...

第三回 インターンシップ報告書 7 月 12 日(火) 東京外国語大学大学院

by user

on
Category: Documents
11

views

Report

Comments

Transcript

第三回 インターンシップ報告書 7 月 12 日(火) 東京外国語大学大学院
第三回 インターンシップ報告書
7 月 12 日(火)
東京外国語大学大学院
博士前期課程 総合国際学研究科 国際協力専攻1年
若山友佳
◆派遣機関:
Organisation for Economic Co-operation and Development (OECD)
経済協力開発機構 パリ本部
◆所属部署:
Directorate for Science, Technology and Industry,
Economic Analysis and Statistics (STI/EAS)
科学技術産業局、経済分析統計課
◆派遣期間:
2011 年 5 月 23 日(月)~2011 年 11 月 16 日(水)
【業務経過 第 4 週~8 週
6 月 11 日~7 月 12 日】
忙しく、全種類のタスクをこなすことはなかなか難しい。今回は主に進展があったタスクについ
て詳しく書きたい。
I.
産業連関分析、STAN、ANSKILL といった STI で開発しているデータベースを利用し、統
計専門ソフトに詳しくない一般利用者向けのインディケーター、グラフィックインターフェ
ース(チャート・表)の作成。
⇒前回までは補佐、としていたが自らプログラミングを行わなければいけないことが判明し
た。STAN や産業連関表のデータを表示する際、どのような表やチャートを用いると使い勝
手がよいか、ということが上司とのミーティングを通して理解できてきたので、あとはこれ
からの数ヶ月でそれをエクセル上で可能にしなければならない。今までのデータを集約する
作業を通して、どういったことがエクセルでは可能か、といったことは大体理解できたので、
今後はより具体的にどのファンクション・マクロを使うかということを練っていく。
データそのものの準備としては、STAN データベースから各国データを抽出し、そしてそ
れらを元に就業者一人当たりの value added、あるいは output をエクセルデータにするとい
う作業を行った。まだ単位を揃えるなど、必要な作業はあるが、ひと段落ついた。この作業
の前後に OECD 内の VBA 研修を受けることができたため、作業がだいぶ捗った。このおか
げで先月まではコツがまだつかめていなかったが、だいぶ VBA に慣れてきた。研修は非常に
役に立ったため、次回の他のエクセル関連の研修も受けようと待っているところである。
産業連関表のデータに関しては、まずエクセルで輸出に占める輸入比率を行列・逆行列を
使いエクセル上で計算するという作業を始めた。行列や逆行列がわからなかったので、数Ⅲ
の参考書を借りて勉強したので、高校生に戻ったような気分になった。今回改めて自分の数
学の知識のなさが明らかになったので、経済を学ぶ身としてきちんと数学をやり直さなけれ
ばならないと痛感した。
このほかの作業も主にデータベースからデータを抽出し、エクセルファイル作成するというも
のである。他にも興味深いセミナーがある場合は参加するように心がけている。先日もワーキン
グパーティーに参加し、NISTEP でお世話になった方と久々にお会いした。
また、私の場合 2 週間に 1 回は上司 2 人とインターン経過のミーティングを行い、作業経過や
疑問があるか等を確認してもらうことができている。上司はフランス語研修、エクセル研修、セ
ミナーなどへの参加を歓迎してくれているため、とても働きやすい。この期待にこたえるべく、
頑張っていきたい。
◆作ったファイルの一部(筆者プリントスクリーン)
【フランス語研修】
7 月 4 日からの二週間、朝 9 時-12 時半までの 3 時間半毎日フランス語研修に参加できることに
なり、現在研修を受けている。応募した際に正規職員が優先的にクラスに入るため研修を受けら
れるかわからない、と担当者に言われていたため今回受講できることになりとても嬉しい。クラ
スは習熟度別に分かれており、私は初級クラスに入れてもらえた。生徒は全部で 5 人おり、全員
フランス語ができない初心者なので、緊張することなくのびのび楽しくクラスを受けることがで
きている。基本的に講師はフランス語で授業を進めるため、学部時代のドイツ語会話の授業を思
い出し懐かしい思いになった。ただ、この授業内で学んだ表現をすぐに日常的に使えるという環
境があり、またフランス語は必要であるという意識があるためか、身につくスピードがかなり速
いように感じる。毎日新しい表現を覚えるたびに周りの言っていることが少しづつわかるように
なっていくのが楽しい。もちろん業務で使えるほどにはならないかもしれないが、帰国までに日
常会話ができるようになるくらいにはフランス語を習得していきたい。
