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健康医療推進課
主な内容
1 がんの現状について
2 がん対策について
3 がん検診について
4 健康推進・がん対策推進事業について
5 課題について①
6 今後の方向性について①
7 課題について②
8 今後の方向性について②
1 がんの現状について
死因の状況
平成25年人口動態調査結果
がんに罹患する方は年々増加
現在では、2人に1人が、が
んに罹患すると推計されてい
る
堺市では毎年約4,700
人の方が新たながん患者と
なっている。
悪性新生物で死亡数が多い部位は?
男性
1位
2位
3位
4位
5位
堺市の罹患者数は、
肺
胃
大腸
肝臓
膵臓
10年前と比較し 約1.5倍
女性
大腸
肺
胃
膵臓
乳房
男女計
肺
胃
大腸
肝臓
膵臓
大腸は、結腸
と直腸を合わ
せた数
平成25年人口動態調査結果
20年前と比較し
約2倍
2 がん対策について
堺市がん対策推進条例【平成25年1月1日施行】
総合的ながん対策を推進
・がんへの正しい知識の普及をはじめ、市、保健医療関係者、事業者、市民への責務を明確化、予防のための検診の周
知の強化、科学的根拠に基づく検診の実施、府などと連携した医療提供体制の整備、患者支援など新たながん対
策を市民総ぐるみによっての推進。
がん対策を含めた健康づくり施策の推進
・「堺市がん対策推進委員会」を設置し、がん対策に関する重要事項を審議する。また、がん対策を含め本市とし
て取組んでいる「健康さかい21」の計画の実現に向けての取組みを強化。
②がんの早期発見
①がんの予防・啓発と推進体制の整備
・がん検診の重要性の啓発、受診し
やすいがん検診実施及び充実
府・医療機関・事業者と連携を深め、効果
的な施策を推進し、受診率向上及び健康
推進施策の充実強化を行う。
・がんに関するわかりやすい情報の提供
・がん対策推進キャンペーンの実施
・受動喫煙防止対策
・事業者と連携した健康づくりへの取組み
強化
・がん対策推進委員会などの運営
「市民の健康と命を守る施策」
の推進により、がん死亡者の減
少と中長期的な医療費の削減
を実現
③がん医療・緩和ケアの推進
・府・医療機関との連携による医療体
制の整備や患者負担の軽減
④各種健康づくり計画との
連携
・「健康さかい21」などの健
康づくり関係の計画と連携
を強化
具体的には・・・
がんの予防・啓発と推進体制の整備の取組
がんに関する正しい知識の理解と普及を推進するために以下の内容について取組んでおります。
①がんに関しての正しい知識の普及、啓発
楽しみながらがんについて学ぶイベントの開催(9月頃予定)、がん患者等による講演、
ピンクリボンキャンペーンの実施、保健センターでの健康教育の実施
②企業との連携について
がん対策推進に協力する企業との協定(現在4社(アフラック、住友生命、第一生命、太陽
生命)と締結)、健康づくりに(がんを含む)取組む事業所等との連携(健康づくりパートナー登
録 現在7事業所)、協会けんぽとの協定(平成27年6月1日締結)
③がん対策推進体制の充実等について
「堺市がん対策推進委員会」の設置及び開催(平成26年12月9日に堺市へ答申あり)、
庁内連携の充実を図るため「庁内委員会」及び「庁内連絡会」の設置及び開催、がん診療連携
拠点病院等との診療連携会議への参加
堺市のがん早期発見に向けた取組
がん検診の目的は、早期発見により、がんで死亡する可能性を減少させることです。
死亡を確実に減少させることができるかどうかは、科学的な方法に基づく検証が必要です。そう
した科学的根拠のある検診で初めてがん検診本来の目的が達成できます。
国の「がん予防重点健康教育及びがん検診の実施のための指針」では、これらの科学的根拠が確立
している5つのがんに対する検診方法、対象者、検診間隔が示されています。
対策型検診と任意型検診
出典:かかりつけ医のためのがん検診ハンドブック
検診と診察における検査の相違点
出典:かかりつけ医のためのがん検診ハンドブック
