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第2巻 第3号
L IBRARY AND I NFORMATION T ECHNOLOGY C ENTER , G UNMA U NIVERSITY 総合情報メディアセンターN EWS 2010年8月 第2巻 第3号 個人情報の管理に関する提言 日ごろ個人情報の管理に悩んでいる教職 支障をきたす恐れのある行為 員の方は多いのではないでしょうか。本学で 3. 不特定多数のものが出入りする等,紛失 は最近,学生の個人情報,入試情報,教務 の恐れのある場所に個人情報を有する 情報等が入ったハードディスクを外部にお パソコンや媒体を置かないこと。 いて紛失するという事案が発生し,このこと 1.では個人情報の入ったパソコンや記憶 に関して,学長より「個人情報管理の徹底に 媒体を外部に持ち出すなといっています。 ついて」という通達が発せられています。こ 3.は紛失の恐れのある場所に個人情報の 工学分館長 の通達では,個人情報保護に関する法律や 中野 眞一 入ったパソコンや媒体を置かないように要求 本学個人情報管理規定等に基づき厳格な しています。1.と考え合わせると,3.は学内 管理を行うことを求め,更に特記事項を挙げ でもこれに該当する場合があると言っている て特に適切な対応を求めています。 ようです。2.ではどうしても外部に持ち出す 本来,個人情報管理は総合情報メディア センター(以下,当センターと記します)の所 事項を遵守するためには,当センターの提 USB メモリやハードディスクで持ち出す代わ 供するサービスが有用であると考えられます りに,文書管理システム Xythos (ザイトス, ので,ここでご紹介したいと思います。特記 https://wfs.media.gunma-u.ac.jp/) にアップ 事項のうち当センターのサービスと関係があ ロードし,必要に応じ参照されるのはいかが るものは次の3つです。 でしょうか。2ページ「Xythos Drive を使って 1. 個人情報を有するパソコンや記憶媒体に みよう」もご覧ください。 全学Gmail :今回の事案では,メールソフ トを入れ持ち歩いていたハードディスクに個 2. 業務上の目的において以下の行為を行 人情報のファイルも入れてしまったようです。 う場合にあっては,「国立大学法人群馬 そもそも,メールソフトを持ち歩くことがなけ 大学保有個人情報管理規定」10条の規 れば今回の事案は発生しなかったといって 定に基づき保護管理者の指示に従い行 もいいかもしれません。全学Gmail (http:// うこと。 m.gunma-u.ac.jp/) を利用すればメールソフ ● 保有個人情報の複製 トは不要ですし,学外からも安全に利用でき ● 保有個人情報の送信 ます。この機会に全学Gmail への移行をお ● 保有個人情報が記録されている媒体 勧めします。各地区で移行のための個別相 の外部への送付又は持ち出し 談会を定期的に開催しています。詳しくは4 その他保有個人情報の適切な管理に ページ「インフォメーション」をご覧ください。 ● • 文書管理システム Xythos を利用すればUSBメモリや ハードディスクでの個人情 報の持ち出しは不要です。 • メールソフト不要,どこでも 安全にメールチェックできる 全学Gmailへの移行をお勧 めします。 とになっています。 文書管理システム Xythos :個人情報を いこと。 • 学長通達「個人情報管理の 徹底について」の特記事項 を遵守するために総合情報 メディアセンターのサービス は有用です。 必要があるなら,保護管理者の指示を仰ぐこ 管事項ではありませんが,学長通達の特記 ついては,原則として外部に持ち出さな ハイライト: 目次: 医学部1年生の 特別利用を試行 2 Apple・オン・キャ ンパスプログラム 2 Xythos Drive を使ってみよう 2 メディア貸出 サービス開始 3 iPadとMoodleで ペーパーレス化 3 医薬品情報 データベース 3 大学情報データ ベース機能改善 4 P AGE 2 総合情報メディアセンターN EW S 9月より医学部1年生の特別利用を試行します 医学分館では,昭和地区所属の教職員,大 学院生と医学部2年生以上を対象として お互いの迷惑に ならないよう, モラルを持って ご利用ください。 1. 医学分館カウンターで特別利用ガイダンス (30~40分程度)を予約 特別利用(24時間利用)サービスを行っていま 2. ガイダンス終了後に配布される「特別利用 すが,かねてより要望のありました「1年次から 申請書」に必要事項を記入し,チューター 図書館を24時間使いたい」とのご意見を踏ま 教員の署名・捺印を受けてから医学分館カ え,1年生へも特別利用サービスを試行するこ ウンターへ提出 とになりました。 3. 申請受理後,1~2日で特別利用ができます 特別利用とは,閉館時間中や休館日も,医 特別利用は大変便利なサービスですが,近 学分館に入館・利用できるサービスです。閲覧 年利用マナーの低下が問題となっています。 席,PC,複写機の利用や図書の貸出・返却が 館内では国家試験を控える上級生が夜間も熱 できます。入退館には学生証が必要ですの 心に勉強しています。お互いの迷惑にならない で,必ずお持ち下さい。 よう,モラルを持ってご利用ください。