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距離の教育教育学インターネット

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距離の教育教育学インターネット
仮 想化技 術の採用で
先 進的な ICT 活用を支える
金沢 大学のキャンパスネットワーク
HPネットワーク製品によるネットワーク仮想化で、
運用管理性とパフォーマンスに優れたネットワーク基盤を実現
目的
お客様導入事例:
キャンパ ス
ネットワークの
仮想化
・ネットワーク利用増大に応える回線高速化
業界:
教育
・全学的な運用管理体制の確立
・ネットワーク運用管理レベルの向上
・ネットワークサービスの信頼性、可用性の向上
アプローチ
・HP ネットワークスイッチ製品を採用
・ネットワーク仮想化技術「IRF」によりコアスイッチ
を長距離 IRFスタッキング
・L3 機能の集約とL2スイッチ導入による
ネットワーク階層の削減
ITの効果
・IRF 機能による基幹 L3スイッチの一元管理
・シンプルなネットワーク構成の実現
・ネットワーク管理負荷の軽減
ビジネスの効果
・ネットワーク構築・運用コストの削減
・ネットワーク帯域強化による教育、研究、
業務効率の向上
・将来のキャンパス間ネットワークへの布石
中長期的な視野から
ネットワークを最適化
2012 年 に 創 基 150 年 目を 迎 える 金 沢 大 学 は 、日
本 の 国 立 大 学 の 中 で 3 番 目に 古 い 起 源 を持 つ 総
合 大 学 である。2007 年には、広 大 な 角間 キャンパ
スへ の 統 合 移 転を 完了し、日本 海 側 随 一 の 基 幹 総
合 大 学 に ふさ わしい 施 設 環 境 を 構 築した 。さらに
20 08 年 には 、従 来 の 学 部 学 科 制に代 わる 3 学 域・
16 学 類 の 学 域 学 類 制 を 導 入し、21 世 紀 を 切り拓
く人材 育 成 に 注 力して い る。「地 域 と世 界 に開 か
れた教 育 重 視の 研究 大 学」が、同 大の目標である。
その 金 沢 大 学が、学 内ネットワークを刷 新した。プ
ロ ジェクト を 推 進した の は 、角 間 キャンパ スの 総
合メディア基 盤センターである。情 報 教 育 部 門 、学
術 情 報 部 門 、情 報 基 盤 部 門 の 3 部 門 から 構 成 され
る 同 センター は 、学 内 の I C T 活 用 を 一 手 に 支 える
中 核 機 関だ。情 報 基 盤 部 門 のリー ダー大 野 浩 之 教
授にお 話を 伺おう。
「 ユー ザ ー の 拡 大 と 利 用 の 高 度 化 が 進 展 す る 中 、
従 来 の キャンパ スネットワー クで は 対 応 で きなく
なって いました 。抜 本 的 な 基 盤 整 備 が 必 要 だった
のです」
全 学 2 0 , 0 0 0 ユ ー ザ ー が 活 用 す る と い う ネット
ワークサービ スの 中 核 をな すのは
「アカン サス
は、当 該 地 区のシステム 担 当 の 技 術 職 員と 連 携し
ポー タル」だ 。20 0 6 年 度、新 入学 生 に 対 するパ ソ
な がら 、既 存 の シス テム の 問 題 点 を 洗 い 出し 、そ
コン必 携 化とともに学 生 用ポー タルとして発 足し
の 要 件 を 抽 出して いった 。仕 様 策 定 にあたった 情
た同 サイトは、2010 年に機 能を 大 幅 拡 張し、教 職
報 基 盤 部 門 の 北 口 善 明 助 教 に 既 存 シス テムの 課
員 向けの 学内 情 報システムをも 統 合した 全 学ポー
題をお聞きした。
タル に 生 ま れ 変 わった 。大 きな 特 長 は 、学 生 から
教 職 員ま で すべ ての 利 用 者 に 対して、ユーザー 認
国立大学法人金沢大学
総合メディア
基盤センター教授
大野浩之氏
証を 一 元 的 に 行 なう総 合 認 証 システムで あ る。利
用 者 は 、ネットワ ー ク I D とシングル サイン オ ン の
ため の 金 沢 大 学 ID を与えられ、権 限に 応じた 様 々
なサービスを 1 度の 認 証で 利 用できる。ここまで広
い 範 囲 を 対 象 とした 認 証 基 盤 を 構 築して い る大
学は全 国でも 稀だ。
「 ネット ワ ー ク 全 体 を 見 て 運 用 で き な い 状 況 が
ま ず 問 題 でした 。いまま で センター は 基 幹 のレイ
( L3)スイッチだけを 管 理し、それ 以下のネッ
ヤー 3
トワークは 各 部 局に任 せていたためにいくつか支
障 が 生じていたのです」
