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価値の創出を進める欧州のCIOがビッグデータに見出す金脈

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価値の創出を進める欧州のCIOがビッグデータに見出す金脈
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CIO調査
CIO TOP OF MIND 2013
調査によると、ビッグデータは勢いを増し、セキュ
リティ問題は顕著ながらも他の地域ほど重大とされてい
ない
価値の創出を進める欧
州のCIOが ビッグデータに
見出す金脈
ここ数年、企業はITコストの削減を重視し、ITの統合を絶え間なく行ってきました。
しかし、IDGが実施した最新のCIO(最高情報責任者)調査によると、欧州の技術担
当責任者達は、ますますサービス提供モデルへ移行し、コスト削減よりも価値の創出
とセキュリティを重要視するようになっています。
この調査では、新しい形での情報の利用によって価値を生み出し、差別化を可能にす
る大きなチャンスが訪れていることをかなり多くのITリーダーが認識し、そのための
投資を始めていることも示されています。
全世界で1,500人以上のITリーダーを対象にしたこの世界的調査の中で、今後18か月
間の主要なテクノロジー投資を進めるにあたっての上位の目標を選ぶ質問をしたとこ
ろ、欧州およびロシアのエグゼクティブ500人のうち49%が企業データの保護をトップ
に挙げています。次いで生産性の向上が39%、コストの削減、または設備投資から運
用コストへのシフトが33%です。
一方で、米国のエグゼクティブが選んだ目標は、生産性の向上が49%でトップ、これ
に続いて、意思決定の質向上と迅速化が45%、サービス・レベルの向上が44%、企業デ
ータの保護が41%となっています。興味深いことに、欧州の回答者のうち英国は米国
と同様に生産性の向上を目標のトップに挙げています。
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CIO調査
CIO TOP OF MIND 2013
脅威に先手
最重要課題を尋ねる質問では、欧州の回答者の58%がセキュリテ
ィ問題(不正アクセスのリスク、サイバー攻撃、データの整合性
の確保、データ保護)をトップに挙げています。これは米国の回
答者の66%よりは低く、米国ではセキュリティ問題は人材問題に
次ぐ第2位となっています。また、セキュリティを最重要課題と
するアジア太平洋地域のエグゼクティブの73%よりもかなり低い
数字です。
「脅威に先手を打つ
のは困難ですが、問
題なくやっていると
思います」
一見すると、日常的な課題に関して欧州のトップITエグゼクティ
ブは他の地域に比べて懸念の度合いが低いようです。しかし、欧
州のエグゼクティブは投資の話になるとセキュリティ問題に無関
心ではありません。欧州の回答者の92%がこの分野への投資を重
大または重要とみなし、これは米国(83%)よりも高く、中南米
諸国と同率で、アジア太平洋地域(95%)に次ぐ結果です。
重要性と懸念がこれだけ食い違うのはどのような理由があるので
しょうか。単に、ITエグゼクティブはセキュリティをテクノロジ
ー管理の基本要素とみなす傾向が強いためかもしれません。少な
くとも、何人かの回答者との詳細な聞き取り調査の分析にはこれ
が表れています。
「正直なところ、この点については以前ほど心配していません」
と言うのはアパレル小売業のITディレクターです。「脅威に先手
を打つのは困難ですが、問題なくやっていると思います」
大手法律事務所のCIOは、リスクの高い業界でありながら、事も
なげに語りました。「セキュリティは大きな悩みではなく、いか
に悪者に先んじるかの問題です。セキュリティは終わることのな
い仕事で、常に配慮しなければなりません」
最重要のビッグデータ
欧州の多くのITリーダーは、所有するデータに膨大な価値があるこ
とに気がついているようです。8割がビッグデータのITイニシア
ティブが今後12か月間は組織にとって重大または重要であるとみ
なしています。これは米国のエグゼクティブ(60%)よりはかな