館内での 今年度は,9月より1年生の特別利用を試行 飲食(ペットボトル・水筒はOK),席取り,図書 します。ご希望の方は9月になりましたら医学分 や荷物の放置などを発見した場合には特別利 館カウンターでお申し込みください。必要な手 用を停止することがあります。一人ひとりの努力 続きは次の通りです。 で館内環境を向上させましょう。 Apple・オン・キャンパスプログラムに参加 学生・教職員割引よりも さらに 安い特別価格が 適用されます。 本学はこのたび Apple・オン・キャンパス・プ 本プログラムで対象製品を購入するには,専 ログラムに参加しました。本プログラムでは,本 用コールセンター 0120-994-994 (月-金 9:00 学の学生・教職員個人が,最新の MacBook や - 20:00 土日祝 9:00 - 18:00) にて,Apple・オ iMac を Apple Store for Education の学生・教 ン・キャンパス・プログラム対象であること,学校 職員割引よりもさらに安い特別価格で購入する 名,学籍番号,ご希望の製品をお伝えくださ ことができます。もちろんメモリの増設などのカ い。学生証や職員証のコピーが必要になる場 スタマイズも自由自在です。 合もありますので,準備いただければスムーズ 本プログラムでは,iMac,MacBook,Apple に購入できます。 Cinema Display などの Mac 製品が Apple Macの購入を検討されている方,ぜひ本プロ Store for Education 価格より4%,アップルソフト グラムをご利用ください。詳しくは,アップル社 ウェアはアカデミック版価格から4%割引で購入 Webサイト できます。一部アクセサリは対象外となります。 education/aoc/) をご覧ください。 (http://www.apple.com/jp/ Xythos Drive を使ってみよう 1ページでご紹介した文書管理システム Xythos 大容 量添付フ ァイルの 送信にも対応します。 ストールすると,Xythos をネットワークドライブと (ザイトス,http://wfs.media.gunma- してマウントできることに加え,送信したいファイ u.ac.jp) は非常に便利なシステムですが,基本 ルを右クリックするだけでお使いのメールソフト はWebブラウザでの利用となりわずらわしい一 が起動する「Intelliattach」など Xythos の機能 面があります。Windows から Xythos をローカ 全てが利用できます。インストール方法など詳 ルディスクのように利用できるソフトウェア しくは全学ソフトウェアライセンスサイト (http:// 「Xythos Drive」はこの問題を解決します。イン sw.media.gunma-u.ac.jp/) をご覧ください。 P AGE 3 第2巻 第3号 Office 2010, Windows 7 のメディア貸出開始 Office2010の提供がスタートしてから1ヶ月で 各地区分室での貸出も可能です)。 803件のダウンロードがありました。ご利用ありが 貸出するメディアは次の通りです。ぜひご利 とうございます。皆様から「Office 2010 をインス 用ください (手続きの際学生証,職員証の提示 トールしたいがインストールディスクを作成する をお願いします)。 方法が分からない」というご意見を多数いただ ● Office 2010 Professional Plus 日本語版 いていました。7月から図書館カウンター,生産 ● Windows 7 32bit 日本語版 システム工学科事務室でのメディア借出サービ ● 外付けポータブルDVDドライブ 図書館カウンターで メディア貸出サービス を始めました。 スを開始しました (これまで通り,情報基盤部門 iPadとMoodleで会議をペーパーレス化しました 学内では毎月のように会議が行われていま が欠かせません。たとえば,総合情報メディア す。会議や委員会は大学の運営には必須のも センター運営委員会では,全ての出席者が のですが,会議資料の準備が事務職員の大き ノート PC または iPad を持参し,事前に告知し な負担となり問題になっていること,紙資源の た Moodle の会議資料URLにアクセスします。 節約によるCO2 削減を進めるという観点から, 資料は全て PC や iPad での閲覧に最適な A4 当センターではほぼ全ての打ち合わせ,会議 横の PDF で作成されています。資料の追加や をペーパーレス化しています。 差し替えがあった場合でも PDF を Moodle な この取り組みは当センター教職員の進取の 気性が結実したもので,会議当日の資料作成 どに追加するだけです。過去の会議資料の参 照も簡単です。 にかかる時間とコスト,増えつづける紙資料の この取り組みを通して,より議事に集中するこ 大幅な削減を実現でき事務職員,会議出席者 とができるようになりました。ペーパーレス化に の両方から非常に好評です。 は様々なメリットがあります。関心のある皆様は もちろんペーパーレス会議には最新の ICT 当センターの会議に見学にお越しください。 総合情報メディアセンター 運営委員会はペーパーレス で開催しています。 