「リゾートウエディングに関する調査について（概要）」（PDF：459KB

沖縄リゾートウエディングに関する調査について
沖縄ミニ経済レポート vol.4
20140918定例記者会見
沖縄総合事務局総務部
調査趣旨
リゾートウエディングは、国内・海外のリゾート地で行われる結婚式のことで、国内では、沖縄県をはじめ、北海道、軽井沢
（長野県）、海外ではハワイ、グアムなどが有名どころとなっています。
沖縄県文化観光スポーツ部観光振興課の統計においては、「沖縄リゾートウエディング」（※）は、統計を取り始めた平成１１
年の実施組数２００組から平成２５年には１０，９２１組となり、目標の１０，５００組を達成し、順調に推移しています。
一方で、我が国における婚姻件数は、少子化による若年層の減少等を背景に、減少傾向を示しています。
沖縄総合事務局では、我が国の婚姻件数が減少傾向にあるなか、「沖縄リゾートウエディング」の課題等を把握し、その持続
的な発展に向けた調査を行いました。
（※）「沖縄リゾートウエディング」とは、県外及び海外に在住する新郎新婦が、挙式、披露宴、フォトウエディングなどで来県し結婚式を行うウエディ
ングスタイルのこと。
ＷＥＢによるアンケート調査結果概要
【リゾートウエディングの検討状況】
・リゾートや観光地で挙式を挙げてみたいと思ったきっかけは、「挙式サービス事業会社のＷＥＢサイト」が最も多く、実際に、リゾートウエディングを検討する際、式場の情報源とし
て「結婚情報誌」「式場のＷＥＢサイト」が多く利用されています。
決定要因
0%
20%
40%
60%
80%
・リゾートウエディンを検討し始めた時期は、「挙式の６～８ヶ月前」が最も多く、挙式の場所につ
挙式の費用が安い（交通費を除く）
21.6
いては、約４割の方が「沖縄でのリゾートウエディング以外は考えていなかった」となっています。
挙式に要する交通費・宿泊費等の費用が安い
10.4
・国内の他の観光地では北海道、軽井沢（長野県）、海外ではハワイ、グアムがリゾートウエディ
施設が充実している
17.7
ングのライバルとしてあげられています。
要望に対して柔軟に対応してもらえる
12.9
・沖縄での挙式決定要因としては、「リゾート気分を楽しめる」が最も多くなっています。
接客のスタッフの対応が良い
9.5
挙式の場所の検討状況
0%
20%
滞在中、参列者も楽しめる
40%
沖縄でのリゾートウエディング以外は
考えていなかった
60%
80%
100%
41.3
沖縄のブランドイメージが高い
27.2
リゾート気分を楽しめる
38.8
65.8
気候がよい
自分の地元での挙式
29.9
配偶者の地元での挙式
31.1
挙式後の観光（新婚旅行）が楽しめる
17.2
44.9
挙式後の免税店での買い物が楽しめる
5.8
挙式後の免税店以外での買い物が楽しめる
5.6
沖縄での思い出・思い入れがある
国内の他の観光地でのリゾートウエディング
23.1
海外の他の観光地でのリゾートウエディング
34.5
海が見えるところで挙式できる
以前、沖縄での式に参列してよかった
25.5
52.2
5.6
日本語が通じる
21.1
配偶者の意向
その他
1.0
(n=412)
14.1
両親や親族の勧め
その他
【挙式状況及び挙式後の沖縄旅行（新婚旅行）】
・挙式形態は「式のみ」「式と披露宴」が半々で、挙式スタイルは「チャペルウエディング」が大半を占めています。
・新郎新婦の滞在日数は平均４．９日間で、１週間以上滞在している方もいます。
・参列者の数は平均２５．４人、挙式費用は平均１５５万円となっています。
・約９割の方が挙式後に沖縄旅行（新婚旅行）をしており、平均の旅行日数は３．５日間、旅行費用は３１．７万円となっています。
100
9.5
4.9
(n=412)
【ＷＥＢによるアンケート調査について】
（１）調査期間 平成26年6月27日(金)～28日(土)
（２） 調査対象 標本数412
（沖縄県外在住で、沖縄でリゾートウエディングを挙式
したことがある方で20歳以上の男女（該当者数））
なお、本調査は、(株)ケー・シー・エスに委託して実施。
沖縄リゾートウエディングに関する調査について
沖縄ミニ経済レポート vol.4
20140918定例記者会見
沖縄総合事務局総務部
【リゾートウエディングの満足度】
【リゾートウエディングによる波及効果】
・「とても満足」「やや満足」を合わせて94.4％が満足しています。 ・挙式者の約６割が、挙式以降も
・将来、お祝い事（結婚記念日、子 ・知人へ「沖縄リゾートウエディング」
・挙式形態別では、新郎新婦、参列者ともに「式と食事会」「式
を勧めてみたいと思っている方は、
どもの誕生日、退職祝い等）を沖
沖縄を訪問しています。
と披露宴」の満足度が高く、挙式スタイル別では「チャペルウエ
縄でしてみたいと思っている方は、 「とても思う」「やや思う」を合わせて
