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脳の機能と発達における 睡眠の生理的意義 - k

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脳の機能と発達における 睡眠の生理的意義 - k
1
第47回
47回 熊本県高等学校保健研究協議大会
脳の機能と発達における
この資料は当日のものから、
一部、削除してあります。
睡眠の生理的意義
熊本大学 発生医学研究所
(薬学部・医学教育部・社会文化科学研究科)
くわみず病院 内科睡眠障害外来
粂
和 彦
K.Kume 2010. 1. 20.
自己紹介 http;//k-net.org
3
12研究室 若手中心:5年任期
1.熊大発生医学研究所 : 多能性幹細胞分野
体内時計と睡眠の関係の研究
(私のテーマ)
ES細胞を使った再生医学研究
(妻のテーマ)
2.くわみず病院
2002年-2007年
21世紀COEプログラム
(23大学28プログラム)
↓
2007年-2012年
グローバルCOE(生命科学)
(13大学13プログラム)
↓
2009年
研究センター→研究所に格上
内科 睡眠障害外来
3.熊大社会文化科学研究科 脳神経倫理学
4.ボランティア活動など
睡眠障害相談室: インターネット上の無料相談
http://homepage2.nifty.com/sleep/
スペシャルオリンピック、ユニセフ活動
くわみず病院 (100床)
4
熊本大学 発生医学研究所
5
2005年9月開設の新棟
6
睡眠障害相談室
homepage2.nifty.com/sleep/
睡眠医療
認定医 2名
熊本県で3名
認定施設
熊本県で唯一
(全国約50)
九州では
久留米大に次ぐ規模
開設 2000年12月
総アクセス約100万回
サイト経由の相談:
1700件以上受付
Google キーワード
睡眠障害
2位
睡眠+悩み 1位
7
最初の余計な話
8
本日、みなさんに、伝えたいこと
1.理論武装して欲しい
= 男性中心の社会では論理が重要
2.子どものアドボケイトになって欲しい
= 特別な配慮が必要な子を考える
理論武装=科学的に、論理的に・・・
9
やる気の有無と、その源泉
1.代替目標(ムチやアメ)ではダメ
数学の問題を解く喜びを「奪う」簡単な方法
=>解けたら、お金をあげる=>お金が目的化
「ゆとり教育」とは、何だったのか?
「余裕を奪う」ような教育だったのでは?
普通の日本語では、「ゆとり」=「余裕」
2.心理学的な実験による証明
肉体労働の場合、報酬が高いほど成果が大きい
高等な課題では、報酬と関係ない=>逆転さえ!
では、「ゆとり」が伸ばす能力とは何か?
自分で考える能力
Ref: ダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」
他のことを考えていたら、考える時間なし
http://www.ted.com/talks/lang/jpn/dan_pink_on_motivation.html
http://www.aoky.net/articles/daniel_pink/dan_pink_on_motivation.htm 和訳
保健室に求めること
特別な配慮が必要な子を、どう考えるか?
特別とは何か? 前提: マイノリティ論
平均値±標準偏差x1 たった70% (68.3%)
平均値±標準偏差x2 ようやく95%
40人クラスの2人は、標準偏差の2倍以上
平均値±標準偏差x3 99.7%
300人で1人は、標準偏差の3倍以上
10
11
睡眠の問題
万人に共通ではない。個人差が大きい
問題のない集団が多数。
(脳が必要なだけ睡眠を取ってくれる)
一部の子に問題が顕在化する。
その問題を拾い上げることが重要で、
全員が、睡眠のプロになる必要はない。
12
たとえば、ある高校の2年生
13
睡眠 時間の分 布
標準偏差は1時間近い
偏差の2倍=各クラスに1~2人いるハズ
45%
睡眠時間
40%
35%
7時間+2時間=9時間
7時間ー2時間=5時間
30%
頻度
14
偏差の3倍=各学年(学校)に1~2人いるハズ
25%
20%
睡眠時間
15%
10%
7時間+3時間=10時間
7時間ー3時間= 4時間
5%
=>生まれつき睡眠の長い子は、無理している
0%
3-4
4-5
5-6
6-7
7-8
8-9
9-
睡眠時間 ( 時間 )
15
アウトライン
16
睡眠の機能: 私たちは、なぜ眠るのか?
