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計測標準と 計量管理
計測標準と計量管理 計測標準と計量管理 3 号 平成27年11月18日 印刷 平成27年11月20日 発行 計測標準 と ●特集 欧州計量・計測技術標準調査報告 MEASUREMENT STANDARDS and METROLOGY MANAGEMENT 特集 ISSN 1880-1420 平成27年11月20日 計量管理 欧州計量・計測技術標準調査報告 C O N T E N T S 州計量・計測技術標準調査報告 欧 フランス訪問(BIPM、OIML、メートル原器レプリカ) HBM社本社工場訪問 ザルトリウス本社工場訪問 PTB訪問 METAS訪問 メトラー・トレド社訪問 フ ランス・ドイツ・スイスにおける市民レベルの計量取引状況の報告 ヨーロッパの商品量目についての報告 計量器製造業から見た計量士への期待 直交表実験による測定システム分析(MSA)と不確かさ 産業技術総合研究所計量標準総合センターの認証標準物質 2015年APLAC第21回総会および関連会議報告 石油用流量計のASNITE認定取得への道筋 BIPMWorkshoponMeasurementUncertainty参加報告 IAJapanコーナー 第 巻 65 第3号 2015 Vol.65 No.3 二〇一五年 3 雑誌 03317-11 〔定価3,240円(本体3,000円+税)〕 一般社団法人 日本計量振興協会 Japan Association For Metrology Promotion http://www.nikkeishin.or.jp 計測標準 と MEASUREMENT STANDARDS and METROLOGY MANAGEMENT 特集 2015 Vol. 65 No. 3 計量管理 欧州計量 ・ 計測技術標準調査報告 ❶ 欧州計量 ・ 計測技術標準調査報告 計量 ・ 計測技術標準調査団 重光 … 2 竹添雅雄、桑山重光 … 5 小野 威、増永義雄、奥村和代、末﨑 繁 … 横田賢亮、帆足 愛、藁科真理子、竹添雅雄 8 ❷ フランス訪問 (BIPM、OIML、メートル原器レプリカ) 計量 ・ 計測技術標準調査団 ❸ HBM 社 本社工場訪問 計量 ・ 計測技術標準調査団 ❹ ザルトリウス本社工場訪問 計量 ・ 計測技術標準調査団 桑山 千田好友、大岡紀美子、安齋正一、森 石蔵利治、藁科真理子、竹添雅雄 克己 … 13 ❺ PTB 訪問 計量 ・ 計測技術標準調査団 森 克己、徳 美恵子、安齋正一、小野 押本惠一、藁科真理子、竹添雅雄 ❻ METAS 訪問 計量 ・ 計測技術標準調査団 大岡紀美子、高柳庸一郎、増永義雄、奥村和代 … 25 石蔵利治、横田賢亮、竹添雅雄 ❼ メトラー ・トレド社訪問 計量 ・ 計測技術標準調査団 高柳庸一郎、徳 美恵子、千田好友、末﨑 押本惠一、帆足 愛、竹添雅雄 ❽ フランス ・ ドイツ ・ スイスにおける市民レベルの計量取引状況の報告 計量 ・ 計測技術標準調査団 ❾ ヨーロッパの商品量目についての報告 計量 ・ 計測技術標準調査団 末﨑 威 繁 … 17 … 31 繁、桑山重光 … 37 大岡紀美子、桑山重光 … 42 計量管理事例 計量器製造業から見た計量士への期待 株式会社 イシダ 測定の不確かさ事例 直交表実験による測定システム分析 (MSA) と不確かさ 愛知県計量士会 田尻 祥子 … 45 阿知波正之 … 50 標準物質紹介 産業技術総合研究所計量標準総合センターの認証標準物質 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 朝海 敏昭 … 56 海外計量事情 2015 年 APLAC 第 21 回総会および関連会議報告 独立行政法人 製品評価技術基盤機構 … 60 認定事業者紹介 石油用流量計の ASNITE 認定取得への道筋 エヌ ・ ティー ・ ケー ・ インターナショナル株式会社 石倉 正実 … 63 田中 秀幸 … 66 産総研コーナー BIPM Workshop on Measurement Uncertainty 参加報告 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 IAJapan コーナー IAJapan コーナー 独立行政法人 製品評価技術基盤機構 … 69 事 編集後記 務 局 … 72 特集 欧州計量・計測技術標準調査報告 欧州計量・計測技術標準調査報告 計量・計測技術標準調査団 桑 1 重 光 イスでは、ヴァーベルンの METAS(Federal Institute はじめに 月 27 日(土)∼ 山 of Metrology)及びグライフェンゼーのメトラー・ト 月 日(日) 、東京計量士会の 有志で結成した計量・計測技術標準調査団は、我が国 の計量制度と欧州における計量制度との整合性等並び レド社である。 本特集では、以下の訪問・報告について紹介する。 ① フランス訪問(BIPM 外観見学、OIML 外観 見学、メートル原器レプリカ見学) に計量現場における専門家と意見交換し、計量士とし ての今後の活動や進むべき方向性について検討するこ ② HBM 社本社工場訪問 とを目的として欧州を代表する計量標準機関及び計量 ③ ザルトリウス本社工場訪問 器メーカーを表敬訪問した。 ④ PTB 訪問 訪 問 機 関 先 は、フ ラ ン ス で は、BIPM ( Bureau ⑤ METAS 訪問 International des Poids et Mesures)、OIML ( Inter- ⑥ メトラートレド社訪問 national Organization of Legal Metrology)及び計量遺 ⑦ フランス・ドイツ・スイスにおける市民レベ ルの計量取引状況報告 産、ドイツでは、ダルムシュタットの HBM 社、ゲッテ ィンゲンのザルトリウス社及びブラウンシュヴァイク ⑧ ヨーロッパの商品量目についての報告 の PTB(Physikalisch-Technische Bundesanstalt)、ス 2 調査団の構成 団 長 桑 山 重 光 東京計量士会 (株) 計量技術コンサル事務所 副団長 大 岡 紀美子 東京計量士会 東京計量士会 竹 添 事務局 雅 雄 東京計量士会 (一社) 東京都計量協会 森 克 己 東京計量士会 トピー工業 (株) 森 悦 子 千 田 好 友 東京計量士会 関東メジャー (株) 増 永 義 雄 東京計量士会 (株) 京王百貨店 安 齋 正 一 東京計量士会 (一社) 東京都計量協会 安 齋 絢 子 美恵子 東京計量士会 東京計量士会 和 代 東京計量士会 (株) 三越伊勢丹 徳 2 奥 村 小 野 威 東京計量士会 OT プランニング (株) 高 柳 庸一郎 東京計量士会 メトラー・トレド (株) 藁 科 真理子 東京計量士会 (一財) JQA 計量計測センター 横 田 賢 亮 東京計量士会 (株) 横田計器製作所 三 宅 由 紀 計測標準と計量管理 (株) 高島屋 特集 欧州計量・計測技術標準調査報告 フランス訪問(BIPM、OIML、メートル原器レプリカ) 計量・計測技術標準調査団 竹 添 雅 雄、桑 山 重 光 1 路は公園のトンネル(高さ BIPM(国際度量衡局) :外観見学 m程)と検問所によ って訪問車両が制限され、国際会議の開催場所として 計量士のみならず計量関係者が一度は訪問したい BIPM。今回の調査では諸事情により表敬訪問はでき なかったが、玄関前(裏門)まで来た証を記録に残す ため、調査団全員で記念写真を撮った(写真 ∼ 参照)。 BIPM は、パリの南西、郊外のセーヴルに位置した は安全面を考慮した最適のロケーションであった。 2 OIML(国際法定計量機関) :外観見学 OIML(International Organization of Legal Metrology、国際法定計量機関)は、加盟政府間にて結ばれた 旧貴族の館を利用した建物であり、周辺は緑豊かな公 OIML 条約(国際法定計量機関を設立するための条約、 園が広がる閑静な環境下に位置していた。写真 Convention Establishing An International Organiza- は BIPM 玄関までの急な坂道を歩いている様子。 ここはオルリー空港から近く(後に建設されたシャ tion of Legal Metrology)の条約組織として成立した国 際的な法定計量機関である(写真 、 参照)。 ルル・ドゴール空港からは遠いが)、正面玄関までの道 写真 写真 :玄関(裏門)にて :BIPM までの坂道 写真 写真 :OIML 玄関前の通り :OIML 玄関前にて Vol. 65, No. 3, 2015 5 特集 欧州計量・計測技術標準調査報告 HBM 社 本社工場訪問 計量・計測技術標準調査団 小野 1 威、増永義雄、奥村和代、末 10:00 訪問概要 月 30 日(火) :00∼11:30 所:ドイツ HBM のショールームの見学アカデミーの 10:30 HBM の校正ラボの見学 11:15 質疑応答(事前質問に対する回答は後日対 応する) ダルムシュタット (3) 訪 問 者:計量・計測技術標準調査団 21 名 11:30 Mr. D Möller HBM の表敬訪問終了、バスにてゲッティ ンゲンへ移動 (4) 応 対 者:Dr. Andre Schäfer、Ms Angela Bäumel、 2 HBM 社組織 (5) 訪問タイムスケジュール :00 HBM 出迎え (1) 本 :10 HBM のメンバーの紹介 (2) 本社所在地:Im Tiefen See 45 D-64293 Darmstadt :40 HBM の活動説明及び精密機器等(DMP41) の紹介 計測標準と計量管理 社:Hottinger Baldwin Messtechnik GmbH Germany(ドイツ ダルムシュタット) (3) 工 写真 8 愛、藁科真理子、竹添雅雄 概要説明 (1) 訪問日時:2015 年 (2) 場 繁、横田賢亮、帆足 場:Darmstadt(ドイツ)、Marlborough(米 :HBM 社本社工場入口にて 特集 欧州計量・計測技術標準調査報告 ザルトリウス本社工場訪問 計量・計測技術標準調査団 千田好友、大岡紀美子、安齋正一、森 1 16:45 訪問の概要 (1) 訪問日時:2015 年 克己、石蔵利治、藁科真理子、竹添雅雄 応する) 17:00 月 30 日(火) 所:ドイツ ザルトリウス社の表敬訪問終了、バスにて ブラウンシュバイクへ移動 15:00∼17:00 (2) 場 質疑応答(事前質問に対する回答は後日対 ゲッティンゲン (3) 訪 問 者:計量・計測技術標準調査団 21 名 (4) 応 対 者:Ms. Karen Storm(Vice President)、 Mr. Dirk Ahlbrecht(Director of Marketing Lab Weighing)他 名 (5) 訪問プログラム 2 組 (1) 本 織 社:Sartorius Aktiengesellschaft (Sartorius AG) (2) 本社所在地:Weender Landstraße 94-108, 37075 Göttingen, Germany 15:00 ザルトリウス社の出迎え 15:10 ザルトリウス社のメンバーの紹介 15:15 ザルトリウス社の業務内容の説明 (4) 設 立 年:1870 年 16:00 はかり製造工場の見学 (5) 資 本 金:17.0 百万 €(約 25 億円) (3) 代 表 者:Joachim Kreuzburg、Jörg Pfirrmann、 写真 Reinhard Vogt :ザルトリウス社 玄関ホールにて Vol. 65, No. 3, 2015 13 特集 欧州計量・計測技術標準調査報告 PTB 訪問 計量・計測技術標準調査団 森 1 克己、徳 美恵子、安齋正一、小野 (Reception building / PTB entrance) 訪問の概要 Dr. Jens Simon(Head of Press and Infor- (1) 訪問日時:2015 年 月 mation Office) 日(水) :55∼10:50 :00∼11:00 (2) 場 所:ドイツ Dr. Oliver Mack ( Weighing Instruments 21 名 Working Group 1.12) (4) 応 対 者:Dr. Robert Wynands、Dr. Dorothea Knopf 他 Gauß building 名 Dr. Michael Borys ( Realization of Mass (5) 訪問タイムスケジュール :05 Working Group 1.11) Arrival and Welcome Dr. Dirk Röske(Realization of Force Work- (Reception building / PTB entrance)……… ing Group 1.21) Dr. Dorothea Knopf ( Head of department 11:00 1.1 Mass) :05∼ :50 Laboratory visits Leibniz building ブラウンシュバイク (3) 訪 問 者:計量・計測技術標準調査団 :00∼ 威、押本惠一、藁科真理子、竹添雅雄 Depature from PTB parking lot Introduction 写真 :PTB 玄関前にて Vol. 65, No. 3, 2015 17 特集 欧州計量・計測技術標準調査報告 METAS 訪問 計量・計測技術標準調査団 大岡紀美子、高柳庸一郎、増永義雄、奥村和代、石蔵利治、横田賢亮、竹添雅雄 1 (Dr. Philippe Richard) 訪問の概要 :10 (1) 訪問日時:2015 年 月 (Dr. Philippe Richard)他 日(木) 10:00 :00∼11:00 (2) 場 所:スイス (3) 訪 問 者:計量・計測技術標準調査団 21 名 名 質疑応答(Dr. Philippe Richard)他 (Dr. Philippe Richard:Deputy Director) :05 名 11:00 METAS の表敬訪問終了、チューリッヒへ 移動 METAS 出迎え 他 名 10:45 (5) 訪問タイムスケジュール :00 名 METAS の質量ラボの見学 (Dr. Philippe Richard)他 ヴァーベルン (4) 応 対 者:Dr. Philippe Richard 他 METAS の概要説明 名 2 ベルンの紹介 ベルン(ドイツ語:Bern [bɛrn])は、スイス連邦の METAS のメンバー紹介 首都。ベルン州の州都でもある。人口は 13 万人で、チ 写真 :METAS 玄関前にて Vol. 65, No. 3, 2015 25 特集 欧州計量・計測技術標準調査報告 メトラー・トレド社訪問 計量・計測技術標準調査団 高柳庸一郎、徳 1 美恵子、千田好友、末 Head Calibration Services (1) 訪問日時:2015 年 月 日(木) Daniel Meier(DMe) 15:00∼17:00 Compliance & Approvals LabTec チューリッヒ州グライフェンゼ (3) 訪 問 者:東京計量士会 Carlos Velasco(CVe) 計量・計測技術標準調 21 名 Business Dev. VEH Weighing 高柳庸一郎 (4) 応 対 者: 計量標準ビジネスマネージャー(調査団員) Julian Lüscher(JLu)視察受入責任 廣瀬壮一郎 ラボラトリー事業部 Market