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緑内障診断支援プレミアムソフトウェア

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緑内障診断支援プレミアムソフトウェア
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緑内障診断支援プレミアムソフトウェア
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視神経乳頭緑内障解析
BMO-MRW
(Bruch’
s Membrane Opening Minimum Rim Width)
緑内障は、視神経細胞が何らかの原因でダメージを受け傷つき、視野が狭くなる病気です。
その視神経細胞は乳頭縁に
集約され、ブルッフ膜の開口部を通って眼外に出てくるため、乳頭縁における視神経線維層厚を正確に測定することは、
緑内障の診断に非常に有効な手法です。
従 来この 視 神 経 乳 頭 縁 は 眼 底 写 真 により位 置と形 状を判 断してきました。
しかし、Spectral Domain Optical
Coherence Tomography(SD-OCT)の登場により、
ブルッフ膜の開口部と眼底カメラから判断された乳頭縁との間には
ズレがあることが明らかになりました。ハイデルベルグ エンジニアリング社と Claude F. Burgoyne 先生、Balwantray
C. Chauhan 先生等の研究グループにより、視神経乳頭縁をブルッフ膜の開口部と定義した方が、理論的、かつ臨床的に
も都合が良いと多数報告されています 1) 2)。
そこで、ハイデルベルグ エンジニアリング社のスペクトラリス OCT に搭 載される緑 内 障 診 断 支 援ソフトウェア GMPE
(Glaucoma Module Premium Edition)は、乳頭部における OCT 画像からブルッフ膜開口端を自動認識し、その箇所
における視神経線維層の最小厚を自動で測定、レポートすることができます。
これにより、乳頭部におけるより正確な視神経
線維層厚を測定することができます。
さらに、正常眼データとの比較結果をレポートする機能も有しているため、従来よりも
一層正確な緑内障診断支援を行なえます。
なお、既に白人正常眼データは搭載されていますが、日本人正常眼データは
近日リリース予定です。
また、本ソフトウェアは Software Version 6.0 以上で動作可能です。
IR画像
眼底カメラ画像
症例1
従来の眼底カメラ画像から求められた視神経乳頭縁
(Disc Margin / DM)を緑色の点●で、SD-OCT 画像から
スペクトラリスにより自動検出されたブルッフ膜開口端(Bruch’
s
Membrane Opening / BMO)を赤い点●で表わしています。
DM と BMO の位置が乳頭縁全周に渡って大きく異なっている
事が分かります。
ブルッフ膜
RPE +
Pigment
on BM
SD-OCT B-Scan画像
BMO
DM
Border
tissue
脈絡膜
強膜
症例2
SD-OCT 画像において、従来方法で定義され
た視 神 経 乳 頭 縁における視 神 経 線 維 層の水
平方向厚を緑色線で、SD-OCT 画像から得ら
れたブルッフ膜開口端における視神経線維層
の水平方向厚を赤色線で表わしています。本ソ
フトウェアは図中で黄色線で示された、ブルッフ
開口端(BMO)からの視神経線維層の最小厚
さ(MRW / Minimum Rim Width)を自動計
算しレポートします。他の定義に比べて、乳頭部
を通過する視神経線維層の本来の厚さを正確
に捉えていることが分かります。
視神経乳頭における BMO-MRW 解析結果例
APS(Anatomic Positioning System)
で決められた乳頭中心において、24 本の
放射状 OCT スキャンが行われ、自動で
BMO-MRW を検出します。その結果を
正常眼データと比較します。
正常眼データの分布と比較し、5%以上
の厚さがある場合には正常範囲(緑)に、
1%から 5%の範囲の場合にはボーダー
ライン(黄色)に、1%よりも薄い場合には
正常範囲外(赤)に分類します。
緑:正常範囲内
黄:ボーダーライン
赤:正常範囲外
Anatomic Positioning System (APS) のコンセプト
Version 6.0 にユニークな Anatomic Positioning System(APS)
を搭載しました。
この APS は GPS のようなナビゲー
ションシステムで、中心窩とブルッフ膜開口端(BMO)中心の構造上不動のランドマーク 2 箇所を使い、眼底の位置を特定
します。
これらのランドマークは初めの APS スキャンで自動認識されます。
このスペクトラリス独自の APS を患者個々の情報
として登録し、その後検査を行う度にその登録された APS 情報と、Fovea to-Bruch’
s Membrane Opening (FoBMO)
中心軸に沿ったスキャンから得られた画像が照合され正確な位置合わせを行います。
それによって、データ解析に必要な
一貫性のある正確なスキャンを可能にします。
さらに、APS が画像取得時に患者頭部の傾きとねじれを補正し、常に正確
で解剖学的に正しい診断支援情報を提供します。
症例3 中心窩の位置認識が不正確であった場合
FoBMO角度:2°
の場合
FoBMO角度:−18°
の場合
スペクトラリス OCT の APS が無い場合は、毎回の検査で中心窩を正確に認識することが難しくなります。
その場合、
上記例の様に FoBMO 中心軸がずれたままスキャンが行われ正常眼データと比較されますので、誤った分類結果が
レポートされてしまう場合があります。
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GMPE は RIM における BMO-MRW 解析、乳頭周辺の RNFL(Retinal Nerve Fiber Layer / 網膜神経
線維束)解析、それから黄斑部における後極部非対称性解析(Posterior Pole Asymmetry Analysis /
PPAA)を全て Fovea to Bruch’
s Membrane Opening 中心軸に沿って連続的に行うことが可能で、全て
APS を使用した自動アライメントが行われます。
この自動化された緑内障診断支援ソフトウェアは、緑内障の早期
検出と病変管理に有用です。
GCL 解析 / 10 層自動セグメンテーション
Version 6.0 に、網膜の OCT 画像を
以下に示す 10 層に自動セグメンテー
ションできる機能が追加されました。こ
の 機 能 に よ り、左 図 の 様 に GCL
(Ganglion Cell Layer / 神経節細胞
層)のみの自動分離が可能になりました。
視 野に異常がでる前の極早 期 緑 内 障
眼における網膜 菲薄化評価において、
GCL は GCC(Ganglion Cell
Complex)に比べてより正確な評価が
行えるという報告があります 3)。
・Retina
・RNFL
・Ganglion Cell Layer
・Inner Plexiform Layer
・Inner Nuclear Layer
・Outer Plexiform Layer
・Outer Nuclear Layer
・Ret. Pigment Epithelium
・Inner Retinal Layers
・Photoreceptors
参考文献
1. Chauhan BC, O’ Leary N,AlMobarak FA et al. Enhanced Detection of Open-angle Glaucoma with an Anatomically Accurate Optical Coherence
Tomography-Derived Neuroretinal Rim Parameter. Ophthalmology. 2013 Mar;120(3):535-43
2. Chauhan BC, Burgoyne CF. From Clinical Examination of the Optic Disc to Clinical Assessment of the Optic Nerve Head: A Paradigm Change.
Am J Ophthalmol. 2013 Aug;156(2):218-227.e2.
3. Noriko Nakano, Masanori Hangai, Nagahisa Yoshimura et al. Macular Ganglion Cell Layer Imaging in Preperimetric Glaucoma with Speckle
Noise-Reduced Spectral Domain Optical Coherence Tomography. Ophthalmology. 2011 Dec;118(12):2414-26
仕様及び外観は、改良の為予告なしに変更する場合があります。
製造販売元
総発売元
R
製造元 Heidelberg
Engineering GmbH, Heiselberg, Germany
3ULQWHGLQ-DSDQ
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