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毎日クリスマス

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毎日クリスマス
日光市 毎日クリスマス
Date:
Project No,
2014 年8月18日〜8月30日
CIEEJ1418
メンバー紹介
W さん
インドネシア人。インドネシアでは2
児の母であり、高校の ICT の先生。気
さくな性格から、日本語が出来ないこ
とや、年の差を一切感じさせない程、
他の参加者や言葉の通じないお年寄り
と上手に交流をしていてとても驚かさ
れました。趣味はダンスで、グローバ
ルフェスタでは大ホールで観客を 魅了
しました。
I さん
ロシア人。かなり親日であり、日本語
検定の最上レベルである N1 に、つい
先日合格したばかり。将来の夢は日本
語の先生をロシアですることであり、
未来の日本とロシアの関係を良くする
夢も抱いている。趣味はジャニーズで
あり、特に KAT-TUN の熱烈なファンで
ある。
L さん
フランス人。ファッションにとても興
味を持っている大学一年生。中でも原
宿、渋谷のファッションに興味を持っ
ているため、将来は日本のファッショ
ンの学校に入学する事が夢だという。
K さん
チェコ人。国ではフィットネストレー
ナーとして働いている。日本に来るの
は今回が初めてだというが、中々日本
語が達者であり、更なる日本語力向上
のため「日々日本語を勉強していまし
た。お年寄りや、子供の為の準備運動
などを準備してきてくれたため、様々
な場所で大活躍。
2
A さん
ロシア人。ロシアにおいて日本語の先生
や英語の翻訳家をやっている語学のスペ
シャリスト。レベルの高い日本語力を駆
使してお年寄り、子供と難なくコミュニ
ケーションをとる事が出来き、人気者に。
得意なピアノでメンバーに安らぎの時を
与えてくれるときもありました。また料
理も得意であるため、ロシアのパンケー
キを「いついつ日光」で子供達に振るま
うことも。
F さん
東京の大学1年生。たまたまリーダーの
大学の後輩であり、リーダーや受け入れ
先のスタッフと同じくらいの働きをして
くれました。得意の英語や持ち前の明る
い性格でメンバーの疲れを吹き飛ばした
り、メンバーと現地の方とのコミュニケ
ーションを円滑にしたり大活躍でした。
O(リーダー)
東京の大学4年生。CIEE の国内リーダ
ーは2回目で今回唯一の男性参加者。国
際交流も子供もお年寄りも大好きなため
今回のプロジェクトに参加しました。歴
史や音楽に興味を持っているため、各国
の人とそれらについての話をすることが
今回のプログラムで楽しみにしている事
の1つです。
3
スケジュール
午前
午後
宿泊地
1日目
-
オリエンテーション
日光自然大学校
2日目
日光ユネスコ
いついつ日光
日光自然大学校
3日目
いついつ日光
いついつ日光
日光自然大学校
4日目
いついつ日光
いついつ日光
日光自然大学校
5日目
いついつ日光
ボラフェス準備・観光
毎日クリスマス
6日目
ボランティアフェスタ
ボランティアフェスタ
毎日クリスマス
7日目
お休み
お休み
毎日クリスマス
8日目
デイケア
デイケア・学童保育
毎日クリスマス
9日目
デイケア
デイケア・学童保育
毎日クリスマス
10日目
デイケア
デイケア・学童保育
毎日クリスマス
11日目
デイケア
デイケア・学童保育
毎日クリスマス
12日目
デイケア
デイケア・学童保育
毎日クリスマス
13日目
片付け
解散
-
8月18日
ワークキャンプ1日目。日本人参加者の F さんと合流し、14時40分頃
に東武日光駅に到着。到着時に既に待っていたロシア人の I さんと話をして
いるうちに、ロシア人 A さん、フランス人 L さん、チェコ人 K さんが続いて
到着し、「毎日クリスマス」の M さんのピックアップにて日光郷土センター
に移動しました。(事前の遅刻報告を受けていたインドネシア人の W さんは
この時点ではまだ到着していません。)
郷土センター到着後、M さんを交えて各自の自己紹介、オリエンテーショ
ンを行いました。M さんの計らいによって活動内容が盛り沢山であったため、
