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平成28年度 伊達市行政経営方針

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平成28年度 伊達市行政経営方針
平成28年度
伊達市行政経営方針
平成28年4月
目
次
第1.行政経営方針 ............................................................................................................................. 1
第2.平成 28 年度行政経営の基本的な考え方 ...................................................... 2~3
1 市民協働の推進
2 施策目標を達成する組織
3 行政評価・行財政改革の推進
第3.各施策の取組方針..................................................................................................................... 4~16
まちづくりの政策1:ともに紡ぐ協働のまちづくり
まちづくりの政策2:豊かな心を育むまちづくり
まちづくりの政策3:地域の魅力が輝くまちづくり
まちづくりの政策4:こころ寄り添う健やかなまちづくり
まちづくりの政策5:自然と調和し快適で住みよいまちづくり
第4.放射能対策の取組..................................................................................................................... 17~18
第1.行政経営方針
わが国の平成 28 年1月の月例経済報告では、「景気は、このところ一部に弱さもみられるが、緩やかな回復
基調が続いている」としている一方で、「アメリカの金融政策が正常化に向かうなか、中国を始めとするアジア
新興国等の景気が下振れし、日本の景気が下押しされるリスクがある」としている。
このような中、国においては、人口減少克服、地方創生という構造的な課題に正面から取り組み、活力ある日
本社会の維持を目指すため、今後5ヵ年の目標や施策の基本的な方向を定めた「まち・ひと・しごと創生総合戦
略」を策定し事業を進めると同時に、地方自治体に対しても、自ら考え、責任を持って戦略を推進することを求
めている。
また、第3次安倍改造内閣では、「少子高齢化に歯止めをかけ、50 年後も人口1億人を維持する」としたう
えで、「一億総活躍社会」をスローガンに、「戦後最大のGDP600 兆円、希望出生率 1.8、介護離職ゼロとい
う3つの大きな目標に向かって新しい3本の矢を力強く放つ」としている。
本市においても、市の実情を踏まえ、人口、経済、地域社会の課題解決に一体的に取り組むため、「伊
達な地域創生戦略」を策定した。今後、伊達市第2次総合計画と連携をとりながら、地方創生の取組みを
強力に進めていかなければならない。
事務事業の執行にあたっては、上位施策及び政策とのつながりを常に確認し、目的達成のため「施策の
直近の目標」を意識した取組みが必要である。
一方、本市の財政状況は、税収の大幅な増加が見込めないうえに、平成 28 年度から始まる地方交付税の段
階的な縮減や、福祉分野における支出の増加、公共施設の維持費及び経年劣化による修繕費の増加など、
一段と厳しくなることが明らかである。そのような状況の中で、総合計画に掲げた施策の目的・目標を達
成するためには、行財政改革指針実行計画の着実な実施に加え、定員適正化、事務の効率化、公共施設の
配置適正化等、不断の行財政改革に取り組んでいかなければならない。
しかしながら、このような社会経済や地域経済の変容の中にあっても、伊達市の特徴を活かした発展の
ためには、市民ニーズの変化に的確に対応し、将来を見据えた投資や、新たな取組みも積極的に実施して
いくことが必要である。市民参画と協働、本質を見極めた計画的で効率的な行財政経営を一層推進しなが
ら、総合計画の将来都市像を実現並びに地域創生を推進するため、ここに平成 28 年度伊達市行政経営方針
を定める。
- 1 -
第2.平成 28 年度 行政経営の基本的な考え方
ふるさと
