第5回

ヨーロッパのルーツ（１）三つの共通点……ヘレニズム、 ゲルマン民族、キリスト教
●紀元１世紀前後、古代ローマに流入したゲルマン民族が、西ローマ帝国の末期にキリス
ト（カトリック）教に改宗。
●さらに西暦８００年、ゲルマンのフランク王カールがカトリックの代表者ローマ教皇か
ら皇帝の冠を受けた事で、ヘレニズム文化を受け継ぐローマ社会がキリスト教を通じてゲ
ルマン民族と融合。
●カールの孫の代に西ローマ帝国が三分割相続され、現在のドイツ･フランス･イタリアの
原型が成立。
ヘレニズム ＝
ギリシア人（ヘレネス）に由来する語で、広くギリシア文化全体を指す。
（Wikipedia）。 古代ローマ文明に吸収・継承されて行く。特色は
・価値観：「個人」の重視。現代の基本的人権思想に継承。
・自然科学：てこの原理、円周率の計算（アルキメデス、287?～212B.C.)
→イスラム文
明（天文学、数学）に影響しを与える。
・美術：あるがままの自然な官能美が好まれる（ミロのビーナス）→インド(ガンダーラ美
術)→中国(雲崗、竜門)→日本(飛鳥、天平文化)に継承。
・政治体制：民主政治（古代ローマ）
。アメリカ合衆国の議会がある「キャピトルヒル」は
古代ローマの「カピトリヌスの丘」、また英語で上院を意味する senate は元老院のこと。
ゲルマン民族
＝
主に現在のドイツ北部・デンマーク・スカンジナビア南部地帯に住ん
でいたインド・ヨーロッパ系の集団で、現代のドイツ・オーストリア・オランダ・スウェ
ーデン・ノルウェー・デンマーク等に住む人々や、アングロ・サクソン人（英国、米国）
がこの集団の系譜を引き、ゲルマン語派の言語を母語としている。（Wikipedia）特徴は
・金髪、青い目、白い肌、長身、マッチョ体型→ 戦闘に強い
・酒好き（ビール、ワイン）
・一夫一婦制、家族の絆を重視
・均等分割相続（長子相続ではない）→分権的社会構造
【課題】
古代ギリシア･ローマ文明をたどる 1 週間の観光旅行プランを作成せよ。