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店装用材料 技術資料

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店装用材料 技術資料
TAKIRON
店装用材料 技術資料
目 次
1
店装用各種材料 テクニカルデータ
物性値:タキロンプレート・ペテック・セルラ
光線透過率:タキロンプレート
マンセル表面色該当番号:タキロンプレート
2
3
4
5
6
店装用各種材料 表面処理について
タキロンプレート 加工方法について
タキロンセルラ 加工方法について
タキロンチャンネルプレート 加工方法について
店装用各種材料 使用上のご注意
タキロンプレート
セルラ
1
店装用各種材料 テクニカルデータ
物性値:タキロンプレート・ペテック・セルラ
¡物性値(タキロンプレート)
試験項目
単位
S602
S700
ESS8800A
試験方法
−
1.4
1.43
1.4
JISK7112
MPa
75
70
67
%
8.0
12
15
引張弾性率
MPa
3400
シャルピー衝撃強さ
kJ/m2
2.1
2.1
71
70
比 重
引張降伏応力
破壊ひずみ
ビカット軟化温度
加熱寸法変化
140℃ 55 分
℃
タテ
%
ヨコ
線膨張率
JISK7162-1B/50
3100
JISK7162-1B/1
1.7
JISK7111-1ePA
67
JISK7206-B
-5.0
-3.7
-1.2
-0.7
JISK7133
×10 K
7.0
7.0
7.0
JISK7197
Ω・m
1017 以上
1017 以上
1017 以上
JISK6911
-5
体積抵抗率
-1
※記載の数値は厚さ2.0〜5.0mmでの代表値であり、保証値ではありません。
¡物性値(ペテック)
¡物性値(セルラ)
評価項目
比 重
引張降伏応力
引張破壊時呼びひずみ
単位
PET6010
−
1.27
比 重
MPa
52
吸 水 率
%
28
引張弾性率
MPa
2000
シャルピー衝撃強さ
kJ/m
6.4
℃
(B法)
50N
74
2
ビカット軟化温度
試験項目
引張降伏応力
タテ
線膨張率
×10-5K-1
7.5
引張破壊時呼びひずみ
−
V-2
タテ
Ω・m
1013 以上
全光線透過率
%
86.2
ヘ ー ズ
%
0.2
体積抵抗率
曲げ応力
※記載の数値は厚さ5.0mmの代表値であり、保証値ではありません。
※剪断破壊応力は、試験片厚さ3mmの数値です。
%
0.3
JIS K 7209 A
16
1450
ヨコ
8
40
23
ビカット軟化温度
タテ
ヨコ
線膨張率
JIS K 7171
1600
970
2
kJ/m2
ヨコ
JIS 7162-1B/50
1000
MPa
タテ
加熱寸法変化
70℃ 24H
25
MPa
タテ
シャルピー
衝撃強さ
JIS K 7112
%
ヨコ
曲げ弾性率
試験方法
0.72
MPa
ヨコ
難 燃 性
セルラ
−
MPa
ヨコ
タテ
引張弾性率
単位
1.1
JIS 7111-1epA
℃
60
%
1.5 〜 5mm
±2
自社法
70℃ 24H
×10-5K-1
6.9
JIS K 7197
※記載の数値は厚さ3.0mmでの代表値であり、保証値ではありません。
光線透過率:タキロンプレート
種類
透 明
半 透 明
半透明 SSP
カラーシリーズ
品 番
ク
リ
ア
ス モ ー ク
蛍
光
S 602
クリア
S 604
クリア
S 202
クリアカラー
乳
複
半
合
板
色 相
厚さ
(mm)
全光線
透過率
(%)
平行光線
透過率
(%)
拡散
透過率
(%)
ヘーズ
(%)
87.2
86.1
1.1
1.3
85.1
83.3
1.8
2.1
オレンジ
57.4
55.6
1.8
3.1
S 403
グリーン
27.6
26.3
1.3
4.7
S 506
ブルー
61.5
60.5
1.0
1.6
S 281
オレンジ
47.6
44.7
2.9
6.1
S 581
ブルー
56.6
54.1
2.5
4.4
S 881
