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NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 - National Instruments
ユーザガイドと仕様 NI USB-6525 このユーザガイドでは、NI USB-6525 データ集録 (DAQ) デバイスの使用 方法について説明します。 概要 NI USB-6525 は、8 つの ±60 VDC チャンネル間絶縁デジタル入力 (DI)、 8 つの 60 VDC/30 Vrms チャンネル間絶縁ソリッドステートリレー (SSR) 出力、および 32 ビットカウンタを提供する、フルスピード USB 2.0 デバ イスです。 1 1 USB ケーブル抜け防止機構 図1 USB-6525 の上面図 図2 USB-6525 の背面図 ソフトウェアをインストールする Windows 2000/XP 用 USB-6525 のソフトウェアサポートは、 NI-DAQmx で提供されます。 NI-DAQmx CD にはサンプルプログラムが含まれており、USB-6525 でプ ログラミングを手がける際に役立ちます。詳細については、デバイスに添 付され、スタート→すべてのプログラム→ National Instruments → NI-DAQ と選択することでも利用可能な『NI-DAQmx での USB デバイス の構成スタートアップガイド』を参照してください。 メモ Windows 以外のオペレーティングシステムのサポートについては、ni.com/ jp/info で rddqld と入力して表示される情報を参照してください。 ハードウェア Vbus P0 SSR P0.<0..7>A/B USB ࡑࠗࠢࡠࠦࡦ࠻ࡠ P1 USB 図3 NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 2 㔚ᵹ㒢 ⛘✼ജ P1.<0..7>+/– ࠺ࠫ࠲࡞I/O┵ሶบ ࡈ࡞ࠬࡇ࠼USBࠗࡦ࠲ࡈࠚࠬ 図 3 のブロック図は、USB-6525 の主要な機能コンポーネントを示してい ます。 USB-6525 ブロック図 ni.com/jp 重要な安全情報については、このマニュアルの「安全ガイドライン」のセ クションを参照してください。 ハードウェアをセットアップする ハードウェアをセットアップするには、以下の手順に従ってください。 1. メモ combicon ネジ留め式端子台を combicon ジャックに差し込んで 取り付けます。 USB-6525 キットには、信号ラベルが付属しています。この信号ラベルをネジ留 め式端子台に貼付して信号の識別に使用できます。 2. 表 1 および図 4 を参照して信号ラベルの位置を確認し、付属の信号 ラベルをネジ留め式端子台に貼ります。ネジ留め式端子台をそれぞれ 対応する combicon ジャックに差し込みます。信号ラベルの位置に ついての詳細は、図 4 を参照してください。 4 3 1 2 3 4 1 2 3 4 ピン位置ガイド付オーバーレイラベル Combicon ジャック 図4 3. ネジ留め式端子台 信号ラベル 信号ラベルアプリケーションダイアグラム 適切なネジ留め式端子にワイヤを配線します。 © National Instruments Corporation 3 NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 I/O コネクタ USB-6525 デバイスには、デジタル信号用の取り外し可能な端子台が 2 つ 装備されています。各端子には 16 AWG ~ 28 AWG 線番を接続できま す。 表1 モジュール デジタル端子の割り当て 端子 信号 1 端子 信号 P0.0A 17 P1.0+ 2 P0.0B 18 P1.0– 3 P0.1A 19 P1.1+ 4 P0.1B 20 P1.1– 5 P0.2A 21 P1.2+ 6 P0.2B 22 P1.2– 7 P0.3A 23 P1.3+ 8 P0.3B 24 P1.3– 9 P0.4A 25 P1.4+ 10 P0.4B 26 P1.4– 11 P0.5A 27 P1.5+ 12 P0.5B 28 P1.5– 13 P0.6A 29 P1.6+ 14 P0.6B 30 P1.6– 15 P0.7A 31 P1.7+/PFI 0+ 16 P0.7B 32 P1.7–/PFI 0– NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 モジュール 4 ni.com/jp 信号の説明 表 2 は、I/O コネクタで使用可能な信号について説明しています。 表2 信号名 信号の説明 方向 説明 P0.<0..7>A/B 出力 ソリッドステートリレー 60 VDC/30 Vrms (42.4 Vpk) 出力 P1.<0..6>+/– 入力 ±60 VDC デジタル入力。 P1.<0..6>+ は正入力端子に対応しています。 P1.<0..6>– は負入力端子に対応しています。 P1.7+/– または PFI 0+/– 入力 このチャンネルはデジタル入力またはイベントカウン タとして構成可能です。 デジタル入力信号 —±60 VDC デジタル入力。 P1.7+ は正入力端子に対応しています。 