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エッセンシャル・ミクロ経済学:練習問題Ⅲ

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エッセンシャル・ミクロ経済学:練習問題Ⅲ
エッセンシャル・ミクロ経済学(2014 年度後期 神戸大学)
エッセンシャル・ミクロ経済学:練習問題Ⅲ
問題Ⅲ-1
財の価格を p 、需要量を D 、供給量を S として、需要曲線および供給曲線が
以下の式で与えられている。
D  2 p  10
S  0.5 p
(1)需要曲線・供給曲線のグラフを描け。
(2)市場均衡価格および均衡取引量を求めよ
(3)市場均衡における消費者余剰および生産者余剰を求めよ。
問題Ⅲ-2
以下の文章の空欄にあてはまるものとして、最も適切な語句を選択せよ。
(1)コーヒーが風邪の予防に有効であるという発見がなされたとしたら、コーヒーの需
要曲線は(
1
)と考えられるので、コーヒーの価格は(
)。このときコー
3 )。
ヒーの取引量は(
(2)紅茶の価格が下落したら、コーヒーの需要曲線は(
ヒーの価格は(
2
5
ュ)の需要曲線は(
4 )と考えられるので、コー
)。コーヒーの価格が上昇すると、ミルク(コーヒーフレッシ
6 )ので、その価格は(
7 )。
(3)技術革新によりコーヒーの生産費用が削減されたとする。それが限界費用を削減す
るものであるなら、コーヒーの需要曲線は(
とき、コーヒーの価格は(
8 )が、供給曲線は(
9 )。この
10 )。
(4)コーヒーの生産・販売に対して、100 グラムにつき 10 円のコーヒー税が課されたと
する。この課税により、コーヒーの需要曲線は(
このとき、コーヒーの価格は(
13
11 )が、供給曲線は(
12 )。
)。
A.増加(上昇)する B.減少(下落)する
C.変化しない
D.下(左)方にシフトする E.上(右)方にシフトする
問題Ⅲ-3
3人の売り手(A,B,C)と3人の買い手(X,Y,Z)による中古CDの取引
を考える。売り手は中古CDをそれぞれ1枚ずつ所有しており、売り手自身の評価額は、
Aは 1000 円、Bは 2000 円、Cが 3000 円で、評価額以上の値段なら売ってもよいと考
えている。一方、買い手のCDに対する評価額は、Xは 1500 円、Yは 2500 円、Zは 3500
円で、評価額以下の値段なら買いたいと考えている。
(1)AとX、BとY、CとZが取引した場合、総余剰はいくらになるか。
(2)総余剰を最大にするには、どのような取引を行えばよいか。
1
エッセンシャル・ミクロ経済学(2014 年度後期 神戸大学)
問題Ⅲ-4
財の価格を p 、需要量を D 、供給量を S であらわす。いま、需要曲線および
供給曲線が次の式で与えられている。
D   p  100
Sp
(1)この市場の市場均衡を求めよ。
(2)市場均衡における総余剰を求めよ。
(3)この財の1単位の販売につき 10 の間接税が課されたときの市場均衡を求めよ。
(4)
(3)において税収はいくらになるか
(5)
(3)における総余剰はいくらか。
問題Ⅲ-5
財の価格を p 、需要量を D 、供給量を S であらわすとする。いま、需要曲線
および供給曲線が次の式で与えられている。
D   p  12
S  2p
(1)この市場の市場均衡価格を求めよ。
(2)市場均衡における消費者余剰および生産者余剰を求めよ。
(3)この財の 1 単位の販売につき 3 の間接税を課すとする。この課税による死重的損失
を求めよ。
問題Ⅲ-6
1990 年代には、技術進歩により、パーソナルコンピュータに搭載する小型I
Cチップの生産費用が低下した。
(1)PC 市場の取引および余剰にどのような影響をもたらしたか。
(2)大型計算機市場の取引および余剰にどのような影響をもたらしたか。
(3)ソフトウェア市場の取引および余剰にどのような影響をもたらしたか。
問題Ⅲ-7