挙式以降の沖縄への訪問回数
約８割となっています。
ディング」の評価が高くなっています。
「とても思う」「やや思う」を合わせ
て約８割となっています。
・不満な点として、新郎新婦からは「天候の悪さ」「本土の代理
沖縄リゾートウエディングの知人へ
1回
店と沖縄の式場の連携不足」など、参列者からは「料理やドリ
の勧誘意向
沖縄での祝い事の実施意向
20.4%
ンクの味」「式と披露宴の待ち時間の長さ」「空港からの移動」と
あまり思わない
まったく思わない
あまり思わない
まったく思わない
沖縄には行って
なっています。
1.5%
1.0%
挙式スタイル別の満足度
とても満足
0%
やや満足
20%
チャペルウエディン
グ
ビーチウエディング
琉球結婚式
どちらともいえない
40%
60%
65%
38%
29%
やや不満
80%
とても不満
100%
32%
42%
57%
いない
42.0%
14%
2% (n=53)
(n=7)
4.4%
どちらとも
いえない
12.1%
3回
9.7%
2% (n=342)
19%
2回
14.8%
4回
5回 3.4%
6回 4.1%
(n=412)
0.5%
※「8回」、「9回」の該当者はなし。
10回以上
3.9%
7回
1.2%
0.7%
どちらとも
いえない
16.5%
とても思う
41.0%
とても思う
47.3%
やや思う
35.4%
やや思う
40.0%
(n=412)
(n=412)
沖縄リゾートウェディング協会会員に対する調査結果概要
リゾートウエディングを取り巻く環境について
「おきなわファミリー婚」とは、
・県内のリゾートウエディング取扱事業者は、進展する少
7
結婚式を挙げていないカッ
6
子高齢化による若年人口の減少、未婚率の上昇や挙式
6
プルの方とご家族に結婚式
5
しない婚姻者の増加など国内におけるウエディングを取
4
と家族旅行を兼ねて絆を深
3
2
り巻く環境が厳しくなっていることに対して危機感を感じて
める旅とセレモニーを想い出
2
1
0
0
0
います。
に、旅行がてら普段着でで
0
きる挙式スタイルのこと。
・写真にこだわりの強い外国からのお客さん向けの「フォ
と
や
あ
感全
ど
い
感
感
感
て
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ま
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え
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トグラファー指名制度」や旅行がてら普段着でできる「お じ も
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【沖縄リゾートウェディング協会会員に対する調査について】
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きなわファミリー婚」など、新たなニーズに対する取り組み い 危
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も
協会会員企業（４２社）のうち、ウェディングプロデュースやホテルを運営する９社に
る
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感
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い を
が展開されています。
対して、沖縄リゾートウエディングの現状や挙式者のニーズ等について調査を実施。
【沖縄リゾートウエディングの持続的な発展に向けて】
沖縄は、国内におけるリゾートウエディングの地として認知度が高く、また、「リゾート気分を楽しめる」という魅力を有していることが、沖縄リゾートウエディング
の実施組数が継続して増加してきた要因と考えられます。婚姻件数が減少していく中、持続的な発展に向けては、次のことが大事です。
・リゾートウエディングの地としての沖縄の魅力を引き続きＰＲしていくこと
・新郎新婦と綿密な打ち合わせを行い、新郎新婦や参列者の挙式、披露宴とその後の旅行に対する要望をよく聞き取り、より魅力のある商品づくりを行うこと
・ 参列者からの不満点（空港からの移動など）を踏まえた参列者の満足度を高める取組みの検討
また、今後、リゾートウエディング地間競争の激化が予想されることから、リゾートウエディングの差別化を図る必要があると考えられます。その一つとして、ア
ンケートにおいて、「将来、お祝い事を沖縄で行いたい」との意向が８割を超えていることからも、生涯にわたって、お客様との関係性の構築（木婚式、錫婚
式、･･･、金婚式）を図っていくことが、沖縄観光の永続的な発展につながると思料されます。