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「ビル経営管理士」 ビル経営管理の業務におけるPMの位置づけと関係者
「ビル経営管理士」及び日本ビルヂング経営センターの概要 1.ビル経営管理の業務におけるPMの位置づけと関係者 2.広義のPM(狭義のPM・LM・CM)の主な業務内容 3.「ビル経営管理士」の主な業務内容 4.「ビル経営管理士」の果たす役割 5.「ビル経営管理士」の制度の概要 6.「ビル経営管理士」登録者の推移 7.「ビル経営管理講座」受講生の推移 8.ビル経営管理士試験の状況 9.セミナー参加者の推移 10.最近の特別研究セミナーの概要 1.ビル経営管理の業務におけるPMの位置づけと関係者 オーナー 投資家 株主等 AM アセット・マネジメント PM<広義> プロパティ・マネジメント PM<狭義> プロパティ・マネジメント LM(営業・仲介管理) リーシング・マネジメント CM(工事・営繕・監理) コンストラクション・マネジメント メンテナンス 清掃 警備等 仲介会社 施行業者 設計事務所等 2.広義のPM(狭義のPM・LM・CM)の主な業務内容 PM<狭義> プロパティ・マネジメント 1.管理業務の統括 ○管理運営業務の評価 2.運営業務 (ソフト分野の管理業務) ①管理企画業務 ②渉外業務 ③利用者管理業務 ④事務業務 ⑤出納業務 3.管理業務 (ハード分野の管理業務) ①清掃衛生業務 ②設備管理業務 ③保安警備業務 ④安全管理業務 ⑤コスト削減業務 LM(営業・仲介管理) リーシング・マネジメント 1.賃貸関連業務 ①賃貸企画業務 ②テナント誘致業務 ③契約管理業務 ④テナント交渉業務 ⑤入退室関連業務 CM(工事・営繕・監理) コンストラクション・マネジメント 1.(長期的な) 資産保全関連業務 ①改修・修繕の必要性検討 ②大・中規模改修、 修繕計画 ③大・中規模改修、 修繕実施計画 ④渉外業務 3.「ビル経営管理士」の主な業務内容 ビル経営管理士は、ビルの一生涯にわたる高度な知識を総合的に有している。 1. 企画・立案業務 ビルを経営・管理していく上で必要な計画を策定する。 ①事業企画 ②ビルの商品企画 ③資金調達計画 ④収支・損益計算 ⑤修繕計画 ⑥更新計画 等 2. 賃貸営業業務 テナントとの間で契約交渉や賃料収受等を行う。 ①テナント募集 ②契約締結・更新 ③賃料・共益費の収受 ④クレームの処理 ⑤テナント・サービス ⑥テナント契約管理(入退室・増室・同居・転貸等) 等 3. 管理・運営業務 建物の維持、保全のための業務で、これに関する知識をもって メンテナンス事業者の選定、発注、監督を行う。 ①館内規則の策定 ②管理体制・管理仕様の設定 ③日常管理業務(施設・設備・警備・防災・環境衛生等)の管理 ④エネルギー管理 ⑤修繕工事管理 等 4.「ビル経営管理士」の果たす役割 ① オーナー・投資家等が、資産(土地、ビル等)の経営管理を安心して依頼で きる。 ② 快適かつ安全なオフィス空間の提供等テナントに対するサービス水準の向 上が図られる。 ③ 適正な管理計画・修繕計画を経営に反映させることにより、優良なストック が維持される。 など、「ビル経営管理士」は、ビルオーナー、テナント両者にとって、健全な賃 貸オフィスビル市場の育成に貢献している。 また、不動産証券化が一層進展している現在、投資対象すなわち“ビル”の 経営管理の良し悪しが直接収益に大きく影響するため、そのプロともいうべき 「ビル経営管理士」による適正なプロパティ・マネジメントへの期待は大きい。 「ビル経営管理士」によるこれらの業務の遂行を通じ、ビル単体への影響力 だけでなく、オフィス就業者の生産性向上、街の景観の保全等、魅力ある都市 機能の維持に寄与している。 5.「ビル経営管理士」制度の概要 Certified Building Administrator:略称 CBA ビル経営管理士制度は、1991(H3)年に創設され、主として前記2.広義のPM業務を担当し、 以下のように公的な制度として位置付けられている。 ① 「不動産特定共同事業法施行規則第17条第1項第3号の規定により、国土交通大臣の登 録証明事業として位置づけられており、同法の「業務管理者」の要件を満たす資格 ② 「不動産投資顧問業登録規程」登録申請者及び「重要な使用人」の知識についての審査基 準を満たす資格 ③ 金融商品取引法(平成19 年9月30日施行)の「不動産関連特定投資運用業」を行う場合の 登録要件を満たす資格 ④ 宅建業法の取引一任代理の認可要件を満たす資格 試験科目:賃貸オフィスビルに関する次の4科目 ①企画・立案業務、②賃貸営業業務、③管理・運営業務、④総合記述 受験資格:試験は、誰でも受験でき、試験合格者は、実務経験要件を充足した時に登録申請を行 うことにより、「ビル経営管理士」の称号が付与される。 制度フロー図 登録 登録申請 試験合格 登録有効期間中に 更新登録要件の充足 原則5年毎の更新登録 6.