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月 報 - 山岳クラブ グーテンターク
『やまふみ』11月号 山岳クラブ/グーテンターク(ドイツ語 こんにちは) 月 報 №194 2011年 平成23年11月6日発行 山踏み 会 長 事務局長 編 集 / TM / KT / ST TS MS 乗鞍岳 権現池 9月9~11 日(金~日)五竜岳~鹿島槍岳~柏原新道(個人山行) L:T 井 K 林 一日目 八方池山荘10:00~八方池11:15~丸山ケルン12:30~唐松岳頂上山荘13:30 ~五竜山荘15:45 二日目 五竜山荘6:00~五竜岳7:10~10:50キレット小屋11:10~12:45鹿島槍北峰13:25 ~南峰13:50~布引岳14:40~冷池山荘15:30 三日目 冷池山荘5:50~冷乗越6:05~爺ヶ岳南峰7:20~種池山荘8:05~扇沢10:25 9 日小雨、稜線は強風 八方で回送サービスを待っている間から雨雲が立ちこめポツリポツリ降ってきた。八方池山荘を後に、歩き始 め直後から「雨具を着けようかなあ。でも蒸れるし・・」と悩む程度の小雨。第二ケルンまで登ると、不帰の嶮が姿 を現す・・はずなんだけど視界不良。 寒くないのが救い。八方池はおかげで幻想的。こんな景色もいいかも。小休止を取って唐松岳頂上小屋を目指 す。丸山ケルンを過ぎ、稜線がやせてくると雨天の足場はちょっと緊張する。頂上小屋では新館の玄関を借りて 軽食。ここから五竜山荘まで約2時間半の行程 牛首の岩場は鎖伝いに下って最低鞍部を目指す。足場はしっかりして怖くはないけど風が強くて少ししんどい。 ハイマツ帯の急斜面を登り返して山荘に向かう途中、すれ違った女性に「大黒岳はすぐですか?」と聞かれ、「あ れ?どうだったかしら」大黒岳頂上は基部を巻いて通過したはずなのに、周りは真っ白で雨は降ったり止んだり の悲しい稜線漫歩だったため、ピークを意識する余裕もなかったなんて。反省。 T 井さんは時折振り返って話しかけてくださりながら、ゆっくり歩いてくれたので余力を残して五竜山荘に着きま した。小屋のお姉さんによると「今年はなかなか天候が安定しなくて、今日もこの天気なのでキャンセルが多いで す」紅葉の頃には高気圧が頑張って秋晴れをもたらし、ここも賑わうといいですね。T 井さんは稜線上のテントで 夜中の強風を心配していましたが、小屋泊りの私は風 の声を気に掛けることもなしに熟睡させて頂きました。 10 日晴れ、時々ガス 五竜山荘の朝は、日の出も拝めまずまずの晴天。 立山、剱方面は美しい山容を見せているのに長野県 側は深い霧の中。それでも道は濡れていないし、気温 もちょうど良く、朝食は自炊のもち入り雑炊。幸せ。 まず目指す五竜岳は、武骨で堂々としていて北アル プスでダントツの男前だと私は思っている。頂上にず うっといたかったけど、冷池まで長い道のりなので再 会を誓って泣く泣くの別離。ガレ場の下降、切り立った 1 『やまふみ』11月号 岩峰の通過、壁をはしごで超え、口の沢のコルで休憩、コルから急登が続く。アップダウンを繰り返し、キレット小 屋無事到着。 この先を「八峰キレット」と言い、このルートの核心らしい。鎖場が続き、鉄ハシゴを降りると切り立った岩壁に付 けられた太い(こんなに太いと却って握りずらい)鎖を伝って信州側から黒部側に回り込むとようやくひと息、あと は 3 度目の正直で鹿島槍に登頂するばかり。 分岐から北峰を往復したけど全く視界はなく、迎えてくれたのは虫の大群。南峰も同様なので、軽食を摂ったあ と、布引岳を経由して冷池山荘に向かいました。かなりだらだら歩かせられたうえに、テント場と山荘が(ババ平 ほどではないですが)かなり離れているため、さすがのT井さんも迷った(ふり?)結果、清潔感があってお姉さん が多くて華やかな雰囲気の山荘に素泊まりすることに決定されました。結構疲れていたので、団体さんのプチ宴 会も気にかけることなくやっぱり熟睡。 11 日曇り 名残惜しいけれどもう下山です。毎回、出来もしないくせに「このまま山に住みたい~」と心から願います。爺が 岳、種池を経て扇沢に下るコースは傾斜も緩く、景色も良い、初心者にはありがたいコースですが、「柏原新道」 は昔は直登の大変きつい登山道だったそうですね。 おまけに扇沢の河原を歩くので大雨が降れば徒渉が出来ず、危険で難コースと言われていたのに、今のよう な5本の指に入るほどの歩きやすく更に美しい登山道にしてくださった柏原さんその他工事に関わった方に感謝 の念を抱きながら下りました。のはずはなく、帰ってから知り得ました。 T 井さん、3日間本当にお疲れ様&お世話になりました。 運転ありがとうございました。おかげ様で念願のルートを安全にあるくことが出来ました。そして「薬師の湯」は やっぱりいいお湯でした。 9月 11~16 日(日~金)上ノ廊下(黒部ダム~赤木沢~新穂高) (個人山行) K 林、K 池、S 谷 計3名 1 日目:快晴 扇沢7:30―黒部ダム 8:00―平ノ小屋 11:10(渡し船 12:00)―奥黒部ヒュッテ 14:30―熊の沢 16:00 昨年の上の廊下は天候悪化でスゴ沢へエスケープしたため今年こそと再チャレンジした。計画は昨年と同じ上 の廊下―赤木沢―新穂高温泉である。私の仕事の都合により 9 月4 日スタートから急遽1週間遅らせることとなっ たがそれが功を奏した。当初の計画では台風の影響によりまたもや中止となるところだったが、今回は最初から 最後まで天候に恵まれ山行を思う存分満喫することができた。 5:30大町駅からバスで扇沢へ。3 連休の前の週の日曜日なのでほとんど混んでいない。(扇沢の無料駐車場は 満車でした)。黒部ダムに着き周りを見渡すと、雲ひとつ無いすばらしい青空。これから向かう方向には赤牛岳が ドーンとそびえている。8 時出発、沢登りのパーティーは私たちだけのようである。 