Comments
Description
Transcript
平成27年度第1回
<プレスリリース> 平成 27 年 7 月 13 日 硫 酸 協 会 平成 27 年度第 1 回総合硫黄源対策ワーキンググループの結果について 去る 7 月 10 日(金)に硫酸協会会議室にて、硫酸協会、その会員代表、関係団体並びに輸出 関係の商社を委員とし、経済産業省の関係部局をオブザーバーとして標記ワーキンググルー プ(事務局 硫酸協会)が開催され、添付資料のように平成 27 年度の硫黄および硫酸の需要 見通しが策定されましたので公表致します。 お問合せ等がございましたらご連絡のほどお願い致します。 【添付資料】 資料 No. 1-1 No. 1-2 平成 27 年度総合硫黄源(硫黄分)需給見通し [概 〃 [一覧表] No. 1-3 硫黄の輸出実績 No. 2-1 平成 27 年度総合硫黄源(硫酸分)需給見通し [概 No. 2–2 No. 2-3 〃 硫酸の輸出実績 要] 要] [一覧表] 資料 No.1‐1 平成 27 年度総合硫黄源(硫黄分)需給見通し概要 1.概要 (1) 供給 生産量は 1,730 千トン(前年度比 99.7%)でやや減少する見通し。 (2) 需要 国内需要量は 532 千トン(前年度比 101.2%)でやや増加する見通し。 (3) 輸出 輸出量は 1,200 千トン(前年度比 100.8%)でやや増加する見通し。 (4) 全体 上記結果を前年度と比較すると、期初在庫は 18.6 千トン増加、生産が 4.7 千トン 減少し、供給全体では 13.9 千トンの増加の見通しである。一方、国内需要は 6.3 千 トン増加し、輸出は 9.6 千トン増加するため、期末在庫は 2.0 千トン減少の見通しで ある。 2.内訳 (1) 供給 石油精製からの回収硫黄生産量は、燃料需要の減少等を考慮し、上期 830 千トン (前年同期比 100.1%) 、下期 900 千トン(同比 99.3%) 、年度計では 1,730 千トン (同比 99.7%)で、やや減少見通しである。 (2) 内需 ① 二硫化炭素:国内需要に大きな変化は無いが、前年度下期より輸出が、やや回復傾 向にあることから、通年で前年度をやや上回る見込み。 ② 加工硫黄:上期および下期とも前年度並を見込む。 ③ カプロラクタム:今年末に 1 社の液相法設備が生産停止予定であることから、上期 は昨年度並とし、下期は上期より 9 千トン減を見込み、前年度比△5.6%、5 千トン 減を見込む。 ④ 硫酸原料:リン酸肥料の需要減等によって硫黄焙焼硫酸の生産は落ち込んでいるこ とから、上期の硫黄需要は 151 千トンとし、下期の硫黄需要も上期より減の 147 千トンを見込み、全体では前年度を下回る見込み。 ⑤ その他:石鹸洗剤、無機薬品、化成品、紙・パルプ等はほぼ前年度並みを見込む。 (3) 輸出 中国向けを中心に前年度をやや上回る 1,200 千トン(前年度比 100.9%)の見込 みと推定した。 以上 資料No.1‐2 平成27年度 総合硫黄源(硫黄分)需給見通し [単位:千トン] 平成23年度 平成24年度 平成25年度 期初在庫 供 給 平成26年度実績 平成27年度見通し 上期 下期 計 上期 下期 計 対前年度比 126 122 140 154 156 154 172 170 172 112.1% 生 産 1,758 1,734 1,790 829 906 1,735 830 900 1,730 99.7% 合 計 1,884 1,856 1,930 983 1,062 1,888 1,002 1,070 1,902 100.7% 601 567 542 264 261 526 273 259 532 101.2% 二硫化炭素 35 37 41 15 18 33 18 17 35 105.4% 加工硫黄 23 21 22 9 10 19 9 10 19 102.0% 石鹸洗剤 10 9 10 5 4 9 4 4 9 96.4% カプロラクタム 150 147 120 70 69 139 71 62 134 96.4% (116) (121) (73) (43) (43) (86) (44) (39) (83) 96.4% 硫酸原料 366 338 332 157 152 309 151 147 299 96.6% その他 17 17 18 8 8 17 18 18 37 219.0% 輸 出 1,161 1,149 1,234 562 628 1,190 560 640 1,200 100.8% 合 計 1,762 1,716 1,777 826 890 1,716 833 899 1,732 100.9% 122 140 154 156 172 172 170 170 170 98.8% 国内需要 需 要 (※) 期末在庫 注1)合成繊維の(※)は内数で硫酸原料用である。 