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資料3 「大都市圏整備法に基づく政策区域制度の見直しの方向について」 参考資料 国土交通省国土計画局 大都市圏計画課 (1) 政策区域制度の意義・概要 (背景) • 既成市街地等 • 近郊整備地帯等 …既成市街地等の近郊でその無秩序な市街地化を防止するため、計画的に市街地を整備し、あわせて緑 地を保全する必要がある区域 都市開発区域 …既成市街地への産業及び人口の集中傾向を緩和し、首都圏の地域内の産業及び人口の適正な配置を 図るため、国土交通大臣が工業都市、住宅都市その他の都市として発展することを適当として指定する区域 • …産業及び人口の過度の集中を防止し、かつ都市の機能の維持及び増進を図る必要がある市街地の区域 ○首都圏(昭和32年12月~) ○近畿圏(昭和40年5月~) ○中部圏(昭和43年11月~) 1 (1) 政策区域制度の意義・概要 (背景) 政策区域の指定の経緯(首都圏) 指定に当たっての当時の考え方 指定の経緯(新規、追加のみ) ①人口密度:50人/ha以上 ②DID人口率:80%以上 ③DID面積率:40%以上 ○昭和32年に指定 ○昭和47年、武蔵野市を全域に拡大 近郊整備地帯 ①東京都区部への通勤・通学人口 依存率3%以上 ②人口増加率が国勢調査前期比0.1%以上 ③東京からおおむね50km圏 ④地方公共団体からの要望 ⑤平坦地であり、かつ、今後の進展が見込まれ る ○昭和41年近郊整備地帯指定 ○平成2年、嵐山町・富里町等4区域で拡大 都市開発区域 ○拠点性に関する基準 ア 人口5万人以上 イ 就従比1.0以上 ○昭和41年筑波等4地区を指定 ○昭和42年鹿島追加 ○昭和45年2区域追加 ○昭和48年2区域追加 ○平成2年本庄追加 既成市街地 ウ 一人当たりの卸売販売額 が北関東4県の平均以上 エ 一定の地方支分部局を有する オ 他の都市と一定の距離 ○相当規模の工業用地が得られる 等 2 (1) 政策区域制度の意義・概要 (大都市圏の集中抑制・分散に係る政策区域の措置) 首都圏の政策区域に関する諸制度の概要 都市計画 既成市街地 ○都道府県が 定める都市計 画の範囲の拡 大 (用途地域等) 工業団地 財特 ○事業用資産の買換特例<追出 > ○都道府県が 定める都市計画 の大臣同意 ○事業所税 ○線引き義務 ○開発許可の 規模要件の厳 格化 近郊整備地帯 ○工業団地造成 事業に係る市街 地開発事業等予 定区域に関する 都市計画 ○都府県に対す る起債充当率の かさ上げ ○市街化区域 内農地に対す る宅地並み課 税 ○中高層耐火 共同住宅建設 のための土地 等の買換・交換 特例 ○都府県に対す る利子補給 ○市町村に対す る補助率のかさ 上げ 都市開発区域 税制 ○事業用資産の買換特例<受入 > ○固定資産税、不動産取得税の 不均一課税に伴う地方交付税に よる減収補てん措置 ○特別土地保有税の非課税 ※ このほか、首都高の高速道路の範囲は、首都圏整備計画に即して国土交通大臣により指定される。(高速道路株式会社法第5条第3項) 3 (1) 政策区域制度の意義・概要 (大都市圏の集中抑制・分散に係る政策区域の措置) 近畿圏の政策区域に関する諸制度の概要 都市計画 既成都市区域 ○都道府県が 定める都市計 画の範囲の拡 大 (用途地域等) 工業団地 財特 ○事業用資産の買換特例<追出 > ○都道府県が 定める都市計画 の大臣同意 ○事業所税 ○線引き義務 ○開発許可の 規模要件の厳 格化 近郊整備区域 ○工業団地造成 事業に係る市街 地開発事業等予 定区域に関する 都市計画 ○都府県に対す る起債充当率の かさ上げ ○市街化区域 内農地に対す る宅地並み課 税 ○中高層耐火 共同住宅建設 のための土地 等の買換・交換 特例 ○都府県に対す る利子補給 ○市町村に対す る補助率のかさ 上げ 都市開発区域 税制 ○事業用資産の買換特例<受入 > ○固定資産税、不動産取得税の 不均一課税に伴う地方交付税に よる減収補てん措置 ○特別土地保有税の非課税 4 (1) 政策区域制度の意義・概要 (大都市圏の集中抑制・分散に係る政策区域の措置) 中部圏の政策区域に関する諸制度の概要 都市計画 ※名古屋市 の一部の区 域 ○都道府県が 定める都市計 画の範囲の拡 大 (用途地域等) 財特 ○事業用資産の 買換特例<追出 > ○都道府県が 定める都市計画 の大臣同意 ○線引き義務 都市整備区域 ○開発許可の 規模要件の厳 格化 税制 ○都府県に対する起債充当率の かさ上げ ○事業所税 (政令指定都 市として指定) ○市街化区域内 農地に対する宅 地並み課税(市の 区域) ○中高層耐火共 同住宅建設のた めの土地等の買 換・交換特例 ○都府県に対する利子補給 ○市町村に対する補助率のかさ 上げ 都市開発区域 ○事業用資産の買換特例<受入> ○固定資産税、不動産取得税の不均 一課税に伴う地方交付税による減収 補てん措置 5 (1) 政策区域制度の意義・概要 (政策区域制度の成果) 東京、大阪における人口の推移 (百万人) (百万人) 40 30% 16% 20 18 35 25% 30 14% 16 12% 20% 25 14 10% 12 20 15% 東京特別区 東京圏 〃全国シェア 15 8 10% 10 5% 5 8% 10 大阪市 関西圏 〃全国シェア 6 0% 1920 1930 1940 1950 1960 1970 1980 1990 2000 ※東京圏:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県 4% 4 2% 2 0 6% 0 0% 1920 1930 1940 1950 1960 1970 1980 1990 2000 ※関西圏:京都府、大阪府、兵庫県、奈良県 資料)総務省統計局「国勢調査報告」 6 (1) 政策区域制度の意義・概要 (政策区域制度の成果) 三大都市圏・政策区域における人口の推移 首都圏 (百万人) 45 首都圏合計 政策区域計 既成市街地 近郊整備地帯 都市開発区域 近畿圏 (百万人) 中部圏 近畿圏合計 政策区域計 既成都市区域 近郊整備区域 都市開発区域 (百万人) 25 25 20 20 15 15 10 10 5 5 中部圏合計 政策区域計 都市整備区域 都市開発区域 40 35 30 25 20 15 10 5 0 0 0 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 7 (1) 政策区域制度の意義・概要 (政策区域制度の成果) 政策区域別製造品出荷額の推移 首都圏 (兆円) 既成市街地 近郊整備地帯 近畿圏 都市開発区域 (兆円) 既成都市区域 近郊整備区域 中部圏 都市開発区域 (兆円) 70 35 40 60 30 35 50 25 40 20 30 15 20 10 10 10 5 5 0 0 0 都市整備区域 都市開発区域 30 25 20 1971 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2003 15 1971 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2003 1971 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2003 8 (1) 政策区域制度の意義・概要 (政策区域制度の成果) 政策区域別第二次産業就業者数の推移 首都圏 近畿圏 中部圏 (百万人) (百万人) 4 3 (百万人) 3 2 2 1 1 3 2 1 0 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 既成市街地 近郊整備地帯 都市開発区域 0 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 既成都市区域 近郊整備区域 都市開発区域 0 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 都市整備区域 都市開発区域 9 (1) 政策区域制度の意義・概要 (政策区域制度の成果) 全国及び大都市中心部の工場立地件数の推移 [千件] 東京・神奈川・大阪・兵庫(旧制限区域を含む都府県) 全国 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 1974 1976 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 資料) 経済産業省経済産業政策局地域経済グループ地域経済産業政策課「工場立地統計調査」 10 (2) 政策区域制度見直しの方向 (人口減少) 地方圏から三大都市圏への人口流入は、1961年の65.1万人をピークに収束傾向にあり、2004年には8.8万人まで減少 している。 