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みなとタバコルール周知啓発 支援業務委託 事業候補者選考委員会 報告書

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みなとタバコルール周知啓発 支援業務委託 事業候補者選考委員会 報告書
みなとタバコルール周知啓発
支援業務委託
事業候補者選考委員会
報告書
平成 28 年 2 月 19 日
みなとタバコルール周知啓発支援業務委託
事業候補者選考委員会
目次
Ⅰ
はじめに
Ⅱ
選考したみなとタバコルール周知啓発支援業務委託事業候補者について
Ⅲ
選考経過について
Ⅳ
選考事業候補者について
Ⅴ
選考結果について
Ⅵ
最終選考結果について
- 2 -
Ⅰ
はじめに
本報告書は、みなとタバコルール周知啓発支援業務委託事業候補者を選考するにあた
り、選考委員会における審査の経過及び結果について報告するものです。
みなとタバコルール周知啓発支援業務委託では、みなとタバコルールを更に浸透させ
るために、意識調査や実態調査を実施して得たデータを踏まえた取組や、公募で募った
標語やデザイン等を活かした効果的な周知啓発方法の企画立案業務に必要な高い専門性
と経験を有する事業者を、公募型プロポーザル方式により選考しました。
審査にあたっては、常に厳正さと公正さを確保するとともに、選考委員会として委員
の総意の下に結論を導き出すよう努めました。
本業務委託に対しては、4事業候補者から応募があり、様々な提案を受けることがで
きました。いずれの提案も、みなとタバコルールの取組と現状を的確に捉え、かつ、事
業者の専門知識や実績を生かしたノウハウにより創意工夫された企画であったため、選
考作業は困難を極めましたが、公募型プロポーザル方式を採用し、委託事業候補者を募
集した目的が十分達成されたものと大変喜ばしく感じています。
応募いただいた事業者の皆様には深く感謝するとともに、選定された事業者には、み
なとタバコルール周知啓発支援業務を円滑に行い、十二分に力を発揮されることを強く
期待いたします。
平成28年2月19日
みなとタバコルール周知啓発支援業務委託
事業候補者選考委員会
委員長 川上 和久
- 3 -
Ⅱ
選考したみなとタバコルール周知啓発支援業務委託事業候補者について
1
委託事業候補者
名
称
代表者
代理人氏名
所在地
2
株式会社 博報堂
代表取締役社長 戸田 裕一
テーマビジネス開発局長 福井 毅
東京都港区赤坂五丁目3番1号
事業候補者の選考理由について
たばこに関する区民等からの苦情は依然多く寄せられ、昼間人口の多くを占める在
勤者や、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて増加する観光客などを中
心に、「みなとタバコルール」のより一層の周知啓発が必要となっています。
みなとタバコルールを更に浸透させるために、実態調査に対する高度な分析力を有
し、宣伝業務に長けた民間企業を選定するため、プロポーザル方式を採用しました。
事業者の専門知識や実績を生かしたノウハウにより、創意工夫された提案がなされ、
新たな視点からみなとタバコルール周知啓発が行えると期待されます。
事業候補者選考委員会では、応募事業者4者のうち、推薦事業者は以下の点で高く評
価され、一次審査及び二次審査の総合点数において最も高い評価を得て、事業候補者
として選考されました。
(1)タバコ対策に関する区のスタンスを把握し、業務目的を十分理解している。各種
調査・公募事務・宣伝業務等の類似業務実績が豊富であり、確実に業務を遂行でき
る安定性があること。
(2)調査について、方法や項目がしっかりと記載されている。調査分析対象を地域別
/区内別/年齢層別/男女別など詳細に分析することを予定しており、そこから出
てくる結果から啓発品に結びつけていく工程が評価できる。
(3)公募について、募集要項案も具体的であり、公募方法や選考方法もしっかりして
いた。外国人審査員の登用など、地域の人と一緒に取り組んでいく点も興味深い。
(4)啓発手法について、最も多様な方法が示されており、愛煙家やマナー遵守者の自