右図には、ある財の国内市場における
価格
需要曲線と供給曲線が描かれている。貿易を行う前、
100
この財の価格は 50 であった。いま、この財の海外
需要曲線
供給曲線
価格は 10 である。
(1)自由貿易を行った場合、輸入量はいくらか。
(2)自由貿易を行ったときの総余剰はいくらか。
50
(3)自由貿易を行うことによる貿易の利益はいくらか。
(4)1 単位の輸入について 10 の関税を課したときの 10
死重的損失はいくらか。
10
2
50
90
数量
エッセンシャル・ミクロ経済学(2014 年度後期 神戸大学)
解答
問題Ⅲ-1(1)下図参照(2) p  4,
D  S  2 (3)消費者余剰は 1,生産者余剰は
4。
p
p  2S
5
4
1
p   D5
2
2
D,S
10
問題Ⅲ-2
(1)コーヒーが風邪の予防に有効であるという発見がなされたとしたら、コーヒーの需
要曲線は(
E
)と考えられるので、コーヒーの価格は(
ーの取引量は( A
B
ュ)の需要曲線は(
)。このときコーヒ
)。
D )と考えられるので、コー
(2)紅茶の価格が下落したら、コーヒーの需要曲線は(
ヒーの価格は(
A
)。コーヒーの価格が上昇すると、ミルク(コーヒーフレッシ
D )ので、その価格は( B
)。
(3)技術革新によりコーヒーの生産費用が削減されたとする。それが限界費用を削減す
るものであるなら、コーヒーの需要曲線は(
B
のとき、コーヒーの価格は(
C
)が、供給曲線は(
D
)。こ
)。
(4)コーヒーの生産・販売に対して、100 グラムにつき 10 円のコーヒー税が課されたと
する。この課税により、コーヒーの需要曲線は( C
このとき、コーヒーの価格は(
A
)が、供給曲線は(
E
)。
)
。
A.増加(上昇)する B.減少(下落)する
C.変化しない
D.下(左)方にシフトする E.上(右)方にシフトする
問題Ⅲ-3
(1)1500 円
(2)A と Z、B と Y が取引する。または A と Y、B と Z が取引する。このとき、総余剰
は 3000 円。この取引は市場均衡に対応している。
3
エッセンシャル・ミクロ経済学(2014 年度後期 神戸大学)
問題Ⅲ-4
(1) p  50 , D  S  50 (2)2500(3) p  55, D  S  45
(4)450(5)2475
p
100
55
50
10
45 50
問題Ⅲ-5
(1) p  4
100
D, S
(2)消費者余剰は 32、生産者余剰は 16 (3)3
p
12
6
4
3
6
8
4
12
D,S
y
エッセンシャル・ミクロ経済学(2014 年度後期 神戸大学)
問題Ⅲ-6
(1)コンピュータの生産費用の低下により、コンピュータの供給曲線が下方にシフトす
る。その結果、コンピュータの価格は下落し、販売量は増加する。この変化により、
生産者余剰は増加する。
価格
価格
数量
数量
<技術革新後のコンピュータ市場>
<技術革新前のコンピュータ市場>
(2)コンピュータの価格下落により、代替財である計算機の需要は減少し、需要曲線が
左方にシフトする。その結果、計算機の価格は下落し、販売量は減少する。この変化
により、生産者余剰は減少する。
価格
価格
数量
数量
<技術革新後の計算機市場>
<技術革新前の計算機市場>
(3) コンピュータの価格下落(またはコンピュータの販売量増大)により、補完財であ
るソフトウェアの需要が増加するため、ソフトウェアの需要曲線が右方にシフトする。
その結果、ソフトウェアの価格は上昇し、販売量は増加する。この変化により、ソフ
トウェアの生産者余剰は増加する。
5
エッセンシャル・ミクロ経済学(2014 年度後期 神戸大学)
問題Ⅲ-7
(1)80(2)4100(3)1600 (4)100(下図参照)
価格
10
100
需要曲線
供給曲線
50
20
10
10 20
50
80 90
6
数量
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