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英語プレゼンテーション動画データベースの構築

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英語プレゼンテーション動画データベースの構築
Kobe University Repository : Kernel
Title
英語プレゼンテーション動画データベースの構築
とWebアプリケーションpresentation DBの開
発(Development of a Web-based Presentation
Database for English Language Learning)
Author(s)
高橋, 義人 / 加藤, 雅之 / 柏木, 治美
Citation
神戸大学国際コミュニケーションセンター論集,4:93103
Issue date
2007
Resource Type
Departmental Bulletin Paper / 紀要論文
Resource Version
publisher
DOI
URL
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/81000969
Create Date: 2017-03-31
英語 プ レゼ ンテー シ ョン動画デー タベースの構築 と We
b
アプ リケー シ ョン p
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o
nDB の開発
高橋義人 1、加藤雅之2、柏木治美3
は じめに
本学国際 コミュニケーシ ョンセ ンターでは、2005年度か ら 2007年度にかけて、文部科
学省現代的教育ニーズ取組支援プログラム 「
PEP コース導入による先進的英語教育改革 :
神戸か ら始 まる新 しい大学英語教育のスタンダー ド」4に取 り組 んでい る。 これ は、PEP
(
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l Eng
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)
、すなわち英語によるプ レゼ ンテーシ ョン能力 に主眼
をおいた総合的な取 り組みである。2年間の準備期間を置いて、実際の授業は 2007年度後
期か ら開始 され た。 当セ ンターメデ ィア研究部門では、授業お よび 自習 として参照できる
材料 として、英語プ レゼンテーシ ョンの動画データベースを構築すべ く、2005年 よ り積極
的に動画収集 を行 ってきた。主な撮影は、プ レゼンテーシ ョンセ ミナー5修了発表会 に実施
しているが、年 に数回ネイテ ィブ ・ス ピーカーの講師 を招 き、プ レゼ ンテーシ ョン、イ ン
タビュー、デ ィベー トな どの実演 を収録す るほか、企業に訪 問 し、 ビジネスの現場 にお け
るプ レゼ ンテーシ ョンの撮影 も行 っている6。本論ではこのデータベースの開発 の詳細お よ
び、その教育的意義 と活用法について詳述す る。
1. データベースの開発
データベース構築の流れ
データベース構築にかかる基本作業は以下の 2点である。
1 神戸大学国際 コミュニケーシ ョンセ ンター技術補佐員
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神戸大学国際 コミュニケーシ ョンセ ンター教授 ma
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3 神戸大学国際 コミュニケーシ ョンセ ンター准教授 k
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@ko
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u.
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4 詳 しくはプログラムホームページ h
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ml参照.また
2006年 3月、
本デー タベースのプロ トタイプの開発過程 については同プ ログラム報告書 (
2007年 3月) を参照。
6 本学の学生、教職員を対象 とした公開セ ミナー。1クラス 5人の少人数制で、英語 プ レゼ
ンテーシ ョンの基礎技術習得 を 目ざす。講師はネイテ ィブ ・ス ピーカー。週 1回 40分、計
4回の レッスン修了後に発表会があ り、受講生は 3分間のプ レゼ ンテー シ ョンを披露す る。
62
007年 1
1月現在、
データベースに収録 されているプ レゼ ンテーシ ョンの動画は 661本、
48本、ネイテ ィブ ・ス ピーカー31
1本、社会人 2
プ レゼンター ごとに内訳を見ると、学生 3
本である。
2
- 93-
高林
義人
加藤
雅之
柏木治美
1
. 動画収集
2. 関連情報の収集
1.動画収集
実際の撮影 にはデ ジタル ビデオカメラを利用 している。記録 メデ ィアは mhiDV。撮影
後、編集用 コンピュータに MPEG2形式で動画ファイル を保存す る。取 り込んだ動画ファ
イルか ら不要な部分 を除去 し、プ レゼ ンテーシ ョンごとにファイル を分割。動画はイ ンタ
ーネ ッ ト経 由で配信す るので、W
ファイル に変換 してお く。
動画収集作業はおおむね以上の通 り7である。
2.関連情報の収集
構築す るのは動画デー タベースであるが、動画 フアイ′