「ビル経営管理士」登録者の推移 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 平成 0 3年 4年 5年 6年 7年 8年 9年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 登録者 1,419 1,615 1,715 1,814 1,882 1,914 1,961 1,984 2,029 2,176 2,247 2,361 2,449 2,559 2,706 2,587 2,593 2,798 3,018 3,219 3,403 3,332 3,451 (人) 7.「ビル経営管理講座」受講生の推移 600 500 400 300 200 100 0 年度(平成) 3 講座受講者数 403 4 405 5 290 6 179 7 142 8 162 9 129 10 161 11 289 12 311 13 320 14 277 15 187 16 273 17 256 18 231 19 488 20 530 21 539 22 417 23 431 24 413 25 444 8.ビル経営管理士試験の状況 800 700 600 500 400 300 200 100 年度(平成) - 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 受験者数 264 325 255 232 321 323 342 698 641 630 544 537 525 570 合格者数 153 170 159 121 205 229 225 482 448 432 390 378 364 396 合格率 12 58.0%52.3%62.4%52.2%63.9%70.9%65.8%69.1%69.9%68.6%71.7%70.4%69.3%69.5% 9.セミナー参加者の推移 特別研究セミナー (新春セミナーを除く) 年度 1981~2002 回数 第1回~第230回 スキルアップセミナー(士会会員)及び ビル経営研究セミナー(地方開催) 受講者数 16,979 回数 受講者数 第1回~第7回(2002年) 2003 第231回~第240回(10回) 456 第8回~第16回(9回) 2004 第241回~第250回(10回) 380 第17回~第23回(7回) 149 2005 第251回~第262回(12回) 636 第24回~第26回(3回)、他に地方1回 249 2006 第263回~第270回(8回) 401 第28回~第31回(4回)、他に地方1回 387 2007 第271回~第278回(8回) 674 第32回~第35回(4回)、他に地方1回 433 2008 第279回~第286回(8回) 634 第36回~第38回(3回)、他に地方5回 566 2009 第287回~第297回(11回) 608 第39回~第41回(3回)、他に地方5回 588 2010 第298回~第308回(11回) 659 第42回~第43回(2回)、他に地方5回 585 2011 第309回~第320回(12回) 606 第44回~第47回(4回)、他に地方5回 726 2012 第321回~第331回(11回) 799 第48回~第51回(4回)、他に地方5回 772 2013 第332回~第342回(11回) 781 第52回~第55回(4回)、他に地方、東京15回 合計 23,613 1,504 5,959 10.最近の特別研究セミナーの概要 回数 テーマ 332 共益費原価の算出方法とコストコントロールの実 務 ㈱PMアドバイザース 取締役社長 齊藤 利雄 氏 73名 333 だれでもわかる不動産証券化 三井住友信託銀行 グローバル不動産業務部 脇本和也氏 39名 334 ビルマネジメント法律実務講座 佐藤貴美法律事務所 弁護士 佐藤貴美氏 75名 335 オフィス市況と最新のテナント誘致戦略 ザイマックスサガーシア 営業部長 前宏志氏他2名 63名 336 不動産市場の動向と今後の見通し 三井住友トラスト基礎研究所上席主任研究員 坂本雅昭氏他 53名 337 ビル経営をめぐる最近の法的諸問題 吉田修平法律事務所 弁護士 吉田修平氏 67名 338 効率的ビル管理&コスト削減の実務ポイント Shidaインベストメント&マネジメント 代表 信田直昭氏 52名 339 テナント営業活動とその実務 ディックエンタープライズ 専務取締役 増田富夫氏 70名 340 ビル賃貸借契約の法的諸問題と実務的対応 海谷・江口・池田法律事務所 弁護士 江口正夫氏 96名 341 ビル賃貸事業収益改善のための管理経費再点検 鈴丈エステートサービス 代表取締役 青木邦啓氏 103名 342 ビル賃貸借における法律実務 赤坂シティ法律事務所 弁護士 町田裕紀 氏 合 計 講師 参加 者数 83名 781名