Manager Metrology セールスマネージャー(日本) (5) 訪問タイムスケジュール Rene Lenggenhager(RLe) Javier Levitt(JLe) Legal Metrology Marc Wolff(MWo) 所:スイス 査団 愛、竹添雅雄 Christian Müller-Schöll(CMS) 訪問の概要 (2) 場 繁、押本惠一、帆足 GM Laboratory Weighing 15:00 企業概要 Head SPG Metrology 15:20 計量標準および法定計量にかかわる部門か 写真 担当者:RLe :メトラー・トレド社 玄関前にて Vol. 65, No. 3, 2015 31 特集 欧州計量・計測技術標準調査報告 フランス・ドイツ・スイスにおける市民レベルの計量取引状況の報告 計量・計測技術標準調査団 末 1 はかりだった。後述の後続検定受検率は 17 台中 16 はじめに 平成 27 年 繁、桑 山 重 光 台、 月 27 日∼ 月 年前に有効期限が切れていた(写真 参照)。 日に東京計量士会有志 で結成した計量・計測技術標準調査団(フランス・ド 台は ② 各スーパーで対面はかりの調査を実施した。メー イツ・スイス)に福岡県から参加させて頂いた。調査 カーは各国とも対面はかりではメトラー社製が 団公式日程の合間に、ヨーロッパでの日常生活におけ を占めていて、多目量はかり ひょう量:15 kg/6 kg、 る計量取引の状況を調査したので報告する。 目量:5 g/2 g 2 割 が多く見られた。日本のスーパーで は料金はかり ひょう量:6 kg/3 kg、目量:2 g/1 g 質量による取引状況 のような少量を 1 g でカバーする計量器は今回確認 日曜日はフランス パリ市内数か所でマルシェ(市 出来なかった。背景として欧州ではハム・チーズな 場)が開かれていた。果物・ソーセージ・チーズ・ どの大きな塊での取引もある為、ひょう量:15 kg/ 魚介類が綺麗に並べられ、華やかな色彩により購買 6 kgが多いのではないかと考える。 ① ③ 欲がそそられる。 ここのマルシェにおける対面用はかりメーカーの ドイツのスーパーにてレジ台にローラ付計量器が 埋め込まれており、客側の画面上部に重量値が表示 内訳は、メトラー・トレド社(以下メトラー社)14 台、 されている(写真 EXA 社: で売られており 台、A&D 社: 台であり、マルシェ全 体ではひょう量:15 kg、目量:5 g の単目量タイプの 写真 :対面用はかり 参照)。店内には野菜が 1 kg − 5.3 € 個単位 と単価表記されて いる為、それに対応した計量器である。合格シール 写真 :ローラ付き計量器 Vol. 65, No. 3, 2015 37 特集 欧州計量・計測技術標準調査報告 ヨーロッパの商品量目についての報告 計量・計測技術標準調査団 大 岡 紀 美 子、桑 山 重 光 1 る。 はじめに 月 27 日から 月 日まで、計量・計測技術標準調 ② 全商品ともeマークが表記されていた。 ③ 個袋の詰め合わせで、個袋の重さを表示したも のが、 査団としてフランス、ドイツ及びスイスの三カ国の計 量標準機関及び計量器メーカーを訪問してきた。私は、 ④ リプトン紅茶は表示量が 32 g であったが実量 は 38 g で、6 g の過量であった。 永年百貨店の計量管理の仕事をしていた関係上、EU における e マーク付き商品の量目管理に興味がわき、 土産品を対象にこれらの商品の量目検査を行った。今 (3) 測定結果 ① 図 ② 誤差の値は、小数点第 ③ 内容量が 50 g 以下の一部の商品では量目誤差 が + 6 %(日本の量目公差:内容量が 5 g∼50 g うが、参考までに報告する。 2 → 6.0 %)を超えるものがあった。 商品量目の検査 ④ 商品番号、No. 2、No. 5、No. 8、No. 11 の量目誤 差は ± 0 g であった。量目管理が良好であると推 (1) 計量器の仕様 測される。 はかり種類:電気式はかり(検定済み品)、ひょう ⑤ 量:2000 g、目量:0.5 g 今回の土産品の量目誤差は、− 2 %∼+ 7 % に 分布していた。 (2) 量目商品 ① EU の商品量目制度は、平均値手法が適用され 商品量目検査 ヒストグラム 図 42 計測標準と計量管理 位以下を四捨五入とし たものである。 土産品が中心なので、商品の品目及びサンプル数に も限定があり、全般的な量目管理の評価は難しいと思 に商品量目検査のヒストグラム及び表 1-1、 表 1-2 に商品量目検査成績表を示す。 回の商品量目の調査は、東京計量士会の徳美恵子計量 士及び増永義雄計量士の共同作業で実施した。 袋あった。 :商品量目測定のヒストグラム 計量管理事例 計量器製造業から見た計量士への期待 ※ 株式会社 イシダ 技術統括部 技術規格管理課 担当課長 1 はじめに 田 尻 祥 子 2 計量について 弊社は、1893 年(明治 26 年)に衡器製作免許を受け 計量の基本となる法規はもちろん計量法である。計 て民間初のはかりメーカーとして創業し、お陰様で今 量法の第 年 実施を確保し、もって経済の発展及び文化の向上に寄 月に 122 周年を迎えることができた。