P1.7– は負入力端子に対応しています。 CTR— カウンタとして、この信号をイベントカウンタ 入力ソースとして使用できます。 PFI 0+ は正カウンタ端子に対応しています。 PFI 0– は負カウンタ端子に対応しています。 機能 NI 6525 は、デジタルフィルタ処理、変化検出、プログラム可能な電源投 入時の状態、およびウォッチドッグタイマを装備しています。 デジタルフィルタ処理 NI 6525 の入力ラインでは、デジタルフィルタを使用して入力データのグ リッチを除去することができます。さらに、フィルタを使用して変化の検 出と処理の頻度を低減することができます。 デジタル入力チャンネルがデジタルフィルタを通過するよう構成したり、 フィルタが使用するフィルタ間隔をプログラムすることができます。フィ ルタは指定されたタイミング間隔の半分の長さより短いパルスをブロック し、フィルタ間隔より長いパルスを通過させます。中間の長さの(指定さ れた間隔の半分より長く、間隔全体より短い)パルスは、場合によって通 過したりブロックされたりします。 フィルタはオプトカプラからの入力に対して適用されます。オプトカプラ は、オンへの切り替えがオフへの切り替えより高速であり、立ち下がり エッジよりも立ち上がりエッジを高速に通過させます。そのため、オプト カプラは LOW パルスから最大 150 μs を差し引くことができます。 © National Instruments Corporation 5 NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 表 3 は、必ず通過するパルス幅と、必ずブロックされるパルス幅を示し ています。 表3 NI 6525 のデジタルフィルタ処理 通過するパルス幅 ブロックされるパルス幅 フィルタ間隔 LOW パルス HIGH パルス LOW パルス HIGH パルス t 間隔 t 間隔 + 150 μs t 間隔 t 間隔 /2 (t 間隔 /2) – 150 μs フィルタは、アプリケーションの要求に応じてどの入力ラインでも有効に することができます。フィルタが有効なラインではすべて、120 μs ~ 2600 ms の範囲での同一のタイミング間隔が使用されます。 フィルタは、2 つの内部クロック(サンプルクロックとフィルタクロッ ク)を使用します。サンプルクロックの周期は、40 μs です。1 フィルタク ロックはカウンタによって生成され、その周期は指定されたタイミング間 隔の 1/2 にあたります。入力信号のサンプルは、サンプルクロックの各 立ち上がりエッジ、すなわち 40 μs ごとに取得されます 1。フィルタク ロックの 2 つ以上の連続した立ち上がりエッジに渡って持続する入力信 号の変化だけが認識されます。 フィルタクロックの認識可能なパルスの長さは、プログラミングによって 制御することができます。サンプルクロックは高速であるため、入力信号 がフィルタクロック間で一定である信頼性を高めます。 デジタルフィルタの例 図 5 は、t 間隔 フィルタ間隔(t 間隔 /2 フィルタクロック)のフィルタ構成 を示しています。 ᄖㇱାภ ࡈࠖ࡞࠲ࠢࡠ࠶ࠢ ࠨࡦࡊ࡞ࠢࡠ࠶ࠢ H ᄖㇱାภࠨࡦࡊ࡞ H L L H L L B H H H H H H H H C A ࡈࠖ࡞࠲ಣℂᓟ ߩାภ 図5 1 デジタルフィルタ処理の例 サンプルクロックの確度は ±1.5% です。 NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 6 ni.com/jp 周期 A と周期 B では、外部信号がフィルタクロックの 1 つの立ち上がり エッジから次の立ち上がりエッジまでの間 HIGH 状態で維持されないた め、フィルタによってグリッチが遮断されます。周期 C では、外部信号 が HIGH 状態で維持されるため、変化が発生したとみなされます。変化 は、発生するタイミングによっては、2 つのフィルタクロック(1 つの完 全なフィルタ間隔)で維持されないとフィルタを通過しない場合がありま す。図は立ち上がりエッジ(0 から 1)を示しています。同様にフィルタ は立ち下がりエッジ(1 から 0)にも適用されます。 変化検出 NI 6525 は、入力ラインのいずれかに変化が検出されると割り込みが送信 されるようプログラムすることができます。 NI 6525 では、特定の入力ラインまたはすべての入力ラインでの変化を監 視できます。また、立ち上がりエッジ(0 から 1)、立ち下がり(1 から 0)のいずれかまたは両方を検出できます。NI 6525 は、入力ラインに変 化が発生すると割り込みを生成し、NI-DAQ ドライバを介してソフトウェ アに通知します。 メモ 変化の検出が過度に頻繁になると、システムのパフォーマンスが低下する場合 があります。デジタルフィルタを使用することで、入力ラインでの不要な変化 による影響を回避することができます。 NI 6525 による変化検出が発生しても、変化が発生したラインやそれが立 ち上がりエッジであるか立ち下がりエッジであるかは報告されません。変 化検出後、各入力ラインの値を読み取って現在の状態を確認することがで きます。変化検出の最大レートは、ソフトウェアの応答時間によって決定 され、システムに応じて異なります。 