尊心を大事にしながらPRしていく点が良い。
- 4 -
Ⅲ
選考経過について
1
選考の方法
(1) 一次審査
事業候補者から提出されたみなとタバコルール周知啓発支援業務委託一次審査用
企画提案書の内容、見積金額等について総合的な審査を行い、みなとタバコルール
周知啓発支援業務委託事業候補者選考委員の採点合計点をもって、一次審査通過3
事業候補者を選考しました。
(2) 二次審査
一次審査通過3事業候補者に対して、プレゼンテーション(提案説明)及びヒア
リング(質疑応答)を行い、一次審査と二次審査とを併せた総合評価により事業候
補者を選考しました。
2
みなとタバコルール周知啓発支援業務委託事業候補者選考委員会の構成
委 員 長
川上 和久
明治学院大学法学部教授
副委員長
常盤 政幸
常盤綜合法律事務所
委
3
員
前田
香保里
総務省地域人材ネット地域力創造
アドバイザー 株式会社 ANA 総合研究所
〃
山本 睦美
港区芝浦港南地区総合支所協働推進課長
〃
関本 哲郎
港区環境リサイクル支援部環境課長
選考の進め方
事業候補者の申請書類(提案書等)の提出
選考委員による提案書等の分析・評価
<一次審査>
全事業候補者の提案書を基に、みなとタバコルール周知啓発支援業務委託事業候補
者選考委員会一次審査採点基準表に基づいて審査、採点します。
2 各選考委員の採点した点数を合計し、一定の基準を満たした数社を一次審査通過者
とします。
1
選考委員によるプレゼンテーション、質疑応答、提案書等の総合評価
- 5 -
<二次審査>
1 事業候補者ごとに、15分間のプレゼンテーション(提案説明)を行い、プレゼン
テーション及び提案書に基づく15分程度のヒアリング(質疑応答)を行います。
2 プレゼンテーション(提案説明)
、ヒアリング(質疑応答)が終了した後、各選考委
員による審査・採点を行います。
3 各選考委員の採点した点数を合計し、二次審査点数を集計します。
4 一次審査及び二次審査の評価点数を合計し、選考委員会の選考結果として事業候補
者を決定します。
4
選考委員会等の開催日程及び経過
(1) 第1回事業候補者選考委員会
平成27年12月24日(木曜)10時30分~12時00分
港区役所 5階 512会議室
議題:
委員長の互選及び副委員長の指名について
選考委員会選考スケジュール(案)について
仕様書(案)について
事業候補者選考方針(案)について
事業候補者募集要項(案)及び提出書類について
採点基準表(案)について
(2)
公募手続き
平成28年1月6日(水曜)募集要項等の配布及び申し込み開始
平成28年1月15日(金曜)質問事項に対する回答
平成28年2月1日(月曜)一次審査企画提案書の提出
(3) 第2回事業候補者選考委員会(一次審査)
平成28年2月12日(金曜)14時30分~16時00分
港区役所9階 研修室
議題:
第一次審査及び第二次審査対象者の選定について
第二次審査の実施方法について
(4) 第3回事業候補者選考委員会(二次審査)
平成28年2月19日(金曜)10時00分~13時00分
港区役所9階 研修室
議題:
二次審査(プレゼンテーション)の実施及び事業候補者選考について
- 6 -
Ⅳ
選考事業候補者について
申込順
事業者の名称
1
A事業者
2
B事業者
3
C事業者
4
D事業者(株式会社 博報堂)
Ⅴ
選考結果について
1
一次審査
みなとタバコルール周知啓発支援業務委託事業候補者選考委員会一次審査用企画
提案書を提出した4事業候補者について、みなとタバコルール周知啓発支援業務委
託事業候補者選考委員会一次審査採点基準表に基づき審査し、全選考委員が評価した
点数の合計点について第2回みなとタバコルール周知啓発支援業務委託事業候補者
選考委員会で協議の上、一次審査通過3事業候補者を選考しました。
(1)一次審査(1,000点満点)点数
順位
1
事業者の名称
合計点数
D事業者
(株式会社 博報堂)
764
2
B事業者
731
3
C事業者
545
4
A事業者
450
(2)選考経過
各選考委員が、事業候補者の提案内容の評価について、意見交換を行いました。主
な意見は次のとおりです。
A事業者
・作業スケジュールが時期的なものの羅列で、どれとどれが関連しているのか分から