スーパーマ 条には、 計量の基準を定め、適正な計量の ーケット等の流通部門(店頭及びバックヤード)で取 与することを目的とする 引・証明に使われる特定計量器や、食品工場等の定量 いる。また同じく第 10 条 正確な計量 には、 物象の 袋詰め工程で使用される産業用自動はかりを得意分野 状態の量について、法定計量単位により取引又は証 とし、お客様のご要望に沿ったはかりの開発・製造・ 明における計量をする者は、正確にその物象の量の計 販売を行ってきた。 量をするように努めなければならない 弊社は、目指すべき姿として 世の適者・適社 を と、その目的が規定されて る。 計量 は、 正確に 掲げ、世界の人々に喜ばれ、世の中に必要とされる存 それにより 経済の発展 在であることを理想としている。そのために、世界中 にも寄与するものなのである。 と書かれてい 実施されなければならず、 のみならず 文化の向上 のお客様の声に耳を傾け、日々変化するニーズを先取 実際、計量は、ほとんどの生活、産業活動、技術的 りし、質の高い製品・サービスの提供を通じて社会に 規制行政等の中で、日常的に行われている行為であり、 貢献することに努めている。また、 三方良し(自分良 その品質、信用、信頼を支えている。計量行為の正当 し、相手良し、第三者良し) の経営理念は、弊社の 性が保証されなければ、日常生活はたちまち混乱に陥 100 年を超える歴史の中で脈々と受け継がれてきた哲 るだろう。さらに、昨今の経済取引の発達や産業技術 学であり、今後も揺らぐことなく継承していくもので の高度化等に伴い、その重要性はますます増加してい ある。 ると言ってもよい。 近年では、計量技術を核としながら、包装・検査・ しかしながら、日常生活の中で計量の重量性を意識 表示等に事業分野を拡げ、お客様に信頼と満足を提供 する機会があるかと聞かれれば、ほとんどないという する企業として、世界 100ヵ国以上で事業を展開して のが一般的な感覚ではないだろうか。我々は、スナッ いる。特に、近年相次いだ食品偽装問題や異物混入問 ク菓子の袋に印刷された内容量を信じているし、トレ 題を受けて、検査分野には様々な新技術を投入し、食 ーに貼られたラベルに記載されたお肉の重さを疑わな の安心・安全を提供すべく力を入れている。 い。すなわち、適正計量は経済活動の根幹をなすもの 本稿は、日々計量器ユーザーの声を聞く計量器メー カーの立場から、世の中が 計量 に求めることを通 して、計量士への提言を行うものである。 ※本報文は、第 13 回全国計量士大会(2015 年 ではあるが、 重要 というよりは なされて当然 の こととして期待されているのである。それだけになお さら、適正計量を実施することの責任は非常に重い。 月 20 日)で講演したものである。 Vol. 65, No. 3, 2015 45 測定の不確かさ事例 直交表実験による測定システム分析(MSA)と不確かさ 愛知県計量士会 阿 1 知 波 正 が再現性(Reproducibility)で、測定者 はじめに 之 名または 名で測定し求める。 自動車関係の品質マネジメントシステムに関する国 際規格 TS 16949 の参照マニュアル MSA(測定システ (3) GRR(Gauge Repeatability & Reproducibility) 繰り返し性と再現性を統計的に加えた大きさを図 ム分析)では、ゲージ R & R(繰り返し性および再現性) に示す GRR として表す。 に加え、偏り、直線性、安定性が示されている。これ (4) 偏り(Bias) らの分析について、同マニュアルでは個別に多く測定 データを必要とすることから、JIS Z 9090 附属書 に 測定対象を繰り返し測定したときの測定値の平均値 とその測定対象の真の値との差が偏り(Bias)で、図 示されている直交表実験の 18 回の実験データから求 に示す。ただし真の値は測定対象全てにあるが厳密に める方法を考察した。併せてその結果から測定の不確 は判らないため、より信頼性の高い測定法で測定した かさを求めた結果を示す。 推定値を用いる。 2 MSA マニュアルによる測定システムの分析 (5) 直線性(Linearity) 測定対象の変化に対して、正しい測定値が得られる かの評価を MSA では測定範囲の上下での偏りの差を (1) 繰り返し性(Repeatability) に示す測定 直線性(Linearity)としている。測定範囲内の上下限 値のばらつき範囲が繰り返し性(Repeatability)で、 の数個の測定対象をあらかじめより信頼の高い測定法 標準的な方法では 10 個の部品を で測定しておき直線の傾きの差を求めている。 測定対象を繰り返し測定したとき、図 回又は 回繰り返 (6) 安定性(Stability) し測定し求める。 (2) 再現性(Reproducibility) 図 に示すように、測定者により測定結果に差が生 じる場合があり、測定者による測定値(平均値)の差 時間経過により、測定値が変化することがあり、時 間経過による測定平均値の変化を安定性(Stability) としている。 