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ウイルス抗体検査結果のみかた

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ウイルス抗体検査結果のみかた
ウイルス抗体検査結果のみかた
ウイルス抗体検査結果は「検査報告書」(水色の紙)のとおりです。
結果のみかたは下の表を参照して下さい。
判定結果が(-)or(±)の場合には、速やかに予防接種されることを
お勧めします。
※尚、抗体検査だけで、病気にかかるかどうかを確実に予測することは出来ないことを
ご了承下さい。
項目
判定結果
(抗体価)
考え方(みかた)
-
麻疹
(はしか)
(2.0未満) 麻疹(はしか)の免疫はないと思われます。
±
+
検査方法
EIA-IgG抗体
予防接種をお勧めします。
(2.0〜3.9)
現時点では、免疫はあると思われます。
麻疹の予防には、8.0以上の抗体価を維持することが望ましいといわれています。
(4.0〜7.9) 追加の予防接種をお勧めします。
+
免疫はあると思われます。
(8.0以上) (年月が経つにつれて免疫力は下がることもあります。)
風疹
(三日はしか)
検査方法
HI抗体
-
(8倍未満)
+
風疹(三日はしか)の免疫はないと思われます。
予防接種をお勧めします。
現時点では、免疫はあると思われます。
女性は先天風疹症候群予防のために32倍以上の抗体価を維持することが望ましいといわれています。
(8倍〜16倍) 追加の予防接種をお勧めします。
+
免疫はあると思われます。
(32倍以上) (年月が経つにつれて免疫力は下がることもあります。)
-
ムンプス
(2.0未満) ムンプス(おたふくかぜ)の免疫はないと思われます。
±
予防接種をお勧めします。
(おたふくかぜ) (2.0〜3.9)
検査方法
EIA-IgG抗体
免疫はあると思われます。
+
(4.0以上) (年月が経つにつれて免疫力は下がることもあります。)
-
水痘(みずぼうそう)の免疫はないと思われます。
水痘
(2.0未満)
VZV
±
予防接種をお勧めします。
水痘(みずぼうそう)の免疫は低いと思われます。
(みずぼうそう) (2.0〜3.9)
検査方法
EIA-IgG抗体
+
予防接種をお勧めします。明らかに水痘にかかったことがある場合には、ご相談下さい。
免疫はあると思われます。
(4.0以上) (年月が経つにつれて免疫力は下がることもあります。)
ノートルダム清心女子大学 保健センター
読んで正しい知識をもちましょう!!
[抗体検査と各疾患について]
☆ウイルス抗体検査とは?
・疾患の原因となるウィルスに対する免疫の有無を検査するものです。
・抗体(+)の場合には免疫はあると考えられます。
・抗体価(免疫の量)が低い場合には、感染する可能性が高いため、予防接種が勧められます。
・抗体(ー)〜(±)の場合には、免疫がないと考えられ、予防接種が勧められます。
☆麻 疹(はしか)
・空気感染をする伝染力の強い疾患で、免疫のない人はほとんどが発症します。
・発熱、鼻汁、咳嗽、結膜炎などの風邪のような症状で始まります。
・3日目頃みられる口腔粘膜の白斑(コップリック斑)が特徴的です。
・発熱は二相性であり、二相目の発熱時から発疹が出現し全身に拡がります。
・肺炎、脳炎などの合併症を起こすことがあり、成人後の感染でも重症化することがあります。
☆風 疹(「三日はしか」ということもあります)
・くしゃみなどにより飛沫感染し、軽度の発熱、全身の発疹、リンパ節腫脹などがみられます。
・妊娠初期の感染では、赤ちゃんに難聴・白内障・心疾患などの先天性風疹症候群の危険があります。
☆ムンプス(流行性耳下腺炎=おたふくかぜ)
・くしゃみなどにより飛沫感染し、発熱、耳下腺の腫れなどがみられます。
・髄膜炎、膵炎、難聴などの合併症を起こすことがあります。
・思春期以降の感染では丌妊症の原因となることがあります。
☆水痘帯状疱疹:VZV(みずぼうそう、帯状疱疹)
・初めての感染では「みずぼうそう(水痘)」、再活性化では「帯状疱疹」となります。
・水痘では、発熱、全身の発疹がみられ、発疹は丘疹→水疱→痂皮と変化するのが特徴です。
・水痘の治癒後、ウィルスは体内に潜伏し、再活性化されると帯状疱疹となります。
[予防接種について]
★予防接種は、医療機関で受けてください。
・予約が必要な場合も多いので、前もって電話予約されることをお勧めします。
・予約時に価格の確認もしましょう。(健康保険適応外で自費です。)
・予防接種の記録を必ず残しておきましょう。(母子手帳、接種証明等)
★予防接種時の注意
・予防接種は、体調の良い時に受けるようにしてください。
・上記4疾患の予防接種は、生ワクチンであり、副作用が見られる場合があります。
軽度の発熱、発疹など、その疾患にごく軽くかかったような症状が主です。
まれにアレルギー反応等がみられることもあります。
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