出来れば渡し舟10時に間に合えばと途中から歩くスピードを上げるが、やはり間に合わずペースを乱し皆ば ててしまった。平の小屋には釣り人がおり、30cm程の見事なニジマスを釣り上げていた。 対岸に渡りアップダウンを約2時間程歩くと奥黒部ヒュッテに着くが、前半で飛ばしたため我々年寄りチーム(平 均年齢58歳)は早くもからだが悲鳴をあげはじめた。膝が痛い・腰が痛い・・・・・ 奥黒部ヒュッテで川の状況を聞くと、今年はずっと水量が多く 8 月はほとんど入渓出来なかったそうである。今 日は水量が大分減ってきたため行けるのでは?とのこと。早速、小屋の前で入渓の準備を行い、気をひきしめ本 日の予定の熊の沢を目指す。 昨年と同じ場所に着くと昨年と殆ど景色が変わっていない。昨年釣れた場所に小林さんが竿を出すと4匹もゲッ ト。1匹は30cm以上のニジマスだった。私も別の場所でトライするが、腕が悪いせいか岩魚はたくさん見えるの 2 『やまふみ』11月号 になかなか釣れない。やっと2匹を釣りあげ、今日は一人2匹ずつの豪華なおかずができた。焚き火を囲みなが ら明日の厳しい渡渉などについて話しをし床に就いた。 2日目:快晴 熊の沢 8:00―口元のタル 10:30―金作谷を過ぎたゴルジュの出口手前 16:00 年のせいか 5:30 には目が覚めてしまった。寒かったが、昨晩の焚き火の火が残っていたため、暖をとることが できた。今日も朝から快晴、水量も昨日から更に 5cm 以上減っている。昨年は天気が悪く広河原までしか行けな かったが、今回は行けると確信する。 出発してからすぐに見覚えのある黒い大岸壁が見えてくる。下の黒ビンガだ! 何度見ても圧倒される。写真 では味わえない迫力である。 今回私は2本のストックを持ってきたのが大正解であった。昨年は苦労した腰ぐらいの水量でも、流れに乗って、 川下側に一人でストックを突きながら歩くとまったく問題なく渡渉することができる。 K 林さんと K 池さんは2人でスクラム渡渉をするが、昨年私が苦労したように、流されそうである。早速2人はス クラム渡渉を止めて、適当な木を切りストックを作成した。2 本がベストだが、木では重くなるため 1 本ずつとする が、スクラム渡渉よりは楽に渡れるようになった。 口元のタルでは昨年強い水流に押し流されたため、今回は水泳用の足ひれを持ってきた。沢登りの醍醐味を 味わうには無いほうが良いが、泳ぎの苦手な年寄りメンバー(一人はまったく泳げない)には必須アイテムである。 しかし、今回は水量が少ないため、10m以上泳がなくてはいけない口元のタルは3mほど泳ぐと簡単に突破する ことができた。 口元のタルの少し上流の渡渉点では、見た目には腰以上深くて川幅が5mぐらい広い場所がある。昨年はそこ をどうやって渡るかかなり悩み、思い切って飛び込んだところ、意外と浅く簡単に渡渉できた。今年もそこに着くと、 渡れるようには見えない。私は去年の経験からここは簡単に渡れますよと言いながら入っていくと、簡単に足を取 られ流されそうになった。K 池さんになんとか止めてもらったが、あまく考えてはいけないと思い知らされた。ここ もスペシャルアイテムの出番! 泳いでなんなくクリア。(多分足ひれがなかったらかなり流されたと思う)。昨年 のテントを張ったスゴ沢の出合いについてみると、そこは流されてテントは張れない状況になっていた。 水に入るととても寒いが、天気が良いため歩いているとすぐに乾き、とても気持ちよく歩くことができる。だだっ 広い川原(広川原)を歩き、大きな岩だらけの場所を抜け、いよいよ上の黒ビンガに!うーんすごい!スケールが 違う。皆でうなってしまう。なかなか見られない景色である。後ろ髪を引かれるような思いで、何ども振り返りなが ら、その場を過ぎる。 予定よりも早く2時に今日の幕営予定の金作谷に着く。やはり雪渓がしっかり残っている。K 林さんの意見によ り、明日の予定地も極力上流にし 4 日目の赤木沢の工程を楽にしようということで、行けるところまで行くことにし た第 2 の革新の金作谷のゴルジュに入る。 この判断は大正解であった。4日目のコースも長かったため、ここで少しコースタイムを縮めることができた。 相変わらずの厳しい渡渉・へつり・泳ぎを繰り返したため時間がかかり 16 時になってもゴルジュから抜けることが 出来なかった。ちょうどテントが数張り張れる場所があったため、今日はここまでとする。増水しているときは水没 する場所であるが、今回は雨の心配がないため問題ないだろうと判断した。釣りを試みたが釣果無し。 3 日目:快晴 幕場 8:00―赤牛沢 11:00―大プール 11:30―立石奇岩 13:40―薬師沢小屋手前 17:00 連日の快晴、今日も最高の天気でスタートした。ゴルジュの中なので寒かったが、昨夜の焚き火を起こし、暖を とることができた。1時間ほどでゴルジュを抜け、右岸はなだらかな草つきでところどころ途中から水が流れ出て いる。 赤牛沢手前では大きな淵があり、約30mほど泳ぐ。流れは緩やかだが距離が長いため高巻も考えたが、取り 付きが悪かったため、安全をとり泳いだ。岩苔小谷の大きな淵が大プールと呼ばれているところだろうか?岩魚 が悠々と泳いでいる。しかし先ほど30m泳いだところのほうが大きかった。我々は左岸を巻いたが、右岸の方が 3 『やまふみ』11月号 楽であった。 水量は減ってきたが谷が狭まる分水流がきつい。至る所にへつりの痕跡のハーケン・残置シュリンゲがある。 増水時はかなり厳しい遡行となるのはあきらかだ。2時近くに立石奇岩に着く。「よく倒れないものだ」と皆で関心 しながら眺めた。 その後、薬師沢小屋の先まで行きたいと思っていたが、結構時間がかかり手前で幕場とした。A 沢を過ぎたとこ ろは、左岸を高巻くと最後に懸垂4mがある。降りてから良く見ると、懸垂点から上流側のほうに降りると、クライ ムダウンでも可能なように思われた。 