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ニュースレター No4 - Fukushima Friends UK

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ニュースレター No4 - Fukushima Friends UK
Widening
ふくしまフレンズUK
FF
UK
News
No. 4
Children’s
Horizons
Fukushima Friends UK
良いニュースで始まった2016年
ふくしまフレンズUKは、とても良い新年を迎えました。1年ほど実現を目指して努力を続けてきた福島での夏休
み英会話レッスン事業(2週間)計画に、とうとうパイン財団から助成をいただいたのです。郡山市立行徳小学校
の黒澤校長先生の熱心な協力姿勢、イギリス人の2人のボランティア(現教員)の先生の熱意などが評価されての
ことでした。財団の皆さん、そして事業協力者の皆さんに心から感謝いたします。
これから具体的な実行計画をていねいに組み立て、7月の夏休み英会話レッスン事業に参加する子どもたちも、
ボランティアでお手伝いしてくださる方たちも、楽しく有意義な時間が過ごせるよう、全力を尽くします。イギリ
スから福島へ行ってくださるボランティアの先生2人、ロバーツ先生とオモボニ先生は、英会話の授業外で、地元
の先生や地域住民との交流も望んでいます。この事業をとおして、福島でさらに日
英の交流の輪が広がれば、なんてすてきでしょう。
それから、この1月で、ふくしまフレンズUKの翻訳した日英の手紙は2000通に
なりました。支援者の皆さん、ボランティアの皆さん、ほんとうにありがとうござ
います。2016年も、どうぞよろしくお願いします。
2016年2月7日
代表、総コーディネーター
赤塚(矢部)久美子
小学生、横田花純ちゃんの絵
FF-UKのだいじにすること
目次
1
詩
「ペンフレンド 里見静江」
2
「ウイングス・オブ・ホウプ」文通クラブのコメント
寛容
3
「コスポ学習支援ボランティア」新潟大学のグループのコメント
尊敬
4
ふくしまインクルーシブダンス、1回目のワークショップ
思いやり
誠実
多様性
5 イギリスのNPO 法人になってもうすぐ1年
6
コミュ
ニケーション
文通の今、これから
おわりに・寄付者リスト
1
1
詩
「ペンフレンド
里見
静江」
見知らぬあなたから
初めて手紙をうけとったのは
わたしが14歳 あなたが12歳の時
遠くに暮らすまだ見ぬ友との
ことばに託した心の受け渡しに
またたく間に夢中になった
手紙の数が100通を超えたのは
何年後のことだったろう
2回だけあなたと逢った青春時代
大人になり
写真は「コスポ学習支援ボランティア」(新
潟大学)提供
それぞれの道を歩む途上で
忘れかけていた日々もあった
同グループ参加の女子が、コクヨグループか
らFF-UKにご寄付いただいた良質な便箋に、新
年のあいさつを丁寧な文字でかいています。
あの日から50回目のことしの秋
写真の切手のご寄付は、小滝みや子さんか
ら。東畠弘子さんからも切手をご寄付いただ
きました。FF-UKは参加者への切手のご寄付を
いつも募集しています。
[email protected]
穀物も野菜も果物もゆたかに実って
収穫の時を迎えた
いま あなたとわたしはもっとも遠い場所
地球の向こう側とこちら側で
祈り合っている
いつの日も幸福でありますように
わたしたちも
心のなかに
いま収穫の時
たわわに実ったものたちが
両腕でかかえきれないほどに
キラキラと輝いている
(里見静江さんは熊谷市在住の詩人です。詩集「雨のち晴れ」などを出版。埼玉文学賞や白鳥省吾優秀
賞など受賞歴多数。この詩は、ご自分の経験からFF-UKのために書いてくださいました。)
2
2
「ウイングス・オブ・ホウプ」文通クラブのコメント
長尾海空(みく)さん(ペンフレンド)「私は、最初、英語ができな
くて困っていましたが、他国の人と文通したことで、たくさんのこと
を学べたし、異なる文化についても理解できました。それによって、
英語学習にもついていけるようになりました。受験勉強にも活かして
いきたいと思います。」
海空さんのお母さん「中学生のころ、私も文通をしていて、異国の人
と手紙でつながっているということだけで、楽しみにポストをチェッ
クしていた日を思い出します。娘も、手紙を通して、ひとうひとつの
「ウイングス・オブ・ホウプ」郡山市の会員の手紙。
単語を調べ、訳せたときの喜びを感じたり、文化の違いに気付いた
文中の海空さんのものではありません。
り、どんな思いで書いてくれたのかと想像して、楽しんでいる様で
す。整った環境で楽しく文通できる事、協力してくださる皆様に感謝いたします。」
3
「コスポ学習支援ボランティア」新潟大学のグループのコメント
猪越さん(学生)「はじめまして。ボランティアスタッフの猪腰幸美と申します。
昨年、私は英語科の学生として、初めて子ども達のイギリスへの手紙の翻訳に携わり、そのことがこのボラン
ティア活動を知るきっかけとなりました。私は福
島出身なので、自分と同じ故郷から来た子ども達
と関わることが出来てとても嬉しいです。彼らの
笑顔や、素直さ、そして、明るさに、いつも元気
づけられています。
子ども達はイギリスからの手紙をとても喜んでい
ます。手紙を通してお互いのことを良く知ること
は大切です。これからもこのような良いつながり
がずっと続いていくことを願っています。」
写真は「コスポ学習支援ボランティア」(新潟大学)の提供。上、ク