将来都市像「健幸と個性が創る 活力と希望あふれる故郷 伊達市」の実現に向け、健幸都市の創造を基本に
据え、各施策における優先順位を考慮した重点的な取組みを明確にし、メリハリのある施策展開と真に必要な事
業推進を図る。
また、国が進める復興支援道路(東北中央自動車道「相馬福島道路」)を契機に、伊達氏の歴史観光資源や地
域資源を活用した賑わいの拠点作りによる地域活性化を進める。ふるさとの再生には、担い手となる人を育てる
ことが基礎となることから、ふるさとを知り、ふるさとに愛着と誇りを持ち、地域を支えるための環境づくりを
図る。
これまでの合併 10 年の歩みの先に、市民と共にさらに一歩一歩確実に歩みを進め、新たな伊達市の創造に全
力で取組んでいく。
みらい創生
人口減少・少子高齢社会の到来により、今後さらに激しさを増すと見込まれる地域間競争の中で、多くの人か
ら「誇れるまち・選ばれるまち・選ばれ続けるまち」として強く支持されるまちづくりを目指す。このため、豊
かな自然環境と長い歴史の中で培われてきた各地域の多彩な魅力や特徴等を、大切に守りかつ育み、市民が地域
に誇りや愛着を持ち、誰もが心豊かでいきいきと活躍できる伊達市の未来を創生し、将来に希望の持てる取組み
に積極的にチャレンジしていく。
特に、地方版総合戦略「伊達な地域創生戦略」に掲げた3つの基本目標「①伊達に来てくなんしょ(しごとを
つくり、新しいひとの流れをつくる)、②おらほの子育て日本一(若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかな
える)、③“せっかくどうもない”(生きがいをもって暮らす健幸都市をつくる)」のもと、魅力ある地域づく
りに取り組む。
- 2 -
1 市民協働の推進
人口減少、少子高齢社会など社会環境の変化する中で、震災は、地域のつながりとその役割の重要さを再認識
させられる出来事であった。
このようなことから、市民協働での事業展開が地域の課題解決につながるよう「自助・共助・公助」の精神を
基本とした自発的な地域活動を支援し、そこに住む人々が誇りと連帯感を持ち、お互いを思いやり、輝き合える
共同体となるよう推進する。
また、地域のコミュニティ活動支援や地域自治組織の設立を推進する中で、市民がまちづくりの主体となり、
地域の諸課題について「自ら考え、自ら行動する」意識の醸成に努め、交流館を拠点とした地域づくり活動の活
発化を図る。
2 施策目標を達成する組織
(1)効率的な行政経営を推進するための組織
多様化する市民ニーズに的確かつ柔軟に対応するため、組織全体での情報の共有化による組織力の強化
を図り、改革改善の取組みを職員一人ひとりが実践するとともに、施策目標達成のため、柔軟で組織横断
的な連携に即応できる組織編制により、効率的な行政経営を推進する。
(2)職員の能力と意欲の向上を図る人事管理
新たな行政課題への総合的な対応等、政策立案能力の強化を図り、人材育成の視点に重点を置き、公平
性・客観性を確保した能力評価と業績評価による人事評価を行う。
また、職員の個々の能力・意欲を向上させる取組みや人事配置を行い、組織全体の質の向上を図る。
3 行政評価・行財政改革の推進
(1)行政評価の推進
総合計画と連動した施策別評価の質的向上を図る。緊急度や重要度により施策・事務事業に優先順位を
付け、真に必要となる事業の選択を行い、次年度の取組方針の策定に活かし、歳入に見合った歳出削減を
図ることで、持続可能な行政経営体制を構築する。
(2)行財政改革の推進
平成 30 年度までの改革期間における具体的な取組みや実施時期を示した行財政改革指針実行計画の着
実な推進に努める。また、施策を構成する個々の事務事業については、評価結果に基づく改革改善を行い
成果向上を図る一方で、所期の目的を達成した事務事業の廃止・休止と、類似した目的を持つ事務事業の
整理統合を行う。さらには、DTI(伊達市業務革新活動)により徹底したムダ取りを実施し、組織の省人化・
活人化を図る。
- 3 -
第3.各施策の取組方針
市民が誇りと希望を持てる伊達市となるよう、施策の目的・目標を明確にし、新たな視点での事業展開も図り
つつ、大きな行政課題には庁内で情報を共有し、組織横断的に対応するものとする。また、更なる事務事業の見
直しによる業務の効率化や職員の能力及び意欲向上による効果的・効率的な行政経営を行なうものとする。
《まちづくりの政策1:ともに紡ぐ協働のまちづくり》
「自分たちのまちは、自分たちでより良くする」という自主・自立の考えのもとに、責任と役割を認識し、自