測定者A 測定者B 測定者C 図 50 :繰り返し性と偏り 計測標準と計量管理 図 :再現性と GRR 標準物質紹介 産業技術総合研究所計量標準総合センターの認証標準物質 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 計量標準総合センター 研究戦略部 計量標準調査室 総括主幹 1 朝 海 敏 昭 ージ(https: www.nmij.jp service C )から閲覧するこ はじめに とが可能です。このページには、NMIJ 認証標準物質 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 計量標準総 カタログ 2015-2016、NMIJ 標準物質・有効期限・供給 合センター(National Metrology Institute of Japan、以 状況一覧、取り扱い業者・標準物質分類一覧、CRM の 下、NMIJ ) で は、ISO Guide 34:2009 及 び ISO/IEC 詳細が分かる認証書の見本等が掲載されています。ま 17025:2005 に適合するマネジメントシステムに基づ た、現在、国内外の標準物質を検索することができる き、国家計量標準機関として国際的に認められる認証 つ の デ ー タ ベ ー ス、標 準 物 質 総 合 情 報 シ ス テ ム 標準物質(Certified Reference Material、CRM)の開 ( Reference Materials Total Information Services of 発・供給を行っています。このマネジメントシステム Japan、RMinfo)及び国際標準物質データベース(Code は、独立行政法人製品評価技術基盤機構の認定センタ d' Indexation des MAtériaux de Référence、COMAR) ー ( IAJapan ) の 製 品 評 価 技 術 基 盤 機 構 認 定 制 度 が、NMIJ のホームページから閲覧できるようになっ (ASNITE)による認定を受けています。 NMIJ で開発された CRM(NMIJ CRM)は、EPMA ています(https: www.nmij.jp rminfo )。NMIJ CRM とは別に、校正サービス(依頼試験)も行っています。 用材料標準物質、材料標準物質、高純度無機標準物質、 詳細は、(https: www.nmij.jp service P )をご覧頂け 有機標準物質、高分子材料標準物質、環境組成標準物 ればと思います。純度の校正サービスでは、主として 質、グリーン調達対応標準物質、高圧ガス、熱物性標 核磁気共鳴法、凝固点降下法を用いた高純度有機標準 準物質に分類しており、NMIJ の標準物質のホームペ 物質の純度測定を行っています。 表 :2015 年度から頒布が開始された認証標準物質 無機高純度標準物質・無機標準液 (2015 Vol. 65,No. 1 に掲載済(鉛同位体標準液以外) ) NMIJ CRM 3013-a 炭酸カルシウム NMIJ CRM 3681-a 鉛同位体標準液 NMIJ CRM 5121-a 電気伝導率標準液 (塩化カリウム水溶液(1 mol kg -1) ) NMIJ CRM 5123-a 電気伝導率標準液 (塩化カリウム水溶液(0.01 mol kg -1) ) 熱物性標準物質 NMIJ CRM 5807-a 熱拡散率測定用セラミックス (Al 2 O 3 -TiC 系) NMIJ CRM 5808-a 熱拡散率測定用モリブデン薄膜 (400 nm) 有機標準物質(2015 Vol. 65,No. 2 に掲載済) NMIJ CRM 6202-a ヒト血清アルブミン 56 計測標準と計量管理 材料標準物質 NMIJ CRM 5206-a デルタ BN 多層膜(As ドープ Si 基板) NMIJ RM 5607-a 陽電子寿命による空孔欠陥測定用 ステンレス鋼 * NMIJ CRM 5702-a ポリスチレンラテックス ナノ粒子 (150 nm) NMIJ CRM 5703-a ポリスチレンラテックス ナノ粒子 (200 nm) 高分子材料標準物質 NMIJ RM 5102-a ポリスチレン(光散乱用)* グリーン調達対応標準物質(2015 Vol. 65,No. 2 に掲載済) NMIJ CRM 8152-a ポリ塩化ビニル (フタル酸エステル類分析用) * 標準物質(RM)であり、認証標準物質(CRM)ではありません。 海外計量事情 2015 年 APLAC 第 21 回総会および関連会議報告 独立行政法人 製品評価技術基盤機構 認定センター(IAJapan) 1 はじめに 4 出 席 者 アジア太平洋試験所認定協力機構(APLAC)は、試 本総会及び関連会議へは、APLAC 議長である Nigel 験所、校正機関、検査機関などの認定を行う認定機関 Jou(台湾 TAF)をはじめ、オーストラリア、中国、香 のアジア太平洋地域の協力組織である。本総会は太平 港、インド、インドネシア、フィリピン、日本、韓国、 洋認定協力機構(PAC)との合同総会として、通常毎 台湾、マレーシア、シンガポール、ニュージーランド、 年 タイ、米国、カナダ、メキシコ、ロシア、ベトナム、 月に開催され、今年はスリランカのコロンボで開 催された。 