睡眠は、脳のためのもの
ここから本題
学習・記憶、ダイエット、心の健康
睡眠の制御: どのように眠るか?
体内時計との関係とその調節
実際に起きる問題とその対処
17
睡眠は・・・
体を休めるためではない・・・
1.睡眠は脳のため
特に大脳皮質のため
大脳しか眠りません!
脳の中でも、一番大切な
大脳皮質を休めるため
18
イルカは、脳の半分ずつが、眠る
19
20
上 頭頂葉
からだを動かす
痛みを感じる
考える
前
話を聞く
話をする
前頭葉
後頭葉
後
ものを見る
横
側頭葉
日本学術会議「おもしろ情報館」 http://www.scj.go.jp/omoshiro/
21
22
眠る脳と、眠らせる脳
大脳皮質=眠る脳
眠らせる
脳幹=眠らせる脳
=眠らない脳
情報処理推進機構(IPA)教育用画像素材
睡眠中枢と覚醒中枢の概略
眠る脳
(大脳皮質)
23
24
睡眠と覚醒の伝達物質
A. POA: GABA, galanin
B. TMN: histamine
C. VTA: dopamine
D. LC: noradrenalin モノアミン系
E. RN: serotonin
F. LH: orexin
G. SCN: AVP,VIP: 時計中枢
F
A G B
眠らせる脳
(脳幹)
E
C
D
A. 視床下部視索前野 (POA: preoptic area)
B. 視床下部視索結節乳頭核 (TMN, Tubulomamilary nucreus)
C. 中脳腹側被蓋野(VTA, venrtral tectam area)
D. 延髄青斑核(LC, Locus ceruleus)
E. 中脳縫線核(RN, raphe nucleus)
F. 視床下部外側部(Lateral hypothalamus)
G.
23
23視床下部視交叉上核(SCN, suprachiasmatic nucleus)
F
A G B
E
C
D
25
覚醒・ノンレム・レム睡眠時に働く場所
覚醒
ノンレム
睡眠は・・・
26
脳幹部が、大脳皮質を活性化する
=> 覚醒状態=意識が作られる
レム
覚醒/ノン
レム神経
ノンレム/
睡眠は、脳が「作り出している」状態
レム神経
レム神経
レムオフ
神経
「活性化」を「抑制」=>睡眠が作られる。
つまり、「活性系」と「抑制系」のバランス
「活性系」は、主に 交感神経
「抑制系」は、主に副交感神経
25
27
どのように眠るか?
レムではない睡眠(変な言葉です)
脳波は、ゆっくりとしたデルタ波に
起きている時の脳波
眠っている時の脳波
28
レム睡眠 (急速眼球運動睡眠)
=REM=Rapid Eye Movement
目だけが動いている睡眠
2.睡眠の制御
脳を休めるノンレム睡眠
眠りには2種類ある
ノンレム睡眠 それ以外の睡眠
=脳を休めている睡眠
29
夢を見る、不思議なレム睡眠
脳は、起きている時のように、活発に
活動をしている
体の力が、ぐったり抜けている
目玉が、ぎょろぎょろ動いている
(まぶたは、閉じています)
鮮やかな夢を、よく見ている
30
レム睡眠の不思議
31
脳波は、覚醒時と同じようなパターン
32
眠りには、波がある
覚醒
筋肉が弛緩する = 緩むこと
レム
1
=>脳の出口に遮断機がある
2
ノンレム3
=>目が覚める=>「金縛り」
ZZZ・・
4
=>遮断機が壊れると、異常な寝ボケ
1
(レム睡眠行動異常)
2
60-120 min
3
4
5
6
7
8
睡眠 (時間)
なお、90分の倍数が起き易いは「神話」
Normal PSG
33
34
睡眠の役割
眠らないとどうなるか?