助・共助・公助を適切に組み合わせ、相互の連携と協力による協働のまちづくりを目指す。協働のまちづくりを
進めるため、効果的な組織体制や人材育成等を図り、限りある行政資源をより効果的に活用し、社会情勢の変化
にも柔軟に対応できる行政経営基盤の確立を目指す。
施 策 名
取組方針
主な事業
地域の個性 ①市民協働の推進(市民と協働で担う地域課題解決に向けた取組み)
を活かした
・市民活動支援センターの運営を強化し、NPO 法人の設立や地域自治組織
まちづくり
の設立支援と各地区の「地域づくり計画」策定を支援する。
の推進
・男女が共に輝き行動するための「男女共同参画プラン」改定を進め、市 ○男女共同参画推進事業
民の意識向上を図る啓発活動を強化する。
②地域自治の推進(地域自治組織の設立促進と組織力の向上)
・地域自治組織における地域リーダーの育成と組織力の向上を図る。
○地域自治組織推進事業
・各組織の地域づくり計画の策定を推進する。
・市内全域の地域自治組織設立を推進するため、保原、梁川地区市街地
等の未組織地区の町内会や各種団体等との連携を図る。
・各課事業において、地域自治組織で取り組むことが効果的な事業や集
約可能な事業を洗い出し、地域自治組織と連携する協働のまちづくりを
推進する。
③多様な交流の推進(地域間交流や国際交流の推進)
・新たな友好交流都市や国際姉妹都市(アメリカ合衆国リヴィア市)の協 ○国際交流事業
定締結を進める。
・空き家バンクにより空き家等の情報を全国に発信し、伊達市への移住を ○空き家対策事業
促進する。
- 4 -
施 策 名
取組方針
主な事業
生活安全体 ①消防・防災体制の強化(防災通信システムの機能強化と自主防災組織の
制の強化
設立推進、組織力の向上)
・各種災害情報を市民に伝達するためのシステムとして同報系防災行政 ○同報系防災行政無線整
無線を計画的に整備する。
備事業
・自主防災組織力の向上支援と未組織地区(特に霊山・月舘地域)の組 ○自主防災組織支援事業
織設立を推進する。
・地域防災計画や各種災害対応マニュアルの見直し等を進め、市民の安
全安心の確保に努める。
・消防団入団啓発活動を実施し、消防団員の確保に努める。
○消防団活動事業
・女性団員の確保により消防団活動のさらなる拡充を図る。
・消防団組織(支団組織構成)の見直しを行い、組織力の強化を進める。
②交通安全対策の推進(交通事故防止に係る広報・啓発活動の推進)
・伊達警察署や交通安全協会などの交通関係団体との連携により各種運
動や啓発活動を強化し、「交通死亡事故ゼロ」を目指す。
③防犯対策の推進(犯罪防止に係る広報・啓発活動の推進)
・伊達警察署や防犯協会との連携により、防犯巡回やツーロック運動な
どの活動を推進する。
・広報、ホームページ等を活用し、防犯対策の啓発強化に努める。
・「なりすまし詐欺」等の被害防止を図るため、関係機関や各種団体と
情報を共有し、各種啓発活動の強化に努める。
④健全な消費生活の推進(消費生活被害防止のための広報・啓発活動の推
進)
・消費トラブルに遭わない生活や問題解決に繋がる相談会、研修会の開 ○消費者行政推進事業
催と啓発活動の強化を図り、消費生活の安心確保に努める。
・養成講座や学習会への参加と各種情報共有により「暮らしの地域サポ
ーター」の育成を図る。
・消費生活センターと情報を共有し、連携して消費生活の向上に努める。
- 5 -
施 策 名
取組方針
主な事業
持続可能な ①効率的で健全な財政運営
行政経営の
・自主財源の確保のため、市税4税について、滞納者の現状調査により、
推進
生活実態や担税能力の有無を把握し、担税能力のある悪質滞納者には滞
納処分、生活困窮者には徴収猶予や福祉部門への誘導を行う。
・市有財産の財産台帳整備事業の調査結果に基づき、改めて未利用資産 ○ファシリティマネジメ
の利活用を検討し、売却可能資産としたものについては計画的な処分を ント推進事業
図る。
・公共施設等総合管理計画のアクションプランとして、(仮称)公共施
設等配置適正化計画を策定し、施設保有総量の目標値設定、施設類型毎
の管理方針、個別施設ごとの建替え・統廃合の方向性を設定する。
②市政情報の提供と市民意見の反映
・市政だより以外の新しい媒体の導入(FB、TV 等の活用)により、広
く情報発信を行う。
・CATV の運営方針(目的・機器更新)を明確にする。
・市政 10 年を契機としたシティーセールスを実施する。
○シティセールスの強化