リスマスパーティの様子。右下、参加者が手紙を書いているところ。
伊坂さん(保護者)「相手のことを思い描きながら、文字や絵に表現していく
手紙の素晴らしさを体験し、また、外国の言葉や文化に目を向ける良いきっか
けになっていると感じます。不安定な避難生活の中で、子どもたちの喜びのひ
とつにもなっています。この活動をサポートしてくださるたくさんの方々に改
めて御礼申し上げます。」
3
4
「ダンスで受信・発信
楽しく交流」(ふくしまインクルーシブダンス第一回ワークショップ)
副代表
鈴木裕美子先生
ふくしまフレンズUKの応援しているふくしまインクルーシブダンス(代表、熊谷貴子さん)が初めてのワーク
ショップ、うれしいお知らせです。今回のワークショップのリーダー、鈴木裕美子先生(写真)にコメントをいた
だきました。「2014年9月にジェマ先生のワークショップを受講した有志で、2015年1月、『ふくしまインクルー
シブダンス』を結成しました。
11月28日、大槻ふれあいセンター体育館で、結成後初めてのワークショップを開催し、小学生~80代の児童・教
師・子ども劇場事務局の方たち10数名でダンスを楽しみました。①ウォーミングアップで予め振り付けられたいろ
いろな動きの真似、②ゼスチャーのフォー クダンス、③順に変わるリーダーのコー
リングに反応(手をたたこう、足ならそうなど)、④スカーフを持ったリーダーの
即興の動きの真似など、軽快な音楽にのって踊るうちに1時間が経過しました。自
己紹介と感想発表でまとめ、初めての例会を終了しました。身体を動かしたり表現
したりする楽しさと、交流の喜びを味わいました。」
5
イギリスのNPO 法人になってもうすぐ1年
ふくしまフレンズUKが、イギリスのチャリテイ委員会に公認され、NPO法人になって、3月でちょうど1年にな
ります。この間、法人格をもつチャリティが整えなければならない各種ポリシー(ボランティア方針、子どもたち
の安全を守る方針、秘密保持の方針など)や、活動する上で必要な手引き(翻訳の手引き、事業案内など)の作成
に取り組みました。
これらの方針や手引き・案内は、定期的に見直していくことになります。とくに、翻訳の手引きは、参加学校の
先生やボランティアの方たちの意見をよくきいて、改善に努めていく予定です。
そして、3年計画もたてました。その内容は、かいつまんで言うと、まず
は現在の活動の規模を維持していくこと、そのために、トラスティ(理事)
たちの組織運営する能力を高め、資金確保に努力し、ボランティアの方の数
を増やし、継続して協力していただけるような計画に取り組んでいくという
ものです。関係者のみんなと力をあわせ、地道な努力を続けていきます。
4
6
文通の今、これから
冒頭でもふれましたように、ふくしまフレンズUKは、この1月で、日英の訳2000通の手紙を翻訳し、受け渡
しを行いました。2016年1月現在、日本とイギリスの小学校の5つのペア(日英の10学校)の手紙翻訳や受け渡し
を含めた文通のお世話をしています。それから、ふくしまフレンズUKの支援するイギリスと日本の中学校の2つの
ペアと、地域グループ3つのペアが直接に手紙のやり取りをしています。
4月になって、日本の学校が新年度を迎えると、担当の先生の移動や、組替えなどがあり、残念ながら文通の継続
が難しくなる場合もでてきます。実際、2015年には、いろいろなチャレンジがありました。
学校の文通は、担当の先生の熱意だけでなく、学校の責任者の方の理解があって初めて可能です。日英で、同じ
く、責任者の方の、ふくしまフレンズUKへの信頼を得るために、またその活動の意義を理解していただくために、
コーディネーターたちが、懸命の努力をしました。その結果、一
時は危うかった小学校2つのペア(100名ほど)の文通継続が可
能になっています。
この春も、先生の移動やいろいろなことで、文通の終了を迎え
るケースがでてくるでしょう。そして新しく始まる文通も。それ
らのひとつひとつの別れと出会いをだいじに、よく支援していき
たいと思います。
写真は「コスポ学習支援ボランティア」(新潟大学)提供
終わりに
2年以上、FF-UKの文通事業に参加してくださっている野崎先生のもとに、昨年、中学生になった教え子から、
こんな便りがきたそうです。「文通していたことで、いろいろな知識もふえ、世界も広がっていたことに、後に
なって気がついた」と。そう話してくださった先生ご自身も、生徒たちに少なくない影
響があったことを、あらためて今、実感なさっているようでした。
支援者の皆さん、ボランティアの皆さん、皆さんの応援によって、FF-UKは、少しず
つですが、子どもたちの力になっているようです。ありがとうございます。
Illustrations by Makiko Yaginuma
www.fukushimafriends.org.uk
Registered Charity Number: 1160996
2015年9月から12月までの寄付者【志保子デイビスさん、オイレング・スジョトリさん、ネイナ・シャーさん、
テレンス・ブレナンさん、メアリィ・リーブさん、Scotia 銀行の皆さん、ホーリー・トリニティ教会のテディベ
ア・トドラーズ・グループの皆さん、岡本多喜子さん】皆さんにあらためてお礼申し上げます。また、特に、
Scotia銀行の社員で、FF-UKを同社の「企業社会責任委員会」に推薦してくださったサイモン・クックさんのご厚
意とお力添えに、心より感謝いたします。
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