4 日目:快晴 幕場 7:40―薬師沢小屋 8:00―赤木沢出合 9:30―尾根 13:00―黒部五郎小屋 15:10 出発してからすぐに薬師沢小屋に着く。30 年ほど前に薬師沢小屋から上の廊下を遡上してくる人を見て、いつ かは私も行ってみたいと思っていたことを思い出すと感慨深いものがあった。2 時間ほどで赤木沢の出合いに着 く。ここもエメラルドグリーンのプールになっていて、とても美しい。私だけここでひと泳ぎさせてもらった。 赤木沢の名前の由来は知らないが、岩が水にぬれているところは赤色であるためだろうか、とても美しい。紅 葉のときはまた更に美しいだろう。ほとんどの滝が直登できる。大滝2段35mはさすがに登れない。手前の左岸 から取り付き高巻きをする。 赤木沢の源頭も美しいが残念ながら鞍部の手前からガスが出てしまい、なにも見えなくなってしまった。今まで が毎日快晴だったことを思うと、欲張ってはいけないと思う。沢を登りつめた喜びをかみしめてから、明日の新穂 高温泉を目指して今度は縦走である。濡れた沢道具を背負うと、重さは変わりないのにとても重く感じる。 途中、とてもかわいいオコジョが現れた。我々から30cmほどのところで逃げようともしない。どうやら餌をもら えると思っているようである。また、雷鳥も見ることができた。 5日目:快晴 幕場 4:50―新穂高温泉 13:45 新穂高温泉のバスの時刻を確認すると、最終が pm4 時?とのこと。のんびりしていると帰れなくなるということ で、暗いうちから出発する。 歩いている途中から欲が出て、1時間早いバスに乗ろうとペースを上げる。またそのうちに更に1時間早いバ スに乗れそうだということになり、気がつくと最後は早歩きから走っている。勘弁してくれーと思いながらなんとか バスに飛び乗り帰路についた。 By S 谷 10/11(1 日目) アプローチ ~ 幸先良いスタート 大町駅から黒部までバス 1330 円、丁度神奈川からのご夫婦連れに出会い、タクシ5人で 1220 円に決定。 おまけに運転手さん気前良く端数切り捨て 1200 円 ラッキー! がしかし黒部湖 8:00 歩き始めで 10:00 の平の渡しに挑戦するも、Up-Down とハシゴに勝てず、渡しの 1 ッ手前の沢で Down。(この無謀なダッシュが 渡し〜奥黒部ヒュッテの登り降りきつい道にヒビク) 沢装備をしながら「今、水量は減っている」の奥黒部ヒュッテのおじさんの話に皆な「ラッキー!」。K 林+K 池はスクラム徒渉、S谷はツェルト用ダブルストックで楽々徒渉、一人だけ ラッキー!大漁 大漁 大きな獲物 6 匹。 頬張って 皆な「ラッキー!」 例の如く 一人働かず ラッキー! 10/12(2 日目) 上の廊下① ~ 難関へ 昨日のダブルストックでの楽々徒渉に刺激され、各々木杖を探し求め(その使い心地はすこぶる上々、旅 の終りになっても捨てきれず、人の目や迷惑も顧みず持って帰り、今は玄関で守り神!) 2 ッの難関は泳ぎ の達者な山登りとへつりのマスターに寄って踏破。2500M の切り立った山々に囲まれた雄大な景観、この景 色は来た者しか判らんと仙人は曰う 4 『やまふみ』11月号 10/13(3 日目) 上の廊下② ~ その風靡に感嘆 巨大な岩塔―トーテムポール 立石奇岩。 ゆったりと落ち着いた茶色の肌合いの花崗岩 から曲がれ落ちる滝、優美な幅の広いすだれ の滝。エメラルドグリーンの水。 10/14(4 日目) 赤木沢 ~ ナメ、滝 そ して空はどこまでも青く 昨日までとは違っての多段の滝とナメの 連続、でもやはりエメラルドグリーンの水が 綺麗。暖かくゆったりしたお昼寝の気分。お 花畑は草紅葉へ移るところ、やはりゆったり 気分。 笹を詰めると中俣乗越。黒部五郎岳への登 りはきつい。肩から一気にカールへ。木苺が美味しかった。 小屋前のテーブルでの宴会の唐揚げの臭いがやけに食欲をそそったが今晩の我パーテェーの献立は!!! 10/15(5 日目) 縦走の気分で 三俣蓮華への稜線から振り返って観る黒部五郎岳カールの朝 焼け、大きな藥師岳、そそり立つ鷲羽、ザックの重たさを忘れれ ば夏山縦走。そう夏山、暑いのなんのって、8 時前なのに鼻の頭 がヤケにヒリヒリする。黒部五郎小屋の人によれば新穂高まで 10H コース、バス最終 15:55 だから 1H 余裕みて 5:00 出立、これ が今日の予定。5:00 出立は OK。しかし双六小屋当たりで予定 1 時間前の 14:55 バスに間に合いそうの話合い、よしがんばんべ ー!!に変更。アプローチシューズで岩場はきついですなー。が しかしワサビ平小屋での話合い、ひょっとしたら 13:46 のバスに 間に合うかも!!それ行けー13:00 小屋発。それ早足!!ここで遅れたらこの暑さの中で 1 時間以上の待ち だぞーソレー 発車 3 分前に到着。フーーーー。 エピローグ ~ バスの中で足の裏に異和感があり、小石かと靴を何回か払ったが解消せず、靴下はまだへ たっていない筈だがなーと諦めて、そのままで帰り、家で風呂に入ったら足にマメが、、最後のダッシュが 利いたのか、左右に 2 ッずつ。 武器 足ビレ(ザックの横に縛付けた足ビレは行き交う人から異様な物を見る目で見られた),ライフジャケット, ストック 1set, 木杖各 1(2 名),フローティング-ロープ 20Mx1+15Mx1, ザイル φ8x50M,ナッツ大小-各 1, ハーケン 2 枚 技 振り子(ロープ徒渉), ザックピストン, スクラム, 押しくら饅頭, 飛び込み, 天気 上天気 (ひと足早いトナカイ参上!), 4 日目登山道へ出てからのキツイ野口五郎への登りは丁度曇り(風もあり) 山の恵み イワナ x5, ニジマス x1, 木イチゴ x 沢山 ,黒マメ, 白マメ 見もの アサギマダラ(上の廊下), イワナの学校(赤木沢の出会手前),オコジョ(五郎の登り), 雷鳥(双六手前),山ガール(今だ希少価値あり), 山姥+山ジジ(登山道いたるところに出没) ヘリ(俗世間との繋がり?)