参加者一同わくわくを隠せない状態です。5:30頃にインドネシア人の W
さんが到着し、M さん、毎日クリスマスの方と近くのレストランにて夕食を
とりました。日本経験が豊富な方々が多かったため、各々が「サバの味噌煮」
「サラダうどん」など日本独特なメニューを堪能したようです。博識な M さ
んの様々な日光紹介や、日本人でも「え!知らなかった」と言いたくなるよ
うな日本に関するうんちくで話が盛り上がったため、9時頃に初日宿泊先の
「NPO 日光自然大学校」に向けて移動をしました。
途中、コンビニ、ドラッグストアに寄り10時頃到着。到着直後、早速、
部屋割りを行い、各自翌日の8:30集合に備えて部屋にて休息する事にな
りました。私たちに与えられた部屋は二階建てのコテージ2棟。男子棟、女
子棟にわかれることに。つまり、1人と6人のアンバランスな部屋割りとな
りました。部屋に入るや否や、女子棟から「キャーキャー」という悲鳴。大
自然の中での宿泊であったため、8センチ大のクモなど多くの生き物達に歓
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迎されたようです。パニックになったあとでも、長旅の疲れがあったようで
全員がすぐに寝たようです。
8月19日
ワークキャンプ2日目。8:30の集合にはみんな間に合う事が出来まし
た。この日の予定は以下の2つです。
①日光ユネスコによる、東照宮周辺の大気調査を見学する事
②いついつ日光に参加する事
毎日クリスマスの M さんのお迎えにより、日光市内の会館に向かい日光ユ
ネスコ、現地高校生と合流。3つの班に分かれて東照宮周辺各所の大気の状
況を調査しました。私はフランス人の L とチェコ人の K と同じ班に振り分け
られ、日光東照宮の中心部である陽明門周辺の調査にあたりました。ただ調
査をするだけでなく、日光ユネスコの方々が親切に歴史や建築の方面から見
た東照宮の解説をしてくださったため、K、L は大いに喜び、帰りには三猿の
キーホルダーなどを購入して帰りました。
私たちの班には日光ユネスコの会長さんなどもいらっしゃったため、現地
新聞社である下野新聞の取材を受け、新聞に掲載されるという貴重な経験も
しました。
昼食をとり、日光自然大学に戻るとすぐにいついつ日光の開会式が行われ
ました。「いついつ日光」とは、子供達の自由な発想のもとのみんなが楽し
めることをやる、子供が普段できない遊びなどが経験できるプログラムのこ
とで、各地からわんぱく少年少女が参加しています。
初日から私も経験した事の無いわんぱくなことが沢山ありました。1つ例
を挙げると、「1人の少年が軽トラの荷台にのって敷地内をぐるぐる回りた
い」という要望に対し、当然のようにスタッフが軽トラを用意し、みんなで
乗り込み敷地内を遊走しました。その後子供達とミーティングなどをして次
5
の日からどんな遊びをするのか楽しみに思いながら、この日は早めの就寝と
なりました。
8月20日
ワークキャンプ3日目。この日は一日中、いついつ日光の日です。7時3
0分の起床から朝ご飯を食べると思いきや、早速ドッヂボールが始まりまし
た。いついつ日光では朝食の前に朝活という食前の運動のようなものがあり、
子供達は朝からハイテンションです。そんな子供達に対し、国際ボランティ
ア一同はまだ少し時差ぼけも残っているのか、中々彼らのテンションについ
ていけない様子でした。朝食中に「今日は川に行きたい」という提案があっ
たため、早速近くの川に向かいました。川の付近についた際、けがをしない
ように準備体操をしました。ここで、活躍してくれたのがチェコの K です。
流石はフィットネストレーナー。その場で独自のストレッチを教えてくれて
子供達も川に入る準備完了しました。川の水は冷たく、国際ボランティアの
皆さんは引いてしまうのではないのか・・と言う心配を吹き飛ばすように、
全身びしょ濡れになって子供達と遊んでいました。午前のうちに川遊びは引
き上げて、日光自然大学に戻ってお昼をとりました。お昼ご飯を食べる際に、
インドネシアの W さんがインドネシア語による「いただきます」を子供達に
教えてくださったのですが、なかなか発音が難しいのか、子供達はそれぞれ
の発音でインドネシア語を話していました。
6
昼食後には A さんの提案で、ロシアのパンケーキをみんなで作る事になり
ました。材料は毎日クリスマスの M さんの差し入れなどで充分な準備ができ、
手際よくパンケーキが出来上がりました。とても美味しいものが出来上がっ
たため、A さんの前に子供達が列を成しておかわりを求めていたのが印象的
でした。その後のミーティングで次の日に流しそうめん、チャンバラをやる
事を決めて、その日は次の日に備えてはやく寝る事になりました。
8月21日
ワークキャンプ4日目。前日に決めた通り、この日はチャンバラと流しそ
うめんをやる日です。朝起きたら、子供達は新聞紙を各自で丸めたり、折っ
たり様々な形状にして早くも大戦に備え準備をしていました。中には、ガム
テープでぐるぐる巻きに補強している子供もいて、それを作る目は真剣その
ものです。朝ご飯を食べて、みんなの武器の準備ができたら戦闘開始です。
ルールはとてもシンプルで、「叩かれたら陣地に戻る。」「敵の大将を叩い
たら勝利。」の2つだけ。戦いが始まると相手が女の子であっても外国人で
あっても、大人であっても容赦なしに叩きまくりです。現地の大人ボランテ
ィアの方も「子供だと思ってなめていたらやられるから、僕らも本気です」
とみんな全力の戦闘でした。もちろん、国際ボランティアの皆さんもやられ
ないように必死に戦っていました。
3回戦が終了したところで、お昼の時間になったので流しそうめんの準備
にとりかかりました。海外の方に流しそうめんの説明をしても全く理解不明
といった顔をされたため、準備をしている間も「What’s 流しそうめん?」と
いう質問が絶えませんでした。ですが、実際に流しそうめんが始まると「Oh,
running そうめん」といって喜んでそうめんを食べていました。
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8月22日
ワークキャンプ5日目。いついつ日光最終日。朝から子供達も国際ボラン
ティアの人達も別れを惜しむムードに包まれていました。最後にいついつ日
光で定番だという、お別れの歌「なまえ」という曲をみんなで歌い、11時
頃の毎日クリスマスの M さんによるお迎えで、日光自然大学を去りました。
この日の予定のグローバルフェスタの会場準備は夕方からとなったため、
日光自然大学のすぐ裏にある、日光三大名瀑の1つの霧降の滝に立ち寄る事
にしました。この滝はとても綺麗な自然の中にあり、日光有数の観光地だと
いうだけあって数分前の悲しいお別れはみんな忘れて、すっかり観光客の顔
になって滝をエンジョイしていました。
滝を見た後、M さんのオススメの日光の天然かき氷をみんなで食べました。
フランス人の L はこのかき氷を食べてからは「My favorite Japanese food is
shaving ice」と言う程、ここのかき氷を気に入ったようでした。
夕方前ぐらいに日光市市民会館に到着しました。翌日のボランティアフェ
スタに備えて様々な団体が、会場のスタンバイをしていました。私たちは椅
子や机の運搬、パーテーションの組み立て、セッティングのお手伝いをさせ
ていただきました。日頃から会場のセッティングに慣れた皆さんに対し、初
めてパーテーションなどを組み立てる私たちは、なかなか大きな助けになっ
たとは思えませんでしたが、会場のみなさんと沢山コミュニケーションをと
る事もできて、良い経験となりました。会場のセッティングが終わったあと
は、毎日クリスマスに戻り、ボランティアフェスタにおける各国紹介のプレ
ゼンテーションの準備に各自はいりました。この日は朝からいろいろなとこ
ろに行ったため、一同へとへとでした。それでも、中途半端な事は出来ない
という使命感から、皆さん夜遅くまで準備に必死でした。
8
8月23日
ワークキャンプ6日目。ボランティアフェスタ当日。この日に私たちに求
められた事は3つありました。①会場の準備、片付け②大ホールでの15分
間の出し物③会場内を歩き回り、各ブースや会場全体を盛り上げる。この3
つの中の目玉は、もちろん②大ホールでの出しものです。私たちは海外ボラ
ンティアによる国紹介をする事にしました。紹介する国はロシアとチェコで、
フランスとインドネシアに関しては各国の歌などを披露することとなりまし
た。一番手になったのはインドネシアの W さんです。W さんはインドネシ