なお、90分の倍数が起き易いは「神話」
35
36
大脳皮質機能の特徴
もっとも重要なのは学習
37
目からの情報は、成長しても変化しない
38
ひらがなを知らない子ども
目からの情報
子どもが、ひらがなを覚える時
あ
あ
可塑性 plasticity とは
あ
ひらがなを知っている大人
知らない=つながっていない状態
39
40
学習=つながる
目からの情報
耳からの情報
目からの情報
耳からの情報
あ
ア~
あ
ア~
い
イ~
い
イ~
途中で、まちがってつながることも
41
途中で、まちがってつながることも
目からの情報
耳からの情報
目からの情報
耳からの情報
あ
ア~
あ
ア~
イ~
イ~
42
途中で、まちがってつながることも
43
途中で、まちがってつながることも
目からの情報
耳からの情報
目からの情報
耳からの情報
あ
ア~
あ
ア~
イ~
学習するためには・・・
44
イ~
45
線を太くする必要がある=強化
大脳皮質と、それ以外の神経の違い
46
大脳皮質は、情報を学習・記憶する
強化することができる能力を「可塑性」と呼ぶ
学習・記憶のために、「可塑性」が必要
でも・・・どんどん、太くすることはできない
可塑性維持のため、消去が必要
=>強化されたものを、元に戻しておかないと、
次の学習ができない = 消去、リセット
睡眠中、消去と固定が効率よく行われる
47
なぜなら、睡眠中は、外からの情報が入らない
=>情報処理系は使われず、昼間、使ったものも、
元に戻すことができる
=>睡眠中は、外部情報を入れないことが重要
光・音の環境が重要、大きな音楽など有害
日中に強化されたものは、さらに強化(=固定)
=>睡眠中も、脳は内部情報の処理を行う
夢や、フラッシュバック、睡眠紡錘波
2種類の記憶
1.手続き的記憶(非陳述記憶)
歩くこと、スポーツ・・・
でも、計算とかも!
2.宣言的記憶(陳述記憶)
=>どちらも、睡眠が必要
48
人間では、手続き学習に、睡眠が重要
断眠で記憶増強を阻害
49
低周波刺激で、記憶を増強
睡眠中の行動再生(リプレイ)
50
覚醒時
(唱歌中)
Visual texture discrimination
task (procedural skill)
睡眠中
nucleus RA (motor pathway)
(Dave & Margoliash, Science, 2000)
トレーニング
学習当日
に断眠
(Stickgold et al. Nat.Neurosci., 2000)
擬似的
睡眠状態
内側前頭前野
(Marshall et al. Nature, 2006)
理研 宮本先生のスライドから
でも、体と脳は切り離せないので
(Euston et al, Science, 2007)
理研 宮本先生のスライドから
51
52
睡眠不足では、「体」がだるく感じます
睡眠の局所的な調節
また、運動をすると、脳全体をよく使
うので、ぐっすり眠れます
運動した部分は、早く深く眠る
脳の右側ばかりを使う運動をする
右側が
よく眠る!
Huber et al. Nature 430, 78 (2004)
53
では、体を動かさないと・・・
左手を三角巾で、12時間固定
右側が
眠らない!
Huber et al. Nature Neurosci. 9, 1169 (2006)
54
55
眠らないと、どうなるか?
56
断眠の他の悪影響
Bergmann et al. Sleep 12, 5 (1989)
56
眠らないと・・・
断眠によるホルモンへの影響
57
動物は、死んでしまう!
58
断眠
?
人間では、翌日には、眠気が強まる
=>注意力が下がる
記憶力が悪くなる
=>仕事の効率が下がる 事故が多くなる
コルチゾール↑
異化作用↑
ホルモンのバランスが崩れる
=>食欲が上がる
血圧が上がる
=>筋肉が減り、脂肪が増える
インスリン↑
脂肪貯蔵↑
糖代謝変化
レプチン↓
食欲↑↑
筋肉増強↓
脂肪蓄積
筋肉減少
睡眠不足で切れやすくなる 1
扁桃体の活性が強まる
59
睡眠不足で切れやすくなる 2
前頭葉のつながりが弱まる
眠った時 断眠した時
断眠で
弱まる部分
Yoo et al. Current Biology 17, R77 (2007)
Yoo et al. Current Biology 17, R77 (2007)
60
61
62
睡眠の量的制御
睡眠不足は、いけません!