(俺も欲しい タケコプター!), 早寝-早起き? 5:30 起床 8 時出立(年寄りに黒部の水は冷たくてー、温むまでそこらウロウロ) 食事 朝 昼 晩 ラーメン+チャーシュー 黒糖パン 生米+五目飯の素 海草サラダ お結び 焼きビーフン+マッシュポテト お茶 コーヒー フレーク+ナッツ スープ 各種お茶 ジフィーズ レーズン ジフィーズ 5 『やまふみ』11月号 寝る ツェルト x1, ドーム型ツェルト(結露がひどいのでタオル必須)x2, エアーマット x3, 銀マット x2, スリーシーズンシュラフ x1(OK), サマーシュラフ x2(カッパ以外を着ても寒かった) *キャンプ作業ではジャケット or ウール上衣が必要。*砂、砂、笹のベッドとテン場は OK。 *火祭り盛大。 衣装 上衣=ネオプレン(半袖)x1, ネオプレン(長袖)x1, ネオプレン(半袖)+ 長袖 T シャツ x1 下衣=ファイントラック x2, ウェットスーツ x1 沢靴=使い込まれた靴では走破はきつい!(2 回目の使用のフェルトが多分もう1 回の使用が耐えられるか どうか! オロシタテの靴もかなり使いされた状態になってしまった) その他 満天の星を見ながら、なぜかタクワンが食べたくなった。 帰りの温泉は今回 無し クマさん記 黒部ダム 奥黒部ヒュッテ 下の黒ビンガ 広河原 上の黒ビンガ 6 『やまふみ』11月号 30m 泳いだ淵 大プール? 立石奇岩 赤木沢 薬師沢小屋 赤木沢出合 黒部五郎小屋 7 『やまふみ』11月号 9月 23.24 日(金.土) 常念岳 (個人山行) L T井、J香(非会員) 23日:曇りのち晴れ 一之沢P8:40~ヒエ平登山口 9:10~王滝ベンチ 11:10~笠原沢 11:50~常念小屋 13:55 せっかくの三連休だったが、日曜日は地元の祭りでお神輿を担ぐ事になってしまった。3週間ほど前から町内 会の人たちに「絶対にみこし担いで下さいよ!山に行っちゃだめですよ!」と散々言われ続けていたので、予定し ていた槍穂高は断念した。残念。 いずれにしても木曜日は台風15号の影響で入山は出来なかっただろう。久しぶりに J が山に行ってもいいとい うので、NHK「おひさま」で陽子先生が登った常念岳に行くことにした。6時半に家を出発し8時に駐車場に着いた がさすがに三連休で満車だ。ひとつ下流側の駐車場に停めた。30分ほど車道を歩くとヒエ平登山口だ。タクシー はここまで乗り入れてくれるらしい。管理人のおじさんの登山届チェックを受けて出発する。 登山道は良く整備されていて歩きやすい。さすがは百名山の人気ルートだ。緩やかな道を歩くこと1時間で一 の沢に出た。台風の影響でかなり増水している。登山道もところどころ沢のように水が流れているが、台風のせ いなのかいつもの事なのか初めて来たので分からない。しばらく行くと道が増水した沢に水没している。勢いよく 川が流れているので落ちるわけにはいかない。水の中に辛うじてスタンスが見える。「ヘツリかよ!」壁にはガバ がたくさんあったのでなんとか落ちないように切り抜ける。すると増水時の高巻き迂回ルートがあった。「そりゃそ うだ。普通の人はこんな所、通らないよな。」 胸突き八丁からは急坂になったけどここも階段状に整備されていて歩きやすい。曇っていた天気が晴れたと思 ったら雲の上に出たみたいだ。雲海がきれいだ。そして常念乗越に到着。今週行く予定だった槍と穂高が目の前 に見える。小屋に近いテン場はすでに一杯だったがここは景色が良くない。離 れた、と言っても30mのところにもう一つのテン場があった。こちらは槍が良く 見えるしまだ空いていたので良い場所にテントを張った。 小屋で受付を済ませて一休み。この日の小屋泊は1畳に2人の超満員だった。 テントで良かった。楽しみにしていた生ビール焼き鳥セット(\ 1,000)は残念なこと に売り切れだったので生ビール枝豆セット(\ 1,000)を注文する。 J と乾杯♪夕飯は外のテーブルで景色を眺めながら食べた。北アルプス最高! 24日:快晴 常念小屋 6:40~7:55 常念岳 8:15~8:50 常念小屋 10:20~ヒエ平登山口 14:00 朝起きるとコッヘルの水が凍っていた。夜はかなり冷えた。テントを開けると槍が赤く染まっている。急いで外に 出た。ご来光に間に合った。雲海に浮かぶ八ヶ岳と富士山の間から昇ってきた。山に来て良かったと思える一瞬 である。朝食の後、テントはそのままにして山頂を目指した。 コースタイム1時間にしては近すぎると思っていたら、乗越か ら見えた山は常念ではなくてそのずっと先の山だった。 山頂は360度の展望で白山や南アルプスまで見えた。蝶 が岳経由三股のルートも考えたけど三股の林道は工事で通 行止めなので往路を下山した。あまりにも天気が良かったの で下山するのがもったいなかった。もう一泊して燕岳まで行 きたかったけど神輿を担がないと怒られちゃうしな。 テントを撤収して下山しようとしたらJが目が痛いという。雪 も無いのにどうやら雪目みたいだ。サングラスを掛けても横 から光が入ると痛いらしい。樹林帯まで降りて木陰に入った 8 『やまふみ』11月号 らなんとか大丈夫そうだが、もっと良いサングラスを買ってくれないと山には行かないとか、どさくさにまぎれて山 ガールの服が欲しいとか言ってるし。確かに常念岳は山ガールでにぎわっていた。 昼過ぎには無事登山口に到着した。帰りに立ち寄った国営アルプスあずみの公園の近くにある「ほりでーゆ~ 四季の郷」はお奨めです。そしてそのまま山ガールウェアを買いに登山用具店に直行するのであった。 T井 記 9月 24 日(土) 有明曲沢/沢登り (個人山行) L S藤 T島 M井 天気 晴れ 入渓 9 時 00 分 山頂 13 時 有明荘 15 時頃? それは高さ 2400mにも満たない山で、中房川をはさんで対岸にある著名な燕岳の中間地点の合戦小屋にも及 ばない標高である。