しの収集以外 にも、関連す るテキ
ス ト情報 は必須である。プ レゼ ンテーシ ョンのカテ ゴ リー分類や、 トピック、キーポイン
トな ど拾い出 しの作業8が不可欠 になる。また、コンテンツ充実のためには、プ レゼ ンテー
シ ョンの トランスク リプ トも用意す ることになる。
これ ら下準備 の終了後、動画 ファイル はス トリー ミング ・サーバにア ップ ロー ドし、収
集 した関連情報は適宜デー タベース ・サーバに登録す る。以上がデータベース構築の大ま
かな流れである。
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nDBの開発
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o
nDBは、上記動画データベースを扱 うWe
bアプ リケーシ ョンであるOイ ン
b ブラウザの基
ターネ ッ トを介 して どこか らでもデータベースにアクセス可能であ り、We
本操作だけで簡単に扱 える We
bサー ビスを 目標 に開発 を進 めている0
サーバ構成
pr
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o
nDB はサーバ ・クライアン ト方式のサー ビスであ り、データベースを格納す
bページを提供す るサーバ9
、動画 を配信す るサーバ 10の 3種 を必要 とす る。
るサーバ、We
7 文章にす るとわずか数行程度であるが、実際の作業には膨大な時間がかかる。
8 実際には、加工済みの動画 ファイル を見なが らの手作業になる。ただ し、作業効率が悪い
ため、修了発表会のプ レゼ ンターには、トピックとキーポイン トの提出をお願い している。
今回の設計では、
データベース・
サーバ とWe
bサーバは、いわゆる LAW (
Li
nux+Apac
he
+MySQL+PHPl
な どの軽量言語]
)
構成の Li
nuxサーバ上で稼動 しているoLAMP構成は、
無償 ソフ トウェアで構築可能で、ハー ドウェアの動作スペ ックも低 く、イ ンス トールな ど
も容易なため、導入 コス トが抑 えられ るD実際、実験用サーバは数年前の古いマシンを再
利用 している。
1
0 ス トリー ミング ・
サーバは、別 Wi
ndo
wsサーバ上で稼動 している。動画のス トリー ミン
bサーバで も実行可能であ り、あえて別サーバ を立てず、 1台のサーバ構成で
グ配信 は We
9
-9
4-
英 語 プレゼンテーション動 画 データベ ースの構 築 とWe
bアプリケーションpr
es
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i
onDBの 開発
一般 的 に、ユーザが直接デー タベース ・サーバにア クセスす ることはまず あ り得 ない。
専用 ソフ トウェアを利用 して通信す ることもあるが、pr
es
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i
o
nDB では、We
bペー ジ
bペー ジを提供す るのが We
bサーバ の
のイ ンター フェースがユーザの窓 口となる.その We
役割である.ユーザが触れ る We
bページは、規模 によっては静的に用意 して もよい 11。 し
か し頻繁 に更新 され るデー タベースを扱 う We
bサー ビスでは、通例、サーバ上のプ ログラ
ムが動的に生成す る12。
pr
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s
e
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i
onDBのコンテ ンツ利用においては、カテ ゴ リー選択画面、トピック選択画面、
ク リップ再生画面の 3 ステ ップで表示 され る。各段階にお けるユーザのク リック操作 に応
じ、デー タベー ス ・サーバ に問い合 わせ 、最新 の情報 を取得 し結果 を表示す る。 ク リップ
再生画面では、ス トリー ミング ・サーバか ら動画デー タが配信 され る0 (
図 1参照)
図 1サーバ構成概念図
クライア ン ト動作要件
pr
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i
o
nDB は、We
bアプ リケーシ ョンなので、 クライア ン ト ユーザは、少 な く
bプ ウラザを用意 しなければな らない。 また、プ レゼ ン
ともインターネ ッ ト接続環境 と We
テー シ ョンの動画は
W
ファイル をス トリー ミング配信 してい るので、クライア ン トの
も運用可能である。 しか し、負荷分散 の意味で も、専用のス トリー ミング ・サーバが稼動
してい ることが望ま しいo
ll ク リップ数が 2桁前半程度 の開発 当初 は、サーバ ・サイ ド・プログラムを用いず 、実際
bペー ジを手書 き していた0
に We
1
2 今回は軽量言語 の P
HPで実装 してい るが、同様 の機能 は Pe
r
lや Ruby、Javaな どさま
ざまな言語で実装可能であ り、開発言語 に捕われ る必要がない ことも記 してお く。
-9
5-
高林
機器 には W
義人
加藤
雅之
柏木治美
ファイル を再生できる環境 が必須である。
これ らの要件 を踏 まえると、クライアン ト・ユーザの利用す る機器 としてはパー ソナル ・
ndo
ws系 OSであれ ば、標準で動作環境
コンピュー タ (
以降 PC と省略)が望ま しい 13 Wi
.