り多いものの、アジア太平洋地域のエグゼクティブ(91%)を下
回る数字です。しかし、国別に見ると、ドイツ(85%)とイタリ
ア(88%)は、英国(77%)とフランス(72%)よりもこの分野を
大きく重視しています。
ほとんどの回答では、すでに投資を行っているか間もなく行う
とのことです。 全体で73%がビッグデータ分析ツールを導入済み
か導入検討中です。イタリアはいくらか支出を先行させている
ようで、エグゼクティブの28%はこれらのツールを導入済みと答
え、57%は導入方法を積極的に検討しているとしています。 下位
にいるドイツは導入済みが20%、積極的に検討しているのは半数
未満です。英国とフランスはそれぞれ20%と26%が導入済み、半
数以上が導入の方向で検討しています。
nnnnnnnn
価値のブローカーとなるCIO
回答後の聞き取り調査では、何人かのエグゼクティブがビジネスに対するITの役割の変化にふれて
いました。ここでは3つの例を紹介します。
「現在、ビジネス上の意思決定に
最高レベルで関わっています。ユ
ーザーのためのサービスへと移行
することで、生産性と収益を結び
つけた成果が得られています」
「全員が、ビジネスと緊密な関係
を構築することの重要性を認識し
ています。つまるところ、関係の
構築をせずに成功はないのです」
「ITスタッフの中には、ビジネス
用とIT用に スタイルを使い分けて
いる人がいます。これまでは大き
な壁の中で自分の仕事だけをして
孤立していました。今ではビジネ
スへの関わりが増えています」
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CIO調査
CIO TOP OF MIND 2013
「すべてのデータは金脈だと考えています」と言うのは小売業
のITディレクターです。しかし、その話によると、データはさ
まざまな場所に存在し、統合が難しい形式であること、そして
組織がサポートする多くのアプリケーションとデータベースに
対応する専門技術が社内にないことがわかりました。そのた
め、次のように加えています。「移行がシームレスに行かなく
ても、標準化を用いることで、収集したすべてのデータを統合
して分析できると期待しています」
興味深いのは、欧州でのビッグデータの導入における最も大き
な違いです。これは、各国のエグゼクティブがビッグデータ戦
略への人材配置で直面する相対的な難しさに比例しているよう
です。フランス(35%)と英国(33%)では、ドイツ(26%)や
イタリア(23%)よりも大きな問題とされています。
「状況を理解して、導入するツールやフォーカスするデータを
適切に決められるエキスパートが必要です」とあるCIOは述べ
ます。このCIOはチームを集めるにあたって、依頼する外部の
エキスパートには、自分の力で何とかすることよりも、立ち上
げを支援できる能力に期待しているそうです。
「移行がシームレス
に行かなくても、標
準化を用いること
で、収集したすべて
のデータを統合して
分析できると期待し
ています」
データ・サイエンスでのリードを期待する欧州とアジア
太平洋地域
IT業界で強まる見方として、一般的なビジネス分析とは別に、ビ
ッグデータ分析の力を発揮させるためにデータ・サイエンティ
ストが主要な先導役になっているというものがあります。
欧州では、調査回答者の70%がデータ・サイエンティストを雇用
しているか今後12~18か月間に雇用する予定であると答えてい
ます。これとは対照的に米国では、わずか22%がデータ・サイエ
ンティストを雇用済みまたは雇用予定としています。 アジア太
平洋地域は先行しており、39%がデータ・サイエンティストを雇
用済み、44%が雇用予定と答えています。
どうやら米国のエグゼクティブはもっと大きな問題を重視して
いるようです。その半数近くが、現在の最大級の課題は、ビジ
ネス・リーダーとテクニカル・リーダーがビッグデータ戦略を
構築する専門技術を持っていないことであると考えています。
欧州では、これを問題と考えるのは1/3未満です。
セキュリティとクラウドの再評価
セキュリティに対する懸念が比較的弱いのは他の地域よりも欧州
のエグゼクティブに顕著な傾向ですが、これはその大多数が特定
の問題に言及する深刻さとうらはらです。
8割の回答者が、クラウドやモバイルなどの新しいテクノロジー