ソフトウェアが変化を処理する前に次の立ち上がりエッジまたは立ち下が りエッジが検出されると、オーバーフロービットが発生します。 変化検出の設定と実装の方法については、ソフトウェアのドキュメントを 参照してください。 © National Instruments Corporation 7 NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 変化検出の例 表 4 は、1 つのポートの 6 ビットでの変化検出を示しています。 表4 変化検出の例 ビット 7 6 5 4 検出する変化 3 2 — — 1 0 立ち上がりエッジ検出 はい はい はい はい いいえ いいえ はい いいえ 立ち下がりエッジ検出 はい はい はい はい いいえ いいえ いいえ はい この例では、以下のライン接続が想定されています。 • ビット 7、6、5、4 は、4 ビット TTL 出力デバイスからデータライン に接続されています。NI 6525 は、入力データの変化を検出し、新し いデータ値の読み取りを可能にします。 • ビット 1 はリミットセンサに接続されています。NI 6525 は、センサ での立ち上がりエッジ(オーバーリミット条件に対応)を検出しま す。 • ビット 0 はスイッチに接続されています。ソフトウェアは、スイッ チの終了に対して反応します(立ち下がりエッジ)。スイッチの終了 にノイズが多いラインでは、デジタルフィルタを有効にする必要があ ります。 この例では、NI 6525 はビット 1 では立ち上がりエッジのみを、ビット 0 では立ち下がりエッジのみを、ビット 7、6、5、4 では立ち下がりエッジ と立ち下がりエッジの両方を検出します。ビット 3 と 2 での変化は検出 されません。変化が検出されたら、ポートを読み取り 8 ラインすべての 現在の値を確認することができます。変化検出が構成されているラインの 状態は、変化検出の割り込みが発生するまで読み取れません。 プログラム可能な電源投入時の出力状態 デジタル出力ラインの電源投入時のデフォルト状態は、ソリッドステート リレーを開く論理 LOW です。出力ポート上のラインは、論理 HIGH(閉 リレー状態)または論理(開リレー状態)LOW にユーザによる構成が可 能です。ユーザによる電源投入時の状態の構成を可能にすることで、 NI 6525 を所定の状態で起動することができます。 NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 8 ni.com/jp MAX を使用して(推奨)電源投入時の状態を構成するには、デバイスを 選択してプロパティボタンをクリックします。LabVIEW と NI-DAQmx、 その他のナショナルインスツルメンツ製アプリケーション開発環境 (ADE) を使用して電源投入時の状態をプログラミングする方法について は、各ソフトウェアのドキュメントを参照してください。 ウォッチドッグタイマ ウォッチドッグは、ソフトウェアの不具合、システムのクラッシュ、アプ リケーションと NI 6525 の通信切断が発生した場合に、重要な出力を安 全な状態に設定するソフトウェアの機能です。 NI 6525 でウォッチドッグタイマを有効にすると、指定された時間内にデ バイスがソフトウェアからウォッチドッグリセットコマンドを受信しない と、出力がユーザが定義する安全な状態になり、ウォッチドッグタイマが アプリケーションによってアーミング解除され新しい値が書き込まれる か、NI 6525 がリセットされるか、コンピュータが再起動されるまでその 状態で維持されます。ウォッチドッグタイマの制限時間切れ状態を示す制 限時間切れ信号は、ウォッチドッグタイマがアーミング解除されるまでア サートされ続けます。ウォッチドッグタイマが制限時間切れになると、 NI 6525 はウォッチドッグタイマがアーミング解除されるまであらゆる書 き込みを無視します。 ウォッチドッグタイマがタイムアウトになるまでの制限時間は構成可能で す。ウォッチドッグタイマのカウンタの制限時間は、(232 – 1) × 40 μs1 にまで設定できます。 デジタル I/O USB-6525 は、8 つのチャンネル間の光学絶縁入力である P1.<0..7>、およ び 8 つのチャンネル間の光学絶縁ソリッドステートリレー出力である P0.<0..7> を装備しています。P1.7/PFI 0 は 32 ビットカウンタとしても機 能できます。カウンタの詳細については、「イベントカウンタ」のセク ションを参照してください。 光学絶縁入力 USB-6525 は 8 つの絶縁デジタル入力チャンネルを提供します。これらの 入力は、オプトカプラ、枯渇モード MOSFET ベース電流制限回路、およ びショットキーダイオードから構成されています。 各チャンネルには独自の正および負の端子があります。チャンネルの入力 レンジは –60 VDC ~ +60 VDC です。 1 サンプルクロックの確度は ±1.5% です。 © National Instruments Corporation 9 NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 DC 電圧を検出する USB-6525 は、TTL のような論理レベルから最大 60 V の DC 電源までの幅 広い DC 信号を検出します。 