PC や サーバーなど、新しい 機 器が 各 部 局に導入さ
れるたび に スイッチ やハブが 増 設 されて い たケー
スも あった 。現 場 判 断 の 増 設 が 繰り返 さ れる中 で、
課 題 はこれらを支 えるネットワー ク基 盤 にあった 。 ネットワー クの 最 適 化 が 損 な わ れ、管 理 責 任 も 曖
国立大学法人金沢大学
総合メディア
基盤センター助教
北口善明氏
10 年 前 に ギ ガ ビット 化 さ れ た キ ャンパ ス ネット
ワーク
「 K AINS*」は、増 大 するネットワーク活 用を
昧になっていった。実 際にいくつか のトラブルにも
支 えるには 帯 域 が 不十 分 に なって い たという。基
主任 技 術 職 員 浜 貴 幸氏は語る。
幹 部 1Gbps 、支 線 部 100Mbps という従 来 の 回 線
速 度を それぞ れ10Gbps 、1Gbps まで 増 強 する必
要があった。
*Kanazawa
university Academic Integrated Network System
「 長 年 の 間 に 複 雑 化したネットワー ク 構 成 の見 直
しも急 務 でした。中 長 期 的 な 視 野に 立って、ネット
ワークの 最 適 化を考える時 期に来ていたのです」
大 野 教 授らは 、情 報 戦 略 本 部 とともにネットワー
ク 整 備 の グランド プラン を 策 定した 。この 計 画 を
国立大学法人金沢大学
理工研究域
主任技術職員
浜貴幸氏
実 現 するた め 、金 沢 大 学 が 選 ん だ の は 、リース 形
式 による 一 括 調 達 だった 。入札 による競 争で 初 期
費 用 も 抑 制 で きる上、リース 期 間 内 は 安 定した オ
ペレーションも 期 待できる方法である。
「もちろんリスクもあります。リース 期 間 内 は 大 規
模 な 変 更 はで きな い ので、そ の 間に問 題 を 生じず、
そして 陳 腐 化しな い ネットワー クを 選 定しな け れ
ば なりませんでした 」
求められ たのは、全 学 の 活 動 を支 える信 頼 性と数
年 先 ま で の 活 用 を 見 据 え た 先 進 性 を 備 え た ネッ
国立大学法人金沢大学
角間北地区事務部
総務課総務係技術職員
松能誠仁氏
トワークだった。
見 舞 わ れ たという。南 地 区を担 当する理 工 研 究 域
「ユーザー の 接 続 ミスにより、ネットワー クに ル ー
プ が 発 生したことも ありま す。発 生 場 所を 突 き止
められず 数日間 サービ ス停止を 余 儀 なくされまし
た」
このトラブルでは、ル ープ 構 成 から生まれたブロー
ド キャストスト ーム が上 流 の L 3 スイッチ の 過 負荷
を 招 き、モ ジュール の 破 損 にま で つ な がったとい
う。
「このようなトラブルを 避 け、サービ ス 品 質 を 向 上
さ せるため に は 、我 々 セ ンター 側 で フロ アエッジ
スイッチ ま で 管 理しな け れ ば ならな い 。これ が 私
たちの 結 論 でした 。そ のため 基 幹 のコアル ー ター
とともに、フロアエッジスイッチまですべて置き換
えることにしたのです」(北口助 教 )
今 回 の シ ス テムで は 、建 屋 に 散 在 して い た L 3 ス
イッ チを L 2 スイッ チ に 置 き 換 え 、L 3 の 機 能 を 持
つスイッチをコアに だ け 配 するシン プルな ネット
ワーク構 成を検 討した。
「もちろん、冗 長 構 成による信 頼 性も 確 保しました。
さら に 、フロ ア エッジ スイッチ に は M A C アドレス
シンプルなネットワークをめざす
認 証機 能も求めました 」
金 沢 大 学 の キャンパ ス は 、中 核となる角 間 キャン
満たし、ネットワーク仮 想 化によりシンプルなネッ
パ スと医 薬 保 健 学 域 を 中 心 とした 宝 町・鶴 間 キャ
トワ ー ク 構 成 を 実 現 。さらにコ ストパ フォーマ ン
ンパ スに分かれる。今 回のネットワーク構 築 は、角
スにも 優 れ た「 HP ネットワー ク 製 品 」が 選 定 さ れ
2011 年 初 め 、金 沢 大 学 が 提 示した 仕 様 をすべ て
間 キ ャンパ ス の 中 地 区 、南 地 区 が 対 象 と さ れ た 。 た。
中 地 区には 大 学 本 部や 総 合メディア基 盤センター
が あ る。一方、南 地 区 は 3,0 0 0 ∼ 4,0 0 0 人の 利 用
者を 抱 え、学 内 の ネットワー ク 活 用 の 大 部 分を 占
西日本電信電話
株式会社
金沢支店 法人営業部
営業担当課長
難波徹氏