眠くなるから、眠る!
睡眠を制御するもの: 二大要素
63
64
体内時計の中枢
睡眠の量と質は、「眠気」で決まる
「眠気」=「昼間の活動」と「体内時計」
「昼間の活動による脳の疲れ」
=>活発に活動すると、よく眠れる
昼寝をしてると、眠れない
「体内時計」
=>徹夜しても、明け方には目が冴える
時差ボケで眠る時間がずれる
Newton 2004年7月号
65
脳の疲れによる眠気
脳の疲れによる
眠気の強さ
2時間の
午睡
眠気が強い
体内時計による目を覚ます作用
目を覚ます強さ
日中強く、夜間に弱い
普段の眠気
普段の7時起床
強いほど、
眠気を弱める
眠気が弱い
眠ると減る
5
7
9
早起き 寝坊
12
16
19
23
1
3
普段の就寝時間
7
5
7
9
12
16
19
23
1
3
普段の就寝時間
7
66
67
ニつの要素を合わせたモデル
睡眠不足の(=起きていることによる)
眠気(S)
時差で体内時計がずれる
脳の疲れによる
眠気の強さ
覚醒
睡眠
体内時計の
覚醒信号
5
7
68
体内時計のずれ = 時差ぼけ
9
覚醒
16
体内時計の力で、日中は、
それほど眠くならない。
19
23
1
3
夜
7
昼の眠気が
ひどくなる
普段の就寝時間
大波、中波、小波・・・眠気の複雑な変化
眠気の強さ
覚醒
睡眠
体内時計の
覚醒信号(C)
実際の眠気
12
睡眠
昼
夜
夜の眠気が弱く、
深く眠れない
昼
夜
早朝に目が覚めてしまう
69
70
夜の眠気の谷
=眠れない時間
上手なリズムの刻み方
体内時計を上手に合わせる
深夜
午前
午後
夜
深夜
午前
71
概日周期時計の一般的構成
光
環境因子
光で調節!
朝だけでなく、夕方と夜にも注意
入力系
(リセット)
出力系
発振器
(時計本体)
72
朝の光 => 時計の針を進める
73
夜の光 => 時計の針を遅らせる
朝7時
朝6時
夜9時
夜10時
73
74
74
75
体内時計の光によるリセット
時計が
進む
時計が
進む
朝
昼
夜
夕
朝
朝
時計が
遅れる
昼
夕
夜
朝
時計が
遅れる
その子の朝に、光が当たるのが重要
睡眠
活動
正常なリズムの子
睡眠
活動
朝の光が、
リズムを早める
睡眠
6
活動
睡眠
リズムが6時間遅れた子
12
18
24
6
77
朝、気持ちよく起きられるのは・・・
体内時計が、起床前から準備を始めているから
=>起床1時間前には、コルチゾールが増え始める
体温、血糖値、血圧などが、上昇を始める
睡眠も浅くなってくる
起床時刻には、準備が整う
=>前日に、早く起きようと「思う」だけでも、
この準備が早くなる
朝の光が、逆に働き、
リズムを遅くする!