3.2 V 以上の DC 電圧を 2 つの入力端子に対して印加すると、論理 HIGH になります。電圧を印加しない場合や 1 V 以下の電圧差を印加する場合 は、論理 LOW になります。1 V ~ 3.2 V の DC 電圧では、一定の使用可 能な値にならない可能性があります。 信号接続の例 図 6 は、絶縁入力に接続された電源と負荷の信号接続を示しています。 Vcc MOSFETࡌࠬ 㔚ᵹ㒢࿁〝 ࠺ࠫ࠲࡞ ⺰ℂ P1.x+ + _ ࠦࡦࡇࡘ࠲ ࠣࡦ࠼ ࡚ࠪ࠶࠻ࠠ ࠷ࠗࠬ࠻ࡍࠕ P1.x– ࡢࠗࡗ Vsupply ⽶⩄ ⛘✼ USB-6525 図6 注意 電源と負荷を絶縁入力に接続する EMC ノイズを減らすためにツイストペアワイヤを使用します。 図 6 は、USB-6525 はスイッチを介して電源に接続された電力負荷を検出 します。 メモ 電源は USB-6525 デバイスのレンジ内である必要があります。このレンジにつ いての情報は、「仕様」のセクションを参照してください。 スイッチが開いている場合、負荷または USB-6525 入力に負荷を介する電 流は流れず、電圧も印加されません。そして、USB-6525 のデジタル論理 はそのチャンネルで論理 LOW になります。スイッチが閉じてある場合、 電流は負荷と USB-6525 のオプトカプラの両方に流れ、そのチャンネルで USB-6525 は論理 HIGH になります。 NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 10 ni.com/jp ソリッドステートリレー(SSR)出力 USB-6525 に負荷を接続することができます。負荷は電源のリード線の 1 つに接続します。P0.xA または P0.xB 端子を負荷に、他の端子を AC ま たは DC 電源のその他のリード線に接続します。図 7 は、負荷が P0.xB 端子および DC または AC 電源に接続している場合に使用可能な構成を 示しています。 P0.xA P0.xB ࠷ࠗࠬ࠻ࡍࠕ ࡢࠗࡗ ߹ߚߪ + _ ⽶⩄ AC USB-6525 図7 注意 USB-6525 に負荷を接続する EMC ノイズを減らすためにツイストペアワイヤを使用します。 電源投入時 / オフ時の状態 ソリッドステートリレーの電源投入時の状態はデフォルトで開いていま す。デフォルトで、ソリッドステートリレーはシャーシと USB-6525 の電 源がオフになった後も開いたままになります。 誘導性負荷を保護する 誘導性負荷が USB-6525 SSR 出力に接続されている場合、切り換え時に大 きな逆起電力が起こる可能性があります。これは、誘導性負荷にエネル ギーが保存されているためです。このフライバック電圧は、SSR 出力また は外部電源(もしくは両方)を損傷する可能性があります。 以下のいずれかを取り付けて、誘導性負荷でのフライバック電圧を制限し てください。 • DC 負荷に対して — 負荷から 45.7 cm (8 in.) 以内の位置にフライ バックダイオードを取り付ける。 • AC 負荷に対して — 定格 30 Vrms 以上の金属酸化バリスタ (MOV) を取り付ける。 © National Instruments Corporation 11 NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 図 8 と 9 は、外部フライバックダイオードを使用して DC 誘導性負荷を 保護する例、そして MOV を使用して AC 誘導性負荷を保護する例をそ れぞれ示しています。 DC⺃ዉᕈ⽶⩄↪ ࡈࠗࡃ࠶ࠢ࠳ࠗࠝ࠼ P0.xA ⺃ዉᕈ⽶⩄ + – VDC P0.x B USB-6525 図8 DC 誘導性負荷での接点保護 AC⺃ዉᕈ ⽶⩄↪MOV P0.xA ⺃ዉᕈ⽶⩄ VAC P0.xB USB-6525 図9 NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 12 AC 誘導性負荷での接点保護 ni.com/jp USB-6525 を TTL 出力として使用する 図 10 は、+5 V の外部電源電圧を持つ TTL レベルアプリケーションでの信 号接続の例を示しています。 ᄖㇱ+5 V 㔚Ḯ߳ R L = 5 kΩ P0.xA P0.x B USB-6525 図 10 VOUT ⛘✼ ࠣࡦ࠼ TTL デバイスの信号接続例 SSR が開いている場合、少量の電流が RL を流れ、出力電圧は論理 HIGH である 5 V 近くになります。SSR が閉じてある場合、電流が RL を流れ、 出力電圧は論理 LOW である 0 V 近くになります。 必要なソース電流が供給される程度に小さく、シンク電流を減らし必要で ない電力を消費しない程度に大きな RL の値を選択します。多くの TTL レ ベルアプリケーションは、5 kΩ の RL 値を使用しています。 イベントカウンタ PFI 0(P1.7 のエイリアス)を 32 ビットカウンタのソースとして構成で きます。このモードでは、デバイスは P1.7 で LOW から HIGH への推移 をカウントします。カウンタはアーミングおよびアーミング解除が可能で あり、ソフトウェアを介してカウントの読み取りまたはリセットができま す。イベントタイミング要件についての詳細は、「仕様」のセクションを 参照してください。