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図書館だより平成28年 7月号

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図書館だより平成28年 7月号
平成 28 年 7 月 1 日
号
だより
書館
第
図書館と本をより楽しむための情報紙
人とひと 人と情報がつながる 図書館
多治見市
情報に出会う 仲間と出会う
図書館に ちいさな ギャラリー が開廊しました
tana gallery (ギャラリー棚)
わたしたちは 多治見の誇りである美濃焼の文化を大切にし、陶磁器にまつわる資料を
重点収集するとともに、地域資料をビジネス支援、産業支援へとつなげてきました。
図書館から発信する新たな取り組みは 本棚を活用した「tana gallery」
皆様が最も身近に感じる施設 図書館で
地元で活躍する若手陶芸家との新しい出会いの場をつくります
陶芸作家・作品 × 本 × ひと
tana gallery
図書館3階に陶芸作品と出会うミニギャラリー「tana
gallery(ギャラリー棚)」を開設しました。
ここでは、多治見をはじめ、地元で活躍する若手陶芸家
の方々の作品を展示・紹介します。
トップバッターは、滝呂町で作陶を行う水谷直樹(みず
たになおき)さん。釉薬の流れが爽やかな皿や花器などのう
つわ20点が並びました。
た本」の紹介も行っています。作品を眺めながら、作風の
原点ともなるような本が皆様と陶芸家を結ぶツールになる
ことを願っています。
tana galleryでは、リレー形式で地元の若手陶芸家をつ
なぎます。
検
9月30日(金)まで
vol.1
水谷直樹
図書館3階ブラウジングコーナー
作家プロフィール
1979年 愛知県名古屋市生まれ
2003年 早稲田大学教育学部社会学科卒業
2006年 多治見市陶磁器意匠研究所 デザインコース修了
現在、多治見市滝呂町にて制作
また tana galleryでは、「若手陶芸家が語る 影響を受け
多治見市図書館 ∣
tana gallery
索
メールアドレス:[email protected]
インスタグラムをしています『水谷直樹』で検索してください
夏休みは 図書館にあつまる! 図書館でまなぶ!
手づくり絵本
巡回展
手づくり絵本
講座
申込み:7/1(金)から
自分でつくったお話や夏休みの旅行記、家族への思い
手づくり絵本3県連絡会の会員の方が作られた、世界
に1冊しかない絵本を展示します。
などを1冊の本にしてみませんか。
7月16日(土)10:00~17:00・7月17日(日)10:00~16:00
①7月16日(土)10:00~17:00の間・②8月6日(土)13:30
ヤマカまなびパーク1階サンルーム
~15:00・③8月13日(土)13:30~15:00
主催:手づくり絵本三県連絡会 共催:飯田市立中央図書館
ヤマカまなびパーク1階会議室101
全3回
小学生(親子参加可)・10名 料金300円
共催:手づくり絵本の会
みんなの謎を解き明かす
夏休み調べ学習大作戦
申込み:7/6(水)から
みんながいつも「謎」に思っていることを解き明かすチャンス!図書館を使ってわからな
いことを調べるワザを紹介します。また、8月18日には、普段見ることのできない図書館の
裏側を探る図書館ツアーも行います。
①8月4日(木)10:00~12:00・②8月18日(木)10:00~15:00 全2回 ヤマカまなびパーク1階会議室101
小学生3年生~6年生・10名 料金500円
多治見レトロ写真館
多治見市図書館 郷土資料室
図書館の郷土資料室では、多治見の写真資料を数多く所蔵しています。この
コーナーでは、図書館に所蔵している写真資料を使って、昔の人々の暮らし
を紹介していきます。
~ 虎渓用水広場 7月1日オープン
~
平成27年度から多治見市が整備を進め
には、200年近く長瀬地区の農民の苦闘が
ていた「虎渓用水広場」が7月1日にオープ
ありました。水利に恵まれていなかった長
ンしました。今年の夏は、虎渓用水の成り
瀬地区には、「水量の豊かな土岐川からの
立ちを振り返ってみてはいかがでしょう
取水をなんとか利用したい。」と、いう強
か。
い思いがあったからです。