がITセキュリティ環境の変化のペースを速めていることに同意し
ています。一方、半数以上(イタリアは46%)は、クラウド・コ
ンピューティングは従来の物理環境よりも安全で信頼性の高いも
のになり得ると見ています。
ただし、これらのエグゼクティブがむやみにクリティカル・アプ
リケーションをクラウドに移行しようとしているわけではありま
せん。パブリック・クラウドでも同様です。ミッション・クリテ
ィカル・アプリケーションに関して、イタリアのエグゼクティブ
は25%がパブリック・クラウドを使用すると答え、12~15%のドイ
ツ、英国、フランスとは対照的です。
実際にイタリアは一般にクラウドを採用する傾向が強く、プラ
イベート・クラウド環境とハイブリッド・クラウド環境に合計
でこれらのアプリケーションの44%を配置し、オンプレミス環境
には31%を配置するとしています。他の欧州諸国は保守的で、ド
イツはクリティカル・アプリケーションの55%をオンプレミス
の非クラウド環境に、33%をプライベート/ハイブリッド・クラ
ウド環境に配置するとしています。フランスと英国のエグゼク
ティブは、オンプレミスの非クラウド環境には45%、プライベ
ート/ハイブリッド・クラウド・ホスト環境にはこれに拮抗する
42%(フランス)と43%(英国)を配置するとしています。
あるITディレクターはプライベート・クラウド・テクノロジーに
大きな信頼を寄せていますが、データが実際に安全であることを
利害関係者に教えるという課題があるとしています。「コンプラ
イアンスにうるさい人はクラウドの話をするたびに顔色を変える
のですが、プライベート・クラウドは自分のサーバと同じように
問題ないと理解してもらうしかありません。データをプライベー
ト・クラウドに置こうが、共通のデータセンターに置こうが、大
きな違いはないのです」
違いは、データにアクセスする機会を増すユーザーの監視と管理
にあります。別のエグゼクティブは言います。「誰が何を必要と
しているかを絶えず調査しなければなりませんが、もっと重要な
のはデータへのアクセスが不要な人たちです。ビジネスで人が出
入りし、常に新しいプロジェクトが始まる状態では、入手したデ
ータが正しい人に届いているかどうかを確認するのは困難です」
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CIO調査
CIO TOP OF MIND 2013
仮想サービスによる運用の効率化
クラウドの導入が仮想化と密接に関係して行われているとするのは
回答者の57%にあたり、半数以上は仮想化がプライベート/ハイブ
リッド・クラウド導入の主要なビルディング・ブロックであると
しています。
「考えにあるのは、できるだけ少ないリソースでできるだけ多く
を行うことです」と言うのは投資銀行のIT主任です。「これはす
べて、ITテクノロジーの統合、仮想化テクノロジーの使用、管理
コンソールの一元化で可能になると考えています。ITを効率化し
て、スタッフを減らすことができます」
英国のみ、仮想化よりも重要なテクノロジーとして一元管理と可
視性を挙げる回答者が61%に上りました。英国ではまた、回答者
の52%がクラウド導入に不可欠なテクノロジーとしてフェイルオ
ーバー保護を挙げ、これはイタリアの36%、ドイツの25%、フラン
スの26%と対照的です。
nnnnnnnn
生産性vs. 保護
スタッフの世代の変化は、各国異なる度合いでITセキュリティ
要件に影響しています。
従業員の生産性促進とデータのセキュリティ保護のバランスを
取るのが困難と感じるITスタッフの割合は次のとおりです。
欧州
米国
アジア太平洋地域
62%
72%
74%
役割とスタッフの再編成
「考えにあるのは、でき
るだけ少ないリソースで
できるだけ多くを行うこ
とです」
ITがビジネスとの連携を高め、サービスの提供に依存した結果、
明確に悪化するのが、スキルを損失するおそれです。「サービス
の提供にスキルが移行するにつれ、技術的な側面とスキルが失わ
れていきます」とは輸送会社のIT主任です。「次第に技術スタッ
フがいなくなります。 最終的にストレージのエキスパートが不要
になって、いなくなるでしょう。古いSANと新しいNASを所有し
ていますが、最後は両方とも不要になり、担当のスタッフもいな
くなるのです」