24
76
ここで大事なのは・・・
12
78
意識=「やる気」は、睡眠を制御できる
血液中コルチコトロピン濃度
79
80
長く寝ても
良いと指示
6時起床と
指示
子どもの睡眠の実際
子どもに多い睡眠障害
時刻
0:00
2:00
4:00
6:00
8:00
10:00
Born et al. Nature 397, 29 (1999)
81
82
睡眠日誌 :名前
(
記録日時
平成 年
夕方
4 5 6 7 8 9
)
ベッド/ふとんに入っていた時間
夜
深夜
朝
10 11 12
1 2 3 4 5 6 7 8 9
昼
10 11 12
1 2 3
中途
寝付く
目覚め
服薬
覚醒
までの 睡眠時間
の良さ
飲酒
回数
時間
熟睡感など
月 日( )
月 日( )
月 日( )
月 日( )
睡眠日誌によるチェックと対策
月 日( )
月 日( )
月 日( )
月 日( )
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
月 日( )
月 日( )
月 日( )
月 日( )
月 日( )
月 日( )
小学5年生
83
中学1年生
睡眠時間の分布
睡眠時間の分布
60%
50%
45%
50%
40%
35%
40%
頻度
頻度
30%
25%
30%
20%
20%
15%
10%
10%
5%
0%
0%
3-4
4-5
5-6
6-7
7-8
8-9 9-10 1011
睡眠時間( 時間)
3-4
4-5
5-6
6-7
7-8
8-9 9-10 1011
睡眠時間( 時間)
84
85
中学2年生
86
中学3年生
睡眠時間の分布
睡眠時間の分布
35%
50%
45%
30%
40%
25%
35%
頻度
20%
25%
15%
20%
15%
10%
10%
5%
5%
0%
0%
3-4
4-5
5-6
6-7
7-8
3-4
8-9 9-10 1011
4-5
5-6
6-7
7-8
8-9 9-10 1011
睡眠時間( 時間)
睡眠時間( 時間)
87
高校1年生
88
高校2年生
睡眠時間の分布
睡眠 時間の分 布
60%
45%
40%
50%
35%
30%
25%
頻度
頻度
40%
30%
20%
20%
15%
10%
10%
5%
0%
0%
3-4
4-5
5-6
6-7
7-8
8-9
9-
3-4
4-5
5-6
睡眠時間( 時間)
6-7
7-8
8-9
9-
睡眠時間 ( 時間 )
89
高校3年生
睡眠時間の分布
90
週末に大幅に寝坊する人
週末の夜更かし、寝坊は2時間以内に!
50%
45%
16 17 18 19 20 21 22 23 24
40%
頻度
頻度
30%
06/04/2007
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
35%
06/05/2007
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
30%
06/06/2007
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
25%
06/07/2007
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
20%
06/08/2007
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
06/09/2007
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
06/10/2007
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
15%
10%
5%
0%
3-4
4-5
5-6
6-7
7-8
睡眠時間( 時間)
8-9
9-
1
2
3
4
5
6
1
1
1
1
7
8
9
10 11 12 13 14 15 16
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
91
極端に短い人 (平均が4時間未満)
毎晩、必ず眠っている時間帯を作りましょう!
どんなに短い日でも4時間は眠りましょう!
16 17 18 19 20 21 22 23 24
1
2
3
4
06/04/2007
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
06/05/2007
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
06/06/2007
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
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極端に不規則な人
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1
不登校と周辺疾患
94
小児慢性疲労症候群
特発性過眠症(特に、長時間睡眠を伴う型)
ナルコレプシー
膠原病性疾患
脳脊髄液減少症
線維筋痛症
うつ病
睡眠の悩み、いろいろ
睡眠障害のいろいろ
1
1
1
95
1.眠れない系
96
1.眠れない系
ほとんどは、寝つきが悪い
2.眠たい系
=>夜型になっていないか?
3.時間がずれる系
途中で目が覚めるようなものは、
4.眠っている間の問題系
相談して下さい。
眠りたい病と、眠れない病
97
=>睡眠時間をチェック!
これまでの不眠症
=夜、眠れなければ、何でも不眠症
ナルコレプシーは要注意!
新しい不眠症
=夜、眠れない+昼、調子が悪い病気
99
4.寝ぼけ系
ほとんどは、夜型化
ほとんどは、無害
=>睡眠表を記録!
=>夢遊病、夜驚症
眠っているはずなのに、日中眠い
=>睡眠時無呼吸症候群(SAS)
ナルコレプシー
寝つきが悪く、学校・会社を休んでしまう
=>うつ病
むずむず脚症候群(RLS)
睡眠相後退症候群(DSPS)
寝ている間の異常がある、ねぼけがひどい
=>レム睡眠運動障害(RBD)
100
=>夜尿
うつ病(うつ状態)要注意!