ブラウンスモーク
30.4
28.0
2.4
7.9
S 981
スモーク
21.3
19.4
1.9
8.9
ESS8800
クリア
81.1
79.6
1.5
1.8
S 700
オパール
57.7
3.3
54.4
94.3
SPM709
オパール
63.3
3.8
59.5
94.0
S 704
オパールクール
39.0
2.4
36.6
93.8
002P
和紙入り(雲龍柄)
68.0
7.0
61.0
89.7
2.0
2.0
5.0
3.0
2.0
2
※記載の数値は指定板厚での代表値であり、保証値ではありません。
マンセル表面色系 該当番号:タキロンプレート
不透明 色複合板
●タキロンプレートの色相とマンセル表色系との関係、該当する番号を記載。
●色透明、色半透明のプレートは、透過光にて使用するため、マンセル表色系との比較ができませんので記載していません。
種 類
品 番
色 相
マンセル
オペーク
S735
ホワイト
N-9.2
ブラック
N-0.7
S912
カラー
CH760
スーパーホワイト
N-9.1
チャンネル
スーパーブラック
N-0.6
CH960
プレート
CH70M ホワイト(ベース用)
N-9.1
2
店装用各種材料 表面処理について
色 板
複 合 板
色 板
(複合板)
複 合 板
透明 半透明
《店装用》品種
¡クリア・スモーク
¡クリアカラー
¡乳半
¡和紙入り
¡金網入り
表面処理
硬質塩化ビニル板などの一般プラスチックは、静電
気によってホコリを吸着しますので、帯電防止剤「タ
キロンコートロンVタイプ」を塗布してください。
¡チャンネルプレート
《高耐候板》
タキロンチャンネルプレートは、表面の特殊超耐候処理を
行なっていますので、帯電防止にコートロンVタイプを使
用する時は、ネルに少量つけてサッとひと拭きする程度に
してください。
多量につけて何回も拭いたり、
また塗布後乾燥しないうち
に重ねて置いたりすると、表面が白化することがあります
のでご注意ください。
¡オリジナルチャンネル用ボード
〔CH70M〕
オリジナルチャンネル用ボード
〔CH70M〕の表面は、特殊
超耐候処理を施していませんのでスペアプレートやお好
みの色板を接着して使用してください。そのままあるいは
マーキングフィルムを貼ってご使用されますと、表面材の
フクレ・ハク離の恐れがありますのでご注意ください。
《使用上のご注意》※上記各プレートは、真空成形および圧空成形には適しません。
成形用途には、タキフレックスEVXシリーズ等をご使用ください。
3
タキロンプレート 加工方法について
機 械 加 工
切断、切削、穿孔加工を行なう場合、欠けやヒビ割れ
のないきれいな仕上がりを得るためには、次の点を
考慮してください。
(1)機械加工においては、切れ味の良い工具を使用するこ
とが最大のポイントです。
(2)加工時の、発熱による昇温を防止してください。
(3)加工時の割れを防止するために、特に冬場での作業温
度を管理してください。
(4)
シャーリング切断や打ち抜き加工を行なう場合、板厚や
形状に合った刃のクリアランスを選択してください。
(5)欠けを防止するために、適切な窓板や下敷きを使用して
ください。
¡昇降丸鋸盤やランニングソーの窓板と鋸刃のクリアラ
ンスが大きくなっていれば、窓板を交換してください。
¡トムソン刃で打ち抜きを行なう場合、刃当りの溝が大
きくなっている時は下敷きを取り替えてください。
¡ドリルで穴あけを行なう場合は、下敷きの使用をお奨
めします。
熱 加 工
●折り曲げ
市販の棒ヒーターを用いて、加熱折り曲げ加工が容易に
行なえます。棒ヒーターには角型と丸型があり、板厚が
2mm以下の場合には角型ヒーターの角で加熱し、2mm
以上の場合には丸型ヒーターが良好です。また、棒ヒー
ターの表面にテフロンテープを貼っておくと、加熱時の融
着が防止でき、
きれいな曲げ加工ができます。
加熱折り曲げ方法
曲げる
型
ヒーター
タキロンプレート
●薄物を曲げる場合の加熱
タキロンプレート
●厚物を曲げる場合の加熱
丸ヒーター
角ヒーター
●小さなRをつけて
