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立正大学仏教学部
立正大学仏教学部 〒141-8602 東京都品川区大崎4-2-16 電話: 03-3492-8528 E-mail : [email protected] 仏教学部オリジナル・ホームページ 2017 仏教学科[思想・歴史コース/文化・芸術コース]/宗学科[日本仏教コース/法華仏教コース] http://bukkyo.rissho.jp/ 仏教学部 立正大学 仏教学部案内 沙羅(サーラ)2016▶2017 立正大学に住み着いて、仏教に縁のある人の前に現れる白い妖精「ブッダン」。 仏教学部の卒業生が創り出した、仏教学部非公式キャラクターです。 ど な が 見 S こ い き つ A に 学 っ か L も び と る。 A 仏教 の学びから未来へ。 仏教学部の4年間が、あなたの「これから」を作ります。 文化の 特性を探る 世界を 見すえる 。 へ 平和の 秘密を知る 来 未 感性を 豊かにする 物語を ひも解く 「ふつう」 とは何か 仏教を 哲学する 生きる よりどころに めぐりあう け 」にだ 人 る があ 関心 な 特別 教に 仏 れる ん。 「 ジさ は、 ませ ー 扉 り メ の あ み、 にイ では 学部 み込 般 け 教 包 一 わ 仏 界を は、 いる や世 領域 。 れて 会 の か 社 ます び 開 え、 でい の学 超 ん 部 学 かに で及 する 仏教 にま を遥 の 部 枠 吸収 深 の で 」 ため の 間 教 きる の心 4年 生 「仏 す ち く た ご らし す。 で私 で過 自分 ずで 一方 パス 、 は ン は る ャ とな 経験 のキ 針盤 識と 都心 羅 知 な かう ざま へ向 来 さま 、未 なり 糧と 「うち」 と 「そと」 を比べる ものごとの 道理を知る 川発 品 立正大学仏教学部 入学 者受 入れの方 針 ( アドミッション・ポリシー) 自己を 見つめなおす 生と死について 考える 仏教学部では、仏教学科および宗学科の教育目的 に共感した、右記のような者の入学を期待します。 法華経・日蓮聖人、仏教思想・仏教文化に深い 関心を持つ者 正義を尊ぶ高い倫理観を持ち、仏教を通じて自己形成と社会貢献を志す者 学問に対する向上的意志を有している者 仏教学科 仏 教学科での学びによって得られるものを端的に表現すれば、生きていく ここにしかない ための力、 「教養」という言葉になります。知識の量だけではなく、氾濫 学び発見! する情報に惑わされず、自分の価値観を持つことが真の教養であり、それを得 るためには日本をはじめ、世界の文化史を探究・考察することがとても重要です。 私たちはすぐに「新しいもの」を求めがちですが、未来をひらくヒントは、突如と 芸術実習 「制作」 を通じて仏像に込められた 時代のメッセージを読み取る。 1年次の芸術実習基礎から始まる創造的体験の集大成は、 して湧いてくるものではなく、実は歴史の中に隠されています。 4年次の卒業制作 (選択) 。 「モチーフそのものになって内側から眺める」 体験が 仏教学にはもともと思想・哲学や歴史学、美術史といった多様な学問領域が含ま 新たな視点での文化・歴史の理解と、自己の発見につながります。 れています。仏教を通じて世界の文化を俯瞰的に比較研究し、仏像などの制作実 習によって「内」からも文化・芸術が誕生するダイナミズムを体感する。そうした 美術に関心の高い学 多様なアプローチを取り入れていることが仏教学科の特色です。さまざまなアプ 生が受講を楽しみに ローチをつなぐことで、学生それぞれがユニークな学びを体験できるはずです。 している科目の一つ が、 「芸術実習」 です。 秋田貴廣 教授 A K I T A T A K A H I R O 仏画や仏像を自分の 手で制作するという 授業は、美術系大学のそれと一見同じよう に思えますが、仏教学科では制作という行 為を、仏教という視点で文化や歴史を探究 するためのアプローチ(手法)と捉えていま 仏教 学科 す。