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ICTの未来、クラウドをつかめ!
第15回北海道神経画像研究会 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 株式会社ジェイマックシステム 大野 孝 「ICT」 とは? • Information and Communication Technology – 情報通信技術:ネットワーク通信による情報・知識共有 • 「情報技術(IT)」+「通信、伝達(C)」 • 使われ始めたのは? – e-Japan構想(2000年頃):「IT」が使われていた – u-Japan構想(2005年頃):「ICT」が使われている • • • • 「Ubiquitous」(ユビキタス) 「Universal」(ユニバーサル) 「User-oriented」(ユーザーへの親和性が高い) 「Unique」(ユニーク) 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 2 Cが大切なのは、当たり前! IT C 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 3 「クラウドコンピューティング」 とは? • クラウドコンピューティングとは、イン ターネットを通じて提供されるサービ スやストレージなどのコンピュータリ ソースを、ユーザーが特にリソースの 所在を意識することなく利用できると いうコンセプトのことである。 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 4 クラウドコンピューティングは新語? • エリック・シュミット(グーグル最高経営責任者) が 2000年8月9日にシリコンバレーの中心、米カリフォ ルニア州サンノゼ市で開催された「サーチエンジン戦略 コンファレンス」で発言。 – 「データもプログラムも、サーバー群の上に置いておこう、とい う考え方だ。私たちは『クラウド・コンピューティング』と呼んで いる。そういったものは、どこか “雲(クラウド)”の中にあれば いい。必要なのはブラウザーとインターネットへのアクセス。パ ソコン、マック、携帯電話、ブラックベリー、とにかく手元にある どんな端末からでも、クラウドは使える。多くの企業がすでに 恩恵を被っているし、グーグル、ヤフー、イーベイ、アマゾンは、 それを十分承知している。データもデータ処理も、その他あれ やこれやもみんなサーバーに、だ」 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 5 クラウドコンピューティングの類語 • ネットワーク・コンピュータ(ネットワーク視点) インター ネット – ネットワーク図のインターネットは雲 • グリッド・コンピューティング(サーバ視点) – SETI@home(セティアットホーム:地球外知的生命体探査) • Web2.0(2000年頃:情報の送受信視点) – ASP(Application Service Provider) – SaaS(Software as a Service) 2007年 – 1600プロセッサ・クラスタシステム:グーグルとIBM – 4000プロセッサ・クラスタシステム:ヤフーとカーネギーメロン 大学 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 6 実は、皆さんはクラウドの達人です! クラウドと聞いて、 何を思い浮かべましたか? 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 7 「クラウド」、何を思い浮かべますか? 00:00 00:01 00:02 00:03 00:04 00:05 00:06 00:07 00:08 00:09 00:10 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 8 有名なクラウド、最近のクラウド 1.Googleのメールやドキュメント 2.Amazone EC2 3.Windows Azure 4.OCN 年賀状印刷2012 5.その他 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 9 OCN 年賀状印刷2012 インターネットに接続されたパソコンがあれば、 • 年賀状ソフト利用(ソフトは最新版が利用) • 年賀状の印刷(プリンターが手元に無い) 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 10 実は、皆さんはクラウドの達人です! 「その他」の方は クラウドと聞いて、 何を思い浮かべましたか? 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 11 お金に関するサービスは立派なクラウド! 銀行 Felica 預金 引出 電車・バス • 銀行に預金すると、キャッシュカードでATM、コンビニで、 SUICAでキヨスクや自動改札、携帯電話のFelicaで電子 マネーを使って自販機など、様々なデバイスから現金 を意識することなく買物(サービス)が受けられる。 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 12 「クラウドコンピューティング」 とは? • クラウドコンピューティングとは、イン ターネットを通じて提供されるサービ スやストレージなどのコンピュータリ ソースを、ユーザーが特にリソースの 所在を意識することなく利用できると いうコンセプトのことである。 