を満 た してい るので、特 に設定をす る必要 もない 14。 Ma
c系
O
Sの場合、標準構成 では W
ファイル を再生で きないので、Qui
c
kTi
mePl
aye
rのプラグイ ン15を別途イ ンス トール しな
けれ ばな らないが、設定後 は動作す る16。
pr
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onDBの機能 とユーザ ・グルー プ
pr
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s
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o
nDB の利用可能 な機能 は、ユーザ ・グループによって異なる.学習者ユーザ、
スタ ッフ ・ユーザ、管理者ユーザの 3つのグループに分かれ、順 に多 くの ことができるよ
う設計 されてい る。最 も権限の小 さい学習者ユーザは、コンテ ンツ利用のみに制限 され る。
スタ ッフ ・ユーザ と管理者ユーザは、 コンテ ンツ編集機能 とユーザ管理機能 も利用 で きる
が、管理者ユーザの権限のほ うが 強 い 17。
コンテ ンツ利用
利用者 は We
bラウザを起動 した後、pr
es
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i
onDB にアクセス し、アカウン ト18とパ
ス ワー ドを入力 して ログイ ンす るo最初 の画面はプ レゼ ンテー シ ョンのカテ ゴ リー一覧で
ある。好 きなカテ ゴ リー を選 んでク リックす る と、 トピック一覧の画面 に進む。 見たいプ
レゼ ンテー シ ョンの トピックを選択 しク リックす ると、ク リップ再生の画面に移 る。 (
図 2
参照)
カテ ゴ リー、 トピック選択 のや り直 し等で 3 つの画面を行 き来す る場合 は、画面上部 に
基本操作 は一般的な We
b
あるナ ビゲーシ ョンバー 19の該 当す る リンクをク リックす るな ど、
1
3 近年 、い くつかの携帯電話や ゲーム機 な ど、 これ ら必須要件 を満たす機種 も存在す る。
ただ し、動作検証できないのが現状であ り、 これ らの機器 については、動作す ることもあ
る、 とい う記述 に とどめる。
1
4 ただ し、I
nt
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r
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r(
以降 I
E と省略)以外 の We
bブラウザ を利用す る場合 は、
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r
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oXで利用す る場
f
プラグイ ンを追加 しなけれ ばな らない こともある。 た とえば Mo
r
aの場合、プラグイ ンのイ ンス トール
合 、プラグイ ンのイ ンス トールが必要 となる。 Ope
は不要である。
1
5 Ma
c系
用の Wi
ndo
wsMe
di
aPl
aye
rも存在す るが、すでに開発終了 してか ら久 しく、
ファイルの再生 には Qui
c
kTi
me
今後ア ップデー トされ る予定 もない。開発元 も、W
i
p4Macの利用 を推奨 してい るO実際、Mac用 Wi
ndo
wsMe
di
a
Pl
aye
rのプ ラグイン、Fl
Pl
aye
rで動作検証 してみたが、pr
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i
o
nDBで動画 を再生す ることはできなかった。
1
6 ただ し、動画再生までに若干時間がかか る。
1
7 た とえば、スタ ッフ ・ユーザが管理できるのが学習者ユーザまでだが、管理者ユーザは
スタ ッフ ・ユーザの管理 も行 える。
1
82
007年 1
1月現在 、当セ ンター教職員、PEP コース受講学生、お よび 当センターによ り