そのため、集大成とも言える卒業制作 では、歴史的な仏画・仏像をモチーフにし た作品と小論文を同時に提出することが求 多彩なアプローチで世界の文化を考察し、 現代を生きる力となる「教養」を養う。 められます。たとえば飛鳥時代と鎌倉時代 の仏像を比較すると、ポーズや筋肉などの 表現に大きな違いがあります。単なる「模 倣」ではなく、それぞれの仏像が誕生した 時代背景を知り、それに込められた思想や 感性を探究すること 思想・歴史コース が芸術実習の目的と 文化・芸術コース <学修のねらい> 「思想・歴史コース」は、経典や 聖典といった文献に基づいて仏 教思想を読み解き、人類の偉大 な足跡から現代に活きる智 慧を <学修のねらい> 「文化・芸術コース」では、美術・文 学・音楽・伝統芸能など先人の遺し た文化遺産にフォーカスし、文化 としての必然性や普遍性を見出 すとともに、異文化との比較を通 じて自分たちの文化を再認識する ことを学修目標に掲げています。 そのために、知識と体験を同時に 吸収するさまざまな実習形式の 授業を用意しています。 学ぶことを目的にしています。そ のため、文献に記された内容を きちんと理解するための読解力、 外国語の史料を参照できる語学 力を養うためにさまざまな授業 を用意しています。 言えるのです。秋田 貴廣教授のもとで、 卒業制作に取り組む 学生たちからは、 「先 生がおっしゃる『モチーフそのものになっ て、中から眺めてみる』という言葉の意味 がようやく理解できるようになりました」 という言葉を聞くことができました。 秋田教授によると、作品を作るという行為 は、自分の内面と徹 底的に向き合うとい C O N C E P T C O N C E P T ❶ 世界的な視座で仏教の歴史を学ぶ。 Concept ❷ 異なる学問領域と仏教の関連性に目を向ける。 Concept ❸ 仏教思想の根本にある 「寛容さ」 を理解する。 Concept ❶ 遺された“もの”が発するメッセージに耳を傾ける。 Concept ❷ 多様性を学ぶことを通して適正な文化理解につなげる。 Concept ❸ 日本文化を体系的に学習し、その可能性と課題を知る。 うこと。 「作品には、 Concept 本人さえも気づか ない心の奥底にある ものが表れます。自 学 び の 領 域 ●原始仏教の思想 ●部派仏教の教理 ●大乗仏教の思想 ●仏教のはじまりと展開 sala 4 学 ●仏教と他宗教の思想を比較検証 ●文献・史料の読み方 ●他言語の学修 (サンスクリット語、チベット語ほか) び の 領 域 ●仏教美術の展開 ●アジアの精神文化 ●南・中央・東アジアの仏教美術 ●異文化との比較 (ヒンドゥー教・儒教ほか) ●日本の仏教文化 ●仏像・仏画の制作実習 ●文化としての宗教 分自身を知ることも 実習の意義と言える でしょう」 (秋田教授) sala 5 仏教学科 学部共通 仏教学科の Hop Step Jump デス・エデュケーション 悲しみに共鳴できる感性を養い、 よりよく 「生きる」 力をはぐくむ。 ここにしかない 学び発見! インドからアジア各地、さらに世界へと広まった仏教の歴史的な流れを学ぶ 思想・歴史コースでは、異文化を理解するための基礎力を着実に身につけます。 文化・芸術コースでは独自のアプローチで文化の本質に迫ります。 ●思想・歴史コース 開講から20年以上の歴史を持つ 「デス・エデュケーション」 は、 入学前から受講を心待ちにする学生が少なくないほどの人気カリキュラム。 Hop Step Jump ポータル 基礎力 専門性 宮沢賢治や日蓮聖人の体験や死生観を題材に、 「生」 のための 「死」 に向き合います。 宮沢賢治の遺志により発行 された 『国訳妙法蓮華経』 。 デス・エデュケーション( 「死の教育」 「死の 準備教育」 )は、普段私たちが目を背けがち な「死」に向き合うことをテーマとする授業 です。この講義では、ドイツ人哲学者アル フォンス・デーケンスが死生学として確立 1年次 2・3年次 4年次 異文化圏の宗教対立など話題性の高い時 事問題を取り上げ、歴史的経緯などを解 説しながら仏教との相違を探る準備教育 に重点を置きます。 