ITが対処するものには、組織内で変化する関係性に加え、統計的
な問題もあります。各国とも多数の回答者が、スタッフの世代の
変化がITセキュリティ要件に影響すると見ています。さらに、回
答者の62%が、従業員の生産性促進と企業データのセキュリティ
保護のバランスを適切に取るのが困難であることに同意していま
す。しかしこれは、米国とアジア太平洋地域の各国よりは大幅に
低い数字です。
「エンド・ユーザーがデータについて教育されている必要があり
ます。たとえば、通勤電車内でデータを見るときは、間違った相
手に渡ると市場の決定に影響しかねない機密データを見ているこ
とを意識する必要があります」
結論
ビジネス・リーダーがIaaS(サービスとしてのIT)の価値と使い
やすさの向上をますます求めるのに伴い、IT組織はその提供に
大きなプレッシャーを感じています。問題となるのが、ビジネ
ス・ユーザーが市場でサービスの提供を求める中でセキュリテ
ィ、コンプライアンス、管理の今後が不明であることです。
この調査の結果からわかるように、ITとビジネスには新しい関
係が見られ、それはビジネスのスピードで急速に進化していま
す。また、IT組織自体の変革にもつながり、新しい役割、新し
いスキル、新しい評価システムが生まれています。そしてうま
く行けば、組織に新しい価値がもたらされます。
まとめると、ITリーダーは、新しい形で情報を利用することに
よって価値を生み出し、差別化をできるように投資していま
す。こうしたエグゼクティブは再編成や変革の課題を十分認識
していますが、長期的なビジネス需要をもたらす新しいサービ
ス指向のIT組織の可能性も受け入れています。
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CIO調査
CIO TOP OF MIND 2013
大陸を越えたITの移行
CIOとシニアITエグゼクティブを対象にしたこの世界的な
IDG-EMC調査の結果、 明らかに、クラウド・コンピューティ
ングと仮想化がITを世界規模で変革していることがわかりまし
た。それにより、効率性、ビジネス・アジリティ、ITスタッフ
の生産性が向上したのに加え、ビジネス・ユニットとの連携に
おいてサービスの提供が指向されるようになっています。
データはビジネスで利用できなければ価値がないと認識するこ
とで、IT組織はビジネスに即して考え行動するようになってい
ます。ビジネス・ユーザーはITから必要なものを必要なときに
利用できなければ、導入、拡張、終了が迅速で自由なクラウ
ド・ベースの外部サービスにたやすく移行してしまいます。
ITに対する要求は明確で、エンタープライズ環境において関連
性を維持するというものです。ITは、ビジネス・ニーズへの応
答性と同調性を高める必要があります。この調査とその後の詳
細な聞き取り調査では、ITの変革の規模とビジネス・ユニット
との関連が明らかになりました。
勢いを増すビッグデータ
クラウド・コンピューティングの導入は、ITとビジネスの関係
を変えるだけでなく、ITにおける新しい役割の必要性を高める
結果にもなっています。それは、サービス指向を強めるテクノ
ロジー分野で狭い技術専門性よりも幅広い職責にフォーカスし
た役割です。調査では、クラウドに投資する企業はビッグデー
タの能力への投資に同様の重要性を見出していますが、一方で
セキュリティはこの両方に勝る結果になっています。
IaaS(サービスとしてのIT)の確立
このトピックに関してこれまでにない規模で行われたこの世界
的調査は、変革を促進する働きをしているのはITサービスの提
供を簡素化しコスト・パフォーマンスを高めるニーズであるこ
とを示しています。仮想化に始まり、新しいサービスを提供す
る能力を急激に高めているIT組織は、クラウド・テクノロジー
を活用して規模と範囲を拡大しています。そのうえ、IT組織は
これらの能力を基に、特にビッグデータの分野に新しい分析を
導入し、自社の収集する情報からさらなる価値を得ています。
しかし一方で、ITリーダーはこれらの情報のリソースを安全に
保護する方法を懸念しています。セキュリティは、米国以外で
は圧倒的に最重要課題であり、米国でも適切な人材配置の問題
に次ぐ第2位の課題です。
世界的に見ると、企業が意思決定の質向上と迅速化およびコス