工場等立地規制 (転入超過数:万人) 都市開発区域の指定開始 40 37.7万人 30 20 21.1万人 東京圏 (2004年) 業務核都市指定 近郊整備地帯指定 関西圏 10 10.1万人 (東京) 0.8万人 (名古屋) -2.1万人 (関西) -8.8万人 (地方) 6.3万人 0 名古屋圏 -10 -20 -30 -40 地方圏 -50 -60 -70 1954 -65.1万人 59 地方圏からの転出超過ピーク(1961年) 64 69 74 79 (年) 84 89 94 99 2004 11 (2) 政策区域制度見直しの方向 (人口減少) 首都圏の人口、自然増減、社会増減の推移 首都圏の人口推計 (千人) 45,000 ①43,188千人 ①41,888千人 ②42,874千人 ②41,166千人 ③41,811千人 ③38,902千人 (千人) 400 H17:42,372千人 ① 42,500 ★ ② 40,000 ③ 第五次首都圏基本計画に おける推計値 H23:41,900千人(ピーク) H27:41,800千人 37,500 35,000 30,000 27,500 300 250 200 推計に用いた移動率 ①東京集中型 東京圏の転入超過数が最大(地方圏の転出超過数が最大) であった年を含む1986~1988年の移動率を将来にわたって 固定 ②直近移動率固定型 直近年(2002年~2004年)の移動率を将来にわたって固定 ③地方分散型 東京圏が転出超過(地方圏が転入超過)であった年を含む 1993~1995年の移動率を将来にわたって固定 32,500 350 ★ 150 100 50 0 25,000 社会増減 22,500 20,000 昭和 60 自然増減 62 H元 3 5 7 9 11 13 15 17 22 27 32 37 -50 -100 42 (年) 資料:国勢調査及び10月1日推計人口(総務省)、都道府県別将来推計人口(国立社会保障・人口問題研究所) 及び国土交通省国土計画局資料より作成 (注)首都圏=東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県及び山梨県の1都7県 12 (2) 政策区域制度見直しの方向 (人口減少) 東京圏内の人口推計 4,000 3,500 3,000 3,180 3,258 3,342 3,447 3,496 3,518 3,512 3,479 3,419 2,500 東京圏計 2,000 都区部 1,500 都心8区 1,000 500 816 797 813 848 860 866 866 861 849 135 128 133 144 148 151 152 152 151 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H32 H37 H42 0 国勢調査、都道府県別将来推計人口及び国土計画局資料より作成 直近年(2002年~2004年)の移動率を将来にわたって固定して推計 13 (2) 政策区域制度見直しの方向 (人口減少) ③23,101千人 ①23,056千人 ②22,878千人 近畿圏の人口推計 (千人) 24,000 H17:23,581千人 ③21,344千人 ①21,253千人 ②20,828千人 (千人) 140 23,500 120 23,000 100 22,500 80 第5次近畿圏基本整備計画 における推計値 H19:23,670千人(ピーク) H27:23,440千人 22,000 60 21,500 ③40 21,000 ①20 推計に用いた移動率 ①東京集中型 東京圏の転入超過数が最大(地方圏の転出超過数が 最大)であった年を含む1986~1988年の移動率を将来 にわたって固定 ②直近移動率固定型 直近年(2002年~2004年)の移動率を将来にわたって 固定 ③地方分散型 東京圏が転出超過(地方圏が転入超過)であった年を含 む1993~1995年の移動率を将来にわたって固定 20,500 20,000 19,500 19,000 社会増減 自然増減 60 62 H元 3 5 7 9 11 13 15 17 27 ② 0 -20 -40 -60 37 昭和 (年) 資料:国勢調査及び10月1日推計人口(総務省)、都道府県別将来推計人口(国立社会保障・人口問題研究所) 及び国土交通省国土計画局資料より作成 (注)近畿圏=京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県、三重県、福井県の2府6県 14 (2) 政策区域制度見直しの方向 (人口減少) 近畿3県内の人口推計 3000 2500 2303 2,330 2,443 2,447 2,418 2,373 2,314 2,242 2,160 2000 1500 1674.2 1,683 1,700 1,705 近畿圏計 1,687 1,658 1,619 1,572 1,517 1000 500 近畿3県計 大阪市 262.4 260 260 263 259 254 246 238 230 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H32 H37 H42 0 国勢調査、都道府県別将来推計人口及び国土計画局資料より作成 直近年(2002年~2004年)の移動率を将来にわたって固定して推計 15 (2) 