医薬品情報データベースMICROMEDEX 附属病院薬剤部で使われている医薬品情 PDR アメリカ医薬品集: FDA承認薬の情 報データベースMICROMEDEXが,昭和地区 報,2,000の処方箋薬ほか非処方箋薬,サプリ で広く利用できるようになりました。 メント,眼科薬,製薬会社を収載。 MICROMEDEXはトムソン・ロイター社が提供 MARTINDALE: 主要国医薬品集。25ヵ国以 する医療情報データベースです。各分野の専 上で使用される70,000製品や製薬会社などを 門編集スタッフと医療現場のエキスパートが収 収載。 集,分析,評価した最新の情報が提供されま POISINDEX: 世界最大の中毒事故の鑑定, す。本学では,以下4種のデータベースを検索 定,処置情報データベース。約1,000,000の化 することができます。 学物質を収載。 医薬品情報の包括 本データベースを利用するには,昭和地区 データベース。約150,000の薬剤名,1,900以上 からトムソン・ロイターWebサイト(http:// の医薬品評価モノグラフを収載。ほか適応外処 www.thomsonhc.com/)アクセスしてください (同 方,類似薬剤の比較データ,レアケースの臨床 時アクセスは5ユーザ)。VPN経由のアクセスに 報告なども多数収載。 も対応しています。ぜひご利用ください。 DRUGDEX System: シンプルな検索画面で, 4つのデータベースを 横断検索できます。 P AGE 4 総合情報メディアセンターN EW S インフォメーション 総合情報メディアセンター N EWS 荒牧地区:前橋市荒牧町4-2 桐生地区:桐生市天神町1-5-1 昭和地区:前橋市昭和町3-39-22 TEL (027) 220 - 7170 FAX(027) 220 - 7184 [email protected] 総合情報メディアセンターWebサイト http://www.media.gunma-u.ac.jp/ ○Microsoft Office 2007 講習会 日 時 2010年 8月 24,25,27,9月 7,8,9,14,15,16日 13:00~17:00 場 所 本館ラーニングルーム 担 当 情報企画グループ (内線7188, [email protected]) 対 象 本学教職員 内 容 Word 2007 / Excel 2007 / PowerPoint 2007 の基礎 ○診療サポートツール DynaMed トライアル 日 時 2010年12月31日(金) まで 場 所 http://www.ebsco.co.jp/medical/dynamed/ (PC, PDA, iPhone 対応) 対 象 医師,医療従事者 内 容 EBM(科学的根拠に基づく医療)実践支援ツールの試用 ○全学Gmailユーザーズグループ オフラインミーティング 日 時 2010年9月13日(月) 16:00~17:00 場 所 荒牧センター1F会議室 対 象 全学Gmail利用者 内 容 移行や利用についての個別相談,利用者同士の情報交換 ○桐生地区メールサービスの統合化サーバへの移行 日 時 2010年8月3日 12:00~ 対 象 メールアドレスに 「eng」 が入っている利用者 内 容 http://k.itc.media.gunma-u.ac.jp/user/mail/ (学内限定アクセス) 大学情報データベースの「カイゼン」進行中 総合情報メディアセンターでは,本学の教 アルを参照いただけるようになりました。加 育研究情報を網羅した「大学情報データベー えて,新機能が追加されたらすぐにマニュ ス アルをアップデートできるようになりました。 (http://univ-db.media.gunma-u.ac.jp)」を 平成19年度に構築し,運用しています。今年 3. 授業データのインポート:教務システムから 度の教員評価を進めるにあたり,次のような機 のインポートを2009年度まで行いました。 能の追加,ユーザビリティの改善を行いました 4. 部局固有の評価事項への対応:入力事項 のでご紹介します。 のカスタマイズを行いました。部局固有の 1. 共有項目の詳細表示:論文や講義データ 事項は入力基準が複雑ですので要項を熟 を他の方と共有している場合,誰と共有し 読され入力をお願いします。 ているかが詳細画面と確認画面に表示さ 5. GAIRとの連携:群馬大学学術情報リポジト れるようになりました。加えて,共有項目を リGAIR (http://gair.media.gunma-u.ac.jp/) 更新しようとすると他のユーザに影響があ の各コンテンツにおける「著者名」が大学 ることが表示されます。これらの改善は多く 情報データベースの「プロフィール」とリンク の先生方からご要望いただいていたもの するようになりました。このことにより,研究 で,本 デ ー タ ベ ー ス 構 築 の 最 大 の モ チ 業績ならびに研究者情報へのアクセシビリ ベーションである「共著論文問題の解決」 テ ィ が 向 上 し ま し た (GAIR に は 月 平 均 をより進めるものとなります。 20,000件ていどの全世界からのアクセスが 2. マニュアルの刷新:構造化HTMLを作成で きるシステムでマニュアルを再作成しまし た。この変更により,様々な環境からマニュ あります)。 「カイゼン」を進めた本データベースを研究 業績の管理にぜひご利用ください。 他の方と共有して いる項目が分かり やすく表示される ようになりました。