許 可 を受 けた者 にのみアカ ウン トを配布 してい る。
1
9 利用者 の利便性 を考 えて配置 してい るが、当然、We
bブラウザの 「
進む ・戻 る」の操作
で もかまわない。 また、 ログア ウ トや 、パ スワー ド変更 もここか ら行 うことができる。
O
S
- 96-
英語 プレゼンテーション動 画データベースの構 築 とWe
bアプリケーションpr
es
ent
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i
onDBの開発
ページの閲覧 と特 に変わ らない。 ただ し、ク リップ再生 中の画面では、 リンクのク リック
以外 にも機能があるので補足を加 える。
ク リップ再生 中の画面構成 は、大きく左右 に分割 され る。左半分が動画、右半分がテキ
ス ト情報の表示である。テキス ト情報 も大別す ると、キーポイ ン ト表示20と トランスク リプ
ト表示21の 2種類に分類 され る。これ らテキス ト情報は同時に表示 されないので、利用者 は
必要に応 じて切 り替 えることができる。切 り替 え操作 は動画 を表示す るプ レイヤーの下に
あるコン トローラーで行 う。
コン トロー ラーにはこの表示切 り替 えボタンのほかに、ポイ ン トごとのボタンも配置 し
ている。 ポイ ン ト・ボタンは、ク リックす ると該 当す るテキス トをハイ ライ ト表示22す る。
Wi
ndo
wsの I
E を利用 している場合 に限 り、連動 してク リップの再生位置 も移動す る23 ち
0
なみにコン トロー ラーのボタン操作は通常のク リックとは異な り、画面遷移 24も しなければ、
動画 も途切れ ない25
。
以上が pr
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nDB のコンテンツ利用法である。基本操作はク リックだけであ り、
必要以上に リンクやボタンも配置 していないので、操作 に戸惑 うこともない と考 え られ る。
利用者 にはコンテンツによ り注力できるよ う、シンプルな作 りを心がけ開発 してい る。
2
0 キーポイ ン トをはっき りと提示す ることで、学習者がプ レゼ ンテーシ ョン構造を容易 に
把握できるもの と期待 しての機能である。ただ し明確なキーポイ ン トがないプ レゼ ンテー
npr
e
par
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nと表示 され る。
シ ョンや、情報収集作業が追いついていない場合 には、i
21 トランスク リプ ト表示は英語表現の確認 な どに役立つ と期待 して実装 した機能である。
ただ し、書き起 こし作業には時間がかかるため、準備 できていない ものについては切 り替
えボタンが表示 されない仕組みになっている。
22 キーポイ ン ト、 トランスク リプ トの どち らを表示 していても機能す る。
23 動的に AS
X ファイル を生成す るな どの方法で、別の We
bブラウザであって も同様 の機
E と比べ、ク リップ再生までにかかる時間が (
特に Mac系
能は実現可能である。ただ し I
OSの場合)長過 ぎることな どか ら、実装を断念 した。
24 通常、リンクをク リックす ると、データをダウンロー ドし We
bブラウザ上に新 しいペー
ジを描画す るO この現象 を画面遷移 と呼ぶo ク リップ再生中の操作では、画面遷移 によっ
て作業が中断 されない ような設計 を施 している。
ク リックとい う行為で能動的に関わることで、 コンテ ンツを受動的に利用す るよりも学習
意欲 ・効果 にもつながると考 えられ るが、ク リックのたびに作業が中断 されていては集 中
力 も削がれ、意欲 も効果 もかえって半減 しかねない。特に動画が千々に途切れていては、
利用者のス トレスは高まる一方である0
25 ただ し I
E は頭だ し機能 を有す るので、当然、一瞬だが動画が途切れ る。
-9
7-
高棟
義人
加藤
雅之
柏 木 治美
恥
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魂如.