専門性を高めるための素養となる、仏教 の基礎や歴史、語学、レポート作成に欠 かせないコンピュータの基本知識などを 学んでいきます。 興味を持った分野の探究を進め、関連す る領域にも視点を広げながらテーマをし ぼり込み、4年間の集大成として卒業論 文にトライします。 した「よりよく生きるために、死とどう向 き合うか」という主題に対して、仏教的視 点からアプローチしています。 講義の題材には、妹の死に際してその悲し みや嘆きの心情を隠すことなく表現した宮 ●文化・芸術コース Hop Step Jump ポータル 基礎力 専門性 沢賢治の作品が用いられます。賢治の作品 1年次 2・3年次 4年次 学修の入口としてひそかなブームを巻き 起こしている仏像などを取り上げ、文化 を理解するための基礎知識や、さまざま な視点を学びます。 仏教との関連性だけでなく、当時の時代 背景や人々の考え方、文化財に込められ たメッセージにまで思いをめぐらせるこ とで、文化を多面的に理解していきます。 4年間の講義・実習を通じて自分の中にた くわえられた知識や感性を集約し、卒業 論文あるいは卒業制作に取り組みます。 宮沢賢治は生前、作品の草稿(下書き)用として手帳を愛 用していた。写真は、亡くなる前に使っていた14冊目の レプリカ。有名な 「雨ニモマケズ」 の書き込みがある。 を取り上げる意味として、授業を担当する 北川教授は「親しい人との別れは誰にとっ ても耐え難いできごと。悲しみは自分だけ が直面するものではないことに気づくこと が死と向き合う第一歩になる」と解説しま す。日本人がタブー視しがちな「死」を、誰 にでも訪れる必然と捉え、それを意識して に残っている科目は、2年 生で履修した宗教心理学。著名 関心のある人だけでなく、 漫然と生きるかで、人生の質は大きく変わ 美術的な志向のある人や幅広い る―。それが北川教授のメッセージです。 学びを体験したい人など、さまざま な心理学者が仏教をどのように捉え 文化研修への参加は絶対おす たな一面に気づきました。 すめ!<3年生> 年生> <4年生> 学べば学ぶほど、 仏教は 「寛容な宗教」 であると いう思いを強くしました。コミ ュニケーションで苦手意識を持た ずにいられるようになったのも、 仏教を学んだおかげかも。 <4年生> sala 6 講義では釈尊、日蓮聖人といった仏教にま な人々と出会えるのが魅力。仏教 ていたかを知ることで、仏教の新 V O I 毎日を大切に生きるか、死から目をそむけ 仏教に 特に印象 C E 芸術や美術 の涅槃の塑像など、 「現物は国宝級」という 亡き人とのつながりを思い起こさせてくれるのが経文であり、花を 歴史的・文化的価値の高い資料にふれられ たむけるという行為であり、 「ありがとう」という感謝の言葉です。 ることも、この授業の大きな魅力です。 私たちには亡くなった人たちのぶんまで、しっかりと生きていく責 プンキャンパスで卒業制作の仏像 な世界に迎えられますから、本当に目を向けなくてはいけないのは、 展示に惹かれて仏教学部を志望。実 悲しみを抱えたまま残された者なのです。 この講義が、意識して <3年生> 描いた安土桃山時代の「涅槃図」や飛鳥時代 したが、ここ数年受け止められ方が変化してきたように感じます。 任があります。宗教的な観点から言えば、亡くなった方々は安らか 感じられたのが最大の収穫です。 す。入滅のときを迎えた釈尊と弟子たちを 近代以降、葬送儀礼は 「形式化している」 と否定的に捉えられてきま に関心があったので、オー 生活と仏教がこんなにも身近だと つわる人物の死生観や臨終の様子も学びま 祈りと前進が、生きている私たちの使命 生きることの大切さを考えるきっかけになることを願っています。 「この授業は成績のよさを競うものではあ りません。死を意識し、悲しみを解き放ち、 生きる勇気が見いだせたのなら、教育者と 北川前肇 教授 してこれほどの喜びはありません」 。 (北川教授) sala 7 宗 ているのを目にします。そうした社会的な要請によって、宗学科で 宗学基礎演習 2年次以降の学修に向けての 「強固な土台」を構築する。 は2015年に「日本仏教コース」を設けています。