カウンタのプログラミング方法についての詳細は、 ソフトウェアのマニュアルを参照してください。 © National Instruments Corporation 13 NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 仕様 以下の仕様は、特に記載がない限り 25 ℃の環境下におけるものです。 絶縁入力 入力チャンネル数 ........................................... 8、チャンネル間絶縁 入力電圧レンジ................................................ –60 VDC ~ 60 VDC レベル 最小 最大 入力 LOW 電圧 –60 VDC 1 VDC 入力 HIGH 電圧 3.2 VDC 60 VDC 入力電流 ............................................................. 3.0 mA/ チャンネル(最大) 最小パルス幅(変化検出)............................ 200 μs 伝播遅延 ............................................................. 65 μs(通常) ソリッドステートリレー出力 出力チャンネル数 ........................................... 8、チャンネル間絶縁 リレータイプ .................................................... ノーマリオープン (NO) ソリッ ドステートリレー (SSR) スイッチ電圧 .................................................... 60 VDC/30 Vrms(最大) スイッチ電流(チャンネルあたり).......... 500 mA(最大)、 全動作温度範囲 スイッチレート (90% デューティーサイクル)................... 5 操作 / 秒 リレーオープン時間 ....................................... 60 μs(標準) リレークローズ時間 ....................................... 1.2 ms(標準) オン抵抗 ............................................................. 550 mΩ(最大) オフ状態の漏れ................................................ 0.6 μA(標準) カウンタ カウンタの数 .................................................... 1(P1.7 はカウンタとして構成可 能) 分解能 ................................................................. 32 ビット カウンタ測定 .................................................... 立ち上がりエッジカウント NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 14 ni.com/jp 最大入力周波数 ............................................... 5 KHz 最小 HIGH パルス幅 ...................................... 20 μs 最小 LOW パルス幅 ....................................... 180 μs バスインタフェース USB 仕様 ............................................................ USB 2.0 フルスピード (12 Mb/s) 所要電力 USB 入力電圧.................................................... 構成した状態で 4.5 ~ 5.25 VDC アクティブ電流 ...................................... 150 mA(最大) サスペンド電流 ...................................... 350 μA(標準) 物理特性 外形寸法 コネクタなし ........................................... 6.35 cm × 8.51 cm × 2.31 cm (2.50 in. × 3.35 in. × 0.91 in.) コネクタ付 ............................................... 8.18 cm × 8.51 cm × 2.31 cm (3.22 in. × 3.35 in. × 0.91 in.) I/O コネクタ .................................................... USB シリーズ B 端子、 16 ピン(ネジ留め式端子) プラグヘッダ (2) ネジ留め式端子配線 ...................................... 