堺市では、現在、科学的根拠に基づく5つのがん検診(胃・肺・大腸・子宮・乳)を実施。
3 がん検診について
検診名
検診開始
胃がん
昭和47年4月
対象者
実施場所
40歳以上の市民
保健セン
ター、地域
会館等
検査の内容
自己負担額
胃部エックス線間接撮影
500円
胸部エックス線直接撮影
たんの検査
胸部エックス線 無料
たんの検査 400円
肺がん
昭和47年4月
40歳以上の市民
子宮がん
昭和58年4月
20歳以上の偶数年齢
の市民(女性のみ)
子宮頸部の細胞診
500円
30歳以上40歳未満の
市民(女性のみ)
視診・触診
400円
視触診受診時の年令
が40歳以上の偶数年
齢の市民(女性のみ)
視診・触診・マンモグラ
フィ(乳房X線撮影 )
900円
便潜血検査(2日法)
300円
乳がん
大腸がん
総合がん
昭和63年10月
平成4年12月
平成24年10月
40歳以上の市民
40歳以上の市民
市内協力
医療機関
男性、奇数年齢の女性
胃、肺、大腸がん検診
男性、奇数年齢の女性
1,500円
たんの検査は別途400円
偶数年齢の女性
胃、肺、大腸、
子宮、乳がん検診
偶数年齢の女性
2,900円
たんの検査は別途400円
胃・肺・大腸・乳がん(30歳代)は、年度に1回。子宮・乳がん(40歳以上)は、偶数年齢時に1回。
次の方は、自己負担額が無料
(1)満65歳以上(乳がん・子宮がん検診は66歳以上)の市民
(2)生活保護世帯・市民税非課税世帯等に属する方(事前に保健センター等へ申請が必要)
市が実施する各種がん検診の状況
平成25年度に市が実施した検診の結果
国が定めた
がん発見率の
許容値
検診名
受診者数
がん発見者数
がん発見率
(疑いを含む)
胃がん
10,111人
11人
0.11%
0.11%以上
肺がん
9,978人
6人
0.06%
0.03%以上
大腸がん
35,703人
59人
0.17%
0.13%以上
子宮がん
26,189人
25人
0.10%
0.05%以上
乳がん
19,038人
65人
0.34%
0.23%以上
がん発見率の許容値は、がん検診を適正に実施する上で基本的な要件で精度管理上の指標として国が示し
ている数値
4 健康推進・がん対策推進事業について
受診率向上対策
(
)内は平成26年度実績
広報さかいへの掲載
広報さかいへの保健事業案内の折り込み(5月)
ホームページへの掲載
自治連合協議会、女性団体を通じた啓発
公用車へのマグネットシートの貼付
健康づくりのイベント(ショッピングモールで2日間開催 延2,368人参加)
ピンクリボンキャンペーン(10月 乳がんタペストリーの掲出、パネル展示)
各保健センターで健康教育(116回 延3,176人参加)などを実施
無料クーポンの配布
・子宮がん検診(20歳と過去5年間市の検診を受診
していない25,30,35,40歳)
・乳がん検診(40歳と過去5年間市の検診を受診
していない45,50,55,60歳)
・大腸がん検診(40,45,50,55,60歳)
誕生月に送付する個別受診勧奨
誕生月に年齢の区分に応じて、がん検診の案内を個別送付
年齢
送付内容
年間送付数
20、30歳の女性
勧奨ハガキ(子宮がん、乳がん検診の啓発)
約8,500件
40、50、60歳
封書(受けよう検診、健康手帳他)
約34,000件
65歳
勧奨ハガキ
約13,000件
がん患者等への支援
○堺市がん患者サポート事業
平成26年度募集の公募提案型協働推
進事業へ提案し採択された事業
平成27年2月から市、患者会、市立
堺病院、大阪労災病院と協働事業を展
開し、がんサロン、相談窓口の充実、
患者会の充実を図る 。
○現在の取り組みと今後の予定
がん患者やその家族のために、医療機関の垣根を越えた交流・情
報交換の場の提供、講演会等によるがんの予防や治療に関する情
報の提供を目的に「堺市がん患者会」を設立(81名の入会)
平成27年3月22日(日)には、自身もがんの闘病経験を有する
タレントの山田邦子氏やピアサポート(患者同士の助け合い)の
有識者である大松重宏氏をお招きし「堺市がん患者会設立記念講
演会」を開催