安曇野富士と大層な別名もあるが訪れる人もまれである。ただその山は急峻で登る人の体 力を奪い去るようなきつい登山を強いる。また谷も幾つかの著名な沢を有している。黒川沢・深沢などある、今回 は曲がり沢を遡行することにした。 本当なら奥只見の沢にしたかったのだがメンバーの都合がつかず結局日帰りの沢になってしまった。一昨年 は1人だったり、昨年は日程調整につまずいたり私の山行は思った通りに行かないようにできているらしい。今回 の遡行自体も、思い込みと確認不足を痛感することになるのだが。 早朝中房温泉に向かうが、取水口あたりから路上駐車目立ちだし曲がり沢出会いの遙か前から道路は車・車・ 車である。3連休で大勢の登山者が来ているようだ軽自動車2台分、何とかスペースを見つけ車をとめ入渓準備 を始めたのは予定を大きく遅れること9時すぎである。 この時なってハーネスを忘れたことに気づく、他の装備は持ってきていたのでロングシュリンゲで簡易ハーネ スを作成し難しいところはラストで行かせてもらうことにする。まあクライミングの時に忘れるよりはいいか…。 しばらくはゴーロ歩きが続き、滝が現れ出すと斜度を一気に稼ぐことになる北アルプスらしく水は冷たく、秋の日 差しは弱いので極力水を避け安全策で行く。 中盤で方向確認するとなんと東に向かっているどうやら分岐を間違えたらしい、とりあえず行けるとこまで行っ て尾根に逃げれば藪こぎのアルバイトは増える物の何とかなるさとそのまま詰めることにした。 やはり予定を大幅にずれ三の鳥居のさらに南側の尾根にでてしまった。 その後山頂に到着、昼飯をかねた大休止をした あと下山、温泉に入り汗をおとした。 今回思い込みと確認不足で大きなミスを3回やった、 ひとつはハーネスを忘れたこと、これは確認不足、 ふたつは分岐を間違えたこと、これはルート確認を メンバーで確認せずどこに詰めるかそれぞれが 勝手に思い込んでいたから、みつめは夕食をとん でもないところで食べる羽目になったこと、行動を起 こすときにはメンバーの意志を確認・統一しておか ないとあらぬ事態になると痛感した次第でした。 あ、沢はそれなりでした。 462 S藤 記 会長、ルート考察中 9 『やまふみ』11月号 9月 26~28 日(月~水) 水晶岳 (個人山行) ジョージ 概要 水晶岳は平成 14 年に登っているが、その時には山名由来の水晶を見ることができず、今回ザクロ石も含めて の探索山行である。結果、「採集禁止・登山道外進入禁止」の看板に気が引け、極小水晶のかけらとあまり美しく ない茶系のザクロ石を見るに留まった。暑い夏・長雨と台風通過後の寒波で 2000m 以上の紅葉は全く見られず、 過去最低の色なしであったが、好天に恵まれ深い彫りの槍穂連峰西面景観を終始堪能した山行になった。また、 北ア最深部の各種地形を改めて再発見することができた。 日程 9/26(月) 新穂高(6:15)→ワサビ沢小屋(7:35-:45)→鏡平(10:401100)→双六小屋(13:10) /27(火) 双六小屋(5:55)→三俣山荘(8:00-:15)→ワリモ北分岐(9:40-:55)→水晶岳(11:10-:50) →ワリモ北分岐(13:00-:15)→黒部川源流(2:05-15)→三俣山荘(14:50) /28(水) 三俣山荘(6:05)→双六小屋(8:05-:15)→鏡平(10:00-:15)→ワサビ沢小屋(13:10-:10)→新穂高(14:20) 一日目 前回同様前夜準備のいい加減計画で就寝 12 時、起床 3 時の寝不足。午後のバテ・足痙攣覚悟の出発。 無料駐車場に車を置き、蒲田川左俣の林道をもくもくと歩く。ワサビ平小屋で体を軽くし(協力金 100 円)、岩魚は どうか? と川を眺めながら進む(ちなみに、9 月釣行右俣は 2 匹のみ)。橋先から登山道となり、左手からの岩石崩 落地を過ぎて小池新道を進む。この道はアルプス随一の手入れされた道として有名だが、双六小屋の方には本 当に頭が下がる。 秩父沢を過ぎ、イタドリガ原・シシウドガ原の辺までは順調。鏡平への登りから足がへたり始め、ピッチは上が らない。登りついた池には稜線にかかる雲のため槍穂きれいに映らず、新築小屋の横で少休後出発。弓折乗越 への高度差 280m をなんとか登り、稜線の凝灰岩のザレた稜線を辿って双六へ。稜線西の巻き道に出ると懐かし い池と小屋が見えた。学生時代、8 月末の幕営での降霜やオコジョの思い出が過ぎる。 1:10、先へ進むか迷うが(前回は三俣泊り)、よれよれの情けない体に 2 時間半の歩きはキツイと早々小屋へ。 床隣りの 69 歳という人と意気投合して話が弾み、全く退屈せずに半日が過ぎた。 種類の多いおかずで 5:30 夕食を味わう。夕食後、暗闇が訪れようとしている高瀬川源流域にとろりと横たわる 雲海の光景は異次元の雰囲気があった。早々床に就くがいつものように全く眠れない。うとうとして 4 時に目が覚 める。 二日目 5:30、鮭・卵焼き・蒸しサツマイモ・ひじき・たくあん・煮豆・もやし・人参・海苔・味噌汁という朝食としては豪華な メニューを戴き、5:55 出発。霜の降りた 120m を登って巻き道を進む。今日は絶好の晴天、槍穂のシルエットが 凛々しい。鷲羽の上に浮かぶ卷雲も爽やかだ。朝日を浴びる涸沢氷期のカール群を眺め、複合カールのサイド モレーンを登った分岐で小休。カール底の小丘は夏なら絶好のキャンプ地だ(残念ながら今は不可) 。後 200m の 下りで三俣小屋だ。 小屋でまた軽量化し(新調されたトイレの最奥個室は広く物置棚もあり、窓からは鷲羽の雄姿が望めて最高!)、気 分良く黒部源流へ下る。そう遠くないうちにここで釣りをと落ち込みを見下ろしながら岩苔乗越へ。更にワリモ北分 岐へ登って小休。黒部五郎・薬師・目指す水晶は目の前だ。登山道西側には線状凹地が続く。高瀬川浸食による 重力性断層の結果だろう。荒天時には避難場所として使える。