政策区域制度見直しの方向 (既成市街地と近郊整備地帯の区域設定) 既成市街地及び周辺部の人口密度変化<首都圏> 昼間人口 夜間人口 資料)総務省統計局「国勢調査報告」 1970年 1970年 2000年 2000年 16 (2) 政策区域制度見直しの方向 (既成市街地と近郊整備地帯の区域設定) 既成市街地及び周辺部の人口密度変化<首都圏> 1960年 人口密度(人/ha) ①国分寺市~市川市~船橋市 既成市街地 300 275 250 225 200人/ha 200 175 150 125 100人/ha 100 75 ・60年は都区部にて300人/haを越え る区も存在したが、以後郊外部への 人口分散が進み、過密は緩和された。 2005年には、区部で100~200ha程度 に緩和されている。 ・既成市街地外を含め、広範囲に密 度が平準化した様子がわかる。 50 25 0 国 分 寺 市 2005年 小 金 井 市 武 三 蔵 鷹 野 市 市 武 蔵 野 市 杉 並 区 中 野 区 人口密度(人/ha) 新 宿 区 文 京 区 台 東 区 墨 田 区 江 戸 川 区 市 川 市 船 橋 市 既成市街地 200人/ha 200 市川市 ① 国分寺市 175 150 船橋市 125 100人/ha 100 75 断面ライン 50 25 注)図中緑色の網掛けは、200人/haを越えるエリア。 0 国 分 寺 市 小 金 井 市 武 三 蔵 鷹 野 市 市 武 蔵 野 市 杉 並 区 中 野 区 新 宿 区 文 京 区 台 東 区 墨 田 区 江 戸 川 区 市 川 市 船 橋 市 資料)人口:総務省統計局「国勢調査報告」(2005年は要計表)、面積:行政区 域面積 17 (2) 政策区域制度見直しの方向 (既成市街地と近郊整備地帯の区域設定) 既成市街地及び周辺部の人口密度変化<首都圏> 1960年 300 275 ②越谷市~横浜市~鎌倉市 既成市街地 人口密度(人/ha) 越谷市 ② 250 225 200人/ha 200 175 150 125 川崎市 100人/ha 100 横浜市 75 50 鎌倉市 25 0 越 谷 市 2005年 草 加 市 川 口 市 足 立 区 北 区 豊 島 区 文 京 区 新 宿 区 渋 谷 区 人口密度(人/ha) 目 黒 区 大 田 区 川 崎 市 鶴 見 区 神 奈 川 区 西 区 南 区 磯 子 区 戸 塚 区 鎌 倉 市 断面ライン 既成市街地 200 200人/ha 175 注)川崎市:1960年時点は政令市ではないため、 市全体合計値を掲載。 150 125 100人/ha 100 75 横浜市栄区:1986年に戸塚区から分区したた め、1960年時は戸塚区のデータを掲載。 図中緑色の網掛けは、200人/haを越えるエリ ア。 50 25 資料)人口:総務省統計局「国勢調査報告」 (2005年は要計表)、面積:行政区域面積 0 越 谷 市 草 加 市 川 口 市 足 立 区 北 区 豊 島 区 文 京 区 新 宿 区 渋 谷 区 目 黒 区 大 田 区 中 原 区 幸 区 鶴 見 区 神 奈 川 区 西 区 南 区 磯 子 区 栄 区 鎌 倉 市 18 (2) 政策区域制度見直しの方向 (既成市街地と近郊整備地帯の区域設定) 昼夜間人口密度の比較<首都圏> 昼間人口 450 425 ①国分寺市~市川市~船橋市 既成市街地 人口密度(人/ha) 400 ・首都圏においては、都心部(豊島区、文 京区、新宿区、渋谷区、台東区)及び横 浜市都心部(西区)で昼間人口密度が 200人/haを大きく超える。 375 350 325 300 275 250 225 200 200人/ha 175 ・一方、既成市街地外においては、昼夜間 人口密度の格差はそれほど大きくない。 150 125 100 100人/ha 75 50 25 0 国 分 寺 市 夜間人口【再掲】 小 金 井 市 武 三 蔵 鷹 野 市 市 武 蔵 野 市 杉 並 区 中 野 区 人口密度(人/ha) 新 宿 区 文 京 区 台 東 区 墨 田 区 江 戸 川 区 市 川 市 船 橋 市 市川市 ① 国分寺市 既成市街地 200 200人/ha 175 船橋市 150 125 100 100人/ha 断面ライン 75 50 25 注)図中緑色の網掛けは、200人/haを越えるエリア。 