曲げる場合の加熱
接着のポイント
(1)接着剤は必要以上に使用しないでください。
(2)作業は素早く行ない、硬化前に絶対動かさないでくだ
さい。
(3)接着のやり直しは、著しく接着強度を低下させますの
で、避けてください。
(4)接着面積の増大と、応力集中による割れ防止のために、
接着棒を用いてコーナーの補強を行なってください。
丸ヒーター
タキロンプレート
接 着 加 工
●タキロンプレート同士の接着
タキロンプレート同士の接着には、タキボンド#200(溶
剤型)
をご使用ください。タキボンド#200は速乾性で接
着強度に優れ、且つ注射器が使用できますので作業性も
一段とアップします。
丸ヒーター
タキロン
プレート
タキロンプレート
ストレート
ヒーター
反射板
●R曲げ・成形
形状や数量に応じて加工・成形方法をその都度工夫する
必要がありますが、基本的な方法は次の通りです。
尚、加熱のポイントは、できるだけ低目の温度の方がきれ
いに仕上がります。また、
フリー加熱時に収縮しますので、
その分を見込んだ板取りを行なってください。
尚、プレスプレートの場合は、肌戻り現象が発生しやすい
のでご注意ください。
ヒーター
ネル
タキロンプレート
型
(5)接着剤がこぼれると、跡形が残りますのでご注意くだ
さい。
接着加工の際、
火気、
換気には特にご注意ください。
警告
ネル
●広面積の接着
大型看板など広面積の接着を行なった場合、接着ムラや
溶剤の影響で表面肌にクモリを生じることがあります。こ
れらを防止するには、接着剤の溶解力と乾燥速度を緩和
させるために、タキボンド#200にエタノールを20%以
内混合したものを使用すると良好です。
また、気泡や接着ムラの状態が観察できるように、裏面か
ら蛍光灯で照明したガラス板の上で作業を行ないます。
なお、タキボンド#200単体に比べ、エタノールを混合し
たものは若干接着力が劣りますので、切り文字のように、
あまり応力のかからないもの以外には、使用しないでくだ
さい。
4
タキロンセルラ 加工方法について
●切断・切削加工
一般の木材用丸鋸ハンドソーで容易に切断できます。
また糸鋸加工の場合はやや粗め(18〜20山)のものの
方が切断は容易です。
●ヒーター曲げ加工
3mm以上の厚みでは両面加熱が理想的です。
その際の棒ヒーター温度は140℃くらいが目安で、この
温度が高すぎますと板がヒーターに付着する原因となり
ますのでご注意ください。
●打ち抜き加工
3mm厚までは打ち抜き可能です。
ただし打ち抜き形状につきましてはできるだけ鋭角形状
をなくす事が割れのトラブルを防ぎます。
●接着
セルラ同士の接着はタキボンド#200が使用できます
が、使用量が多すぎた場合は接着面以外の部分を侵す
恐れがありますので十分ご注意ください。
(耐薬品性)
¡セルラ物性データ
薬 品 名
塩 酸
20℃
40℃
〇
〇
蟻酸
薬 品 名
20℃
40℃
5%
〇
〇
水酸化アンモニウム
薬 品 名
飽和
20℃
40℃
〇
〇
〃
35%
〇
〇
シュウ酸
飽和
〇
〇
水酸化マグネシウム
〇
〇
硫 酸
10%
〇
〇
クエン酸
20%
〇
〇
塩化ナトリウム
〇
〇
〃
30%
〇
〇
過酸化水素
10%
〇
〇
塩化カルシウム
〇
〇
〃
50%
〇
〇
水酸化ナトリウム
10%
〇
〇
塩化アンモニウム
〇
〇
〃
90%
△
×
〃
30%
〇
〇
塩化アルミニウム
〇
〇
炭 酸
100%
〇
〇
水酸化カリウム
10%
〇
〇
硫酸アンモニウム
〇
〇
酢 酸
10%
〇
〇
〃
30%
〇
〇
硫酸銅
〇
〇
〃
30%
〇
〇
水酸化カルシウム
〇
〇
アセトン
×
×
メチルアルコール
〇
△
エチルアルコール
〇
△
シクロヘキサノン
×
×
酢酸エチル
×
×
イソプロピルアルコール
〇
△
ベンゼン
×
×
四塩化炭素
×
×
ベンジン
〇
△
ガソリン
△
×
メチルエチルケトン
×
×
灯 油
△
×
メチレンクロライド
×
×
グリセリン
〇
〇
トリクロルエチレン
×
×
トルエン
×
×
氷酢酸
△
×