このコースはより仏 入学時に抱いている仏教への興味・関心を大切にはぐくみ、より深い学びに ここにしかない 海 外で高まりを見せる「Cool Japan(日本ブーム)」に牽引され 学び発見! る形で、国内でも自国の文化に関心を寄せる人々が増えてき ました。仏教についても、新聞や雑誌、テレビ番組などで取り上げ 学 科 結びつけるために、宗学科では新入生を対象に、仏教の学びに必須となる 教が身近なものになり、多様な学生を迎えられることになると期待 古典文法や漢文の知識をじっくり養う必修科目を用意しています。 しています。いっぽう法華仏教コースでは、日蓮聖人の生涯を辿り、 法華経の教えを学ぶことで、仏教の本質に迫ります。両コースとも、 古文と漢文は、仏教 さまざまな個性を持ったクラスメートと出会い、刺激を与え合って、 を学ぶ上で欠かせな 充実した学生生活を送ってほしいですね。 い素養です。一方で、 仏教への興味を胸に 安中尚史 教授 A N N A K A N A O F U M 入学した新入生の中 I には、それらの知識 が十分でないという不安を抱えている学生 も少なくないという現状があります。 宗学科の2年次以降には、漢文で書かれた テキストを使った授業の頻度が高くなり、 宗 学科 文献を読むためには古典文法と漢文が必須 となることから、1年生の必修科目として 「宗 学基礎演習 1・2 」を設けています。講義を 担当する武田悟一講師が「土台固め」と位置 国内外で関心が高まる 「仏教」 を 日本文化との関係性から捉えるコースを設置。 づけるこの科目では、前期に行われる演習 1で古文を、後期の演習 2 では漢文を、意 味を理解しながら読む力を養います。講義 と演習を効果的に組み合わせ、 「主体的に学 日本仏教コース 法華仏教コース <学修のねらい> <学修のねらい> 日本に伝来した仏教は、古来の信仰と共存する形で定着していき 国の内外に騒乱の火種を抱え ました。このコースでは、歴史、文化・芸術、政治、社会習俗な ていた鎌倉期、数々の試練を どさまざまな角度から学問的なアプローチを加え、独自の発展を 物ともせず人々の救済に生 遂げた日本仏教の 涯を捧げた日蓮聖人。その ぶ姿勢」 を引き出す授業スタイルがこの科目 全容に迫り、仏教 生き方は、現代に暮らす私 の特長です。教材には、日蓮聖人の思想が を日本人の思考や たちにもさまざまな示唆を 行動を方向づける 与えてくれます。 「法華仏教 アイデンティティ コース」では、日蓮聖人の言動や著書、思想 (拠 りどころ)とし の礎となった法華経の学修を通じ、困難に打 て再評価します。 凝縮した著作がまとめられた 『日蓮聖人遺文 要集』 や 『法華経』 などが用いられます。伝統 的な経典の読み方と漢文読みの違いにも着 目しながら、クラス全員でリズミカルに音 ち勝つ強くしなやかな心を備えた次世代の担い手を育成します。 飯高檀林講堂 読することで、大切な教えが知らず知らず C O N C E P T C O N C E P T ❶ 日本人の価値観を形づくる仏教的DNAに気づく。 Concept ❷ 伝統的な思想・文化・慣習を仏教を通じて再評価する。 Concept ❸ 仏教を正しく理解し、グローバルに発信する。 Concept のうちに体の奥底に染み入っていきます。 ❶ 物事の本質を見抜く優れた判断力をはぐくむ。 Concept ❷ 社会や他者をいたわる慈悲の心を養う。 Concept ❸ 日蓮思想・教団史を理解し、教えを未来につなげる。 Concept 「強固な土台があってこそ、しっかりした柱 を立て、何層もの建物を築くことが可能に なります。ここでの 学 び の 領 域 学 び の 領 域 ●仏教伝来のプロセス ●仏教各宗派の教義 ●日蓮聖人の著作・手紙の学修 ●仏教の総合的な理解 ●日本仏教の歴史的展開 ●現代社会における諸問題と仏教 ●法華経の学修 ●21世紀社会と法華仏教のあり方 ●仏教と日本文化史 学びを自信にして、 思い思いに設計図を 描き、より深い学び ●日蓮教団の成立と展開 に向かって欲しいと 武田悟一講師 sala 8 思います」 (武田講師) sala 9 宗 学 科 宗学科の Hop Step ブッダンツアー 仏教発祥の地インドをはじめ、世界に残る仏教の足跡を辿り、 Jump 異文化を体感する課外授業 「仏教文化研修」 は、 独自の発展を遂げた日本仏教に多方面からアプローチする日本仏教コースと 1994年のスタート以来多くの学生が体験した大人気のカリキュラムです。 