・市長への手紙、市政懇談会の開催により、市政に対する市民意見の把
握に努める。
③計画的なまちづくりの推進
・伊達市第2次総合計画の進捗状況を踏まえ、政策及び施策の目的を明
確にしたまちづくりを推進する。
・施策評価結果による選択と集中、事務事業評価結果によるビルドアン
ドスクラップに取り組む。
・「伊達な地域創生戦略」に基づき、実行性のある施策展開を図る。
・行財政改革指針実行計画の着実な進捗管理を行う。
・DTI(伊達市業務革新活動)に継続して取り組む。
- 6 -
○行財政改革の推進
《まちづくりの政策2:豊かな心を育むまちづくり》
切れ目のない子育て支援を通して安心して子どもを産み育てることができる環境の整備を図る。また、ライフ
ステージに応じた多様な学習機会の提供と、その成果を地域活性化に活かせる環境を整備する。
施 策 名
取組方針
主な事業
子どもの健 ①子どもが健やかに育つ環境づくり(幼保連携型認定こども園の整備と
やかな育ち 放課後児童クラブ、遊び場の機能の充実)
と子育て支
・「心の義務教育」を推進するため、幼保連携型認定こども園の整備を ○伊達認定こども園整備
援の充実
推進する。(伊達地域:平成 29 年4月開園予定、保原地域:平成 31 年
4月開園予定)
事業
○保原認定こども園整備
事業
・「群れ遊ぶ集団教育」の推進のため、放課後児童クラブプログラム(子 ○放課後児童健全育成事
どもの成長につながる適切な遊び)の効果的実践と、遊び場を活用した
業
新たな仕組みづくりに取り組む。
②安心して子育てができる環境づくり(伊達市子ども子育て支援事業計画
の具現化)
・子ども・子育て支援事業計画の施策の具現化のため、従来の子育て支 ○子ども・子育て支援事
援センター事業に加えて利用者支援事業に重点的に取り組む。
業
・子育て包括支援センター(伊達市版ネウボラ)の実現に向けて具体的
に関係部署と協議する。
③支援が必要な子どもに対する体制づくり(家庭児童相談機能、障がい児
支援体制の充実)
・子どもの育ち、養育相談、家庭児童相談及び障がい児相談支援などを ○幼児発達支援事業
ワンストップで対応できる窓口の構築に努める。
○児童虐待等相談事業
「 生 き る ①確かな学力を育む教育の推進(学力向上のための校内現職教育・学校訪
力」を育む 問等の指導による教職員の資質向上)
学校教育の
・学校訪問による現場指導の充実(隔年実施の計画)により、中学校の ○小中連携学力向上推進
充実
学力テストの県、全国との差を縮める。
事業
②豊かな心を育む教育の推進(生徒指導の問題の共有化と適切な指導によ
る不登校児童生徒の復帰)
・不登校児童生徒の復帰に向けて、スクールソーシャルワーカー、スク ○教育相談事業
ールカウンセラー、学校の連携を強化する。
・いじめに対する認識を再度確認し、いじめの根絶に努める。
- 7 -
施 策 名
取組方針
主な事業
「 生 き る ③健康でたくましい体を育む教育の推進(運動身体づくりプログラムの自
力」を育む 校化と実践)
学校教育の
・体育科等の授業の充実と、日常的な体力づくりの推進により、体力の
充実
向上を目指す。
④開かれた学校づくりと教育環境の整備(学校規模の適正化)
・魅力あるホームページ作成のための研修会を実施するとともに、各校
のホームページへのアクセス数の増加を目指す。
・適正規模・適正配置計画に基づく、小学校の統合に向けた準備作業を ○適正規模・適正配置推
展開する。
進事業
○上保原小学校改修事業
○伊達小学校改築事業
○月舘小中一貫校整備
事業
心を育む生
①学習機会の充実と成果の活用(自発的な学習活動の推進と成果の活用)
涯学習の推
・自発的に学習活動する市民の増加を図るため、環境整備や人材育成支
○生涯学習推進事業
進
援を行っていく。
(生涯学習リーダー育成
・家庭教育に関する「家庭教育講座」を開催し、保護者が主体的に家庭
事業、家庭教育講座事
教育に関する知識や考え方を身につけ、実践に繋げることができるよう
業、「だて文庫」設置
にする。
事業)
・子どもから大人まですべての市民が読書に親しめるよう、多様な読書
活動の支援に努める。
・中央交流館図書室を市立図書館の分室とし、管理運営を明確にして図
○図書館運営事業
書館機能の強化を図る。
・多様な学びや体験活動などの教育環境を整え、子ども達に土曜日を有
○いきいき土曜日体験活
意義なものとして過ごさせる。
動事業
・日常生活の技能や自立心、協調性を高めながら、子どもたちに「生き
○通学合宿所整備事業