図 2pr
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nDB の流れ とク リップ再生 中の We
bブラウザ画面 (
Wi
ndo
ws版 Fi
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x)
管理 ツール
スタ ッフ以上のユーザ には、 コンテ ンツ編集機能 とユーザ管理機能 の専用 ツール を用意
している26
。
コンテ ンツ編集 ツール では、プ レゼ ンテー シ ョンの トピック、キーポイ ン トの修正、カ
テ ゴ リーの追加変更27な どがで きる。編集作業の効率 を高めるために、デー タの変更な ど、
サーバ との通信 はバ ックグラウン ド処理 28され る。
ユーザ管理 ツール では、ユーザの新規登録 、登録抹消、パス ワー ドの初期化 29がで きる
。
26 We
bベースでの管理 はセ キュ リテ ィ上の問題 が多 く、特に管理者権 限を悪用
され ると、
システムその ものが機能 しな くなる恐れ もある。管理者専用 ツール の多 くは、運用段階で
の実装 を見合 わせ てい るO実際、管理者権 限の必要な操作は、管理者 (
兼開発者)がデー
タベース ・サーバ に直接 アクセス して実行 している。
27 仕様 上、ひ とつ のプ レゼ ンテーシ ョンが複数のカテ ゴ リーに属 して もかまわない。 ただ
し、デー タベース構築 の下準備段階においては、主た るカテ ゴ リー をひ とつ決定す るに と
どま るため、追加編集機能 を設 けた。
28 ク リップ再生画面のコン トロー ラー操作 と同 じく画面遷移 しない。画面上には、いわゆ
る送信 ボタンもな く、入力欄 の値 を変更 しフォーカスをはずす だけで、変更内容 はサーバ
に送信 され る0
29 パ ス ワー ドを平文のままデータベースに登録す ると、セキュ リテ ィ ・レベルが著 しく低
- 98-
英語 プレゼンテーション動 画データベ ースの構 築 とWe
bアプリケーションpr
es
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i
onDBの 開発
管理 ツールは、コンテンツ利用 よ りもさらに単純明快な操作性 を実現すべ く30、開発 を進 め
ている。
ユーザ を新規登録す るには、別途登録 リス トを用意 し、フォームか らサーバ にア ップ ロ
ー ドして登録す る。 リス トファイル は登録す るアカ ウン トを列挙す るだけの極 めて単純な
構成である31。登録抹消は、ユーザアカ ウン トの一覧か ら該 当す るアカ ウン トにチェ ック し、
フォームを送信す るだけで実行可能である。パスワー ドの初期化 も登録抹消 と手順 は同様
である。
通例、登録 ・抹消作業は、年度末や年度初 めな ど、多忙 な時期 と重なることが多い。 ま
た、パスワー ドの紛失や、変更 ミスな どの理 由にログイ ンできないユーザは、後 を絶 たな
い。管理 ツールの単純明快 さは、スタ ッフの負担 を軽減す ることに役立っ もの として、開
発 を進めてい る。
以上が英語プ レゼ ンテーシ ョンの動画データベース構築 と We
bアプ リケーシ ョン開発の
概要である。学習者の英語プ レゼ ンテーシ ョン能力向上の一助 となれば幸いであるO
2. 本データベースの教育的意義と効果的な活用法
(1)英語プ レゼ ンテーシ ョンの構成要素
プ レゼ ンテーシ ョンを成功 させ るためには、広義のコミュニケーシ ョン能力、すなわち、
文法的能力 (
Gr
ammat
i
c
alc
ompe
t
e
nc
e
)、談話能力 (
Di
s
c
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s
eC
Ompe
t
enC
e
)、社会言語
能力 (
Soc
i
o
l
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ngui
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i
cc
ompe
t
e
nc
e
)
、方略的言語能力 (
St
r
at
eg
i
cc
ompe
t
enc
e
)
に加 えて、相
手を説得す るとい う実践的な 目的を遂行す るための技術が必要にな る。そのためには、そ
れぞれの技術が密接 に連携 し、全体 としての有機性 を確保 しつつ最大の効果 をあげる必要
がある。 また、プ レゼ ンテーシ ョンでは不特定多数 に向けてのメ ッセー ジとい うよ りは、
特定の興味や関心を備 えた比較的少数の聴衆 を相手 にす ることが多いため、プ レゼ ンテー
シ ョンの性格 に合 わせ て、常に聴衆 を念頭 においたパ フォーマンスが求 め られ る。その意
味で行われ る文脈 によって、プ レゼ ンテーシ ョンには さま ざまな異なるアプ ローチが要求
され るといえるo (
多用途性)また、立論 の斬新 さや論理一貫性 だけでな く、声、話 し方、
es
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i