日蓮聖人の言動や著書をひも解き、法華経を深く学ぶ法華仏教コース。 仏教学部ならではのリアルな学びをあなたも体験してください。 日本仏教の学びを通じて次代の担い手の育成にも力を注いでいます。 *科目履修 (参加) は1年次から任意で毎年可能。実費は参加者負担となります。 *訪問国は、国際情勢や環境等の変化に応じて毎年異なります。 学びの舞台は世界! ●日本仏教コース Hop Step Jump ポータル 基礎力 専門性 仏跡を辿り、異文化にふれる。 中国 中国三大石 窟の一つである 雲 岡石窟や伝教大師最澄が 天台教学を学んだ天台山な どを訪ね、悠久の歴史を実感。 日本 1年次 2・3年次 4年次 私たちが何気なく使っている言葉、生活習慣、 年中行事には、仏教に由来するものが数多く あることを知っていますか?身近な例を挙げ ながら日本人と仏教との深いつながりを探っ 日本仏教を構成するさまざまな宗派の教義を 学修するほか、専門的な分野の研究に欠かせ ない史料を読み解く力を身につけます。 これまでの学修を通じて最も興味を持った分 野について、指導教授のアドバイスを受けつ つさらに研究を進め、卒業論文を執筆します。 ていきます。 仏教文化研 修の舞台は国内 にも。国内研 修では奈 良 県 飛 鳥の寺院などを訪ね、日 本仏教の源流を体感。 インド ●法華仏教コース Hop Step Jump ポータル 基礎力 専門性 高雄神護寺/京都府 サールナート 仏 教 文 化 研 修 で は4年 に 一 度 イ ン ド を 訪 れ て い ま す。 2014年度はインドとスリラ ンカの仏跡を訪ね、仏教の源 流を探訪。 イタリア ミラノ大聖堂 近年では仏教という枠組み を超えて異文化圏にも足を 伸ばしています。古代ローマ から、ルネサンス、バロック 期の宗教芸術を鑑賞。 1年次 2・3年次 4年次 4年間の学修へと向き合う心を整えるため、 建学の精神(真実・正義・和平)に込められた 思いをわかりやすく解説していきます。 専門性の高い授業に移行する準備段階とし て、日蓮聖人の思想や日蓮教団の歴史などを 体系的に学んでいきます。僧侶としての教養 を身につける実践的な授業も用意しています。 積み重ねた知識を総動員して、最大の難関と される『観心本尊抄』の読解に挑みます。さら に、卒業論文の執筆により4年間の学修成果 を形にします。 日本最古の大学と評される 仏教教育の最高機関 いいだかだんりん 飯高檀林 立 正 大 学 の 前 身 は、 安 土 桃山時代、現在の千葉県に 開かれた日蓮宗僧侶の最高 教育機関「飯高檀林」 。明治 時代に幕を閉じるまでの約 法華経を 1年生で もっと深く学びたいという 受講した学部共通の芸術 思いから宗学科に入学。授業や 実習の授業が印象に残っていま 遺跡探訪などの課外授業を通じて、 す。難しい教義なども、基礎から 日々、教養が深まり、視野が広が 段階を踏んで学んでいくので、 っていく実感があります。 心配はいりません。 <2年生> <3年生> V OICE バイヨン/カンボジア 東南アジア インドから東南アジアへ広が った仏教伝播の流れ、その後 のヒンドゥー化の歴史を追っ て、インドネシアのボロブド ゥールとカンボジアのアンコ ール・ワット遺跡へ。 中国 雲岡石窟 a America IItaly なので、僧侶となるために 僧を育てた、歴史とノウハ 必要なさまざまな知識やふるまい China Japan 実家がお寺 300年にわたって多くの学 全米日系人博物館/アメリカ アメリカ India Cambodia インドから遥か太平洋を渡り、 アメリカ大陸にも広がった仏 教思想。博物館の展示など から北米での日本仏教の足 跡を確認。 VOICE VOICE 1年生のときから毎回参加してい から毎回 ます。