端から 10 mm (0.39 in.) 絶縁被 覆を取り除いた 16 ~ 28 AWG 銅導線 ネジ留め式端子用トルク ............................. 0.22 ~ 0.25 N・m (2.0 ~ 2.2 lb・in.) 重量 コネクタ付 ............................................... 約 87 g (3.1 oz) コネクタなし ........................................... 約 64 g (2.3 oz) 安全性 規格 この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下の規格 および安全性の必要条件を満たします。 • • IEC 61010-1、EN 61010-1 UL 61010-1、CSA 61010-1 © National Instruments Corporation 15 NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 メモ UL およびその他の安全保証については、製品ラベルまたは「オンライン製品認 証」セクションを参照してください。 絶縁 チャンネル間 .................................................... 60 VDC(連続) チャンネル / アース間................................... 60 VDC(連続) 耐電圧 ................................................................. 60 VDC(連続) 注意 Measurement Category II、III、または IV の信号を、このモジュールに接続し たり測定しないでください。 危険箇所での設置 USB-6525 の危険な設置箇所での使用は承認されていません。 設置環境 USB-6525 デバイスは、屋内での使用を意図して設計されています。 動作温度(IEC 60068-2-1 および IEC 60068-2-2)................................................ 0 ~ 55 ℃ 動作時の相対湿度 (IEC 60068-2-56) ...... 10 ~ 90% RH(結露なきこと) 最大使用高度 .................................................... 2,000 m(周囲温度 25 ℃時) 保管温度(IEC 60068-2-1 および IEC 60068-2-2)................................................ –40 ~ 85 ℃ 保管時の相対湿度 (IEC 60068-2-56) ...... 5 ~ 90% RH(結露なきこと) 汚染度 (IEC 60664) ...................................... 2 電磁両立性 この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下の EMC 規格の必要条件を満たします。 • • • • • NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 EN 61326 (IEC 61326): Class A エミッション、基本イミュニティ EN 55011 (CISPR 11): Group 1、Class A エミッション AS/NZS CISPR 11: Group 1、Class A エミッション FCC 47 CFR Part 15B: Class A エミッション ICES-001: Class A エミッション 16 ni.com/jp メモ 製品の EMC 決定に適用する基準に関しては、「オンライン製品認証」セクショ ンを参照してください。 メモ EMC に適合させるには、ドキュメントに従ってこの製品を使用してください。 CE 準拠 この製品は、該当する EC 理事会指令による基本的要件に適合していま す。 • • 2006/95/EC、低電圧指令(安全性) 2004/108/EC、電磁両立性指令 (EMC) オンライン製品認証 その他の適合規格については、適合宣言 (DoC) を参照してください。 この製品の製品認証および適合宣言を入手するには、ni.com/ certification にアクセスして型番または製品ラインで検索し、 保証の欄の該当するリンクをクリックしてください。 環境管理 ナショナルインスツルメンツは、環境に優しい製品の設計および製造に努 めています。NI は、製品から特定の有害物質を除外することが、環境お よび NI のお客様にとって有益であると考えています。 環境の詳細な情報については、ni.com/environment(英語)の NI and the Environment を参照してください。このページには、ナショナルイ ンスツルメンツが準拠する環境規制および指令、およびこのドキュメント に含まれていないその他の環境に関する情報が記載されています。 