る力」を身に付けさせていく、通学合宿体験事業の再開に向けて準備を
進める。
・地域自治組織と生涯学習指導員が連携を密にし、生涯学習活動が自主
的に推進されるよう支援活動を充実させる。
・合併 10 周年記念として制定される「伊達市歌」を市民に親しんでも
らうよう、学校や音楽団体の取組みを支援する。
②スポーツ・レクリエーションの振興(スポーツ振興公社を核としたスポ
ーツ活動の促進と環境の整備充実)
・多様なスポーツへのニーズに対応するため、スポーツやレクリエーシ
ョン指導者の育成に努める。
○スポーツ施設指定管理
事業
・市民がより良い環境のもとでスポーツに親しめるよう、体育施設の整 ○保原体育館改修事業
備や改修に努める。
- 8 -
施 策 名
取組方針
主な事業
文化財の保 ①文化財の保護と保存(市指定文化財の保存と啓発、国文化財指定に向け
護と芸術文 た整理継続)
化の振興
・文化遺産は、その地域に暮らす人々の心のよりどころとして、確実に ○文化財保護事業
次世代に継承するため、その適切な保存・継承事業を推進する。
(養蚕道具の国指定に向
・文化財の価値をわかりやすく伝え、総合的に保存・活用し、複数の文 けた図面・台帳作成)
化財をその周辺環境と一体的に捉え、地域の活性化に資する事業を推進 ○ 埋 蔵 文 化 財 保 護 事
する。
業(梁川城跡の国指定に
向けた内容調査)
○史跡整備保存活用事業
(宮脇廃寺跡保存管理計
画策定)
②芸術文化活動の推進(自主的な文化活動の促進と拠点施設の整備)
・市民の芸術文化に対する関心を高めるとともに、幅広い世代が自主的 ○美術館自主文化事業
に芸術文化活動に取り組める環境づくりを推進する。
・市民文化芸術団体の育成と新たな支援の仕組みを検討する。
・美術館・歴史文化資料館を観光等の一拠点として事業を推進する。
・市内に散在している歴史資料を集約し保存・活用する新たな歴史文化
資料館設置を検討する。
- 9 -
○文化振興事業
(児童能体験教室)
○吹奏楽きらめき事業
《まちづくりの政策3:地域の魅力が輝くまちづくり》
農家経営の安定を図り、魅力ある農業を展開する。積極的な企業誘致と地域型産業の振興、歴史的遺産の活用
による観光産業の創出により、雇用の創出と地域経済の振興を図る。
施 策 名
取組方針
主な事業
農林業の振 ①活力ある農林業の振興と生産基盤等の整備(農林業の振興と生産基盤の
興と担い手 整備)
の育成
・農業振興については、国・県等の補助事業を活用して生産基盤等の整
備に努める。
・主要特産品である桃のモモ穿孔細菌病対策については、秋季防除を徹 ○農業振興支援事業
底するために 28・29 年度に限り補助率を増加する。
・中山間地域を含めた市内全域の有害鳥獣対策は、電気柵 18,500M、ワ ○鳥獣害対策事業
イヤーメッシュ柵 12,000Mを敷設し、鳥獣被害対策実施隊等によりイノ
シシ 1,500 頭の駆除を目指す。
・ふくしま森林再生事業については、霊山大石地区で実施する。
○ふくしま森林再生事業
・林業振興のため林業公社設立を目指し、公共建築物整備における木材
利用フローチャートの活用、林業就農者の育成、木質バイオマス施設の
検討、木材利用に伴う補助制度の策定(一般住宅の地域材利用補助、地
域材利用製品開発補助等)を行う。
②担い手の育成と確保(新規就農者及び認定農業者の育成)
・45 歳までの就農者及び退職後の就農者を増やすためのPRを行い、認 ○農業後継者育成支援事
定新規就農者を増やす。
業
・農業生産法人・集落営農組織の発足のため、集落での話し合いを進め、
人農地プランの策定や集落営農組織の発足を目指す。
・あんぽ柿加工施設を核に、通年雇用できる仕組みづくりを関係機関と
進める。
地域活力を ①工業の振興と地域内発型産業の推進(相馬福島道路の開通を契機とした
生み出す商 新工業団地の開発)
工業の振興
・新工業団地の実施設計、市街化区域編入、企業誘致活動を実施する。
○企業誘致推進事業
○新工業団地開発事業
②商業の活性化と観光産業の創出(空き店舗対策事業と農商工連携による
6次化の推進)
・空き店舗を活用した新規事業者の開業を支援する。
・「なんちゃってだて巻」に続く新たな 6 次化商品の開発と商品化を行
う。
- 10 -
○中心市街地活性化コミ
ュニティ活動事業
施 策 名
取組方針
主な事業
地域活力を ③雇用環境の充実(雇用創出事業の推進)
生み出す商
・雇用の創出と確保のため、地元からの雇用を1年以上継続した企業に
工業の振興
対して助成を継続して行う。