仏教学部を志望したのも仏 イタリア海外研修では、初日の チェレゼートにある蓮光寺(日蓮 宗) 参拝から始まり、ミラノ、フィ レンツェ、ローマなど7つの町と 多くの文化遺産、芸術作品を鑑賞 し学ぶことができたのは私にとっ て忘れられない10日間の記憶と なりました。初めてキリスト教の 文化に触れ、圧倒的なスケールの 美術品や建造物の数々は深く印象 に残りました。<宗学科 4年生> 教文化研修があったから。普通 の海外旅行ではなかなか行けない 「仏教の聖地」で体験するリアルな 講義は、感動の一言!現地の人々 とジェスチャーを交えたコミュニ ケーションも貴重な体験です。 <仏教学科 3年生> ウが仏教学部に今も息づい を吸収したいと入学を決めました。 過去の訪問地 ています。 僧階講座の受講や道場での修業で、 ミラノ、フィレンツェ、ローマ 【イタリア:2015年】 ナーランダ【インド:2014年】 シギリヤロック、タンブッラ石窟寺院【スリランカ:2014年】 アンコール・ワット【カンボジア:2013年】 将来への自信が深まりました。 <3年生> sala ボロブドゥール【インドネシア:2013年】 五臺山、天台山【中国 :2012年】 アクロポリス遺跡、デルフィ遺跡【ギリシャ:2011年】 エフェソス遺跡、カッパドキア石窟群【トルコ:2011年】 ブッダガヤ−、ジギール (霊鷲山) 【インド:2010/2006年】 ルンビニー、カピラヴァストゥ【ネパール:2010年】 ポタラ宮、青海湖【チベット:2009年】 故宮博物院【台湾:2008年】 sala 11 C A M P U S M A P 仏教学部の学びの舞台、品川キャンパスは山手線五反田駅・大崎駅から徒歩5分。 勉強に集中したあとは学食やカフェで仲間たちと歓談。オン・オフどちらも充実の キャンパスライフがあなたを待っています。 2 新入生オリエンテーションでは、 式典や歓迎会に加えて、 暗闇の中で視覚以外の感覚を発揮して さまざまな体験をするワークショップ 「ダイアログ イン ザ ダーク」 を導入しています。 仲間と協力してイベントに取り組んだあとは、 たちまち一体感が! 1 Welcome to RISSHO! 懇談室 学食 懇談室には、教員のほかに「チューター」 と呼ばれる大学院生や卒業生が常駐。大 学生活全般の相談事に適切なアドバイス を授けてくれます。いつも扉はオープン で、入りやすい雰囲気が学生に大好評! 安くて美味しい学食は学生の味方。 1階には人気の「ドトールコーヒー」 も。2階の学食は、メガ盛りカレー などスタミナ満点のメニューも多 く、学生に人気です。 仲間とともに踏み出す、未来への第一歩。 入学した誰もが胸の中に抱える、ほんの少しの不安。 仏教学部では、ユニークなオリエンテーションやきめ細やかな相談体制を用意して、新入生の船出をサポートしています。 少人数での講義や演習で、コミュニケーションスキルを磨きます。 仏教学部の新入生全員が受講する「学修の基礎Ⅰ・Ⅱ」は、大学生活への適応と専門教育へのスムーズな 1 移行を目的にしたカリキュラムです。2つの学科の学生が混ざり合い、交流しながら、コミュニケーショ ンスキルや大学で学ぶ上で必要なアカデミックスキルを身につけていきます。学科の壁を超えた多くの 出会いの中で、自分の個性に気づくことがコミュニケーションの第一歩になります。後期の 「Ⅱ」 では、美 3 術館などの見学といった課外授業も取り入れています。現地で見る・聞く・感じるという体験を通じて、 楽しみながら知識を深め、専門教育への準備を整えます。 4 2 丹治恭子 准教授 3 トークパレット 軽食コーナーや文具・書籍の店舗が入った施設の名称 は「トークパレット」 。通称「トーパレ」は学生にとって 最も身近な場所。天気のいい日には、建物の前のオー プンテラスで思い思いにくつろぐ学生で大賑わいに。 4 5 6 RiLL Com(りるこむ) RiLL Port(りるぽーと) パソコンでの作業、友人との議論や サークルのミーティング、軽食を取 りながらの勉強など、さまざまな使 い方ができるスペースです。わから ないことがあれば、学生スタッフに 相談することもできます。 