平成27年5月31日(日)設立総会を開催
堺市がん患者会「よりそい」と決定
・がん患者会の充実
(医療機関を越えた会員の受入れ、会報誌発行)
・がん相談窓口の開設、充実
・がんサロンの開設
・ピアサポーターの養成
・がん患者の就労支援
(相談対応、経営者等を対象としたがん患者への理解を深める講
演会の開催)
市は平成29年3月まで「堺市がん患者サポート事業」として支援
する。支援終了後は、堺市がん患者会の取り組みとして継続実施。
上記の事業とは別に、地域で開催する「地域サロン」を堺市が開
設する予定。
5 課題について①
①
がんによる死亡率が全国に比べて高い
大阪府は、他の都道府県に比べがんによって亡くなる方が多い。
平成25年人口動態調査結果 都道府県別 悪性新生物 75歳未満年齢調整死亡率(男女計)
全国平均80.1[昨年81.3]
大阪86.3(ワースト6位)
[昨年87.2(ワースト5位)]
出典:国立がんセンターがん対策情報センター
②
がん検診の受診率が低い
堺市は、がん検診を受診している方が全国の受診率を全て下回っている。
大阪府の受診率も同様の傾向。
がん検診の受診率は、年々増加傾向にあるが、全国の受診率に比べ低い水準を推移している。
各種がん検診の受診率の状況〔40~69歳(子宮がんは20~69歳)〕
検診名
全国の受診率
大阪府の受診率
堺市の受診率
胃がん
39.6%
30.2%
30.3%
肺がん
42.3%
32.3%
31.8%
大腸がん
37.9%
29.8%
30.3%
子宮がん
42.1%
37.1%
39.2%
乳がん
43.4%
35.7%
37.6%
平成25年
国民生活基礎調査結果
目標値
50%(胃、肺、大腸は
当面40%)
(受診率は、市及び職場等で実施している検診の受診を含む)
③
がん検診に対する市民の意識
「心配な時はいつでも医療機関を受診できる」という理由が最も多い。
平成25年
国民生活基礎調査結果【堺市】(複数回答)
6 今後の方向性について①
がんによる死亡の減少をめざすには
部位、発見経緯別 5年相対生存率
右のグラフのように、検診によってがん
が発見された方の場合は、生存率が高い。
検診でがんが発見された場合
がんは、近年では医学の進歩もあり早期
発見で以後の生存率が向上している。
検診以外でがんが発見された場合
92.8%
87.8%
94.1%
83.7%
71.3%
53.3%
45.8%
がんに対する正しい知識の普及と
16.3%
早期発見のための啓発が重要
胃がん
肺がん
乳がん
子宮がん
検診の重要性を認識していただける
ような啓発を、医療機関、
企業などの関係機関と連携し全体と
しての受診率の向上を図る。
出典:公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計‘05」
7 課題について②
①
がん患者の現状について
がんに罹患する方が増加している状況の中、精神的な不安を抱えて過ごす方が多く
なっている。また、引き続き働く意欲・希望がありながら、がんと診断される前の仕事
を診断後も続けられない方も多い。
8 今後の方向性について②
がんに罹患しても安心して暮らしていける地域社会の実現をめざして
がん患者会、医療機関、市が協働し取り組む「堺市がん患者サポート事
業」において、がん患者会の充実を図り、がんに罹患し長期にわたって継続
して治療を受けることによる、経済的な問題、就労に関する問題、子育てや
介護にかかる問題などの、がん患者及び家族が抱える問題を軽減できるよう
相談窓口の充実と、精神的な負担軽減となるがんサロンの充実を図る。
また、がんに罹患しても治療を継続しながら働けるような環境づくりを実
現するため、経営者などへがん治療に関する療養期間や副作用等について、
理解をいただくための啓発に取り組んでいく。
参考資料 各種がんの年齢階層別罹患率全国推計値(平成23年)
胃
資料:国立がん研究センター がん対策情報センター
子宮
肺
乳
大腸
参考資料 堺市が実施した各種がん検診の状況(平成25年度実績)
年齢階層別受診率の推移