集客資源の ①地域資源を活かした魅力の向上(伊達氏ゆかりの史跡整備と「伊達氏発
創出と充実
祥の地」を活かした観光振興)
・飛翔の広場、出会いの広場、高子岡の整備を進める。
・新たな伊達氏ゆかりの史跡を紹介しながら、アニメも活用し広域連携
により誘客を図る。
・北畠顕家公の生誕 700 年や霊山の歴史・景観・施設を活用し誘客を図
る。
・「伊達 800 年ものがたり」をメインテーマにアニメを作成し、アニメ
を活用した観光商品開発(聖地巡礼・お土産品等)を進め、全世界に向
け情報を発信する。
②観光客の受入体制の充実(自らが主体となって誘客に取り組む団体等の
支援)
・歴史・自然等をテーマにした観光を進めるにあたり、観光事業者・団
体、農林業・商工業者、各種団体をコーディネート出来る新組織を育成
する。
- 11 -
○観光誘客促進事業
《まちづくりの政策4:こころ寄り添う健やかなまちづくり》
「地域が家族」を合言葉に、住み慣れた地域や住まいで安心して暮らせる環境を整備し、地域全体で支え合う
福祉のまちづくりを目指す。「健幸都市」実現のため、生活習慣病予防や気軽に運動ができる環境づくり、栄養
と食生活の改善など、健康で心豊かに生活できるまちづくりを目指す。
施 策 名
取組方針
主な事業
ともに支え ①生活の安定と自立支援(就労支援による生活保護からの脱却と生活困窮
合う福祉の 者に対する自立への支援)
充実
・生活保護費受給世帯については、就労等による生活の安定を図り、生 ○生活困窮者自立支援事
活保護からの脱却を図る。
業
・生活困窮者については、引き続き適切な生活支援・就労支援プランの
作成により、新たな就労に結びつけ、自立した生活を送れるよう支援す
る。
②障がい者福祉の充実(障がい者福祉施設の整備促進による身近な地域で
の生活支援)
・障がい者に対する正しい理解を促進する。
・障がい者福祉施設環境整備事業の利用促進を図り、計画的に施設整備
を推進する。
○地域生活支援事業(理
解促進)
○障がい者福祉施設環境
・住み慣れた地域(市内)の施設(グループホーム・就労継続支援施設)
整備事業
を利用できる環境を整備する。
生涯元気な ①生活を支える地域づくり(認知症高齢者への地域見守り体制の強化と初
まちづくり 期対応体制の整備)
の推進
・高齢者を地域で見守る体制を更に強化するため、認知症サポーターの ○認知症初期集中支援事
拡充を推進する。
業
・早期に認知症の診断が行われ、速やかに適切な医療・介護等が受けら
れる初期の対応体制を整備するため、「認知症初期集中支援チーム」を
設置し、本人や家族の視点に立った取組みを推進する。
②介護サービスの充実と介護予防の推進(介護予防事業の推進)
・高齢者の低下した生活機能の向上を支援するため、筋トレ事業や脳の ○介護予防事業
健康教室を継続実施する。
・集会所やサロンを活用した高齢者の憩いの場や「認知症カフェ」を各
地区に開設する。
- 12 -
施 策 名
取組方針
主な事業
健康づくり ①健康づくりの推進(「健幸都市」実現のための運動を核とした各種事業
の推進
の実施)
・健幸都市の実現のために、引き続き「健康運動教室」と「健康増進室」、 ○健康運動習慣化支援事
「元気づくり会」等の事業を推進する。
業
②健幸ポイント事業(「健幸都市」実現に向けた健康づくりに関する取組
みの促進)
・国の実証 3 年目として事業を継続しながら、実証後(次年度以降)の ○健幸都市推進事業
持続可能な仕組みづくりを検討する。
・健康を基軸としたまちづくり「健幸都市」の推進を図っていく。
③医療保険の適正な運用(特定健康診査及びがん検診の受診促進)
・特定健診やがん検診の受診率向上を目標に、さらに啓発を行い、疾病 ○ 特 定 健 康 診 査 事 業
の早期発見と早期治療による医療費削減を図っていく。
- 13 -
○がん検診事業
《まちづくりの政策5:自然と調和し快適で住みよいまちづくり》
自然に配慮した環境保全に努めながら、地域間交流や連携を促進するため、道路・交通網の整備に取り組み、
生活にうるおいを感じられる快適な生活基盤の整備を図る。
施 策 名
取組方針
主な事業
快適な生活 ①環境の保全と創出(不法投棄の抑制)
環境の形成
・環境の保全を図るため、不法投棄抑制のための看板や監視カメラの設 ○不法投棄防止活動事業
置、広報等による積極的な啓発を実施する。
・過去の不法投棄事例を集積した不法投棄マップを作成し、巡視強化に
役立てる。
②循環型社会の形成(啓発の強化によるごみ分別徹底、3Rの積極的な推