トの削減を目指して収集している大量の情報に取り組むように
なり、ビッグデータは勢いを増しています。既存のデータから
より大きな価値を創出する戦略やプロジェクトを、全地域の調
査対象の半数以上(55%)が考案しており、それ以外の回答者
も多くが今後12か月間の最優先事項とみなしています。
広く同意されているのが、ビッグデータは組織が新たに収集し
たリアルタイムの洞察を基に行動するための俊敏性を養って促
進し、回答者の業界において今後5年のうちにビジネスのやり
方を変えるとする点です。欧州と米国でも大多数が同様の見方
をしていますが、アジア太平洋地域と中南米諸国のITリーダー
はこの見方にさらに肯定的です。
アジア太平洋地域と中南米諸国のこれらのエグゼクティブは、
ビッグデータ分析がITコストの削減に影響している、または削
減につながるだろうと考える傾向もあります。しかし全般に、
コスト削減は、ITイニシアティブによる価値創出の可能性に隠
れる形となっています。
IT = クラウド
クラウドは俊敏性と柔軟性を高める要求にITが応えるための力
となっており、それはビジネスへの応答性を意味します。クラ
ウドは、情報の利用者に何をどのように提供するかという点で
ITの役割を再考するように促しています。
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CIO調査
CIO TOP OF MIND 2013
変革の管理
調査を行った4地域において81%の広い支持を受けたのが、クラ
ウド・コンピューティングは組織の価値創出のためのITの新し
い役割、責務、機会を生み出し続けるとする点です。さらに、
各国のITリーダーの3/4が、クラウドはITとビジネスの利害関
係者に協力関係をもたらしており、クラウド・アーキテクチャ
は3年以内に従来のアーキテクチャを追い抜くだろうと述べて
います。
新しいテクノロジーがITの変革を進める一方で、生産性、企業
データ保護、俊敏性、意思決定の質向上と迅速化といった基本
的な目標は、多くの点で、クライアント/サーバ・コンピュー
ティングやWebアプリケーションなどの過去の革新と矛盾しま
せん。
米国以外の各地域の回答者は、クラウドは従来の物理環境より
も安全で信頼性の高いものになり得ると信じています。米国で
は回答者の39%がその考えを支持するにとどまっていますが、
世界的にはミッション・クリティカル・アプリケーションをパ
ブリック・クラウドよりもプライベートおよびハイブリッド・
クラウド環境に展開する意向が強くなっています。
現在の違いは、IaaS(サービスとしてのIT)の目標が、情報を
最も必要な場所、必要な時に、最も有用な形式で提供できるサ
ービス指向のインフラストラクチャによって達成されることで
す。これまで以上に、ITの変革は単にテクノロジーの進化の作
用でなく、これらの新しいテクノロジーを習得するための変化
する役割、プロセス、スキルに関連した進化でもあります。
セキュリティの再考
IT組織は、変革をうまく管理するために、効率性、可用性、俊
敏性を高めたインフラストラクチャを構築する戦略を考え出す
必要があります。また、課題に対処するために、新しいスキル
と新しい管理戦略の展開を促進し、プロセスとアーキテクチャ
を再構築する必要があります。
当然のことながら、セキュリティは依然として世界的に最重要
課題であり、重要または重大な投資分野とみなされています。
各地域とも大多数が、世界的には82%が、過去10年間のセキュ
リティ戦略および投資を現在の脅威の状況に基づいて再評価す
る必要があるとしています。
IT組織は変化の速さを含めて非常に多くの課題に対処してお
り、生産性と成長の促進を企業データのセキュリティ保護とバ
ランスを取るのにこれまで以上に苦慮しています。 IT環境の
速度が増すのに伴い、セキュリティのニーズは組織が追いつけ
ると考えるよりも速く変化していることに大多数が同意してい
ます。
最終的に、効率的なバックアップ・インフラストラクチャ、仮
想化されたアプリケーション、生産性の高いITチームなど、よ
り効果的なITサービスが提供されることで、ビジネスが成長す
る戦略分野に投資するリソースが生まれます。
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