水酸化アンモニウム 10%
〇
〇
5
(〇:使用可 △:要注意 ×:侵される)
タキロンチャンネルプレート 加工方法について
取付け方法
●大きい文字の場合
文字周辺部を数センチ残
して 両 面 テ ープを 貼り、
周 辺 部 に は シリコ ー ン
コーキングを併用します。
両面テープですので、取
付けが簡単で、しかもシ
リコーンコーキングによ
り水の浸透防止と接着力
の向上に役立ちます。
加工法
シリコーンコーキング
両面テープ
タキロン
チャンネル
プレート
両面テープ
シリコーンコーキング
●小さい文字の場合
裏面全体にシリコーンコーキングを塗布し、壁面に貼付
けます。小さい文字であれば、硬化までに自重でずり落
ちることはありません。
●下地をプラスチック板に変えて接着する
接着困難な下地の場合
は、塩ビ板等接着の容易
なプラスチック板に変え
て、 チャンネルプレート
の切り文字を貼ります。
接着
タキロン
チャンネル
プレート
プラスチック板
●直線切断
直線切りは丸鋸をご使用ください。通常の塩ビ用丸鋸で
充分切断できますが、歯数が多いものを使用してゆっく
り切断すれば、切り口がきれいに仕上がります。
●曲線切断
曲線切りには糸鋸を使用し、24 〜 50 ピッチの刃でき
れいに切断できます。少ない刃数では切り口が荒れやす
く、多すぎると粘着ぎみとなります。
●断面塗装
断面塗装にはアクリル系塗料をご使用ください。はけ塗
りでもスプレーでも可能です。マスキングテープ等で表
面を保護して 2 〜 3 回重ね塗りをすると、きれいに仕上
がります。
6
店装用各種材料 使用上のご注意
タキロンプレート 使用上のご注意
●使用温度
タキロンプレートは、柔軟温度以上になると変形を生じた
り、諸物性が低下します。 従って、通常 40℃以下で使
用してください。
また、黒っぽい色は、真夏の直射日光によってプレート
の柔軟温度以上に昇温し変形することがありますので、
黒色系単板で広面積の屋外使用は配慮が必要です。
尚、タキロンサインプレート、チャンネルプレート、スペ
アプレートは、マスキングのまま直射日光などによって
50℃以上に昇温すると、紙肌がプレートに転写されるこ
とがありますのでご注意ください。
●温度変化による伸縮
硬質塩化ビニル樹脂は、線膨張係数が鉄の 5 〜 6 倍あ
りますので、金属等へのビス固定や嵌め殺しなどを行な
う場合は、膨張による変形や収縮による亀裂が生じない
ように長穴を開ける等、収縮を逃す設計にしてください。
●ノッチ効果
ノッチ
(切傷、切欠、掻傷、設計上の鋭いコーナー等)が
あると、応力集中によって加工品の強度を著しく低下さ
せますので、設計・加工・仕上げの際にはご注意ください。
●帯電防止
硬質塩化ビニル板など一般のプラスチックは、静電気に
よってホコリを吸着しますので、帯電防止剤「タキロンコー
トロン V タイプ」を塗布してください。
但し、タキロンチャンネルプレートは、表面に特殊超耐
候処理を行なっていますので、コートロン V タイプを使
用する時は、ネルに少量つけてサッとひと拭きする程度
にしてください。
多量につけて何回も拭いたり、または塗布後乾燥しない
うちに重ねて置いたりすると、表面が白化することがあ
りますのでご注意ください。
セルラ 使用上のご注意
(1)食物や飲料水が直接触れるような用途・場所には不向
きですので使用しないでください。
(2)静電気によるごみ・ほこりの付着防止には「タキロン
コートロン」で拭くと効果がありますが、一般的な発
泡板の特性として、発泡していないソリッド板に比較し
て汚れがおちにくい傾向にありますのでご注意くださ
い。
●保管
タキロンプレートを保管する場合は、ソリやタワミ防止の
ために、下図のように保管してください。また、マスキ
ングは、雨や水にぬれると、後できれいにはがれないこ
とがありますのでご注意ください。
●水平積みの例
●塗直面より約10°
傾斜した
保管棚の例
●良くない例
(ソリ、
タワミの原因になる)
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