進)
・循環型社会を形成するため、ごみ分別徹底、3R(発生抑制・再使用・ ○廃棄物減量化支援事業
再生利用)を積極的に推進する。
○廃棄物再資源化支援事
発生抑制:エコバック利用の啓発
業
再生利用:分別徹底の広報・啓発、小型家電リサイクルの広域展開、 ○小型家電リサイクル事
生ゴミ堆肥化のための生ゴミ処理機への購入補助、古紙リサイクルに対 業
する補助
③低炭素社会の形成(啓発の強化による再生エネルギーの普及と節電意識
の向上)
・低炭素社会の形成のため、省エネルギーに対する啓発を強化し、省エ ○新エネルギー推進事業
ネ性能の高い家電や高効率機器の普及を推進する。
・エネルギーの地産地消を進めるため、再生可能エネルギー導入(家庭
用太陽光発電システム)の助成を継続する。
市民生活を ①広域的な交通ネットワークの構築(相馬福島道路整備に伴う広域的道路
支える交通 網の構築)
網の充実
・国道 349 号から霊山 IC(道の駅)までの市道繕木杉ノ内線 L=762Mと ○(仮)霊山道の駅整備
福島保原IC から上保原駅交差点までの市道上ノ原 2 号線L=600M の道路
整備を継続実施する。
- 14 -
事業
施 策 名
取組方針
主な事業
市民生活を ②交通基盤の整備と道路等施設の維持管理(生活密着道路の整備と維持管
支える交通 理)
網の充実
・合併特例債等による道路新設改良事業、さわやか現道整備事業、健幸 ○道路新設改良事業
都市(SWC)市道整備事業、道路橋梁等の長寿命化事業についても継続実 ○さわやか現道整備事業
施する。
○道路施設等維持管理
事業
○都市再生整備事業
(SWC)市道整備事業
③公共交通体系の構築(地域公共交通ネットワークの再構築)
・平成 27 年度に策定した「伊達市地域公共交通網形成計画」の実施計
画である「伊達市地域公共交通再編実施計画」を策定する。再編実施計
画の中では地域公共交通ネットワークの再構築を図るための具体的な事
業(路線網の再編、デマンド交通への転換等)について検討する。
快適で便利 ①快適な住環境の形成(秩序ある優良な住宅団地の整備促進と総合的な空
な居住空間 き家対策の推進)
の創出
・高子駅北地区土地区画整理事業の平成 29 年度事業化を目指し、全体 ○高子駅北地区土地
事業計画の検証及び土地区画整理組合準備会と業務代行者との業務委託
区画整理事業
契約の締結に向けた指導、助言を行う。
・空き家の実態調査の結果を踏まえ、空き家の有効活用や適正管理のた ○空き家対策事業
めの規制誘導方策を検討し、総合的な空き家対策の取組みを推進する。
②身近な公園緑地の充実(ポケットパーク等の整備と保原総合公園の拡張
整備推進)
・「健幸都市」のモデル地区である掛田地区にポケットパーク等の整備 ○SWC 整備事業
を進める。
(掛田地区)
・「健幸都市」を全市展開する上での地区選定や事業手法を検討する。
・保原総合公園拡張整備事業の平成 29 年度事業認可に向けて、関係手 ○保原総合公園拡張
続きを継続して進める。
整備事業
③地域における情報通信の活用(IRU ファイバー網の維持管理と民間通信
事業者への働きかけ及び公共施設への無料 WI-FI スポットの設置の検
討)
・IRU 光ファイバー網の効率的な維持管理、民間通信業者へのエリア拡大
の働きかけ等によるインターネットサービスへの加入促進を図る。
・公共施設(主に観光地)への無料 WI-FI スポットの設置の検討を行う。
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施 策 名
取組方針
主な事業
安全・安心 ①安全で安定した水道水の供給(水道普及率の向上と老朽施設の延命化)
な水環境の
・水道未普及地区(霊山町上小国地区、梁川町山舟生日面地区対象)へ ○水道拡張事業
形成
の拡張工事を継続して実施する。
②汚水の安定処理(生活排水処理施設の人口普及率の向上)
・下水道未整備地区(伊達地域の根田地内、保原地域の京門地内、梁川 ○公共下水道整備事業
地域の清水町地内)の拡張工事を継続して実施する。
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第4.放射能対策の取組
《特別対策:放射能を克服するまち》
平成23年3月11日に発生した東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故から5年が経過し、放射線防護を