なかった。
・業務遂行能力に疑問がある。
・アンケート調査について具体的な方法が分からない。
・調査結果から啓発につなげる流れが見えない。
・啓発品もありきたりで、公募結果の活用にも面白味を感じなかった。
・喫煙場所への誘導サインという提案は面白い。
- 7 -
B事業者
・スケジュールはしっかり立てられていた。納品日が具体的に書かれている点が優れ
ている。
・スタッフ体制は共同事業者としてそれぞれの専門性を活かした体制が整っていた。
専門性が高い集団と思う。熱意や実行力があると思われる。
・共同事業者なので、統率力がどの程度あるか、この資料からは分からない。
・調査業務は考え方がしっかりしており、実効性のある結果を導き出せると思う。
・公募の方法や啓発品の活用等も具体的であった。タバコルールの周知啓発に長期的
な視点を持っている。
・キャラクター作成とあるが、デザインなどキャラクターに引っ張られてしまうので
はないか気になる。キャラクターは乱立しており、作って終わるパターンが多い。
今ある港区のキャラクターを使うなど、どのように企画していくのか。
・標語デザイン等は、協賛会社を設定するという点が面白い。
C事業者
・各業務の連携が分からない。業務遂行能力に疑問がある。
・公募の提案については、公募する意味や啓発への具体的な取り組みが無い。
・最終的な提案から、既存の事業とあまり変わらず目新しいものがないと感じた。募
集要項をまとめたレベルの提案と感じた。
・アプリを活用する点は新鮮であった。認知度はどのくらいあるのか未知数。自治体
アプリを作るなど、広聴活動として使うことがあるが、タバコルールとして港区に
いる間だけアプリを使うのかどうか。
・マスコットなど面白い提案だが、港区のイメージに合っているのかどうか。対象は
大人であり、インパクトがあるか疑問。
・劣化したポスター等への提案は、今後の景観街づくりという点では評価できる。
・提案された啓発品はどのくらい効果があるのか。
D事業者
・実施体制がやや抽象的。横のつながりが見えてこない。
・作業体制など明確に整備されており、業務遂行能力は高いと思われる。
・調査結果から効果的な取り組みへの具体性には触れていない。
・公募についてはしっかり遂行できると思われる。
・外国人審査員の登用など、地域の人と一緒に取り組んでいく点は街づくりにつなが
るのではないか。
・啓発品にライターに名前を入れるとあるが、タバコルールの周知方法として適切な
のか。他の啓発品については、ありきたりで、本当に使ってもらえるのかとの疑問
がある。
・課題認識は適切だが、啓発方法の提案が多い割には長期的な視点はあまり感じられ
ない。
- 8 -
・新しい提案があり、効果的な啓発方法の参考資料を作っている。
・愛煙家やマナー遵守者の自尊心を大事にしながらPRしていく点が良い。
・みなと環境にやさしい事業者会議と連携していく点は将来性があり前向きな提案で
ある。
以上の点を総合的に勘案し、審査評価の合計点数による順位のとおり、上位3事業
候補者を一次審査通過者としました。
2
二次審査
一次審査通過3事業候補者がそれぞれ15分間のプレゼンテーション(提案説明)
を行った後、プレゼンテーション及び提案書の内容に基づき15分程度のヒアリン
グ(質疑応答)を行いました。
みなとタバコルール周知啓発支援業務委託事業候補者選考委員会採点基準表に基
づき審査し、全選考委員の一次審査と二次審査の点数を合算しました。
(1)二次審査(500 点満点)※総合点数は 1,500 点満点
順位
1
事業者の名称
総合点数
一次審査点数
二次審査点数
1,212
764
448
D事業者
(株式会社 博報堂)
2
B事業者
1,051
731
320
3
C事業者
925
545
380
(2) 選考経過
各選考委員が、二次審査3事業候補者のプレゼンテーション(提案説明)及びヒア
リング(質疑応答)内容について審査した後、協議を行いました。その結果、第3回
みなとタバコルール周知啓発支援業務委託事業候補者選考委員会として、事業候補者
を選考しました。協議において出された主な意見は次のとおりです。
B事業者
・ビジョンはしっかりしていた。
・実現性とタバコルールへの理解について疑問がある。