2) 平成27年度の硫黄生産量および輸出量は硫酸協会の推測値 硫 黄 の 輸 出 実 績 [単位 S トン ] 年度 平成17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 25年度上期 26年度上期 対前年 同期比 中 国 889,615 895,042 972,571 1,117,797 1,186,238 1,155,994 1,050,522 1,021,664 1,050,496 983,161 507,893 464,720 91% 韓 国 137,277 125,851 115,372 45,389 17,137 31,160 46,597 31,018 29,815 38,778 18,066 19,413 107% 台 湾 6 4 1,002 2,609 2,608 4,658 9,524 1,700 11,125 1,345 5,268 1,325 25% 746 5,320 713% 1,530 - 香 港 フィリピン 369 12,098 5,998 9,114 タ イ 1 18,293 1 460 632 800 ベトナム 408 1,719 12,991 2 4,398 インドネシア 130,153 121,432 118,083 93,770 61,770 45,926 53,683 75,647 113,681 113,332 イ ン ド 99,955 69,949 49,968 59,968 74,957 19,982 1 5 27,496 17 17 アラブ首長 国連邦 メキシコ 16 アメリカ 96 イタリア 160 その他 計 2 1,269,106 65 1,218,276 1,256,996 1,329,354 1 1,342,728 1,258,198 1,160,959 1,149,127 1,234,334 57,642 106% 35,997 11,997 - 1 1 1,190,411 54,406 586,379 561,948 96% 資料No.1‐3 (財務省貿易統計) 資料 No. 2-1 平成 27 年度総合硫黄源(硫酸分)需給見通し 1.概要 (1) 供給 平成 27 年度の硫酸生産量は前年度比 97.3%、173 千トン減の 6,270 千トンの見込み。 (2) 内需 平成 27 年度の国内需要量は前年度比 100.9%、33 千トン増の 3,703 千トンの見込み。 (3) 輸出 平成 27 年度の硫酸輸出量は前年度比 92.8%、200 千トン減の 2,581 千トンの見込み。 (4) 全体 上記結果を前年度と比較すると、期初在庫は 8.8 千トン減少し、生産が 172.6 千トン減少 するため供給全体では 181.4 千トンの減少となる。一方、国内需要は 32.6 千トン増加す るが、輸出が 200 千トン減少し、期末在庫は 13.9 千トン減少する見込みである。 2.内訳 (1)供給 H27 年度上期では、銅製錬出の硫酸は前年度並の生産で前年同期比 0.1%の減、亜鉛製 錬出の硫酸は 1 社の長期定期修理により前年同期比 1.3%の減、下期では、銅製錬出では 2 社の大型製錬所での定期修理の予定があり、前年同期比 6.5%の減、亜鉛製錬出では前 年同期比 0.5%の減少であり、H27 年度の製錬ガス出全体では前年度比 97.2%、146 千ト ン減の 5,004 千トンを見込む。また、硫黄焙焼では年末に 1 社のカプロラクタム工場での 液相法設備の停止しにより生産減が見込まれ、その他の硫黄焙焼工場では定期修理により 生産減の見通しで、硫黄焙焼全体では前年度比 97.6%、27 千トン減の 1,110 千トンを見 込む。その他出ではほぼ前年度並みの推移で 156 千トンを見込み、生産全体では前年度比 97.3%、173 千トン減の 6,270 千トンを見込む。 (2)内需 ① H27 年度の副生硫安はほぼ前年度並みを見込み、リン酸肥料向けはやや需要増の見通 しであり、肥料用全体では前年度比 101.2%、3 千トン増の 331 千トンの需要を見込む。 ② カプロラクタム向けでは、そのポリマーのナイロン 6 はナイロン繊維およびフィルム、 成形品等に使用されているが、中国等では増産傾向である。今年 1~3 月の国内の生産 が前年を下回り、年末に 1 社の液相法設備が停止する予定であることから、前年度比 91.7%、29 千トン減の 320 千トンの需要を見込む。 ③ 酸化チタン向けでは、インキ・塗料用の需要回復を期待し、前年度比 102.5%、10 千 トン増の 420 千トンを見込む。 ④ 製紙関連、排水処理用の硫酸アルミニウム向けはやや需要増を見込み、フッ化水素酸 向けおよび透明樹脂用の MMA モノマー向けはほぼ前年度並みの需要を見込む。 ⑤ 紙・パルプおよび中和石こう向けとも需要回復を期待し、夫々前年度比 106.8%、105.9%、 の 100 千トン、290 千トンを見込む。内需全体では 100.9%、33 千トン増の 3,703 千 トンを見込む。 (3)輸出 海外の硫酸需要は活発であり、H27 年度は前年度より硫酸生産が落ち込むため輸出向 けは前年度比 92.8%、200 千トン減の 2,581 千トンを見込む。輸出量の大部分は前年度 と同様にフィリピンを中心とした、チリ、インド等向けを見込む。 