よくある睡眠障害 (大人の場合)
98
ほとんどは、睡眠不足
2005年、不眠症の定義が変更
3.時間がずれる系
2.眠たい系
=>夜間摂食など、要注意!
101
よくある睡眠障害 (子どもの場合)
眠っているはずなのに、日中眠い
=>睡眠時無呼吸症候群(SAS)
ナルコレプシー
寝つきが悪く、学校・会社を休んでしまう
=>うつ病
むずむず脚症候群(RLS)
睡眠相後退症候群(DSPS)
寝ている間の異常がある、ねぼけがひどい
=>レム睡眠運動障害(RBD)
102
小児で、特に留意して欲しい睡眠障害
103
104
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群
発達障害に伴う睡眠障害
ナルコレプシー
SAS = Sleep Apnea Syndrome
不適切な睡眠衛生と睡眠相後退症候群
睡眠時無呼吸症候群の定義
105
成人では、5回未満が正常
小児では、0回が正常!
睡眠1時間中に、無呼吸(Apnea)か
低呼吸(Hypopnia)が起きる回数
=AHI (apnea hypopnea index)
口蓋垂
扁桃腺
舌
呼 吸
軟口蓋
舌 根
口蓋垂
扁桃腺
107
1回でも、PSGで呼吸停止があれば、
治療を検討すべき
107
軟口蓋
106
AHI (apnea hypopnea index)が、
呼吸が10秒以上止まること=無呼吸
呼吸が弱まり酸素が減ること=低呼吸
正常な気道
睡眠時無呼吸症候群の定義
上気道の閉塞→無呼吸
108
SAS患者のアクチグラフ記録
正常(6日間の記録)
109
睡眠時無呼吸症候群の鑑別
110
重症SAS患者
ADHD: 夜間睡眠の障害により、かえって
ハイパーになり、落ち着きがなくなる
切れやすくなる
発達遅滞: 反応が悪く、MRと間違えられる
漏斗胸: OSASの症状としてでることあり
午睡
大人では、うつ病との誤診(合併?)が多い
109
111
発達障害の周辺
112
発達障害の多くが、睡眠障害を合併
乳児の頃から、眠らない赤ちゃん
発達障害による睡眠障害
入眠困難、中途覚醒、日中の眠気など、種々の
タイプの症状を伴う
コミュニケーション不全の忌避反応としての睡
眠発作?
113
ナルコレプシーの特徴
114
発症年齢は小学生~高校生が最多
従来は、診断まで10年以上かかっていた
ナルコレプシー
中学生は、健常児でも居眠りの始まる世代で、
見落とされやすい
レム睡眠関連症状(睡眠麻痺=金縛り、情動脱
力発作=カタプレキシー、悪夢、入眠後幻覚等)
特徴的な症状がない場合もある
115
117
小児慢性疲労症候群
特発性過眠症(特に、長時間睡眠を伴う型)
ナルコレプシー
膠原病性疾患
脳脊髄液減少症
線維筋痛症
うつ病
アクチグラフ
119
116
1.睡眠不足
平均的な睡眠時間が短い
2.不規則睡眠
毎日の睡眠量が一定ではない
3.睡眠相後退
夜型化 (入眠障害と起床困難)
不適切な睡眠衛生と
睡眠相後退症候群
不登校と周辺疾患
不適切な睡眠衛生
118
睡眠の検査
119
アクチグラフを使った睡眠記録
120
睡眠不足症候群 (17歳女性、高校生)
121
火
水
水
木
木
金
金
土
土
日
日
月
月
火
火
水
水
木
木
金
金
土
土
日
日
月
月
火
長時間睡眠型 (17歳男性、高校生)
非24時間型 (18歳男性、高校生)
123
122
124
治療前
治療が部分的に
奏功した
非24時間型
睡眠覚醒障害例
治療後
睡眠相後退症候群(DSPS)
治療前
治療中
125
126
治療後
PSG検査
終夜睡眠
ポリグラフィ
の実際
Normal PSG
子どものSAS(睡眠時無呼吸症候群)
ナルコレプシー
127
129
131
大人のSAS(睡眠時無呼吸症候群)
覚醒障害(夢中遊行症、NREM睡眠性)
