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横井 邦彦 (物質化学物性研究室 化学系)

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横井 邦彦 (物質化学物性研究室 化学系)
横井 邦彦 (物質化学物性研究室 化学系)
1.受験生・高校生のみなさんへのメッセージ
是非、大学で化学の実験を一緒に楽しみましょう。化学は覚えることではないと、きっとすぐに
分かります。
2.担当授業科目
・はかってなんぼ・学校編
「見る」「聞く」などの五感により判断する際、基準が重要なこと、環境の変化を含む、様々な自
然現象を「はかる」ことで理解できること、などを様々な演示実験を行いつつ、講義しています。
・はかってなんぼ・環境をはかる
環境の変化へ対応するための最も基本となる「はかる」ことの原理、長所短所などを、様々な演
示実験を行いつつ、講義しています。
・基礎セミナー ・物質科学概説1 ・基礎物理化学 ・分析化学1 ・物理化学3
3.私の研究―Key Words:
分析化学、電気化学分析法、
金属イオンスペシエーション―
①電気化学的超微量分析法の開発
社会環境が多様化を続けていく中で、環境試料や新素材中に存在する元素の量を知ることは
必要不可欠です。元素の存在量が少なくなるほど、定量することは指数関数的に困難になります。
多くの定量法がある中で,現在最も高感度な方法の1つが Stripping Voltammetry と呼ばれる電気
化学的な方法です。本研究室ではその原理に基づき Ti(IV), Fe(III), Mo(VI), Cu(II), Cd(II), Pb(II)等
の濃度が 1 x 10ー10mol dmー3程度あるいはそれ以下の場合でも簡便に定量できる方法を開発して
きました。より多くの元素の定量法の開発がテーマになります。また,この方法は、水道水や土壌
に含まれる元素の簡易定量法としての応用も期待されており、民間企業との共同研究として進行
中です。
②金属イオンのスペシエーション
例えば銅イオンの水和錯体と塩化物錯体の性質が異なるように、海水や河川水中に存在する
金属イオンも、天然に存在する様々な配位子との間の相互作用が異なれば、生態系を始めとした
環境へ与える影響が異なることが示されています。すなわち、分析化学的には、イオンの総濃度
を求めるだけでは不充分であり、存在形態別の定量並びに化学的性質の解明が必要になってき
ています。この分野の研究は総称してスペシエーションと呼ばれ、近年極めて注目されています。
本研究室では、特に、微量金属イオンのスペシエーションに関する研究を1で述べた電気化学的
な方法で行っています。
4.その他(学外共同研究など)
所属学会
日本化学会、日本分析化学会、日本微量元素学会、近畿化学協会、日本腐食物質学会
柏原市を含む地域の教育委員会との連携事業
「理科大好き教員を目指すかがく実験教室」にて「電池を作ってみよう」の講師。
共同研究
電気化学分析法に関連して、民間企業との共同研究等を行っています。
①平成14年度、研究課題名:水道水中の微量金属イオンの簡易分析法に関する研究
②平成15年度、研究課題名:河川水中等の微量金属イオンのインライン分析法に関する研究
③平成16年度、研究課題名:環境水中の微量金属イオンの簡易分析法に関する研究
④平成17年度、研究課題名:土壌中、食品中の微量金属イオンのインライン分析法に関する研究
⑤平成 18 年度、研究課題名:土壌、食品中の微量金属イオンの簡易分析法に関する研究
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