以上 平成27年度 総合硫黄源(硫酸分)需給見通し 平成23年度 平成24年度 平成25年度 供 給 期初在庫 生 産 製錬ガス 銅出 亜鉛出 硫化鉱 硫黄焙焼 その他 合計 国内需要 肥料 カプロラクタム 酸化チタン 硫酸アルミニウム 需 要 フッ化水素酸 MMAモノマー 有機薬品 紙・パルプ 中和石こう 鉱山・製錬 その他 輸 出 合 計 267 6,746 5,280 4,461 819 0 1,285 181 7,013 3,797 436 480 405 280 95 121 65 94 240 69 1,514 2,926 6,723 290 290 6,352 4,995 4,163 832 0 1,197 160 6,642 3,768 373 448 418 277 105 118 58 90 264 79 1,537 2,652 6,419 223 資料No. 2-2 期末在庫 199 6,290 4,730 3,874 857 0 1,374 186 6,489 4,063 473 515 497 298 109 114 71 89 293 61 1,543 2,159 6,222 267 平成26年度実績 上期 下期 計 223 227 223 3,282 3,160 6,443 2,628 2,522 5,150 2,222 2,101 4,322 406 421 827 0 0 0 575 562 1,137 79 77 156 3,505 3,387 6,665 1,849 1,821 3,670 162 166 328 184 164 349 212 198 410 136 134 270 55 56 111 57 66 123 36 26 62 47 47 94 143 131 274 39 36 75 778 797 1,575 1,428 1,353 2,781 3,278 3,174 6,451 227 214 214 [単位:H2SO4 100% 千トン] 平成27年度見通し 前年度比 上期 下期 計 214 200 214 96.1% 3,259 3,011 6,270 97.3% 2,620 2,384 5,004 97.2% 2,219 1,965 4,184 96.8% 401 419 820 99.1% 0 0 0 561 549 1,110 97.6% 78 78 156 100.3% 3,473 3,211 6,484 97.3% 1,869 1,834 3,703 100.9% 169 163 331 101.2% 165 155 320 91.7% 210 210 420 102.5% 140 140 280 103.6% 56 56 112 100.6% 58 67 125 101.2% 37 27 64 103.1% 50 50 100 106.8% 150 140 290 105.9% 40 37 77 103.0% 794 790 1,584 100.5% 1,404 1,177 2,581 92.8% 3,273 3,011 6,284 97.4% 200 200 200 93.5% 年度 平成17 18 19 20 21 22 23 24 25 (H2SO4 100%, 1,000t) 対前年 25年度上期 26年度上期 26 同期比 100.4 94.6 85.8 91% 中 国 680.2 852.5 690.7 762.9 946.8 506.3 295.7 250.8 127.3 韓 国 0.2 0.1 0.1 0.1 0.1 0.0 0.0 0.1 0.1 0.1 0.0 0.0 台 湾 180.4 180.1 213.0 192.0 191.9 189.2 161.6 195.2 170.8 134.7 75.7 69.6 92% フィリピン 129.1 215.3 276.3 341.4 544.2 498.3 580.6 654.2 921.2 1,376.8 461.1 679.7 147% 0.4 0.4 0.4 10.7 10.3 5.2 10.6 44.3 68.2 47.8 42.0 22.7 54% 10.5 29.6 34.8 11.8 75.4 159.5 15.5 37.5 15.5 41% マレーシア インドネシア ベトナム 13.1 10.0 19.6 13.5 10.1 0.1 5.0 25.0 29.6 5.0 29.6 5.0 17% シンガポール 15.9 18.9 18.9 6.8 17.4 16.4 15.7 18.9 14.1 3.6 7.5 3.5 47% タ イ 31.8 27.4 47.9 24.8 93.8 79.0 73.1 79.8 178.1 132.5 70.1 55.6 79% イ ン ド 75.7 210.4 262.1 265.0 231.5 300.5 289.4 330.1 269.8 389.7 175.8 230.8 131% オーストラリア 108.1 145.6 63.0 112.9 48.9 46.7 8.0 199.3 102.0 82.8 79.2 24.0 30% ニュージーランド 19.4 11.5 45.0 11.5 7.8 68% パプア・ニューギニア 18.9 46.9 17.7 46.9 17.7 38% 552.8 429.5 349.9 210.7 60% モロッコ 27.3 ナミビア アメリカ 58.9 21.0 13.6 20.2 18.9 22.0 61.5 39.4 72.3 37.4 58.6 18.5 19.0 37.4 37.1 139.3 50.8 62.0 25.4 802.7 576.7 836.6 42.1 13.4 13.0 21.0 0.0 2,738.4 2,159.1 メキシコ ブラジル チ リ 18.7 108.7 227.8 316.3 391.9 417.9 アルゼンチン その他 計 0.5 0.1 1,403.0 1,971.1 0.1 1,971.8 2,262.9 2,588.2 0.0 2,925.6 2,651.8 0.0 2,781.0 1,481.5 1,428.4 96% (財務省貿易統計) 資料No.2‐3 硫 酸 の 輸 出 実 績