ア語でインドネシアの詩を心を込めて読みました。正直私たちを含む会場の
皆さんは詩の内容を、さっぱり理解できなかったでしょうが、その力強さに
は誰もが何か感じられるものがあったと思います。二番目にフランスの L さ
んがフランスの国歌を歌いました。日本でも「あ〜聞いた事ある」と思われ
る曲であったため、会場は本物?を聞けた満足感で満たされました。続いて
ロシアの 2 人が国の観光地の写真や地下鉄の写真とともに、国のアピールを
しました。ロシアの地下鉄は日本に次ぐ利用者の数がいるようで、会場の皆
さんも食い入るように見ていました。最後にチェコの K さんがチェコの町並
み、自然などの写真を用意してくださり、それを披露しました。
プレゼンが終了して、皆さん気が楽になったのか、フェスティバルそのも
のを各自で楽しんでいました。ここには海外ではなかなか体験できない貴重
な経験が沢山ありました。例えば、地震体験、消防車乗車体験などです。皆
さん、テーマパークにきたかの様に歩き回っていました。
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8月24日
ワークキャンプ7日目。自由行動日。怒濤の日々から初めての休暇です。
この日は2手に分かれての行動をしました。M さんと教会に行くチームとす
ぐ近くにある日光江戸村に行くチームです。
チーム M さんにはロシア人の I が行きました。まず那須近辺の教会に行き、
ジブリの展示がある所に行ったりするなど、なかなか楽しい時間を過ごした
ようでした。
チーム日光江戸村は、I 以外の全員が行く予定でした。ですが、前日まで
の疲れが出たのか W さん、F さん、私のアジア勢以外は10時頃になっても
なかなか起きてこなかった為、日光江戸村に行くのは中止になり、動物園に
行く事になりました。動物園に行ったものの、ついてから L が「私は外で待
っている」など各自個人行動をとり始めたので、何とも言えない雰囲気で過
ごす事になった自由時間でした。帰宅途中、近所のスーパーで夕食の材料を
調達して、インドネシア料理とロシア料理をつくりみんなで食べました。観
光っていうほど観光はしませんでしたが、休息も取れてかなり有意義な休暇
になったのではないかと感じました。
8月25日
ワークキャンプ8日目。この日から毎日クリスマスでのボランティアが始
まります。ここでのお仕事はとってもシンプルです。高齢者の方々が心地よ
く過ごせるようにお話をしたり、お茶や食事を用意したり、片付けをしたり、
一緒に運動したりする事が主な事となりました。
日本人の私や F さんからすると、自身のおじいちゃんおばあちゃんの所に
実際に行っているような、ごく一般的な事でしたが、言語、文化の違いをも
つ国際ボランティアの皆さんにとっては、とても難しいことも多く、大変な
事も沢山ありました。特に毎日クリスマスでの活動初日に、国際ボランティ
アの人がぶつかっていた壁がコミュニケーションの壁です。今回のプロジェ
クトは比較的日本語能力の高い参加者が多い方でしたが、栃木なまりや古い
表現を使ってお話しされるお年寄りの方々の日本語は、なかなか理解するの
に大変なようでした。日本人参加者の F さんでさえ、最初はどのような切り
口からお話をしていった方が良いのかという戸惑いをもっていました。その
ためか、全く日本語の話せない K さんと W さんは、知らないうちに宿泊の
部屋に戻って昼寝をしている事があったり、何も出来ないで、ぼーっとして
いる人がいたりする事がありました。今後ともその状況が続くのはあまり思
わしくないと思った為、お昼ご飯の後に、それぞれに時間をとってもらい軽
いヒアリングを行い、次の日に備えた各々の問題を解決できるよう話し合い
ました。
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午後になると、介護施設だけではなく学童にも人が必要となってくる為、
学童班と介護施設班の2つに分かれる事になりました。初日は私と A さん、
W さん、L さんの4人が学童に行く事になり、その他は毎日クリスマスに残
ることになりました。介護の方で、コミュニケーションに壁を感じていた W
さんも子供達の前にでたら、追いかけっこをしたりして、打ち解けていまし