パプアニューギニア、モンゴル、バングラデシュ、ス (※ APLAC の概要等は 2 (その他)を参照) 会員及び賛助会員ならびに非加盟国のミャンマー、ラ 開催日時・場所 2015 年 オス、カンボジア、コンゴ、また、関連機関である 月 14 日(日)∼19 日(金) 於:スリランカ民主社会主義共和国コロンボ市(ホ スト認定機関:SLAB) 3 日 リランカ、サウジアラビア、ブータン等の正会員、準 程 PTB 等、約 30 カ国・経済地域より約 160 名が参加した。 我が国からは、 機関 13 名(IAJapan VLAC 名)が出席。 理事選挙、議長、理事、MRA 議長、各委員会議長、 研修 事務局報告、会計報告、2016 年度予算報告および承認 APLAC 理事会 が行われた。 月 15 日(月) APLAC-PAC オープニングセレモ ニー 5.1 理事選挙 以下 名が立候補し、 名(★)が選任された。 APLAC 技術委員会 a) Yannapat Uthongsap(NSC-ONSC, Thailand) APLAC 広報委員会 b) Jennifer Evans(NATA, Australia)★ APLAC-PAC 合同広報委員会 →前理事の中途退任による空席 PAC マーケティングコミュニケー ション委員会 (2016 年 12 月 31 日まで) c) 藤田 APLAC 技能試験委員会 APLAC 研修委員会 月 17 日(水) APLAC MRA 評議会 月 18 日(木) APLAC 総会 月 19 日(金) 第 回 APLAC-PAC 合同総会 APLAC 総会 60 名、 5 APLAC 総会 月 14 日(日) APLAC-PAC 合同マーケティング 月 16 日(火) 名、JAB 計測標準と計量管理 勲(IAJapan, Japan)★ (2016 年 月 日から 2017 年 12 月 31 日まで) d) Shaharul Sadri Alwi, (Standards Malaysia, Malaysia)★ 5.2 (同上) APLAC 議長報告 Nigel Jou(台湾 TAF) a) 今後の MRA 評議会、臨時総会および APLAC- 認定事業者紹介 石油用流量計の ASNITE 認定取得への道筋 エヌ・ティー・ケー・インターナショナル株式会社 NTK COX CALIBRATION CENTER 石 1 校 はじめに 正 倉 正 実 液:MIL-PRF-7024 E Type 2 単体又は工業用ギヤ油との混合液 動粘度範囲 弊社、エヌ・ティー・ケー・インターナショナル株 0.97∼16 cSt 式会社は東京都港区に本社を構え、名古屋及びアメリ cSt:センチストークス(St)の 100 カのロサンゼルスに拠点を持ち、航空・宇宙関係の輸 分の 入商社として活動している。 、1 cSt = 1 mm 2/S 温度範囲 58∼122 ℉(14.4∼50 ℃) 弊社は、50 年以上に渡り流量計の製造・販売・校正 を行っている COX FLOW MEASUREMENT、現在の Badger Meter, Inc.と提携している。近年顧客からの要 望を受け、新たに様々な石油用流量計校正業務を行う た め に 2009 年 に NTK COX CALIBRATION CENTER を東京都八王子市に開設した。 2014 年 月に独立行政法人 製品評価技術基盤機構 認定センターより石油用流量計の ASNITE 校正事業 者の認定を受け、現在、国際 MRA 対応事業者として 石油用流量計の校正業務を行っている。校正対象の流 量計は、顧客の要請に応じた動粘度に調整された航空 燃料系統試験液を主体とした校正液を用いて校正を行 っている。今回取得した ASNITE 認定の内容や校正 能力は次のとおりである。 認定番号及び付加情報:ASNITE 0117 C 初 回 認 定 日:平成 26 年 月 10 日 認定に係る区分:流量・流速 校正手法の区分の呼称:液体流量計 恒久的施設で行う校正/現地校正の別: 恒久的施設で行う校正 種 校 図 類:石油用流量計 正 範 囲:0.0227 m 3/h 以上 70.41 m 3/h 以下 (0.1 GPM 以上 310 GPM 以下) GPM:US Liquid Gallon per Minute 最高測定能力(信頼の水準 約 95 %):0.37 % :認定証 2 会社概要 これまでの弊社の事業内容は、主に各種防衛システ ム装備品・航空宇宙関連部品・材料・ケミカル等の輸 Vol. 65, No. 3, 2015 63 産総研コーナー BIPM Workshop on Measurement Uncertainty 参加報告 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 計量標準総合センター 物質計測標準研究部門 計量標準基盤研究グループ 田 主任研究員 1 はじめに 1993 年 に GUM・VIM が 発 行 さ れ た 後、近 年 は JCGM(Joint Committee for Guides in Metrology)に 2 中 秀 幸 BIPM Workshop on Measurement Uncertainty の概要 Workshop はパリ郊外セーブルの BIPM 本部にて て、GUM・VIM のメンテナンスを行っている。