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(5) ものの燃え方と空気

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(5) ものの燃え方と空気
(5)
ものの燃え方と空気(第6学年)
■
この単元では
物を燃やし,物や空気の変化を調べ,燃焼の仕組みについて学習します。
■
留意事項
・
やけどや火事に十分注意しましょう。
・ びんに傷があると割れる場合があるので,事前に点検しておきます。
・ 250 ㎤の集気びんよりも 500 ㎤の集気びんの方が割れにくくて安全です。
・
過酸化水素水を使う際には,濃度と量を確かめて使いましょう。
【ふたをしたびんの中でろうそくを燃やす実験】
ふたは金属のものを使
やけどに注意
います。(ガラスは割れや
すい)それがない場合は,
換気をしましょう。
段ボールにアルミホイル
繰り返し行うとびんが
をまいたもので代用でき
熱くなるので,下の方を
ます。
持つようにしましょう。
近くに燃えやすいものを置
かず,燃えがら入れ,ぬれ雑
巾を置いておきます。
【空き缶の中で木を燃やしてみよう】
安全のために,バケツ
やけどに注意
に水を入れて置いておき
ましょう。
屋外の燃えや
すいものがない
缶に穴を開けたり,
場所で行いまし
切ったりする作業を
ょう。
行わせる場合は,けが
をしないように十分
缶が熱くなるの
注意してください。
で,冷えるまでさわ
らないようにしまし
ょう。
倒れないように,平ら
な場所で行います。
ワンポイントアドバイス
砂の上に缶を立てる
燃え続けさせるにはどうしたらよいか,いろいろな工夫を考えさせ
たい実験です。
と,より安定感が増しま
す。
空き缶でコンロを作り,湯を沸かしたり,ご飯を炊いたりすること
によって,空気の流れを意識させるという方法もあります。
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■
この単元で準備するものは
ろうそく,マッチ,燃えがら入れ,ぬれ雑巾,割りばし,集気びん(250 ㎤,500 ㎤),燃焼さじ,
集気びんのふた,針金,ろうそく立て,底なし集気びん(250 ㎤),粘土,線香,水槽,気体検知
管,ガスバーナー,石灰水,二酸化マンガン,過酸化水素水,実験用酸素ボンベ(スプレー式),カ
セットコンロ,アルミホイル,金網,空き缶,バケツ
など
【びんの中で酸素を発生させながら、ろうそくを燃焼させる実験】
最初はふたをして,酸素を十分に
やけどに注意
貯めます。
過酸化水素水は5%程度に薄めた
二酸化マンガンは実
ものを使います。入れる量は,250 ㎤
験後も変化しないの
のびんの場合 30∼50 ㎤が適量です。
で,再利用できます。
過酸化水素水は 30%程度の溶液でもたいへん危険で,取り扱いには注意が必要です。びんを開ける
ときには,噴き出すことがあるので,顔を近付けないようにし,最初に栓を少しゆるめてから開けま
しょう。高濃度のものが皮膚に付着すると,痛みを伴い白斑が生じます。
オキシドールを使う場合は,3%なので,少し多めに入れます。過酸化水素水の濃度が濃すぎると
酸素が激しく発生し,炎が大きくなりすぎたり,液が噴き出したりして事故につながる場合があるの
で注意しましょう。(p.23 参照)
【酸素の中でいろいろなものを燃やしてみる実験】
観察中に顔を 近付けすぎな い
酸素を集気びんに
やけどに注意
ようにしましょう。
集めるには,酸素ボ
非常に激しく燃焼するため,集気びんが割
ンベが安全で便利で
れたり,ふたが熱くなったりして,やけどの
す。
危険性が大きい実験です。
酸素の中では,スチールウールなど
も激しく燃焼させることができます。
集気びんが割れないように,底に水や砂を
使用済みの酸素ボンベは,
入れておきましょう。
必ず穴を開けてから処分しま
しょう。
ワンポイントアドバイス
子どもたちは,ろうそくの火が消えたときは,集気びんの中の酸素がすべてなくなったときだと考
えがちです。後で学習する気体検知管を使った実験で,そうではないことを確認させましょう。
燃焼の仕組みと関連させて消火についても指導し,火を扱うときにぬれた雑巾をそばに置いておく
理由を考えさせると,燃焼についての理解が深まるとともに,日常生活へとつなげることができます。
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