た。
8月26日
ワークキャンプ9日目。前日と同様のお仕事です。前日の反省をかねてこ
の日からは、2人1組で高齢者の方々とコミュニケーションをとる事にしま
した。 W さんと私、F さんと L さん、A さんと K さん、I さんという様に分
けました。日本語が得意な A さんと I さんの協力はとても大きかったと思い
ます。この配置がうまく行ったのか、朝から国際ボランティアの皆さんは満
足にコミュニケーションを取れていたようでした。中でも1人でコミュニケ
ーションをとる事になってしまった I さんは、おじいさま方から大変な人気
を獲得して、おじいさま方の機嫌は最高潮でした。
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午後になり、何人かが学童に行く時間になりました。この日は、F さん、A
さん、I さん、K さん、L さんが学童に行き私と W さんが毎日クリスマスに
残る事になりました。
この日の夜は M さんが友人などを招いて、カレーパーティを開いてくださ
いました。日本のカレーは海外の方々にもなかなかの人気を持っているよう
で皆さん大絶賛でした。ロシアの I さんとチェコの K さんが特に気に入った
ものは、らっきょうでした。2 人はこの日以降、M さんがスーパーに連れて
行ってくださる度に個人的にらっきょうを買って、おやつ代わりに食べてい
ました。この晩に I さんを喜ばせたのは、らっきょうだけではありませんで
した。毎日クリスマスにはおじいちゃんおばあちゃんの娯楽用にカラオケが
おいてあり、この晩にカラオケ大会が開かれたのです。日本の音楽とカラオ
ケが大好きな I さんは大喜びで、日本の J-POP などの日本の曲を歌い、その
美しい歌声で、カレーパーティを盛り上げてくれました。
8月27日
ワークキャンプ10日目。この日も毎日クリスマスでのお仕事は変わらず
前日と同様です。同じ仕事をしている事から、徐々に国際ボランティアのみ
なさんにも慣れが出てきたようなので、新しいものを取り入れていこうとい
う話を M さんとして、各々の特技を披露できる機会を作りました。特に、言
語の面でなかなか上手にコミュニケーションをとる事ができていなかったイ
ンドネシアの W さんとチェコの K さんの特技を、高齢者の方々との交流に
取り入れていく事になりました。
午前中は W さんの得意とする踊りをみんなでやる事になりました。インド
ネシアの踊りを最初は行う予定だったようですが、音源などが無い事から、
みんなで日光の伝統的な踊りである「和楽踊り」を踊る事になりました。W
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さんはこの踊りをボランティアフェスタの際にも、大ホールの舞台上で飛び
入り参加して踊っていたため、基本的な動きは覚えており、難しい動きの部
分も、もとから持っている踊りのセンスで上手にこなしていました。
午後には K さんのエクササイズ教室が開かれました。大学でエクササイズ
について学び、実際にフィットネストレーナーをしているだけあって、とて
も完成度の高いストレッチを考案してくれました。おじいちゃんおばあちゃ
んでも簡単にできる動きのストレッチであった為、大好評の30分コースの
ストレッチでした。あまりの好評さから、この日を切っ掛けに、毎日このス
トレッチを行う事になり、K さんのモチベーションアップにも繋がったよう
です。
8月28日
ワークキャンプ11日目。この日はいつもと同様のお仕事に加え、窓ふき
などの掃除も加わりました。午前中に A さん、W さん、私が窓を拭く係とな
りました。海外と日本で窓ふきのしかたも多少違うようで、インドネシアで
は日本ほど丁寧にやらないと言います。W さん曰く、洗剤またはクリーナー
を雑巾などに染み込ませて拭くのがインドネシア流だそうです。日本人のよ
うに洗剤→水拭き→乾拭きなど3回の手間に分けることは面倒だからやる人
はいないとのことでした。若干面倒くさそうなリアクションをしていました
が、今回は日本流でやってもらう事にしました。すると掃除終了後、毎日ク
リスマスのスタッフ、利用者さんたちが口を揃えて、「とっても綺麗になっ