める理 工学 域 がある地 域だ。
システム 選 定 に あ たって は 、ベ ンダー に 対 する 仕
様 の 提 示 が 鍵 に なる。総 合メディア 基 盤 センター
IRF が実現する
ネットワークの仮想化
H P ネット ワ ー ク 製 品 群 を 提 案した の は 、N T T 西
日 本 で あ る 。西 日 本 エリア に I C T ソリュー ション
2
金沢大学 角間キャンパス
平和町関連施設
北地区
各建屋既存ルーター
中地区
自然科学 5 号館部局スイッチ
HP A5500-48G EI Switch×19
UTM
既設ルーター
フロア・エッジ・スイッチ
HP A5120-48G EI Switch
事務局ルーター
キャンパス無線 LANシステム
SINET
インター
ネット
宝 町・鶴 間
キャンパ ス
基幹 L3 スイッチ
HP A7502 Switch
h
基幹 L3 スイッチA
HP A7506 Switch
既設ルーター
南地区
Ethernet
ファイバーケーブル
1号館部局スイッチ
HP A5500-48G EI Switch×1
IRFによる
フロア・エッジ・スイッチ
HP A5120-48G EI Switch×14
フロア・エッジ・スイッチ
一元管理
HP A5120-24G EI Switch×6
2号館部局スイッチ
HP A5500-48G EI Switch×1
フロア・エッジ・スイッチ
HP A5120-48G EI Switch×16
フロア・エッジ・スイッチ
HP A5120-24G EI Switch×4
基幹 L3 スイッチ B
HP A7506 Switch
3号館部局スイッチ
HP A5500-48G EI Switch×1
フロア・エッジ・スイッチ
フロア・エッジ・スイッチ
ハードラボ 3
ハードラボ 4
本 館Ⅳ
本 館Ⅴ
図書館部局スイッチ
フロア・エッジ・スイッチ
HP A5500-48G EI Switch×1
HP A5120-24G EI Switch×9
キャンパス無線 LAN
システム
アクセスポイント×44
ベンチャー・ビジネス・
ラボラトリー
キャンパス無線 LAN
システム
アクセスポイント×21
を 提 供 する N T T 西 日 本 は 、キャンパ スネットワー
呼 ば れる H P の ネットワ ー ク 仮 想 化 技 術 に よって
クの 構 築・運 用に お いて も 幅 広 い 経 験とノウハウ
長 距 離 スタッキング さ れて い ることで あ る。図 中
を 蓄 積して い る。金 沢 大 学 に お ける 本 プ ロジェク
の 基 幹 L 3 スイッチ A は 角 間 中 地 区 の 総 合メディア
トにお いて、ネットワー クの 設 計 支 援 から 製 品・ソ
基 盤 センター に、基 幹 L 3 スイッチ B はそ れ から 数
リュー ション 選 定 、イン テ グ レ ー ション ま で 中 心
百 メートル 離 れ た 角 間 南 地 区 に 置 か れて い るが 、
的 な 役 割を果 たした。同 社の 営 業 担 当課 長 難 波 徹
IRF によって 論 理 的に“ 1 台 のスイッチ”として 扱 え
氏 は 、「 金 沢 大 学 が 求 め るシン プルな ネットワー
るのだ。
クを実 現 するには 、HP のソリューション が 最 適 で
した 」と語る。
そ の成 果 を、2011 年 夏に完 成した 金 沢 大 学 の「新
基 幹ネットワークシステム 」に見てみよう。
数 多くあった L 3 スイッチは 、HP
A7506 Switch
× 2 台 に 集 約 さ れ た 。特 筆 すべ き は 、こ の 2 台 が
「 IRF( Intelligent Resilient Framework )」と
3
キャンパス無線 LAN
システム
アクセスポイント×66
HP A5120-48G EI Switch×11
HP A5120-24G EI Switch×2
環 境保 全センター
50 周年記念 館
技 術支援センター
キャンパス無線 LAN
システム
アクセスポイント×66
「例 えば 南 地 区と中 地 区を 横 断 的 に使うような 設
定も、1 度 のログイン で で き、運 用 管 理 性 が 大 きく
向 上しました 」(北口助 教 )
従 来 の 構 成 で は 非 常 に 複 雑 だった V L A N な ど の
設 定 だ が 、I R F に よ って L 3 機 器 が“ 実 質 1 台 ”に
なったことで 大 幅に簡 略 化されたという。
ソリュー
ション概略 :
「 将 来 的 に は 、宝 町・鶴 間 キ ャ ン パ ス に も H P
の テスターとしての 役 割 を 担って も い い と 思って
Sw i tc h を 置 き、角 間 のスイッチと IR F を