onDB では保存す る前に暗号化 してい るので、仮に直接デー タベースを
下す る。pr
参照 した としても解読はできない。 したがって、管理者であってもパスワー ドの照会がで
きないため、一旦初期化 して再発行す る形 をとる0
3
0 通例、ユーザの登録 ・
抹消作業は、年度末や年度初 めな ど、繁忙期 に重なることが多 く、
また、パス ワー ドの紛失、変更 ミス等の理 由でログイ ンできないユーザは後 を絶たないO
スタッフの負担 を少 しでも減 らすために、単純明快 さが大いに役立っ と期待 してい る。
31 アカ ウン ト以外の項 目も追加可能だが、書式が複雑 になるため、 リス トファイル作成時
の ミスが多発す る。書式の簡略化は、 リス ト作成の煩わ しさを抑 えるとともに、エ ラー処
理の開発 コス ト大幅削減にもつながる。
19
9-
高林
義人
加藤
雅之
柏 木治美
服 装 、 ジ ェスチ ャー、視聴 覚機器 の使用 な ど、視覚 ・聴 覚的効果 に よって もそ の成否 が大
き く左右 され るのがプ レゼ ンテー シ ョンの特性 であるO (
マル チ メデ ィア性)
こ うしたプ レゼ ンテー シ ョンの総合 メデ ィア としての特性 は、英語教授 の観 点か らみ る
と、準備段 階 での資料収集 お よび文献調査 において高度 な英 文読解力 が求 め られ るこ とは
言 うまで もな く、先 の 4種類 の コ ミュニケー シ ョンスキル は も とよ り、英語 固有 の発音 、
文 法 、パ ラグラフ ・ライテ ィング、論理性 、文 アクセ ン ト ・リズムな どの総体 と して とら
え る こ とがで き る。 さらに、聴衆 を前 に して話す こ とので きるメンタ リテ ィの養成 とい う
側 面 も看過す るこ とはできない
(2) 多用途性 とマル チ メデ ィア性
本 デー タベ ー スでは、下記 の よ うに、主 に学生 に よるプ レゼ ンテー シ ョンを中心 に様 々
な ジャンル 、お よび トピックを収録 してい る。 (
数字 はテーマの数)
pr
es
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o
n
占い(
3
)音 楽 (
2
4
)科学 (
1
5
)家族 (
4
)学校 (
2
6
)環境 (
4
8
)季節 (
3
)教育 (
4
8
)芸術 (
4
)健康 (
31
)
仕 事(
1
4
)自然 (
2
7
)社 会 (
1
0
7
)趣 味 (
9
)ジェスチ ャー (
2
)睡眠 (
6
)ス ピーチ (
4
)スポー ツ(
3
3
)
住 まい (
9
)政 治 (
2
3
)大 学 (
3
7
)食 べ物 (
4
2
)人物 (
8
)動物 (
1
0
)乗 り物 (
31
)フ ァ ッシ ョン(
5
)
文化 (
1
6
)本 (
l
l
)マナー (
1
0
)旅行 (
1
2
)学生生活 (
4
6
)海外 生活 (
3
)留学 (
4
)外 国語 (
3
7
)経 済
(
1
2
)哲 学 (
1
0
)宗教 (
7
)テ ク ノ ロジー (
21
)映画 (
7
)地域 (
3
9
)た ば こ(
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3
)子 ども(
1
)テ レビ
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)携 帯電話 (
8
)ビジネスプ レゼ ン(
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自己紹介 (
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2
)アイ スブ レー カー (
4) クラスイ ン トロダ クシ ョン(
7)学会 イ ン トロダ クシ ョ
ン(
7) ビジネ スイ ン トロダ クシ ョン(
3
)ジェスチ ャー (
1
0
)ス ピーチ(
4)デ ィベー ト(
4)
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一般 面接 (
3)交換留学 (
2) ビジネ ス (
3
)TV シ ョー (
6)
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社会(
7
)美 容 (
1
)政治 (
4
)地 域 (
2
)教 育 (
3
)テ レビ(
1
)乗 り物 (
1
)テ ク ノ ロジー (
1
)音 楽 (
1
)
外 国語 (
0)スポー ツ(
2) 自然 (
1
)子 ども(
1
)
た とえば 「
学生生活」 のプ レゼ ンテー シ ョンで は、
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など4
6本 のプ レゼ ンテー シ ョンが収録 され てい る。身近 な家族 、趣 味、社会 生活 か ら、政
治 、経 済 、環境 問題 にいた るまで硬 軟 お りまぜ て多数 の トピックが あ り、 自分 の興 味 に合
-
1
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英語 プレゼンテーション動 画データベースの構 集 とWe