船窪地形はチェックしておいた方がよい。夏には 花のプロムナードだ。 既に営業停止の水晶小屋には娘さんがいた。小屋の後始末だろうか。墜落したヘリの残骸は跡片もなかった。 稜線を辿っていよいよ水晶へ。南峰手前で日を浴びて煌めくザクロ石・エクロジャイト帯になった。以前は気付か 10 『やまふみ』11月号 なかったポイントだが、そこには小さいながら立派な看板が二本。曰く、「ここは国立公園…鉱物(水晶等)や土石 の採集は× 登山道以外の立ち入りも×」 以前は無かった。これを見てしまうといくら自分でも躊躇。茶系の 3mm 程度のザクロ石がついたエクロジャイト を手にして(そのずっしりした重さにビックリ! 鉄他金属元素の含有量がかなりある )、 『とったぞー!!! 』 (*^^)v …写真に… できれば辺りをうろついて美麗な結晶を目にしようという今山行の 目的はあっけなく崩れ去った(T_T) そうとなれば後はのんびり下って飲むだけ。360 度の大パノラマを ほしいままにして(実際ここはアルプス正真正銘の真っただ中であ る)、帰途に就く。今日は三俣泊まりだ。景色を十分に堪能し、 2:50 小屋に着いてすぐさまビール! 500ml 恵比寿が 900 円、端麗生が 800 円。他所より若干高い。 ヘリの燃料代の違いか… 自分は恵比寿嫌いなので端麗生。 名物展望食堂には先客二人。味付きアジ(ダジャレじゃありません ぞ)を勧められてありがたく頂戴する。一人は私とそう年が違わなさ そうなのに、裏銀の 9 時間コースを 6 時間で来たという。ビッりしたな ぁ、もう! (若い人には分からんだろうなあ…) 三俣泊りの目的は、夕日を受けて蝋燭のように燃え上がる槍を見 ることだ。学生時代の裏銀縦走の折に、残っていると思っていた最 後の一カット分フィルムがなく、最高の絶景を逃した苦い思いがある からだ。40 年ぶりの願いは如何に…? しかし、日が傾くにつれて雲が湧き、この夕べも私の願いは叶うこ とはなかった…。 いつかは絶景を撮影したいものだ。 三俣の小屋は、アルプス最奥の地でバロックのメロディーをバッ クに展望食堂で槍の雄姿を眺めながらステーキを味わうというの がウリである。今日の肉はどんなかと楽しみに席に着くと、なんと ハンバーグではないか! 付け合わせはキャベツの千切り(量は多 いが)にポテトサラダ・茄子の油いためのみである。洋食なら仕方 はないのか…しかし、最奥の地とはいえ悪く言えば手抜き料理。 この夜も熟睡叶わずだったが、体は良く休められた。 朝食は、鮭・卵焼き2切れ・小がんも2・野菜の漬物・海苔梅漬 け・味噌汁だった。こちらの方がよほど豪華である。 三日目 今日は下山するのみ。往路を戻るだけだ。三日間の中で最良の 天気。微風吹く霜の降りた道を登る。小一時間で風は山風から谷 風に変わる。半袖になり巻き道を辿る。槍穂のシルエットが美し い。 双六小屋からの巻き道を稜線に出た所に若いカメラマンがいた。 槍のピーク手前に西鎌が横たわり、そこから右に派生する 10 本 余りの支尾根が逆光の中に青く浮かんでいる。眼下手前には蒲 田川左俣最源流の流れが緩やかにうねりながら槍の穂先に向か って銀色に輝いている。一昨日は眼にも留めなかったこの時間帯だけの絶景である。暫し二人で感動し合い、後 ろ髪を引かれる思いで先に進んだ。彼は笠ヶ岳に行くと言う。撮影ポイントで出会いながらこの山行最高の景色を 眺めつつ稜線を歩いた。 11 『やまふみ』11月号 弓折乗越からトラバース気味に下り、途中 L レンズ付きの重いキャノンで撮影下山中のお年寄りに会う。新しい カメラはつい手が出てしまうそうだ。20 台位はあるという。自分は軽量の 28~105mm のズームだったが、28mm で は写し込めない風景が何箇所かあり、悔しい思いをした。自分の気に入った良い写真を撮ろうと思ったら、妥協し たレンズを持っていくべきではないと反省した。 鏡池山荘でうどんを注文し、槍を眺めながら早めのお昼とする。先のお年寄りはカレーだった。見ると、ビーフ のブロックもいくつか入り、ご飯の量も多い下界以上の品だった。次回はカレーにしようと思うのだった。 南の池では何人かのカメラマンが槍穂を遠景に撮影していた。自分も何枚かを撮る。ペースは上がらないがワ サビ平小屋でも小休し、釣りポイントはここアソコと見下ろしながら新穂高に着いた。 例のごとく栃尾の荒神の湯で筋肉をほぐし、ほてった体をアイスで冷やして帰途に就いた。 北さんのおまけコーナー(人によっては山行記録より参考になりますよ(^-^)) ・駐車場 : 有料は 6 時間500 円。過日の釣行時は歩きの時間ロスが気になって有料に置いたが、若干のオーバー で支払い 1000 円! 高い岩魚となってしまった。左俣に入って直ぐ、営林署とホテルの近くの道路脇に 二台分のスペースがある。 ・小屋食 : 双六小屋系列は良い。以前泊った鏡平小屋は、肉類は少ないがおかず 10 何種類のビックリするような 量の野菜中心ヘルシー田舎料理だった。純朴なオーナーの人柄も魅力。 ・トイレ ・水 : ワサビ平小屋・三俣小屋は有料(100 円)だが小奇麗。三俣は最奥個室がお勧め。 : 双六は昔(40 年以上前)から一般登山者もタダ。ありがたい。他は 50~100 円/1L ・要注意ヶ所 : 左俣林道沿いで何ヵ所かの抜け戸岳側からの岩石崩落あり。上部に注意。 弓折岳巻き道 滑落注意箇所あり。但し、落ちても灌木で引っ掛かる。 抜戸岳乗越~双六小屋 何ヵ所かのザレた凝灰岩崩壊箇所。早い時期には残雪もあり。左俣側へ滑落。 双六巻き道 一か所滑落の危険。看板とロープあり。 ・山スキー : 双六小屋は五月連休の営業予定はないとのこと。冬季小屋は開放。ただ、あの長いルートを重い荷 を背負って辿るのを考えると躊躇してしまう。 ・伊藤新道 : 廃道化していたが、現在手入れをしているとのこと(小屋番弁)。何とか通れるそうだが、渡渉が何箇 所かある。増水時は無理。 ・その他 : 以前秋の彼岸の笠ヶ岳山行の折りに大ノマ(雪崩の意)乗越からの廃道を下ったが、歩きながら両手で ベニバナイチゴを採って鱈腹食べたことがある。ヤブが密集したり足元が荒れるようなルートでは ないので、自然の恵みにあやかりたい人にはお勧めできる。時期は 9 月末。但し保障はできない。 9月 28 日(水) 御嶽山 (個人山行) みなこ 田ノ原(8:15)王滝頂上(10:00)剣ヶ峰(10:25)摩利支天山(11:50)王滝頂上(13:30)田ノ原(14:25) 天気 ☀ 12 『やまふみ』11月号 グーテン入会当初の例会山行以来の御嶽山。次は紅葉を見に行くのだと気張っていたのだが、思いっきりフラ イングして中途半端な時期に決行。紅葉には早く、涼を求めるには遅く、信仰登山の時期でもなく神社も閉まって おり完全に一般登山。お陰様で静かな御嶽山を歩けたのです が。 鈴ヶ沢中俣下降には 鳥居をくぐりダラダラ登っていき「あかっぱげ」上部より田ノ原 を振り返る。小三笠山を挟み王滝鈴ヶ沢東俣と中俣が見えた。 思い起こせば3年前?東俣~中俣への倒木地獄、小三笠山 の腐れ倒木に勢いよく攀じ登ったらバキッと折れて逆さまに落 ちた。挟まったままの脚は痛恨の一撃により歩行困難。 でも、気合いで下山し、根性で仕事し、翌週末も沢へと出掛けて 行ったあの頃が懐かしい…(松本の大統領(笑)曰く、やっぱ 田ノ原に抜けた方が楽との事デス)。 ※参考までに鈴ヶ沢東俣~中俣下降の為に写真を掲載→ 小三笠山は通らない方が無難 どこ突入しても倒木地獄は 避けられないらしいですが。 そんな遠い目を「御嶽山」に戻し、石仏群に見守られながら 王滝頂上着。硫黄臭に噴気の轟音を聞きながら剣ヶ峰への 最後の登り。 実は、この3日前は乗鞍岳でお参りしている。あっちは観 光登山者でウジャウジャだったが、こっちは御嶽神社自体が 閉まっているので静かなもんだ。神社は閉まっていても神様 はいるので、きちんと参拝する。鳥居をくぐってから4回目の なんだけど…たくさん霊神碑があったので。 剣ヶ峰から見下ろす二ノ池は青くてキレイ。本来見えるは ずの乗鞍岳はガスで見えず(泣)。多くは二ノ池経由で引き返 すようだが、一人寂しく摩利支天山へ向かう。摩利支天乗越 からは三ノ池と五ノ池が見える。乗越のすぐ上に展望台があ り、ココまで来る人はいるみたい。 乗越から更に山腹を15分程行く。あの稜線歩けんじゃないか?なぁ~んて、幾度も見上げていたら岩の上に 【摩利支天山】のミニ看板を発見!特に顕著な登山道が繋がっている風でもなかったので、その岩を攀じ登ると三 角点が。どうも、多くの人がこんな感じで不意に頂上に辿り着くらしい。(背の低い私にはミニ看板のほんの一部し か見えませんでしたが) 向かいの剣ヶ峰に人々がいるのが見えるけど、 こっちは独占で気分がい~もんだから狭い頂上だけ どのんびりする。 更に欲をかけば継子岳まで行かれるんだろうが、 そんな欲は全く持ち合わせなくなった近年、大人しく来 た道を引き返し下山した。 継子岳は密かに冬行きたい所デス。 ゲレンデ TOP から。 ・って、公に書いてマスねェ(^^ 13 『やまふみ』11月号 10 月8.9日(土.日)空木岳 南駒ヶ岳(個人山行) L S藤 SL T島 T井 1日目:晴れのち曇り 伊奈川ダムP6:35~うさぎ平 8:25~木曽殿山荘 12:40~空木岳 14:15~摺鉢窪避難小屋 15:55 木曽駒高原の道の駅で5時に松本組と合流した。権兵衛トンネ 空木岳 ル経由でアパートから40分ほどで到着。近くて楽だ。工事中通行 止めなどがあって道に少し迷ったが6時過ぎに伊奈川ダムの駐車 場へ着いた。上の駐車場は満車で下の駐車場に停める。マイナ ーなルートだと思っていたのにそれなりに入山者がいて驚いた。 それでも念のために熊鈴を付けて林道をタラタラと歩く。いい加減 に飽きたところでうさぎ平へ到着。ここから登山道だ。道は荒れて いるようでいてよく踏まれていて良いんだか悪いんだかよく分か らない。合目ごとの看板等はしっかり整備されていた。急な登りが 続く。姐さんが毛糸の帽子と手袋と防寒着で寒い寒いと言ってい る横で自分はシャツ1枚で滝のような汗を流しながらタオルで顔を 空木岳頂上 拭くまくりである。毎度の事ながら同じ環境下にいる同じパーティ ーとは思えない。 小屋近くの水場が枯れているかもしれないので心配性の私は 水4リットルを担いでいた。汗かきの私は水が無いと死んでしまう からだ。途中すれ違った下山者に聞いたら水はたくさん出てること が分かったが、今さら捨てるのも面倒なのでそのまま進む。そし て本日最大の難所「吊り橋」だ。地図には吊り橋と書いてあるけど、 思い描いていた物とは明らかに違う。通路は丸太一本だ。しかも 吊り橋なので吊られて揺れている。ただの固定された丸太橋の方 がよっぽどましだ。手すりも転落防止ネットなんてもちろん無い。 手すりの代わりにロープが1本渡されているだけで気休めにもな らない。先に渡った二人に「ビレーして欲しいんですけど」と言い たかったが根性で渡った。その後順調に高度を稼いで、見晴台な んかもあったが木が邪魔で写真は撮れなくて残念だ。最後の水場 で水を満タンにして木曽殿小屋にはコースタイムより1時間早く到 着した。稜線に出ると西風が強くて雲が掛かってきた。さすがに寒 いので上着を着込む。空木岳への登りは強風と寒さとちょっと手 強い岩場できつかった。そして山頂に着いたけどガスってて景色 が見えない。なんだかなぁ~。残念だけど仕方が無い。宿泊予定 の避難小屋までいくつかピークを超えて風と戦いながら進んだ。 小屋はコースから外れた摺鉢窪カールの底に建っていた。カール の下り道はザレていて足がヘロヘロだ。小屋は20人定員で思っ 仙崖嶺 たより綺麗だった。普通の人は2泊3日で回るルートなのでこの小 屋に泊まる人は少ないと思っていたけど、すでに8人ほど先客が いた。右の一番奥に場所を取って一休み。