啓蒙・ 普及を内容とする知的財産権行政の改善のための取り組みを行っているが、この取り組 みのための人材、知見が不足している。同システムの更なる効果拡大・効率改善を目的 として、わが国に対して技術協力プロジェクトによる支援が要請された。標題調査に評 価分析担当として参加し、評価 5 項目による事前評価を含む詳細計画策定を支援した。 期間: 平成 22 年 10 月 4 日から平成 22 年 12 月 10 日まで 業務従事者: 白井 和子 当財団事業部次長代理 (10) 中国「山西省雁門関地区生態環境回復および貧困緩和プロジェクト終了時 評価調査」 JICAは中国山西省政府と、モデル地区(右玉県および婁煩県)において、①過度な耕 作を防止するための適正な県レベル土地利用計画を策定し、②県レベルの土地利用計画 を基に村レベルの開発計画を策定し、土壌流出など生態環境悪化を防止するための多年 草牧草の栽培への段階的転換を図り、③多年草牧草を活用し、かつ農民の生計を向上さ せるための畜産技術を改善し、④農民に対する技術普及体制の構築・強化を行うため、 本プロジェクトを実施している。プロジェクトの終了を控え、今後のプロジェクト活動 30 に対する提言及び今後の類似事業の実施にあたっての教訓を導くことを目的として、終 了時評価が実施された。この評価調査に評価分析担当として参加し、プロジェクトの当初 計画と活動実績、計画達成状況を確認し、評価5項目による評価実施の支援を行った。 期間: 平成 22 年 10 月 21 日から平成 22 年 11 月 30 日まで 業務従事者: 一宮 尚美 当財団企画開発室主任 (11) 平成 22 年度案件別事後評価:パッケージ I-1 パキスタン国・バングラデ シュ国 説明責任と相手国及び JICA の事業改善を目的として、標題国において完了後 3、4 年 が経過した無償資金協力事業 2 案件について、DAC 評価 5 項目による事後評価(外部評 価)を実施している。 期間: 平成 22 年 10 月 22 日から平成 23 年 11 月 11 日まで (23 年度継続中) 業務従事者: 藤田 伸子 当財団企画開発室室長 房前 理恵 当財団国際開発研究センター主任 (12) マラウィ国「地方給水運営維持管理プロジェクト」詳細計画策定調査 マラウィ国政府は「国家成長開発戦略」の中で、2011年までに安全な衛生施設へのア クセス率を95%まで上げることを目標としている。しかし、2005年時点の実績は計画を 大きく下回っており、特に農村部での衛生の取り組みの必要性が認められた。かかる状 況下、同国政府は国家目標を達成するために、標題プロジェクトを策定し、技術協力を 要請してきた。これに対しJICAは、本件実施に必要な情報の収集及び内容の事前評価、 また基本的な枠組みについて先方関係機関と協議を行い、合意することを目的として、 詳細計画策定調査団を派遣した。同調査に評価分析担当として参加し、評価5項目によ る事前評価を含む詳細計画策定を支援した。 期間: 平成 22 年 10 月 25 日から平成 22 年 12 月 10 日まで 業務従事者: 房前 理恵 当財団国際開発研究センター主任 (13) モザンビーク国「ザンベジア州持続的給水・衛生改善プロジェクト(第五 年次)」 (日本テクノ株式会社への補強) わが国無償資金協力により供与された給水施設の運営・維持管理強化と衛生教育を通 じた衛生改善を目指して平成 18 年度に開始された JICA 技術協力プロジェクトの社会経 済調査/PCM 計画策定担当専門家として、PDM 改訂やモニタリングシステムの見直しの ファシリテーションを実施した。 期間: 〔第五年次〕平成 22 年 11 月 1 日から平成 23 年 3 月 31 日まで 業務従事者: 浜岡 真紀 当財団企画開発室主任 31 (14) 平成 22 年度案件別事後評価:パッケージ I-2 グアテマラ国・ニカラグア国 説明責任と相手国及び JICA の事業改善を目的として、標題国において完了後 3、4 年 が経過した無償資金協力 4 案件について、DAC 評価 5 項目による事後評価(外部評価) を実施している。 