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わせて閲覧す ることができる。
また、i
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eのセ クシ ョンでは、プ レゼ ンテーシ ョンとは異なるフォーマ
ッ トによる夷例 を見ることができる。
(3) 活用法
- 三層 リモデ リング方式一
本データベースの特徴の一つは 「
三層 リモデ リング方式」の採用にあるo これ は、ネイ
テ ィブ ・ス ピーカーによる修正版 と対照す ることで、 よ り効果的なプ レゼ ンテーシ ョンが
語 られ る様子 を実感できるシステム となってい る。いわば、外壁 な ど骨格 を残 して内装 を
新 しくす る リモデ リング方式であるO各 トピックには s
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・学生によるオ リジナル ・プ レゼ ンテーシ ョン(
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)
・学生の 3つの論点をなぞったネイテ ィブ ・ス ピーカーのプ レゼンテーシ ョン(
NSl
)
・ネイテ ィブ ・ス ピーカーが同一 トピックで 自由に議論 を展 開 したプ レゼ ンテー シ ョン
(
NS2
)
となってい る。 た とえば歩行 中の喫煙 に反対す るとい うトピックでは学生は、その理 由 と
して、Dang
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3つの論点(
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はすべてジャンプボタンによ り、それぞれの該当個所 に飛ぶ ことができ
るよ うになっている。
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ここでは歩行 中のたばこの直接的な火傷の危険性 と、ニコチンによる発 ガンの可能性 が混
同 された議論 となっている。
これが NSlでは、
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sに焦点がグッと絞 られてい る。 (
歩行 中
の喫煙 とい う要素は捨象 されているが。)
次の路上のゴミになるとい う主張では di
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yの品詞 に問題が認 め られ る。
-
101 -
高林
義人
加藤
雅之
柏 木治美
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NSlでは文法的にも構造的にもなめ らかに処理 されているのがわかる。
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最後の経済性の問題では学生の以下のよ うな立論 に対 して、
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NSlは さらに議論 を深 めて、そもそ もたばこ税 とい う発想 自体が本末転倒なのだ と主張す
る。
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onでは、 1点 目のたば この火
NSが 自由に議論 を展開 し 3つの論点をあげた o
の直接 の危険性 について、おそ らく学生が最初 に言いたかったことはこのよ うな歩 きたば
こによる直接の被害ではないか とい う場面が取 り上げ られてい る。
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こ うした三つのバー ジ ョンには下記の よ うに複数のネイテ ィブ ・スピーカーバー ジ ョン
も用意 されてお り、学生は同 じ トピックが別の形で処理 されているのを見ることができる。
- 1
02-
英 語プレゼンテーション動 画 データベ ースの構 築 とWe
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1
日No.
21
もちろん、英文の組立てだけでな く、同 じ内容 を発話 した時の声の調子や大 き さについて
も、さらには表情や腕 の動きな ど、ノンバーバルな情報について も学習す ることができる。
単にモデル としての提示ではな く、特定のプ レゼンテーシ ョンを対象 に、その骨格 を残 し
た うえでの リモデ リング方式 によ り、学生は ビフォー ・アフター を実践的に体験す るこ と
ができるのである。授業での他の活用法 としては、他 の学生にも同 じ論点を利用 したプ レ
ゼ ンテーシ ョンを課す ことで、オ リジナル とどう異なるか、 どこが よくなったかをその場
で実感す ることができるだろ う。
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03-
Fly UP