い ま す。共 同 研 究 にもぜ ひ チャレン ジして い きた
HP ハードウェア
を論 理 的にひとつ の L3 スイッチに集 約できること
・HP
A7506 Switch
・HP
A7502 Switch
A75 0 6
組みたいですね 。そうすれば、全 学 の ネットワーク
になります」
・HP
A5500
-48G EI Switch
「 HP の 新しい 技 術をどんどん 試してみたいですね 。
今 回 の 取り組 み の 中 では 、各 部 局と 連 携して 管 理
支 線 部 分で は 、各 建 屋 に HP の L 2 フロアエッジ ス
す る 体 制 を 構 築 した ことも 大 き な 成 果 だ った と
イッ チ が 配 置 さ れ た 。南 地 区 の 浜 主 任 技 術 職 員
思っています」(北口助 教 )
は 、ル ープバックの 検 知 機 能 とブ ロッキング 機 能 、
・HP
A5120
-48G EI Switch
「 H P に は 、よりシン プルな ネットワ ー ク 構 成 と 統
IP v6 ル ー タアドバタイズのブロッキング 機 能 、さ
合 管 理 環 境 を 期 待して います。障 害 の 切り分 け が
らに DHCP スヌーピング 機 能 などを 評 価してい る。
・HP
A5120
-24G EI Switch
HP ソフトウェア
いですね」(大 野 教 授 )
早くな れ ば 、そ れ だ け ネットワ ー クの サ ー ビ スレ
「 予 期しな い ネットワ ー ク 障 害 や 不正 な アク セ ス
を 防ぐことが で きます。ネットワー クの 信 頼 性、可
・HP
Intelligent
Management
Center( IMC )
用 性を高める上で 欠 かせない 機 能です」
ベル を 向 上さ せら れるは ず で す」( 浜 主 任 技 術 職
員)
角 間 キ ャンパ ス 北 地 区 の ネット ワ ー ク を 担 当 す
管 理 面 で は 、次 世 代 型 統 合 ネ ット ワ ー ク 管 理
る 、事 務 部 総 務 課 総 務 係 技 術 職 員 の 松 能 誠 仁 氏
ツールで あ る「 HP
から もコメント を 頂 戴した 。「 北 地 区も いず れ 南
Intel l igent Management
Center( IMC )」にも 期 待 を 寄 せ て い るという。他
地 区と同じように、基 幹 L 3 スイッチ以下は 全 部 L2
社 機 器 の 管 理 情 報 も含めて、一 元 的に把 握 するこ
スイッチ に 置 き 換 え た い と 思って い ま す。専 門 知
とで、ネットワ ー クの 管 理 効 率 が さらに 向 上で き
識 が なくても 管 理 で きるようなツール に 期 待しま
る。
す」
様々な「連携」から生まれる進化
「ネットワー クは 、キャンパ
NT T 西日本 の 難 波 氏 は
新 し い ネット ワ ー ク 基 盤 の 構 築 か ら 半 年 で、学
内 のトラフィック 量 は 1. 5 ∼ 2 倍 に 跳 ね 上 がった 。
ネットワーク刷 新 の成 果 は 如 実に 現 れてい るとい
えるだろう。トラフィックだ けで は な い 。角 間 キャ
ス 内 の 様 々 な サ ー ビ スを 支 える文 字 通りの 基 盤
です。今 回の刷 新では、高 信 頼な ネットワークサー
ビ スを、標 準 テ クノロ ジ ー に 基 づ くシン プル か つ
リーズナブルな ネットワー ク基 盤 上で 実 現 で きた
ことに大きな 意 義 があると考えています」と語る。
ンパ スの 両 端 で 実 施した 計 測 で は 、90 0Mbps と
ネットワーク管理に関する課題は、HP
いうパ フォーマ ン ス 値 を 記 録して い る 。キャンパ
Management Center( IMC )の 活 用が 本 格 的に
スのフルギガビット化も達 成されたのである。
始 ま れ ば 解 決 に 向 かうだ ろう。現 在 、金 沢 大 学 で
最 後 に、このプ ロジェクト を 成 功 に 導 い た 方々に
一言 ずつコメントをいただこう。
は 、学 内 各 所でネットワー ク 管 理 にあたる 技 術 職
員による意 見 交 換 の 場 を 設 けて い るという。様 々
な 連 携 に 支 えら れ 、金 沢 大 学 の キャンパ スネット
「 HP とは 今 後 も 密 に 連 携して い きた いで す ね 。長
ワークは進化を 続けていくことになる。
い 期 間 の 中で良い 関 係 を築 きな がら、新 製 品 開 発
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