・例えば、
「ガラスが割れていないところではゴミを捨てないというルールを皆守るが、
ガラスが割れているところではルールを守る意識が希薄化し、そこにゴミを捨てる
ようになる。
」というブロークンウィンドウ理論に事業者は依拠するというが、それ
が喫煙者と非喫煙者が共存するためのルールを実現するところにどうつながるのか、
少しはっきりしなかった。
・共存のルールを皆に分かってもらうために、啓発品にどう反映させていくか、その
経緯がなかなか掴み切れていない。
・喫煙者の心にどうやって訴えかけるのかという点があまり出ていない。
- 9 -
・全般的に曖昧で、質問に対して具体的、明確に答えていなかった。
・プレゼンテーションの質疑応答の場で、メールの画面がそのまま提示されたが不適
切に感じる。
・業務遂行能力はあると思うが、港区に対する思いや、生活者目線は見受けられなか
った。
・キャラクター公募は上滑りにならないかと。
・分担する上で有機的な連携とあるが、安心してくださいというフレーズがあまりな
かった。
C事業者
・自身も喫煙者という点で、喫煙者と非喫煙者が互いに快適に過ごせる街づくりをす
る、港区の特徴である外国人が多い観光客が多くそういう人たちにもルールを守っ
てもらう、という目的は非常に良い。
・目的の達成手段、地域ごとにどうやるのか具体的な部分が欠けている。
・良いと思った点は、子どもに訴えてもらうという点。大阪の方で、違法駐輪を止め
させるために、地面に子どもの描いた絵を塗装したところ、その絵の描いてある地
面には駐輪しないようになったようである。子供から大人へ喫煙場所を守ってもら
うことを絵で訴えるのも効果的な方法だろう。
・
「タバコバケを徹底していくのが良い」とあるが、タバコを吸っていると死んでしま
う、というキャラクターに見えてしまい、喫煙者と非喫煙者の共存にはどうつなが
るかという提案が十分でない。
・データや地域の状況をしっかり観察していると感じた。その上で企画検討したプレ
ゼンであった。何より、生活者、外国人、来訪者の視線に立って考えられていた。
具体的な啓発の実現性を感じられた。
・啓発品についての考え方は、対象者をよく考えている。
「港区らしくないものを出す
とインパクトがある」という発想の柔軟性は良いと思う。ポスターなど次を誘導す
る方法なども面白い。
・具体的にどういったアプローチをするというイメージがわかなかった。
・タバコバケの有効活用はどこまでできるか。環境アプリも同様である。人員の点で
こういった大きな事業が出来るのかと心配である。
D事業者
・目的も理解しており、一番良かった点は、調査分析対象を地域別/区内別/年齢層
別/男女別など詳細に分析することを予定していて、そこから出てきた結果から啓
発品を作っていくというところである。
・
「調査結果はマスコミを通じて周知方法として利用する」という発言があり、マスコ
ミ受けしやすい調査結果を選ばないかという不安がある。
・確実で安定性があり、過去の実績もあり業務遂行できると高く評価できる。
・港区の事業に慣れてしまっており、新しい質問項目を作るとあるが、新しい視点が
どのくらい出てくるのか。
- 10 -
・啓発品について、ライターを区が配るのはどう考えるか。コースターについても女
性の意見は取り入れられているのか。家庭で使うとあるが、街で配られたコースタ
ーを家庭で使うものか効果に疑問。喫煙者の多い喫茶店で全部使うならいいが。ク
リップもどのくらい使われるのか。家庭や学校で使うという発想はいかがなものか。
・調査について方法や項目がしっかり書かれていた。調査経験も安心できる。
・募集要項案も具体的であり確実に行えると思う。公募方法、選考方法がしっかりし
ていた。
・啓発手法についても、最も多様な方法が示されていて、実績が評価できる。
Ⅵ
最終選考結果について
選考基準に基づき厳正に採点した結果、
「株式会社 博報堂」が総合評価で1位とな
りました。みなとタバコルール周知啓発支援業務委託事業候補者選考委員会の総意と
して、
「株式会社 博報堂」をみなとタバコルール周知啓発支援業務委託事業候補者と
して選考します。
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