0 国 分 寺 市 小 金 井 市 武 三 蔵 鷹 野 市 市 武 蔵 野 市 杉 並 区 中 野 区 新 宿 区 文 京 区 台 東 区 墨 田 区 江 戸 川 区 市 川 市 船 橋 市 資料)人口:総務省統計局「国勢調査報告」(2005年は要計表)、 面積:行政区域面積 19 (2) 政策区域制度見直しの方向 (既成市街地と近郊整備地帯の区域設定) 昼間人口密度の変化(1975年→2000年)<主要町丁目> 千代田区内神田3丁目 1,808人/ha→1,048人/ha 千代田区大手町1丁目 2,061人/ha→1,761人/ha 千代田区丸の内1丁目 1,224人/ha→839人/ha 千代田区霞ヶ関1丁目 1,063人/ha→1,241人/ha 中央区八重洲1丁目 1,789人/ha→1,460人/ha 中央区銀座4丁目 1,626人/ha→1,204人/ha 港区西新橋1丁目 2,319人/ha→1,645人/ha 港区浜松町1丁目 1,033人/ha→913人/ha 資料)総務省統計局「国勢調査報告」 20 (2) 政策区域制度見直しの方向 (既成市街地と近郊整備地帯の区域設定) (万人) 東京都区部における昼間人口の推移 1,200 1129万人 1125万人 1073万人 1,000 23区(除都心9区) 800 600 75年から76万 人増加後、33 万人減少 552万人 519万人 400 476万人 都心9区(除都心3区) 267万人 200 234万人 227万人 0 1930 1940 1947 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 都心3区 75年から40万 人増加後、33 万人減少 (年) 注)都心3区:千代田・港・中央 都心9区:千代田・港・中央・新宿・品川・渋谷・豊島・文京・目黒 枠内は1975年、1990年、2000年の人口 資料)東京都 21 (2) 政策区域制度見直しの方向 (既成市街地と近郊整備地帯の区域設定) 既成市街地及び周辺部の人口密度変化<近畿圏> 昼間人口 夜間人口 1970年 2000年 注)昼間人口は2000年値、夜間人口は2005年値。吹き出しについては、メッシュデータ(2005年値)より抽出。 1970年 2000年 資料)総務省統計局「国勢調査報告」 22 (2) 政策区域制度見直しの方向 (既成市街地と近郊整備地帯の区域設定) 既成市街地及び周辺部の人口密度変化<近畿圏> 1960年 325 人口密度(人/ha) 泉大津~京都市 既成都市区域 既成都市区域 300 275 250 225 京都市 200人/ha 200 175 150 125 100人/ha 100 75 大阪市 50 25 0 泉大津市 泉 大 津 市 2005年 高 石 市 堺 市 住 吉 区 阿 倍 野 区 天 東 王 成 寺 区 区 城 東 区 守 口 市 寝 屋 川 市 高 槻 市 島 大 長 向 本 山 岡 日 町 崎 京 市 町 市 南 区 下 中 上 京 京 京 区 区 区 左 京 区 200 175 人口密度(人/ha) 既成都市区域 既成都市区域 200人/ha 150 125 100人/ha 100 75 断面ライン 50 25 0 泉 大 津 市 高 石 市 堺 市 住 吉 区 阿 倍 野 区 天 東 王 成 寺 区 区 城 東 区 守 口 市 寝 屋 川 市 高 槻 市 島 大 長 向 本 山 岡 日 町 崎 京 市 町 市 南 区 下 中 上 京 京 京 区 区 区 左 京 区 注)図中緑色の網掛けは、200人/haを越えるエリア。 資料)人口:総務省統計局「国勢調査報告」(2005年は要計表)、 面積:行政区域面積 23 (2) 政策区域制度見直しの方向 (既成市街地と近郊整備地帯の区域設定) 既成市街地及び周辺部の人口密度変化<中部圏> 夜間人口 1970年 昼間人口 2000年 注)昼間人口は2000年値、夜間人口は2005年値。吹き出しについては、メッシュデータ(2005年値)より抽出。 1970年 2000年 資料)総務省統計局「国勢調査報告」 24 (2) 政策区域制度見直しの方向 (近郊整備地帯・都市開発区域への支援措置) 近郊整備地帯・都市開発区域等におけるインフラ整備 《道路改良率》 《下水道普及率》 ○ 首 都 圏 (%) (%) (㎡/人) 80 60 12 60 8 40 40 6 4 20 20 全国 三大都市圏 地方圏 近郊整備地帯・都市開発区域 全国 三大都市圏 地方圏 近郊整備地帯・都市開発区域 1980 1985 1990 1995 2000 2005 0 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2 0 (%) (%) (㎡/人) 80 60 12 1970 60 40 1980 1985 1990 1995 2000 2005 1985 1990 1995 2000 2005 1985 1990 8 40 6 20 4 全国 三大都市圏 地方圏 近郊整備区域・都市開発区域 全国 三大都市圏 地方圏 近郊整備区域・都市開発区域 20 0 1980 1985 1990 1995 2000 2005 