た。ありがとうね」といってくださったため、W さんも A さんもやってよか
ったと喜んでいました。
この日の午後にも学童に行く、K さんの体操教室などいろいろなイベント
はありましたが、もっとも国際ボランティアの方々を喜ばせたのは、M さん
とその友人が開いてくださったたこ焼きパーティーです。もちろん、たこ焼
きだけではなく、お好み焼き、酢の物、焼きそばなど様々な日本食を振る舞
ってくださいました。日本食好きばかりであったため、みんなとても楽しみ
ながら御馳走を平らげていました。満喫したのは食事だけでなく商工会議所
の方などもい L ゃっていたので、日本のファッション産業にとても興味を持
っている L さんや日本での就職も少し考えている A さんなどはとても有意義
なお話を聞けたようです。
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食事の後にはみんなで花火をしました。大きな打ち上げ花火は見た事あっ
ても、実際に手持ち花火をやった事ある人は少なく、常に驚いてばかりでし
た。特に彼女達が気に入った花火は線香花火でした。みんなで誰が一番長く
燃えていられるかなどを競い合ったりした、素敵な時間でした。
8月29日
ワークキャンプ12日目。毎日クリスマスでの活動最後の日です。
この日の午前中はいつも通りのお仕事をして、午後からは特別行事をする事
となりました。スイカ割りです。毎日クリスマスの方々が用意してくださっ
た立派なスイカを、国際ボランティアのメンバーで割ってよいとの事でした。
ですが、スイカはあっても割る為の棒状のモノが無かったので毎日クリスマ
スの利用者さんの杖を借りる事にしました。杖にビニールをぐるぐる巻きに
巻いて、スイカ、杖のどちらともが汚れないようにしてスイカ割りに挑みま
した。そのスイカ割りの準備をしている間に驚く事に、K さん、I さん、L さ
ん、A さんが浴衣に着替えて登場しました。若い外国人のお姉さん達が浴衣
に着替えたため、おじいさん達は大盛り上がりです。スイカ割りは浴衣を着
た人たちから順番に行われました。なかなか、軽い杖であった為、浴衣組、
W さん、F さんとみんな叩く事は出来ても割る事は出来ませんでした。なの
で、最後は男の人に任せようと言う事で私が挑戦し、割る事が出来ました。
そしてその後に、みんなで美味しく頂きました。
14
8月30日
ワークキャンプ最終日。この日はお世話になった毎日クリスマスや宿泊場
所のお掃除をする日です。みんなで朝6時に起きて掃除を開始しました。掃
除機、ほうき、雑巾がけ、窓ふきなど様々な事をしたのですが、皆さん朝早
いからなのか、感傷に浸っていたのか、特に会話などが無い静かな掃除時間
となっていました。
荷造りを終えて M さんに挨拶をしにいったところ、毎日クリスマスの方々
が待っていてくださり、CIEE のプログラム修了証を一人一人に手渡ししてく
ださいました。あまりにも、良くしてくださった M さんや毎日クリスマスの
皆様との別れに感極まって、涙する国際ボランティアの人もいました。
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別れを済ませてから、M さんに東武日光線の駅まで送っていただき、
ん無事に、各々目的地へと解散していきました
皆さ
おわりに
今回2度目の国内リーダーの経験でした。前回と同様の介護関係のボラン
ティアであったため、前回よりはしっかりとリーダーの仕事を出来た気はし
ます。ですが、やはり前回とは違う参加者、違う受け入れ先であったため苦
労する事は沢山ありました。そのような時に、いつも CIEE の方々や毎日ク
リスマスの方々、国際ボランティア参加者の方々に助けられました。今回の
経験を通じて、困難にさしかかったとき、課題を乗り越えていく際に「仲間」
というのはとても大きな存在になるという事を再認しました。
今後、私自身が CIEE のプログラムに直接携わる事があるかは分かりませ
んが、今回のプログラムで培った経験、このプログラムの良さを、後輩や周
辺の人々に伝えていきたいと思います。このたびは本当に貴重な経験、その
サポートをありがとうございました。
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