期間: 平成 22 年 11 月 1 日から平成 23 年 11 月 18 日まで(23 年度継続中) 業務従事者: 朝戸 恵子 当財団企画開発室次長 野口 純子 当財団企画開発室主任 (15) 平成 22 年度案件別事後評価:パッケージ II-3 中国・モンゴル国 説明責任と相手国及び JICA の事業改善を目的として、標題国において完了後 3、4 年 が経過した有償資金協力 3 案件、無償資金協力 2 案件について、DAC 評価 5 項目による 事後評価(外部評価)を実施している。 期間: 平成 22 年 11 月 2 日から平成 23 年 10 月 31 日まで(23 年度継続中) 業務従事者: 藤田 伸子 当財団企画開発室室長 浜岡 真紀 当財団企画開発室主任 房前 理恵 当財団企画開発室主任 一宮 尚美 当財団企画開発室主任 (16) 平成 22 年度案件別事後評価:パッケージ II-7 インド国 説明責任と相手国及び JICA の事業改善を目的として、標題国において完了後 3、4 年 が経過した有償資金協力 1 案件について、DAC 評価 5 項目による事後評価(外部評価) を実施している。 期間: 平成 22 年 11 月 4 日から平成 23 年 10 月 31 日まで(23 年度継続中) 業務従事者: 高木 桂一 当財団国際開発研究センター主任 林 代至未 当財団国際開発研究センター主任 (17) スーダン国「南部スーダン行政能力強化に係る基礎情報収集・確認調査」 2011年1月に予定されていた住民投票後の南部スーダンの平和の定着に直結する南部 スーダン政府の能力強化に向けた支援方針を検討するために必要な基礎情報を収集・分 析することを目的として標記調査が実施された。同調査に「行政機構・地方行政」担当 として参加し、関係者と協議を行い、必要な情報を収集・分析した。 期間: 平成 22 年 11 月 5 日から平成 22 年 12 月 22 日まで 業務従事者: 渡邉 恵子 当財団国際開発研究センター次長代理 (18) 中国「衛生技術プロジェクト有償資金協力」専門家派遣 本プロジェクトは、中日友好病院において中西部地域医療機関の医療従事者に対する 研修を実施し、これら人材の院内感染対策能力の向上を目標とするものである。また、 わが国の円借款を通し整備してきた感染症関連の医療機器の適正使用へ結びつき、事業 効果の増大及び持続性の担保へと繋がることが期待される円借款附帯プロジェクトで 32 ある。同プロジェクトの関係者がPDMに規定した各活動を円滑に進めるために、PCM手法 の専門家として派遣され、関係者に対するPCM手法の訓練を実施した。 期間: 平成 22 年 12 月 6 日から平成 23 年 1 月 13 日まで 業務従事者: 濱田 真由美 当財団事業部部長代行 (19) インドネシア国「南スラウェシ州地場産業振興プロジェクト」中間レビュ ー インドネシア国南スラウェシ州では市場ニーズの把握不足、人材・技術の不足、関連 産業及び州政府支援・連携不足、関連法制度の未整備等、付加価値を生むための環境が 十分に整っておらず、産業が未発達の状況にあった。このため、JICAは同国政府ととも に、地域資源の加工促進、品質改善を行うとともに、関連機関や地域の連携体制を強化 するため、標記プロジェクトを実施している。プロジェクト期間中間地点にあたり、今 後に向けての教訓と提言を纏めるため、中間レビュー調査団が派遣された。これに評価 分析担当として参加し、これまでのプロジェクトの進捗を確認し、評価5項目による評 価実施の支援を行なった。 期間: 平成 22 年 12 月 13 日から平成 22 年 2 月 4 日まで 業務従事者: 白井 和子 当財団事業部次長代理 (20) 平成 22 年度案件別事後評価:パッケージ I-5 セネガル国 説明責任と相手国及び JICA の事業改善を目的として、標題国において完了後 3、4 年 が経過した技術協力プロジェクト 2 案件について、DAC 評価 5 項目による事後評価(外 部評価)を実施している。 