【VBA 研修】
6 月 22・23 日の 2 日間 9 時半から 17 時半まで計 14 時間の VBA 研修に参加した。4 人しか受講生
がいなかったため、質問も多くすることができ、自分がうまくできなくて悩んでいた部分を解決
することができた。フランス語研修と同じく、部署内の予算によ
り参加費が支払われるため、受講料はかからないので大変ありが
たい。ほかのエクセル講座にも既に申し込んであるので、様々な
スキルを滞在中に身につけていきたい。
◆
写真右:VBA 研修の様子
(筆者撮影)
【6 カ月後に期待される効果・2 ヶ月目】
研究対象である国際送金、国際移民における更な ⇒今月は非常に忙しく、収穫は特にない。
る知識、新たな視点の獲得
STI のデータベースの理解
⇒STAN はかなり利用したので、どのような指標
があるのかといったことに関しては知識はつい
てきた。産業連関表も読めるようになったので、
理解はかなり進んでいる。
データ収集・分析スキルの向上
⇒エクセル・VBA のスキルを身につけると共に向
上していると感じる。
英語での業務遂行能力を含めた総合的な英語力 ⇒前回と同じく、一人で黙々と作業することが多
の向上
いため、英語は基本的に常務においては使わな
い。しかし、友人も増えてきたため英語をよく使
うようになったのでパリ到着当初よりはだいぶ
なめらかに英語が話せるようになってきたよう
に感じられる。翻訳作業を通して、英語の語彙力
強化と自然な日本語への訳し方を身に着けてい
きたい。
フランス語の習得
⇒簡単な文章なら自分でも作れるようになった
ので、少しづつフランス語で会話できるようにな
ってきた。
国際協力分野における人脈形成
⇒STI 内の日本人で食事会があり、多くの日本人
職員の方と交流を深めることができた。また、六
月中旬に行われた OECD サマーパーティーでも多
くの方と会うことができ、仕事内容・キャリアの
話などを伺うことができた。インターンの友人も
増えてきたので、お互いのキャリアや進路などの
意見を交換することができ、自分の進路を考える
際に刺激になっている。これからも人との出会い
を大切にしていきたい。
大学院後の進路プラン決定
⇒卒業後に別の分野で海外の院に行くのも可能
性の一つだな、ということをより強く意識しはじ
めてきた。
【OECD・パリでの生活】
☆足の怪我
不運なことに 6 月末に虫刺されで足が腫れてしまい、痛みにより歩けなくなってしまった。見
た目も象のように膨れ上がってしまっていたため、靴もはけず途方にくれた。なんとかパリ近
郊にあるアメリカンホスピタルにいったところ、医者には入院を勧められ、かなり焦った。し
かし、どうにか入院せずに一週間タクシーで病院に通いつつ、自宅で休養したおかげで腫れと
痛みは大分ひき、翌週には復帰することができた。療養中は自宅で仕事を行うなど、かなりイ
レギュラーなことが続き参ったが、小川さんや同僚の助けのおかげでなんとか生き延びること
ができた。出国した際には「保険は高くていやだな」と思っていたが、保険入っていて本当に
良かった。何が起こるかわからないので、常に病院への行き方等緊急時に備えておいたほうが
よい、ということをこれからのインターン生にはアドバイスしたい。
☆サマーパーティ
6 月 24 日の夕方から OECD 内でサマーパーティーが行われた。日本人の感覚からいうとこうい
ったパーティーが職場で行われるのはなんだか不思議である。職場でシャンパンやワインを片
手に談笑し、そして DJ の音楽で深夜まで踊るというのは面白
い体験だった。このパーティーで多くの職員と知り合うこと
ができ、キャリアの話なども伺うことができた。この日には
UNESCO パリでインターンをしていた田中さんの紹介でメール
のやり取りをしていた UNESCO から OECD に移ってきた YP の職
員とも顔合わせをすることができ、田中さんの話などをして
盛り上がった。私はプロジェクトに携わっているわけではな
いので、同じ部署の職員でさえ知り合う機会があまりないの
で、こういった人が集まるような場所にはこれからも積極的
に顔を出していきたい。
◆写真右:パーティーでのグリア事務総長のスピーチ(筆者撮影)
☆お別れ会
OECD では契約期間を終えて OECD を去る人がいるたびに大抵部署内でお別れ会(Farewell
Pot)
が行われる。それは職員だけでなく、インターンも同じことで今月は特にインターンの入れ代
わりが多かったため、毎日のようにお別れ会が行われていた。新しい職員がくると歓迎会も行
われるため、STI 内では歓迎会・お別れ会がこの 1 ヶ月で 3 回ほどあり、大変どたばたしてい
た。これも短期間で契約が終わる国際機関ならでは?と思ったのだがどうなのだろうか。もう
少し様子を見ていってみたい。
◆STI のインターン(私の左)のお別れ会
(同僚撮影)
◆OECD
Sneakers(交流会?)で
コンサルタントの友人達と(同僚撮影)
Fly UP