ナルコレプシーのMSLT(反復睡眠潜時検査)
MSLT: Multiple Sleep Latency Test
128
130
132
長時間睡眠者 (中3男子)
133
134
良いリズムの指導のポイント
良い睡眠リズムの整え方(v 1.1)
~睡眠相後退症候群の治療法
http://k-net.org/dsps.html
Stage 1
Stage 2
Stage 3
Stage 4
REM
5.7 ( 5 ~ 10 % )
33.5 ( 45 ~ 50 % )
10.2 ( 5 ~ 10 % )
28.1 ( 5 ~ 10 % )
22.4
チェックリスト
135
136
睡眠日誌 :名前
(
平成 年
)
ベッド/ふとんに入っていた時間
夜
深夜
朝
記録日時
夕方
4 5 6 7 8 9
10 11 12
1 2 3 4 5 6 7 8 9
昼
10 11 12
1 2 3
中途
寝付く
目覚め
服薬
覚醒
までの 睡眠時間
の良さ
飲酒
回数
時間
熟睡感など
月 日( )
1.まず、自分の睡眠の量とリズムを知る
=> 睡眠日誌(睡眠表)を1~2週間記録
月 日( )
月 日( )
月 日( )
月 日( )
月 日( )
2.睡眠の量を充足させる
月 日( )
月 日( )
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
分
時間 分
月 日( )
月 日( )
3.リズムをリセットする
月 日( )
月 日( )
月 日( )
月 日( )
137
138
目標!
起きる時刻の目標
睡眠を7時間として
眠る時刻の目標設定
Mon
Tue
Wed
Thu
Fri
夜更かしは
2時間以内
週に2回以内
Sat
寝坊も2時間まで
2時間程度
早く眠る日を
Sun
Mon
Tue
昼寝は良い、夕寝はダメ
Wed
Thu
Fri
Sat
Sun
15
23
7
15
139
正常な睡眠リズム
140
不適切な睡眠リズム
睡眠禁止帯
睡眠禁止帯
Mon
Mon
Tue
Tue
Wed
Wed
Thu
Thu
Fri
Fri
Sat
Sat
Sun
Sun
Mon
Mon
Tue
Tue
Wed
Wed
Thu
Thu
Fri
Fri
Sat
Sat
Sun
Sun
15
23
7
15
15
141
睡眠相後退症候群
23
7
15
142
不規則型睡眠覚醒リズム
睡眠禁止帯
睡眠禁止帯
Mon
Mon
Tue
Tue
Wed
Wed
Thu
Thu
Fri
Fri
Sat
Sat
Sun
Sun
Mon
Mon
Tue
Tue
Wed
Wed
Thu
Thu
Fri
Fri
Sat
Sat
Sun
Sun
15
23
7
15
非24時間型睡眠覚醒障害
15
143
23
7
15
参考書
Mon
1.睡眠制御と体内時計の基礎
時間の分子生物学(講談社現代新書)
ぐっすり眠っていますか?(熊大ブックレット)
2.具体的な悩みの例
眠りの悩み相談室(ちくま新書)
睡眠をケアする知恵と技(看護学雑誌 2005年5月号特集)
3.研究レベル
眠りの科学 -動物モデルによる睡眠覚醒研究
(医学のあゆみ:2007年1月号特集)
「眠り」をめぐるバイオロジー(細胞工学2008年5月号特集)
Tue
Wed
Thu
Fri
Sat
Sun
Mon
Tue
Wed
Thu
Fri
Sat
Sun
15
23
7
15
144
概日周期と睡眠制御
145
熊大ブックレット
講談社現代新書
時間の分子生物学
熊大
知のフロンティア
講演会
(2008年2月)
第35回
講談社出版文化賞
科学出版賞受賞
睡眠障害の臨床
146
147
ちくま新書
眠りの悩み相談室
2007年6月発売
23人の典型的な悩みを
持つ方を紹介
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