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2 0 1970 (%) (%) (㎡/人) 80 60 12 60 40 1975 1980 全国 三大都市圏 地方圏 都市整備区域・都市開発区域 10 8 40 6 20 4 全国 三大都市圏 地方圏 都市整備区域・都市開発区域 全国 三大都市圏 地方圏 都市整備区域・都市開発区域 20 0 1975 全国 三大都市圏 地方圏 近郊整備区域・都市開発区域 10 0 ○ 中 部 圏 全国 三大都市圏 地方圏 近郊整備地帯・都市開発区域 10 0 ○ 近 畿 圏 《1人当たり都市公園面積》 1980 1985 1990 1995 2000 2005 0 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2 0 1970 1975 1980 1995 2000 (資料出典)《下水道普及率》下水道統計、《道路改良率》《都市公園面積》都市計画年報(国土交通省)より国土交通省作成 2005 25 (2) 政策区域制度見直しの方向 (近郊整備地帯・都市開発区域への支援措置) 首都圏都市開発区域における下水道普及率の推移 (総人口に占める下水道処理区域内人口の割合) 70% 1980 1990 2000 60% 50% 40% 30% 20% 10% 本庄 秩父 熊 谷 ・深 谷 太 田 ・館 林 前 橋 ・高 崎 桐生 栃木 大田原 小山 佐 野 ・足 利 宇都宮 土 浦 ・阿 見 筑波 石岡 水 戸 ・日 立 鹿島 古 河 ・総 和 下 館 ・結 城 0% (資料出典)下水道統計より国土交通省作成 26 (2) 政策区域制度見直しの方向 (近郊整備地帯・都市開発区域への支援措置) 首都圏都市開発区域における汚水処理基盤の状況(平成16年)(総 人口に占める処理人口の割合) 100% 80% 下水道・コミュニ ティプラント・合併 浄化槽3種合計 の全国平均 71.4% 60% 40% 20% 全 国 首都圏 甲府地区 本庄地区 秩父地区 熊 谷 ・深 谷 地 区 桐生地区 太 田 ・館 林 地 区 前 橋 ・高 崎 地 区 大田原地区 小山地区 栃木地区 佐 野 ・足 利 地 区 宇都宮地区 下 館 ・結 城 地 区 筑波地区 古 河 ・総 和 地 区 土 浦 ・阿 見 地 区 鹿島地区 水 戸 ・日 立 地 区 0% 非水洗 単独浄化槽 合併浄化槽 コミュニティプラント 公共下水道 「日本の廃棄物処理」(環境省廃棄物・リサイクル対策部)により国土交通省作成 27 (2) 政策区域制度見直しの方向 (近郊整備地帯・都市開発区域への支援措置) 太田・館林地区における汚水処理基盤の状況 太田・館林地区における人口の推移と将来推計 100% 80% 非水洗 単独浄化槽 合併浄化槽 コミュニティプラント 公共下水道 60% 40% 20% 千代田町 400 尾島町 350 明和町 300 板倉町 邑楽町 250 新田町 太 田 ・館 林 地 区 邑 楽 町 大 泉 町 千 代 田 町 明 和 町 板 倉 町 新 田 町 尾 島 町 館 林 市 大泉町 150 館林市 100 太田市 50 0 1980念 栃木地区における汚水処理基盤の状況 100% 60% 40% 20% 栃木地区 都賀町 岩舟町 藤岡町 大平町 栃木市 非水洗 単独浄化槽 合併浄化槽 コミュニティプラント 公共下水道 1990年 2000年 2010年 2020年 2030年 栃木地区における人口の推移と将来推計 千 人 80% 0% 450 200 太 田 市 0% 千 人 450 400 350 都賀町 300 岩舟町 250 藤岡町 200 大平町 150 栃木市 100 50 0 1980年 1990年 2000年 2010年 2020年 2030年 注)国勢調査及び国立社会保障・人口問題研究所資料を基に国土計画局が作成 28 (2) 政策区域制度見直しの方向 (近郊整備地帯・都市開発区域への支援措置) 国庫補助かさ上げ(市町村事業)額の推移 20,000 18,000 16,000 国庫補助かさ上げ額 (首都圏) 国庫補助かさ上げ額 (近畿圏) 国庫補助かさ上げ額 (中部圏) 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 平 成 14 平 成 16 平 成 10 平 成 12 平 成 8 平 成 4 平 成 6 平 成 2 昭 和 61 昭 和 63 昭 和 57 昭 和 59 昭 和 55 昭 和 51 昭 和 53 昭 和 47 昭 和 49 昭 和 45 0 昭 和 41 昭 和 43 (単位:百万円) 14,000 29 (2) 政策区域制度見直しの方向 (近郊整備地帯・都市開発区域への支援措置) 