受診率
8.0%
胃がん検診【年齢階層別受診率の推移】
受診率
子宮がん検診【年齢階層別受診率の推移】
80.0%
6.0%
H17
4.0%
H21
2.0%
H25
0.0%
70.0%
60.0%
50.0%
40.0%
H17
30.0%
40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-
H21
20.0%
H25
10.0%
受診率
8.0%
0.0%
肺がん検診【年齢階層別受診率の推移】
6.0%
H17
4.0%
H21
2.0%
H25
0.0%
受診率
70.0%
50.0%
40.0%
大腸がん検診【年齢階層別受診率の推移】
30.0%
15.0%
H17
10.0%
H21
5.0%
H25
0.0%
40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-
乳がん検診【年齢階層別受診率の推移】
60.0%
40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 7020.0%
受診率
H17
20.0%
H21
10.0%
H25
0.0%
区域別がん検診の受診状況と検診実施医療機関数
胃がん検診
受診者数
堺
中
東
西
南
北
美原
計
1,116
1,432
1,402
1,235
2,557
1,617
752
10,111
受診率
(%)
子宮がん検診
検診実施 集団検診実
医療機関
施回数
数
(台数)
2.3
3.9
4.9
3.0
4.8
3.5
6.0
3.8
7
3
5
8
4
5
1
33
20
41
25
28
36
34
19
203
(34)
(41)
(36)
(33)
(55)
(48)
(22)
(269)
受診者数
堺
中
東
西
南
北
美原
計
4,148
4,116
2,525
4,294
5,406
4,683
1,017
26,189
受診率
(%)
検診実施 集団検診実
医療機関
施回数
数
(台数)
22.6
27.4
22.1
25.4
25.5
24.3
21.4
24.5
14
2
5
4
10
7
1
43
6
6
(6)
(6)
肺がん検診
受診者数
堺
中
東
西
南
北
美原
計
1,196
1,232
1,185
1,240
2,419
1,426
1,280
9,978
受診率
(%)
2.5
3.4
4.1
3.0
4.5
3.1
10.2
3.7
11
7
8
14
7
8
2
57
大腸がん検診
受診者数
堺
中
東
西
南
北
美原
計
5,703
4,301
4,306
6,537
6,833
5,697
2,326
35,703
受診率
(%)
11.8
11.8
14.9
15.9
12.8
12.4
18.6
13.4
乳がん検診
検診実施 集団検診実
医療機関
施回数
数
(台数)
検診実施
医療機関
数
89
45
39
60
62
70
9
374
18
13
10
13
21
16
6
97
(18)
(13)
(10)
(13)
(21)
(16)
(6)
(97)
受診者数
堺
中
東
西
南
北
美原
計
2,995
2,544
1,771
3,647
3,801
3,370
910
19,038
受診率
(%)
検診実施 集団検診実
医療機関
施回数
数
(台数)
15.8
16.9
14.8
21.0
17.6
16.9
18.0
17.3
37
13
18
20
21
25
2
136
11 (11)
11 (11)
参考資料における受診率の算出方法については、以下のとおり
受診率=市が実施した検診の受診者数/推計対象者数
※推計対象者数は、健康増進法による市のがん検診対象者(職場などでの検診受診の機会
がない人)の推計値。
直近の国勢調査から〔人口-(就業者数-農林水産業就業者数)〕の年齢5歳階級別の率
を把握し、毎年度末の年齢別人口を乗じて算出。
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