sala 12 5 グループでの発表資料の作成や発 表練習、友人とのディスカッション などに最適なスペースです。テーブ ル・椅子を自由に配置し、ホワイト ボードやプロジェクタ、パソコンを 利用して、自分たちの使いやすい学 習空間を作り出すことができます。 6 図書館 書籍など活字メディアと、最新の情報 ネットワークを完備した図書館。 蔵書 数は、55万冊を超え、古文書など貴重 な蔵書も。レポート作成や試験前の調 べ物などに連日多くの学生が訪れます。 sala 13 内定者メッセージ ← 品川発 未来へ。 仏教学科主任の秋田貴廣教授が 仏 開 開会の辞を。 「仏教学部で学んだ 仏教学部 4年 流通業界内定 こ ことは、就職活動の場面でも必 キャリア・パス・ガイダンスで見つける 卒業後の進路・自分らしい生き方。 「卒業後にはどんな未来が待っているの?」 「自分らしく働ける場所を探すコツは?」 」 仏教学部では、そんな学部生の疑問や不安を受け止め、 キャリア選びをサポートするために、幅広い学年を対象に独自のガイダンスを実施しています。 ずアドバンテージになる」 と力強 ず く く挨拶。 ← キャリア探検の間口は広く取る。 司会役は品川キャリアサポート 司 3年の後期にOB訪問を体験し、先輩から「自分がど センターの草川文博課長。キャ セ リアサポートセンターがさらに 身近な存在に。 身 卒業後の生き方を柔軟に 自分らしく考えるきっかけ。 んな仕事に向いているか、早い段階から決めつけな い方がいい」とアドバイスされました。確かに、業 4年生たち。 種や職種の他にも、実際に会社を訪問して肌で感じ 仏教学部での学びは、いわゆる「実学」ではないという見方もあ た雰囲気が大切だと思います。 ● りますが、その学びはすべて、生きるための智慧であり、そう 入学後にスムーズに大学生活に溶け込み、無理なくより専門的 「仏教」 は就活のアドバンテージ。 した意味では業種を問わず求められる根本的な力と言うことも な学びへと向かっていけるように、オリエンテーションや導入 できます。仏教学部の学生が内包する価値に気づかせることも、 カリキュラムに力を注いでいる仏教学部。それらが入学という キャリア・パス・ガイダンスの重要な狙い。参加者は、パネラー 「入口」周辺の配慮だとすれば、キャリア・パス・ガイダンスは、 の体験談の中から、学んできたことをどう就職活動に生かすか、 卒業という「出口」に自信を持って進むために設けられたイベン また学生生活を送るうえでの心構えをつかみとります。早い時 ← どの会社の面接でも、仏教を学んでいることで、会 内定を得た後も、本 話が広がりました。人事担当者から「自分も仏教に 当に自分が輝ける場 所 所を探して、さらに 就 就職活動を続けたと い う4年 生。 オ ー プ 付ける材料があることは、絶対有利。仏教学部で学 トです。 期にガイダンスに参加することで、卒業後のキャリア設計に向け キャリア・パス・ガイダンスがスタートしたのは2014年度。大 てのモチベーションと充実した学生生活への意欲が高まります。 をはじめ、さまざま 大学と学部が両輪となって キャリア設計をバックアップ。 までの学生生活を振 学全体で催される就職ガイダンスとの違いは、具体的な就職活 動のスケジュールやノウハウよりもむしろ、卒業後の自立した 生き方を学生それぞれが考えるきっかけを与えることに主眼が 興味があるんです」という言葉を何度もかけられま した。多くの学生が就活にのぞむ中で、自分を印象 ンキャンパスの委員 な体験を重ねたこれ り返った。 んだことはアドバンテージになると自信を持つべき だと思います。 ● 学びをどんなふうに生かすかを主張。 アルバイト経験があったこともあり、最終的にスー 置かれている点にあります。就職することが最終ゴールではな 立正大学では、全学部の学生を対象に、キャリアサポートセン く、就職を選択肢の一つと捉え、柔軟に自分らしい生き方を追 ターを主体としたきめ細やかな就職サポート活動を行っていま 率的に進めていくには、正社員をはじめ、アルバイ 求して欲しいという思いがこのイベントに込められています。 す。