これま 2015 年 で GUM に関しては改定ではなく、補足文書を発行す された。ちなみに Workshop の前週は JCGM の VIM ることによって内容を補完し、従来の GUM ではカバ に関する委員会が開催され、17 日∼19 日は JCGM の ーされていなかった分野での不確かさ評価を行うこと GUM に関する委員会が開催されたとのことである。 月 15 日(月)、16 日(火)の両日に渡って開催 ができる体制を構築してきた。ただ、これらの補足文 参加者は世界各国から集まっており、各国 NMI だ 書うち大部分は、問題解決のためこれまでの GUM に けでなく、国際機関からの参加者も数多くいた。参加 て中心として使われてきた頻度統計ではなくベイズ統 者は不確かさ評価、統計を専門としている人はそう多 計を元にして作成され、GUM との乖離が進んできて くなく、半数以上は各量や、認定等が専門の方であっ いた。そこで JCGM では GUM 改定を行うことによっ たように感じた。 て補足文書との整合性を取り、より高い整合性と、よ 本 Workshop の構成を以下に示す。 り広い適用性を求めて GUM 改定版ドラフトの作成を Session 1:The GUM and its revision 進めていた。 Session 2:Methods and principles of measure- そして 2014 年 12 月に GUM 改定版ドラフトが完成 し、JCGM 参加機関と各国標準研究所へ配布され 2015 年 ment uncertainty evaluation Session 3:Applications of the GUM and its Sup- 月頭を締め切りに GUM 改定版ドラフトに対する コメントの募集が行われた。日本からは産総研だけで はなく、試験所認定、規格に関係する各機関よりコメ ントの提出を行った。 今回紹介する Workshop は、GUM 改定版ドラフト が回付された頃に計画されたものであり、各機関から plements Session 4:Beyond the GUM 各セッションが約半日ずつ行われ、全部で 日間の 構成になっていた。簡単に各セクションの主要な内容 を簡単に紹介する。 セッション は、Workshop の最も重要な部分であ 集まったコメントの紹介と、GUM 改定版に関する内 る。最初に GUM 改定の中心人物である Dr. W. Bich と 容紹介、最近の不確かさ評価に関する統計的なトピッ Prof. M. Cox が現行 GUM と補足文書の紹介、GUM 改 クの紹介からなる講演により構成されたものである。 定をなぜ行うのか、という理念紹介をした。またその 日本からは筆者と JCGM の ILAC 代表である今井秀孝 後に、JCGM の Secretary である Dr. C. Michotte より 産総研客員研究員が参加した。 GUM 改定版ドラフトに対して送られてきたコメント の紹介が行われた。 セッション は、頻度統計とベイズ統計についての 紹介と、ベイズ統計で用いられる計算法の紹介が行わ 66 計測標準と計量管理 IAJapan コーナー 独立行政法人 製品評価技術基盤機構 認定センター http: www.nite.go.jp iajapan 本コーナーは、JCSS、JNLA、MLAP、ASNITE を中心に IAJapan の各認定プログラムの認定実績等について お知らせしております。 ◆ IAJapan の広報活動 計測展 2015 TOKYO 2015 年 12 月 日(水)∼ 出展のお知らせ 日(金)に東京ビッグサイトで開催される 計測展 2015 TOKYO に出展いたしま す。IAJapan は JCSS の普及を主目的とした広報活動を行います。 Ⅰ 計量法校正事業者登録制度(JCSS) 2015 年 月から 2015 年 月末までの間に認定範囲の拡大も含め、登録又は登録更新が承認された事業所は、 次のとおりです。 (登録) 登録番号 登 録 年 月 日 登 録 さ れ た 事 業 所 名 登 0323 2015年 月 日 希望の里ホンダ株式会社 校正室 長さ 0324 2015年 月 日 多摩川テクノクリエイション株式会社 長さ 0325 2015年 月11日 高圧ガス工業株式会社 滋賀高圧ガス流通センター 濃度 録 区 分 録 区 分 (区分追加) 登録番号 追加登録年月日 登 録 さ れ た 事 業 所 名 登 0039 2015年 月11日 日本電気計器検定所 圧力、質量、長さ、湿 度、電気(直流・低周 波) 0057 2015年 月11日 パナソニック SN エバリュエーションテクノロジー株式 会社 計測標準部 長さ、質量 0071 2015年 月11日 一般財団法人 日本品質保証機構 関西試験センター 長さ 0089 2015年 月11日 ザルトリウス・ジャパン株式会社 科学機器事業部 技術部 校正事業課 JCSS 校正室 体積 0143 2015年 月11日 株式会社 ナガノ計装 計測器校正サービスセンター 圧力 0249 2015年 月11日 株式会社 タナックス 校正センター 圧力 Vol. 65, No. 3, 2015 69