廃電気電子機器(WEEE) 欧州のお客様へ 製品寿命を過ぎたすべての製品は、必ず WEEE リサイクルセンターへ 送付してください。WEEE リサイクルセンターおよびナショナルインスツルメンツの WEEE への取り組みについては、ni.com/environment/weee.htm(英語)を参照して ください。 ⬉ᄤֵᙃѻક∵ᶧࠊㅵ⧚ࡲ⊩ ˄Ё RoHS˅ Ёᅶ᠋ National Instruments ヺড়Ё⬉ᄤֵᙃѻકЁ䰤ࠊՓ⫼ᶤѯ᳝ᆇ⠽䋼ᣛҸ (RoHS)DŽ ݇Ѣ National Instruments Ё RoHS ড়㾘ᗻֵᙃˈ䇋ⱏᔩ ni.com/environment/rohs_chinaDŽ (For information about China RoHS compliance, go to ni.com/environment/rohs_china.) © National Instruments Corporation 17 NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 安全ガイドライン 注意 必ずこの操作手順に従ってハードウェアを操作してください。 このセクションでは、USB-6525 の取り付けと使用の際に従う必要がある 安全に関する重要な注意事項を説明します。 USB-6525 をこのドキュメントに記載されている以外の方法で操作しない でください。デバイスを誤用することで危険な状態を引き起こすことがあ ります。デバイスが損傷している場合は、デバイスに組み込まれた安全保 護に障害を来す可能性があります。デバイスが損傷している場合は、ナ ショナルインスツルメンツまでご連絡ください。 このドキュメントで説明されていない限り、デバイスの部品を置換したり 変更を加えないでください。このデバイスは、操作手順で指定された シャーシ、モジュール、アクセサリ、およびケーブルとのみ併用してくだ さい。デバイスの操作中は、すべてのカバーおよびカバーパネルが設置済 みである必要があります。 爆発性大気または引火性のガスなどがある環境でデバイスを使用しないで ください。このような環境でデバイスを使用する必要がある場合は、必ず 適切な定格の筐体内にデバイスを設置してください。 デバイスを手入れするときは、乾いた布で拭いてください。再び使用する 前に、デバイスが完全に乾き汚染物質がないことを確認します。 デバイスは汚染度 2 以下で操作してください。汚染とは、絶縁耐力また は表面抵抗率を減少する固体や液体およびガス状の異物のことです。各汚 染度の説明は以下の通りです。 • 汚染度 1 とは、汚染の発生がないこと、または乾いた非導電汚染の みが発生したことを表します。この汚染による影響はありません。 • 汚染度 2 とは、通常非導電汚染のみが発生したことを表します。た だし、結露による一時的な伝導が生じる可能性があります。 • 汚染度 3 は、導電性汚染の発生、または乾いた非導電性汚染の発生 による結露で導電性になることを表します。 デバイスが定格された最大電圧用に信号接続を絶縁する必要があります。 デバイスの最大定格を超えないでください。デバイスが電気信号で活電状 態のときは配線を施さないようにします。システムが電源に接続されてい る場合は、端子台の取り外しまたは追加はしないでください。モジュール のホットスワップ中には、人体と端子台が接触しないように注意する必要 があります。信号線をデバイスに接続したり接続解除する前に、信号線へ の電力を解除してください。 NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 18 ni.com/jp デバイスは Measurement Category I1 以下で操作してください。測定 回路は、測定またはテスト中に接続された回路からの動作電圧2 や過渡応 力(過電圧)にさらされます。測定カテゴリは、配電システムで通常起こ る標準のインパルス耐電圧レベルを設定します。以下は測定カテゴリ (Measurement Category) についての説明です。 • Measurement Category I は、MAINS3 電圧と呼ばれる配電システ ムに直接接続されていない回路上で実行される測定用です。また、特 別に保護された 2 次回路からの電圧測定に使用します。そのような 電圧測定には、信号レベル、特別装置、エネルギー制限された装置部 分、安定化低電圧ソースから電力供給される回路、および電子装置が 含まれます。 • Measurement Category II は、配電システムに直接接続された回路 上で実行される測定用です。このカテゴリは、標準の壁コンセント (たとえば、アメリカでは 115 V、ヨーロッパでは 230 V)から供給 されるローカルレベルの配電に適用されます。Measurement Category II の例としては、家電機器や携帯用工具および同様の USB デバイスで実行される測定があります。 • Measurement Category III は、建物に取り付けられた配電レベル で実行される測定です。このカテゴリは、固定装置や、配電盤、ブ レーカー上の機器などのワイヤで接続された機器の測定に適用されま す。その他の例としては、固定設備のケーブル、バスダクト、配電 盤、スイッチ、コネクタなどの配線や、固定設備に接続されたモー ターなどがあります。 • 1 2 3 Measurement Category IV は、主要電源供給装置(<1,000 V) で実 行される測定用です。例には、主要過電流保護デバイスおよびリプル 制御ユニットでの電力量計や測定が含まれます。 Measurement Category は電気安全規格 IEC 61010-1 で定義されています。Measurement Category(測定カテゴリ)は Installation Category(設置カテゴリ)とも呼ばれます。 動作電圧とは、絶縁被覆上に付加することができる AC または DC 電圧の最大 rms 値です。 MAINS は、装置に電力を供給する危険活電電源供給システムです。適切な定格の測定回路を計測目的で MAINS に接続するこ とができます。 © National Instruments Corporation 19 NI USB-6525 ユーザガイドと仕様 サポート情報 技術サポートリソースの一覧は、ナショナルインスツルメンツのウェブサ イトでご覧いただけます。ni.com/jp/support では、トラブルシュー ティングやアプリケーション開発のセルフヘルプリソースから、ナショナ ルインスツルメンツのアプリケーションエンジニアの E メール / 電話の連 絡先まで、あらゆるリソースを参照することができます。 適合宣言 (Doc) とは、その会社の自己適合宣言を用いた、さまざまな欧 州閣僚理事会指令への適合の宣言のことです。この制度により、電磁両立 性 (EMC) に対するユーザ保護や製品の安全性に関する情報が提供されま す。ご使用の製品の適合宣言は、ni.com/certification(英語)から 入手できます。ご使用の製品でキャリブレーションがサポートされている 場合、ni.com/calibration からその製品の Calibration Certificate (英語)を入手してご利用になることもできます。 ナショナルインスツルメンツでは、米国本社 (11500 North Mopac Expressway, Austin, Texas, 78759-3504) および各国の現地オフィスにて お客様にサポート対応しています。日本国内での電話サポートについて は、サービスリクエストを ni.com/jp/support で作成するか、 0120-527196(フリーダイヤル)または 03-5472-2970(大代表)にお電 話ください。日本国外での電話サポートについては、各国の営業所にご連 絡ください。 イスラエル 972 3 6393737, イタリア 39 02 41309277, インド 91 80 41190000, 英国 44 (0) 1635 523545, オーストラリア 1800 300 800, オーストリア 43 662 457990-0, オランダ 31 (0) 348 433 466, カナダ 800 433 3488, 韓国 82 02 3451 3400, シンガポール 1800 226 5886, スイス 41 56 2005151, スウェーデン 46 (0) 8 587 895 00, スペイン 34 91 640 0085, スロベニア 386 3 425 42 00, タイ 662 278 6777, 台湾 886 02 2377 2222, チェコ 420 224 235 774, 中国 86 21 5050 9800, デンマーク 45 45 76 26 00, ドイツ 49 89 7413130, トルコ 90 212 279 3031, ニュージーランド 0800 553 322, ノルウェー 47 (0) 66 90 76 60, フィンランド 358 (0) 9 725 72511, フランス 01 57 66 24 24, ブラジル 55 11 3262 3599, ベルギー 32 (0) 2 757 0020, ポーランド 48 22 328 90 10, ポルトガル 351 210 311 210, マレーシア 1800 887710, 南アフリカ 27 0 11 805 8197, メキシコ 01 800 010 0793, レバノン 961 (0) 1 33 28 28, ロシア 7 495 783 6851 National Instruments、NI、ni.com、および LabVIEW は National Instruments Corporation (米国ナショナルインスツルメンツ社)の商標です。National Instruments の商標の詳細については、 ni.com/legal の「Terms of Use」セクションを参照してください。本文書中に記載されたその他の 製品名および企業名は、それぞれの企業の商標または商号です。National Instruments の製品 / 技術を保 護する特許については、ソフトウェアで参照できる特許情報 ( ヘルプ→特許情報 )、メディアに含まれてい る patents.txt ファイル、または「National Instruments Patent Notice」 (ni.com/patents)のうち、 該当するリソースから参照してください。 © 2009 National Instruments Corporation. All rights reserved. 371818B-0112 2009 年 07 月