就職ガイダンスの開催をはじめ、キャリアカウンセラーが トや派遣社員、パートタイマーとさまざまな人々が 日々の学びの中で培われる あらゆる業種で生きる根本力。 パーへの入社を決めました。スーパーでの業務を効 ← 学生一人ひとりの就職活動のアドバイザーを務めるほか、資格・ 昨年のキャリア・パ 互いを尊重し合いながらチームワークを発揮するこ 免許取得のための講座も用意しています。キャリア・パス ・ガ ス・ガイダンスでは とが重要です。他者を尊重したコミュニケーション 内定者として、今回 は、仏教学部での学びそのもの。それを伝えられた イダンスでは、そうしたキャリアサポートセンターのさまざま 11月に開催されるキャリア・パス・ガイダンスは2年生・3年 な取り組みや活用方法なども紹介しています。 生は必修、希望に応じて1年生の参加も歓迎しています。パネ 大学の機能とキャリア・パス・ガイダンスが両輪となって、仏 ラーとなるのは、企業で働く卒業生をはじめ、進路が決定した 教学部の学生のキャリア設計をバックアップしているのです。 は卒業生として参 加 加。企業で働くうえ ことが、内定に結びついたと確信しています。 で、学生時代に身に つけておくとよいこ とをアドバイス。 卒業生の主な就職先 仏教学部の強みを再認識し、 自分の可能性を信じる機会に。 仏教学部で取得可能な免許・資格 就職は卒業後の一つの「道」ではあるけれど、ゴール ではありません。転職も決して悪いことではないし、 ❶ 中学校・高等学校教員:中学校「社会」 「宗教」 、およ 製造 宗教法人・ 団体職員 16.0% 13.6% ← 得できます。*:地歴は仏教学科のみ 企業で実際に採用担当者として 企 部の学生は、仏教を学ぶことで生きる力、壁にぶつ の の活動経験がある卒業生からは、 かっても立ち直れる力を身につけていると思います。 面 面接などの場面での具体的なア 就職に対する不安を抱いている学生も少なくないか ❷ 博物館学芸員:展示や保管、資料の収集、研究など サービス 業種別就職先 卸売・小売 [仏教学科 ] 2015年 18.3% 通信・運輸 4.6% 教育・ 医療・福祉 不動産・金融 13.7% 6.9% 【主な就職先】 就職先】 日本郵便株式会社/株式会社東急ハンズ/株式会社スリーエフ 株式会社ヨドバシカメラ/ロゼット株式会社/ホテルアソシア スポーツクラブNAS株式会社/株式会社ヨークマート 地方公務員/寺院 sala 14 に携わる専門職です。 ❸ 社会福祉主事:地域社会で自立サポートなどの援助 ドバイスも。 もしれませんが、キャリア・パス・ガイダンスへの 参加をきっかけに、仏教学部の強みを再認識し、自 活動を行う専門職です。 27.3% 挫折することもあるかもしれない。けれども、仏教学 び高等学校「地歴*」 「公民」 「宗教」の教員免許状を取 分自身と社会の未来に明るい希望を持って欲しいと ❹ 図書館司書:公立・市立図書館において、収集や分類、 願っています。 貸出などに携わる仕事です。 ❺ 僧階講座:日蓮宗の僧侶に求められる知識・行動を 修得してもらうことを目的に設置した、仏教学部の 独自資格です。 ※僧侶としての認定を受けるには一定の条件を満たす必要があります。 ❻ その他:学校図書館司書教諭、社会教育主事 ← パネラーの講演に熱心に耳を傾 ける参加者たち。途中で配られ たアンケートにも熱心にペンを 走らせる姿が見られた。 庄司史生 講師 salla 15 sala 立正大学仏教学部 〒141-8602 東京都品川区大崎4-2-16 電話: 03-3492-8528 E-mail : [email protected] 仏教学部オリジナル・ホームページ 2017 仏教学科[思想・歴史コース/文化・芸術コース]/宗学科[日本仏教コース/法華仏教コース] http://bukkyo.rissho.jp/ 仏教学部 立正大学 仏教学部案内 沙羅(サーラ)2016▶2017 立正大学に住み着いて、仏教に縁のある人の前に現れる白い妖精「ブッダン」。 仏教学部の卒業生が創り出した、仏教学部非公式キャラクターです。 ど な が 見 S こ い き つ A に 学 っ か L も び と る。 A