「虎渓用水」は、土岐川から虎渓山の下
をくり抜いたトンネルを通っていったん弁
天町の弁天池に入った水を、用水路によっ
虎渓用水完成記念碑 永保寺境内
て土岐川以北の長瀬地区水田に送るための
明治36(1903)年11月建碑
用水です。長瀬地区の市街地化が進んでか
らは、防火・生活排水路として使用される
ようになりました。
虎渓用水がこのような形で完成するまで
明治35(1902)年の虎渓用水完成を記
念して、永保寺本堂の前庭に碑が建てられ
ています。碑文には、何度も失敗をくり返
した苦心の経過が記され、ようやく念願の
用水が完成した喜びがいかに大きかったか
を読みとることができます。
参考文献
『多治見市史 上巻』多治見市 1980年刊
『多治見市史 下巻』多治見市 1987年刊
郷土資料室では多治見レトロ写真セットの貸出しをしています。
郷土資料室所蔵の多治見の昔の写真をパネルにし、イベントや施設などでの掲示、回想法にもお使いいただけるように駅・列車、商
店街、観光地などさまざまなテーマごとにまとめています。
貸出し方法や写真内容等、詳細については図書館郷土資料室まで問い合わせください。
郷土資料室 ヤマカまなびパーク4階 0572-23-3783 開室日時 火~土曜日 10時~17時(日・月曜日、祝日は休室)
今月のオススメ
人とひととをつなぐ = もっと水谷直樹さんを知る
「tana gallery」から水谷直樹さんが影響を受けた本を
水谷さんの言葉で紹介します。
『時間と自己』
木村 敏
/著
493.7/キム
り、音楽や芸術・自然などに感動して我を忘れたことの
「時間」をどのように体験しているかと、自己のあり
ある人は多いのではないか。
方は一致する。精神科医である著者は精神分裂病(現在
『私』が対象を見たり、聞くという(『私』と対象の
は統合失調症と呼ぶ)、うつ病、躁病・てんかん患者の
区別がある)状態ではなく、『私』と対象の区別がなく
三種の自己を考察する。分裂病者は未来を先取りし、常
ひとつになっている状態…。こういった場合、「時間を
に一歩先をよむ。うつ病者は過去にとらわれる。躁病・
忘れる」とよく言うが、ずっと「いま」が続いている状
てんかん患者においては、現在への意識が、過去・未来
態なのだ。この点でてんかん患者の意識と通ずるものが
より圧倒的優位を占める。てんかんの発作では、意識が
あると思う。
解体し、現在の一瞬に永遠を見る。自己が拡大し、自然
日常的な意識を離れて、こういった自己になること
とひとつになる感覚を味わうという。ドストエフスキー
が、生きていくうえで人にはしばしば必要である。
のてんかん体験も引用される。
見る人にこんな状態を味わってもらえる作品を作ること
私には、躁病・てんかん患者の意識が最も興味深かっ
が(僭越ながらも)私の目標である。
た。例えば、何かに集中して他を一切忘れて取り組んだ
『ジャコメッティ』
矢内原伊作 /著
「明日はもっと進歩する」「早く明日になればいい」
矢内原が撮った写真を見ると、絵の変遷がわかる。1961
年制作の肖像では、ほぼ頭部しか描かれていないのに、
712.3/ヤナ
非常に密度のあるものとなり、顔周囲の空間に奥行きを
著者は画家・彫刻家ジャコメッティのモデルを務め
感じさせる。
た。ジャコメッティは、目の前に座って正対する著者を
全精力を傾けてうち込む対象(テーマ)と出会い、闘
見たままにキャンバスに描こうとする。しかし、何度試
い挑み続けた人生…。イメージや想像の世界に行かず
みても納得できず、描いては消しをくり返し、完成に至
(シュルレアリスム時代はオブジェを作っていたが後に
らない。見たままをそのまま描くことのあまりの難しさ
それを否定)、現実と向き合い続けた姿勢と強靭な精神
に絶望しつつも、熱中し興奮しながら全力でうち込む。
を尊敬する。
『川喜田半泥子のすべて』
川喜田半泥子
/作
751.1/カワ
半泥子は、批評眼が高く、反射神経のよさをもち、
手がよく動いたんだなと思う。半泥子がシャツにネク
タイ姿でロクロに向かっている写真がある。着替える
のももどかしく作陶していた様子がうかがえる。
「自由さ」「おおらかさ」「大胆さ」。
半泥子の身体の中に桃山や江戸の日本の美術が生き
あれもできるこれもしたいと楽しくてしょうがな
かったのでは?