財政上の特別措置による国庫補助かさ上げ額 首都圏 近畿圏 中部圏 (十億円) (十億円) (十億円) 3.0 3.0 3.0 都市公園 河川 保育所 ごみ・し尿 幼稚園 義務教育学校 下水道 街路 道路(補助) 住宅地区改良 公営住宅 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 (5) 0.0 (9) 2.5 (46) 2.5 (45) 2.0 (38) 2.0 (33) 1.5 (30) (44) 1.5 (36) 1.0 (40) (25) (23) (18) (16) 0.5 (9) (11) H11 H12 H13 H14 H15 (38) (24) 0.5 0.0 H10 1.0 H10 H11 H12 H13 H14 H15 (年度) (年度) 0.0 H10 H11 H12 H13 H14 H15 (年度) 注)この期間、財特適用施設のうち、港湾、中央卸売市場については適用実績はない。 (数字)は、財特適用市町村の数。 30 (2) 政策区域制度見直しの方向 (近郊整備地帯・都市開発区域への支援措置) 都市開発区域の不均一課税に伴う減収補てん措置 実績の推移 350,000 首都圏 近畿圏 中部圏 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 17 15 13 11 9 7 5 3 平 元 62 60 58 56 54 52 50 48 46 44 0 昭 42 (単位:千円) 300,000 ※対象地域は三大都市圏の都市開発区域 出典:総務省調べ 31 (2) 政策区域制度見直しの方向 (近郊整備地帯・都市開発区域への支援措置) 財政上の特別措置を受けた市町村における 国庫補助かさ上げ額※の標準財政規模に占める割合(H15年度) 【首都圏】 ※補助のかさ上げ率は、平成18 年度に引き下げられた。 現在の 基準によれば、より小さい値とな る。 栃木市 0.4% 岩舟町 0.6% 明和町 0.5% 藤岡町 0.9% 茨城町 1.7% 伊奈町 0.8% 国庫補助かさ上げ額 標準財政規模 0.5未満 0.5 ~ 1.0 ~ 1.5 ~ 2.0以上 (%) 1.0 1.5 2.0 32 (2) 政策区域制度見直しの方向 (近郊整備地帯・都市開発区域への支援措置) 財政上の特別措置を受けた市町村における 国庫補助かさ上げ額の標準財政規模に占める割合(H15年度) 【近畿圏】 ※補助のかさ上げ率は、平成18 年度に引き下げられた。 現在の 基準によれば、より小さい値とな る。 (旧)南条町 1.5% (旧)島ヶ原村 3.7% (旧)阿山町 1.4% (旧)大山田村 1.4% 国庫補助かさ上げ額 王寺町 2.8% 標準財政規模 (旧)青山町 1.8% 0.5未満 0.5 ~ 1.0 ~ 1.5 ~ 2.0以上 (%) 1.0 1.5 2.0 33 (2) 政策区域制度見直しの方向 (近郊整備地帯・都市開発区域への支援措置) 財政上の特別措置を受けた市町村における 国庫補助かさ上げ額の標準財政規模に占める割合(H15年度) 【中部圏】 ※補助のかさ上げ率は、平成18 年度に引き下げられた。 現在の 基準によれば、より小さい値とな る。 虎姫町 1.8% (旧)本巣町 3.0% 輪之内町 1.8% 国庫補助かさ上げ額 標準財政規模 (旧)海津町 2.6% 0.5未満 0.5 ~ 1.0 ~ 1.5 ~ 2.0以上 (旧)美里村 4.1% (%) 1.0 1.5 2.0 (旧)御薗村 1.4% 34 (2) 政策区域制度見直しの方向 (近郊整備地帯・都市開発区域への支援措置) 首都圏等財特制度(昭和41年)によるかさ上げ調整率の見直し (平成18年度から2カ年) かさ上げ額 関係市町村が行う事業について、その負担額が標準財政規模の1/10を超える 場合、下により、国の負担額を引き上げる。 引上率 =1+(0.25× 市町村の超過負担額の一部※ )× 調整率 市町村の標準負担額 ※当該市町村が行った対象事業全ての負担額の合計のうち、標準負担額(標準財政規模の1/10)を超える額 調整率 =0.15+0.85× 0.72-当該市町村の財政力指数 0.72-関係市町村のうち最低の財政力指数 見直し内容 0.1へ変更 0.9へ変更 ・財政力指数が低い市町村でなければ、調整率が大きく低下 ・試算上、総額で1割強のかさ上げ額の縮減がなされることとなる。 ・昭和51年以降5年ごとの制度延長のうち、5回目の見直し(縮減) 35 (2) 政策区域制度見直しの方向 (近郊整備地帯・都市開発区域への支援措置) 工業(場)等制限法等の廃止経緯 工業(場)等制限法 新産法 工特法 <平成14年7月廃止> <平成13年4月廃止> <平成13年4月廃止> 工業再配置促進法 <平成18年4月廃止> 制 定 首都圏:昭和34年3月 近畿圏:昭和39年7月 昭和37年5月 昭和39年7月 昭和47年6月 目 的 工業等制限区域について、 工場及び大学等の新設及 び増設を制限し、既成市街 地への産業及び人口の過 度の集中を抑制(首都圏) ・大都市における人口及び産業 の過度の集中を防止 ・地域格差の是正 ・地方の開発発展の中核とな る新産業都市の建設を促進 工業の立地条件がすぐれ、 投資効果も高いと認められ る地域について、 工業の基盤となる施設その 他の施設を整備することによ り、工業の発展を促進 過度に工業が集積している 地域から集積の程度が低い 地域への工場の移転及び当該 地域における工場の新増設の 環境の整備を推進し、 工業の再配置を促進 対 象 地 域 ・首都圏:既成市街地 ・近畿圏:既成都市区域 ・国土交通大臣の指定 (道央、八戸等15地域) ・国土交通大臣の指定 (鹿島、東駿河湾等6地域) ・移転促進地域:既成市街地、 既成都市区域、旧名古屋市 ・誘導地域:27道県の全域、 並びに茨城県、栃木県等の一 部の市町村 ・一定規模以上の工場及び 大学の新設・増設の禁止 (都県知事許可) ・財政特例(地方債の利子補給、国の負担割合の特例) ・不均一課税に対する地方交付税による減収補てん措置 ・特定の事業用資産の買換特例 ・特別土地保有税の非課税 ・移転促進地域内にある工場 を誘導地域に移転した者に係 る不均一課税に対する地方交 付税による減収補てん措置 ・製造業からサービス業へのシ フト、産業のグローバル化等の 産業構造の変化、少子化の進 行等の社会経済情勢変化 ・環境に係る諸制度が充実し、 既成市街地への産業・人口の 集中防止のための手段として の有効性・合理性が希薄 ・制度創設以来40年近くが経過し、この間サービス業をはじめ とする第3次産業のシェアが顕著に拡大し、素材型製造業の シェアは著しく低下するなど産業構造が変化。 ・企業活動のグローバル化が急速に進展し、企業は国の内外 を問わず工場立地に最適な土地を求める状況にあることなど 社会経済環境が大きく変化したことから、道路、港湾等の産業 インフラを整備して重厚長大型産業を誘致するという制度創設 時における意義が失われつつある。 ・企業が海外も含めて立地場 所を選択する時代に変化。い かに国内立地を推進するかが 課題。 ・日本国内における工業再配 置という発想が現下の経済実 態に合わなくなった。 ・工配法と対になって考えられ ていた工業等制限法が廃止 制 度 廃 止 理 由 36 (2) 政策区域制度見直しの方向 (近郊整備地帯・都市開発区域への支援措置) 産業部門別就業人口の推移 総数 〔百万人〕 第1次産業 第2次産業 第3次産業 70 60 50 40 30 20 10 0 1953 1957 1961 1965 1969 1973 1977 1981 1985 1989 1993 1997 2001 資料)総務省統計局「国勢調査報告」 より作成 37 (2) 政策区域制度見直しの方向 (近郊整備地帯・都市開発区域への支援措置) 製造業海外生産比率の推移 35 30 (%) 25 20 15 10 海外進出企業ベース 5 国内全法人企業ベース 2005 2004 2003 2002 2001 2000 1999 1998 1997 1996 1995 1994 1993 1992 1991 1990 1989 1988 1987 1986 1985 1984 1983 0 (年度) 注)国内全法人ベースは新算出方法(現地法人(製造業)売上高/現地法人(製造業)売上高+国内法人(製造業)売上高×100)に基づく。 2001年度に業種分類の見直しを行ったため、2000年以前の数値と断層が生じている。 資料)経済産業省「我が国企業の海外事業活動」、「海外事業活動基本調査結果」ほか 38 (2) 政策区域制度見直しの方向 (緑地保全) 首都圏近郊緑地保全制度の総括 1.近郊整備地帯における緑地減少 ・データ比較※が可能な昭和52年から平成9年ま での 20年間に、近郊整備地帯(7,277km2)にお いて、約10.9%の緑地が減少した。 ※国土計画局作成「国土数値情報」より 2.近郊緑地保全区域における緑地の状況 ・これまで指定された保全区域(ほとんどが昭和4 0年代前半に指定。合計15,763ha)における緑 地等の減少※は、平成12年までの26年間に、約 4.3%。 ※国土地理院細密数値情報と航空写真より大都市圏計画課算出 3.保全区域、関連規制による成果 ・区域指定に伴う行為規制(届出・勧告)は緩やか なものであるが、特別保全地区の指定、調整区域 内開発に関する基準設定(神奈川県)の効果、トラ スト、保安林指定等、都県・地元自治体の個別の 取組と相まって、緑地面積の減少は緩やかであっ た。 39