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平成24年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題

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平成24年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題
平成24年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する
調査」(伊勢原市結果)
伊勢原市教育委員会
文部科学省では、全国の公立小中学校を対象に児童生徒の問題行動等について、今後の生徒指導施
策推進の参考とするため、毎年標記調査を実施しています。また本調査に基づき、神奈川県教育委員
会が、独自に調査する項目を加え、「平成 24 年度神奈川県児童・生徒の問題行動等調査」として県内
の公立学校を対象に実施しています。今般、平成 24 年度の調査結果が平成 25 年 12 月 10 日付で公表
されたことを受け、伊勢原市の状況を、全国、神奈川県の状況も合わせてお知らせします。
※全国数値は、平成 24 年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果より、
神奈川県数値は、平成 24 年度神奈川県児童・生徒の問題行動等調査より抜粋しています。
1 暴力行為総件数
○
暴力行為(対教師暴力・生徒間暴力・対人暴力・器物破損の合計件数)
小学校(件)
中学校(件)
伊勢原市
神奈川県
全国
伊勢原市
神奈川県
全国
1
1,629
8,296
13
4,118
38,218
・暴力行為の特徴的な事例として、「自分の思い通りにならず感情的に突発的な行動をとる」など
公共器物を破損させる行為も見られます。
・暴力行為等を行った児童生徒への指導にあたっては、発生した背景と思われる一人ひとりの性格
や生活環境などを十分把握し、理解した上できめ細やかな指導を行うことが大切です。
・児童生徒の悩みなどへ早期に対応するための教育相談体制の充実、個別な事情を抱えた児童生徒
への特別な配慮と指導体制の整備などを推進していきます。
2 いじめ認知件数
○
いじめの定義は、「当該児童生徒が一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受け
たことにより、精神的な苦痛を感じているもの。」としています。なお、起こった場所は学校内外
を問いません。
小学校(件)
中学校(件)
伊勢原市
神奈川県
全国
伊勢原市
神奈川県
全国
22
3,908
117,383
16
2,729
63,634
・いじめの主な特徴として、小学校中学校ともに「冷やかし、からかい、悪口」が最も多く、次に
「仲間はずれ、無視」、「軽く叩く、蹴る」があげられます。
・平成 24 年度の「いじめの解消状況」は、79 %が年度内に解消し、残り 21 %は一定の解消が図
られたとの報告を受けています。(平成 25 年 3 月末現在)
・いじめ防止に向けて、人権尊重の精神を貫いた教育活動を展開することが大切です。「いじめは
人間として絶対に許されない」という意識を一人ひとりの児童生徒に徹底させるとともに、保護
者や地域の方々にも伝えていくことが必要です。
・各学校において、いじめに対しての共通認識を深めるとともに、学級活動をはじめ様々な場面で
いじめを許さない姿勢を育てる指導を推進したことにより、児童生徒がいじめに対して敏感にな
ってきました。今後もいじめを見逃さず、いじめは対人関係における問題であるという視点に立
ち、生徒指導はもとより、特別活動などにおける体験学習を通じて、児童生徒同士の心の結びつ
きを深め、社会性をはぐくむ教育活動を進めていきます。
-1-
3 不登校児童生徒数
○
不登校児童生徒とは、年間30日以上の欠席がある者で、何らかの心理的、情緒的、身体的、あ
るいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にある者(ただし、
「病気」、「経済的な理由」による者は除く)と定義しています。
小学校(人)
中学校(人)
伊勢原市
神奈川県
全国
伊勢原市
神奈川県
全国
21
1,908
21,243
61
6,635
91,446
・不登校となったきっかけとして考えられる状況は、小学校では「不安などの情緒的混乱」が一番
多く、次に「病気による欠席」「親子関係をめぐる問題」となっています。中学校では、「不安
などの情緒的混乱」が圧倒的に多く、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が次に続きます。
・中学校不登校生徒のうち、中学生になってから新たに不登校になる生徒が例年多く見られますが、
平成24年度は中学1年生の不登校は減少しています。ただし、この時期は中学校進学に伴う生
活リズムや人間関係、学習内容などの変化や生徒自身の心身の変化に伴う不適応が考えられます
ので、引き続き慎重に不登校生徒への対応が必要と考えます。
・不登校児童生徒数を年間の欠席日数別に見ると、30 日~ 89 日欠席の児童生徒数が 31%を占めま
す。そのため、各学校では、月 3 日程度の欠席の児童生徒に対して、欠席理由を「病欠」と決め
てかからず、「チームで支援する」という意識のもと、家庭への連絡や必要に応じて家庭訪問の
実施等を行っています。不登校の「未然防止」のためには、魅力ある学校づくりに取り組むこと、
また、不登校の長期化を防ぐために「早期発見・早期対応」の取組が重要であると考えます。
・不登校児童生徒への支援として、学校内では担任や学年、教育相談コーディネーター、養護教諭
等によるチームでの対応のほか、スクールカウンセラー等による専門的な相談も実施されていま
す。また、必要に応じて、教育センターや児童相談所、医療機関等の外部の相談機関へつなぎ、
連携して支援に取り組んでいます。
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