ていた気がする。おそらく古田織部や光悦、乾山から
半泥子にとって作陶は真剣な遊びや楽しい実験だっ
多くを学び、古い名品を見て、自分の作陶に生き生き
たろうし、そこには職業陶芸家が失ってしまうものが
とした姿でアウトプットした。
いっぱいある気がする。
同時代の専業の他のどの陶芸家よりも過去を生かし
ていると思う。
■ 7月行事カレンダー ■
1
金
2
土
3
日
4
月
■ 7/6(水)・ 7/13(水)
5
火
■ 時間:12:50~
6
水
7
木
■ 7/14(木)・ 7/28(木)
8
金
■ 時間:11:00~
9
土
絵本を通して大切な人との時間を応援する
◎ ブックスタート
■ 場所:保健センター
◎ お母さんと赤ちゃんのためのおはなし会
■ 場所:ヤマカまなびパーク1階
幼児・小学校低学年向けのおはなし会
◎ おはなしの会
10 日
休館日
ブックスタート 12:50~
ゆっくりよむ古文書講座 10:30~
おはなしの会 14:00~
英語多読クラブ 13:00~
読書会 14:00~
11 月
休館日
12 火
■ 7/9(土)・ 7/23(土)
13 水
ブックスタート 12:50~
■ 時間:14:00~
14 木
お母さんと赤ちゃんのためのおはなしの会 11:00~
■ 場所:ヤマカまなびパーク2階
古文書を楽しむ
15 金
16 土
◎ ゆっくりよむ 古文書講座
17 日
■ 7/9(土)
■ 時間:10:30~
■ 場所:ヤマカまなびパーク4階
開館時間 10:00~18:00 祝日開館
18 月
19 火
英語多読学習を応援する たじみ多読を楽しむ会
20 水
◎ T.T.T. 多読クラブ
21 木
■ 7/10(日)
22 金
英語多読クラブ 18:30~
23 土
おはなしの会 14:00~
■ 時間:13:00~
■ 場所:ヤマカまなびパーク4階
休館日
24 日
■ 7/22(金)
■ 時間:18:30~
■ 場所:ヤマカまなびパーク1階
25 月
休館日
26 火
◎ T.T.T. 読書会
27 水
■ 7/10(日)
■ 時間:14:00~
■ 場所:ヤマカまなびパーク4階
28 木
お母さんと赤ちゃんのためのおはなしの会 11:00~
29 金
30 土
展示企画
2階
3階
~素敵な本との出会いを紹介します
◇たなばたのえほん(7/7まで)
31 日
◇ 選挙ってなに?(7/20まで) ◇ おいしい?自由研究(7/31まで)
◇ ひとあし お先に 課題図書(8/31まで) ◇子供の科学★サイエンスブック(8/31まで)
◇ NATIONAL GEOGRAPHIC2016(7/20まで)
図書館サービスに関するコラム [ 東濃地域の本をさがそう ]
日本最大の図書館検索サイト カーリル が東濃の図書館をつなぐ便利なツール “東濃5市図書館横断検索サイ
ト『とことんサーチ』“を発表しました。5市の図書館が所蔵する資料状況が一目でわかります。多治見市図
書館ホームページ(http://www.lib.tajimi.gifu.jp/)から「とことんサーチ」のアイコクリック(https://tokoton.calil.jp/)してください。
※多治見市図書館では、ホームページでの資料検索の後の「書誌情報表示」の画面にも“とことんサーチ”のアイコンを用意しています。
【発行・編集】 多治見市図書館だより 平成28年7月1日号
発行:多治見市図書館本館
〒507-0034
編集:(公財)多治見市文化振興事業団
多治見市豊岡町1-55
TEL 0572-22-1047 FAX 0572-24-6351 Eメール [email protected]
多治見市図書館 http://www.lib.tajimi.gifu.jp/
携帯版図書館 http://www.lib.tajimi.gifu.jp/k/
多治見市図書館だよりは多治見市図書館指定管理者(公財)多治見市文化振興事業団が多治見市から受託して発行しています
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