担ぎ上げたワインを 飲んだら眠くなってしまった。せっかく夕食に鍋を作ってもらったけ どほとんど食べられなかった。疲れすぎて食欲がない。そしてそ のままシュラフに入った。 14 摺鉢窪 『やまふみ』11月号 2日目:晴れ 避難小屋 6:20~南駒ヶ岳 7:45~越百山 9:50~10:25 越百小屋 10:50~福栃平登山口 13:00~伊奈川ダムP13:50 4時に起きる予定が1時間寝坊して目が覚める。外に出ると 天気は快晴。目の前の伊那谷が雲海に埋まり南アルプスと富 士山が綺麗だ。縦走路へのカールの登り返しがいきなりきつい。 朝っぱらから汗だくだ。今日は天気が良くて稜線歩きが楽しい。 そして今回の目的地である南駒ヶ岳に到着。360度の展望で 地球が丸い事を実感できた。ここで姐さんがせっかく持ってきた ビールを昨日呑み忘れたことに気がつく。呑まないのはもった いないので越百小屋で乾杯♪そして長い下りを一気に下って林 道に出た頃は膝がガクガクだった。紅葉がなぜかほとんど見ら れなかったのが残念でしたが楽しい山行でした。 T井 記 南駒ヶ岳 10 月 15.16 日(土.日)硫黄岳 天狗岳(個人山行) L T井 他非会員2名(J香、よしはる) 1日目:曇り 桜平P13:45~オーレン小屋 15:20 2日目:曇りのち晴れ 小屋 7:20~硫黄岳 8:40~夏沢峠 9:20~東天狗岳 11:10~小屋 12:30~桜平P14:40 朝から雨が降っていた。天気が微妙なので行くかどうか迷っていたが、午後は曇りで明日は晴れという予報を 信じて10時から支度して11時半に家を出た。桜平Pに着くとまたポツポツ降りだして来た。カッパを着て出発する。 今日は登るのはあきらめて小屋までとする。今回はJと二人で行こうと思っていたら、普段は山に行かないくせに 「オーレン小屋の晩飯はさくら肉のすき焼きだよ」という会話を小耳に挟んだ一番下の息子が行くと言い出した。 げんきんなヤツだ。紅葉は終わりかけで残念だった。でも雨のせいかコケの生えた木々や沢の流れがとても綺 麗だった。あっという間に小屋に到着。思ったより先客がたくさんいた。予約をしていたので個室に案内された。し かも割増料金なしだ。北アの小屋とはえらい違いだ。 談話室の薪ストーブにあたりながらビール&ワインで乾杯♪ 他のお 客さんと歓談してしばしくつろぐ。この小屋には風呂がある。シャンプー 石鹸は使えないけど晩飯前に入ったらさっぱりした。そして楽しみにして いたさくら肉のすき焼きだ。晩飯には他にもてんぷら、きのこの炊き込み ご飯、デザートの大福、締めのうどんが付いていた。予想以上に旨い! 周りのテーブルからも絶賛の声が上がっている。「これはもはや山小屋 のめしではない」と。確かに。オーレン小屋は沢の水を利用した水力発電 を行っているので廊下やトイレも一晩中電気がついている。布団もふか ふかでまさに旅館クォリティーだ。夜中、風と雨がすごくて何度も目が覚 めた。こんな悪天候の日にテントじゃなくて小屋に泊まると得した気分になれる。 翌朝、予報通り雨は上がったけどガスが出ていた。濡れそうなので今 日もカッパを着込んだ。風は収まっていたけど小屋のおじさんが言うに は、稜線はまだ風が強そうなので樹林帯歩きが長い硫黄岳へ先に行っ たほうが良いらしい。余分な荷物は小屋にデポして息子は空身だ。樹林 帯を抜けるとおじさんの予言通りすごい風だ。寒いので急いで山頂を目 指す。 15 『やまふみ』11月号 そして硫黄岳に到着。だけどガスっていて爆裂火口は見えなかった。 夏沢峠まで下ったら急に雲が晴れてやっと景色が見えた。樹林帯に入ると風が無くて快適だ。根石岳へ登り返す 頃には完全に晴れになった。でも稜線は相変わらず強風でカッパ着てなかったら寒くて進めなかったと思う。岩陰 の風が弱い場所で休憩しながらなんとか東天狗岳にたどり着いた。景色は最高!西天狗も行きたかったけど寒 いのでここから引き返すことにした。来るときはノロノロと来たのに戻るときはなぜか早い。小屋の前でゆっくり昼 食を食べて下山した。家族で行くには手頃なコースだった。帰りに尖石・縄文の湯で汗を流した。 T井 記 10 月2日(日)岩講&例会 岩講参加者 K林和、S木、T谷、T田、H、S谷、S井、T井、M井、S川 例会参加者 S川、M井、T井、K池、S井、K林和、T田、S谷、M下、T塚 ☀ 編 集 後 記 ☀ もう少し捨てられずに、乗ってもらえたら嬉しいな~という勝手な思いを抱きつつ、長野に共に来て一緒に 苦労を分かち合ってきた私の相棒と、この間お別れした。新しい車が来る喜びより、ボロくても一生懸命走 ってくれた CRV とのお別れはちょっと寂しかった。今頃ロシアに渡っているのか… で、燃費が安く済むこ とも条件の一つで、清水の舞台から飛び降りる気持ちで買った車は、エコならぬセコ運転中。 /Tしま 久々に某山岳雑誌を開いた。近頃は行く山もマンネリ化し、行きたい山も思いつかないなーという感じだっ たのだけど、こうして眺めてみると、面白そうなコースがいろいろあって新鮮に感じた。たまには山雑誌を 見るってもんですね。ただ…最近の山ガール向けのノリには抵抗感が否めません。もっと正統派(?)にし てほしい~!と思うのは、決して山ガールになれないからではありません。 /とっこ 某登山口の林道端駐車スペースに、後から来る人の事も考え奥行きのない車道白線内ギリギリにとめた。下 山して来たらバックドアに 50cm 程の傷 Σ(゚д゚ lll)ガーン よく、後ろ手にストックを持って歩く登山者を見掛 けるが、まさにアレが横切った感じの傷だ!しかも深い傷!磨きでは消えず見積りを出して貰ったら5万円 超。新車なのにィ ヾ(`ε´メ)ノ" 下手な心遣いが自腹を切る羽目に。以後、自己を守る選択をしようと決意。 楽しい山歩きも後味悪し。皆様も色んな意味でお気をつけ下さい。まだ車上荒しじゃなかったのが幸いです ε-(´・`) /み 16