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 13 少し技術的なお話し • クラウド以前とクラウドと、技術的な違いは何か? – 要素技術に違いは無い。昔から考えられていた事。 – 大きな違いは、「超集中と超分散」の世界になった事。 サーバの集中を大規模に行う。 大型サーバを皆で共同利用する。 (専用端末・専用回線で利用) 利用者の分散を世界規模で行う。 (全世界の各家庭から利用可能) 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 14 今後、クラウドが引き起こす変化 パラダイムシフトが起きる。 • システムの運用について – 所有 → 利用へ • 「いつでもどこでも」、「従量制」、「必要な時に必要な規模」 • システムの主体 – 提供者 → 利用者へ • 「使いたいソフトを使いたい時に使いたいだけ利用する」 • システムの形体 – 分散 → 集中へ 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 15 クラウド・コンピューティングのまとめ 音楽、映像、メール、スケジュール 種々のサービス 雲からサービスが降ってくる (ユーザは気にする必要もない) インターネット上にグローバルに拡散したコンピューティングリソースを使って、ユーザーに情報サービスやアプリケーションサー ビスを提供する。 “雲”=インターネットに接続さえすれば、ユーザーは即座に各種のサービスが利用できる。 リソースの所在をユーザーに意識させない 。 16 クラウド・デバイスとは? Windows、Mac、Linux、PDA、スマートフォン ・どのようなデバイスからでも適切なアクセス手段が あれば利用できる。 17 どんなデバイスからでも同じ事ができる! クラウド・デバイス モバイル・クラウド・デバイス ・クライアント・アプリと遜色のない使い勝手を実現する。 18 クラウドデバイスの伸び クラウド デバイス 2009年 タブレット 2013年 年平均 成長率 200万台 4900万台 122% 3400万台 6300万台 50% ノートPC 1億3100万台 2億4700万台 (8-12inch) 17% ネットブック ※米国モルガンスタンレー社の予測 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 19 医療にとっての究極のクラウドとは? 医療情報 どこにいても、クラウドデバイスさえあれば 様々な医療情報にアクセスできる。 20 クラウドシステムの最大の特徴 スケールアウト Cloudradiology Teleradiology 画像診断支援 読影・教育コンテンツ PACS フィルム スケールアップ 今後 我々が提供しているクラウドサービス • クラウド型遠隔読影環境提供サービス – サービス提供会社 : イーサイトヘルスケア株式会社 – 技術提供会社 : 株式会社ジェイマックシステム – 2008年11月サービス開始 – 現在、依頼病院:60施設超、読影医:150名超 – 総務省後援のクラウドアワード受賞 – 依頼病院からデータセンターへDICOM画像をアップロードす れば、世界の何処からでも専用アプリがインストールされて いないパソコンからネットを経由してDICOM画像を参照し、レ ポートを作成できる。 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 22 依頼病院の分布 北海道:1 東北:1 関西:14 九州:23 関東:8 東海:6 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 23 読影会社の分布 東北:1 関西:7 ・ラドアシスト 関東:6 ・EIIS ・Rapid 九州:7 ・オフィス・ラジオロジスト ・佐賀TMクリニック 東海:2 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 24 いつでも、どこからでも画像にアクセス • 学会や出張中にインターネット回線(https)経由で 遠隔読影を行う事が可能。 インターネット回線を利用することで、 読影拠点を柔軟に選択可能となる。 httpsによる安全性、DICOM画像を 読影端末に転送しない方式を 採用することでレベルの高い安全性を 実現する。 読影医にとって読影依頼により迅速に 対応可能な環境を提供。 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 25 クラウド型画像システムの今後の応用 • • • • 地域医療連携(中核病院と地域病院の情報連携) 治験での中央画像判定(全国から同じ画像を観る) 画像診断支援CADサービス(コンピュータの目) 医療従事者の教育用画像DB(疑似体験) • もっと、大きな視野で – 全国民が、自分の一生涯のデータをクラウドに蓄積する。 • 将来の子孫のための研究用DB • 日本人が最も得意とする緻密な研究 • 世界で最もCT、MRIの導入台数が多い国が世界的競争力 「ICTの未来、クラウドをつかめ!」 26 クラウド関連スケジュール紹介 JRC2012共催セミナー 4月13日(金) 12:00~12:50 会議センター(130席) 【テーマ】 医療画像クラウドサービスの発展 【司会】松尾 義朋 先生(イーサイトヘルスケア株式会社 代表取締役社長) 【演者】 佐々木 真理 先生 (岩手医科大学 医歯薬総合研究所 教授) 林 直人 先生 (東京大学医学部附属病院コンピュータ画像診断学/予防医学講座 特任准教授) 4月14日(土) 12:00-12:50 会議センター(130席) 【テーマ】 クラウドが実現する持続可能な医療 【司会】江原 茂 先生(岩手医科大学放射線医学講座 教授) 寺本 振透 先生 (九州大学大学院法学研究院 教授) 27