期間: 平成 23 年 1 月 11 日から平成 23 年 11 月 30 日まで(23 年度継続中) 業務従事者: 高木 桂一 当財団国際開発研究センター主任 濱田 真由美 当財団事業部部長代行 (21) 東ティモール国「コミュニティ道路整備アジア開発銀行協調プロジェクト」 専門家派遣 JICAは、東ティモール国の地方道路と小規模公共事業を共同で維持管理するための地 方行政及びコミュニティの能力向上を通じ、社会サービス及び経済活動へのアクセスが 向上することを目指している。日本政府貧困削減基金を活用した無償資金協力と協調する 形で、東ティモール国の経済基盤省道路・橋梁・治水局(カウンターパート)に対し、 専門家派遣と機材供与を実施している。同プロジェクトに社会分析/社会開発専門家と して派遣され、カウンターパートに対する指導・助言を行っている。 期間: 平成 23 年 2 月 28 日から平成 24 年 3 月 30 日まで(23 年度継続中) 業務従事者: 一宮 尚美 当財団企画開発室主任 33 2. 日ASEAN統合基金からの受託 Capacity Development in Disability and Development for CLMV Government Officers (「障害と開発」に関する行政官の能力向上プロジェクト) ASEAN 諸国の中でも比較的発展の遅れているカンボジア、ラオス、ミャンマー、べ トナムの 4 カ国(以下 CLMV)の障害分野の政策策定に携わる行政官に対し、自国の現状 を理解した上で開発と障害に関する指針を持つことができるよう、平成 19 年 7 月よ り 3 年間のプロジェクトを実施してきた。 22 年度 3 月に開催されたラップアップセミナーを最後に、事業活動は終了し、22 年度はこれまでの活動を振り返ると共に、本プロジェクトの成果を取りまとめた報告 書を作成した。同報告書は英文で作成されると共に、対象 4 カ国の各国語にも翻訳さ れ、当財団のホームページに掲載されている (http://www.fasid.or.jp/shuppan/ hokokusho/asean/index.html) 。 期 間:平成 19 年 7 月より 3 年間 業務従事者: 朝戸 恵子 当財団企画開発室次長 渡邊 淳子 当財団企画開発室主任 和山 貴子 当財団企画開発室主任 34 Ⅴ.国際開発研究大来賞 多様化する国際開発のニーズに対応した新たな指針を提示する研究を奨励するため、 前年度に出版された優秀な研究図書を顕彰する当事業は、当財団の初代評議員会会長を 務められた故大来佐武郎氏(元外務大臣)を記念して平成 9 年に創設した。平成 22 年 度は 31 点の応募があり、うち 1 点が受賞した。 1. 募集選考の経緯 ○募集対象 平成 21 年度(平成 21 年 4 月~平成 22 年 3 月)に発行された日本人により執 筆された書籍を対象として公募(自薦他薦可)。 ○審査委員 審査委員 浅沼 信爾 一橋大学国際・公共政策大学院客員教授 荒木 光弥 国際開発ジャーナル社代表取締役 大塚 啓二郎 政策研究大学院大学教授 兼 当財団連携大学院プログラムディレクター 大来 洋一 政策研究大学院大学名誉教授 河野 善彦 財団法人オイスカ事務局上席顧問 兼 日本アマゾンアルミニウム株式会社常勤監査役 ○受賞作品 廣野 良吉 成蹊大学名誉教授 湊 直信 当財団国際開発研究センター所長代行 (1 点) 田辺 明生 著 『カーストと平等性 - インド社会の歴史人類学 -』(東京大学出版会) 2. 表彰式・記念講演会 日 場 程:平成 22 年 12 月 2 日(木) 所:当財団セミナールーム 35 Ⅵ.広報事業 当財団の活動及び日本の ODA に関する広報を、下記のとおり実施した。 1. ニューズレター発行 当財団の活動紹介、外部からの寄稿等を掲載したニューズレター『FASID NEWS』 (第 94 号)を発行し、開発援助関係機関、関係者に配布した(現在休刊中) 。 2. リーフレット作成 当財団の活動を簡潔にとりまとめたリーフレットを改訂し、財団の紹介資料として配 布した。 3. FASIDウェブページ (www.fasid.or.jp) 財団及び各事業の概要紹介に加えて、これまでの調査・研究成果を掲載するとともに、 募集、案内、刊行物等に関する最新情報の提供を行った。 36