目的とした「除染」と放射線リスク管理を目的とした「ガラスバッジ、ホールボディカウンタ」等に取り組み、
一定の成果を上げてきた。
平成28年度は、「放射能を克服するまち」を具現化していくため、復興のステージの進捗・変化に伴う「新た
な課題」に対する取組みを進めていく必要がある。
放射能と向き合いながら「ピンチをチャンスに変える」ため、震災以降の環境変化を最大限活用する事業展開
を図るとともに、安全を安心につなげるため、正しい情報発信による信頼の醸成に努めるものとする。
基本事業
取組方針
主な事業
①放射線情報の把握と情報発信 ・放射性物質の検査体制整備と検査実施を行う。 ○学校給食食材モニタリング調
による安全の確立
・食品などの放射線に関する測定データの長期管 査事業
理とデータ分析を行い、市民への情報提供を行 ○保育所食材モニタリング調査
原発事故による放射能・放射線
う。
事業
情報を把握し正しい情報の提供
○農産物モニタリング調査事業
と、放射能に対するリスクにつ
○自家用農産物等安全推進事業
いて総合的な対応を行うことで
○災害対策号発行事業
安全の確保を図る。
・環境中の放射線モニタリングを実施し情報を発 ○環境放射線モニタリング事業
信する。
・森林の環境改善に取り組み、里山の再生を目指 ○ほだ場除染
す。
○里山除染(実証実験)
・放射線量低減化のため市道側溝除染を継続して ○市道側溝除染(Cエリア)
実施する。
○フォローアップ対策事業
・安心を醸成するため、フォローアップ対策事業 ○仮置場維持管理事業
に取り組みきめ細やかな対応に努める。
・中間貯蔵施設への搬出まで相当の期間を必要と
するため、仮置場の適正な維持管理に努める。
・除染廃棄物の減容化を図るため、可燃物の搬出 ○可燃物搬出事業
を行う。
○農業系廃棄物処理事業
・土壌の放射性物質を吸収しないよう、塩化カリ ○農地等除染対策事業
等を散布し抑制する。
・平成 24 年度水稲の作付制限地域における営農
再開した水田の除草対策等を支援する。
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基本事業
取組方針
主な事業
②安全を安心につなげる信頼の ・健康被害に対する不安に関しての相談体制の充 ○心と体のケア事業
醸成
原発事故から5年が経ち、放射
線量が低減したが、安全イコー
ル安心となっていない状況にも
実を図る。
○放射能対策通学支援事業
・自主的に避難されている方に対し、心理的な支 ○帰還者支援・放射能不安解消
援等を行い、本市に戻り心身ともに健康な生活
を送れるよう支援する。
○県外避難者相談窓口事業
○自主運営型サロン運営補助事
あることから、放射能・放射線
業
に対する情報とリスクに対する
○避難者への情報提供事業
認識の共有を図り、相互信頼に
○被災児童生徒就学援助事業
よる安全を確保し安心の実現を
図る。
事業
・個人線量計(ガラスバッジ)の取組みにより、 ○外部被ばく検査事業
外部被ばく線量の低下が確認された。今後も必
要に応じた個人線量計の活用を通し、正しい実
効線量に対する認識の向上を図る。
・ホールボディカウンタ(WBC)により、市民 ○内部被ばく検査事業
の食物による内部被ばくの影響は少ないこと
を確認した。今後も健康管理や相談等を実施す
る。
・放射能・放射線の正しい情報と健康づくりに関 ○市政アドバイザー委嘱
する知識の普及を推進する。
○放射能相談センター開設事業
○Bエリア詳細事後モニタリン
グ事業
○体力低下対策事業
・放射線に対する正しい知識と理解のもと、市民 ○放射線教育推進事業
が正しく判断し、適切に対応していくため、子
どもからの放射線教育の充実を図る。
③絆を強め新たな産業力の創出 ・農産物の販路拡大、消費拡大の活動に取り組む。 ○風評被害対策事業
○観光物産復興支援事業
震災を契機とした新たな地域間
交流や、人と人との絆を大切に
し、情報の発信を推進する。ま
た、地域の魅力を高め新たな価
値を創出する。
・震災を契機とした地域間交流等の絆を大切にし ○伊達っ子のびのびステイ事業
ていく。
○スタディキャンプサポート事
業
・震災での経験や学んだことを積極的に発信し、 ○復興の誓い事業
本市の PR を行う。
・震災関連のインフラ整備を活かし、地域との協 ○相馬福島道路整備に係る関連
働で新たな事業に取り組む。
事業
○小国水道拡張事業
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